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俳句大学6号発行記念句会  

は皆素顔なのですね。 亀の瞬きが秒針みたいです。 ︵千秋︶


8点句 ただ、死と言う字は俳句には使わない方が 万年の時を生きる亀にとっては、もう何度
良いと聞きましたけど、いかがでしょうか。 も経験したいる、通過点の一つなのでしょう
蝙蝠や獣の貌で死んでゆく 慢鱚 ︵一路︶ ね。 ︵正則︶
特選 麻乃・草民・央子・一路 コロナ禍でなんとなく時間がどんより流
ひとこといいたい句
ひとこといいたい句 智 れていく今の雰囲気に合っている。コロナ
死んでいく、に取り憑かれそうになるが、 だからこそ響く句と感じた。 ︵草民︶
特選
当たり前過ぎる気もした。 ︵智︶ 人には人の時があり、亀には亀の時があ
この季節、夕暮れから暗闇になる時間帯 る。当然のことだが、時の定義は難しい。
に時折蝙蝠を見かける。顔まではまだみて ︵高資︶
いない。思ったより小さく蝶のように一瞬 7点句
ひとこといいたい句
思えるが、顔立ちは動物なのだろう。その

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発見が素晴らしい。 ︵麻乃︶ 時の日の亀ゆつくりとまばたきす
亀とゆっくりが近いと思いました。
央子
どのようなシチュエーションなのか分か ︵慢鱚︶
らないが、確かに蝙蝠は体に似合わず凶暴 特選 智
並選 永田満徳・千秋・正則・草民・高資
な猫のような顔だ。実際に家の中に飛んで
ひとこといいたい句 慢鱚・直
5点句
きた蝙蝠を、最初は大きな蛾と思いはたき
落としたことがあり、その記憶がリアルに 特選
ざりざりと猫の舐めたる日焼かな
蘇って特選にした。口語的な﹁死んでゆく﹂
いい取り合わせと思った。時というもの 正山小種
が事態の悲惨さをクールに見つめているの
について、考える一日、ゆっくりと行動する
特選 亜仁子
で救われる。 ︵草民︶
亀。慌ただしさの反省 ︵智︶ 並選 慢鱚・永田満徳・智
死んだ蝙蝠の顔をじっくりと見たのであ
ろう。
︿獣の顔﹀が蝙蝠の本性を表している。 並選 特選
︵央子︶
﹁時の日﹂と﹁ゆつくり﹂の亀との取合わせ ︻ざりざりと猫の舐めたる︼という基底部
獣からも鳥からも嫌われた蝙蝠、死ぬとき が面白い。 ︵永田満徳︶ は、擬態語が良く効いている。この基底部と
季語の取り合わせが良く、面白い句である。 り合わせて、川遊びの一齣をうまく切り取っ 養蚕の盛んな頃を思い出しました ︵一路︶
︵亜仁子︶ ている。 ︵永田満徳︶
並選 ひとこといいたい句 いただきしもの持て余す冷蔵庫 千秋
日焼け跡、猫の舌でヒリヒリするのでしょ 石には歴史が刻まれている。 ︵高資︶
うね。 ︵慢鱚︶ 特選 正則
並選 亜仁子・智
猫の舌の﹁ざりざり﹂感と﹁日焼﹂のひりひ
り感とがよく響き合っている。 ︵永田満徳︶ 4点句 特選
ざりざりと、日焼けの肌に刺激が大きそ
お中元、冷蔵で届くあれこれ、うらやまし
う。 ︵智︶ まぐはひも人の手を借る蚕蛾かな
い。 ︵正則︶
草民
手に馴染む石を拾うて夏の川 草民
特選 慢鱚 並選
並選 正則・央子・慢鱚・和・永田満徳 並選 正山小種・一路
ひとこといいたい句 高資 いつまでも冷蔵庫に残って、あける度に気

