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やぁ 何か お探しかな?子ネズミちゃん。

いえ あの… ご心配なく。
では お茶など いかがでしょう?お付き合い願えますか?
結構です 用事がありますので。

ホントに子ネズミちゃんだぜ。
ねぇ 君いくつ? この町のコ?

通してください!

ほ~ら お前のヒゲ面のせいだぞ。

怒ったとこもかわいいじゃないか。
(ハウル) やぁ ごめん ごめん捜したよ。

何だ? お前は。
このコの連れさ。
君達 ちょっと,散歩して来てくれないか?
えっ?あっ!
おい!何だ? あれ?
ちょっと… 何だ?どうなってんだ これ!?

許してあげなさい
気はいい連中です。
どちらへ?

私が送ってさしあげましょう。
_____________

いえ チェザーリの店へ行くだけですから。
知らん顔をして… 追われてるんだ。
歩いて。

ごめん 巻き込んじゃったね。
あっ!

こっち。

このまま。

足を出して 歩き続けて。
あ… あ…。
そう 怖がらないで。

上手だ。

僕は奴らを引きつける。
あなたはちょっと待ってから出なさい。
はい。
いいコだ。

_________________________________
(レティー) ありがとう。\N レティーっていうチョコは?
俺も そっちが欲しいな。\N こっち向いて!
買った奴は替われよ!\N お姉ちゃんが!?
レティー 早く戻って来てくれよ!
お姉ちゃん!
レティー。\N どうしたの!?
ベランダに降りて来たって\N 天使にでも なっちゃったの?
私 夢見てるみたいなの…。
レティー オフィスを使いなよ。
でも仕事中ですから…\N ありがとう。
え~! それ魔法使いじゃないの!?
とっても いい人だった…。
私を助けてくれたの。
それで お姉ちゃん\N 心を取られちゃったってわけ?
その魔法使いがハウルだったら→
お姉ちゃん\N 心臓 食べられちゃってるよ。
大丈夫よ\N ハウルは美人しか狙わないもの。
また そんな…。
あのね 世の中\N 物騒になってるんだから。
荒地の魔女まで\N うろついてるっていうよ。
お姉ちゃん?\N ん?
もう!
レティー\N マドレーヌが上がったよ。
は~い ちょっと待ってね。\N いいよ。
私 帰るね。
レティーの元気な顔を見たら\N 安心したから。
やぁ レティー。\N ご苦労さま。
ねぇ お姉ちゃん 本当に一生\N あのお店に いるつもりなの?
お父さんが大事にしてたお店だし\N 私 長女だから…。
違うの! 帽子屋に\N 本当になりたいのかってこと。
そりゃあ…。
レティー またね。
今度 お店に来てね。\N ああ。
私 行くね。
お姉ちゃん 自分のことは\N 自分で決めなきゃダメよ!
うん。
(杖で天井を突く音)
♪♪~
(ドアベル)
あの… お店は おしまいなんです。
すいません 鍵をかけたつもり\N だったんですが…。
(荒地の魔女)\N 安っぽい店 安っぽい帽子。
あなたも十分 安っぽいわね。
ここは\N しがない下町の帽子屋です。
どうぞ お引き取りください。
荒地の魔女に張り合おうなんて\N いい度胸ね。
荒地の魔女… あっ!
♪♪~
その呪いは\N 人には話せないからね。
ハウルによろしくね フフフ…。
ん…?
ん?
あ… あぁ…。
ホントに私なの!?
落ち着かなきゃ…。
ん…!!
落ち着かなきゃ…!
慌てると ろくなことないよ\N ソフィー…。
何でもない 何でもない…。
落ち着かなきゃ…\N 落ち着かなきゃ…。
(汽笛)
(ハニー) ただいま~!
奥様 お帰りなさい!\N(ハニー) どう? これ→
キングスベリーで\N 流行り始めたのよ。
すっご~い!\N 似合いますよ!
これ 絶対 イケると思わない?
ソフィー! ソフィー! あら?
≪奥様 ソフィーさんは\N 今日は下りて来ていません≫
まぁ どうしたのかしら?
ソフィー!
(ハニー) ≪ソフィー!≫
(ノック)
(ハニー) ≪ソフィー!≫
開けないで すごい風邪なの\N うつっちゃ大変よ。
ひどい声ねぇ\N 90歳のおばあちゃんみたい。
≪今日は一日寝てるわ≫
そ~お? じゃあね。
よいしょ…っと。
大丈夫よ おばあちゃん。
あなた 元気そうだし\N 服も前より似合ってるわ。
(ハニー達の笑い声)
でも ここには いられないわね。
(骨が鳴る音)\N あ痛たたた…。
年寄りって大変ねぇ。
♪♪~
今度の戦争は それだけ大掛かりな\N 戦いになるってことさ。
♪♪~
(汽笛)
(咳込み)
おばあちゃん 手を貸そうか?
親切だけは頂くよ ありがとさん。
構わねえけど\N ばあちゃん どこへ行くの?
あんたの行くとこの\N その先だよ。
♪♪~
やめときなよ ばあちゃん。
この先には 魔法使いしか\N うろついてないぜ。
ありがとよ。
これから\N 中折れ谷へ行くの?
末の妹が いるんだってさ。
ハァ ハァ ハァ…。
♪♪~
ハァ…\N まだ いくらも来てないわね。
歯だけは 前のまんまで\N よかったわ。
杖に よさそう。
よいしょ…。\N(骨が鳴る音)
あ痛… あぁ…。
ちょっと太いかしらね。
う~ん… あ痛たたた…。
ハァ… 頑固な枝ねぇ。
ソフィーばあちゃんを\N 甘く見ないで!
それ! ん~…!
あぁ…!
カカシか…\N また魔女の手下かと思ったよ。
でも お前\N 何で1人で立ってるの?
頭がカブね。
私 小さい時から カブは嫌いなの。
逆さになってるよりマシでしょ。
元気でね。
う~ 寒い。
まだ町があんなとこにある。
ん?
ついて来るんじゃないよ!
恩返しなんか しなくていいから!
あんたも魔法の何かだろ?
魔女とか呪いとか もうたくさん!
どこか好きなとこに\N 立ってなさい!
ハァ ハァ ハァ…。
ん?
これはピッタリの杖だね\N ありがとさん。
ついでに 今夜泊まる家を\N 連れて来てくれると→
いいんだけどねぇ。
年をとると悪知恵がつくみたい。
大きな軍艦…。
