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エズラ記

概要
1章
神殿を建て直すようにとのキュロス王の布告(1‐4節)
捕囚の民がバビロンを出る準備をする(5‐11節)
2章
バビロンから帰還した人たち(1‐67節)
神殿の使用人(43‐54節)
ソロモンに仕えた人の子孫(55‐57節)
神殿のための自発的な捧げ物(68‐70節)
3章
祭壇が作られ,犠牲が捧げられる(1‐7節)
神殿の再建が始まる(8,9節)
神殿の土台が据えられる(10‐13節)
4章
神殿の再建が妨害される(1‐6節)
敵たちがアルタクセルクセス王に苦情を申し立てる(7‐16節)
アルタクセルクセスからの返信(17‐22節)
神殿の建設が中断される(23,24節)
5章
ユダヤ人は神殿の建設を再開する(1‐5節)
タテナイからダリウス王への手紙(6‐17節)
6章
ダリウスによる調査と布告(1‐12節)
神殿の完成と奉献式(13‐18節)
過ぎ越しが執り行われる(19‐22節)
7章
エズラがエルサレムに来る(1‐10節)
アルタクセルクセスからのエズラへの手紙(11‐26節)
エズラはエホバを賛美する(27,28節)
8章
エズラと一緒に帰還した人たち(1‐14節)
旅の準備(15‐30節)
バビロンを出発し,エルサレムに到着する(31‐36節)
9章
イスラエル人と外国人との結婚(1‐4節)
エズラの告白の祈り(5‐15節)
10章
外国人の妻を去らせる契約(1‐14節)
外国人の妻を去らせる(15‐44節)
  1 章
  1 ペルシャのキュロス王の治世の第1年のことである。かつてエレミヤが語ったエホバの言葉が実現する
よう,エホバはキュロス王の心を奮い立たせ,王国全域に布告を出させた。王はその布告を文書に記した。
  2 「ペルシャのキュロス王の言葉。『天の神エホバは,地上の全ての王国を私に下さった。そして,ユダ
のエルサレムにご自分の家を建てるよう私にお命じになった。 3 それで,その神の民である人は誰でも,ユダ
のエルサレムに上っていき,イスラエルの神である真の神エホバの家を建て直すがよい。その家はかつてエル
サレムにあったのである。神がその人と共におられるよう願っている。 4 外国人としてどこに住んでいるとし
ても,その人は近隣の人から助けを得よ。近隣の人がその人に,銀や金,物品,家畜を与え,エルサレムにあ
った真の神の家のための自発的な捧げ物を持たせるのである』」。
  5 そこで,ユダ族とベニヤミン族の氏族長たち,祭司とレビ族,つまり真の神に心を奮い立たせられた全
ての人は,エルサレムにあったエホバの家を建て直すために上っていく準備をした。 6 周囲の人々は皆,銀と
金の器具,物品,家畜,高価な品々,そのほかあらゆる自発的な捧げ物を与えて支援した。
  7 キュロス王は,エホバの家の器具を運び出させた。それは以前ネブカドネザルがエルサレムから奪って,
自分が崇拝する神の家に置いた物だった。 8 ペルシャのキュロス王は財務官ミトレダトに,運び出す指揮を執
らせた。ミトレダトは目録を作ってユダの長セシバザルに渡した。
  9 目録は次の通りである。籠形の金の器30個,籠形の銀の器1000個,交換用の器29個, 10 金の
小鉢30個,銀の小鉢410個,その他の器具1000個。 11 金と銀の器具は全部で5400個だった。捕
囚にされていた民がバビロンから出てエルサレムに行く時,セシバザルは全ての物を携えて上った。
  2 章
  1 以下は州の人々で,捕囚にされていた民のうち帰還した人たちである。かつてバビロンのネブカドネザ
ル王に捕らわれてバビロンへ連れていかれたものの,エルサレムとユダに帰ってきて,それぞれ自分の町に戻
ったのである。 2 この人たちは,ゼルバベル,エシュア,ネヘミヤ,セラヤ,レエラヤ,モルデカイ,ビルシ
ャン,ミスパル,ビグワイ,レフム,バアナと共にやって来た。
  イスラエル人の男性の数は次の通りである。 3 パルオシュの子孫,2172人。 4 シェファトヤの子孫,
372人。 5 アラハの子孫,775人。 6 パハト・モアブの子孫で,エシュアとヨアブの子孫,2812人。
7 エラムの子孫,1254人。 8 ザトの子孫,945人。 9 ザカイの子孫,760人。 10 バニの子孫,
642人。 11 ベバイの子孫,623人。 12 アズガドの子孫,1222人。 13 アドニカムの子孫,66
6人。 14 ビグワイの子孫,2056人。 15 アディンの子孫,454人。 16 アテルの子孫で,ヒゼキヤ