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特選 になる。 ︵智︶
並選
今はもう廃れてしまった養蚕業。蚕の事
この先は、やはり水切りでしょうか。この は遠い昔の事で詳しく知りませんでした。
海を出てサーファー臍を見つめをり
先がきになる、魅力を感じました。 ︵正則︶ 調べてみたら交尾も人の手で行なうと初
高資
夏の川にくると、必ず拾ってしまう石。 めて知りました。 ︵慢鱚︶
表面が滑らかで、握れるくらいの大きさが 特選 正山小種
良い。︿手に馴染む石﹀という表現に納得。 並選 並選 麻乃・央子
︵央子︶ 蚕・蚕蛾・繭は白くて美しい物とすぐに思 特選
石を投げて水切りですね。夏の河川敷で い、家畜であることを忘れてしまう。管理
非常に光量が多い、キラキラした句だと思
は投げたくなります。 ︵慢鱚︶ されることで生まれる美しさというものが
いました。サーファーのうつむき加減や、引
石切遊び ︵和︶ あるのかもと思った句でした。 ︵正山小種︶
き締まった腹の質感、奥に広がる海など、健
﹁手に馴染む﹂という措辞がよく、涼を取る 実家でも蚕をお蚕さんと呼び、大切に育て
康的で素敵です。 ︵正山小種︶
ための﹁夏の川﹂と、石投げの﹁石﹂とを取 ていました
捩花を登り詰めたる視線かな 央子
並選
3点句
臍に砂でも入ったのか、臍を見つめるサー 特選 高資
並選 一路
ファー。そんな光景を見たことがあるよう ワクチンを打つや窓には雲の峰 高資
な。何気ない所作を見事に詠まれている。
特選
︵央子︶ 並選 麻乃・亜仁子・一路
ふつう捩花のらせんが空や天に登る様を
瑠璃蜥蜴城の抜け道知りし顔 央子 並選 表現するが、それだと単なる些末写生に陥
特選 永田満徳 る危険性がある。しかし、掲句では、
﹁視線﹂
並選 千秋・智
ワクチン接種が済みほっとした感じが浮
という主観を持ってきたところに、物我一如
かびました ︵一路︶
の詩境が立ち現れた。 ︵高資︶
特選
ミケーネの遺跡の羊夏の月 直
背中に暗緑色と鮮緑色の縞があって、不 並選
特選 千秋
気味な中にも美しい色を持っている﹁瑠璃 並選 智
捩花を見詰める人に焦点を当てたことが

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蜥蜴﹂。 ひとこといいたい句 慢鱚
ユニークですね ︵一路︶
掲句はあたかもきやびやかに着飾った城
特選
主夫人が落城の折の逃道を知っているか
のように思われる内容である。そのように ロマンを感じます。夏の月が照らし出す
﹁瑠璃蜥蜴﹂を擬えていると思うと、蜥蜴 遺跡の中に羊。きっとかの時代も羊飼いを 軒雫溜むる馬穴や立葵 業兵
のいやらしさが少しは払拭されて、面白い。 していたのでしょう。季語の夏の月が景を
︵永田満徳︶ はっきり浮かび上がらせています。 ︵千秋︶ 並選 麻乃・直・一路
並選 並選
並選
お城のトカゲは何でも知っていそうです 涼しげである ︵智︶
馬穴という漢字表記の面白さが、立葵の美
ね。 ︵千秋︶
ひとこといいたい句 しさを際立たせている。 ︵直︶
石垣の 間から出てきた瑠璃蜥蜴、そこは
抜け道なのかも ︵智︶ 羊が遺跡にいるのか羊の遺跡があるのか 落ちる雫と立ち上がる立葵、上下のバラン
分かりませんでした。すみません。 ︵慢鱚︶ スを考えた句だと思います ︵一路︶
早乙女や土偶と同じ多産系 直 並選 央子・直 くじけるのね。そんな声が聞こえてきそう。
ひとこといいたい句 千秋・高資・草民 ︵草民︶
特選 栄太郎
並選 和
並選
ひとこといいたい句 草民
光っている海の表面が波になった時に見 禁じられた遊び爪弾くキャンプかな
特選
えた波の裏側のことであろうか。大きくう 正則
田植えの最中の後ろから、早乙女さんを眺 ねる波の一瞬間を捉えている。 ︵央子︶
並選 草民・和
めています。みな大きなお尻が並び、豊作が ﹁光の裏﹂という措辞に脱帽。 ︵直︶
約束されているようです。 ︵栄太郎︶
並選
ひとこといいたい句
並選
言葉がすっと入ってくる素朴な句の響き
渦巻く波裏が見えてきます。 ︵千秋︶
頼もしい嬶天下に ︵和︶ がよい。青春を懐かしむ年齢の方のキャ
目の付け所がいい。 ︵高資︶
ンプなのでしょうね。この曲は、いまでも
ひとこといいたい句 波の光を光の裏としたところがポイント ギター初心者の定番でしょうか。昔の若い