あぁ 年寄りが\N こんなに体が動かないなんて→
思わなかった…。
ハァ… ハァ~。
ん? 煙のにおいがする\N 山小屋でもあるのかしら…。
どれ… よいしょ…。
あ…。
カブ頭\N あれ ハウルの城じゃない?
あんた 「家を連れて来い」って\N 言ったけど まさか…!
何 これ… これで お城なの?
そこが入り口かい?
ハァ ハァ ちょっと待ちなさい!
ハァ ハァ…\N あっ! これ ちょっと…。
乗せるの? 乗せないの?\N どっちかにして!
キャ~!
肩掛けが…。
カブ 中は暖かそうだから→
とにかく入らせてもらうわ\N ありがと!
いくらハウルでも\N こんな おばあちゃんの心臓は→
食べないでしょ。
今度こそ さよなら!
あんたはカブだけど\N いいカブだったよ! 幸せにね!
ハァ…。
あ痛たた… よいしょ…。
何だろねぇ ただのボロ屋にしか\N 見えないけど…。
まっ 年をとっていいことは\N 驚かなくなることね。
(カルシファー)\N こんがらがった呪いだね。
ん…?
この呪いは簡単には解けないよ。
火が喋った。
おまけに\N 人には喋れなくしてあるね。
あんたがハウル?\N 違うね。
オイラは火の悪魔\N カルシファー!っていうんだ。
じゃあ カルシファー あんた\N 私にかけられた呪いを解けるの?
簡単さ。
オイラをここに縛りつけている\N 呪いを解いてくれれば→
すぐ あんたの呪いも\N 解いてやるよ。
悪魔と取引をするってわけね。
あんた それ約束できるの?
悪魔は約束はしないさ。
他を当たるのね。
オイラ かわいそうな悪魔なんだ!
契約に縛られて ここでハウルに\N こき使われてるんだ!
この城だって\N オイラが動かしてるんだぜ!
そう 大変なのねぇ…。
ハウルとオイラの契約の秘密を\N 見破ってくれたら→
呪いは解けるんだ! そしたら\N あんたの呪いも解いてやるよ!
分かったわ… 取引ね…。
(いびき)
ばあちゃん! ばあちゃん!
(いびき)
ちぇっ! 大丈夫かなぁ。
♪♪~
♪♪~
(ノック)
(いびき)
(ノック)
(ノック)
(ノック)
(ノック)
(足音)
(ノック)
(いびき)
(マルクル) あれ? 誰だろう?\N(カルシファー) 港町!
(マルクル) いつ入ったのかなぁ。
(ノック)
(マルクル) 待たれよ。
(マルクル) これは町長殿か。
(町長) 日はすっかり昇りましたぞ\N ジェンキンス殿は ご在宅か?
(マルクル) 師匠は留守じゃ\N わしが代わりに承りましょうぞ。
国王陛下からの招請状です\N いよいよ戦争ですぞ。
(町長) 魔法使いも\N まじない師も魔女ですら→
皆 国家に協力せよとの\N おぼしめしです→
必ず出頭するように では。
(ドアが閉まる音)
やだねぇ 戦争なんて。
そこもとは何者じゃ?
カルシファーが入れたんだよ。
俺じゃないよ\N 荒地から勝手に入って来たんだよ。
荒地から? 変だなぁ。
まさか魔女じゃないでしょうね。
魔女なら入れるもんか!
(玄関のベル)\N また 港町!
お客かな?
(マルクル) 待たれよ。
(マルクル) 何用かな?
(マッジ) 母ちゃんの代わりに来たの。
(マルクル)\N また いつもの まじないじゃな。
(マッジ) うん。
(マルクル) おとなしくしておれよ。
あれ…?
荒地じゃ ない…。
おばあちゃん\N おばあちゃんも魔女?
そうさ\N この国イチ怖~い魔女だよ!
(マルクル) この粉をまけば\N 舟にいい風が吹くじゃ。
うん。
(マルクル) ご苦労さん。
(ドアが閉まる音)
困るんじゃ\N デタラメ言いおって。
あんた その変装\N やめたほうがいいよ。
変装じゃありません!\N 魔法です!
(玄関のベル)
キングスベリーの扉!
待たれよ。
魔法使いペンドラゴン師の\N お住まいは こちらか?
(マルクル) いかにも。
(使者) 国王陛下の招請状を\N お持ちいたしました→
ペンドラゴン師には 必ず宮殿へ\N 参上されるよう お伝え願いたい。
ご苦労さまでござる。
あぁ…。
♪♪~
まるで王様のいる都だね。
(マルクル) 引っ込まないと\N 鼻がなくなりますよ。
(マルクル)\N もうウロウロしないでください。
あぁ…。
♪♪~
この様子じゃ 穀物の蓄えを\N しておいたほうが よさそうだ。
(マルクル) いいかげんにしてください\N 怒りますよ!
ここは魔法の家なんだね。
もう…。\N この黒いところは どこへ行くの?
ハウルさんしか知りません!
僕は朝ご飯にします。
ベーコンに卵もあるじゃない。
ハウルさんがいなければ\N 火は使えないんです。
フフフ… 私がやってあげる。
無理ですよ!\N カルシファーは→
ハウルさんの言うことしか\N 聞かないんです。
(カルシファー) そうさ\N 料理なんか やんないよ!
あらあら 帽子がこんなとこに…\N よいしょっと。
さぁ カルシファー\N お願いしますよ。
やだね! オイラは悪魔だ\N 誰の指図も受けないよ~。
言うこと聞かないと\N 水をかけちゃうよ。
それとも取引のことを\N ハウルにバラそうか?
うっ… ちぇっ! ちぇっ!
こんな ばあちゃん\N 入れるんじゃなかった!
さぁ どうする?
そうそう いいコねぇ。
ちぇっ! ちぇっ!\N ベーコンなんか焦げちまえ!
カルシファーが\N 言うことを聞いた…。
お茶も欲しいねぇ\N ポットはあるの?
うん。
え~っと…。
ハウルさん おかえりなさい\N 王様から手紙が来てますよ。
ジェンキンスにも\N ペンドラゴンにも。
カルシファー\N よく言うことを聞いてるね。
オイラをいじめたんだ!
誰にでもできることじゃないな。
あんた 誰?
あっ…\N 私はソフィーばあさんだよ。
ほら この城の新しい掃除婦さ。
貸しなさい。
あぁ…。
あと ベーコンふた切れに\N 卵を6個ちょうだい。
うまい… うまい うまい…。
うま~い!
掃除婦って誰が決めたの?
そりゃあ 私さ。
こんな汚い家は\N どこにもないからね。
フ~ン… マルクル 皿!
みんなでオイラをいじめるんだ!
