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TR-909 Software Rhythm Composer

取扱説明書

© 2018 ローランド株式会社 02
はじめに
お使いの DAW ソフトウェアごとの設定については、DAW のヘルプや取扱説明書をご覧
ください。

商標について
• VST は、Steinberg Media Technologies GmbH の商標およびソフトウェアです。
• Roland は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標または商
標です。
• 文中記載の会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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画面の構成
メイン・ウインドウ INST エディット・セクション
音作りに使う、さまざまなつまみやスライダーが表示され インストの音質を調節します。1 つのパターンで 11 種類のインスト(BD 〜 CH)を使うことができます。
ます。
TOTAL ACCENT [TONE]つまみ [ATTACK]つまみ [DECAY]つまみ
アクセントの強さを設定します。 スネア・ドラムのときは、ヘッドの張 バス・ドラムの音の立ち上がりを設定 音の響き具合を調節します。
り具合、シンバルのときは、音質を します。 左に回すと歯切れのよい音に、右に
調節します。
[LEVEL]つまみ 回すと伸びのある音になります。ハ
[SNAPPY]つまみ イハットやシンバルは音色ごとに調節

[A]~[H]ボタン
インストの音量を調節します。
[TUNE]つまみ スネア・ドラムの響き線にあたります。
できます。
ハイハットやシンバルは音色ごとに調
節できます。 インストのピッチを調節します。 左に回すと響き線をはずした音になり
演奏するバリエーション(A ~ H)を切り替えます。
ます。
[Shift]キーを押しながら選ぶと複数選べます。
演奏中のバリエーション・ボタンは点滅します。

[LIST]ボタン
Memory Select ウィンドウを表示します。
[PANEL]ボタンで切り替え
ディスプレイ(上段)
[GAIN]つまみ
バンク名を表示します。
各インストのゲインを調節します。

レベル・メーター
[PAN]つまみ
アウトプット・レベルを表示します。
各インストのパン(左右の定位)を調節します。

ディスプレイ(中段/下段)
選んでいるパターン名、キット名を表示します。

[ ]
[ ]ボタン
次または前のパターンやキットを呼び出します。

[WRITE]ボタン
パターンやキットを保存します。 [PANEL]ボタン

[START/STOP]ボタン インスト・パッド [VOLUME]つまみ [OPTION]ボタン [ABOUT]ボタン


パターンを再生したり、停止したりします。 クリックすると発音します。 音量を調節します。 各種設定、オーソライズ等をします。 TR-909 Software Rhythm Composer
についての情報を表示します。

[EDIT]ボタン [SHUFFLE]つまみ [HELP]ボタン


パターン・エディット・エリアを表示します。 シャッフル(跳ね)具合を調節します。
[PANEL]ボタン
ヘルプを表示します。
INST エディット・セクションの表示を
※ パターン・エディットの各インストのシャッフル設定と GAIN、PAN に切り替えます。
の掛け合せになります。インストのシャッフルの設定値
が 0 の場合は、このつまみを回してもシャッフルはか
かりません。

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音源の構成
TR-909 Software Rhythm Composer パターンとは?
PATTERN 128 パターン KIT 128 キット 記録した演奏情報を「パターン」 パターン 1 ~ 128

PATTERN 128 KIT 128


と呼びます。 バリエーション

PATTERN 3 KIT 3 TR-909 Software Rhythm A B C D


PATTERN 2 KIT 2 Composer には 128 個のパター
PATTERN 1 KIT 1 E F G H
パターン KIT ンと、それぞれのパターンに 8
設定 パラメーター
つのバリエーション(A ~ H)が
バリエーション INST あります。
BD SD RC
A STEP の情報 INST INST INST
パラメーター パラメーター パラメーター

キットとは?
B STEP の情報
11 種類のインストのパラメー パターン 1 ~ 128
ターをまとめたものを、 「キット」 バリエーション
と呼びます。
A B C D
TR-909 Software Rhythm
E F G H
Composer には 128 個のキット
H STEP の情報
があります。
パターンは、現在選ばれている
キットで鳴ります。
パターンがキットのイン
ストを鳴らす

BANK キット 1 〜 128

BASS
BANK 1 BANK 2
DRUM

パターン キット パターン キット インスト× 11

パターン 1 キット 1 パターン 1 キット 1


パターン 2 キット 2 パターン 2 キット 2
パターン 3 キット 3 パターン 3 キット 3
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
パターン 128 キット 128 パターン 128 キット 128

