歌番号 上の句 下の句 決まり字上の句 決まり字下の句 同音札

1 あきのたの　かりほのいほの　とまをあらみ わがころもでは　つゆにぬれつつ あきの つゆ 16

2 はるすぎて　なつきにけらし　しろたへの ころもほすてふ　あまのかぐやま はるす ころもほす 4
3 あしびきの　やまどりのおの　しだりおの ながながしよを　ひとりかもねむ あし ながなが 16
4 たごのうらに　うちいでてみれば　しろたへの ふじのたかねに　ゆきはふりつつ たこ ふじ 6
5 おくやまに　もみじふみわけ　なくしかの こゑきくときぞ　あきはかなしき おく こゑ 7
6 かささぎの　わたせるはしに　おくしもの しろきをみれば　よぞふけにける かさ しろ 4
7 あまのはら　ふりさけみれば　かすがなる みかさのやまに　いでしつきかも あまの みか 16
8 わがいほは　みやこのたつみ　しかぞすむ よをうぢやまと　ひとはいふなり わがい よをう 7
9 はなのいろは　うつりにけりな　いたづらに わがみよにふる　ながめせしまに はなの わがみよ 4
10 これやこの　ゆくもかえるも　わかれては しるもしらぬも　あふさかのせき これ しる 6
11 わたのはら　やそしまかけて　こぎいでぬと ひとにはつげよ　あまのつりぶね わたのはらや つりぶね 7
12 あまつかぜ　くものかよひじ　ふきとぢよ をとめのすがた　しばしとどめむ あまつ をとめ 16
13 つくばねの　みねよりおつる　みなのがは こひぞつもりて　ふちとなりぬる つく こひぞ 2
14 みちのくの　しのぶもぢずり　たれゆゑに　 みだれそめにし　われならなくに みち みだれそ 5
15 きみがため　はるののにいでて　わかなつむ わがころもでに　ゆきはふりつつ きみがためは ゆき 3
16 たちわかれ　いなばのやまの　みねにおふる まつとしきかば　いまかへりこむ たち まつと 6
17 ちはやぶる　かみよもきかず　たつたがは からくれなゐに　みづくくるとは ちは から 3
18 すみのえの　きしによるなみ　よるさへや ゆめのかよひぢ　ひとめよくらむ す ゆめ 1
19 なにはがた　みじかきあしの　ふしのまも あはでこのよを　すぐしてよとや なにはが あわで 8
20 わびぬれば　いまはたおなじ　なにはなる みをつくしても　あはむとぞおもふ わび みをつくしても 7
21 いまこむと　いひしばかりに　ながつきの ありあけのつきを　まちいでつるかな いまこ あり 3
22 ふくからに　あきのくさきの　しをるれば むべやまかぜを　あらしといふらむ ふ むべ 1
23 つきみれば　ちぢにものこそ　かなしけれ わがみひとつの　あきにはあらねど つき わがみひとつ 2
24 このたびは　ぬさもとりあへず　たむけやま もみぢのにしき　かみのまにまに この もみぢ 6
25 なにしおはば　あふさかやまの　さねかづら ひとにしられで　くるよしもがな なにし ひとにし 8
26 をぐらやま　みねのもみじば　こころあらば いまひとたびの　みゆきまたなむ おぐ（をぐ） みゆき 7
27 みかのはら　わきてながるる　いづみがは いつみきとてか　こひしかるらむ みかの いつみき 5
28 やまざとは　ふゆぞさびしさ　まさりける ひとめもくさも　かれぬとおもへば やまざ ひとめ 4
29 こころあてに　をらばやをらむ　はつしもの おきまどはせる　しらぎくのはな こころあ お 6
30 ありあけの　つれなくみえし　わかれより あかつきばかり　うきものはなし ありあ あか 16
31 あさぼらけ　ありあけのつきと　みるまでに よしののさとに　ふれるしらゆき あさぼらけあ しらゆき 16
32 やまがはに　かぜのかけたる　しがらみは ながれもあへぬ　もみじなりけり やまが ながれ 4
33 ひさかたの　ひかりのどけき　はるのひに しづこころなく　はなのちるらむ ひさ しづ 3
