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支給図面の仕様について

1, 支給図面の仕様
コンクリート構造躯体を製作するうえで,時折,構造鉄筋間,埋設金物間,役物間の緩衝が存在し,物理的に所定の設計位置に設置することができない
ケースがある。また,細部においてその曲げ半径の不足等で構造上必要な配筋が設計指示位置に設置できない,また最終的にコンクリートかぶりが不足
してしまうケースもある。
Precast 部材の場合,一部材単独の型枠を都度製作し,コンクリート部材を製造するため,設計仕様を指示する図書の確度が,製造工程および出来上
がった部材の使用可否に大きく影響を与えることが懸念される。
端的に言えば,支給図面の仕様は,建造物を構成する部材毎について,コンクリート部位,それらへの埋設材料(鉄筋,継手,役物等),また双方の関
係(かぶり,躯体外面からの構成材料までの寸法等)を指示する図面となる。

2,参考図について
参考図についてその仕様概要を下表に示す。
呼称 一般名 概要 用途,利用
Design drawing 構造図 構造に関する,特に設計上必要な鉄筋を指示する図面 「全体鉄筋配置図」ともいえるイメージで
役物の仕様規格についての指示図も含む。 全体の鉄筋配置を確認するには便利な図面

Detail drawing 納め図 構造図を元に,主に各部材の外寸,それぞれの取り合い 各構成部材の取り合い,納まり寸法を指示する図面


が分かる図面 細部については鉄筋継手部の位置関係図,曲げ半径の指示図も含
各鉄筋の断面配置図もこれに含まれる。 む。
Product drawing 板図 構造図を元に主に,部材毎の外形寸法,鉄筋配置等を指 各側面図,断面図等が併記されており,部材単品の出来形を確認
定する図面 するために必要となる図面
また Precast の部材の場合,その展開図の指示から他部材との取り
合い(鉄筋位置,埋め込み役物等)の確認が可能であり,型枠製
作時の基本となる図面

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