128 パターン 128 キット 128 パターン 128 キット


バンクの数は制限なし

4
エディット・ウインドウ
パラメーター 設定値/説明
インストごとに演奏中のバリエーション A ~ H を表示します
バリエーション・インジケーター インストごとに LAST STEP が異なる設定で演奏中のバリエーションが一致していないと
きでもインストごとに演奏中のバリエーションを確認できます。
[M]
(ミュート)/[S]
(ソロ)ボタン インストごとにミュート/ソロを設定します(ソロ優先)

インストごとにシャッフル(リズムの跳ね具合)を設定します。
[SHUFFLE]スライダー
メイン・ウィンドウのシャッフルが「0」の場合は効果がかかりません。
ステップ・シーケンサー・エリア すべてのインストが一覧で表示されたステップ・シーケンサーです。

パターンの長さを設定する(LAST STEP)

1.
[LAST STEP]ボタンをクリックします。
[LAST STEP]ボタンが紫色に点滅します。
デフォルトは 16 ステップです。

2. インストごとに最終ステップにしたいボタンを押して点滅させます。

STEP を入力する

1. インストごとにステップ・ボタンを点灯/消灯させて入力します。
点灯しているステップは発音し、消灯しているステップは発音しません。

トータル・アクセントを入力する(TOTAL ACCENT)
パラメーター 設定値/説明
A ~ H: エディットするバリエーションを選びます。
EDIT VARIATION SELECT ボタン 一番上のステップ・ボタン列はトータル・アクセントの入力ボタンです。
CURRENT: 再生中のバリエーションを選びます。

[SCALE]ボタン
スケールを選びます。ボタンを押すたびにスケールが切り替わります。
ステップ・ボタン背景の縦のストライプの間隔が4分音符です。
1. アクセントを付けたいステップを点灯させます。
[LAST STEP]ボタン パターンの長さを設定します。インストごとに設定できます。 点灯しているステップと同じステップで発音するインストは、すべてアクセント付の発音とな
[WEAK]ボタン 弱音を入力するときにオンにします。 ります。
[FLAM]ボタン フラムを入力するときにオンにします。
フラムの間隔を設定します。「TYPE」の文字をクリックします。
FlAM TYPE TYPE1: 0msec
TYPE2 ~ 9: 4mSec 間隔で、20 ~ 48msec まで設定できます。
[SUB STEP]ボタン サブ・ステップを入力するときにオンにします。
サブ・ステップのタイプを設定します。「TYPE」の文字をクリックします。
TYPE1: 2連
SUB STEP TYPE
TYPE2: 3連
TYPE3: 4連
アクセントを付けたいステップを点灯させます。
TOTAL ACCENT アクセントの強さはメイン・ウインドウの ACCENT[LEVEL]つまみで設定します(すべ
てのインストの同じステップにアクセントが付きます) 。
メイン・ウィンドウやエディット・ウィンドウにバリエーション/ステップとして表示するイン
インスト選択
ストを選びます。

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エディット・ウインドウ

弱音を入力する(WEAK)

1.
[WEAK]ボタンをクリックします。
[WEAK]ボタンが白色に点灯し、弱音入力になります。

2. 弱音で演奏するステップをオンにします。
弱音で入力したステップは暗く点灯します。
メモ
[WEAK]ボタンを点灯させなくても、
[SHIFT]キーを押しながらステップをクリックし
て弱音を入力することができます。

フラムを入力する(FLAM)

1.
[FLAM]ボタンをクリックします。
[FLAM]ボタンが黄色に点灯し、フラム入力になります。
「FLAM TYPE」をクリックするとフラムの間隔が選べます。

2. フラム演奏するステップをオンにします。
WEAK と組み合わせて入力できます。

サブ・ステップを入力する(SUB STEP)

1.
[SUB STEP]ボタンをクリックします。
[SUB STEP]ボタンが点灯し、サブ・ステップ入力になります。
「SUB STEP TYPE」をクリックするとサブ・ステップのタイプが選べます。
サブ・ステップのタイプによって水色(2 連) 、緑(3 連)
、紺 (4 連)に点灯します。

2. サブ・ステップ演奏するステップをオンにします。
WEAK と組み合わせて入力できます。

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エディット・ウインドウ

バリエーションを編集する パターンを DAW のトラックに配置する(仮)


EDIT VARATION SELECT ボタン上で右クリックすると以下の機能が使えます。 バリエーション[A]~[H]ボタンの演奏情報を、お使いの DAW のトラックに MIDI ま
たはオーディオ・データとして配置することができます。
MIDI データ、オーディオ・データのどちらを配置するかは、
[OPTION]から選びます。

