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歴代誌第一

概要
1章
アダムからアブラハムまで(1‐27節)
アブラハムの子孫(28‐37節)
エドム人,王や首長たち(38‐54節)
2章
イスラエルの12人の子(1,2節)
ユダの子孫(3‐55節)
3章
ダビデの子孫(1‐9節)
ダビデ王家の系譜(10‐24節)
4章
ユダの他の子孫(1‐23節)
祈りを捧げたヤベツ(9,10節)
シメオンの子孫(24‐43節)
5章
ルベンの子孫(1‐10節)
ガドの子孫(11‐17節)
ハグル人が制圧される(18‐22節)
マナセ族の半分(23‐26節)
6章
レビの子孫(1‐30節)
神殿の歌い手(31‐47節)
アロンの子孫(48‐53節)
レビ族の居住地(54‐81節)
7章
イッサカルの子孫(1‐5節),ベニヤミンの子孫(6‐12節),ナフタリの子孫(13節),マナ
セの子孫(14‐19節),エフライムの子孫(20‐29節),アシェルの子孫(30‐40節)
8章
ベニヤミンの子孫(1‐40節)
サウルの家系(33‐40節)
9章
捕囚の地から帰還後の系譜(1‐34節)
サウルの家系の再列挙(35‐44節)
10章
サウルと息子たちの死(1‐14節)
11章
ダビデは油を注がれてイスラエル全体の王になる(1‐3節)
ダビデはシオンを攻め取る(4‐9節)
ダビデの勇士たち(10‐47節)
12章
ダビデの王権を支持した人たち(1‐40節)
13章
キルヤト・エアリムから箱が運び出される(1‐14節)
ウザが打たれ,死ぬ(9,10節)
14章
ダビデの王権が確立される(1,2節)
ダビデの家族(3‐7節)
フィリスティア人が打ち破られる(8‐17節)
15章
レビ族が箱をエルサレムに運ぶ(1‐29節)
ミカルがダビデを軽蔑する(29節)
16章
箱が天幕の中に置かれる(1‐6節)
ダビデの感謝の歌(7‐36節)
「エホバは王になった!」(31節)
箱の前での奉仕(37‐43節)
17章
ダビデが神殿を建てることはない(1‐6節)
王国のためのダビデとの契約(7‐15節)
ダビデの感謝の祈り(16‐27節)
18章
ダビデの数々の勝利(1‐13節)
ダビデの統治体制(14‐17節)
19章
アンモン人がダビデの使者たちを侮辱する(1‐5節)
アンモンとシリアに対する勝利(6‐19節)
20章
ラバの攻略(1‐3節)
フィリスティア人の巨人たちを討つ(4‐8節)
21章
ダビデは不適切にも人口調査を行う(1‐6節)
エホバからの罰(7‐17節)
ダビデは祭壇を作る(18‐30節)
22章
神殿建設のためにダビデがした準備(1‐5節)
ダビデからのソロモンへの指示(6‐16節)
高官たちにソロモンへの協力が命じられる(17‐19節)
23章
ダビデはレビ族を組織する(1‐32節)
アロンとその子たちが取り分けられる(13節)
24章
ダビデは祭司を24の組に分けて組織する(1‐19節)
他のレビ族の配属(20‐31節)
25章
神の家の音楽家と歌い手(1‐31節)
26章
門番の組(1‐19節)
宝物庫の担当者と他の役人(20‐32節)
27章
王に仕えた役人(1‐34節)
28章
神殿建設についてのダビデの講話(1‐8節)
ソロモンに指示を与え,設計図を渡す(9‐21節)
29章
神殿のための寄進物(1‐9節)
ダビデの祈り(10‐19節)
民の喜びとソロモン王の即位(20‐25節)
ダビデの死(26‐30節)
  1 章
  1 アダム,
  セツ,
  エノシュ,
  2 ケナン,
  マハラレル,
  ヤレド,
  3 エノク,
  メトセラ,
  レメク,
  4 ノア,
  セム,ハム,ヤペテ。
  5 ヤペテの子は,ゴメル,マゴグ,マダイ,ヤワン,トバル,メシェク,ティラス。
  6 ゴメルの子は,アシュケナズ,リファト,トガルマ。
  7 ヤワンの子は,エリシャ,タルシシュ,キッテム,ロダニム。
  8 ハムの子は,クシュ,ミツライム,プト,カナン。
  9 クシュの子は,セバ,ハビラ,サブタ,ラアマ,サブテカ。
  ラアマの子は,シェバ,デダン。
  10 クシュにはニムロデも生まれた。ニムロデは,地上で力を振るった最初の人だった。
  11 ミツライムの子は,ルディム,アナミム,レハビム,ナフトヒム, 12 パトルシム,カスルヒム(こ
の家系からフィリスティア人が出た),カフトリム。
  13 カナンの子は,長男シドン,ヘト, 14 エブス人,アモリ人,ギルガシ人, 15 ヒビ人,アルキ人,
シニ人, 16 アルワド人,ツェマル人,ハマト人。
  17 セムの子は,エラム,アシュル,アルパクシャド,ルド,アラム,
ウツ,フル,ゲテル,マシュ。
  18 アルパクシャドの子はシェラハで,シェラハの子はエベル。
  19 エベルには2人の子が生まれた。一方はペレグといった。彼の生涯中に地上の人々が分けられたからだ
った。ペレグの兄弟はヨクタンといった。
  20 ヨクタンの子は,アルモダド,シェレフ,ハツァルマベト,エラハ, 21 ハドラム,ウザル,ディク
ラ, 22 オバル,アビマエル,シェバ, 23 オフィル,ハビラ,ヨバブ。これらの人は皆,ヨクタンの子であ
る。
  24 セム,
  アルパクシャド,
  シェラハ,
  25 エベル,
  ペレグ,
  レウ,
  26 セルグ,
  ナホル,
  テラ,
  27 アブラム,すなわちアブラハム。
  28 アブラハムの子は,イサク,イシュマエル。
  29 彼らの子は次の通りである。イシュマエルの長男ネバヨト,ケダル,アドベエル,ミブサム, 30 ミ
シュマ,ドマ,マサ,ハダド,テマ, 31 エトル,ナフィシュ,ケドマ。これらの人がイシュマエルの子であ
る。
  32 アブラハムのそばめケトラが産んだ子は,ジムラン,ヨクシャン,メダン,ミディアン,イシュバク,
シュアハ。
  ヨクシャンの子は,シェバ,デダン。
  33 ミディアンの子は,エファ,エフェル,ハノク,アビダ,エルダア。
  これらの人は皆,ケトラの子である。
  34 アブラハムの子はイサク。イサクの子は,エサウ,イスラエル。
  35 エサウの子は,エリパズ,レウエル,エウシュ,ヤラム,コラ。
  36 エリパズの子は,テマン,オマル,ツェフォ,ガタム,ケナズ,ティムナ,アマレク。
  37 レウエルの子は,ナハト,ゼラハ,シャマ,ミザ。
  38 セイルの子は,ロタン,ショバル,ツィベオン,アナ,ディション,エツェル,ディシャン。
  39 ロタンの子は,ホリ,ホマム。ロタンの姉妹は,ティムナ。
  40 ショバルの子は,アルワン,マナハト,エバル,シェフォ,オナム。
  ツィベオンの子は,アヤ,アナ。
  41 アナの子はディション。
  ディションの子は,ヘムダン,エシュバン,イトラン,ケラン。
  42 エツェルの子は,ビルハン,ザアワン,アカン。
  ディシャンの子は,ウツ,アラン。
  43 以下は,イスラエル人を治める王がまだいない時に,エドム地方で治めた王たちである。ベオルの子ベ
ラ。町の名前はディヌハバといった。 44 ベラが死ぬと,ボツラの人ゼラハの子ヨバブが代わって治めた。
45 ヨバブが死ぬと,テマン人の土地から出たフシャムが代わって治めた。 46 フシャムが死ぬと,モアブの
領土でミディアンを打ち破った,ベダドの子ハダドが代わって治めた。町の名前はアビトといった。 47 ハダ
ドが死ぬと,マスレカの人サムラが代わって治めた。 48 サムラが死ぬと,川のそばのレホボトの人シャウル
が代わって治めた。 49 シャウルが死ぬと,アクボルの子バアル・ハナンが代わって治めた。 50 バアル・ハナ
ンが死ぬと,ハダドが代わって治めた。町の名前はパウといった。妻はメヘタブエルといい,マトレドの娘で
メザハブの孫娘である。 51 やがてハダドも死んだ。
  エドムの首長は,ティムナ首長,アルワ首長,エテト首長, 52 オホリバマ首長,エラ首長,ピノン首長,
53 ケナズ首長,テマン首長,ミブツァル首長, 54 マグディエル首長,イラム首長。これらの人がエドムの
首長である。
  2 章
  1 イスラエルの子は次の通りである。ルベン,シメオン,レビ,ユダ,イッサカル,ゼブルン, 2 ダン,
ヨセフ,ベニヤミン,ナフタリ,ガド,アシェル。
  3 ユダの子は,エル,オナン,シェラ。この3人の母はカナン人で,シュアの娘である。ユダの長男エル
はエホバにとって不快なことをしていたため,神はエルを死に至らせた。 4 ユダの息子の妻タマルとユダの間
に,ペレツとゼラハが生まれた。ユダの子は全部で5人である。
  5 ペレツの子は,ヘツロン,ハムル。
  6 ゼラハの子は,ジムリ,エタン,ヘマン,カルコル,ダラ。全部で5人である。
  7 カルミの子はアカルで,イスラエルに災難をもたらし,滅ぼし尽くされるべきものに関して不忠実だっ
た。
  8 エタンの子はアザリヤ。
  9 ヘツロンの子は,エラフメエル,ラム,ケルバイ。
  10 ラムの子はアミナダブ。アミナダブの子は,ユダの子孫の長ナフション。 11 ナフションの子はサル
マ。サルマの子はボアズ。 12 ボアズの子はオベデ。オベデの子はエッサイ。 13 エッサイの子は,長男エリ
アブ,次男アビナダブ,三男シムア, 14 四男ネタヌエル,五男ラダイ, 15 六男オツェム,七男ダビデ。
16 そして娘のツェルヤとアビガイル。ツェルヤの子は,アビシャイ,ヨアブ,アサエルの3人。 17 アビガ
イルはアマサを産んだ。アマサの父はイシュマエル人エテルである。
  18 ヘツロンの子カレブと妻アズバとの間,またエリオトとの間に,エシェル,ショバブ,アルドンが生ま
れた。 19 アズバが死ぬと,カレブはエフラトと結婚した。彼女との間にフルが生まれた。 20 フルの子はウ
リ。ウリの子はベザレル。
  21 その後,ヘツロンはギレアデの父マキルの娘と関係を持った。ヘツロンが彼女と結婚したのは60歳の
時で,彼女との間にセグブが生まれた。 22 セグブの子はヤイルで,ヤイルはギレアデ地方に23の町を所有
した。 23 (やがて,ゲシュルとシリアが,ケナトと周辺の町と共にハボト・ヤイルなど60の町を取っ
た。)これらの人は皆,ギレアデの父マキルの子孫である。
  24 ヘツロンがカレブ・エフラタで死んだ後,ヘツロンの妻アビヤは彼の子アシュフルを産んだ。アシュフ
ルはテコアの父である。
  25 ヘツロンの長男エラフメエルの子は,長男ラム,ブナ,オレン,オツェム,アヒヤ。 26 エラフメエ
ルには,アタラというもう1人の妻がいた。彼女の子はオナムである。 27 エラフメエルの長男ラムの子は,
マアツ,ヤミン,エケル。 28 オナムの子は,シャマイ,ヤダ。シャマイの子は,ナダブ,アビシュル。 29
アビシュルの妻はアビハイルといい,アフバンとモリドを産んだ。 30 ナダブの子は,セレド,アパイム。セ
レドは子がないまま死んだ。 31 アパイムの子はイシュイ。イシュイの子はシェシャン。シェシャンの子はア
フライ。 32 シャマイの兄弟ヤダの子は,エテル,ヨナタン。エテルは子がないまま死んだ。 33 ヨナタンの
子は,ペレト,ザザ。これらの人がエラフメエルの子孫である。
  34 シェシャンには息子がおらず,娘たちがいた。彼にはヤルハというエジプト人の召し使いがいた。 35
シェシャンは召し使いヤルハに娘を妻として与えた。彼女はアタイを産んだ。 36 アタイの子はナタン。ナタ
ンの子はザバド。 37 ザバドの子はエフラル。エフラルの子はオベデ。 38 オベデの子はエヒウ。エヒウの子
はアザリヤ。 39 アザリヤの子はヘレツ。ヘレツの子はエルアサ。 40 エルアサの子はシスマイ。シスマイの
子はシャルム。 41 シャルムの子はエカムヤ。エカムヤの子はエリシャマ。
  42 エラフメエルの兄弟カレブの子は,ジフの父となった長男メシャ,ヘブロンの父マレシャの子たち。
43 ヘブロンの子は,コラ,タプアハ,レケム,シェマ。 44 シェマの子はラハム。ラハムの子はヨルケアム。
レケムの子はシャマイ。 45 シャマイの子はマオン。マオンの子はベト・ツル。 46 カレブのそばめエファは,
ハラン,モツァ,ガゼズを産んだ。ハランの子はガゼズ。 47 ヤフダイの子は,レゲム,ヨタム,ゲシャン,
ペレト,エファ,シャアフ。 48 カレブのそばめマアカは,シェベル,ティルハナを産んだ。 49 やがてマア
カは,シャアフ,シェワを産んだ。シャアフはマドマナの父,シェワはマクベナとギブアの父である。カレブ
の娘はアクサ。 50 これらの人がカレブの子孫である。
  エフラタの長男フルの子は,キルヤト・エアリムの父ショバル, 51 ベツレヘムの父サルマ,ベト・ガデル
の父ハレフ。 52 キルヤト・エアリムの父ショバルの子は,ハロエ,メヌホトの人々の半分。 53 キルヤト・エ
アリムの氏族は,イトル氏族,プテ氏族,シュマ氏族,ミシュラ氏族。これらの氏族から,ツォルア人とエシ
ュタオルの人々が出た。 54 サルマの子は,ベツレヘムの人々,ネトファの人々,アトロト・ベト・ヨアブの
人々,マナハト人の半分,ツォルイ人。 55 ヤベツに住んでいた書記の氏族は,ティルア氏族,シムアト氏族,
スカト氏族。これらの人たちは,レカブの氏族の父ハムマトから出たケニ人である。
  3 章
  1 ヘブロンで生まれたダビデの子は次の通りである。エズレルのアヒノアムが産んだ長男アムノン,カル
メルの人アビガイルが産んだ次男ダニエル, 2 ゲシュルの王タルマイの娘マアカが産んだ三男アブサロム,ハ
ギトが産んだ四男アドニヤ, 3 アビタルが産んだ五男シェファトヤ,ダビデの妻エグラが産んだ六男イトレア
ム。 4 この6人がヘブロンでダビデに生まれた。ダビデはそこで7年6カ月治め,エルサレムで33年治めた。
  5 エルサレムでダビデに生まれた子は次の通りである。シムア,ショバブ,ナタン,ソロモン。この4人
の母は,アミエルの娘バテ・シバである。 6 ほかの9人の子は,イブハル,エリシャマ,エリフェレト, 7
ノガハ,ネフェグ,ヤフィア, 8 エリシャマ,エルヤダ,エリフェレト。 9 これらの人は皆ダビデの子であ
る。ほかに側室の子もいた。さらに,娘タマルがいた。
  10 ソロモンの子孫を挙げていくと,レハベアム,アビヤ,アサ,エホシャファト, 11 エホラム,アハ
