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人員基準の留意点について

Ⅰ 人員に関する基準 基準条例第6条~7条(基準省令5条~6条)

1 管理者
(指摘事例)
● 管理者が一元的な管理業務を行っていない。
● 管理者が併設の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の夜間対応等を行って
いて、訪問介護の営業時間に勤務していない。

O ポイント
・管理者は、専らその職務に従事する常勤であること(常勤専従)。
・ただし、管理上支障がない場合には、以下の兼務は可。
① 当該事業所のその他の職務(訪問介護従事者)
② 同一敷地内にある他の事業所、施設等の職務(管理業務とする)。
兼務する職務が当該事業所の管理業務と同時並行的に行えない場合は不可。

※ 障害者総合支援法の居宅介護等(居宅介護・同行援護・行動援護・重度訪問介護)
の指定を併せて受けており、事業を一体的に行う場合の留意点
① 管理者及びサービス提供責任者は、業務に支障のない限り兼務できる。
② 訪問介護員等は、介護保険のサービスを提供し、なおかつ人員に余力がある場
合に限り、居宅介護等に従事した時間も常勤換算に算入できる。
③ 訪問介護と居宅介護等との経理を明確に区分して実施すること。
④ サービス提供責任者の員数は、次のいずれかの員数以上とする。
a 訪問介護と居宅介護等(重度訪問介護については利用者数が10人以下の
場合に限る)の利用者数の合計が40人ごとに1以上
b 訪問介護と居宅介護等のそれぞれの基準により必要とされる員数の合計数以

! 管理者の責務とは
① 従業者及び業務の管理を一元的に行うこと
② 従業者に「運営に関する基準」を遵守させるために必要な指揮命令を行うこと

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2 サービス提供責任者
(指摘事例)
● 常勤のサービス提供責任者がいない。
● 1名のみ配置のサービス提供責任者が併設の有料老人ホーム等の業務に従事していて
常勤専従の要件を満たしていない。

O ポイント
・常勤のサービス提供責任者が兼務できる事例は以下のとおり。
① 当該訪問介護事業所の管理者
② 一体的に運営している指定定期巡回・随時対応訪問介護看護事業所、指定夜間
対応型訪問介護事業所の職務
③ 障害者総合支援法の居宅介護等(居宅介護・同行援護・行動援護・重度訪問介
護)及び移動支援事業(同行援護・行動援護事業者が同一敷地内で一体的に行っ
ている場合に限る)の指定を受けている場合のサービス提供責任者
・サービス提供責任者の配置基準(H24.4制度改正)
利用者の数が40人又はその端数を増すごとに1人以上の者をサービス提供責任者
として配置すること。
※ 利用者の数とは
・前3月の平均利用者数とする。
・新規指定の場合は、推定数とする。
・通院等乗降介助のみの利用者数は、0.1人とする。
※ 以下の要件を満たすことにより50又はその端数を増すごとに1人以上
・常勤のサービス提供責任者を3人以上配置
・サービス提供責任者の業務を主として従事する者を1人以上配置(1月のヘ
ルパー業務 30時間以内)
・業務の省力化・効率化が行われている 等

! サービス提供責任者の責務とは
① 訪問介護計画を作成すること
② 利用者の状態の変化やサービスに関する意向を定期的に把握すること
③ サービス担当者会議への出席等により、居宅介護支援事業者等と連携を図ること
④ 訪問介護員に対し、具体的な援助目標や援助内容を指示するとともに、利用者の状
況についての情報を伝達すること
⑤ 訪問介護員の業務の実施状況を把握すること
⑥ 訪問介護員の能力や希望を踏まえた業務管理を実施すること

! サービス提供責任者の資格要件
介護福祉士、実務者研修、(旧)介護職員基礎研修、訪問介護員1級課程修了者
介護職員初任者研修課程又は(旧)2級課程修了者であって介護実務経験3年以上かつ
540日以上
※介護職員初任者研修課程又は(旧)2級課程修了者であって介護実務経験3年以上か
つ540以上の者をサービス提供責任者として配置している場合には、3割減算となる。

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3 訪問介護員等
(指摘事例)
● 常勤換算方法で2.5人以上配置していない。
● 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に併設された訪問介護事業所の職員が
双方を兼務していて常勤換算による配置数が確認できない。
● 無資格者(養成研修受講中で、修了証明書の交付を受けていない者を含む)によるサ
ービス提供が行われている。

O ポイント
・非常勤ヘルパーの勤務時間(実績)を算出しておくこと。
・併設施設との兼務がある場合には、勤務体制を明確に区分しておくこと。
・訪問介護員の採用にあたっては、資格証明書等を原本で確認し、その写しを整理・
保存しておくこと。

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