ドラッグ&ドロップ
機能 説明
COPY 選んだバリエーションのすべてのインストのパターンをコピーします。
PASTE 選んだバリエーションにコピーしたバリエーションを貼り付けます。バリエーションは上書きされます。
CLEAR 選んだバリエーションを消去します。

インストを編集する
エディットエリア左側のインスト名を右クリックすると以下の機能が使えます。

機能 説明
COPY 選んだインストのパターンをコピーします。
選んだインストにコピーしたパターンを貼り付けます。
PASTE
インストは上書きされます。
CLEAR 選んだインストのパターンを消去します。
INVERT 選んだインストの音の鳴るステップと鳴らないステップを入れ替えます。
ALL 選んだインストのすべてのステップで音が鳴るようになります。

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エディット・ウインドウ

DAW のマルチアウト対応について CC(コントロール・チェンジ)について


マルチ・アウトプットに対応したホスト・アプリケーションにプラグインした場合、インスト TR-909 Software Rhythm Composer は以下の CC を受信します。
ごとに別々のアウトプットを使うことができます。
CC# パラメーター CC# パラメーター
インストのアウトプットの割り当ては以下のようになります。
9 SHUFFLE 52 HT TUNE
アウトプット インスト 20 BD TUNE 53 HT DECAY

メインアウト ミックス 21 BD ATTACK 54 HT LEVEL

サブアウト 1 Bass Drum 23 BD DECAY 57 RS LEVEL

サブアウト 2 Snare Drum 24 BD LEVEL 60 CP LEVEL

サブアウト 3 Low Tom 25 SD TUNE 62 CH DECAY

サブアウト 4 Mid Tom 26 SD SNAPPY 63 CH LEVEL

サブアウト 5 High Tom 28 SD TONE 71 TOTAL ACCENT

サブアウト 6 Rim Shot 29 SD LEVEL 81 OH DECAY

サブアウト 7 Hand Clap 46 LT TUNE 82 OH LEVEL

サブアウト 8 Closed Hihat 47 LT DECAY 83 CC TUNE

サブアウト 9 Open Hihat 48 LT LEVEL 85 CC LEVEL

サブアウト 10 Crash Cymbal 49 MT TUNE 86 RC TUNE

サブアウト 11 Ride Cymbal 50 MT DECAY 88 RC LEVEL


51 MT LEVEL

※ ホストアプリケーションのマルチアウトプットの設定については、ホストアプリケーション
のヘルプや取扱説明書をご覧ください。

ノート・ナンバーと音色/バリエーション選択の関係につ
いて
TR-909 Software Rhythm Composer が受けたノート・ナンバーに対応する音色または
バリエーション選択は以下のとおりです。

ノート・ナンバー 音色/機能
24 ~ 31 Variation Select A ~ H
32 Start step sequencer
33 Stop step sequencer
35、36 Bass Drum
37 Rim shot
38、40 Snare Drum
39 HandClap
42、44 Closed HiHat
41、43 LoTom
46 Open HiHat
45、47 MidTom
49 Crash Cymbal
48、50 HiTom
51 Ride Cymbal

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パターン/キットとバンク
1.
[LIST]ボタンをクリックします。
バンク
Memory Select ウィンドウが表示されます。
128 個のパターンと 128 個のキットをまとめたものを「バ Bank
[NEW]ボタン [DELETE]ボタン ンク」と呼び、バンクを切り替えることで、数多くのパター
空の状態の新規バンクが作成されます。 選んだバンクを削除します。 ンやキットを呼び出すことができます。バンクはファイルと Pattern Kit
して保存することができます。 1 1
2 2
3 3
[LOAD]ボタン [SAVE]ボタン
ファイルからバンクを読み込みます。 バンクをファイルに書き出します。 128 128

バンクを切り替える

パターンとキットを切り替えます。 1. バンク欄をクリックします。
バンク・リストが表示されます。

2. 呼び出したいバンクをクリックします。
選んだメモリーは、ハイラ
イトされます。
バンク欄右側にある[H]
[I]ボタンを押すと、1 つ前、1 つ後ろのバンクに切り替えるこ
とができます。

バンクを書き出す
バンクをファイルに書き出します。

1.
[SAVE]ボタンをクリックします。
[WRITE]ボタン [RENAME]ボタン [READ]ボタン ファイル名入力画面が表示されます。
エディットしたパターン/キットを、
メモリーとしてバンクに保存します。
選んだメモリーの名前を変更し
ます。
パターン/キットに読み込みます。
2. ファイル名を入力し、保存します。
ファイルが書き出されます。

