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0. は じめに
生起 (
状況)を表す時間名詞が、格助詞 「に」 の接続 を許す場合 と許 さない場合 とがある。その際、
どのような時間名詞が格助詞 「に」の接続 を許 し、 どのような時間名詞がそれを許 さないのかにつ いて
は既 にい くつかの考え方が示 されている。 しか し、必ず しも納得で きるもの とは言えない。
本稿では、「
相対時間名詞」 (
今 日 ・きょう、明 日 ・あす、昨 日 ・きの う)の 「
現場指示性」 に着 目し、
「
今 日 (き ょう)
」、「明 日 (あす)」、「
昨 日 (きの う)」 な どの 「
相対時間名詞」 においては、 その語嚢特
性 としての 「
現場起点指示性」 (
仮称) が格助詞 「に」 との共起 を妨 げている可能性 が高 いことを指摘
した。
1. 時 間名 詞 と用例 採 集 資 料 につ いて
1-1.時間名詞 について
本稿が扱 う時間名詞 は現代語 を対象 としている。現代語 は明治以降の使用言語 を指す。明治、大正期
の作品 には、 昭和 30年代以 降のそれ とは異 な る使用例 も見 られ るようであるが、 その ことにつ いては
別の機会 に触 れ ることに したい。 あ くまで も現在使用 されている日本語 における時間名詞 の大 まかな特
性 を見 ることを 目的 としたい。厳密 に言えば、現在使用 されている言語、 昭和 30年代以 降の言語 を中
心 に考えている。
時間名詞 の定義 はいずれ行 うことに し、本稿では次 (
表1) のような名詞 を とりあえず時間名詞 の代
表的な もの としておきたい。
)『分類語嚢表』 の 「時間
下記 に示 した時間名詞 は、 (1 1
.16-」 に分類 されている名詞で、 かつ、
『日本語教育 のための基本語嚢調査』の 「
基礎二千」 に含 まれている名詞、並 びに (
2)時点を表す 「
∼
」「∼ 日 (にち)」「∼月 (げっ)」「∼年 (ねん)」である。「梅雨」 な どにつ いて も考えなければ
時 (じ)
な らないが本稿では扱わないことにす る。
表 1.本稿で扱う時間名詞一覧
あいだ,間 あさって,(
明後 日) いご,以後
あき,秩 あ した,(明 日) いぜん,以前
あさ,朝 あ と,後 いつ,(
何時)
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その他、 「
今 日/明 日+にで も」、 「
今 日/明 日+に も」、 「
今 日/明 日+には」 の ように、 「にで も」
「に も」「には」の形式 も対象 としない。
1-2.用例採集資料 につ いて
用例 は、『CD-
ROM 版 新潮文庫 の 1
00冊』 (
翻訳小説及 び 「
新源氏物語」 は除 く。以下 「
新潮 1
00」
と略称す る。)
、『 ROM 版
CD- 新潮文庫明治 の文豪』 (
以下 「
新潮明治」 と略称す る。)、『CD-
ROM 版
新潮文庫大正 の文豪』 (
以下 「
新潮大正」 と略称す る。)、 『
毎 日新 聞 '
97データ ファイル集』 (
以下
「 」 と略称す る。) によっている。「
毎 日97 00」「
新潮 1 新潮明治」「
新潮大正」「
毎 日 97
」 の他、『
青空文
庫』 も参考 に した。
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3.時 間名 詞 の意 味 特 性 と用 法
3- 1.時間名詞の意味特性概観
最初 に、時間名詞 の特性 につ いて概観 してお くことにす る。
a) 「
( 今 日」「明 日」「昨 日」 な どがある。
時間名詞」 に格助詞 「に」が接続 しない ものの代表 として、「
これ らは 「
今 を基準 とす る相対的な時間」 を表 してお り、「
相対時間名詞」 と呼ばれ ることが ある。
これ らの名詞 は、時間的な幅 ・広が りを持 ち、「中 (じゅう)」や 「のあいだ」 な どと共起す る。 しか
し、時点を表す ことはな く、「頃」 とは共起 しない。
b) 「時間名詞」 に格助詞 「に」 が接続す るものの代表的な もの として、「 (
( ∼ 日)∼時 (じ)」「(
∼
月)∼ 日 (にち)」「(
∼年) ∼月 (
かつ)
」 な どがある。 これ らは、「
絶対時間名詞」 と呼ばれ ること
がある。 これ らの時間名詞 は、広が りを持たず、「中 (じゅう/ ち ゅう)」や 「のあいだ」 な どとは共
起 しない。 これ らは、時点を表 し 「頃」 とは共起す る。「
∼時 (じ)」「 」「∼月 (かつ)」
∼ 日 (にち)
は、格助詞 「に」 を伴 わないで用 い られ ることもあるが、次 に示す ように、事象全体が どの時点 にお
いて起 こったかを示す場合 に用 い られ、動作 ・行為が行われ る時点ではない点で大 き く異 なる。限定
された用法である。参考 として挙 げた⑥⑦ の 「 」「
∼のか +時間名詞、 ∼のは+時間名詞、」 は本稿で
は扱 わない用例である。)
① 雁 の寺他 .