ジヤ,エホアシュ, 12 アマジヤ,アザリヤ,ヨタム, 13 アハズ,ヒゼキヤ,マナセ, 14 アモン,ヨシ
ヤ。 15 ヨシヤの子は,長男ヨハナン,次男エホヤキム,三男ゼデキヤ,四男シャルム。 16 エホヤキムの子
はエコニヤ。エコニヤの子はゼデキヤ。 17 捕囚にされたエコニヤの子は,シャルテル, 18 マルキラム,ペ
ダヤ,シェヌアツァル,エカムヤ,ホシャマ,ネダブヤ。 19 ペダヤの子は,ゼルバベル,シムイ。ゼルバベ
ルの子は,メシュラム,ハナニヤ。(そして娘シェロミトがいた。) 20 ほかの5人の子は,ハシュバ,オヘ
ル,ベレクヤ,ハサドヤ,ユシャブ・ヘセド。 21 ハナニヤの子は,ペラトヤ,エシャヤ。エシャヤの子はレ
ファヤ。レファヤの子はアルナン。アルナンの子はオバデヤ。オバデヤの子はシェカヌヤ。 22 シェカヌヤの
子は,シェマヤ,シェマヤの子たち(ハトシュ,イグアル,バリアハ,ネアルヤ,シャファト)。全部で6人。
23 ネアルヤの子は,エルヨエナイ,ヒズキヤ,アズリカムの3人。 24 エルヨエナイの子は,ホダウヤ,エ
ルヤシブ,ペラヤ,アクブ,ヨハナン,デラヤ,アナニの7人。
  4 章
  1 ユダの子は,ペレツ,ヘツロン,カルミ,フル,ショバル。 2 ショバルの子レアヤの子はヤハト。ヤ
ハトの子は,アフマイ,ラハド。これらの人からツォルア人の氏族が出た。 3 エタムの父の子は次の通りであ
る。エズレル,イシュマ,イドバシュ。(そしてハツェレルポニという娘。) 4 ペヌエルはゲドルの父,エゼ
ルはフシャの父である。これらの人は,ベツレヘムの父でエフラタの長男フルの子である。 5 テコアの父アシ
ュフルには2人の妻ヘルアとナアラがいた。 6 ナアラとアシュフルの間に,アフザム,ヘフェル,テメニ,ハ
アハシュタリが生まれた。これらの人がナアラの子である。 7 ヘルアの子は,ツェレト,イツハル,エトナン。
8 コツの子は,アヌブ,ツォベバ,そしてハルムの子アハルヘルの氏族。
  9 ヤベツはほかの兄弟たちよりも尊敬されていた。母は「苦しみながらこの子を産んだ」と言い,彼をヤ
ベツと名付けた。 10 ヤベツはイスラエルの神に呼び掛け,「あなたが私を祝福して私の領地を広げ,私と共
にいて,災難から保護して何の害も及ばないようにしてくださいますように」と言った。それで神は彼が願っ
たことをかなえた。
  11 シュハの兄弟ケルブの子はメヒル。メヒルはエシュトンの父である。 12 エシュトンの子は,ベト・ラ
ファ,パセアハ,イル・ナハシュの父テヒナ。これらの人はレカの人々である。 13 ケナズの子は,オテニエ
ル,セラヤ。オテニエルの子はハタト。 14 メオノタイの子はオフラ。セラヤの子はヨアブ。ヨアブはゲ・ハ
ラシムの住民の父である。住民が職人だったため,そこはそう呼ばれていた。
  15 エフネの子カレブの子は,イル,エラ,ナアム。エラの子はケナズ。 16 エハレルエルの子は,ジフ,
ジファ,ティレヤ,アサルエル。 17 エズラの子は,エテル,メレド,エフェル,ヤロン。彼女はミリアム,
シャマイ,エシュテモアの父イシュバハを身ごもって産んだ。 18 (彼のユダヤ人の妻は,ゲドルの父エレド,
ソコの父ヘベル,ザノアハの父エクティエルを産んだ。)これらの人は,メレドと結婚したファラオの娘ビト
ヤの子である。
  19 ナハムの姉妹である,ホディヤの妻の子は,ガルム人のケイラの父とマアカト人のエシュテモアの父。
20 シモンの子は,アムノン,リナ,ベン・ハナン,ティロン。イシュイの子は,ゾヘト,ベン・ゾヘト。
  21 ユダの子シェラの子は,レカの父エル,マレシャの父ラダ,上等の織物を作るアシュベアの家系の氏族。
22 そして,ヨキム,コゼバの人々,ヨアシュ,サラフ。彼らはモアブ人女性の夫になった。さらにヤシュビ
・レヘム。これらは古い記録によるものである。 23 彼らは陶芸家で,ネタイムとゲデラに住んだ。そこに住
み,王のための仕事をした。
  24 シメオンの子は,ネムエル,ヤミン,ヤリブ,ゼラハ,シャウル。 25 シャウルの子孫を挙げていく
と,シャルム,ミブサム,ミシュマ。 26 ミシュマの子孫を挙げていくと,ハムエル,ザクル,シムイ。 27
シムイには16人の息子と6人の娘がいたが,シムイの兄弟たちは子が多くなかった。彼らのどの氏族も,ユ
ダの人たちほどは子が多くなかった。 28 彼らが住んだのは,ベエル・シェバ,モラダ,ハツァル・シュアル,
29 ビルハ,エツェム,トラド, 30 ベトエル,ホルマ,チクラグ, 31 ベト・マルカボト,ハツァル・スシム,
ベト・ビルイ,シャアライム。これらがダビデの統治まで彼らの町だった。
  32 また,エタム,アイン,リモン,トケン,アシャンの5つの町も彼らの居住地で, 33 バアルに至る
までの,それらの町の周囲も居住地だった。これらが彼らの家系の記録で,彼らが住んだ場所である。 34 氏
族の長は次の通りである。メショバブ,ヤムレク,アマジヤの子ヨシャ, 35 ヨエル,アシエルの子セラヤの
子ヨシブヤの子エヒウ, 36 エルヨエナイ,ヤアコバ,エショハヤ,アサヤ,アディエル,エシミエル,ベナ
ヤ, 37 シェマヤの子シムリの子エダヤの子アッロンの子シフイの子ジザ。 38 これら名前を挙げた人たちは
氏族の長である。彼らの父祖たちの家の人は多くなった。 39 彼らは羊の群れのための牧草地を求めて,ゲド
ルの入り口,谷の東側にまで行った。 40 そして豊かな良い牧草地を見つけた。広くて静かで平穏な土地だっ
た。そこに先住していたのはハムの子孫だった。 41 名前を挙げた人たちは,ユダのヒゼキヤ王の時代に出て
いって,ハムの子孫たちの天幕とそこにいたメウニムを討ち,滅ぼし尽くして今に至っている。こうして彼ら
はそこに住むようになった。羊の群れのための牧草地があったからである。
  42 シメオン族のうち500人が,イシュイの子であるペラトヤとネアルヤとレファヤとウジエルに率いら
れて,セイル山に行った。 43 そして,逃げて生き残っていたアマレク人たちを討ち,今に至るまでそこに住
んでいる。
  5 章
  1 以下はイスラエルの長男ルベンの子についてである。長男ルベンは父のそばめと寝たため,長男の権利
がイスラエルの子ヨセフの子たちに与えられた。それで,系譜には長男の権利を持つ者としては記録されてい
ない。 2 ユダはほかの兄弟たちよりも勝っていて,指導者になる者がユダから出たが,長男の権利はヨセフの
ものだった。 3 イスラエルの長男ルベンの子は,ハノク,パル,ヘツロン,カルミ。 4 ヨエルの子孫を挙げ
ていくと,シェマヤ,ゴグ,シムイ, 5 ミカ,レアヤ,バアル, 6 ベエラ。ベエラは,アッシリアのティル
ガト・ピルネセル王に捕囚にされて連れていかれた人で,ルベン族の長だった。 7 ベエラの兄弟たちは,氏族
の家系の記録によると,長のエイエル,ゼカリヤ, 8 ヨエルの子シェマの子アザズの子ベラ。ベラは,アロエ
ルからネボやバアル・メオンまでの地域に住んだ。 9 また,東はユーフラテス川に至る荒野の入り口までの地
域に住んだ。ギレアデ地方で家畜が増えたからだった。 10 サウルの時代,彼らはハグル人と戦って打ち破り,
ギレアデの東の地域一帯の天幕に住んだ。
  11 ガドの子孫は,ルベンの子孫の隣のバシャン地方に住んでサレカにまで広がった。 12 バシャンでは,
ヨエルが長,次がシャファムで,ヤナイとシャファトもいた。 13 彼らの氏族の兄弟たちは,ミカエル,メシ
ュラム,シェバ,ヨライ,ヤカン,ジア,エベルの全部で7人。 14 これらの人の父はアビハイルで,順にさ
かのぼると,フリ,ヤロアハ,ギレアデ,ミカエル,エシシャイ,ヤフド,ブズである。 15 グニの子アブデ
ィエルの子アヒが彼らの氏族長だった。 16 彼らはギレアデとバシャンと周辺の町に住み,シャロンの牧草地
全体にまで広がった。 17 彼らは皆,ユダのヨタム王の時代とイスラエルのヤラベアム王の時代に系譜に記録
された。
  18 ルベン族,ガド族,マナセ族の半分は,4万4760人の強い戦士を軍隊に持っていた。盾と剣を持ち,
弓で武装し,戦いの訓練を受けた者たちである。 19 彼らは,ハグル人,エトル,ナフィシュ,ノダブと戦っ
た。 20 その戦いの際,神は彼らを助け,ハグル人と,共にいた者たち皆を彼らの手に渡した。彼らが戦いで
神に助けを求め,神を信頼したので,神は願いを聞き入れたのである。 21 彼らはラクダ5万頭,羊25万匹,
ロバ2000頭の家畜と,10万人の人々を捕らえた。 22 この戦いは真の神によるものだったため,多くの
人が殺されて倒れた。こうして,彼らは捕囚の時までそこに住んだ。
  23 マナセ族の半分の子孫は,バシャンからバアル・ヘルモン,セニル,ヘルモン山までの地域に住み,数
が多かった。 24 彼らの氏族長たちは次の通りである。エフェル,イシュイ,エリエル,アズリエル,エレミ
ヤ,ホダウヤ,ヤフディエル。これらの人は名高い勇士であり,氏族長だった。 25 ところが,彼らは父祖た
ちの神に対して不忠実なことをし,自分たちの前で神が滅ぼしたその土地の民の神々を崇拝した。 26 それで,
イスラエルの神はアッシリアのプル王(アッシリアのティルガト・ピルネセル王)の心を奮い立たせ,王はルベ
ン族とガド族とマナセ族の半分の人たちを捕らえて,ハラハ,ハボル,ハラ,ゴザン川に連れていった。彼ら
は今もそこにいる。
  6 章
  1 レビの子は,ゲルション,コハト,メラリ。 2 コハトの子は,アムラム,イツハル,ヘブロン,ウジ
エル。 3 アムラムの子は,アロン,モーセ,ミリアム。アロンの子は,ナダブ,アビフ,エレアザル,イタマ
ル。 4 エレアザルの子はピネハス。ピネハスの子はアビシュア。 5 アビシュアの子はブキ。ブキの子はウジ。
6 ウジの子はゼラフヤ。ゼラフヤの子はメラヨト。 7 メラヨトの子はアマルヤ。アマルヤの子はアヒトブ。
8 アヒトブの子はザドク。ザドクの子はアヒマアツ。 9 アヒマアツの子はアザリヤ。アザリヤの子はヨハナ
ン。 10 ヨハナンの子はアザリヤ。アザリヤはソロモンがエルサレムに建てた家で祭司として仕えた。
  11 アザリヤの子はアマルヤ。アマルヤの子はアヒトブ。 12 アヒトブの子はザドク。ザドクの子はシャ
ルム。 13 シャルムの子はヒルキヤ。ヒルキヤの子はアザリヤ。 14 アザリヤの子はセラヤ。セラヤの子はエ
ホツァダク。 15 エホツァダクは,エホバがネブカドネザルの手によってユダとエルサレムを捕らえて連れ去
った時に捕囚にされた。
  16 レビの子は,ゲルショム,コハト,メラリ。 17 ゲルショムの子の名前は次の通りである。リブニ,
シムイ。 18 コハトの子は,アムラム,イツハル,ヘブロン,ウジエル。 19 メラリの子は,マフリ,ムシ。
  レビ族の氏族の長は次の通りである。 20 ゲルショムの子孫を挙げていくと,リブニ,ヤハト,ジマ,
21 ヨアハ,イド,ゼラハ,エアトライ。 22 コハトの子孫を挙げていくと,アミナダブ,コラ,アシル, 23
エルカナ,エビアサフ,アシル, 24 タハト,ウリエル,ウジヤ,シャウル。 25 エルカナの子は,アマサイ,
アヒモト。 26 別のエルカナの子孫を挙げていくと,ツォファイ,ナハト, 27 エリアブ,エロハム,エルカ
ナ。 28 サムエルの子は,長男ヨエルと次男アビヤ。 29 メラリの子孫を挙げていくと,マフリ,リブニ,シ
ムイ,ウザ, 30 シムア,ハギヤ,アサヤ。
  31 以下は,箱が置かれた後,エホバの家で歌の指導をさせるためにダビデが任命した人たちである。 32
彼らは,ソロモンがエルサレムにエホバの家を建てるまでの間,会見の天幕である幕屋での歌を担当し,規定
された奉仕をした。 33 この奉仕を子たちと共にした人は次の通りである。コハト氏族の歌い手ヘマン。ヘマ
ンの父はヨエルで,順にさかのぼると,サムエル, 34 エルカナ,エロハム,エリエル,トアハ, 35 ツフ,
エルカナ,マハト,アマサイ, 36 エルカナ,ヨエル,アザリヤ,ゼパニヤ, 37 タハト,アシル,エビアサ
フ,コラ, 38 イツハル,コハト,レビ,イスラエルである。
  39 ヘマンの右に立ったヘマンの兄弟アサフ。アサフの父はベレクヤで,順にさかのぼると,シムア, 40
ミカエル,バアセヤ,マルキヤ, 41 エトニ,ゼラハ,アダヤ, 42 エタン,ジマ,シムイ, 43 ヤハト,
ゲルショム,レビである。
  44 彼らの兄弟でヘマンの左に立ったメラリの子孫エタン。エタンの父はキシで,順にさかのぼると,アブ
ディ,マルク, 45 ハシャブヤ,アマジヤ,ヒルキヤ, 46 アムツィ,バニ,シェメル, 47 マフリ,ムシ,
メラリ,レビである。
  48 彼らの兄弟であるほかのレビ族の人たちが,真の神の家である幕屋のさまざまな奉仕のために任命され
た。 49 アロンとその子たちは,極めて聖なるものに関連した務めを果たし,真の神に仕えたモーセが命じた
通りにイスラエルのために贖罪を行うため,全焼の捧げ物の祭壇で犠牲を焼いて煙にし,香の祭壇で香をたい
た。 50 アロンの子孫を挙げていくと,エレアザル,ピネハス,アビシュア, 51 ブキ,ウジ,ゼラフヤ,
52 メラヨト,アマルヤ,アヒトブ, 53 ザドク,アヒマアツ。
  54 以下は,レビ族が宿営を張った領地内の居住地である。コハト氏族のアロンの子孫たちに最初のくじが
当たり, 55 ユダの土地のヘブロンと周囲の牧草地が与えられた。 56 ただし,その町の野原と周りの集落は
エフネの子カレブに与えられた。 57 アロンの子孫に与えられたのは,避難の町,ヘブロン,リブナとその牧
草地,ヤティル,エシュテモアとその牧草地, 58 ヒレンとその牧草地,デビルとその牧草地, 59 アシャン
とその牧草地,ベト・シェメシュとその牧草地だった。 60 ベニヤミン族からはゲバとその牧草地,アレメト
とその牧草地,アナトテとその牧草地が与えられた。彼らの氏族のための町は全部で13だった。
  61 残りのコハト氏族に,ほかの部族の氏族からと,マナセ族の半分から,10の町が割り当てられた。
  62 ゲルショム氏族に,イッサカル族,アシェル族,ナフタリ族,バシャンにいるマナセ族から,13の町
が割り当てられた。
  63 メラリ氏族に,ルベン族,ガド族,ゼブルン族から,12の町がくじによって割り当てられた。