(マルクル) ソフィーさんも どうぞ。
こっちに座って。
選んで!\N 汚れてないの これしかないんだ。
仕事は たくさんありそうね。
マルクル。\N(マルクル) はい。
ソフィーさん。\N あ… ありがとう。
諸君 いただこう うまし糧を。
うまし糧! 久しぶりですね\N ちゃんとした朝ご飯なんて。
教えることも\N たくさんありそうね。
…で あなたの\N ポケットの中のものは何?
あ… えっ?
何かしら?
貸して。
あっ 焼きついた!\N ハウルさん これ…!
とても古い魔法だよ\N しかも強力だ。
荒地の魔女ですか?
「汝 流れ星を捕らえし者 心なき男\N お前の心臓は私のものだ」。
テーブルが台無しだね。
ああっ!\N うわぁ…。
すごい! 消えた!
焼け焦げは消えても\N 呪いは消えないさ。
諸君 食事を続けてくれたまえ。
カルシファー\N 城を100kmほど動かしてくれ。
うめぇ うめぇ…。
それに\N 風呂に熱いお湯を送ってくれ。
(カルシファー) えっ それもかよ!
ソフィーさんて\N 荒地の魔女の手下なの?
ばかを言うんじゃないよ!
私こそ荒地の魔女に…! にぃ…!
本当は 私は…→
わ…んっ! わ…んっ!
もう!!
荒地の魔女め! 今度会ったら\N ただじゃおかないからね!
さっさと食べちゃおう!
虫ども! さっさと逃げないと\N 掃き出しちゃうよ!
どいつも こいつも\N ひとをバカにして!
まじないを頼みたいんだが。
後にして\N 中で魔女が暴れとるんじゃ。
ソフィー!
ソフィー!
消えちゃうよ!
薪をくれなきゃ死んじゃうよ!
な… 何するんだ!?
あっ! 落ちる 落ちる!\N 危な~い!
灰をかくのよ すぐだからね。
ヤバい! ヤバいよ!\N ヒャ~ 危ない!
あ… 危ない…。
き… 消える… ああっ…。
あっ ヤバい! お… 落ちる…。
落ちる… ううっ…。
落ちる… 危ない…\N ソフィー 早く!
ううっ… うわっ!
フ~っ。
あぁ…。
友人を あまり\N いじめないでくれないか。
ハウルさん お出かけですか?
マルクル\N 掃除も たいがいにするように→
掃除婦さんに言っといて。
ソフィー 何か やったの?
(カルシファー)\N オイラをいじめたんだ!
オイラが死んだら\N ハウルだって死ぬんだぞ!
私は掃除婦なの!\N 掃除をするのが仕事なの!
ダ… ダメ! 2階はダメ!
私なら大事なものを\N 急いでしまっておくけど。
あっ! 僕んとこ 後回しにして!
フフフ… 腹を立てたら\N 元気が出たみたいね。
変な家ねぇ…。
ん?
うわぁ…。
ああっ!!
♪♪~
すご~い!
カルシファー! カルシファー!
この城 あんたが動かしてるの?
うるさいなぁ\N 当たり前じゃないか。
すごいよ カルシファー!
あんたの魔法は一流ね\N 見直したわ!
そうかなぁ…。
そ~かなぁ~!
あ~ まだダメだよ!
え~っと…。
よいしょ!
あ~! へぇ~!
♪♪~
♪♪~
キレイだね。
星の湖っていうんだよ。
ん?
何か穴に挟まってるよ。
あらあら…\N マルクル 手を貸して。
うん。
それっ!
カカシだ!
カブ頭のカブっていうの。
あんた\N 逆さになるのが好きだねぇ。
あっ!
妙なものに好かれちゃったね\N 私について来たんだよ。
ソフィーって\N ホントに魔女じゃないの?
そうさ この国一番の\N キレイ好きな魔女さ。
♪♪~
♪♪~
カブ! 引っ張り過ぎだよ!
洗濯物が気に入ったみたいだね。
おかげで早く乾くでしょう。
カブって悪魔の一族じゃないかな\N カルシファーが怒らないもの。
そうね 死に神かもしれないわね。
でも\N こんな所に来られたんだから…。
♪♪~
♪♪~
♪♪~
ソフィー 洗濯物しまったよ。
あぁ ありがとう\N もう戻らなきゃね。
不思議ねぇ こんなに穏やかな\N 気持になれたの初めて…。
(爆撃音)
(爆撃音)
ギャ~!\N ギャ~!
フ~。
臭い…\N 生き物と鉄の焼けるにおいだ。
ハァ ハァ…。
うっ!
ううっ… うっ…。
ハァ~。
あんまり飛ぶと戻れなくなるぜ。
すごいだろ\N ソフィーが置いてくれたんだ。
ひどい戦争だ。
南の海から北の国境まで\N 火の海だった。
オイラ 火薬の火は嫌いだよ。
奴らには\N 礼儀ってものが ないからね。
同業者に襲われたよ。\N 荒地の魔女か?
いや 三下だが\N 怪物に変身していた。
そいつら 後で泣くことになるな\N まず人間には戻れないよ。
平気だろ 泣くことも忘れるさ。
ハウルも\N 国王に呼び出されてるんだろ?
まぁね…\N 風呂にお湯を送ってくれ。
えっ またかよ…。
♪♪~
♪♪~
ん! えっ?
ハウル?\N そう お湯の使い過ぎだよ。
(マルクル) ハウルさん\N 絶対 食べないと思うよ。
いいの。
おはよう。\N おはよう。
朝の市場なんて素敵じゃない\N 私 海初めてなの。
キレイね キラキラしてて。\N(マルクル) いつもと同じじゃよ。
わしは芋は嫌いじゃ。
払って… ありがとさん。
まいど!
どれも さっき揚がった魚だよ。
(魚屋) そいつは うめぇぞ。\N わしは魚 嫌いじゃ。
艦隊が帰って来たぞ!\N 帰って来たぞ!
もうひと戦 あったらしいんだ。
ホントかよ!? 奥さん 後にして。\N 燃えているらしいの。
(汽笛)
頑張れ!\N 頑張れ~!
ソフィー\N もっと近くに行ってみようよ。
イヤ 私こういうのダメ 戻ろう。
最新式の軍艦が\N こんなに やられるとはな。
マルクル ゴム人間がいる。\N えっ?
動かないで!\N 荒地の魔女の手下よ。
行ったわ…。
あんな お化け\N 他の人には見えないのかしら。
(飛弾音)
(爆撃音)
あそこ! あそこだ!
あいつだ!\N あいつが落としたんだ!
ソフィー!\N あれ 敵の飛行軍艦だよ!
(マルクル) ソフィー ビラだよ!\N ソフィー!
ビラを拾うな 敵のビラを拾うな。
ハァ ハァ ハァ…。
ソフィー 大丈夫?
ハァ… ハァ…。
お水を1杯お願い。\N うん。
≪うわぁ~!!≫\N えっ!?