TXT 雪州 は徳全 と本堂 にきて、慈念 の維那 で通夜経 をす ませ ると、す ぐに帰 って
いった。夜、十 【
一時、】徳全が本堂 にきて、下問にいる猪之吉、伝三郎、平吉、作造の前で経
をよんだ。 経が終 ると、慈念 は、
② 二十歳 の.
TXT 十七 日午後十 【 八時、】東大 の要請 によ り八五 〇〇名 の
一時、】十八 日午前 【
機動隊が学 内突入。 ガス銃、放水等 によ り実力排除。
③ 戦艦武蔵 .
TXT 副長 の加藤大佐 はす ぐに艦橋 に上 り、艦長 に頼 み込んで海上 を探照灯で照射 し
っづ けて もらった。 しか し敵潜水艦 の多 い海面で光を放 ちつづ けることはきわめて危険なので、
午後十 【
一時、】捜索を打 ちきった。加藤 は、駆逐艦上 に救助 された者の うち六名がそのまま息
絶えた ことを知 った。
④ 戦艦武蔵 .
TXT 長 崎警察署 に集 った六十名 ほ どの特高係 の刑事 た ちは、 ピス トルで武装 し警
察の裏 口か ら出ると、思 い思 いの道 をた どって支那人街 に向 った。午前 【
一時、】かれ らは、一
斉 に中国人 の家 に踏 み込 み、家宅捜査 をす るとともに、成人 に達 した男たちを一人残 らず道路 に
突 出 し、警察 に連行 した。 中国人 たちは、警察 の武道場 に押 しこめ られ、翌 日か ら一人一人呼出
され ると、執劫 な刑事 の訊問を受 けた。
⑤ 金 閣寺 .TXT 帰 った老 師は和 尚 と酒を酌 みかわ し、夜 中の零 時半 ごろ、朋輩 の徒弟が和 尚を
寝所 に案内 した。 それか ら老師は開浴 と謂 って風 呂に入 り、二 日の午前 【
一時、】撃栃の声 も納
まって、寺 は静か にな った。雨 はなお音 もな く降 っていた。
参考 :
⑥ 放浪記 .TXT 階下でかた くりのね ったのをよばれ る。 床へ はい ったのか十 【
一時、】今夜 も
隣のマズルカが流れて来 る。 コウフンして眠れず。
⑦ 孤高の人 .TXT それだけは昔 のままだ った。 「
店が終 るのは十 【
一時、】 それか らあ としまつ
を して帰 るのか十二時 ごろ、だか ら- 」園子 はあた りを気 にす るように見廻 してか ら、
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(
C 春」「
)格助詞が接続す ることもしないこともある代表的な時間名詞 に 「 夏 」「
秋」「
冬」な どがある。
相対時間名詞」「
「 絶対時間名詞」の中間的な時間名詞 とで もいう時間名詞である。 (
仮 に、「中間時間
名詞」 と名付 けてお く。) これ らの名詞 は、格助詞 「に」 を後援 しない例 もあるが、後援す る例 もか
な り見 られ る。
これ らの名詞 は、「中 (じゅう/ ち ゅう)」や 「のあいだ」 な どと共起 し、時間的な広 が り ・時副を
表す ことができる時間名詞である。 しか し、 その一方、「頃」 とも共起 し、時点を表す こともで きる。
翌 日」「
d) 以上 の三つの範噂 に入 らない時間名詞 もある。「
( 前 日」「
翌年 」「
前年」がそれである。
今 日」「明 日」「昨 日」 と類似性 を持つが、現場性でない点で異 な
これ らは、指示性 を持つ点で、「
今 日」「明 日」「昨 日」 と異 な る。 これ らの時間名詞 を
る。格助詞 「に」 と共起す る点 において も、「
間接指示時間名詞 と仮称 してお く。
① そ うして、-を消 した 【
翌 日に】、私が帰 って くるのであ った。 (
忍ぶ川 .