  64 イスラエル人はこれらの町とその牧草地をレビ族に与えた。 65 また,彼らはユダ族,シメオン族,
ベニヤミン族から,ここに名前が挙げられている町をくじによって割り当てた。
  66 コハト氏族の中には,領地としてエフライム族からの町を持つ氏族もいた。 67 彼らに与えられたの
は,避難の町,エフライムの山地にあるシェケムとその牧草地,ゲゼルとその牧草地, 68 ヨクメアムとその
牧草地,ベト・ホロンとその牧草地, 69 アヤロンとその牧草地,ガト・リモンとその牧草地だった。 70 また,
マナセ族の半分から,アネルとその牧草地,ビルアムとその牧草地が,残りのコハト氏族に与えられた。
  71 ゲルショム氏族に,マナセ族の半分の氏族から,バシャンのゴランとその牧草地,アシュタロテとその
牧草地が割り当てられ, 72 イッサカル族から,ケデシュとその牧草地,ダベラトとその牧草地, 73 ラモト
とその牧草地,アネムとその牧草地が割り当てられ, 74 アシェル族から,マシャルとその牧草地,アブドン
とその牧草地, 75 フコクとその牧草地,レホブとその牧草地が割り当てられ, 76 ナフタリ族から,ガリラ
ヤのケデシュとその牧草地,ハモンとその牧草地,キルヤタイムとその牧草地が割り当てられた。
  77 残りのメラリ氏族に,ゼブルン族から,リモノとその牧草地,タボルとその牧草地が割り当てられた。
78 また,エリコに近いヨルダン地方の,ヨルダン川の東では,ルベン族から,荒野にあるベツェルとその牧草
地,ヤハツとその牧草地, 79 ケデモトとその牧草地,メファアトとその牧草地が割り当てられた。 80 さら
にガド族から,ギレアデのラモトとその牧草地,マハナイムとその牧草地, 81 ヘシュボンとその牧草地,ヤ
ゼルとその牧草地が割り当てられた。
  7 章
  1 イッサカルの子は,トラ,プア,ヤシュブ,シムロンの4人。 2 トラの子は,ウジ,レファヤ,エリ
エル,ヤフマイ,イブサム,シェムエル。彼らは氏族長だった。トラの子孫には強い戦士がいて,ダビデの時
代,その人数は2万2600人だった。 3 ウジの子孫は,イズラフヤとイズラフヤの子たちであるミカエル,
オバデヤ,ヨエル,イシヤ。5人とも長だった。 4 氏族長の子孫の記録によると,彼らには戦いに備えた兵士
3万6000人がいた。彼らの子孫には多くの妻や子がいたのである。 5 イッサカルの全氏族のうち彼らの兄
弟たちは強い戦士で,家系の記録には8万7000人が載っている。
  6 ベニヤミンの子は,ベラ,ベケル,エディアエルの3人。 7 ベラの子は,エツボン,ウジ,ウジエル,
エリモト,イリの5人で,氏族長であり勇士だった。2万2034人が家系の記録にあった。 8 ベケルの子は,
ゼミラ,ヨアシュ,エリエゼル,エルヨエナイ,オムリ,エレモト,アビヤ,アナトテ,アレメト。これらの
人は皆ベケルの子である。 9 氏族長の家系の記録によると,彼らの子孫に,強い戦士2万200人がいた。
10 エディアエルの子はビルハン。ビルハンの子は,エウシュ,ベニヤミン,エフド,ケナアナ,ゼタン,タル
シシュ,アヒシャハル。 11 これらの人は皆エディアエルの子で,氏族長だった。彼らの子孫に,戦いにすぐ
行ける強い戦士1万7200人がいた。
  12 シュピムとフピムはイルの子。フシムはアヘルの子。
  13 ナフタリの子は,ヤハツィエル,グニ,イエツェル,シャルム。これらの人はビルハの子である。
  14 マナセの子は,シリア人のそばめが産んだアスリエル。(彼女はギレアデの父マキルを産んだ。 15
マキルはフピムとシュピムのために妻を迎えた。彼の姉妹はマアカといった。)2番目の子はツェロフハドと
いい,ツェロフハドには娘たちがいた。 16 マキルの妻マアカは男の子を産み,ペレシュと名付けた。彼の兄
弟はシェレシュといった。彼の子はウラムとレケム。 17 ウラムの子はベダン。これらの人はマナセの子マキ
ルの子ギレアデの子である。 18 ギレアデの姉妹はハモレケト。彼女はイシュホド,アビ・エゼル,マフラを
産んだ。 19 シェミダの子は,アヒヤン,シェケム,リクヒ,アニアム。
  20 エフライムの子孫を挙げていくと,次の通りである。シュテラハ,ベレド,タハト,エルアダ,タハト,
21 ザバド,シュテラハ。そしてエゼル,エルアド。ガトの人たちが彼らを殺した。家畜を奪おうとしてやっ
て来たからである。 22 彼らの父エフライムは何日もの間,嘆き悲しんでいたので,兄弟たちが慰めに来るの
だった。 23 その後,彼は妻と関係を持ち,妻は妊娠して男の子を産んだ。彼はその子をベリアと名付けた。
彼女が出産した時,彼の家族が災いに見舞われていたからである。 24 彼の娘はシェエラで,シェエラは,下
ベト・ホロン,上ベト・ホロン,ウゼン・シェエラを築いた。 25 彼の子孫を挙げていくと,レファハ,レシェ
フ,テラハ,タハン, 26 ラダン,アミフド,エリシャマ, 27 ヌン,ヨシュア。
  28 エフライムの子孫の所有地と居住地は,ベテルと周辺の町,東はナアラン,西はゲゼルと周辺の町,シ
ェケムと周辺の町で,さらにはアヤと周辺の町である。 29 また,マナセの子孫の方は,ベト・シェアンと周
辺の町,タアナクと周辺の町,メギドと周辺の町,ドルと周辺の町である。これらの所に,イスラエルの子ヨ
セフの子孫は住んだ。
  30 アシェルの子は,イムナ,イシュワ,イシュビ,ベリア。そして娘のセラハ。 31 ベリアの子は,ヘ
ベル,マルキエル。マルキエルはビルザイトの父である。 32 ヘベルの子は,ヤフレト,ショメル,ホタム。
そして娘のシュア。 33 ヤフレトの子は,パサク,ビムハル,アシュワト。これらの人はヤフレトの子である。
34 シェメルの子は,アヒ,ロフガ,エフバ,アラム。 35 彼の兄弟ヘレムの子は,ゾパ,イムナ,シェレシ
ュ,アマル。 36 ゾパの子は,スアハ,ハルネフェル,シュアル,ベリ,イムラ, 37 ベツェル,ホド,シャ
マ,シルシャ,イトラン,ベエラ。 38 エテルの子は,エフネ,ピスパ,アラ。 39 ウラの子は,アラハ,ハ
ニエル,リツヤ。 40 これらの人は皆,アシェルの子,氏族長,えり抜きの勇士,長たちの長である。家系の
記録に載っている数によると,軍務に就ける人が2万6000人いた。
  8 章
  1 ベニヤミンの子は,長男ベラ,次男アシュベル,三男アフラハ, 2 四男ノハ,五男ラファ。 3 ベラの
子は,アッダル,ゲラ,アビフド, 4 アビシュア,ナアマン,アホアハ, 5 ゲラ,シェフファン,フラム。
6 エフドの子で,マナハトに連れていかれたゲバの住民の氏族長は,次の通りである。 7 ナアマン,アヒヤ,
ゲラ。ゲラが住民を連れていった。彼の子は,ウザとアヒフドである。 8 シャハライムには,モアブ人の領土
で子供たちが生まれた。彼が人々を追い出した後のことで,フシムとバアラが彼の妻だった。 9 彼と妻ホデシ
ュの間の子は,ヨバブ,ツィブヤ,メシャ,マルカム, 10 エウツ,サクヤ,ミルマ。これらの人は彼の子で,
氏族長だった。
  11 彼とフシムの間の子は,アビトブ,エルパアル。 12 エルパアルの子は,エベル,ミシュアム,シェ
メド(オノおよびロドと周辺の町を築いた人), 13 ベリア,シェマ。これらの人はアヤロンの住民の氏族長
で,ガトの住民を追い払った。 14 アフヨ,シャシャク,エレモト, 15 ゼバドヤ,アラド,エデル, 16
ミカエル,イシュパ,ヨハは,ベリアの子。 17 ゼバドヤ,メシュラム,ヒズキ,ヘベル, 18 イシュメライ,
イズリア,ヨバブは,エルパアルの子。 19 ヤキム,ジクリ,ザブディ, 20 エリエナイ,チルタイ,エリエ
ル, 21 アダヤ,ベラヤ,シムラトは,シムイの子。 22 イシュパン,エベル,エリエル, 23 アブドン,
ジクリ,ハナン, 24 ハナニヤ,エラム,アヌトティヤ, 25 イフデヤ,ペヌエルは,シャシャクの子。 26
シャムシェライ,シェハルヤ,アタリヤ, 27 ヤアレシュヤ,エリヤ,ジクリは,エロハムの子。 28 系譜に
よると,これらの人は氏族長だった。これらの長はエルサレムに住んだ。
  29 ギベオンにはギベオンの父エイエルが住んだ。彼の妻はマアカといった。 30 彼の子は,長男アブド
ン,ツル,キシュ,バアル,ナダブ, 31 ゲドル,アフヨ,ゼケル。 32 ミクロトの子はシムア。彼らは皆,
兄弟たちの近くで,他の兄弟たちと一緒にエルサレムに住んだ。
  33 ネルの子はキシュ。キシュの子はサウル。サウルの子は,ヨナタン,マルキ・シュア,アビナダブ,エ
シュバアル。 34 ヨナタンの子はメリブ・バアル。メリブ・バアルの子はミカ。 35 ミカの子は,ピトン,メレ
ク,タレア,アハズ。 36 アハズの子はエホアダ。エホアダの子は,アレメト,アズマベト,ジムリ。ジムリ
の子はモツァ。 37 モツァの子孫を挙げていくと,ビヌア,ラファ,エルアサ,アツェル。 38 アツェルには
6人の子がいて,名前はアズリカム,ボケル,イシュマエル,シェアルヤ,オバデヤ,ハナンだった。これら
の人は皆,アツェルの子である。 39 彼の兄弟エシェクの子は,長男ウラム,次男エウシュ,三男エリフェレ
ト。 40 ウラムの子は弓を扱える強い戦士たちで,子や孫が多く,150人いた。これらの人は皆,ベニヤミ
ンの子孫である。
  9 章
  1 イスラエル人は皆,系譜に記録され,イスラエルの王の書に記されている。ユダは,不忠実になったた
め,捕囚にされてバビロンに連れていかれた。 2 彼らの町々の所有地に最初に戻った住民は,イスラエル人,
祭司,レビ族,神殿の使用人だった。 3 エルサレムには,ユダとベニヤミンとエフライムとマナセの子孫の一
部が住んだ。以下に挙げる。 4 ユダの子ペレツの子孫からはウタイ。ウタイの父はアミフドで,順にさかのぼ
ると,オムリ,イムリ,バニである。 5 シェラの子孫からは,長男アサヤとその子たち。 6 ゼラハの子から
は,エウエルと690人の兄弟たち。
  7 ベニヤミンの子孫からは,ハセヌアの子ホダウヤの子メシュラムの子サル, 8 エロハムの子イブネヤ,
ミクリの子ウジの子エラ,イブニアの子レウエルの子シェファトヤの子メシュラム。 9 系譜によると,彼らの
兄弟たちは956人である。これらの人は皆,氏族長だった。
  10 祭司からは,エダヤ,エホヤリブ,ヤキン, 11 アザリヤ(アザリヤの父はヒルキヤで,順にさかの
ぼると,メシュラム,ザドク,メラヨト,真の神の家の責任者アヒトブである), 12 アダヤ(アダヤは,マ
ルキヤの子パシュフルの子エロハムの子),マアサイ(マアサイの父はアディエルで,順にさかのぼると,ヤ
フゼラ,メシュラム,メシレミト,イメルである), 13 彼らの兄弟たちである氏族長たち,真の神の家で奉
仕できる有能で力のある1760人。
  14 レビ族からは以下の通り。メラリの子孫でハシャブヤの子アズリカムの子ハシュブの子シェマヤ。 15
バクバカル,ヘレシュ,ガラル。アサフの子ジクリの子ミカの子マタヌヤ。 16 エドトンの子ガラルの子シェ
マヤの子オバデヤ。ネトファの人々の集落に住んでいたエルカナの子アサの子ベレクヤ。
  17 門番からは,シャルム,アクブ,タルモン,アヒマン。彼らの兄弟シャルムは長で, 18 当時,東に
ある王の門にいた。これらの人はレビ族の宿営の門番だった。 19 コラの子エビアサフの子コレの子シャルム
と,シャルムの氏族の兄弟であるコラ氏族の人たちは,天幕の戸口番の奉仕の務めを担当した。彼らの父たち
は,入り口の守衛としてエホバの宿営を担当していた。 20 かつて彼らの指導者だったのはエレアザルの子ピ
ネハスだった。エホバは彼と共にいた。 21 メシェレムヤの子ゼカリヤは会見の天幕の入り口の門番だった。
  22 入り口の門番として選ばれたのは212人だった。彼らは家系の記録に従ってそれぞれの居住地に住ん
だ。ダビデと予見者サムエルが彼らの父祖たちを責任ある職務に就かせたのだった。 23 彼らとその子たちは,
エホバの家すなわち天幕の家の門での警備を担当した。 24 門番は,東,西,南,北の四方にいた。 25 彼ら
の居住地にいる兄弟たちは時々来て,7日間,彼らと一緒に奉仕することになっていた。 26 責任ある職務に
就く門番の長が4人いた。彼らはレビ族で,真の神の家の部屋と宝物庫を任された。 27 そして,真の神の家
の周りで夜の間,配置に就いた。警備をし,鍵を任され,毎朝,家の解錠をしたのである。
  28 彼らの中には,奉仕の器具を任された人たちがいた。運び入れる時と運び出す時に数を数えるのだった。
29 また,彼らの中には,器具,全ての聖なる器具,上等の麦粉,ぶどう酒,油,乳香,バルサム油を担当す
るよう任命された人たちがいた。 30 祭司の子の中には,バルサム油の香油を調合する人たちがいた。 31 レ
ビ族でコラ氏族のシャルムの長男マタテヤは,鍋で焼いた物を担当する責任ある職務に就いていた。 32 コハ
ト氏族の兄弟たちの中には,重ねのパンを任されて,安息日のたびにそれを用意する人たちがいた。
  33 レビ族の氏族長で,部屋にいる歌い手たちは,昼も夜も務めを果たす責任があったので,他の責務を免
除されていた。 34 系譜によると,これらの人はレビ族の氏族長,長だった。これらの人がエルサレムに住ん
だ。
  35 ギベオンにはギベオンの父エイエルが住んだ。彼の妻はマアカといった。 36 彼の子は,長男アブド
ン,ツル,キシュ,バアル,ネル,ナダブ, 37 ゲドル,アフヨ,ゼカリヤ,ミクロト。 38 ミクロトの子は
シムアム。彼らは皆,兄弟たちの近くで,他の兄弟たちと一緒にエルサレムに住んだ。 39 ネルの子はキシュ。
キシュの子はサウル。サウルの子は,ヨナタン,マルキ・シュア,アビナダブ,エシュバアル。 40 ヨナタン
の子はメリブ・バアル。メリブ・バアルの子はミカ。 41 ミカの子は,ピトン,メレク,タフレア,アハズ。
42 アハズの子はヤラ。ヤラの子は,アレメト,アズマベト,ジムリ。ジムリの子はモツァ。 43 モツァの子
孫を挙げていくと,ビヌア,レファヤ,エルアサ,アツェル。 44 アツェルには6人の子がいて,名前はアズ
リカム,ボケル,イシュマエル,シェアルヤ,オバデヤ,ハナンだった。これらの人はアツェルの子である。
  10 章
  1 フィリスティア人はイスラエルと戦っていた。イスラエルの人たちはフィリスティア人から逃げ,多く
