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⽣物リメディアル

③ ⽣体を構成する成分

1.炭⽔化物
2.脂質
3.タンパク質
細胞 (体) を構成する化学成分
*最も多い細胞の化学成分は⽔分で,細胞内の多くの物質を溶かし,⽣命
活動の場を与えている。
*タンパク質や脂質は,細胞や組織の構造をつくったり,⽣命
活動に必要なエネルギー源や反応を触媒する酵素,として機能する。


65~67%
炭⽔化物
糖類は,アルデヒド基(-CHO)またはケト基(>C=O)を持っ
た多価アルコール(-OH基がいくつかあるアルコール) である。
糖類には光学的⽴体異性体(D体,L体及びα体,β体)が存
在する。
番号が1番⼤きい不⻫炭素原⼦に結合している OH 基

右 左

D体 L体

3
糖類
五炭糖以上の糖ではアルデヒド基あるいはケト基のカルボニル部
分が,遠位の>CH-OH基と結合して環状構造をとる。その場合カル
ボニル基由来の炭素は新しく-OH基が形成される。この-OH基が下に
ある場合をα型,上にある場合をβ型という。
C
C

C C

C C :アノマー炭素

4
単糖類

5
⼆糖類
単糖類が2つ結合したもので、⼈体内には、マルトース、ラ
クト-スが多く、スクロースは砂糖の成分。
マルトース
2個のグルコースが α1,4 グリ
コシド結合したもの

スクロース
グルコースとフルクトースが
α1,2βグリコシド結合したもの

ラクトース
ガラクトースとグルコースが
β1,4グリコシド結合したもの
多糖類
多糖類は多くの六炭糖がグリコシド結合で重合したもの。
同じ種類の糖からなるものをホモ多糖,別種の糖からなる
ものをヘテロ多糖という。

●●

●● ●●

α1,6

●● α1,4
●●


● ●



●●
●●


● ●
● ●

グリコーゲンの構造
脂質
油脂と呼ばれる物質の中で主に⽣体に含まれるもので,
⽔に溶けにくく,クロロホルムや,エーテル,アルコー
ルなどの有機溶媒に溶けるものの総称

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脂質
単純脂質 (脂肪 → 脂肪酸とグリセリン)
複合脂質 (リン脂質、糖脂質)

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脂肪酸̶⻑鎖の炭化⽔素の末端にカルボキシル基を1つ持つ
主な脂肪酸の構造
炭素数 融点
一般名 構造式
二重結合数 (℃)
飽和脂肪酸
パルミチン酸 16:0 CH3(CH2)14COOH 63
ステアリン酸 18:0 CH3(CH2)16COOH 69
アラキン酸 20:0 CH3(CH2)18COOH 76
不飽和脂肪酸
パルミトレイン酸 16:1 CH3(CH2)5CH=CH(CH2)7COOH 0
オレイン酸 18:1 △9 CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH 16
リノール酸 18:2 △9, 12 CH3(CH2)4(CH=CHCH2)2(CH2)6COOH 5
必須 リノレン酸 18:3 △9, 12, 15 CH3CH2(CH=CHCH2)3(CH2)6COOH -11
脂肪酸 アラキドン酸 20:4 △5, 8, 11, 14 CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOH -50

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中性脂肪(トリグリセリド)

11
リン脂質

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誘導脂質:ステロイド

イソプレン単位(C5)
ステロイド⾻格

動物 真菌
植物

HO

コレステロール エルゴステロール
コレステロールの構造と⽣合成
アセチルCoA アセチルCoA

アセトアセチルCoA
阻害薬は,
3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA
脂質代謝異常(⾼脂⾎症)
(HMG-CoA) の治療薬

HMG-CoA還元酵素
メバロン酸
メバロン酸経路

スクアレン ステロイド⾻格

ラノステロール コレステロール
タンパク質
タンパク質=Proteinの語源は、ギリシャ語の
Proteios『第⼀位 』に由来する。

タンパク質は細胞の乾燥重量の約2/3を占め
る主要成分であり、酵素類、膜蛋⽩質類など
様々な⽣命現象に重要な役割を果たしている。

タンパク質は、20種類のアミノ酸が⾊々
な配列で、ペプチド結合することで作られる。
15
酵素リゾチームの構造

多糖類を分解する酵素。医薬品では塩化リゾチームがある。
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アミノ酸

17
20種類のアミノ酸と必須アミノ酸

18
アミノ酸の性質
①両電解質 ⽔溶液中でアミノ酸の電荷は下のように変化する

②等電点 +と-の電荷が等しく、分⼦全体として電荷が0の時のpH

19
タンパク質の構造----ペプチド結合

20
タンパク質の構造 ‐アミノ酸の配列から高次構造まで

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酵素リゾチームの構造

18種のアミノ酸129 個よりなる塩基性ポリペプチド
タンパク質のはたらき

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タンパク質の変性
⾼次構造 ⼀次構造
COOH COOH

変性 NH2
H2N

(活性) (不活性)

熱 加熱により⽔素結合,イオン結合,疎⽔結合など
が壊される
強酸, タンパク質の解離性側鎖のイオン化状態(電荷)
強アルカリ が変化し,イオン結合,⽔素結合が壊れる
尿素, 主にタンパク質内部の⽔素結合,疎⽔結合を切断
塩酸グアニジン させる
SDS SDS(負電荷をもつ)がアミノ酸2個に対し約1個
(界⾯活性剤) の割合で結合し,ポリペプチド鎖と複合体を作る
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