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だが、既視感はある。 ︵草民︶ 根っこの会とか民青のキャンプを彷彿とさ
﹁土偶の如き﹂﹁土偶のやうに﹂
﹁土偶めき
せる。 ︵草民︶
たる﹂などいろいろ考えられそうですが、こ
端までは歩く約束てんとむし 慢鱚
こはきっぱりと﹁土偶と同じ﹂なんですね。 昔なつかしい映画音楽 ︵和︶
今目にしているのは早乙女、その姿を見て、 並選 亜仁子・栄太郎
ひとこといいたい句 草民
ああ、この前見た土偶と同じじゃない、と
いうことですかね。多産系は想像ですね。
洗はれし猫の尾細く薄暑かな
並選
面白い句ですが、そこが別の想像だったら
正山小種
てんとう虫はとにかくよく歩き回ります。
もっと面白くなっていたようで惜しいです。
並選 亜仁子・央子
約束事があるかのように行き着くところま
︵草民︶
で歩きます。 ︵栄太郎︶
並選
ひとこといいたい句
2点句 薄暑のまだ淡い光が濡れて細くなった︿猫
てんとう虫だって、ここまで歩く約束で の尾﹀に響いている。少し早い夕端居のよう
夏怒涛光の裏を見せにけり 麻乃 頑張っているのに、あなたはいつも途中で な風景が浮かんだ。 ︵央子︶
臥す母の風に髪すく端居かな 一路 五百羅漢はてんでんばらばらに。 ︵和︶
ひとこといいたい句
並選 直・高資
わかるわかる ︵千秋︶
入梅や影絵の如き交差点 麻乃
特選 直
並選 予選句に頂きます。暑くて眠れない時
に限って夫の鼾が大きく気になります。
母子の情の細やかさがよく出ている。 特選
︵栄太郎︶
︵直︶
﹁影絵﹂という言葉が、かくも悲しみを含
自然な風に涼を感じながら、優しさも表れ 雄鶏の鳴き声既に夏の朝 亜仁子
んだ詩情を伝え得ることに驚く。おそらく、
ている。 ︵高資︶ 並選 千秋・栄太郎
コロナ禍で人通りが少なくなった交差点が、
湯の街の柔らかき雨桜桃忌 千秋 入梅で更に寂しく見えているのを﹁影絵の
並選
並選 正山小種・永田満徳
如き﹂と言ったのだろう。これまでとは全
あの雄鶏の声はやっぱり夏。他の季節も く異なる景を見せている入梅の交差点が見
鳴くかも知れないですが、夏がやっぱりふ えてくる。 ︵直︶
並選
さわしい。 ︵千秋︶

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﹁湯の街﹂と季語の取り合わせの美しさ、雨 主なき軒を借りたる燕かな 高資
朝の夜明けが早くなり、雄鶏の時の声が
が柔らかいことの納得感、綺麗な句だと思い 並選 麻乃・和
早くから聞こえるようになりました。すっ
ました。 ︵正山小種︶ ひとこといいたい句 栄太郎
かり夏の朝らしくなったと思う作者です。
本当は繊細で優しい﹁桜桃忌﹂の太宰治と、 並選
︵栄太郎︶
それを包む﹁柔らかき雨﹂がいい雰囲気であ
る。 ︵永田満徳︶ 梅雨明の向きはおのおの羅漢像 廃屋も燕には絶好の住処 ︵和︶
永田満徳
殺意湧く夫の鼾に蚊の唸り 一路 ひとこといいたい句
並選 草民・和
特選 和 予選句に頂きます。 ︵栄太郎︶
ひとこといいたい句 千秋・栄太郎・直
並選
冷房の効きすぎ離婚相談所 永田満徳
特選
いつも同じ方向を見ている羅漢像を、お
並選 正則・慢鱚
夫の鼾に殺意!  実感がこもっている。 のおのとしたことで梅雨明けの開放感をう
ひとこといいたい句 栄太郎
︵和︶ まく表している。 ︵草民︶
並選 並選 並選
渡る世間は。厳しい現実を感じますね。 ﹁まだ﹂が夏草の繁茂を思わせる。 ︵直︶ 素晴らしい句だと思いますが、なぜ慈悲心
︵正則︶ 鳥なのか、不如帰ではいけないのか、が読み
離婚相談所なるものがあるのですね。冷 熱帯夜水槽暗く唸りけり 正山小種 きれませんでした ︵一路︶
房が効きすぎくらいのほうが事務的に進み 並選 央子
そうです。 ︵慢鱚︶ ひとこといいたい句 栄太郎・直 イタリアンカラーに決めて夏料理
千秋
並選
ひとこといいたい句 並選 慢鱚
水槽の濾過装置は、時折低い音をたてる。
予選句に頂きます。それでなくても肌寒
熱帯夜のうめき声のよう。 ︵央子︶ 並選
い離婚相談の場所です。 ︵栄太郎︶
ひとこといいたい句 夏バテ解消しそうですね。 ︵慢鱚︶
予選句に頂きます。 ︵栄太郎︶

