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集団行動の大切さ

児童生徒が集団としての行動を秩序正しく、かつ安全で効率的に行うことは学校教育活動を効果的に進めるだけではな
く、社会の一員として能率的に行動するとともに、周囲の状況を見極め、安全に行動することが可能となるよう、行動様式を
身につけることは非常に大切である。日常生活においても、身体の安全を脅かすような不測の事態に対面したときに、的確
かつ安全に行動することが可能となる。
体育・保健体育の授業においては、集合、整列、交替など約束を守って迅速に行動することは、学習効率を高めるばかり
でなく安全指導にも役立つため、授業やゲームの始まり、終わりのあいさつ等の指導とともに場面に応じて集団行動の指導
を行っていくことが望ましい。

集団の約束や決まりの遵守
集団の一員としての自覚を持ち、所属感を味あわせるとともに、規範意識を高めることが大切である。
協力と自己の責任
他を思いやり、助け合う気持ちの大切さを醸成するとともに、自己責任感を育成し、その責任を果たすことが大切である。
機敏かつ的確な行動
秩序正しく、効果的かつ能率的に行動するため、また、周囲の状況等に応じて的確に行動を起こすために、迅速に行動できる
ようにすることが大切である。
安全に留意した行動
いかなる場面においても、現状や周囲の状況等を的確に見極め、安全に行動できるようにすることが大切である。
リーダーの指示
目標を効果的かつ能率的に達成するために、リーダーの指示に従って行動できることが大切である。そのためにも、指示を聞
く姿勢を整えることが必要である。また、自身がリーダーとなったときに、的確な指示によって目標を達成できるようにすることが
大切である。
《参照》
【小学校学習指導要領解説】

3 体育科改訂の要点 (2)内容について
コ集団行動
集団行動については、「各学年の各領域(保健を除く。)において適切に行う」ことを引き続き「指導計画の作成と内容の取扱い」に示した。

第2章体育科の目標及び内容 第2節体育科の内容
2各領域の内容
(1)各運動領域の内容
キ集団行動
各教科、特別活動等の教育活動及び日常の緊急時等では、集団が一つの単位となって、秩序正しく、能率的に、安全に行動することが求めら
れることが多い。したがって、児童がそれぞれの活動の場にふさわしい集団としての行動様式を身に付けておくことが望まれる。
体育の授業における運動領域の学習では、学級単位あるいは学級をいくつかに分けた小集団で行われることが多く、そこでの活動を円滑に行
うには、児童が学級単位あるいは小集団で、秩序正しく、能率的に行動するために必要な基本的なものを身に付けておくことが大切である。

第4章指導計画の作成と内容の取扱い
2内容の取扱い
(3)集合、整頓、列の増減などの行動の仕方を身に付け、能率的で安全な集団としての行動ができるようにするための指導については、「A体つく
り運動」をはじめとして、各学年の各領域(保健を除く。)において適切に行うこと。

【学校体育実技指導資料 第5集 「体育(保健体育)における集団行動指導の手引(改訂版)」平成5年10月 文部省】

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