34 たれをかも　しるひとにせむ　たかさごの まつもむかしの　ともならなくに たれ まつも 6
35 ひとはいさ　こころもしらず　ふるさとは はなぞむかしの　かににほひける ひとは はなぞ 3
36 なつのよは　まだよひながら　あけぬるを くものいづこに　つきやどるらむ なつ くもの 8
37 しらつゆに　かぜのふきしく　あきののは つらぬきとめぬ　たまぞちりける しら つら 2
38 わすらるる　みをばおもはず　ちかひてし ひとのいのちの　おしくもあるかな わすら ひとの 7
39 あさぢふの　おののしのはら　しのぶれど あまりてなどか　ひとのこひしき あさぢ あまり 16
40 しのぶれど　いろにいでにけり　わがこひは ものやおもふと　ひとのとふまで しの もの 2
41 こひすてふ　わがなはまだき　たちにけり ひとしれずこそ　おもひそめしか こひ ひとしれず 6
42 ちぎりきな　かたみにそでを　しぼりつつ すゑのまつやま　なみこさじとは ちぎりき す 3
43 あひみての　のちのこころに　くらぶれば むかしはものを　おもはざりけり あひ むかしは 16
44 あふことの　たえてしなくば　なかなかに ひとをもみをも　うらみざらまし おうこ（あふこ） ひとを 7
45 あはれとも　いふべきひとは　おもほえで みのいたづらに　なりぬべきかな あはれ みの 16
46 ゆらのとを　わたるふなびと　かぢをたえ ゆくへもしらぬ　こひのみちかな ゆら ゆら 2
47 やへむぐら　しげれるやどの　さびしきに ひとこそみえね　あきはきにけり やへ ひえ 4
48 かぜをいたみ　いはうつなみの　おのれのみ くだけてものを　おもふころかな かぜを くだけ 4
49 みかきもり　ゑじのたくひの　よるはもえ ひるはきえつつ　ものをこそおもへ みかき ひる 5
50 きみがため　をしからざりし　いのちさへ ながくもがなと　おもひけるかな きみがためを ながく 3
歌番号 上の句 下の句 決まり字上の句 決まり字下の句 同音札
51 かくとだに　えやはいぶきの　さしもぐさ さしもしらじな　もゆるおもひを かく さし 4
52 あけぬれば　くるるものとは　しりながら なほうらめしき　あさぼらけかな あけ なほうら 16
53 なげきつつ　ひとりぬるよの　あくるまは いかにひさしき　ものとかはしる なげき いか 8
54 わすれじの　ゆくすゑまでは　かたければ けふをかぎりの　いのちともがな わすれ けふを 7
55 たきのおとは　たえてひさしく　なりぬれど なこそながれて　なほきこえけれ たき なこ 6
56 あらざらむ　このよのほかの　おもひでに いまひとたびの　あふこともがな あらざ たこ 16
57 めぐりあひて　みしやそれとも　わかぬまに くもがくれにし　よはのつきかな め くもがくれ 1
58 ありまやま　ゐなのささはら　かぜふけば いでそよひとを　わすれやはする ありま いで 16
59 やすらはで　ねなましものを　さよふけて かたぶくまでの　つきをみしかな やす かたふく 4
60 おほえやま　いくののみちの　とほければ まだふみもみず　あまのはしだて おおえ（おほえ） まだ 7
61 いにしへの　ならのみやこの　やへざくら けふここのへに　にほひぬるかな いに けふこ 3
62 よをこめて　とりのそらねは　はかるとも よにあふさかの　せきはゆるさじ よを よに 4
63 いまはただ　おもひたえなむ　とばかりを ひとづてならで　いふよしもがな いまは ひとつ 3
64 あさぼらけ　うぢのかはぎり　たえだえに あらはれわたる　せぜのあじろぎ あさぼらけう あら 16
65 うらみわび　ほさぬそでだに　あるものを こひにくちなむ　なこそおしけれ うら こひに 2
66 もろともに　あはれとおもへ　やまざくら はなよりほかに　しるひともなし もろ はなよ 2