あぁ~! あぁ…。
ソフィー! 風呂場の棚いじった!?
見て!! こんな変な色に\N なっちゃったじゃないか!!
キレイな髪ね。
よく見て!!\N ソフィーが棚をいじくって→
まじないを\N メチャクチャにしちゃったんだ!!
何もいじってないわ\N キレイにしただけよ。
掃除 掃除…。
だから掃除も たいがいにしろって\N 言ったのに!
絶望だ… 何という屈辱…。
(泣き声)
そんなに ひどくないわよ。\N(泣き声)
(泣き声)
私は それはそれで\N キレイだと思うけど。
もう終わりだ…。
美しくなかったら\N 生きていたって仕方がない。
ん…?
え~?
やめろ… ハウル やめて~!
闇の精霊を呼び出してる!
前にも女のコにフラれて\N 出したことがあるんです!
えぇ!?
さぁ ハウル もうやめましょ。
髪なら染め直せばいいじゃない\N ねっ。
ヒッ!!
あぁぁ…。
もう! ハウルなんか\N 好きにすればいい!
私なんか 美しかったことなんか\N 一度もないわ!
こんなとこ もうイヤ!
♪♪~
♪♪~\N(泣き声)
♪♪~
ありがとう カブ\N あなたは優しいカカシね。
ソフィー お願い 戻って来て!\N ハウルさんが大変なんだ!
ハウル やめろ~!\N 消えちゃうよ~!
(ドアが開く音)\N ソフィー!
早く来て!
派手ねぇ。\N 死んじゃったかな。
大丈夫よ かんしゃくで死んだ人は\N いないわ。
マルクル 手伝って。
うん。
マルクル お湯をたっぷりね。\N(マルクル) うん。
ほら 自分の足で歩くのよ。
♪♪~
マルクル あと お願いね。\N(マルクル) うん。
また お掃除しなきゃ。
♪~
「沿岸部に上陸」ですって。
(ノック)
(ノック)
≪入りますよ≫
温かいミルクよ 飲みなさい。
ここに置いておくから\N 冷めないうちに飲みなさいね。
行かないで ソフィー。
ミルク飲む?
荒地の魔女が\N 僕の家を捜しているんだ。
あっ… 港で手下を見かけたわ。
僕は本当は臆病者なんだ。
このガラクタは 全部\N 魔女よけの まじないなんだよ。
怖くて怖くてたまらない。
ねぇ ハウルは どうして\N 荒地の魔女に狙われてるの?
面白そうな人だなぁと思って\N 僕から近づいたんだ。
それで逃げ出した。
恐ろしい人だった…。
フ~ン…。
そうしたら今度は\N 戦争で王様に呼び出された。
ジェンキンスにも\N ペンドラゴンにも。
ハウルって 一体いくつ\N 名前があるの?
自由に生きるのに いるだけ。\N フ~ン…。
王様の話 断れないの?\N あれ。
魔法学校に入学する時\N 誓いをたてさせられてる。
ねぇ ハウル\N 王様に会いに行きなさいよ。
えぇ!?
はっきり言ってやればいいの。
「くだらない戦争は やめなさい\N 私は手伝えません」って!
ハァ~ ソフィーは\N あの人達を知らないんだ。
だって王様でしょ。
みんなのこと考えるのが\N 王様でしょ。
そうか!! ソフィーが代わりに\N 行ってくれればいいんだ!
えぇ!?
ペンドラゴンのお母さん\N ということでさ。
息子は役立たずの ろくでなしです\N って言ってくれればいいんだ!
マダム・サリマンも\N 諦めてくれるかもしれない!
マダム・サリマン?
その帽子かぶるの?
せっかく魔法で\N 服をキレイにしたのに。
いってくるね。\N うん。
(カルシファー) いってらっしゃ~い!
あっ… え?
お守り\N 無事に行って帰れるように。
え?
大丈夫 僕が姿を変えて\N ついて行くから。
さぁ 行きたまえ!
絶対うまく行かないって気が\N して来た。
(カラスの鳴き声)
見守るって まさかカラスに\N 化けてるんじゃないわよね。
ハウルなら\N もっと派手なものに化けるわね。
まさかね。
♪♪~
王宮って遠いわねぇ…。
♪♪~
さぁ ご婦人方 どうぞ。\N 気をつけてね。
♪♪~
♪♪~
ハウル? あんた まさか\N ハウルじゃないでしょうね?
ヒン!
もう! よりによって\N 年寄り犬に化けるなんて。
年寄りが どんなに大変なのか\N 分かってるの?
お久しぶり\N あの時の帽子屋さんでしょ?
荒地の魔女!
ハウルに手紙届けてくれて\N ありがとう。
ハウル 元気かしら?
震え上がっていたわ。
おかげで 私は\N 掃除婦として働いているけど。
フフフ… そりゃあ よかったわね。
ところで あんた\N 何で王様の所へ行くのよ?
就職活動!\N ハウルの所は もうウンザリ!
あんたこそ何なの?
私は王様に呼ばれているの。
サリマンのバカも いよいよ\N 私の力が必要になったみたいよ。
そんなことより\N 私にかけた呪いを解きなさいよ。
あら ダメよ。
私は呪いは かけられるけど\N 解けない魔女なの。
お先に失礼。
ちょっと待ちなさい!\N 待ちなさいってば!
もう! あんたがいなければ\N 杖で殴ってやったのに!
♪♪~
お前達 どうしたんだい?
奥様 これより先は\N 禁じられております!
どうか お歩きください!
サリマンめ! 魔方陣など仕掛けて\N 私に階段を上らせる気かい。
(くしゃみ)
追いついちゃうわ\N 知らん顔して行くのよ。
ヒン!
えっ? もう…。
よっこいしょ…。
よいしょ よいしょ…。
重い… 何でこんなに重いのよ…。
ハァ ハァ ハァ…。\N う~ん う~ん よいしょ…。
よいしょ…。
あんた…\N ちょっと… 待ちなさいよ。
何よ… 呪いの解き方でも\N 思い出したの?
だから… それは… 知らないの。
じゃあ 勉強するのね!
ハァ ハァ…。
おかしいわね\N 何で あんな元気なの?
ハァ ハァ…。
ハァ ハァ ハァ…。
あんた ちょっと下りて\N ハァ ハァ…。
よいしょ よいしょ…。
あんた 今日は やめといたら?\N 無理だよ。
私はね ここを追い出されてから\N 50年もね→
荒地で この日が来るのを\N ず~っと待ってたんだ…。
じゃあ 頑張りな。
手を貸すほど\N 私は親切じゃないんでね。
おいで ハウル… もう!
何よ薄情者! 今度は\N もっとヨボヨボにしてやるから!