の子孫,98人。 17 ベツァイの子孫,323人。 18 ヨラの子孫,112人。 19 ハシュムの子孫,22
3人。 20 ギバルの子孫,95人。 21 ベツレヘムの人々,123人。 22 ネトファの人々,56人。 23
アナトテの人々,128人。 24 アズマベトの人々,42人。 25 キルヤト・エアリムとケフィラとベエロト
の人々,743人。 26 ラマとゲバの人々,621人。 27 ミクマスの人々,122人。 28 ベテルとアイ
の人々,223人。 29 ネボの人々,52人。 30 マグビシュの人々,156人。 31 別のエラムの子孫,
1254人。 32 ハリムの子孫,320人。 33 ロドとハディドとオノの人々,725人。 34 エリコの
人々,345人。 35 セナアの人々,3630人。
  36 祭司は次の通りである。エシュアの家系のエダヤの子孫,973人。 37 イメルの子孫,1052人。
38 パシュフルの子孫,1247人。 39 ハリムの子孫,1017人。
  40 レビ族は,ホダウヤの子孫で,カドミエルとエシュアの子孫,74人。 41 歌い手は,アサフの子孫,
128人。 42 門番は,シャルムの子孫,アテルの子孫,タルモンの子孫,アクブの子孫,ハティタの子孫,
ショバイの子孫,合わせて139人。
  43 神殿の使用人は次の通りである。ツィハの子孫,ハスファの子孫,タバオトの子孫, 44 ケロスの子
孫,シアハの子孫,パドンの子孫, 45 レバナの子孫,ハガバの子孫,アクブの子孫, 46 ハガブの子孫,サ
ルマイの子孫,ハナンの子孫, 47 ギデルの子孫,ガハルの子孫,レアヤの子孫, 48 レツィンの子孫,ネコ
ダの子孫,ガザムの子孫, 49 ウザの子孫,パセアハの子孫,ベサイの子孫, 50 アスナの子孫,メウニムの
子孫,ネフシムの子孫, 51 バクブクの子孫,ハクファの子孫,ハルフルの子孫, 52 バツルトの子孫,メヒ
ダの子孫,ハルシャの子孫, 53 バルコスの子孫,シセラの子孫,テマハの子孫, 54 ネジアの子孫,ハティ
ファの子孫。
  55 ソロモンに仕えた人の子孫は次の通りである。ソタイの子孫,ソフェレトの子孫,ペルダの子孫, 56
ヤアラの子孫,ダルコンの子孫,ギデルの子孫, 57 シェファトヤの子孫,ハティルの子孫,ポケレト・ハツ
ェバイムの子孫,アミの子孫。
  58 神殿の使用人と,ソロモンに仕えた人の子孫は,合わせて392人だった。
  59 また,次の人たちは,テル・メラハ,テル・ハルシャ,ケルブ,アドン,イメルからやって来たが,家
系や祖先を特定できず,自分たちがイスラエル人であることを証明できなかった。 60 すなわち,デラヤの子
孫,トビヤの子孫,ネコダの子孫,652人。 61 祭司の子孫の中では,ハバヤの子孫,ハコツの子孫,バル
ジライの子孫。バルジライは,ギレアデの人バルジライの娘の1人を妻としたので,その名前で呼ばれた。 62
この人たちは,家系を証明しようとして記録を探したが,見つからなかったので,祭司の資格を得られなかっ
た。 63 彼らに対して総督は,ウリムとトンミムを使える祭司が立てられるまでは極めて聖なるものを食べて
はならない,と言った。
  64 会衆全体の人数は4万2360人であり, 65 このほかに,奴隷の男女が7337人,歌い手の男女
が200人いた。 66 馬は736頭,ラバは245頭, 67 ラクダは435頭,ロバは6720頭だった。
  68 エルサレムのエホバの家の跡地に着くと,氏族長のうちのある人たちは,真の神の家を元の場所に建て
直すために自発的な捧げ物をした。 69 自分の資力に応じて,建設資金としてドラクマ金貨6万1000枚と
銀2.9トン,また祭司の長い服100着を差し出した。 70 祭司,レビ族,民の一部,歌い手,門番,神殿
の使用人は自分の町に住み,残りのイスラエル人も自分の町に住んだ。
  3 章
  1 第7の月になり,それぞれの町にいたイスラエル人は,同じ思いでエルサレムに集まった。 2 エホツ
ァダクの子エシュアと仲間の祭司たち,シャルテルの子ゼルバベルとその兄弟たちは,立ち上がってイスラエ
ルの神の祭壇を作った。真の神に仕えた人モーセの律法に記されている通りに,全焼の犠牲を祭壇の上で捧げ
るためだった。
  3 彼らは周囲の国の人々を恐れながらも,祭壇を元の場所に設け,朝と夕方に,全焼の犠牲をエホバに捧
げ始めた。 4 そして,律法に記されている通りに仮小屋の祭りを行い,毎日,定められている数の全焼の犠牲
を捧げた。 5 その後,日々の全焼の捧げ物,新月の捧げ物,エホバの全ての神聖な祭りの時期のための捧げ物,