67 はるのよの　ゆめばかりなる　たまくらに かひなくたたむ　なこそおしけれ はるの かひ 4
68 こころにも　あらでうきよに　ながらへば こひしかるべき　よはのつきかな こころに こひし 6
69 あらしふく　みむろのやまの　もみじばは たつたのかはの　にしきなりけり あらし たつ 16
70 さびしさに　やどをたちいでて　ながむれば いづこもおなじ　あきのゆふぐれ さ いづこ 1
71 ゆふされば　かどたのいなば　おとづれて あしのまろやに　あきかぜぞふく ゆふ あし 2
72 おとにきく　たかしのはまの　あだなみは かけじやそでの　ぬれもこそすれ おと かけ 7
73 たかさごの　おのへのさくら　さきにけり とやまのかすみ　たたずもあらなむ たか とやま 6
74 うかりける　ひとをはつせの　やまおろしよ はげしかれとは　いのらぬものを うか はげし 2
75 ちぎりおきし　させもがつゆを　いのちにて あはれことしの　あきもいぬめり ちぎりお あはれ 3
76 わたのはら　こぎいでてみれば　ひさかたの くもゐにまがふ　おきつしらなみ わたのはらこ しらなみ 7
77 せをはやみ　いはにせかるる　たきがはの われてもすゑに　あはむとぞおもふ せ われ 1
78 あはぢしま　かよふちどりの　なくこえに いくよねざめぬ　すまのせきもり あはぢ いくよ 16
79 あきかぜに　たなびくくもの　たえまより もれいづるつきの　かげのさやけさ あきか もれいづる 16
80 ながからむ　こころもしらず　くろかみの みだれてけさは　ものをこそおもへ ながか みだれて 8
81 ほととぎす　なきつるかたを　ながむれば ただありあけの　つきぞのこれる ほ ただ 1
82 おもひわび　さてもいのちは　あるものを うきにたへぬは　なみだなりけり おも うき 7
83 よのなかよ　みちこそなけれ　おもひいる　 やまのおくにも　しかぞなくなる よのなかよ やまのおく 4
84 ながらへば　またこのごろや　しのばれむ うしとみしよぞ　いまはこひしき ながら うし 8
85 よもすがら　ものおもふころは　あけやらで ねやのひまさへ　つれなかりけり よも ねや 4
86 なげけとて　つきやはものを　おもはする かこちがほなる　わがなみだかな なげけ かこ 8
87 むらさめの　つゆもまだひぬ　まきのはに きりたちのぼる　あきのゆふぐれ む き 1
88 なにはえの　あしのかりねの　ひとよゆゑ みをつくしてや　こひわたるべき なにはえ みてた 8
89 たまのをよ　たえなばたえね　ながらへば しのぶることの　よわりもぞする たま しのぶ 6
90 みせばやな　をじまのあまの　そでだにも ぬれにぞぬれし　いろはかはらず みせ ぬ 5
91 きりぎりす　なくやしもよの　さむしろに ころもかたしき　ひとりかもねむ きり ころもか 3
92 わがそでは　しほひにみえぬ　おきのいしの ひとこそしらね　かわくまもなし わがそ かわく 7
93 よのなかは　つねにもがもな　なぎさこぐ あまのをぶねの　つなでかなしも よのなかは あまの 4
94 みよしのの　やまのあきかぜ　さよふけて ふるさとさむく　ころもうつなり みよ ふるさと 5
95 おほけなく　うきよのたみに　おほふかな わがたつそまに　すみぞめのそで おおけ（おほけ） わがた 7
96 はなさそふ　あらしのにはの　ゆきならで ふりゆくものは　わがみなりけり はなさ ふり 4
97 こぬひとを　まつほのうらの　ゆふなぎに やくやもしほの　みもこがれつつ こぬ やく 6
98 かぜそよぐ　ならのをがはの　ゆふぐれは みそぎぞなつの　しるしなりける かぜそ みそ 4
99 ひともおし　ひともうらめし　あぢきなく よをおもふゆゑに　ものおもふみは ひとも よをおもふ 3
100 ももしきや　ふるきのきばの　しのぶにも なほあまりある　むかしなりけり もも なほあまりある 2