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身体拘束の意味
身体拘束はベルトや紐や柵でベッドや車椅子に体を縛って動けなくしたり、自分では脱げな
い服を着せたり、部屋に鍵をかけて、出られなくしたり、向精神薬を過剰に飲ませて、動き
を抑制してしまうことです。
身体的弊害
車椅子に拘束している場合は、無理な立ち上がりによる転倒事故やベッド柵では、柵を
乗り越えようとしての転落事故など大きな事故を発生させる危険性があります。
精神的弊害
不安や怒り、屈辱、あきらめなど精神的苦痛を与えるばかりでなく、人間としての尊厳
を侵してしまいます。身体拘束をすることで更に認知症状が進行する恐れがあります。
社会的弊害
身体拘束は介護保険施設などに対する社会的な不信、偏見を引き起こす恐れがあります。
身体拘束により高齢者の心身機能の低下は、生活の質を低下させるだけでなく、更なる
医療処置や経済的にも少なからず影響をもたらします。
身体拘束がやむを得ないとされる 3 要件
身体拘束がやむを得ないとされる3要件とは、次の通りです。この 3 要件すべてを満たした
状態でなければ、身体拘束は認められません。
切迫性
利用者本人または他の利用者などの、生命または身体が、危険にさらされる可能性が高
い。
非代替性
他の利用者に危害を加える恐れがある場合、100%防ごうと思ったら付きっ切りでないと
難しいと考えられ、ほかに介護方法がない。
一時性
一時的なもの。
全て満たすうえで、会議での話し合いすること、ご家族に説明とを同意や、身体拘束を行っ
ている間の記録などをすることが必要です。