バンクを読み込む

1.
[LOAD]ボタンをクリックします。
「 i 」マーク ファイル選択画面が表示されます。
マウス・カーソル ( マウス・ポインタ ) をこの上に重ねると、
ショートカット一覧が表示されます。 2. ファイルを選択し、読み込みます。
バンクが読み込まれます。

9
パターン/キットとバンク

バンクを作成/削除する パターンとキット
TR-909 Software Rhythm Composer では、128 個のパターンとキットを 1 バンクとし
バンクの作成 て管理します。

[NEW]ボタンをクリックすると、空の状態の新規バンクが作成されます。
パターンやキットを読み込む
バンクの削除
バンクに登録してあるパターンやキットを読み込みます。パターンやキットを読み込むと、
選んだバンクを削除します。 エディット・エリアに設定が表示され、エディットできるようになります。

1.
「バンクを切り替える」 (P.9)の手順で、バンクを選びます。 1. 読み込むパターンやキットの番号をクリックします。
2.
[DELETE]ボタンをクリックします。 2.
[READ]ボタンをクリックします。または[Return(Enter)
]キーを押します。
確認画面が表示されます。 パターンやキットが読み込まれます。
※ パターンやキット番号をダブルクリックして、パターンやキットを読み込むこともできます。
3.
[OK]をクリックして、削除します。

パターンやキットを保存する
バンク名を変更する
エディットした音色を、パターンやキットとしてバンクに保存します。
1.
「バンクを切り替える」 (P.9)の手順で、バンクを選びます。 1. 保存するパターンやキットの番号をクリックします。
2. バンク欄左側にある J をクリックします。 2.
[WRITE]ボタンをクリックします。
3. 名前を変更し、[Return(Enter)]キーを押します。 パターンやキットがバンクに保存されます。

パターンやキット名を変更する

1. 名前を変更するパターンやキットの番号をクリックします。
2.
[RENAME]ボタンをクリックします。

3. 名前を変更します(最大 16 文字)。

10
パターン/キットとバンク

MIDI Learn 機能
音色パラメーターに MIDI コントロール・チェンジを対応付けて操作できます。

設定方法

1. 音色パラメーター操作子(つまみ/スライダー)を右クリックします。
2.
「Learn MIDI CC」を選びます。

3. 外部 MIDI デバイスを操作してコントロール・チェンジ・メッセージを送ります。
ご注意 !
ひとつの操作子に重複の MIDI コントロール・チェンジを設定することはできません。最
新の設定のみが有効になります。

解除方法

1. 音色パラメーター操作子(つまみ/スライダー)を右クリックします。
2.
「Forget MIDI CC」を選びます。

11
設定
オプション

1.
[OPTION]ボタンをクリックします。

2. 項目を選びます。
選ばれている項目には、 が表示されます。

項目 説明
Original:通常の画面構成です。
Layout Compact:つまみやボタン以外のスペー
スを詰めて小さな画面で表示します。
Zoom ウィンドウのサイズを変更します。
MIDI コントロール・チェンジの対応を初期
Initialize MIDI 状態に戻します。
Control Mapping &「CC
 (コントロール・チェンジ)について」
(P.8)
Clear MIDI Control MIDI コントロール・チェンジの対応をすべ
Mapping てクリアします。
DAW の Start/Stop と演奏ポジションに
Position Lock to 同期するかしないか設定します。
DAW DAW のトラックでリズムを演奏させたい
ときには同期 OFF にします。
Drag & Drop Pattern バリエーション演奏情報を DAW に配置す
as MIDI る際、MIDI データとして配置します。
Drag & Drop Pattern バリエーション演奏情報を DAW に配置す
as Audio る際、オーディオ・データとして配置します。
Optimize for Lower CPU 使用率が高くなり音切れが発生する
CPU Usage ときは、ON にしてください。
各インスト(instrument)を main
Sub Output... output(stereo)ではなく独立した sub
output へ出力するための設定をします。
Send Pattern to TR-8S にパターン・データを送信します。
TR-8S
Get Pattern from TR-8S からパターン・データを受信します。
TR-8S
TR-8S にデータを送受信する際の MIDI 設
定をします。
Setup 画面が出力したら、
MIDI CTRL Input:TR-8S CTRL
MIDI CTRL Output:TR-8S CTRL
Setup... に設定してください。
Flip Scroll Direction:マウスのスクロー
ル・ホイールで値を変更するときの、回
転方向を設定します(Mac のみ) 。Flip
Scroll Direction を ON に設定すると反
転します。
Roland Cloud... Roland Cloud サイトを表示します。
TR-909 Software Rhythm Composer
Authentication...
のユーザー認証をします。

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