また民から差し出されたエホバへの自発的な捧げ物を捧げた。 6 第7の月の1日から全焼の犠牲をエホバに捧
げ始めたが,エホバの神殿の土台はまだ据えられていなかった。
  7 彼らは石切り工と職人にお金を渡した。また,シドン人とティルス人には食べ物や飲み物や油を与えた。
ペルシャのキュロス王の許可の下,レバノンから海路でヨッパへ杉材を運ばせるためである。
  8 エルサレムの真の神の家に来た年の翌年,第2の月に,シャルテルの子ゼルバベル,エホツァダクの子
エシュア,彼らの兄弟たち,祭司とレビ族,捕囚の地からエルサレムに帰ってきた全ての人は,工事に着手し
た。20歳以上のレビ族の人たちが,エホバの家の工事の監督として任命された。 9 そこで,ユダの子孫であ
る,エシュアとその子たちや兄弟たち,カドミエルとその子たちが協力し,真の神の家の工事をする人たちを
監督した。レビ族である,ヘナダドの子たちと,彼らの子たちや兄弟たちも,同じようにした。
  10 建築者たちがエホバの神殿の土台を据えると,正装をした祭司たちはラッパを持ち,アサフの子孫であ
るレビ族の人たちはシンバルを持って,イスラエルのダビデ王の指示通りにエホバを賛美するために立ち上が
った。 11 そして,エホバに賛美と感謝を捧げ,「神は善い方で,イスラエルへの揺るぎない愛は永遠に続
く」と交互に歌った。民も皆,エホバの家の土台が据えられたことで,エホバを大声で賛美した。 12 祭司,
レビ族,氏族長のうちの多くの人,つまり以前の神の家を見たことがある年老いた人たちは,この家の土台が
据えられるのを見て大声で泣いた。一方,ほかの大勢は,大きな歓声を上げた。 13 そのため,民は歓喜の声
と泣き声とを区別できなかった。遠くまで聞こえるほどの大きな声だったのである。
  4 章
  1 ユダ族とベニヤミン族の敵たちは,帰還した民がイスラエルの神エホバの神殿を建てていることを聞く
と, 2 すぐにゼルバベルと氏族長たちの所に行き,言った。「一緒に建てさせてください。私たちも皆さんの
神を崇拝していますし,私たちをここに連れてきたアッシリアのエサル・ハドン王の時代以来,皆さんの神に犠
牲を捧げています」。 3 しかし,ゼルバベルとエシュアと他のイスラエルの氏族長たちは言った。「私たちの
神の家を皆さんと一緒に建てることはしません。ペルシャのキュロス王から命じられた通り,私たちだけでイ
スラエルの神エホバの家を建てます」。
  4 それで,その土地の人々は絶えずユダの民の士気をくじき,建てる意欲を失わせようとした。 5 ペル
シャのキュロス王の時代からペルシャのダリウス王の治世まで,助言者を雇っては計画を妨害し続けた。 6 そ
して,アハシュエロスの治世の初めには,ユダとエルサレムの住民を訴える書状を記した。 7 また,ペルシャ
のアルタクセルクセス王の時代には,ビシュラム,ミトレダト,タブエルとその同僚たちが,アルタクセルク
セス王に手紙を書き送った。その手紙はアラム語に訳され,アラム語の文字で書かれた。
  8 行政長官レフムと書記シムシャイは,エルサレムに関する抗議の手紙をアルタクセルクセス王に書き送
った。 9 (その手紙は,次の人たちからのものだった。行政長官レフムと書記シムシャイ,彼らの同僚たち,
裁判官や準総督たち,秘書官たち,エレクの人々,バビロニア人,スサの住民つまりエラム人。 10 また,そ
の他の国民で,偉大で高貴なアセナパルに捕らえられ,サマリアの町々に移住させられた人々。さらに,川向
こうの地域の他の人々。 11 これが王に送られた手紙の写しである。)
  「アルタクセルクセス王へ。川向こうの地域にいるあなたの家来たちから。 12 王にご報告いたします。
王のもとからこちらに上ってきたユダヤ人が,エルサレムに到着し,反逆的な悪い都市を建て直しています。
城壁を完成させつつあり,土台を修理しています。 13 ぜひ王に知っていただきたいのですが,もしこの都市
が建て直されて,城壁が完成するなら,ユダヤ人は人頭税や物品税や通行料を納めず,王の財政に損失が及ぶ
でしょう。 14 私たちは王宮から給料を頂いており,王が損害を被るのを見過ごすわけにはまいりませんので,
この手紙を王にお送りいたします。 15 王の先祖の記録の調査がなされれば,お分かりいただけると思います。
この都市は反逆的で,王たちと州にとって有害であり,反乱を起こす者たちが昔からいました。そのために,
この都市は滅ぼされたのです。 16 この都市が建て直されて,城壁が完成するなら,川向こうの地域において
王には何の権力もなくなる,ということをお知らせいたします」。
