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・議論をする上でのコツ

① 受け身には絶対ならない
相手が質問をし、自分が質問に答えるという形式に持ち込まれないようにしましょう。この状態になってしま
うと相手に論点を操られてしまい主導権を握られてしまいます。また、自分が答えるだけの状態では自分の説
や論じていることの弱みなどが露呈してしまう場合があります。質問を受けるのはいいですが受け続ける状態
は避けるようにしましょう。

② 話の中心である『論点』を見極める
どんな議論でも必ず「何を話しているのか」というのがあります。その論点に沿った会話をしましょう。この
論点をずらしてしまうと説明の説得力に欠けたり、外から見れば言い訳をしているように見えてしまったり、
相手の質問に答えられずペースに乗れなくなってしまったりとデメリットが多いです。会話しながらも「何を
話しているか」の意識を持ち続けましょう。

③ 相手の言いたいことを要約して把握する
通常、話す際には具体例や実際の主張を補完するための説明がセットでついてきます。これをこのまま記憶し
それで反論すると自分の発言が複雑になってしまったり論点がズレてしまったりする可能性があります。なぜ
ならまるっと記憶している状態では具体例や主張の補完といった要素が入っているためです。これらの要素に
ついての見解を述べてしまうと、その要素は本題ではないため少しずつズレが生じてしまったり、説得力に欠
けてしまったりします。
相手が何を言いたいのかや強みを抜き出して自分なりに整理して相手への返答や切り込みを行いましょう。

④ 論理の不完全な部分を見つける
文章や話というのは聞き流しているだけでは破綻に気付きにくいものです。なので文章の「つながり」という
ものを意識しましょう。文章と文章を続けて見比べ、「ここの文章と次の文章につながりがない」、「ここの
文章と次の文章の間にもう 1 文挟める」と思えたらそこについて言及しましょう。そこは相手の弱みである可
能性が高いのです。弱みがあるから完全な説明ができずぼかしているという人が意外と多いものです。

⑤ 自分の意見に説得力を持たせる
これは少し難しいかもしれませんが、文構造を変えるだけである程度伝わり、尚且つ説得力を持たせることが
できます。私のおすすめとしては「主題」→「理由」→「根拠・具体例」→「根拠・具体例を踏まえた上での
結論」という流れです。まず主題を最初に言うことでこれから話す根拠や具体例で何を話しているのか相手が
分かるだけでなく自分も意識することができるので論点のずれが起こりにくいです。理由は簡潔に伝えるよう
にしましょう。長すぎると理由そのものが何なのかを見失ってしまう可能性が高いです。根拠・具体例で理由
の証明と補完ができるのでこの段階で理由を補完する必要はありません。理由は余計な情報を入れずに通しま
しょう。根拠・具体例はとにかく分かり易い言葉で伝えるようにしましょう。ここは理由や結論がなぜ導き出
されるのかを説明する場所であり、説明が小難しくては相手の理解が不十分になりがちになる上自分でもテー
マを外しがちです。また、ここでは相手に「本当だ」と思わせることが大事です。難しい説明では納得に行き
つきにくくその分自分の話の説得力は落ちるでしょう。
また、理由が複数ある場合は提示の順番も重要です。相手が自分の話や論点自体への興味が薄い場合、最も強
いインパクトをもつ、もしくは最も議論に影響しやすい理由を最初に持ってきて相手の興味を引くといいです。
逆に相手が傾聴している場合は最も強いインパクトをもつ、もしくは最も議論に影響しやすい理由を後に持っ
ていきましょう。事前の理由や根拠をさらに補完できるばかりか強力な理由でインパクトを残すことができま
す。
結論では理由を繰り返した後に、「この理由だから○○は~だ。」という形式で書くと理由がズレていないと
いう証明ができ説得力が増します。また、冒頭に述べた主張をもう 1 度述べましょう。こちらも文章に一貫性
を持たせ、説得力を高めることに繋がります。

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