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生物リメディアル

① 細胞の構造と機能
細胞の種類
細胞内小器官
細胞膜の構造
細胞膜を通した物質移動

1
生物体を構成する基本的な単位-細胞
生物

細胞からなるもの ウイルス

原核生物(細菌) 真核生物(動・植物)

HPV
ヒトパピローマウイルス
H.pylori O-157 動物細胞 植物細胞
単細胞生物 多細胞生物
2
細胞の種類
原核細胞----核膜を持たない細胞
細菌類と藍藻類の細胞は核の構造が簡単で、染色体はあるが
核膜がない。また葉緑体やミトコンドリアなども見られない。

図説生物 p 19

3
細胞の種類
真核細胞----核膜を持つ細胞
原核生物以外の生物の細胞は、核膜に包まれた核を持つ真核細
胞である。真核細胞からなる生物を真核生物という。

図説生物 p 19

4
さまざまな形と働き
を持つヒトの細胞

ヒトの細胞数は約60兆個
の細胞。
ヒトの細胞は約200種類、
これらの細胞が集まって
上皮組織などの色々な
組織が出来ている。これ
らの組織の中には色々
な細胞が混在している。

生物図録 p 34-35
5
細胞の構造 – 細胞内小器官
細胞の構造の分類
核 核膜・染色体・核小体・核液

膜状構造:細胞膜・ミトコンドリア・小胞体・
原形質
ゴルジ体・リソソーム・液胞膜・分泌顆粒
色素体(葉緑体・白色体・有色体)
細胞質
粒状構造:リボソーム・中心体
細胞
繊維状構造:細胞骨格
(微小管・微小繊維など)
液状の物質:細胞質基質
細胞壁 サイトゾル、細胞質ゾル
■:植物細胞にみられるもの ■:電子顕微鏡でないと観察できないもの :2重膜構造物
6
細胞の構造と機能 (1) 細胞内小器官
動物細胞 植物細胞

生物図録 p18-19

7

クロマチン:DNAがヒストンに巻き付いたもの
染色体ともよばれる。細胞分分裂
の際、凝縮して染色体になる。
核 小 体:1個の核に1~数個あり、rRNAの
合成をしている。
核 膜:二重の膜からなり、多数の核膜
孔がある。核膜孔は物質の出入
りする通り道である。

生物図録 p20

8
ミトコンドリア
クエン酸回路や電子伝達系などを含み、糖、脂肪を燃焼し、エネ
ルギー(ATP)を産生する場。
2枚の膜に包まれている。独自のDNAを持つ。細胞分裂とは独立
して、分裂する。小型のリボソームを持つなどの特徴がある。

生物図録 p21 9
小胞体
生体膜からなる袋状の構造体。細胞内で合成された物質が移動
する通路。細胞質側にリボソームを付けた粗面小胞体とリボソー
ムを付着させていない滑面小胞体がある。前者は蛋白質合成の
場、後者は脂質の合成、蓄積とCaの貯蔵の機能を持つ。

生物図録 p20

10
ゴルジ体
細胞内の荷物配送センターで、発送(分泌)が仕事。細胞外に
分泌する蛋白質や、細胞内の袋(リソソーム)の中に分泌する
蛋白質などに荷札を付け、ゴルジ小胞に詰めて送り出す。

生物図録 p20

11
リボソーム
ダルマ型をした小さな顆粒で、小顆粒と大顆粒から成り、mRNA
の糸で多数が連なって細胞質中にポリリボソームとしても存在す
る。リボソームは遺伝情報に基づいて蛋白質を合成する場となっ
ている。

生物図録 p20

12
リソソーム
リソソームはゴルジ体から形成される球形の特殊な小胞で、細胞
質に広く分布している。この中には蛋白質、炭水化物、脂質、核酸
など有機物を分解する酵素が含まれている。

生物図録 p20

13
細胞膜の構造と機能
細胞膜(流動モザイクモデル、Singer& Nicolson)

生物図録 p24

構造は2層に並んだリン脂質の所々に蛋白質が埋まっており、そ
の表面には糖鎖が結合している。
機能は、細胞内外の仕切り、物質の出入りの調節、情報のキャッ
チと興奮の伝導、細胞接着、運動および拡張能力
14
膜に含まれる脂質分子(リン脂質)

極性
(親水性)
の頭部

非極性 二重結合

(疎水性)
の頭部

15
膜を介しての物質の出入り
拡散 浸透 浸透圧

生物図録 p28 生物図録 p28 生物図録 p28

16
細胞膜の性質 ①拡散と浸透(受動輸送)
1.半透性 溶液中の溶媒は通過させるが、溶質は通過させな
い性質。
2.全透性 溶媒も溶質も通過させる性質。
3.拡散 ある溶質を溶媒に入れると、溶質と溶媒が分散し、そ
の濃度が均一になる現象。拡散による物質の輸送を
受動輸送という。

4.浸透 溶液と水を半透膜で仕切ると、水だけが溶液側へ移
動する現象を浸透といい、浸透するときの圧力を
浸透圧という。
*浸透圧は溶液の濃度に比例する。
*濃度(浸透圧)の異なる二つの溶液を半透膜で仕切るとどうなるか?

高張液、等張液、原形質分離
17
動物細胞と浸透
高張液:細胞から水が吸い出される液
低張液:細胞に水が入ってくる液
等張液:見かけ上、水の出入りがない液

植物細胞と浸透

生物図録 p 28

生物図録 p 28
18
② 選択的透過性
細胞膜の様な膜は、必要に応じて特定の物質を細胞
内外に出入りさせている。物質は、その種類によって
細胞膜の透過の方法と程度が異なる。
このような膜の性質を選択的透過性という。
選択的透過性の生じる原因は以下の3つである。
(1) 完全な半透膜による浸透:溶媒(水)のみが選択的に透過
する。
(2) 細胞膜のように一部の溶質を透過させる半透膜による受動
輸送:溶媒以外に一部の溶質も透過させるが、溶質の種類に
よって拡散の程度が異なるので、選択的な透過が起こる。
(3) 細胞膜の能動輸送:ある物質が低濃度から高濃度へ選択
的に透過する。
19
細胞膜の選択的透過性
単純拡散----O2、CO2などの疎水性(非極性)分子は透過

生物図録 p 24

受動輸送----濃度の高い方から低い方へ溶質が移動

生物図録 p 24
20
③能動輸送
細胞膜がエネルギーを使って特定の物質を透過させること。

ポンプ
Na+やK+などは、ATPのエネルギーを利
用することで、濃度勾配に逆らって運
ばれる。

生物図録 p 24

ナトリウムポンプ

生物図録 p 24
21
運搬体タンパクとその機能
大部分の溶質は、その物質の運搬を行う膜内輸送タンパク
が存在するときのみ膜を透過できる。

受動輸送 能動輸送
生物図録 p24-25

22
拡散・浸透・能動輸送の比較

二つの液の間の膜 移動する物質 移動する方向

全透膜 高濃度の溶液
拡散 溶質
(あるいは,膜なし) →低濃度の溶液

半透膜 低張液
浸透 溶媒(水)
(あるいは,細胞膜) →高張液

低濃度の溶液
能動輸送 細胞膜 溶質
→高濃度の溶液

23
大きな物質の出入り 分泌

細胞の飲食作用と
開口分泌

細胞内への物質の取
り込みは、細胞膜の輸
送タンパク質によるも 生物図説 p 26

のだけではない。 取り込み

生物図説 p 26 24

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