  17 王は,行政長官レフムと書記シムシャイ,またサマリアに住んでいる彼らの同僚たちと川向こうの地域
の他の人々に返信した。
  「あいさつを送る。 18 あなたたちから送られた公文書は私の前ではっきりと読まれた。 19 私の命令に
より調査がなされ,その都市が昔から王たちに逆らい,謀反や反乱を起こしてきたことが分かった。 20 また,
かつてエルサレムを治める強い王たちが川向こうの地域全体を支配していたことがあり,人頭税や物品税や通
行料がその王たちに納められていた。 21 それで,工事を中止するよう人々に命じよ。私が命令を出すまで都
市が建て直されないようにするのである。 22 この指示を決して軽く見てはならない。王への損害が大きくな
らないようにするためである」。
  23 アルタクセルクセス王の公文書の写しが読み上げられると,レフムと書記シムシャイと同僚たちはすぐ
にエルサレムのユダヤ人の所に行き,力ずくで工事をやめさせた。 24 こうして,エルサレムの神の家の工事
は中断され,ペルシャのダリウス王の治世の第2年までそのままだった。
  5 章
  1 さて,預言者ハガイと,イドの孫の預言者ゼカリヤは,ユダとエルサレムにいるユダヤ人に,イスラエ
ルの神の名によって預言した。 2 そして,シャルテルの子ゼルバベルとエホツァダクの子エシュアは,エルサ
レムの神の家を建て直し始めた。神の預言者たちも一緒にいて支援した。 3 すると,川向こうの地域の総督タ
テナイ,シェタル・ボゼナイ,彼らの同僚たちがやって来て,尋ねた。「この家を建て,この建物を完成させる
よう,誰が命じたのか」。 4 さらに,「この建物を建てている者たちの名前は何というのか」と尋ねた。 5
とはいえ彼らは,ダリウスに報告がなされて,この件に関する公文書が送られてくるまで,ユダヤ人を止めな
かった。神がユダヤ人の長老たちを見守っていたのである。
  6 以下は,川向こうの地域の総督タテナイ,シェタル・ボゼナイとその同僚である川向こうの地域の準総督
たちが,ダリウス王に送った手紙の写しである。 7 王への報告には,次のように記されていた。
  「ダリウス王へ。
  全てが平和でありますように。 8 王にお知らせいたします。私たちはユダ州の,偉大な神の家に行きまし
た。人々は大きな石でその家を建てており,壁には材木も使っています。工事は熱心に行われ,順調に進めら
れています。 9 私たちは長老たちに,『この家を建て,この建物を完成させるよう,誰が命じたのか』と尋ね
ました。 10 また,彼らの名前を尋ねました。指揮を執っている者たちの名前を書いて,王にお知らせするた
めです。
  11 返ってきたのは次のような答えでした。『私たちは天と地の神に仕えており,ずっと前に建てられた家
を建て直しています。イスラエルの偉大な王が建てて完成させた家です。 12 父祖たちが天の神を怒らせたた
め,神は父祖たちをカルデア人であるバビロンのネブカドネザル王の手に渡しました。ネブカドネザルはこの
家を破壊し,民を捕らえてバビロンに連れていきました。 13 しかし,バビロンのキュロス王の治世の第1年
に,キュロス王はこの神の家を建て直すよう命じました。 14 さらに,神の家の金と銀の器をバビロンの神殿
から取り出しました。かつてネブカドネザルがエルサレムの神殿から奪ってバビロンの神殿に運んだ器です。
キュロス王はそれらの器を,総督に任命したセシバザルという人に渡しました。 15 そして,こう言いました。
「これらの器を持ってエルサレムに行き,神殿に納めよ。神の家を元の場所に建て直すのだ」。 16 そこでセ
シバザルはやって来て,エルサレムの神の家の土台を据えました。その時から現在までこの家は建設中で,ま
だ完成していません』。
  17 それで,もし王が良いと思われるようでしたら,バビロンにある王の宝物庫を調べさせ,あのエルサレ
ムの神の家を建て直すようキュロス王が命じたかどうかをお確かめください。そして,この件についてのご判
断を私たちにお伝えくださいますように」。
  6 章
  1 そこでダリウス王は命令を出し,宝物が納められているバビロンの保管所の調査を行わせた。 2 そし
て,メディア州にあるエクバタナの要塞で巻物が見つかった。そこには次の覚書が記されていた。
  3 「キュロス王の治世の第1年に,キュロス王はエルサレムの神の家に関して命令を出した。『犠牲を捧
げる場所として,その家が建て直されるようにせよ。土台を据え,家の高さは27メートル,幅は27メート
ルとし, 4 大きな石の層は3段,材木の層は1段とする。費用は王の財産から支払われる。 5 また,かつて