がギルボア山で殺されて倒れた。 2 フィリスティア人はサウルとその子たちに迫っていった。そしてサウルの
子ヨナタン,アビナダブ,マルキ・シュアを討った。 3 サウルへの攻撃が激しくなり,弓を射る人たちに見つ
かったサウルは撃たれ,傷を負った。 4 サウルは武器を運ぶ従者に言った。「剣を抜き,私を刺し通してくれ。
あの割礼を受けていない者たちにむごく扱われるのはごめんだ」。しかし従者は恐れのあまり,そうしようと
しなかった。それでサウルは剣を取って,その上に突っ伏した。 5 従者もサウルが死んだのを見て,剣の上に
突っ伏し,死んだ。 6 こうして,サウルと3人の息子は死に,サウル家の人たちは皆,共に死んだ。 7 谷に
いたイスラエルの民は皆,誰もが逃げ去ったこと,サウルと息子たちが死んだことを知ると,自分の町を捨て
て逃げ始めた。その後フィリスティア人がやって来て,そこを占領した。
  8 翌日,フィリスティア人が戦死者から物品を剥ぎ取ろうとして来てみると,サウルと息子たちがギルボ
ア山で倒れていた。 9 そこで彼らはサウルから物品を剥ぎ取り,首と武具を取った。そしてフィリスティア人
の領土中に人を送り,彼らの偶像や民に知らせを伝えた。 10 それからサウルの武具を彼らの神の家に置き,
首はダゴンの家に掛けた。
  11 ギレアデのヤベシュの人々はフィリスティア人がサウルにしたことを全て聞くと, 12 戦士たちが皆
立ち上がって,サウルの遺体と息子たちの遺体を運び出し,ヤベシュに持ってきて,骨をヤベシュにある大木
の下に葬り,7日間断食をした。
  13 こうしてサウルは死んだ。エホバの言葉に従わず,エホバに不忠実だったからである。また,霊媒師に
相談し, 14 エホバに尋ねなかったからである。それで神は彼を死に至らせ,王権をエッサイの子ダビデに渡
した。
  11 章
  1 やがてイスラエル人の皆がヘブロンのダビデのもとに集まって,言った。「私たちはあなたの肉親です。
2 かつてサウルが王だった時,あなたはイスラエルを率いて戦いに行きました。それにエホバ神は,『あなた
は牧者として私の民イスラエルを世話し,私の民イスラエルの指導者になる』とあなたに言いました」。 3 イ
スラエルの長老全員がヘブロンにいる王のもとに来た。ヘブロンでダビデはエホバの前で彼らと契約を結んだ。
エホバがサムエルを通して語った通り,彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。
  4 ダビデとイスラエル全体は,エルサレム,すなわちエブス人が住むエブスに向かった。 5 エブスの住
民は,「おまえはここに入れやしない!」とダビデをあざけった。それでもダビデはシオンのとりでを攻め取
った。そこが現在の「ダビデの町」である。 6 ダビデは,「エブス人を最初に討つ人を長また高官にしましょ
う」と言った。すると,ツェルヤの子ヨアブが最初に上っていったので,ヨアブが長になった。 7 その後ダビ
デはそのとりでに住むようになった。それで,そこは「ダビデの町」と呼ばれた。 8 ダビデは,塚から周りの
部分まで,都市に城壁などを築き始めた。都市の残りの箇所をヨアブが修復した。 9 こうしてダビデはますま
す強くなっていった。大軍を率いるエホバが彼と共にいた。
  10 以下は,ダビデの勇士の長たちである。彼らは,イスラエルに関するエホバの言葉の通りにダビデを王
にするため,イスラエル全体と共にダビデの王権を強力に支持した。 11 ダビデの勇士たちを以下に挙げる。
3勇士の長,ハクモニの子孫ヤショブアム。彼はやりを振るって300人を一度に打ち殺した。 12 次に,ア
ホアハの子孫ドドの子エレアザル。3勇士の1人である。 13 パス・ダミムで,フィリスティア人が戦いのた
めに集結していた時,彼はダビデと共にそこにいた。そこには大麦の密生した畑があり,兵士たちはフィリス
ティア人の前から逃げてしまった。 14 しかし,彼は畑の中に踏みとどまって畑を守り,フィリスティア人を
討ち続けた。こうしてエホバは大勝利をもたらした。
  15 30人の長のうちの3人が岩山に行き,アドラムの洞窟にいるダビデの所に来た。その時,フィリステ
ィア人の軍隊がレファイムの谷で宿営していた。 16 ダビデは隠れがにいて,フィリスティア人の守備隊がベ
ツレヘムにいた。 17 ダビデは,「ベツレヘムの門のそばにある水ための水を飲めたらよいのに」と願望を口
にした。 18 そこで,3勇士はフィリスティア人の宿営に無理に突入して,ベツレヘムの門のそばにある水た
めから水をくみ,ダビデの所に持ってきた。しかしダビデは飲もうとはせず,エホバの前で注ぎ出した。 19
彼は言った。「命を懸けた人たちの血を飲むなど,神の観点からして,私には考えられないことです! 彼らは
命を懸けて持ってきたのです」。こうして彼は水を飲もうとはしなかった。以上は3勇士が行ったことである。
  20 ヨアブの兄弟アビシャイは,別の3人の長になった。彼はやりを振るって300人を打ち殺し,3勇士
のような名声を得た。 21 彼は,3人の中でほかの2人よりも優れていて長だったが,3勇士には及ばなかっ
た。
  22 エホヤダの子ベナヤは勇敢な人で,カブツェエルで多くの手柄を立てた。モアブのアリエルの2人の子
を討ち,雪の降るある日,貯水穴に下りてライオンを殺した。 23 また,背丈が2メートルを優に超えるエジ
プト人の巨人も討った。そのエジプト人は機織りが使う巻き棒のように太いやりを手にしていたが,ベナヤは
棒を持って立ち向かい,相手の手からやりを奪い取ってそれで殺した。 24 エホヤダの子ベナヤはこれらのこ
とを行い,3勇士のような名声を得た。 25 彼は30人の人よりも優れてはいたが,3勇士には及ばなかった。
だが,ダビデは彼に自分の護衛をまとめさせた。
  26 軍隊の勇士たちは次の通りである。ヨアブの兄弟アサエル,ベツレヘムのドドの子エルハナン, 27
ハロルの人シャモト,ペロン人ヘレツ, 28 テコアの人イケシュの子イラ,アナトテの人アビ・エゼル, 29
フシャ人シベカイ,アホアハの子孫イライ, 30 ネトファの人マハライ,ネトファの人バアナの子ヘレド,
31 ベニヤミン族の町ギベアのリバイの子イタイ,ピルアトンの人ベナヤ, 32 ガアシュの谷のフライ,ベト・
アラバの人アビエル, 33 バフリムの人アズマベト,シャアルビムの人エリヤフバ, 34 ギゾン人ハシェムの
子たち,ハラル人シャゲの子ヨナタン, 35 ハラル人サカルの子アヒアム,ウルの子エリファル, 36 メケラ
人ヘフェル,ペロン人アヒヤ, 37 カルメルの人ヘツロ,エズバイの子ナアライ, 38 ナタンの兄弟ヨエル,
ハグリの子ミブハル, 39 アンモン人ツェレク,ツェルヤの子ヨアブの武器を運ぶ従者であるベエロトの人ナ
ハライ, 40 イトル氏族のイラ,イトル氏族のガレブ, 41 ヘト人ウリヤ,アフライの子ザバド, 42 ルベ
ン族の長で30人を伴っていた,ルベン族のシザの子アディナ, 43 マアカの子ハナン,ミトニ人ヨシャファ
ト, 44 アシュタロテの人ウジヤ,アロエルの人ホタムの子たちシャマとエイエル, 45 シムリの子エディア
エル,彼の兄弟であるティツ人ヨハ, 46 マハビ人エリエル,エルナアムの子たちエリバイとヨシャウヤ,モ
アブ人イトマ, 47 エリエル,オベデ,メツォバヤ人ヤアシエル。
  12 章
  1 以下は,ダビデがキシュの子サウルのせいで,思うように身動きが取れなかった頃,チクラグにいるダ
ビデの所に来た人たちである。彼らは勇士たちに加わって戦いでダビデに加勢した。 2 彼らは弓で武装し,右
手でも左手でも石を投げたり矢を放ったりできた。サウルの兄弟で,ベニヤミン族だった。 3 長はアヒエゼル,
それにヨアシュで,どちらもギベアの人シェマアの子である。アズマベトの子たちエジエルとペレト。ベラカ,
アナトテの人エヒウ, 4 30人の中の勇士で30人を率いたギベオンの人イシュマヤ,エレミヤ,ヤハジエル,
ヨハナン,ゲデラト人ヨザバド, 5 エルウザイ,エリモト,ベアルヤ,シェマルヤ,ハリフ人シェファトヤ。
6 エルカナ,イシヤ,アザルエル,ヨエゼル,ヤショブアム。これらの人はコラ氏族である。 7 ゲドルのエ
ロハムの子たちヨエラとゼバドヤ。
  8 ガド族の中に,荒野の隠れがにいるダビデの側に付いた人たちがいた。戦いの訓練を受けた兵士,強い
戦士で,大盾と小やりを使いこなせた。ライオンのような顔で,山にいるガゼルのように速く走れた。 9 第1
はエゼル,第2はオバデヤ,第3はエリアブ, 10 第4はミシュマナ,第5はエレミヤ, 11 第6はアタイ,
第7はエリエル, 12 第8はヨハナン,第9はエルザバド, 13 第10はエレミヤ,第11はマクバナイ。
14 これらの人はガド族で,軍隊の長たちだった。最も弱い人も100人に匹敵し,最も強い人は1000人に
匹敵した。 15 これらの人は第1の月,ヨルダン川の水が岸からあふれていた時期に川を渡り,低地に住む人
たちを皆,東に西に追い払った。
  16 ベニヤミンの人たちとユダの人たちの中にも,隠れがにいるダビデの所に来た人たちがいた。 17 ダ
ビデは彼らの前に出ていき,こう言った。「皆さんが私を助けようとして平和のためにここに来たなら,皆さ
んと心を一つにします。しかし,何も悪いことをしていないこの私を裏切って敵に引き渡すために来たなら,
父祖たちの神がご覧になって正してくださいますように」。 18 すると,30人の長アマサイが聖なる力を受
け,こう言った。
  「ダビデ,私たちはあなたのものです。エッサイの子,私たちはあなたと共にいます。
  あなたに平和,平和がありますように。あなたを助ける人に平和がありますように。
  あなたの神があなたを助けておられます」。
  それでダビデは彼らを受け入れ,部隊の長たちに加えた。
  19 マナセ族の中にも,ダビデの味方に回った人たちがいた。ダビデがフィリスティア人と共にサウルと戦
いに出掛けた時のことだった。しかしダビデがフィリスティア人に加勢することはなかった。フィリスティア
人の領主たちが協議し,「あの男はきっと,われわれの首を取って,主人サウルのもとに戻る」と言って,帰
らせたからである。 20 ダビデがチクラグに来た時に,ダビデの味方に回ったマナセ族は次の通りである。ア
ドナハ,ヨザバド,エディアエル,ミカエル,ヨザバド,エリフ,チルタイ。これらの人はマナセ族の千人長
だった。 21 彼らはダビデが略奪隊に向かっていくのを助けた。皆,強くて勇敢だったのである。彼らは軍隊
の長になった。 22 日を追うごとに,ダビデを助けようと人々が集まってきて,陣営はやがて神の陣営のよう
に大きくなった。
  23 以下は,エホバの命令通りにサウルの王権をダビデに渡そうとして,ヘブロンにいるダビデの所に来た,
戦いのために武装した人たちの長の数である。 24 ユダの人たちで大盾と小やりを持って武装した人が680
0人。 25 シメオン族の強くて勇敢な兵士が7100人。
  26 レビ族が4600人。 27 アロンの子孫の指導者エホヤダと,共にいた3700人。 28 また,強く
て勇敢な若者ザドクとその氏族の22人の長。
  29 サウルの兄弟であるベニヤミン族が3000人。そのうちの多くはかつてサウル家を守るために働いて
いた。 30 エフライム族が2万800人。氏族の中で,強くて勇敢な名高い人たちである。
  31 マナセ族の半分で,ダビデを王にするために指名されてやって来た人が1万8000人。 32 イッサ
カル族で,情勢を踏まえてイスラエルが何をすべきかを知っている長が200人。彼らの兄弟たちは皆,彼ら
の指揮下にあった。 33 ゼブルン族で,あらゆる武器を持って戦闘隊形を組み,兵役に就ける人が5万人。皆,
ダビデを揺るぎなく支持し,加勢した。 34 ナフタリ族の長たち1000人と,大盾とやりを持つ3万700
0人。 35 ダン族で戦闘隊形を組む人が2万8600人。 36 アシェル族で,戦闘隊形を組むために兵役に就
ける人が4万人。
  37 ヨルダン川の向こう側の,ルベン族,ガド族,マナセ族の半分で,各種の武器を持つ兵士が12万人。
38 これらの人たちは皆,戦列に加わる戦士で,ダビデをイスラエル全体の王にしようという一心で,ヘブロン
にやって来た。イスラエルのほかの人たちも皆,ダビデを王にしたい気持ちで一つになっていた。 39 やって
来た人たちは,ダビデと一緒にそこに3日とどまって飲み食いした。ユダの人たちが用意していたのである。
40 ほかにも,近くの人たちや,遠くはイッサカル,ゼブルン,ナフタリの人たちまでもが,ロバ,ラクダ,ラ
バ,牛に食料を載せて持ってきた。麦粉,干しいちじくの菓子,干しぶどうの菓子,ぶどう酒,油,牛,羊を
たくさん運んできた。イスラエルは喜びに包まれていたのである。
  13 章
  1 ダビデは,千人長や百人長たち,またほかの全ての指導者と協議し, 2 イスラエルの会衆全体に言っ
た。「もし皆さんが良いと思い,私たちの神エホバに受け入れていただけることであれば,イスラエルの全域
に残っている私たちの兄弟たちや,それらの町とその牧草地にいる祭司とレビ族の所に知らせを送って,私た
ちの所に来て加わってもらいましょう。 3 そして,神の箱を私たちのもとに戻しましょう」。サウルの時代,
箱は放置されていたのである。 4 会衆全体は,そうするのは正しいと思い,賛成した。 5 それでダビデは,
真の神の箱をキルヤト・エアリムから持ってくるため,エジプトの川からレボ・ハマトまでのイスラエル全体を
招集した。
  6 ダビデとイスラエル全体は,真の神の箱を運び出すため,バアラ,すなわちユダのキルヤト・エアリムに
向かった。その箱の所で人々は,ケルブたちの上に王として座っているエホバの名を呼ぶ。 7 彼らは,真の神
の箱を新しい牛車の上に載せ,アビナダブの家から運び出した。ウザとアフヨが牛車を先導していった。 8 ダ
ビデとイスラエル全体は,歌と,たて琴,弦楽器,タンバリン,シンバル,ラッパで,真の神の前で盛んに祝
っていた。 9 しかし,キドンの脱穀場まで来た時,牛が箱をひっくり返しそうになったため,ウザは手を出し
てそれをつかんだ。 10 するとウザに対してエホバの怒りが燃え,神はウザを打った。彼が箱に手を出したか
らである。神の前で,彼はその場で死んだ。 11 ダビデは,エホバがウザに憤りを表したために怒った。その