ハァ ハァ よっこいしょっと…。
どっこいしょっと…。
ん~… ハァ~…。
ハァ ハァ ハァ…。
早く おいで~!
奥様 ご案内します。
それより\N あの人を助けてあげなさいよ。
お手をお貸しすることは\N 禁じられております。
何よ 来いって言ったのは\N 王様じゃない。
あんた! 頑張りな~!
もうちょっとよ~!
それでも魔女なの!
うるさいわね ハァ ハァ…。
あんた 急に老けてない?
≪ペンドラゴン夫人!\N 荒地の魔女様!≫
しっかりしなさいよ ここに\N ず~っと来たかったんでしょ?
≪ペンドラゴン夫人!\N 荒地の魔女様~!≫
ペンドラゴン?\N 聞いたことある名だね。
当たり前でしょ\N 私のいた帽子屋の名だもん。
そうだっけ…。
≪こちらで お待ちください≫
あぁ 椅子…。
私んだよ…。
あぁ…。
ハウル こっちおいで。
奥様は こちらへ。
うっ!
あぁ~! うぅ~!
あぁ…。
(サリマン)\N ハウルのお母様だそうですね。
はい ペンドラゴンと申します。
お疲れでしょ どうぞ それへ。
はい。
私は王室付き魔法使いの\N サリマンです。
ヒン。
あの その犬は…。
ヒンのこと?
私の使い犬\N あなたを案内させました。
ハァ~。
つまり ハウルは来ないのですね。
母親を身代わりにするような\N 息子です。
王様のお役には\N 立たないと思います。
困ったことになりました。
あのコは\N 私の最後の弟子なのに…。
素晴らしい才能の持ち主でした。
ようやく跡継ぎに巡り合えたと\N 本当に うれしかったのです。
ところが あのコは悪魔に\N 心を奪われ 私の元を去りました。
魔法を自分のためだけに\N 使うようになったのです。
おかあ様。\N はい。
あのコは とても危険です。
心をなくしたのに\N 力があり過ぎるのです。
このままでは ハウルは\N 荒地の魔女のようになってしまう。
ここへ。
あんた どうしちゃったの!?
本当の年に戻してあげただけです\N もう魔力はありません。
その人も昔は\N とても素晴らしい魔法使いでした。
悪魔と取引をして→
長い間に 身も心も\N 食い尽くされてしまったのです。
今 王国は→
いかがわしい魔法使いや魔女を\N 野放しにはできません。
ハウルが ここへ来て\N 王国のために尽くすなら→
悪魔と手を切る方法を教えます。
来ないなら力を奪い取ります\N その女のように。
お言葉ですが…。\N ヒン!
ハウルが なぜ ここへ\N 来たがらないのか分かりました。
ここは変です。
招いておきながら\N 年寄りに階段を上らせたり→
変な部屋に連れ込んだり\N まるで罠だわ。
ハウルに心がないですって?
確かに わがままで臆病で\N 何を考えているか分からないわ。
でも あの人は真っすぐよ\N 自由に生きたいだけ。
ハウルは来ません\N 魔王にもなりません。
悪魔とのことは\N きっと自分で何とかします。
私は そう信じます。
おかあ様 ハウルに恋してるのね。
ハウル… ハウルが来るのかい?
欲しいよ\N ハウルの心臓 欲しいよ…。
あんた いいかげんにしなさい\N ハウルは来ないのよ。
ハウルは来ますよ。
ハウルの弱点が見つかったわ。
(サリマン) 王陛下。\N(国王) いや そのまま。
どうかな? 体の具合は。\N(サリマン) おそれいります。
会議は つまらぬ\N 息抜きに ひと飛びして来たのだ。
それは それは。\N この者達は?
魔法使いハウルの母君です。\N おう。
せっかくだがな 私は\N 魔法で戦に勝とうとは思わんのだ。
確かに この王宮には サリマンの\N 力で敵の爆弾は当たらない。
その代わり\N 周りの町に落ちるのだ。
魔法とは そういうものだ\N なぁ サリマン。
今日の陛下は能弁ですこと。
(国王) サリマン!
えぇ!?
いよいよ決戦だぞ!\N 今度こそ叩きのめしてやる!
ハハハハハ!
サリマン\N 今度の影武者は よく出来てるな。
よい知らせを待て。\N おそれいります。
将軍達は集まったか?\N はい。
ハウル 久しぶりね。
先生も お元気で何よりです。
初めから分かっていましたよ。
誓いは守りました。
先生と戦いたくはありません\N 母を連れて行きます。
逃がしませんよ。
♪♪~
あぁ~!
下を見ないで すごい力だ。
おかあ様に そなたの正体を\N 見せてあげよう。
♪♪~
あぁ…。
♪♪~
♪♪~
あっ…。
あ~…!
ああ~っ!
ハウル ダメ! 罠よ!
♪♪~
つかまって。
あっ!
ソフィー 前へ移れ。
あ~あ… ソフィーは\N みんな連れて来ちゃったな。
ワンちゃん。\N ヒン!
フン! あなたは\N サリマンの回し者でしょ。
しょうがないわねぇ\N 今さら降ろせないじゃない。
ソフィー 舵をとれ。
えぇ!? できないわよ そんなこと。
追いかけて来た。
僕が相手をする。
ソフィーは このまま\N 荒地の城まで飛ぶんだ。
えぇ!? そんなの無理よ!
大丈夫!\N 方向は指輪が教えてくれる。
カルシファーを\N 心の中で呼んでごらん。
カルシファーを?
光った!
光の指すほうへ飛べばいいんだ\N 夜には着く。
もう! ハウルが来るなら\N 私が来ることなかったのよ!
ソフィーがいると思うから\N 行けたんだ。
あんな怖い人の所へ\N 1人で行けるもんか。
おかげで助かった\N さっきは本当に危なかったんだ。
あ~っ! 離さないで!
キャ~~!
うまいじゃないか!\N どこが!
ちょっと引き離した。
5分間だけ見えなくするから\N その間に行きなさい。
え~!? ハウル~!
あっ あっ… ああっ!
う~!
いえ いらないわ。
はい ありがとう。
久しぶりにワクワクしたわ。
ハウルは\N 逃げたつもりでしょうけど。
フフっ\N 随分若い おかあ様だったこと。
♪♪~
♪♪~\N 行け!
♪♪~
ん?
もうすぐよ 私の生まれた町だわ。
ヒン!
なれなれしくしないで\N あんたは信用してないからね。
お城だわ 迎えに来てくれた!\N ヒン!
ソフィー!
