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Universe Setting 11
Universe Setting 11
サオシュヤント・アウシェーダル
・ 絶し不変なる殺戮の地平
マグサリオンの戒律。
『自分と他者の間で殺意以外の物理接触を禁じる』という縛りに対し、『殺意
の総和が攻撃力に変換される』というもの。
つまりマグサリオンは殺す気の相手にしか触ることができず、また自分を殺そ
うとしている者にしか触られるわけにはいかない。
親愛、友情、労わり、慰め、その他あらゆる意味でのスキンシップが不可能で
あり、挨拶代わりに肩を叩かれた程度のことで戒律破りとなってしまう。
飛蝗の三名やスプンタ・マンユにも通じるものがある孤高、皆殺しの戒律だが
、根幹を成す情念が殺意に偏重しているためこうした形になっている。なお、
周囲に事情を説明してもいないため、遵守の難度はさらに高い。
もはや人間の生き方ではなく、それゆえに見返りの効果も凄まじい。
敵の殺意と自分の殺意が高まるほど威力が上がるということは、すなわち魔王
をはじめとする強力な存在に対するカウンター。理論上、限界がない無限の殺
傷力と表現でき、相手の殺意を跳ね返す形で我力の使用さえ不可能ではない。
アシャワン
信頼と結束が強みである 義者 としては異端も甚だしい縛りだが、マグサリ
オンの底はまだ見えておらず、彼の戒律は他にも複数あると考えられている。
・兄者の心臓
マグサリオンの凶気が高まったときに漏らす言葉。
その意味するところは不明であり、単なる比喩表現なのか、それとも本当にワ
ルフラーンの鼓動を感じているのか、真相は謎に包まれている。
ただ、この言葉を口にしたときのマグサリオンは森羅万象のすべてを斬断・消
滅させる怪能力を発揮するケースが多く、その実情もやはり不明。
確かなのは彼自身にも制御できない力であり、スィリオスに言わせれば『無様
で中途半端な児戯以下の技』ということ。
ゆえに本来の姿は別のものだと思われる。