TXT)
② その返事 は 【
翌 日に】 はいった。 (
点 と線.
TXT)
毎 日」「
この他、「 毎週」「
毎月」、「
今」、「当 日」、「当時」、「
近 日」等 もあるが、「明 日 (
み ょうにち、
あ した)
」「今 日 (こんにち)
」「昨 日 (さ くじつ)
」等 な ども含 め、別 の機会 を期 したい。
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広が り (
「今 日」 や 「明 日」 な どでは 「 今月」「
一 日」、「 年」
来月」 では 「 )とい う範囲を持つ ことにな
る。「
翌 日」や 「
翌年」 に も指示性が見 られ るが、 これ らは 「
今」 とい う基準 を持 たない。つま り、「
現
場性」 を持 たない。
今 日 (きよう)」「明 日 (
このような特徴 は、「 あす)」「昨 日 (きの う)」 に特徴的 と思 われ る、「この」
、
「その」、「あの」
、「どの」 といった指示語 が前接 しないことへの説明 ともな り得 よう。 (
少 な くとも 「
新
00冊」「
潮1 毎 日 97」 において、現象が起 こっている時間を表す相対時間名詞 に 「この」、「その」、「あ
の」、 「どの」が前接す る例 は一例 も見つか らなか った。) それは、「「
相対時間名詞」 は、すで に 「
現場
指示」 とい う 「
直接的指示性」 を持 ってお り、 それ以上 の指示 を受 け付 けないか らだ」 と説明す ること
がで きよう。次の (1
) は、「
青空文庫」 の用例であるが、 (1
) の読 みは 「あ した」である。
(1
) 自分 は 【その明 日】 (
あ した)病院へ行 って三沢の顔を見 るや否や、「もう退院は勧めない」 と断 っ
た。 (
tomodac
hi.
txt
)
3-3.「絶対的時間名詞」の特性 と用法
時点を表す時間名詞である 「
∼月」、「
∼ 日」、「
∼時」 は、 「に」 を後援す るのか一般的で ある。 しか
し、既 に指摘 したように、「に」 を後援 しない例 も見 られ る。
これ らは、 これまでの研究の指摘か ら言えば、時の 「
設定」である。 しか し、 よ り広 く考えれば、 こ
取 り立て」 と言 うことになろう。「
れ らは 「 絶対名詞 +に」 は取 り立ての対象 とな りに くいためにこの
ような 「に」 を共起 しない形式 を取 ることにな るのだろう。時点を表す時間名詞が格助詞 を伴わない例
は、既 に指摘 したように限定 された ものである。
(
荏 :取 り立て易 い時間名詞 と取 り立て に くい時間名詞 の別 につ いては、 ここでは、「
対象 として共有
化で きる概念であるか否か」 によるとしてお く。)
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3-4.「中間時間名詞」の特性 と用法
春」「
「 夏 」「
秋」「
冬」の用例を見 ると、「に」が共起 (
後援)す る例 もしない例 も見 られ る。 しか し、
「
新潮 1
00」 を見 る限 りにおいてではあるが、両者 の出現率 には大 きな相違が見 られ、 「に」が接続す る
例 は少 ない。 これ らの時間名詞が基本 的 には、広 が りのあ る時間を表すか らで あろ う。 また、格助詞
「に」 が接続す る場合、何 らかの修飾限定があるか、季節一般 を表すか、又 は文脈 によ って限定 されて
いることが条件 となろう。
① 相手 は、十年前の約定を忘れてはいなか った・
--去年 の 【
春 に、】 その男か ら念押 しの手紙が大
原へ来て、大原か ら兄 の屋敷へ送 りまわされてきた」 (
剣客商売.TXT)
② 彼 は半年 ほど前 の一九七三年 【
春 に、】六年 間勤務 した コロラ ド大学 を解雇 された。 (
若 き数学.