マルクル 大変!\N 私 止め方 知らないの~!
ソフィー!
ワンちゃん。
ヒン!
マルクル!
ただいま!
ソフィー ケガはない?\N おっとっと…。
よかった!\N 迎えに来てくれて ありがとうね。
(いびき)
(ドアが閉まる音)
あぁ ヤバイよ やり過ぎだよ。
(階段を上る音)
(ドアが閉まる音)
ハウルが戻ったのかしら…。
♪♪~
♪♪~\N あっ!
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~\N ハウル?
♪♪~
♪♪~
♪♪~\N(風の音)
♪♪~
♪♪~\N(うめき声)
♪♪~
♪♪~\N(うめき声)
ハウル? ハウルね。
(うめき声)
苦しいの? ケガをしてるのね。
来るな…。
私 あなたを助けたい。
あなたに かけられた呪いを\N 解きたいの!
自分の呪いも解けない\N お前にか…。
だって私 あなたを愛してるの!
もう遅い!
ああっ!
ハウル!
ハウル 帰って来たのね。
ソフィー 早くオイラとハウルの\N 契約の秘密を暴いてくれよ。
オイラ達 もう時間がないよ。
ハウルが魔王になるってこと?\N そうなの?
そんなこと言えるかよ\N オイラは悪魔だぜ。
カルシファー\N サリマンが言ってたわ→
ハウルは大切なものを\N あなたに渡したって。
何それ? どこにあるの?
契約の秘密については\N オイラは喋れないよ。
あんたに水をかけて消すって\N 脅したら?
何てこと言うんだ!\N そしたらハウルも死ぬぞ!
おはよう カブ\N 勇気を出さなくちゃね。
ソフィー いいよ!
は~い!\N カルシファー もっと口開けて!
行くわよ~! それ~!
そ~れ!
う…ご…き…な…さい…!
もう!
おっ… ああっ!
うわぁ~!
うわぁ~~!
ハハハ! ハハハ!
お城ったって 中から見ると\N ガラクタの寄せ集めね。
みんな! ごはんにするよ!
はい おばあちゃん。
(カルシファー) ソフィー イヤだよ\N 荒地の魔女だぜ。
もう大丈夫よ。
(カルシファー)\N オイラをじっと見てるよ。
キレイな火だね。\N(カルシファー) うっ。
ハウル!\N やぁ みんな!
おかえりなさい。
ハウルさん\N この犬 飼っていいでしょ?
魔女のおばあちゃんに\N サリマン先生の犬とは。
カルシファー\N よく城の中に入れたね。
冗談じゃないよ ソフィーが丸ごと\N 飛び込んで来ちゃったんだ!
ハハハハハ!\N フン。
また派手にやったね。
やぁ 君がカブだね。
フ~ン 君にも\N ややこしい呪いが かかってるね。
わが家族は\N ややこしい者ばかりだな。
いい男だねぇ。
さて 今日は忙しいぞ\N 引っ越しだ!
引っ越し?\N よかった。
お城だけじゃ\N 買い物もできませんからね。
ここにいたら すぐサリマン先生に\N 見つかっちゃうからね。
君は ここにいてもらわなきゃ\N ならないな 魔力が強過ぎる。
よ~し 出来た。
カルシファー いいよ!
♪♪~
よし 上出来だ\N しばらく そこにいてね。
そっとやってくれ…。
始めるよ。
グワ~~っ!
あっ。\N あっ。
あっ!\N うわっ!
うわ~!
うわぁ!\N ん?
引っ越し終わり\N もう下りていいよ。
うわ~!\N すごい お師匠様 広いですね!
キレイな火だねぇ。
あ…!
(汽笛)
ここは…。
トイレも作ったんだよ\N 家族が増えたからね。
ソフィー こっちへ来て!\N ソフィー!
部屋も1つ増やしたんだ\N 入ってごらん。
あぁ…。
ここ… なぜ?
ソフィーの部屋に\N どうかなぁって… 気に入った?
そうね 掃除婦には\N ピッタリの部屋ね。
着替えも買っといたから\N 後で見て… 次だ!
ソフィー こっちに来て! 早く!
中庭だ! ハハハ!\N お店もあるよ。
ヒン! 行こう!\N ソフィー!
ドアの色が変わったからね\N 新しい出口だ。
ソフィーへのプレゼント どうぞ。
うわ~!
♪♪~
僕の秘密の庭さ。
素敵ね…。
ここもハウルの魔法なの?
ちょっぴりね 花を助けるのに。
うわ~!
ハウル ありがとう! 夢みたい!
♪♪~
♪♪~
ソフィー。
不思議ね\N 私 前ここに来た気がするの。
涙が出て来ちゃった。
おいで。\N うん。
ほら。\N まぁ!
小っちゃな家。\N 僕の大事な隠れ家さ。
子供の頃の夏に よく あそこで\N 1人で過ごしたんだ。
1人で?
魔法使いのおじが 僕に\N こっそり残してくれた小屋なんだ。
ソフィーなら好きに使っていいよ。
どうしたの?
怖い…。
小屋へ行ったら ハウルがどこかへ\N 行っちゃうような気がするの。
ハウル 本当のこと言って。
私 ハウルが怪物だって平気よ。
僕はソフィー達が安心して\N 暮らせるようにしたいんだよ。
ここの花を摘んでさ 花屋さんを\N あの店で できないかな?
ねっ!\N ソフィーなら うまくやれるよ。
そしたらハウルは行っちゃうの?
私 ハウルの力になりたいの。
私 キレイでもないし\N 掃除ぐらいしか できないから…。
ソフィー!\N ソフィーはキレイだよ!
年寄りのいいとこは\N なくすものが少ないことね。
ハッ!
こんな所を通るなんて。
軍艦?\N 町や人を焼きに行くのさ。
敵? 味方?\N どちらでも同じことさ。
人殺しどもめ…。
ご覧\N あんなに爆弾をくっつけてる。
(警報)
止まっちゃった\N ハウルが やったの?
ちょっと いじった\N 落としやしないよ。
ハウル!
おっとっと 気づかれたかな。
♪♪~
サリマン先生の下っ端の下っ端さ。
戻ろう。
走れ! 足を動かせ!
あぁ~!
♪♪~
あそこへ走れ!\N イヤ~ 離さないで!
あ~~~!
ソフィー どうしたの?
痛たた…\N もう こんな家 出てってやる!
(ノック)
ソフィー おやすみ。\N おやすみ。
ソフィー\N ハウルさんなら心配いらないよ。
前も何日もいなかったこと\N あるから。
ありがとう マルクル。
トイレは?\N 平気だよ。
おやすみなさい。
恋だね。
あんた さっきから\N ため息ばっかりついてるよ。