ネブカドネザルがエルサレムの神殿から奪ってバビロンに運んだ,神の家の金と銀の器は,元に戻される。エ
ルサレムの神殿の所定の場所に置かれ,神の家に納められるのである』」。
  6 「それで,川向こうの地域の総督タテナイ,シェタル・ボゼナイとその同僚である川向こうの地域の準総
督たちよ,そこに近づいてはならない。 7 その神の家の工事を妨げてはならない。ユダヤ人の総督と長老たち
は,神の家を元の場所に建て直す。 8 さらに,神の家を建て直すユダヤ人の長老たちのためにあなたたちが行
うべきことを,私は命じる。王の財産のうち川向こうの地域で徴収された税から,速やかに費用が支払われる
ようにせよ。工事が滞らないようにするためである。 9 加えて,天の神への全焼の捧げ物のための雄羊や子羊
や若い雄牛,また小麦,塩,ぶどう酒,油など,必要なものは何でも,エルサレムにいる祭司たちが言う通り
に,毎日必ず与えよ。 10 天の神に喜ばれる捧げ物と,王と王族の幸福を願う祈りが,絶えず捧げられるよう
にするためである。 11 次のことも命じる。この布告に従わない者は自分の家から引き抜かれた材木にはりつ
けにされ,その家は公衆便所とされる。 12 王や民が従わないでエルサレムの神の家を破壊しようとするなら,
その場所をご自分の名のために選んだ神によって滅ぼされてしまうことを私は願う。私ダリウスが,このよう
に命令する。速やかに実行せよ」。
  13 そこで,川向こうの地域の総督タテナイ,シェタル・ボゼナイ,彼らの同僚たちは,ダリウス王が命じ
たことを全て速やかに行った。 14 ユダヤ人の長老たちは,預言者ハガイとイドの孫ゼカリヤの預言に力づけ
られて,建設を順調に進めた。そして,イスラエルの神の命令により,またキュロスとダリウスとペルシャの
アルタクセルクセス王の命令により,建設を完了した。 15 ダリウス王の治世の第6年,アダルの月の3日に
は,神の家は完成していた。
  16 イスラエル人,祭司やレビ族やかつて捕囚にされた他の人たちは,喜んで神の家の奉献式を行った。
17 雄牛100頭,雄羊200匹,子羊400匹を,神の家の奉献式のために差し出し,イスラエルの部族の数
に合わせて12匹の雄ヤギを,イスラエル全体のための罪の捧げ物として差し出した。 18 また,モーセの書
の記述に従って,エルサレムでの神への奉仕のために,祭司たちをグループごとに,レビ族たちを組ごとに任
命した。
  19 第1の月の14日,かつて捕囚にされた人々は過ぎ越しを執り行った。 20 祭司とレビ族は,一人残
らず身を清めたので皆清かった。彼らは,かつて捕囚にされた全ての人のため,仲間の祭司と自分たちのため
に,過ぎ越しの犠牲をほふった。 21 そして,捕囚の地から帰還したイスラエル人はそれを食べた。イスラエ
ル人に加わった人々も皆食べた。イスラエルの神エホバを崇拝しようと,その土地の国民の汚れた行いから離
れた人々である。 22 また,7日間,皆で喜んで無酵母パンの祭りを行った。彼らが喜んだのも,以前にアッ
シリアの王の心が友好的になったのも,エホバのおかげだった。だからこそ王は,イスラエルの神である真の
神の家の工事に関して,彼らを支援したのである。
  7 章
  1 こうしたことの後,ペルシャのアルタクセルクセス王の治世中に,エズラが帰還した。エズラの先祖は,
順にさかのぼると,セラヤ,アザリヤ,ヒルキヤ, 2 シャルム,ザドク,アヒトブ, 3 アマルヤ,アザリヤ,
メラヨト, 4 ゼラフヤ,ウジ,ブキ, 5 アビシュア,ピネハス,エレアザル,祭司長アロンである。 6 こ
のエズラがバビロンから上ってきた。彼は写字生で,イスラエルの神エホバが与えたモーセの律法に精通して
いた。エホバ神がエズラを助けていたので,王は彼の願いを全てかなえた。
  7 アルタクセルクセス王の治世の第7年,イスラエル人,祭司,レビ族,歌い手,門番,神殿の使用人の
一団がエルサレムに上った。 8 エズラは王の治世の第7年の第5の月にエルサレムに来た。 9 第1の月の1
日にバビロンを出発し,第5の月の1日にエルサレムに着いた。神が彼を助けたのである。 10 エズラは,エ
ホバの律法を調べて実践するため,またその規定と公正さをイスラエルで教えるため,心を整えていた。
  11 以下は,祭司また写字生であり,エホバのおきてとイスラエルに対する規定の研究者であるエズラに,
アルタクセルクセス王が送った手紙の写しである。
  12 「王の中の王アルタクセルクセスから,天の神の律法の写字生である祭司エズラへ。あなたに豊かな平