場所はペレツ・ウザと呼ばれて,今に至っている。
  12 ダビデはその日,真の神を恐れて,「真の神の箱をどうして私の所に持っていけるだろうか」と言った。
13 ダビデは箱を「ダビデの町」の自分のもとに持っていくことはせず,ガトの人オベデ・エドムの家に移動
させた。 14 真の神の箱はオベデ・エドムの家の人たちの所に3カ月間置かれ,エホバはオベデ・エドムの家の
人たちと持っているもの全てを祝福し続けた。
  14 章
  1 ティルスのヒラム王がダビデのもとに使者たちを遣わし,ダビデの家の建設のために杉材,石工,大工
を送ってきた。 2 ダビデはイスラエルでの王権をエホバが確立してくださったことを確信した。神の民イスラ
エルのためにダビデの王権が大きく強化されていたのである。
  3 ダビデはエルサレムでさらに妻たちを迎え,息子や娘たちが生まれた。 4 エルサレムでダビデに生ま
れた子供の名前は次の通りである。シャムア,ショバブ,ナタン,ソロモン, 5 イブハル,エリシュア,エル
ペレト, 6 ノガハ,ネフェグ,ヤフィア, 7 エリシャマ,ベエルヤダ,エリフェレト。
  8 フィリスティア人は,ダビデが油を注がれてイスラエル全体の王になったことを聞き,ダビデを捜しに
上ってきた。それを聞いたダビデは彼らに向かって出ていった。 9 フィリスティア人はやって来て,レファイ
ムの谷に侵入してきた。 10 ダビデは神に尋ねた。「フィリスティア人を攻めるとよいでしょうか。あなたは
私を勝たせてくださいますか」。エホバは言った。「行きなさい。私は必ずあなたを勝たせる」。 11 そこで
ダビデはバアル・ペラツィムに行き,フィリスティア人を討った。ダビデは言った。「水が壁を決壊させるよう
に,真の神が私の手で敵を壊滅させた」。それでその場所はバアル・ペラツィムと名付けられた。 12 フィリ
スティア人が神々をそこに残していったので,ダビデが命令を出し,それらは火で焼かれた。
  13 その後,フィリスティア人が再び谷に侵入した。 14 ダビデが再び尋ねると,真の神はこう言った。
「真っすぐ向かっていってはいけない。彼らの後方に回り,バカの茂みの前で出撃しなさい。 15 バカの茂み
の上部から行進のような音が聞こえたら,攻撃を開始しなさい。その時,真の神が,フィリスティア軍を討つ
ため,あなたの前を進んだのである」。 16 そこでダビデは真の神に命じられた通りにし,皆でギベオンから
ゲゼルにかけてフィリスティア軍を討った。 17 こうしてダビデの名声はあらゆる国に広がり,エホバは全て
の国がダビデを恐れるようにした。
  15 章
  1 ダビデは,「ダビデの町」で自分の家の建設を続けた。また,真の神の箱のために,場所を用意して天
幕を張った。 2 その時,ダビデはこう言った。「レビ族以外の人は,真の神の箱を運んではなりません。エホ
バは,エホバの箱を運ばせ,ご自分に常に奉仕するようレビ族を選んだからです」。 3 ダビデは,用意した場
所にエホバの箱を運ぶため,イスラエル全体をエルサレムに招集した。
  4 ダビデは,以下のアロンの子孫とレビ族を集めた。 5 コハト氏族から,長であるウリエルと兄弟たち
120人。 6 メラリ氏族から,長であるアサヤと兄弟たち220人。 7 ゲルショム氏族から,長であるヨエ
ルと兄弟たち130人。 8 エリザパンの子孫から,長であるシェマヤと兄弟たち200人。 9 ヘブロンの子
孫から,長であるエリエルと兄弟たち80人。 10 ウジエルの子孫から,長であるアミナダブと兄弟たち11
2人。 11 さらにダビデは,祭司のザドクとアビヤタル,レビ族のウリエル,アサヤ,ヨエル,シェマヤ,エ
リエル,アミナダブを呼び, 12 こう言った。「皆さんはレビ族の氏族長です。皆さんも,皆さんの兄弟たち
も,自分を神聖なものとし,イスラエルの神エホバの箱を私が用意した場所に運びなさい。 13 最初の時,皆
さんが運ばなかったので,エホバ神は私たちに怒りを表しました。私たちが正しい手順を踏まなかったからで
す」。 14 それで,祭司とレビ族の人たちは,イスラエルの神エホバの箱を運ぶために自分を神聖なものとし
た。
  15 それから,レビ族の人たちは,モーセがエホバの言葉に従って命じた通り,真の神の箱を棒で肩に担い
で運んだ。 16 ダビデはレビ族の長たちに,同族の歌い手たちを指名するよう命じた。弦楽器やたて琴やシン
バルといった楽器に合わせて,喜びながら大きな声で歌う歌い手たちである。
  17 レビ族の人たちは同族の中から,ヨエルの子ヘマン,ベレクヤの子アサフ,メラリ氏族のクシャヤの子
エタンを指名した。 18 また,同族の第2の組が彼らと共にいた。ゼカリヤ,ベン,ヤアジエル,シェミラモ
ト,エヒエル,ウニ,エリアブ,ベナヤ,マアセヤ,マタテヤ,エリフェレフ,ミクネヤ,門番のオベデ・エド
ムとエイエルである。 19 歌い手のヘマンとアサフとエタンは銅のシンバルを鳴らし, 20 ゼカリヤ,アジエ
ル,シェミラモト,エヒエル,ウニ,エリアブ,マアセヤ,ベナヤは,アラモト調に合わせた弦楽器を弾いた。
21 マタテヤ,エリフェレフ,ミクネヤ,オベデ・エドム,エイエル,アザズヤは,シェミニト調に合わせた
たて琴を弾いて,演奏をリードした。 22 レビ族の長ケナヌヤは運搬を監督した。彼はそれに精通していたか
らである。 23 ベレクヤとエルカナは箱を守る門番だった。 24 祭司であるシェバヌヤ,ヨシャファト,ネタ
ヌエル,アマサイ,ゼカリヤ,ベナヤ,エリエゼルは,真の神の箱の前でラッパを大きく吹き鳴らした。オベ
デ・エドムとエヒヤも箱を守る門番として仕えた。
  25 ダビデとイスラエルの長老や千人長たちは,エホバの契約の箱をオベデ・エドムの家から運ぶために喜
びながら歩いていった。 26 エホバの契約の箱を運ぶレビ族の人たちを真の神が助けてくださったので,彼ら
は7頭の若い雄牛と7匹の雄羊を犠牲として捧げた。 27 ダビデは上等の織物の袖なしの上着を着ていて,箱
を運ぶ全てのレビ族,歌い手たち,運搬係と歌い手の長ケナヌヤも同様だった。ダビデは亜麻布のエフォドも
着ていた。 28 イスラエル人は皆,歓声を上げ,角笛やラッパやシンバルを鳴らし,弦楽器やたて琴を大きく
響かせながら,エホバの契約の箱を運んでいった。
  29 エホバの契約の箱が「ダビデの町」に入った時,サウルの娘ミカルが窓から見下ろし,ダビデ王が跳ね
回って祝っているのを見た。ミカルは心の中でダビデのことを軽蔑した。
  16 章
  1 こうして真の神の箱は運び入れられ,ダビデが箱のために張った天幕の中に置かれた。そして,真の神
の前で全焼の捧げ物と共食の犠牲が捧げられた。 2 ダビデは全焼の捧げ物と共食の犠牲を捧げ終えると,エホ
バの名によって,民のために祝福を願い求めた。 3 さらに,ダビデは全てのイスラエル人一人一人に,男性に
も女性にも,丸いパン1個,ナツメヤシの菓子1個,干しぶどうの菓子1個を配った。 4 それから,レビ族の
中から,エホバの箱の前で奉仕し,イスラエルの神エホバを敬い,感謝し,賛美する人たちを任命した。 5 ア
サフが長,次がゼカリヤで,エイエル,シェミラモト,エヒエル,マタテヤ,エリアブ,ベナヤ,オベデ・エド
ム,エイエルは弦楽器やたて琴を弾いた。アサフはシンバルを鳴らし, 6 祭司のベナヤとヤハジエルはいつも
真の神の契約の箱の前でラッパを吹いた。
  7 その日ダビデは初めて,自分が作ったエホバへの感謝の歌をアサフとその兄弟たちに歌わせた。
  8 「エホバに感謝し,神の名を呼べ。
  神の行いを人々に知らせよ。
  9 神に向かって歌い,賛美して歌え。
  神の素晴らしい偉業全てをじっくり考えよ。
  10 神の聖なる名を誇れ。
  エホバに導きを求める人は心から喜べ。
  11 エホバに力を求めよ。
  絶えず神の好意を求めよ。
  12 神が行った素晴らしい偉業を思い起こせ。
  神の奇跡や,言い渡した裁きを。
  13 神に仕えたイスラエルの子孫,
  神から選ばれた,ヤコブの子孫よ。
  14 私たちの神はエホバ。
  その方は地上全体を裁く。
  15 覚えていよ。神の契約をいつまでも,
  神の約束を千代に至るまでも。
  16 アブラハムと結んだ契約を,
  イサクに誓った言葉を。
  17 神は,その誓いを宣言によってヤコブに保証し,
  イスラエルとのずっと続く契約とし,
  18 言った。『カナン地方をあなたに与える。
  そこがあなたたちの所有地となる』。
  19 その頃,あなたたちは数が少なかった。
  とても少なく,その土地で外国人だった。
  20 彼らは国から国へ歩いた。
  1つの王国からほかの民の所へと。
  21 神は,誰も彼らを虐げることがないようにし,
  彼らのことで王たちを戒め,
  22 言った。『私が選んだ者たちに触れてはならない。
  私の預言者たちに何も悪いことをしてはならない』。
  23 地上の全ての人たち,エホバに向かって歌え。
  神による救いを毎日伝えよ。
  24 国々に神の栄光を知らせよ。
  全ての民に神の素晴らしい偉業を知らせよ。
  25 エホバは偉大で,大いに賛美されるべき方。
  ほかのどんな神よりも威厳に満ちる方。
  26 国々の神は皆,無価値な神。
  一方,エホバは天を造った方。
  27 威光と輝きに包まれている。
  神の住まいには力と喜びがある。
  28 国々の氏族はエホバを認めよ。
  エホバの栄光と力を認めよ。
  29 エホバをたたえよ。輝かしい名を持つ方を。
  供え物を持って神の前に出よ。
  聖なる装いをしてエホバにひれ伏せ。
  30 地上の全ての人は神の前で震えよ。
  大地はしっかりと据えられた。動かされることはない。
  31 天は喜び,地は歓喜せよ。
  国々に知らせよ。『エホバは王になった!』
  32 海とそこにある全てのものは音を響かせよ。
  野原とそこにある全てのものは喜べ。
  33 森林の木々も,エホバの前で歓声を上げよ。
  神が地上の人々を裁くために来るからだ。
  34 エホバに感謝せよ。神は善い方。
  神の揺るぎない愛は永遠に続く。
  35 そして言え。『救ってください。私たちの救いの神。
  国々から私たちを集め,救い出してください。
  あなたの聖なる名をたたえ,喜んであなたを賛美するために。
  36 イスラエルの神エホバが永遠にわたって賛美されますように』」。
  すると,全ての民は「アーメン!」と言って,エホバを賛美した。
  37 ダビデはエホバの契約の箱の前にアサフとその兄弟たちを残し,引き続き箱の前で日課通りの奉仕をさ
せた。 38 オベデ・エドムとその兄弟たちは68人で,エドトンの子オベデ・エドムとホサは門番だった。 39
祭司ザドクと仲間の祭司たちは,ギベオンにある高い場所でエホバの幕屋の前にいた。 40 全焼の捧げ物の祭
壇で全焼の捧げ物を朝と夕方,エホバに定期的に捧げるため,またエホバがイスラエルに命じた律法に記され
ていること全てを行うためだった。 41 また,彼らと共に,ヘマン,エドトン,指名されて選ばれたほかの人
たちがいて,エホバに感謝した。「神の揺るぎない愛は永遠に続く」からである。 42 彼らと共にいたヘマン
とエドトンは,ラッパとシンバルと真の神を賛美するための楽器を鳴らした。エドトンの子たちは門の所にい
た。 43 それから,民は皆,それぞれ家に帰った。ダビデも,自分の家の人たちのために祝福を願い求めよう
と,帰っていった。
  17 章
  1 ダビデは自分の家に住むとすぐ,預言者ナタンに言った。「私は杉の家に住んでいるのに,エホバの契
約の箱は天幕の下にあります」。 2 ナタンはダビデに言った。「何でも心にあることを行いなさい。真の神が
あなたと共にいます」。
  3 その夜,神はナタンに言った。 4 「私に仕えるダビデにこう言いに行きなさい。『エホバはこう言っ
ている。「私が住む家を建てるのはあなたではない。 5 イスラエルを連れ出した日から今日まで,私は家に住
んだことはなく,天幕から天幕へ,幕屋から幕屋へとずっと移ってきた。 6 私がイスラエル全体と共に進んだ
間,私の民を世話させるために任命したイスラエルの裁き人の誰かに,『どうして私のために杉の家を建てな
かったのか』と言ったことが一度でもあっただろうか」』。
  7 私に仕えるダビデにこう言いなさい。『大軍を率いるエホバはこう言っている。「羊の群れを追ってい
たあなたを,私は牧草地から取って,私の民イスラエルの指導者にした。 8 あなたがどこに行くとしても,私
はあなたと共にいる。あなたの前から敵を全て滅ぼす。あなたの名を,地上の偉人たちの名のようにしよう。
9 私は,私の民イスラエルのために場所を定めて,そこに定住させる。彼らはそこに住み,煩わされることは
もうなくなる。昔のように悪人たちに虐げられることはもうない。 10 イスラエルの民のために私が裁き人を
任命した頃のようなことはもうない。私はあなたの全ての敵を制圧する。そして,『エホバはあなたのために
王朝を築く』と,あなたに言う。
  11 あなたの最期の日が来て,あなたが死ぬ時,私はあなたの子孫,あなたの子の1人を立て,その人の王
権を確立する。 12 その人こそが私のために家を建てる。私は彼の王座が永遠に揺るがないようにする。 13
私は彼の父となり,彼は私の子となる。あなたより前の人への私の愛はなくなったが,彼への私の愛は揺るが
ず,なくならない。 14 私は,私の王朝と王国の中に彼を永遠に立たせる。彼の王座は永続する」』」。
  15 ナタンは,この言葉全てとこの幻全体をダビデに話した。
  16 ダビデ王はエホバの前に座って言った。「エホバ神,私は何者なのでしょう。私の一族がどれほどのも
のだというので,あなたは私にここまでしてくださるのですか。 17 神よ,あなたはそれでも足りないかのよ
うに,私の家系について遠い将来のことまで話してくださいます。エホバ神,あなたは私のことをいっそう重
んじるべき人のように見なしてくださいました。 18 私に与えられる栄誉について,私ダビデがこれ以上あな
たに何を申し上げることができましょう。あなたはこの私をよくご存じです。 19 エホバ,あなたは私のため
に,またご自分の望まれる通りに,さまざまな偉大なことを行い,あなたの偉大さを知らせてくださいました。