ハァ…。
図星だね。
おばあちゃん\N 恋をしたことあるの?
そりゃしたね 今もしてるよ。
ええっ!
男なんか仕方のないものだけどね。
若い心臓は いいよ!
あきれた。
それに かわいいからね。
(サイレン)
何かしら…。\N 空襲警報だね。
空襲?
この町じゃないよ でも今夜は\N 外へ出ないほうがいいね。
そこら中で サリマンの手先が\N この家を捜し回っているよ。
いい火だねぇ\N よく この家を隠してる。
ん?
ソフィー!\N 変な人が入って来ちゃった!
あ…!
お母さん…。
ソフィー!!
(マルクル) うわっ!\N うわっ!
あなた どこ行ってたの!?\N 散々 捜したのよ!
まぁ こんなに\N おばあちゃんに なっちゃって!
みんな 私が悪いの! あぁ!
ごめんね ソフィー。
お母さん…。\N ごめんね。
(ドアが開く音)
すっかり模様替えしたのね。
あの方は どなた?\N あぁ 家主さんね。
あぁ ソフィー 私 再婚したの!\N えっ!
とってもいい人\N それに お金持ちなの。
また みんなで暮らせるわ。
(ハニー) ねっ 掃除婦なんか\N しなくていいのよ。
でも 私\N 今の暮らしが気に入ってるから。
そ~お? あっ いけない!
(ハニー) 車を待たせてあるの\N 行かなきゃ。
(足音)
(ドアが閉まる音)
(ハニー) ≪ソフィー\N 会えてホントによかったわ≫
(ハニー) ≪今度 ゆっくり\N お話ししましょうね≫
(ハニー)\N≪それまで元気でいるのよ≫
ヒン!
のぞき虫かい\N サリマンも古いてを使うね。
カルちゃん 燃して!
グァ~。
あぁ!
お母さん 幸せになってね。
ありがとう ソフィーもね。
言われた通りにしたわ\N 夫の元に帰して。
はい サリマン先生も\N さぞ お喜びでしょう。
フン…。
ごめんね ソフィー。
すごい人ね。
みんな逃げ出して 町じゅう\N 空っぽになっちゃうわね。
ソフィーも行きたいんか?
えっ?
さっきの人が\N そう言っておったぞ。
そうね…\N 仲直りできて よかった。
ソフィー 行かないで!
僕 ソフィーが好きだ\N ここにいて。
私もよ マルクル\N 大丈夫 行かない。
本当?\N うん!
僕ら 家族?
そう 家族よ。
よかった!
サリマンなんかに\N ハウルは渡さないよ。
ヒ~ン…。
♪♪~
でも「勝った」って書いてあるよ。
ばか者だけさ 信じるのは。\N フ~ン。
おかしいわ カルシファーが\N ちっとも燃えない。
おばあちゃん\N それ やめてくれない?
ひどい においよ。
年寄りの楽しみを\N 取るもんじゃないよ。
窓開けて マルクル。\N うん。
フ~。
窓は開けないほうが\N いいと思うよ。
カルちゃんの力が\N 弱くなってるからね。
奴らが入って来るよ。
マルクル!
(爆撃音)
あっ… ああっ…。
ああっ!
早く閉めて!
マルクル おばあちゃんをお願い\N お店 見て来る。
うん。
(サイレン)
♪♪~
こんな時に何よ!
そんな暇があるなら\N 火事を消しなさい!
♪♪~
あっ!
♪♪~
ハウル!!
(爆撃音)
ああっ!
♪♪~
派手ねぇ。
♪♪~
ハウル!
すまない\N 今夜は相手が多過ぎた。
ハウル… あぁ ハウル。
♪♪~
ハウルさん! ソフィー!
カルシファー しっかりしろ!
マダム それは\N サリマン先生のプレゼントですね。
そのばあちゃんが オイラに\N 変なものを食わせたんだ。
あら ハウルじゃない?
あなたとは\N ゆっくり話をしたいわねぇ。
私もです マダム\N でも今は時間がありません。
珍しいわねぇ\N あなたが逃げないなんて。
では また。
ソフィーは ここにいろ\N カルシファーが守ってくれる。
外は僕が守る。
待って! ハウル 行ってはダメ!\N ここにいて!
次の空襲が来る\N カルシファーも爆弾は防げない。
逃げましょう 戦ってはダメ!
なぜ? 僕は もう十分逃げた。
ようやく守らなければ\N ならないものが できたんだ。
君だ。\N え?
ハウル!
あぁ…。
んっ!
(サイレン)
(雨音)
あっ…。
私達のいる町だ。
あそこにハウルがいる。
あっ!
(うめき声)
ハウル!!
(爆発音)
ソフィー!! カブ!
マルクル こっちへ来よう。\N えっ?
引っ越し? ムチャだよ!\N あっちは空っぽだよ!
ダメ 私達がここにいる限り\N ハウルは戦うわ。
あの人は弱虫がいいの\N おばあちゃん 立って。
散歩かい?
だってサリマンに\N すぐ見つかっちゃうよ!
もう見つかってる。
こんなことしてたら\N あの人 戻れなくなっちゃう。
ソフィー! お城ボロボロだよ。\N いいの!
マルクル おばあちゃんをお願い!\N(マルクル) うん。
あなたも行くの 乗って!
無理だよ! オイラは\N 契約で暖炉から出られないんだ。
あなた達にできないなら\N 私がやってあげる。
ああっ! 危ない!
やめろ! やめろってば!\N やめて~!
オイラが出たら\N この家 崩れちゃうぞ。\N いい!
出たよ!\N 離れて。
オイラを最後にしたほうがいいぜ。
何が起こるか\N オイラにも分からないんだ。
あ…。
だから言ったろ 崩れるって。
雨だ~。
町に行くのかな?
マルクル おばあちゃんをお願いね\N カブ 中に入れるとこ探して。
おばあちゃん 大丈夫だよ\N 僕がついてるからね。
マルクル ここから入れる。
あっ…。
(カルシファー) 雨漏りしてる\N オイラ 消えちゃうよ~。
ここで待ってて。
ここ濡れてるよ! ヒャ~!
早く~。
湿ってる~!
マルクル!\N おばあちゃん ここへ!
お城 空っぽだね。
だから あっちにいれば\N オイラとハウルで守れたんだよ。
カルシファー お願い\N あなたにしかできないの。
ハウルの所へ行きたいの\N お城を動かして。
ええっ!
あなたならできるわ\N すごい力を持ってるもの。
でもさ ここには煙突もないし\N 湿ってるし…。
だって昔から言うじゃない\N「一流は場所を選ばない」って。
そりゃそうだけどさ…\N そうかなぁ。