和がありますように。 13 私は次の命令を出した。私の領土にいるイスラエルの民,祭司,レビ族のうち,あ
なたと共にエルサレムに行きたい者は皆行ってよい。 14 あなたは,王と7人の顧問官により遣わされ,あな
たの手にある神の律法がユダとエルサレムで守られているかどうかを調査する。 15 また,次の物を持ってい
く。エルサレムを住まいとするイスラエルの神に王と顧問官たちが献上した銀と金, 16 あなたがバビロン州
全体で受け取る全ての銀と金,それに民や祭司がエルサレムの神の家に献上する供え物である。 17 さらに,
そのお金で,雄牛,雄羊,子羊,穀物の捧げ物,飲み物の捧げ物を速やかに買い,エルサレムの神の家の祭壇
の上にそれを捧げる。
  18 あなたと兄弟たちが良いと思うことは何でも,あなたの神の意志に沿って,残りの銀と金で行ってよい。
19 神の家での奉仕のためにあなたに与えられた器を,エルサレムの神の前に全て届けよ。 20 その他,神の
家に必要な物で,あなたが用意しなければならない物は,王の財産から賄うようにせよ。
  21 私アルタクセルクセス王は,川向こうの地域にいる財務官全員に次の命令を出した。天の神の律法の写
字生である祭司エズラがあなたたちに求める物は全て,速やかに与えよ。 22 銀は3.4トンまで,小麦は2
万2000リットルまで,ぶどう酒は2200リットルまで,油は2200リットルまで,塩は制限なし。 23
天の神が命じる全てのことが,天の神の家のために熱心に行われるようにし,王の領土と王族に怒りが下らな
いようにせよ。 24 さらに,祭司とレビ族,音楽家,戸口番,神殿の使用人,神の家で働く者の誰に対しても,
人頭税,物品税,通行料を課すことは許されない。
  25 エズラよ,神があなたに授けた知恵により,行政官や裁判官を任命し,川向こうの地域にいる全ての民,
あなたの神の律法を知っている全ての者を治めさせよ。また,律法を知らない者たちを教えよ。 26 そして,
あなたの神の律法および王の律法に従わない者は皆直ちに,死刑,追放,罰金,投獄のいずれかの処罰を受け
ることになる」。
  27 私たちの父祖の神エホバが賛美されますように! 王の心を動かし,エルサレムのエホバの家を美しく
するようにしてくださったからだ。 28 神は,王,顧問官たち,有力な高官たち全員の前で,私に揺るぎない
愛を示してくださった。私の神エホバが助けてくださったので,私は勇気を出し,一緒に上る指導者たちをイ
スラエルの民の中から集めた。
  8 章
  1 以下は,アルタクセルクセス王の治世中にバビロンから私と一緒に上った氏族長たちと,その家系の人
たちの記録である。 2 ピネハスの子孫からはゲルショム。イタマルの子孫からはダニエル。ダビデの子孫から
はハトシュ。 3 パルオシュの子孫,シェカヌヤの子孫からはゼカリヤと,彼と共に記録された男性150人。
4 パハト・モアブの子孫からはゼラフヤの子エルエホ・エナイと,男性200人。 5 ザトの子孫からはヤハジ
エルの子シェカヌヤと,男性300人。 6 アディンの子孫からはヨナタンの子エベドと,男性50人。 7 エ
ラムの子孫からはアタリヤの子エシャヤと,男性70人。 8 シェファトヤの子孫からはミカエルの子ゼバドヤ
と,男性80人。 9 ヨアブの子孫からはエヒエルの子オバデヤと,男性218人。 10 バニの子孫からはヨ
シフヤの子シェロミトと,男性160人。 11 ベバイの子孫からはベバイの子ゼカリヤと,男性28人。 12
アズガドの子孫からはハカタンの子ヨハナンと,男性110人。 13 アドニカムの子孫からは,最後の人たち
であるエリフェレト,エイエル,シェマヤと,男性60人。 14 ビグワイの子孫からはウタイとザッブドと,
男性70人。
  15 私はアハワに流れる川のほとりにこの人たちを集め,皆でそこに3日間野営した。ところが,民と祭司
たちを調べると,レビ族の人が一人もいなかった。 16 そこで私は,指導者であるエリエゼル,アリエル,シ
ェマヤ,エルナタン,ヤリブ,エルナタン,ナタン,ゼカリヤ,メシュラムと,教師であるヨヤリブとエルナ
タンを呼んでこさせた。 17 そしてその人たちに,カシフヤという所にいる指導者イドについて命令を出した。
カシフヤにいる,神殿の使用人であるイドと兄弟たちへの伝言を頼んだ。私たちの神の家のために奉仕者を連
れてくるようにという伝言である。 18 神が私たちを助けてくださったため,彼らはイスラエルの子レビの孫
マフリの子孫の中から,思慮深い人シェレブヤとその子たちや兄弟たち18人を連れてきた。 19 また,ハシ