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1点句 緑蔭や透析の血の りたる 高資
並選 麻乃
高層の団地を囲み木槿咲く 栄太郎
和菓子屋の大看板や夕焼雲 永田満徳
並選 千秋
ずる剥けし花弁悲しき虞美人草 麻乃
並選 高資
並選
並選 草民
並選 高層団地は人々の暮しを抱いて聳えて
﹁三丁目の夕日﹂を思い出した。今のご時 いますね。ふもとには木槿の真っ盛り。 並選
世、和菓子屋の生業が気に掛かる。 ︵高資︶ ︵千秋︶
花びらが散ったといわず﹁ずる剥け﹂と表
したことで、その花の姿に﹁悲しき﹂が効い
五十二の丁名石や慈悲心鳥 草民
夏草やまだ廃線にならぬ駅 慢鱚 てくる。 ︵草民︶
並選 一路
並選 直 ひとこといいたい句 直
夏休み芭蕉一茶に会ひにゆく 和
並選 亜仁子 並選 栄太郎
ひとこといいたい句 慢鱚
ひとこといいたい句
スコールやバス停にバス乗らぬ人 確かに、言い当てているのですが、夏雲シ
並選
慢鱚 ステム、俳句会、事実だけで、夏雲の季語とし
俳句大学の季刊誌発行も早くも六号を迎 ての実態が見えてきませんでした。 ︵正則︶
並選 千秋
えました。感無量のひと時です。 ︵栄太郎︶
ひとこといいたい句 高資
田植には近寄らずゐる車椅子 直
ひとこといいたい句
並選 並選 高資
おめでとうございます。 ︵慢鱚︶
なんでバスに乗らないのか、ドラマが見え
並選
てきます。 ︵千秋︶
ドームてふ大きな卵青嵐 業兵
田の周りには溝があり危険である。しか
ひとこといいたい句
並選 直 し、田植を見たい心がうまく表現されてい
場景が面白い。 ︵高資︶ る。 ︵高資︶

7
並選
皆違ふ色を選りたるゼリーかな 業兵 金盞花駅に流れる水ありて 智
青嵐の中で、今にも孵りそうな卵をドーム
並選 正山小種
に見立てて、卓抜。 ︵直︶
並選 高資
ひとこといいたい句 栄太郎
並選
夏雲やネットで競ふ俳句会 一路
並選 駅に流れる水は、駅舎の中に憩いの場の
並選 栄太郎
ひとこといいたい句 正則 ような物があると読みました。キンセンカ
多様性を重視する本能の成せる技か。
とあるので、こじんまりとしてるけれどお
︵高資︶
並選
洒落な駅なんだろうなと感じ、季語がうま
ひとこといいたい句 俳句大学ではこの時世、ネット句会で俳句 く効いてると思いました。 ︵正山小種︶
を行い競い合っております。季語の﹁夏雲﹂
予選句にいただきます。 ︵栄太郎︶
との措辞が、夏雲システムと相まって良い。 青梅や笊にごろりと洗ひたて 千秋
︵栄太郎︶ 並選 栄太郎
五年経ちはや六号誌走馬灯 和
の蜜やきな粉を帯び進む ひとこといいたい句 智・高資
並選
正山小種
﹁笊にごろり﹂との措辞が、今洗い立て 並選 慢鱚
ひとこといいたい句
たばかりの青梅の質感よく出て居ります。
緑なすの本意が違う気がする。 ︵智︶
︵栄太郎︶ 並選
﹁美しき緑走れり夏料理/星野立子﹂を思
食べたくなりました。 ︵慢鱚︶ い出した。 ︵高資︶
紫陽花の咲きすさぶるや浄土寺 草民
学友のまた一人増へ雲の峰 和 素顔なる人の寝息や合歓の花 正則
並選 智 並選 正則
乱鶯や生家の壁の跡に啼く 直
並選 並選
ウイルスの飛び火の速さ合歓の花
紫陽花の花盛り、浄土を目の前に見るよ 雲の峰、夏らしさ、青春を感じる句だと思
央子
う。 ︵智︶ いました。 ︵正則︶