20 エホバ,あなたのような方はほかにおらず,あなた以外に神はいません。私たちが耳にしたどんなことか
らしても,それは確かです。 21 地上に,あなたの民イスラエルのような国民がほかにいるでしょうか。真の
神は来て,彼らをご自分の民にするために救い出してくださいました。偉大で驚異的なことを行い,エジプト
から救い出したご自分の民の前から国々を追い払い,名を上げられました。 22 あなたはイスラエルの民がい
つまでもご自分の民となるようにしました。エホバ,あなたは彼らの神となりました。 23 エホバ,私と私の
家系について約束なさったことをずっと守ってくださいますように。どうか約束通りにしてくださいますよう
に。 24 あなたの名が永遠に確かなものとされて,たたえられ,『大軍を率いるエホバ,イスラエルの神は,
イスラエルのための神』と人々が言いますように。私ダビデの家系があなたの前で揺るがないものとなります
ように。 25 私の神,あなたは,私のために王朝を築くということを知らせてくださいました。それで私は確
信を持ってこの祈りを捧げています。 26 エホバ,あなたは真の神です。あなたは私について良いことを約束
してくださいました。 27 あなたが私の家系を喜んで祝福して,あなたの前で永遠に続くようにしてください
ますように。エホバ,あなたが祝福してくださったので,私の家系は永遠に祝福されます」。
  18 章
  1 その後,ダビデはフィリスティア人を打ち破って制圧した。そしてフィリスティア人からガトと周辺の
町を奪った。 2 それからダビデはモアブを打ち破り,モアブ人はダビデに仕え,貢ぎ物を納めることになった。
  3 ダビデは,ツォバのハダドエゼル王をハマトの近くで打ち破った。ハダドエゼルがユーフラテス川付近
での権力を確立しようとして出てきた時のことだった。 4 ダビデは兵車1000両と騎手7000人と歩兵2
万人を捕らえた。また,100頭を除いて全ての兵車の馬の膝のけんを切った。 5 ダマスカスのシリア人がツ
ォバのハダドエゼル王を助けに来た時,ダビデはシリア人2万2000人を討った。 6 ダビデはシリアのダマ
スカスに守備隊を置いた。こうしてシリア人はダビデに仕え,貢ぎ物を納めることになった。ダビデはどこに
行っても,エホバのおかげで勝利した。 7 ダビデはまた,ハダドエゼルの家来たちから金の円盾を取り,エル
サレムに持ってきた。 8 ハダドエゼルの町,ティブハトとクンからは,大量の銅を奪った。それを使って,ソ
ロモンは銅の「海」や柱や器具を作った。
  9 ハマトのトウ王は,ダビデがツォバのハダドエゼル王の全軍勢を打ち破ったことを聞くと, 10 すぐに
自分の子ハドラムをダビデ王のもとに遣わしてあいさつさせ,ハダドエゼルを打ち破ったことへの祝辞を伝え
させた。(ハダドエゼルとトウはよく戦っていたのである。)ハドラムは,金,銀,銅のあらゆる品々を持っ
てきた。 11 ダビデ王はそれらを神聖なものとしてエホバに捧げた。以前にあらゆる国から取った銀や金も同
じようにした。エドムやモアブ,アンモン人,フィリスティア人,アマレク人から取った物である。
  12 ツェルヤの子アビシャイは,塩の谷でエドム人1万8000人を討った。 13 ダビデはエドムに守備
隊を置いた。エドム人は皆,ダビデに仕えることになった。ダビデはどこに行っても,エホバのおかげで勝利
した。 14 ダビデはイスラエル全体を治め続けた。民全てに対して公正で正しいことを行った。 15 ツェルヤ
の子ヨアブは軍隊の長,アヒルドの子エホシャファトは記録官だった。 16 アヒトブの子ザドクとアビヤタル
の子アヒメレクは祭司,シャウシャは秘書官だった。 17 エホヤダの子ベナヤはケレト人とペレト人をまとめ,
ダビデの子たちは王のそばで第1の地位にいた。
  19 章
  1 その後,アンモン人の王ナハシュが死に,代わりにナハシュの子が王になった。 2 ダビデは言った。
「ハヌンの父ナハシュは私に揺るぎない愛を示してくれた。だから私も揺るぎない愛をナハシュの子ハヌンに
示そう」。こうしてダビデは,父を失ったハヌンを慰めようとして使者たちを遣わした。ところが,ダビデの
家来たちがハヌンを慰めるためにアンモン人の土地に入ると, 3 アンモン人の高官たちがハヌンにこう言った。
「ダビデはあなたの父上を敬っているので,あなたを慰めるために人を遣わしてきた,とお考えですか。ダビ
デの家来たちが来たのは,この土地を探り,征服しようとして偵察するためではないでしょうか」。 4 それで
ハヌンはダビデの家来たちを捕まえ,ひげをそり落とし,服も腰から下半分を切り落として,追い返した。 5
ダビデは家来たちのことを聞き,すぐにほかの人たちを送って迎えに行かせた。家来たちがひどい辱めを受け
たからである。王はこう伝えさせた。「顎ひげが伸びるまでエリコにいて,それから帰ってきなさい」。
  6 やがてアンモン人は,ダビデの憎しみを買ったことを悟った。それでハヌンとアンモン人は,銀を34
トン送ってメソポタミアとアラム・マアカとツォバから兵車と騎手を雇おうとした。 7 こうして,彼らは兵車
3万2000両とマアカの王とその民を雇った。そこで彼らはやって来て,メデバの前に陣営を張った。アン
モン人は戦いのために集まり,町々から出てきた。
  8 ダビデはそれを聞き,ヨアブと全軍,最も強い戦士たちを送った。 9 アンモン人は出ていき,町の入
り口で戦闘隊形を整えた。来ていた王たちは野原にいた。
  10 ヨアブは前後から戦いの前線が向かってくるのを見ると,イスラエルの精鋭から兵士たちを選び,シリ
ア人に対して戦闘隊形を整えた。 11 残りの兵士たちを,兄弟アビシャイの指揮下に配置し,アンモン人に対
して戦闘隊形を整えた。 12 ヨアブは言った。「もし私がシリア人に苦戦していたら,助けに来てくれ。あな
たがアンモン人に苦戦したときは,私が助ける。 13 私たちの民のため,私たちの神の町々のため,力を奮い
起こし,勇気を出そう。エホバは,良いと思われることを行われる」。
  14 ヨアブと兵士たちはシリア人と戦うために進み出,シリア人はヨアブの前から敗走した。 15 アンモ
ン人も,シリア人が敗走したのを見て,ヨアブの兄弟アビシャイの前から逃げ出し,町に戻った。その後ヨア
ブはエルサレムに帰った。
  16 シリア人は,イスラエルに打ち破られたので,使者たちを送って,川の地方にいたシリア人を招集した。
ハダドエゼルの軍隊の長ショファクが彼らを率いた。
  17 そのことについて報告を受けたダビデは,直ちにイスラエル全体を集め,ヨルダン川を渡って,シリア
人の所に行き,立ち向かうために戦闘隊形を整えた。ダビデはシリア人に対して戦闘隊形を整え,シリア人は
ダビデと戦った。 18 だが,シリア人はイスラエルの前から敗走した。こうしてダビデはシリア人の兵車の乗
り手7000人と歩兵4万人を殺し,軍隊の長ショファクを殺した。 19 ハダドエゼルの家来たちは,イスラ
エルに打ち破られたので,速やかにダビデと和平を結び,ダビデに従属するようになった。シリアはもうアン
モン人に加勢しようとはしなかった。
  20 章
  1 年の初め,王たちが戦いに出掛ける頃,ヨアブが軍隊を率いて,アンモン人の土地を荒廃させた。ヨア
ブはラバに行って,そこを包囲した。一方,ダビデはエルサレムにとどまっていた。ヨアブはラバを攻撃して,
破壊した。 2 ダビデはマルカムの頭から冠を取った。それは34キロの金でできた冠で,宝石で飾られており,
ダビデの頭に置かれた。ダビデは都市から非常に多くの物を奪った。 3 また,都市にいた民を連れ出して,石
切りや,鉄の刃物やおのを使う仕事を行わせた。アンモン人の全ての町に対してそのようにした。やがてダビ
デと兵士たち皆はエルサレムに帰った。
  4 その後,ゲゼルでフィリスティア人との戦いが起き,フシャ人シベカイがレファイム人の子孫シパイを
討った。こうしてフィリスティア人は制圧された。
  5 またもフィリスティア人との戦いがあり,ヤイルの子エルハナンがガトの人ゴリアテの兄弟ラフミを討
った。ラフミのやりの柄は,機織りが使う巻き棒のように太かった。
  6 ガトでまたしても戦いが起きた。そこには,手と足にそれぞれ指が6本あり,合わせて24本の指があ
る巨人がいた。その人もレファイム人の子孫だった。 7 彼はイスラエルをあざけっていたので,ダビデの兄弟
シムアの子ヨナタンが彼を討った。
  8 以上はガトのレファイム人の子孫で,ダビデと家来たちの手によって倒された。
  21 章
  1 さて,サタンがイスラエルに対して立ち上がり,イスラエルを数えるようダビデを駆り立てた。 2 ダ
ビデはヨアブと民の長たちに言った。「ベエル・シェバからダンまでイスラエル人を数えに行きなさい。そして
私に報告して人数を知らせなさい」。 3 ヨアブは言った。「エホバが民を百倍に増やしてくださいますように!
ご主人さま,王よ,彼らは皆すでにあなたの家来ではありませんか。どうしてそのようなことをなさるのです
か。イスラエルに罪を負わせるようなことをどうしてなさるのでしょうか」。
  4 しかし王はヨアブを説き伏せた。それでヨアブは出ていってイスラエル中を回り,その後,エルサレム
に帰ってきた。 5 ヨアブは登録した民の数をダビデに伝えた。イスラエルは剣を帯びた人が110万人,ユダ
は剣を帯びた人が47万人だった。 6 しかし,ヨアブはレビ族とベニヤミン族を登録しなかった。王が言った
ことがヨアブにとって忌まわしいものだったからである。
  7 さて,行われたことは,真の神にとって非常に不快だった。それで神はイスラエルを打った。 8 ダビ
デは真の神に言った。「こんなことをして,私は大きな罪を犯しました。どうか私の過ちをお許しください。
私は本当に愚かなことをしました」。 9 エホバはガドに次のように言った。ガドは,ダビデに神からの幻を伝
える人だった。 10 「ダビデにこう言いに行きなさい。『エホバはこう言っている。「あなたに3つの中から
1つを選ばせよう。それをあなたに対して行う」』」。 11 それでガドはダビデの所に行って,こう言った。
「エホバはこう言っています。『どれがいいか選びなさい。 12 3年間,飢饉があることか。3カ月間,敵対
者たちに打ち破られ,敵の剣があなたに及ぶことか。3日間,国がエホバの剣すなわち疫病に襲われ,エホバ
の天使がイスラエルの全領土に滅びをもたらすことか』。私を遣わした方に私がどう答えるとよいか,考えて
ください」。 13 ダビデはガドに言った。「それは私にとって非常につらいことです。私がエホバの手に掛か
っても構いません。神の憐れみはとても大きいからです。ですが,人の手に掛かるようにはしないでくださ
い」。
  14 するとエホバはイスラエルに疫病を広めたので,イスラエルのうち7万人が倒れた。 15 さらに,真
の神はエルサレムを滅ぼすために天使を遣わした。しかし,天使が滅ぼそうとすると,エホバはそれを見て災
いのことを嘆き,滅びをもたらす天使にこう言った。「もう十分だ! さあ,手を下ろしなさい」。エホバの天
使は,エブス人オルナンの脱穀場のそばに立っていた。
  16 ダビデが目を上げると,エホバの天使が天と地の間に立ち,剣を抜いてエルサレムの方に突き出してい
た。ダビデと長老たちは,粗布を身に着け,すぐさまひれ伏した。 17 ダビデは真の神に言った。「民を数え
るようにと言ったのは私ではありませんか。罪を犯したのは私です。私が悪いことをしたのです。この民が何
をしたのでしょうか。私の神エホバ,どうか私と父の家族をあなたの手に掛けてください。あなたの民には神
罰を下さないでください」。
  18 すると,エホバの天使は,エブス人オルナンの脱穀場に行ってエホバのために祭壇を作るようにと,ガ
ドを通してダビデに伝えた。 19 ダビデは,ガドがエホバの名によって語った言葉を聞いて,出ていった。
20 その頃,オルナンは小麦を脱穀していた。オルナンが振り向くと天使が見え,一緒にいた4人の子たちは隠
れた。 21 ダビデがやって来ると,オルナンは見てダビデだと気付き,すぐに脱穀場から出ていって,ひれ伏
した。 22 ダビデはオルナンに言った。「この脱穀場の土地を売ってください。ここにエホバのために祭壇を
作りたいのです。十分な代金を払うので売ってください。そうすれば,民への神罰が収まるはずです」。 23
オルナンはダビデに言った。「差し上げますので,王が良いと思われることをなさってください。全焼の捧げ
物のための牛,まきとして使える脱穀そり,穀物の捧げ物のための小麦もお渡しします。全部差し上げます」。
  24 しかしダビデ王はオルナンにこう言った。「いいえ,私は絶対に十分な代金を払って買います。あなた
のものをエホバに捧げたり,何も費やさずに全焼の犠牲を捧げたりはしません」。 25 こうしてダビデはその
土地のために6.8キロの金をオルナンに渡した。 26 それからそこにエホバのために祭壇を作り,全焼の犠
牲と共食の犠牲を捧げた。そしてエホバに呼び掛けると,神は全焼の捧げ物の祭壇の上に天から火を送って,
答えた。 27 さらにエホバは天使に,剣をさやに戻すよう命じた。 28 ダビデはエホバがエブス人オルナンの
脱穀場で答えてくださったのを見て,そこで犠牲を捧げ続けた。 29 その頃,モーセが荒野で造ったエホバの
幕屋と,全焼の捧げ物の祭壇は,ギベオンの高い場所にあった。 30 けれども,ダビデはエホバの天使の剣に
おびえ,神に相談するためにその前に行くことができなかった。
  22 章
  1 ダビデは言った。「ここに真の神エホバの家があるべきだ。ここにこそイスラエルが全焼の捧げ物を捧
げる祭壇があるべきだ」。
  2 ダビデは命令を出してイスラエルから外国人居住者を集め,その人たちを石切り工にし,真の神の家の
建設に使う石を切って整えさせた。 3 また,門の扉用のくぎや金具のための大量の鉄と,量り切れないほどた
くさんの銅を用意した。 4 杉材も数え切れないほど用意した。シドン人とティルス人がダビデのもとに大量の
杉材を持ってきたのである。 5 ダビデは言った。「わが子ソロモンは若くて,経験が浅い。それに,エホバの
ために建てられる家は,あらゆる国に評判と美しさが知られるよう,極めて壮麗であるべきだ。だから,ソロ
モンのために用意をしておこう」。こうしてダビデは死ぬ前に大量の資材を用意した。