ャブヤと,メラリ氏族の中からエシャヤや兄弟たちやその子たち,20人を連れてきた。 20 さらに,神殿の
使用人が220人いて,皆それぞれ名前が記録されていた。神殿の使用人は,レビ族に仕えさせるためにダビ
デと高官たちが選んだ人たちだった。
  21 私は,そのアハワ川のほとりで断食を呼び掛けた。神の前で謙遜になり,私たちと子供たちと全ての持
ち物のために,神に旅の導きを求めることにしたのである。 22 私は道中の敵から守ってもらうために歩兵や
騎兵を王に願い求めることを恥じた。私たちはかつて王に,「神に頼る人には神の助けがありますが,神を捨
てる人には神の力と怒りが向けられます」と言ったからである。 23 それで私たちは断食し,このことに関し
て神にお願いをしたところ,神は私たちの願いを聞き入れてくださった。
  24 次いで私は,祭司の長たちから12人を選び出した。シェレブヤとハシャブヤと彼らの兄弟10人であ
る。 25 そして,銀と金と器具を量って彼らに渡した。それは,王と顧問官や高官たち,また居合わせた全て
のイスラエル人が,神の家のために寄進した物だった。 26 私が量って渡したのは,銀22トン,合わせて6
8キロ相当の銀の器具100個,金3.4トン, 27 1000ダリク相当の金の小鉢20個と,金のように見
事な,赤く輝く良質の銅の器具2個だった。
  28 それから私は彼らに言った。「皆さんはエホバにとって聖なる人たちで,この器具も聖なるものです。
この銀と金は皆さんの父祖たちの神エホバへの自発的な捧げ物です。 29 エルサレムのエホバの家の部屋で,
祭司とレビ族の長たち,イスラエルの氏族の高官たちの前で,それを量って渡すまで,注意深く守っていてく
ださい」。 30 祭司とレビ族は,エルサレムの神の家に持っていくため,量られた銀と金と器具を受け取った。
  31 第1の月の12日,ついに私たちはアハワ川を出発し,エルサレムに向かった。その道中,神が助けて
くださり,敵の攻撃や奇襲から救ってくださった。 32 こうして私たちは,エルサレムに来て,そこに3日と
どまった。 33 そして4日目に,神の家で銀と金と器具を量り,ウリヤの子である祭司メレモトに渡した。彼
と一緒にピネハスの子エレアザルがいて,エシュアの子ヨザバドとビヌイの子ノアドヤというレビ族の人たち
もいた。 34 全ての物は数えられて量られ,重さは全部記録された。 35 捕囚の地から帰ってきた人々は,イ
スラエルの神に全焼の犠牲を捧げた。イスラエル全体のための雄牛12頭,また雄羊96匹,雄の子羊77匹,
罪の捧げ物として雄ヤギ12匹である。この全てがエホバへの全焼の捧げ物だった。
  36 その後,私たちが王の布告書を太守たちと川向こうの地域の総督たちに渡すと,彼らは真の神の家と民
を支援した。
  9 章
  1 こうしたことが終わると,高官たちが私の所に来て言った。「イスラエルの民や祭司やレビ族は,周囲
の国の人々から離れていません。カナン人,ヘト人,ペリジ人,エブス人,アンモン人,モアブ人,エジプト
人,アモリ人の忌まわしい行いから離れていないのです。 2 自分や息子のために,それらの人々の娘を妻とし
て迎えています。それで,聖なる子孫が周囲の国の人々と混ざってしまっています。しかも,この不忠実なこ
とを先頭に立って行っているのは,高官や代官たちです」。
  3 私はこのことを聞くと,内衣と袖なしの上着を引き裂き,髪の毛と顎ひげを引き抜いて,動揺のあまり
座り込んだ。 4 すると,イスラエルの神の言葉に敬意を抱く人が皆,捕囚の地から帰還した人々の不忠実な行
いのことで私の周りに集まってきた。しかし,私は夕方の穀物の捧げ物の時まで動揺したまま座っていた。
  5 夕方の穀物の捧げ物の時,私は嘆くのをやめ,引き裂いた内衣と袖なしの上着を着たまま立ち上がった。
そしてひざまずき,私の神エホバに向かって両手を広げた。 6 私は言った。「私の神よ,私は情けなさと恥ず
かしさであなたに顔を向けることができません。私の神よ,私たちの過ちは頭より高く積み重なり,罪は天に
達するほど増えたからです。 7 父祖たちの時代から今まで,私たちは多くの罪を犯してきました。過ちのせい
で,私たちや王や祭司は周囲の国の王たちの手に渡され,剣で殺され,捕らえられ,強奪に遭い,侮辱され,
今日に至っています。 8 ところが今,少しの間,私たちの神エホバが情けを掛けてくださり,民の一部を逃れ
させて,神の聖なる所の中に安全な場所を与えてくださいました。神よ,あなたは,私たちの目を輝かせ,奴
隷の身である私たちを少しでも回復させようとしてくださったのです。 9 私たちは奴隷ですが,神は奴隷の身