TXT)
③ 【
春、】新薬 とともに淡紫色 の花 をつ け、秋 にな ると楕 円形 の実が熟 し、縦 にさけ強 い甘味を も
つ。 (
雪国.
TXT)
④ 昭和二年 (
一九二七年)十八歳 【
春、】肋膜炎 にかか り一年 間休学。 (
李陵他.
TXT)
3-5.文脈 (
間接)指示時間名詞の特性 と用法
翌 日」「
先 に、「 翌年 」「
前 日」や 「 今 日」「明 日」「昨 日」 の現場 (
前年」 には、「 直接)指示性 に対 し
て、文脈 (
間接)指示性があるとしたが、誤解 を生 じやすい命名である。誤解を招かないために も、そ
の意味す るところを説明 しておきたい。
今 日」「
「 明 日」「
昨 日」の現場 (
直接)指示性 とは、指示 されているものが、現在をつま り今 (
今 日・
現在 ・現場) とい う発話時を基準 に して、 「
発話時の 日」であ り、 「
発話時の直後 の 日」であ り、 「
発話
時の直前の 日」であることによる。発話時があ っては じめて指す内容が決定 され るのである。指 してい
今 日」「
る時間である 「 明 日」「昨 日」 は発話時 ・現場 によっているのである。発話時 ・今 ・現場か らそ
れを指示 していることか ら現場性 とい うことばを用 いたのである。
一方 の文脈 (
間接)指示性 とは、指示 されているものが、今 (
今 日 ・現在 ・現場) とい う基準ではな
く、広 い意味の文脈 によって決定 され る 「ある特定の 日」や 「ある特定の年」を基準 としているため文
脈性指示 と名付 けたのである。
これ らに共通す る指示性 は、 それ らの語 自身が指す時間 ・時点は一定ではな く、 ある条件 において決
定 され ることと、 ある範囲 (
「日」「
年」等) と方 向 (
時間的方 向 ・位置) を示す ことである 。
① 黒 い雨 .TXT 「
【あの翌 日】、二 ・二六事件が勃発 してね。
② 国盗物語 .TXT 【その翌 日】、すで に うわ さに も聞 こえ、光秀 な ども耳 に して いたが、光秀 ら十
八人の織 田家 の幕将 に対 して も、 それぞれ任官の沙汰があ り、位が さず けられた。
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4.時 間名 詞 の特 性 と格 助 詞 「に」 共 起
4-1.時間名詞の特性
これまで見て きたように、 「
今 日」等 の時間名詞 と 「
春」等 の時間名詞 とでは、大 きな相違が見 られ
る。 そ こで、「
今 日」等の時間名詞 を 「
現場起点指示時間名詞」 と名付 け、「
春」等 の時間名詞を 「
一般
(
非指示)時間名詞」 と名付 けることに したい。指示性 を持つ時間名詞 には、「
翌 日」な どがあるが、 こ
れ らは現場起点でない ことか ら、 「
今 日」等 の時間名詞 を 「
現場起点指示時間名詞」 と呼ぶの に対 し、
「
翌 日」な どの時間名詞 は、「
文脈起点指示時間名詞」 と呼ぶ ことに したい。 そ して、指示 されている時
今 日」「明 日」「昨 日」 な どは、「
間が、幅のある 「 現場起点指示時副時間名詞」 と仮称 しておきたい。
(1
)現場起点指示時副時間名詞 (
今 日、明 日、昨 日)
2) 文脈起点指示時副時間名詞 (
( 翌 日、来月、来年)
3) 一般 (
( 時点)時間名詞 (
∼時、∼ 日、∼年)
4) 一般 (中間)時間名詞 (
( 春、夏、秋、冬)
4-2.時間名詞の特性 と分類