  6 ダビデは息子ソロモンを呼んで,イスラエルの神エホバのために家を建てるよう指示した。 7 ダビデ
は息子ソロモンに言った。「私は,エホバ神の名のために家を建てることを心から願っていた。 8 しかし,エ
ホバは私にこう言った。『あなたはたくさんの人の血を流し,大きな戦いをしてきた。あなたが私の名のため
に家を建てることはない。あなたは私の前で地上にたくさんの人の血を流したからである。 9 あなたに男の子
が生まれ,その子は平和な人となる。私は,彼を周囲の全ての敵から守って彼が安心できるようにする。彼は
ソロモンと呼ばれ,彼の時代に私はイスラエルに平和と平穏を与えるのである。 10 彼こそが私の名のために
家を建てる。彼は私の子となり,私は彼の父となる。私は,彼のイスラエルでの王座が永遠に揺るがないよう
にする』。
  11 わが子よ,エホバがあなたと共にいてくださいますように。あなたについて神が語られた通りに,あな
たがエホバ神の家の建設を成功させるよう,願っている。 12 エホバがあなたにイスラエルでの権力をお与え
になる時,エホバ神の律法を守るための思慮深さと理解力をあなたにお与えになりますように。 13 あなたは,
エホバがイスラエルに与えるようモーセに命じた規定と法規を注意深く守るなら,成功する。勇気を出し,強
くありなさい。恐れたりおびえたりしてはいけない。 14 私はエホバの家のために苦労して3400トンの金,
3万4000トンの銀,量り切れないほど大量の銅と鉄を用意した。木材と石材も用意したが,あなたがそれ
にもっと加えるとよい。 15 あなたの下には,石切り工,石工,大工,各種の熟練工など,作業者が大勢いる。
16 金,銀,銅,鉄は量り切れないほどある。さあ,取り掛かりなさい。エホバがあなたと共にいてください
ますように」。
  17 それからダビデはイスラエルの高官全員に,息子ソロモンに協力するようにと命じた。 18 「エホバ
神は皆さんと共にいてくださり,周囲の敵から守って安心させてくださったのではないでしょうか。神はこの
土地の住民を私の手に渡し,この土地はエホバと神の民の前で制圧されました。 19 心を尽くし,自分の全て
を尽くしてエホバ神に仕え,真の神エホバの聖なる所を建て始めなさい。そして,エホバの名のために建てら
れた家に,エホバの契約の箱と真の神の聖なる器具を運び入れるのです」。
  23 章
  1 ダビデは年老いて,死期が近づくと,息子ソロモンをイスラエルの王にした。 2 それからダビデはイ
スラエルの全ての高官,祭司,レビ族を集めた。 3 レビ族の30歳以上の男性を一人一人数えると,3万80
00人だった。 4 そのうち,2万4000人はエホバの家の仕事の監督として仕え,6000人は役人と裁判
人, 5 4000人は門番で,4000人はダビデが「賛美するために私が作った」と言った楽器でエホバを賛
美した。
  6 ダビデは彼らを,レビの子たちであるゲルションとコハトとメラリの家系に従って組分けして組織した。
7 ゲルション氏族は,ラダン,シムイ。 8 ラダンの子は,長であるエヒエル,ゼタム,ヨエルの3人。 9
シムイの子は,シェロモト,ハジエル,ハランの3人。これらの人はラダンの家系の氏族長だった。 10 シム
イの子は,ヤハト,ジナ,エウシュ,ベリア。これらの4人はシムイの子である。 11 ヤハトが長で,次はジ
ザだった。エウシュとベリアは子が多くなかったので,1つの氏族として扱われ,1つの職務に就いた。
  12 コハトの子は,アムラム,イツハル,ヘブロン,ウジエルの4人。 13 アムラムの子は,アロン,モ
ーセ。アロンは,子たちと共に,至聖所を神聖なものとするために常時取り分けられ,エホバの前に犠牲を捧
げ,神に奉仕し,いつも神の名によって祝福について述べた。 14 真の神に仕える人モーセの子たちは,レビ
族として扱われた。 15 モーセの子は,ゲルショム,エリエゼル。 16 ゲルショムの子たちは,シェブエルが
長だった。 17 エリエゼルの子孫は,レハブヤが長だった。エリエゼルにはほかに男の子がいなかったが,レ
ハブヤの子は非常に多かった。 18 イツハルの子たちは,シェロミトが長だった。 19 ヘブロンの子たちは,
エリヤが長で,次はアマルヤ,3番目はヤハジエル,4番目はエカムアムだった。 20 ウジエルの子たちは,
ミカが長で,次はイシヤだった。
  21 メラリの子は,マフリ,ムシ。マフリの子は,エレアザル,キシュ。 22 エレアザルは息子がないま
ま死んだ。娘たちしかいなかった。それで,親族であるキシュの子たちが,彼女たちを妻にした。 23 ムシの
子は,マフリ,エデル,エレモトの3人。
  24 これらの人は,氏族と氏族長ごとに登録されたレビの子である。20歳以上で,エホバの家での奉仕の
仕事のために数えられ,名前が記載された。 25 ダビデがこう言ったからである。「イスラエルの神エホバは,
民が安心できるようにしてくださいました。神はエルサレムにいつまでも住まわれます。 26 レビ族は,幕屋
やそこでの奉仕のための備品を運ぶ必要はなくなります」。 27 ダビデの最後の指示によって,20歳以上の
レビ族が数えられた。 28 彼らの役目は,エホバの家での奉仕のためにアロンの子たちを補佐することだった。
庭と食堂を受け持ち,全ての聖なるものを清めることや,真の神の家の奉仕に必要なさまざまな仕事を担当し
た。 29 重ねのパン,穀物の捧げ物のための上等の麦粉,無酵母の薄焼きパン,焼き皿で作った菓子,油を混
ぜ込んだパン生地,全ての分量や大きさの計量に関して,補佐した。 30 毎朝,立って,エホバに感謝と賛美
を捧げ,夕方にもそうした。 31 また,安息日,新月,祭りの時期には,関係する規則で求められている数の
通りに全焼の犠牲をエホバに捧げる際,いつも補佐した。エホバの前で定期的にそうした。 32 そして,エホ
バの家での奉仕のため,会見の天幕,聖なる場所,同族のアロンの子たちのための責務も果たした。
  24 章
  1 アロンの子孫の組は次の通りである。アロンの子は,ナダブ,アビフ,エレアザル,イタマル。 2 ナ
ダブとアビフは子がないまま,父よりも先に死んだ。エレアザルとイタマルは引き続き祭司として仕えた。 3
ダビデは,エレアザルの家系のザドクとイタマルの家系のアヒメレクと共に,アロンの子孫たちを奉仕の職務
のために組に分けた。 4 エレアザルの子孫の方がイタマルの子孫よりも長たちが多かったので,それに応じて
分けた。エレアザルの子孫には氏族長が16人,イタマルの子孫には氏族長が8人だった。
  5 どちらの人たちもくじによって割り振られた。エレアザルの子孫とイタマルの子孫の両方に,聖なる場
所の長たちと真の神に仕える長たちがいたからである。 6 レビ族の秘書官である,ネタヌエルの子シェマヤは,
王と高官たち,祭司ザドクとアビヤタルの子アヒメレク,祭司とレビ族の氏族長たちの前で,彼らの名前を記
録した。エレアザルから氏族が1つ選ばれると,イタマルからも1つが選ばれた。
  7 第1のくじはエホヤリブに当たった。第2はエダヤに, 8 第3はハリムに,第4はセオリムに, 9 第
5はマルキヤに,第6はミヤミンに, 10 第7はハコツに,第8はアビヤに, 11 第9はエシュアに,第10
はシェカヌヤに, 12 第11はエルヤシブに,第12はヤキムに, 13 第13はフパに,第14はエシェブア
ブに, 14 第15はビルガに,第16はイメルに, 15 第17はヘジルに,第18はハピツェツに, 16 第
19はペタフヤに,第20はエヘズケルに, 17 第21はヤキンに,第22はガムルに, 18 第23はデラヤ
に,第24はマアズヤに当たった。
  19 以上が,奉仕の職務のための取り決めだった。イスラエルの神エホバに命じられた通りに父祖アロンが
定めた手順に従って,エホバの家に入る時の奉仕の職務である。
  20 残りのレビ族は次の通りである。アムラムの子ではシュバエル。シュバエルの子ではエフデヤ。 21
レハブヤの子では,長であるイシヤ。 22 イツハル氏族ではシェロモト。シェロモトの子ではヤハト。 23 ヘ
ブロンの子では,長であるエリヤ,次のアマルヤ,3番目のヤハジエル,4番目のエカムアム。 24 ウジエル
の子ではミカ。ミカの子ではシャミル。 25 ミカの兄弟はイシヤ。イシヤの子ではゼカリヤ。
  26 メラリの子は,マフリ,ムシ。ヤアジヤの子ではベノ。 27 メラリの子孫は以下の通りである。ヤア
ジヤからは,ベノ,ショハム,ザクル,イブリ。 28 マフリからはエレアザルで,エレアザルには息子がいな
かった。 29 キシュの子ではエラフメエル。 30 ムシの子は,マフリ,エデル,エリモト。
  これらの人は,氏族ごとのレビの子孫である。 31 彼らも,兄弟であるアロンの子孫たちがしたのと同じ
ように,ダビデ王とザドクとアヒメレク,祭司とレビ族の氏族長たちの前でくじを引いた。年長の氏族長も若
い氏族長も同じように扱われた。
  25 章
  1 ダビデと奉仕のグループの長たちは,アサフとヘマンとエドトンの子の中から,たて琴や弦楽器やシン
バルを奏でながら預言する人たちを取り分けた。その奉仕の担当者を以下に挙げる。 2 アサフの子では,ザク
ル,ヨセフ,ネタヌヤ,アシャルエラ。アサフの子は,王の指揮下で預言するアサフの指揮下にあった。 3 エ
ドトンの子では,ゲダリヤ,ツェリ,エシャヤ,シムイ,ハシャブヤ,マタテヤの6人で,たて琴を奏でなが
ら預言してエホバに感謝と賛美を捧げる父エドトンの指揮下にあった。 4 ヘマンの子では,ブキヤ,マタヌヤ,
ウジエル,シェブエル,エリモト,ハナニヤ,ハナニ,エリアタ,ギダルティ,ロマムティ・エゼル,ヨシュベ
カシャ,マロティ,ホティル,マハジオト。 5 これらの人は皆,真の神に関する幻を王に伝えて神をたたえる
ヘマンの子である。真の神はヘマンに息子14人と娘3人を与えた。 6 これらの人は皆,父の指揮下でシンバ
ルや弦楽器やたて琴を奏でながらエホバの家で歌い,真の神の家で奉仕した。
  アサフ,エドトン,ヘマンは,王の指揮下にあった。
  7 これらエホバへの歌の訓練を受けた人たちとその兄弟たちは288人で,皆,熟練していた。 8 若い
人も年長の人も,初心者も熟練者も,くじを引いて務めを決めた。
  9 第1のくじはアサフの子ヨセフに当たった。第2はゲダリヤとその兄弟や子たち12人に, 10 第3は
ザクルとその子や兄弟たち12人に, 11 第4はイツリとその子や兄弟たち12人に, 12 第5はネタヌヤと
その子や兄弟たち12人に, 13 第6はブキヤとその子や兄弟たち12人に, 14 第7はエシャルエラとその
子や兄弟たち12人に, 15 第8はエシャヤとその子や兄弟たち12人に, 16 第9はマタヌヤとその子や兄
弟たち12人に, 17 第10はシムイとその子や兄弟たち12人に, 18 第11はアザルエルとその子や兄弟
たち12人に, 19 第12はハシャブヤとその子や兄弟たち12人に, 20 第13はシュバエルとその子や兄
弟たち12人に, 21 第14はマタテヤとその子や兄弟たち12人に, 22 第15はエレモトとその子や兄弟
たち12人に, 23 第16はハナニヤとその子や兄弟たち12人に, 24 第17はヨシュベカシャとその子や
兄弟たち12人に, 25 第18はハナニとその子や兄弟たち12人に, 26 第19はマロティとその子や兄弟
たち12人に, 27 第20はエリアタとその子や兄弟たち12人に, 28 第21はホティルとその子や兄弟た
ち12人に, 29 第22はギダルティとその子や兄弟たち12人に, 30 第23はマハジオトとその子や兄弟
たち12人に, 31 第24はロマムティ・エゼルとその子や兄弟たち12人に当たった。
  26 章
  1 門番の組については以下の通りである。コラ氏族では,アサフの子の1人コレの子メシェレムヤ。 2
メシェレムヤには子がいた。長男ゼカリヤ,次男エディアエル,三男ゼバドヤ,四男ヤトニエル, 3 五男エラ
ム,六男エホハナン,七男エルエホ・エナイである。 4 オベデ・エドムにも子がいた。長男シェマヤ,次男エ
ホザバド,三男ヨアハ,四男サカル,五男ネタヌエル, 5 六男アミエル,七男イッサカル,八男ペウレタイで
ある。神がオベデ・エドムを祝福したのである。
  6 彼の子シェマヤにも子たちが生まれ,氏族を治める人になった。その子たちは勇敢で有能だったからで
ある。 7 シェマヤの子は,オトニ,レファエル,オベデ,エルザバド。エルザバドの親族エリフとセマクヤも
有能だった。 8 これらの人は皆,オベデ・エドムの子孫で,子たちも兄弟たちも有能で奉仕する資格を備えて
いた。オベデ・エドムの家系の人は62人だった。 9 メシェレムヤにも子や兄弟たちがいた。有能な18人で
ある。 10 メラリの子の1人ホサにも子たちがいた。シムリが長だった。彼は長男ではなかったが,父が彼を
長にしたのである。 11 次はヒルキヤ,3番目はテバルヤ,4番目はゼカリヤ。ホサの子や兄弟たちは全部で
13人だった。
  12 これらの門番の組で,長たちは兄弟たちと同じく務めを持ち,エホバの家で奉仕した。 13 それぞれ
の門について,小さい氏族も大きい氏族もくじを引いた。 14 すると,東側のくじはシェレムヤに当たった。
シェレムヤの子である思慮深い顧問官ゼカリヤのためにくじが引かれ,北側が当たった。 15 オベデ・エドム
には南側,その子たちには倉庫が割り当てられた。 16 シュピムとホサには,上りの街道のそばの「シャレケ
ト門」の近辺,西側が当たった。守衛グループと守衛グループとが並んだ。 17 東側にはレビ族6人がいて,
北側には毎日4人,南側には毎日4人,倉庫には2人ずつがいた。 18 西側の柱廊には,街道に4人,柱廊に
2人がいた。 19 以上がコラ氏族とメラリ氏族の子たちの門番の組だった。
  20 レビ族のうち,アヒヤは真の神の家の宝物庫と聖なるものとされた物の宝物庫を担当した。 21 ラダ
ンの子,すなわちゲルション氏族のラダンの家系の子では,ゲルション氏族のラダンの家系の氏族長であるエ
ヒエリ, 22 エヒエリの子たちであるゼタムとその兄弟ヨエルがいた。彼らはエホバの家の宝物庫を担当した。
23 アムラム氏族,イツハル氏族,ヘブロン氏族,ウジエル氏族からは以下の通りである。 24 モーセの子ゲ