8
誤解てふ解けざるものや未央柳 麻乃
ワクチンを射つた人から海開き 慢鱚
植木鉢ばかり増えゆくかたつむり
正山小種 並選 草民
あっぱっぱ米寿にダイヤモンド婚
並選 正則
ひとこといいたい句 千秋 並選 正則
ひとこといいたい句 直
並選 断定的な言い方で皮肉たっぷりなのが面
白い。京急のポスターのキャッチにいいか
あれこれつい手が出て、買ってきてしまう ときめきの恋の夕べや月見草 栄太郎
も。 ︵草民︶
のでしょうね。 ︵正則︶
ひとこといいたい句
0点句 幾重にも楓若葉の透けて葉裏 智
かたつむりには遊び場所が増えるでしょ
うか。 ︵千秋︶ 緑なすオリーブオイル夏料理 千秋 鯉幟空へ未来へ泳ぎだし 智
迎へ梅雨串団子めくJAPAN地図 五月雨を呑みて聳つ龍神木 麻乃 ひとこといいたい句 草民
永田満徳
ひとこといいたい句 慢鱚 母の手の届かぬらしき実梅かな 正則 ひとこといいたい句
頭の﹁野に﹂は調べを整えるためなのか
ひとこといいたい句 高資
ひとこといいたい句 なあ。いわれれば合戦風景にも見えるかな。
︵草民︶
梅雨前線が串刺しにしてるように見えた ひとこといいたい句
のでしょうか ?
ほんとうは届くのかもしれないが、別の理 風薫る小さな村の宝箱 亜仁子
JAPAN 地図、日本地図と同じ5音です
由もあるのだろう。 ︵高資︶
が japanにした意図が読めませんでした。 コクリコや更地となりし家の跡 直
︵慢鱚︶
陽の沈み道端に咲く芥子の花 亜仁子 ひとこといいたい句 千秋
素麺の茹で汁狭庭の雑草へ 正則
ひとこといいたい句
細き腕ジムに飛ぶ蚊を摑み損ね 業兵 鬼ヤンマ俳の風へと迷ひなく 和

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生家でしょうか。少し寂しくもあり、新た
な出発の希望も感じられます。 ︵千秋︶
陽の食みし裾より縮れ花菖蒲 央子
夏休み時間も日々も無かりけり 木下闇行けば梢の青き空 栄太郎
亜仁子 縁台やちょっと待ったのへぼ将棋
一路 梅雨に入るAmazonの太すぎる
石を食む夏のとんぼの構へけり 匣 高資
栄太郎 燕の子だだ広き喫茶店の隅 智
ひとこといいたい句 慢鱚
きぬ
薬降る何のこれしき傘の 一路 一息に衣裂く音や夏暖 草民
ひとこといいたい句
ひとこといいたい句 草民
短夜や締切間際のネット投句 箱と匣の違いを調べると匣は蓋つきとあ
永田満徳 りました。
ひとこといいたい句
太すぎるが何に対して太いのかの比較対
雨は降っているのかいないのか。 ︵草民︶ 野に茅花兵の整列する如し 智 象がイメージできませんでした。 ︵慢鱚︶
真つ直ぐに句にのめり込む立葵 和 そこに作者の発見があればなお良い。
総評 予断の許さないコロナ禍でも、心は夏に
風鈴や密かに響く夜の鐘 亜仁子 向かって明るく、色々な工夫の暮らしの中
外出制限のある中、皆さん身近な題材か から楽しみを見つけていくのに俳句はとて
ひとこといいたい句 正則
ら上手く題材を見つけて詠まれていると感 もよい支えとなる。
心する。 これからも皆さんと楽しく学んでいきた
ひとこといいたい句

6 記念句会でもあり、俳句大学の日頃の い。 ︵麻乃︶
中七、下五、風鈴の季語との近さが気にな 成果が結実されているようにも感じた。 多くの方にご参加頂きありがとうござい
りました。 ︵正則︶ 惜しまれるのは、省略が効いておらず重 ます。
複した言葉を使われている句もあった事で ﹁俳句大学﹂はネット時代の俳句の可能性
あぢさゐの水色きはむ朝かな 栄太郎 ある。 を探ることを目指しています。
自然の事象を様々な角度から五感で感じ 今後とも、ご理解とご支援の程よろしくお
ようとすることで、対象と一体化する。 願い申し上げます。 ︵永田満徳︶
梅雨明けの三角巾に赤青黄 業兵 その時に生まれた句は人の心も動かす。

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