これまでの述べて きた意味特性 に注 目して時間名詞 を分類 しておきたい。
表 2.時間名詞分類表
(
a
)
(1
)一般時間名詞 (
∼時、春)
一般時点時間名詞 (
∼時、∼ 日、∼年)
時間名詞
b) 一般時副時間名詞 (
( 春、夏、秋、冬)
(
2) 指示時間名詞
(
a
) 現場指示時副時間名詞 (
今 日、明 日、昨 日)荏
b) 文脈指示時副時間名詞 (
( 翌 日、前 日)
表 3.時間名詞の語曇特性 ○主要特性) (
時 点 時 副 現場指示 文脈指示 語 例
一般時点時間名詞 ○ × × × ∼時
一般点副時間名詞 ○ ○ × × 香
現場指示時幅時間名詞 × ○ ○ × 明日
文脈指示時幅時間名詞 × ○ × ○ 翌日
5.おわ りに
本稿 は、「
相対時間名詞」が格助詞の 「に」 と接続 しないことを説明す ることを 目指 した ものである。
残 された課題 も多 い。「当 日」「
近年 」「 毎年」 の位置付 け、「昨 日 (きの う)
毎 日」「 」 と 「昨 日 (さ く
じつ) 今 日 (き ょう)
」、 「 今 日 (こんいち)
」と 「 」、 「明 日 (あす) み ょうにち)
」 と 「明 日 ( 」 の微妙 な
相違等がそれである。
春」「
この他、「 夏 」「
秋」「 午前」「
冬」のような類似 した時間名詞の個 々の振 る舞 いの相違や、「 午後」
とい った時間名詞 の相違 には一切触れ ることがで きなか った。別の機会 に譲 りたい。
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【付 記】
本稿 は受講生 (
大学院生) との楽 しい対話 に触発 された ものである。 当初、受講生 の発表 について も触 れ る予定
であ ったが、相対時間名詞 の特性 に対す る筆者 の考 え方 を示す ことにとどまった。別の機会 に譲 りたい。
【参 考 文献 一 覧】
① 991
岡田雅彦 (1 )「時間名詞の一側面 「
二」を とるばあい ととらないばあいにつ いて」(
『横浜国大国語研究』9)
② 寺村秀夫 (1
993) 「
時間的限定 の意味 と文法的機能」 (
『寺村秀夫論文集 Ⅰ』)
③ 寺村秀夫 (1 )
991 『日本語 の シンククス と意味 Ⅲ 』
④ 増 岡隆志 (1
995) 「
時の特定、時の設定」 (
『複文 の研究 』)
⑤ 中村 ち ど り (1 ) 「日本語 の時間的指示表現 における近接性 と格助詞」 (
995 『言語処理学会第 1回年次大会発表
論文集 』)
⑥ 中村 ちど り (1 ) 「時の状況譜 の 「に」 の生起要 因」 (
997 『東北大学留学生 セ ンター』第 3号)
⑦ 森 田良行 (1
989) 『
基礎 日本語』
⑧ 伊藤創 (
2008) 「時間名詞の性質 と 「に」 の生起」 (
『日本語文法学会第 9回大会発表予稿集 』)
【用例 採集 資 料】 (
作品名 は省略する)
① ROM 版
『CD- 00冊』 (
新潮文庫の 1 新潮社 1
995)
② 『
毎 日新 聞 '
97データ ファイル集』 (
毎 日新 聞社 1
998)
③ ROM 版
『CD- 新潮文庫明治の文豪』 (
新潮社 1
997
)
④ ROM 版
『CD- 新潮文庫大正 の文豪』 (
新潮社 1
997
)
⑤ 「
青空文庫」 (
2005年 9月 1
9日までの もの)
*用例採集 にあた って は、筆者作成 のプログラム (
「Per
l」 による) を用 いた。
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