ルショムの子シェブエルが倉庫を担当する責任者だった。 25 シェブエルの親族に,エリエゼルの子孫である,
レハブヤ,エシャヤ,ヨラム,ジクリ,シェロモトがいた。 26 このシェロモトとその兄弟たちは,ダビデ王,
氏族長,千人長や百人長,軍隊の長たちが聖なるものとした物の宝物庫全てを担当した。 27 戦利品の一部が,
エホバの家の維持のために聖なるものとされていたのである。 28 また,予見者サムエル,キシュの子サウル,
ネルの子アブネル,ツェルヤの子ヨアブが聖なるものとした物もあった。聖なるものとされた物はどれも,シ
ェロミトとその兄弟たちの管理下に置かれた。
  29 イツハル氏族では,ケナヌヤとその子たちがイスラエルの役人や裁判人として外部での管理業務に割り
当てられた。
  30 ヘブロン氏族では,ハシャブヤとその兄弟たち,有能な1700人が,エホバのための仕事全てと王へ
の奉仕のため,ヨルダン川の西の地方でのイスラエルの管理に当たった。 31 ヘブロン氏族では,エリヤがヘ
ブロン氏族の子孫の長だった。ダビデ王の治世の第40年に,ヘブロン氏族の調査が行われ,ギレアデのヤゼ
ルで勇敢で有能な人たちが見つかった。 32 エリヤの兄弟たち,有能な人たちは2700人で,氏族長だった。
ダビデ王は,真の神の事柄全てと王の事柄のために,彼らを任命してルベン族,ガド族,マナセ族の半分を担
当させた。
  27 章
  1 イスラエル人の数は,各組が2万4000人だった。各組には,氏族長,千人長や百人長,役人がいた。
役人は,1年を通して月ごとに交代する組のことで王に奉仕した。
  2 第1の月担当の第1の組をまとめたのは,ザブディエルの子ヤショブアム。2万4000人がその組に
いた。 3 彼はペレツの子の1人で,第1の月に任務に就いたグループの全ての長の長だった。 4 第2の月の
組をまとめたのは,アホアハの子孫ドダイ。ミクロトが指揮官だった。2万4000人がその組にいた。 5 第
3の月に任務に就いた第3のグループの長は,祭司長エホヤダの子ベナヤ。2万4000人がその組にいた。
6 このベナヤは30人の勇士の1人で,30人を率いていた。組をまとめたのはベナヤの子アミザバドだった。
7 第4の月担当の第4の長は,ヨアブの兄弟アサエルで,その子ゼバドヤが後を継いだ。2万4000人がそ
の組にいた。 8 第5の月担当の第5の長は,イズラハ人シャムフト。2万4000人がその組にいた。 9 第
6の月担当の第6の長は,テコアの人イケシュの子イラ。2万4000人がその組にいた。 10 第7の月担当
の第7の長は,エフライム族のペロン人ヘレツ。2万4000人がその組にいた。 11 第8の月担当の第8の
長は,フシャ人でゼラハ氏族のシベカイ。2万4000人がその組にいた。 12 第9の月担当の第9の長は,
アナトテの人でベニヤミン族のアビ・エゼル。2万4000人がその組にいた。 13 第10の月担当の第10
の長は,ネトファの人でゼラハ氏族のマハライ。2万4000人がその組にいた。 14 第11の月担当の第1
1の長は,ピルアトンの人でエフライムの子孫のベナヤ。2万4000人がその組にいた。 15 第12の月担
当の第12の長は,ネトファの人でオテニエルの子孫のヘルダイ。2万4000人がその組にいた。
  16 イスラエルの各部族の指揮官は次の通りである。ルベン族は,ジクリの子エリエゼルが指揮官だった。
シメオン族はマアカの子シェファトヤ。 17 レビ族はケムエルの子ハシャブヤ。アロンの子孫はザドク。 18
ユダ族はダビデの兄弟エリフ。イッサカル族はミカエルの子オムリ。 19 ゼブルン族はオバデヤの子イシュマ
ヤ。ナフタリ族はアズリエルの子エリモト。 20 エフライム族はアザズヤの子ホシェア。マナセ族の半分はペ
ダヤの子ヨエル。 21 ギレアデにいる,マナセ族の半分は,ゼカリヤの子イド。ベニヤミン族はアブネルの子
ヤアシエル。 22 ダン族はエロハムの子アザルエル。これらの人がイスラエルの各部族の高官だった。
  23 ダビデは20歳以下の人は数えなかった。エホバがイスラエルを天の星のように多くすると約束してい
たからである。 24 ツェルヤの子ヨアブは数え始めたが,数え終えなかった。神の怒りがイスラエルに向けら
れたので,その数はダビデ王の時代の歴史記録には載らなかった。
  25 王の宝物庫を担当したのは,アディエルの子アズマベト。野原や町や村や塔にある倉庫を担当したのは,
ウジヤの子ヨナタン。 26 畑で土を耕す人たちを担当したのは,ケルブの子エズリ。 27 ブドウ園を担当した
のは,ラマの人シムイ。採れたブドウで造ったぶどう酒の貯蔵所を担当したのは,シフム人ザブディ。 28 シ
ェフェラにあるオリーブ畑とエジプトイチジクの木を担当したのは,ゲデル人バアル・ハナン。油の貯蔵所を担
当したのは,ヨアシュ。 29 シャロンで草をはむ牛の群れを担当したのは,シャロンの人シトライ。谷あいの
平原の牛の群れを担当したのは,アドライの子シャファト。 30 ラクダを担当したのは,イシュマエル人オビ
ル。ロバを担当したのは,メロノトの人エフデヤ。 31 羊の群れを担当したのは,ハグル人ヤジズ。これらの
人は皆,ダビデ王の財産を担当する長だった。
  32 ダビデのおいヨナタンは顧問官で,理解力のある人で,秘書官だった。ハクモニの子エヒエルは王の子
たちを世話した。 33 アヒトフェルは王の顧問官,アルキ人フシャイは王の友人だった。 34 アヒトフェルを
継いだのはベナヤの子エホヤダとアビヤタルだった。ヨアブは王の軍隊の長だった。
  28 章
  1 ダビデはイスラエルの全高官をエルサレムに招集した。各部族の高官,王に奉仕する各組の長,千人長
と百人長,王とその子たちの全財産と家畜の長,廷臣,全ての勇敢で有能な人たちを集めたのである。 2 ダビ
デ王は立ち上がって,こう言った。
  「私の兄弟たち,私の民,聞いてください。私は,エホバの契約の箱を据える場所,私たちの神の足台と
なる家を建てることを心から願っていました。そして建設の準備をしました。 3 しかし,真の神は私に,『あ
なたが私の名のために家を建てることはない。あなたは戦士で,人の血を流してきたからである』と言いまし
た。 4 イスラエルの神エホバは父の一族全体から私を選んで王にし,私がイスラエルをいつまでも治めるよう
にしてくださいました。神は指導者としてユダを選び,ユダ族の中から私の父の一族を選び,私の父の子たち
の中から私のことを認めてイスラエル全体の王にしました。 5 そして,イスラエルを治めるエホバの王権の王
座につかせるため,エホバが私に授けてくださった多くの子の中からソロモンを選ばれました。
  6 神は私に言いました。『あなたの子ソロモンこそが私の家と庭を造る。私は彼を私の子として選んだ。
私は彼の父となる。 7 彼が今と同じように,私のおきてと法規を固く守るなら,私は彼の王権が永遠に揺るが
ないようにする』。 8 それで,エホバの会衆,イスラエル全体の前,私たちの神が聞いている所で,皆さんに
言います。エホバ神のおきてを調べてしっかり守りなさい。そうすれば,この良い土地を所有し,相続地とし
て子孫にずっと譲り渡していけるでしょう。
  9 そして,わが子ソロモン,あなたは父の神を知り,心を尽くして喜びの心で神に仕えなさい。エホバは
全ての心を探り,考えの傾向を全て見極める方だ。あなたが神を探し求めるなら,神を見つけられるが,神を
捨てるなら,神からいつまでも退けられる。 10 聖なる所となる家を建てるためエホバがあなたを選んだのだ
から,さあ,勇気を出して,取り掛かりなさい」。
  11 ダビデは息子ソロモンに,玄関,部屋,貯蔵室,屋上の部屋,奥の部屋,償いのための覆いの部屋の設
計図を渡した。 12 ダビデは,神の聖なる力によって啓示された全ての設計図を渡した。エホバの家の庭,周
囲の全ての食堂,真の神の家の宝物庫,聖なるものとされた物の宝物庫の設計図である。 13 ダビデは,祭司
とレビ族の組,エホバの家での奉仕に関する全ての務め,エホバの家での奉仕に使う全ての器具についての指
示も渡した。 14 さらに,さまざまな奉仕用の全ての器具に使う金の重さ,さまざまな奉仕用の全ての銀の器
具の重さを指定した。 15 また,さまざまな金のランプ台とランプの重さと,用途ごとのさまざまな銀のラン
プ台とランプの重さを指定し, 16 各食卓に関しては,重ねのパンの食卓に使う金の重さと銀の食卓に使う銀
の重さを指定した。 17 そして,純金の肉刺しと鉢と水差しの重さ,金の小鉢それぞれの重さと銀の小鉢それ
ぞれの重さを指定した。 18 香の祭壇と,兵車の象徴,すなわちエホバの契約の箱に覆いかぶさるように翼を
広げる金のケルブに使う精錬された金の重さも知らせた。 19 ダビデは言った。「エホバが私を導いて,設計
図の詳細全てを書面にするための洞察を与えてくださった」。
  20 ダビデは息子ソロモンに言った。「勇気を出し,強くあって,取り掛かりなさい。恐れたりおびえたり
してはいけない。私の神,エホバ神があなたと共にいてくださる。神はあなたを見放したり見捨てたりはせず,
エホバの家のための仕事が全て完了するまでずっとあなたと共にいてくださる。 21 そして,ここに真の神の
家の全ての奉仕のために組分けされた祭司とレビ族がいる。あなたの下には,各種の奉仕を進んで行う熟練工
や,指示を全て実行する高官や民がいる」。
  29 章
  1 ダビデ王は会衆全体に言った。「わが子ソロモンは,神に選ばれた人ですが,経験が浅い若者です。そ
れに,人のためではなくエホバ神のために神殿を建てるのですから,これは大事業です。 2 私は,神の家のた
めに手を尽くして準備してきました。金,銀,銅,鉄,木材,しまめのう,モルタルではめ込む石,飾り用の
色とりどりの小石,各種の宝石,大量の雪花石こうを用意しました。 3 また,私は神の家のことを喜んでいる
ので,聖なる家のために用意した物全てのほかに,私個人の財産である金銀も,神の家のために献じます。 4
オフィルの金100トンと,精錬された銀240トンです。家々の壁を覆うため, 5 金や銀の物を作るため,
職人がする全ての仕事のためのものです。今日,エホバのために供え物をしたい人はいますか」。
  6 それで,各氏族の高官,イスラエルの各部族の高官,千人長や百人長,王の仕事の長たちは,進んで前
に出た。 7 そして,真の神の家のために,170トンの金,1万ダリク,340トンの銀,620トンの銅,
3400トンの鉄を献じた。 8 宝石を持つ人は,ゲルション氏族のエヒエルの管理下にあるエホバの家の宝物
庫に献じた。 9 民は自発的な捧げ物をしたことを喜んだ。心を込めてエホバに自発的な捧げ物をしたからだっ
た。ダビデ王もとても喜んだ。
  10 ダビデは会衆全体の前でエホバを賛美して,こう言った。「私たちの父祖イスラエルの神エホバ,あな
たが永遠にわたって賛美されますように。 11 エホバ,あなたは偉大で力強く,美しくて輝かしく,威厳に満
ちた方です。天と地にあるものは全てあなたのものです。エホバ,王国もあなたのものです。あなたは全ての
ものの頭として上におられる方です。 12 富と栄光はあなたから来ます。あなたは全てを統治しています。あ
なたの手には力と強さがあり,あなたの手はあらゆるものを偉大にして強くすることができます。 13 私たち
の神よ,私たちはあなたに感謝し,あなたの美しい名を賛美します。
  14 それにしても,このように自発的な捧げ物をする立場に立たせていただけるとは,私も私の民も何者だ
というのでしょう。全てのものはあなたから来ていますので,私たちはあなたから頂いたものを捧げたにすぎ
ません。 15 私たちは父祖たちの皆と同じく,あなたの前では外国人居住者で,移住者です。地上での私たち
の日々は影のようなもので,希望はありません。 16 私たちの神エホバ,あなたの聖なる名のために家を建て
ようと私たちが用意したこのたくさんの物は全て,あなたからのもので,あなたのものです。 17 私の神,私
は,あなたが心を調べ,清い心を喜ばれるのをよく知っています。私は,これらの物全てを誠実な心で進んで
捧げました。そして,ここにいるあなたの民があなたに自発的な捧げ物をするのを見て,とても喜びました。
18 私たちの父祖アブラハムとイサクとイスラエルの神エホバ,民がこうした思いや願いをいつまでも持ち続け
られるよう助けてください。民の心があなたに向くようにしてください。 19 そして,わが子ソロモンが心を
全てあなたに向け,あなたのおきてと教えと規定を守り,これら全部を行って,私が用意した物で神殿を建て
られるよう助けてください」。
  20 それからダビデは会衆全体に,「さあ,エホバ神を賛美しなさい」と言った。会衆全体は父祖たちの神
エホバを賛美し,エホバと王に身をかがめてひれ伏した。 21 彼らは翌日もエホバに犠牲を捧げ,エホバに全
焼の捧げ物を捧げ続けた。若い雄牛1000頭,雄羊1000匹,雄の子羊1000匹,飲み物の捧げ物であ
る。イスラエル全体のために多くの犠牲を捧げた。 22 彼らはその日,とても喜びながらエホバの前で食べた
り飲んだりした。そして,あらためてダビデの子ソロモンを王とし,エホバの前でソロモンに油を注いで指導
者とした。また,ザドクを祭司とした。 23 ソロモンは父ダビデの代わりに王としてエホバの王座についた。
ソロモンは成功を収め,イスラエル人は皆,ソロモンに従った。 24 全高官,強い戦士たち,ダビデ王の子た
ち全ても,ソロモン王に従った。 25 エホバはイスラエル全体の前でソロモンを極めて偉大な者とし,イスラ
エルの以前のどの王にもなかったほどの,王としての威厳を持たせた。
  26 エッサイの子ダビデはイスラエル全体を治めた。 27 彼がイスラエルを治めた期間は40年だった。
ヘブロンで7年治め,エルサレムで33年治めた。 28 彼は長生きした後,やがて死んだ。長寿と富と栄誉に
恵まれた人生だった。代わりにダビデの子ソロモンが王になった。 29 ダビデ王についての記録は,最初から
最後まで,予見者サムエル,預言者ナタン,神からの幻を伝える人ガドが書いた物に記されている。 30 そこ
には,彼の統治や功績,彼やイスラエルや周囲のさまざまな王国が関わった当時の出来事などが記されている。

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