カルちゃん キレイだねぇ。\N おばあちゃん ここ。
じゃあ ソフィーの何かを\N くれるかい?
私の?
(カルシファー) オイラだけじゃ\N ダメなんだ… 目とか。
目? これは?
♪♪~
♪♪~\N うわっ!?
♪♪~
♪♪~\N うわぁ…。
♪♪~
♪♪~
あっ!\N うわっ!
♪♪~
すごいわ カルシファー!\N あなたは一流よ!
目か心臓をくれれば\N もっとすごいぞ!
心臓! 心臓があるのかい?
あっら~!
♪♪~
あそこにハウルがいる\N 囲まれてるわ!
♪♪~
カルシファー 早く! あっ!?
やめ~!
おばあちゃん!!
ヒャ~!\N やめて!
ハウルの心臓だよ。
(カルシファー) あ~ やめろ~!!
おばあちゃん!
熱い! 熱い!\N 離して!
死んじゃう! おばあちゃん!
やだ~ あたいんだよ~!
熱いよ~! 熱い! 熱い!!
あっ!
あっ!\N ああっ!
ソフィー!
ああっ!
ソフィー!!
ソフィーが いじめた!\N あたいのだ~!
ヒン!
ヒン! ヒン ヒン!
ヒン 大変なことしちゃった…。
カルシファーに水をかけちゃった。
ハウルが死んだらどうしよう…。
(泣き声)
ヒン ヒン!
ヒン! ヒン ヒン ヒン!
動いてる… ハウルは生きてるの?
ハウルの居場所を教えて!
あっ!
ヒン!
お城のドア…。
(風の音)
ヒン ヒン ヒン…。
ヒン!
♪♪~
♪♪~
あっ!
(ドアを引っかく音)
ヒン。
ヒン! ヒン!
♪♪~
ヒン。
♪♪~
うっ!
♪♪~
ハウル!
♪♪~
私 今 ハウルの子供時代に\N いるんだ。
♪♪~
あっ!
あっ… ああっ!
♪♪~
ヒン!!
ヒン! ヒン!
♪♪~
うっ!
あっ!
♪♪~
ああっ!
ハウル! カルシファー!
え?
私はソフィー! 待ってて!\N 私 きっと行くから!
未来で待ってて!
ヒン!
♪♪~
♪♪~\N ヒン! ヒン!
♪♪~
♪♪~\N ヒン!
♪♪~
ヒン! ヒン!
歩くよ… ヒン 歩くから。
涙が止まらないの。
♪♪~
ヒン!
♪♪~
ハウル。
♪♪~
ごめんね… 私 グズだから。
ハウルは ず~っと\N 待っててくれたのに。
♪♪~
私をカルシファーの所へ\N 連れて行って。
♪♪~
ヒン! ヒン!
♪♪~
♪♪~
ん… あっ!
♪♪~
死んじゃった?\N ううん 大丈夫。
おばあちゃん。
あたしゃ知らないよ\N 何にも持ってないよ。
お願い…。
おばあちゃん…。
そんなに欲しいのかい?
うん。
仕方ないね 大事にするんだよ。
うん。\N ほら。
ありがとう おばあちゃん。
♪♪~
カルシファー。
ソフィー くたくただよ…。
心臓をハウルに返したら\N あなたは死んじゃうの?
ソフィーなら平気だよ 多分。
(カルシファー) オイラに水をかけても→
オイラもハウルも\N 死ななかったから。
やってみるね。
温かくて 小鳥みたいに動いてる。
(カルシファー)\N 子供の時のまんまだからさ。
どうか\N カルシファーが千年も生き→
ハウルが心を取り戻しますように。
♪♪~
うわぁ!
(カルシファー)\N 生きてる! オイラ 自由だ~!
ん… あぁ…。
動いた! 生きてる!
あっ! うわっ!
カルシファーの魔法が\N 解けたんだ!
カブ!
あぁ~!
カブ 大丈夫? すぐ新しい棒を\N 見つけてあげるね。
カブ ありがとう。
(カブ) ありがとう ソフィー。
私は隣の国の王子です\N 呪いでカブ頭にされていたのです。
愛する者にキスされないと\N 解けない呪いね。
(カブ) その通り! ソフィーが\N 助けてくれなければ→
私は死んでいたでしょう。
いい男だねぇ。
うるさいなぁ 何の騒ぎ?
うっ! こりゃひどい\N 体が石みたいだ。
そうなの 心って重いの。
あっ! ソフィーの髪の毛\N 星の光に染まってるね。
キレイだよ。
ハウル大好き! よかった!\N 痛っ!
あぁ… うっ!
ソフィーの気持は\N 分かったでしょ。
あなたは お国に帰って\N 戦争でも やめさせなさいな。
そうさせていただきます。
戦争が終わりましたら\N また伺いましょう。
心変わりは\N 人の世の常と申しますから。
あら いいこと言うわね\N じゃあ 私が待っててあげるわ。
ヒ~ン! ヒン ヒン ヒン!
ヒッ ヒッ ヒッ。
何です? 今頃 連絡して来て…\N あなた 何をやってたの?
ハッピーエンドってわけね。
この浮気者。
ヒン! ヒン!
ハァ~ しょうがないわねぇ。
総理大臣と参謀長を呼びなさい。
この ばかげた戦争を\N 終わらせましょう。
はい。
カルシファーだ。
戻って来なくても よかったのに。
オイラ みんなと いたいんだ\N 雨も降りそうだしさ。
ありがとう カルシファー。
ウフっ ウフフ…。
♪♪~
♪♪~ 木漏れ日の午後の
♪♪~ 別れのあとも
♪♪~ 決して終わらない
♪♪~ 世界の約束
♪♪~ いまは一人でも
♪♪~ 明日は限りない
♪♪~ あなたが教えてくれた
♪♪~ 夜にひそむ やさしさ
♪♪~ 思い出のうちに
♪♪~ あなたは いない
♪♪~ せせらぎの歌に
♪♪~ この空の色に
♪♪~ 花の香りに
♪♪~ いつまでも生きて
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
あ~ 夢のような時間だったな。
ようやく守らなければ\N ならないものができたんだ。
このシーン 好きだなぁ。
今日の映画メモは…。
僕達みたいにね。
また来週!
<本日の豪華プレゼント>
<ご覧の商品を\N プレゼントします>
<来週の『金曜ロードSHOW!』も\N『スタジオジブリ』作品>
<テレビ初登場>
<戦後の高度成長期>
<毎朝 旗を揚げる少女 海と→
新聞部の部長 俊>
<高校生2人の初恋に\N ある試練が訪れる>
(海) 嫌いになったんなら\N はっきり そう言って。
<真っすぐで初々しい\N 青春恋愛ストーリー>
<お楽しみに>

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