である私たちを見捨てたりせず,ペルシャの王たちの前で揺るぎない愛を示してくださいました。私たちを回
復させて,神の家を建てて廃虚を元通りにし,ユダとエルサレムで石壁を造るためです。
  10 しかし,こうなってしまった今,私たちの神よ,何と申し上げたらよいのでしょう。私たちはあなたの
おきてを捨てました。 11 あなたに仕えた預言者たちを通して与えられた次のおきてです。『あなたたちが入
っていって手に入れようとしている土地は,汚れた土地である。そこの国々の人たちが汚れており,忌まわし
い行いによってその土地を隅々まで汚したからである。 12 それで,あなたたちの娘をその人々の息子に与え
てはならず,その人々の娘をあなたたちの息子のために迎えてもならない。また,決してその人々の平和と繁
栄を望んではならない。この通りにすれば,あなたたちは強くなり,その土地の良い物を食べ,あなたたちの
子孫のためにその土地を永遠に所有するだろう』。 13 悪い行いと大きな罪のせいで,さまざまなことが私た
ちに降り掛かりましたが,神よ,あなたは私たちを過ちに応じて処罰することはせず,ここにいる私たちを逃
れさせてくださいました。それなのに, 14 再びあなたのおきてを破り,忌まわしい行いをする人々と結婚に
よる同盟を結ぶことなどあってよいでしょうか。あなたは激しく怒り,私たちを滅ぼし尽くして,誰一人生き
残ることも逃れることもないようになさるのではないでしょうか。 15 イスラエルの神エホバ,あなたは正し
い神です。そのおかげで私たちは,逃れて今日まで生き残っています。そして,罪を抱えてあなたの前におり
ます。罪のせいで,あなたの前に潔白の身で立つことができないのです」。
  10 章
  1 エズラが真の神の家の前でひれ伏し,泣きながら祈って告白していると,周りにイスラエルの男性や女
性や子供たちが大勢集まってきた。人々は激しく泣いていた。 2 すると,エラムの子孫エヒエルの子シェカヌ
ヤがエズラに言った。「私たちは周囲の国の女性と結婚して,神に対して不忠実なことをしました。それでも,
イスラエルにはまだ望みがあります。 3 神と契約を結び,外国人の妻とその妻から生まれた子たちを皆去らせ
ましょう。エホバの指示,神のおきてに敬意を抱く人たちの指示に従うのです。律法に沿って行動しましょう。
4 立ち上がってください。これはあなたがしなければならないことです。私たちも共にいます。勇気を出して
行動してください」。
  5 そこでエズラは立ち上がり,祭司とレビ族とイスラエル全体の長たちに,話されたことを行うよう誓わ
せた。それで彼らは誓った。 6 エズラは真の神の家の前から立ち去り,エルヤシブの子エホハナンの部屋に行
った。しかし,何も食べず,水も飲まなかった。捕囚の地から帰還した人々の不忠実さを嘆いていたからであ
る。
  7 それから,かつて捕囚にされた人々は皆エルサレムに集合するようにとの知らせが,ユダとエルサレム
の全域に出された。 8 高官や長老たちの決定により,3日以内に来ない人は誰でも持ち物を全て没収され,捕
囚の地から帰還した人々の会衆から追放されることになった。 9 それで,ユダ族とベニヤミン族の人たちは皆
3日以内にエルサレムに集合した。第9の月の20日のことである。全員,真の神の家の庭に座り,事の重大
さと大雨のために震えていた。
  10 祭司エズラは立ち上がり,言った。「皆さんは,外国人の女性と結婚するという不忠実なことをしまし
た。そのため,イスラエルの罪が増えました。 11 それで今,父祖たちの神エホバに告白をし,神の望まれる
ことを行いなさい。周囲の国の人々から離れ,外国人の妻からも離れるのです」。 12 これに対して,会衆全
体は大声で言った。「あなたの言う通りにします。 13 とはいえ,大勢の人がいますし,今は雨期です。外に
立っていることはできませんし,この問題は1日や2日では扱えません。非常に大勢が背いたからです。 14
それで,どうか,高官たちが会衆全体を代表するようにしてください。そして,町々にいる,外国人の女性と
結婚した人を皆,指定された時に各町の長老や裁判人たちと一緒に来させてください。そうすれば,この件に
関して,神の燃える怒りをやがて静めることができるでしょう」。
  15 ところが,アサエルの子ヨナタンとティクワの子ヤフゼヤは反対し,レビ族のメシュラムとシャベタイ
も2人を支持した。 16 しかし,かつて捕囚にされた人々は,合意した通りにした。祭司エズラと,それぞれ
名前が記録されていた氏族長たちは,第10の月の1日に会合を持ち,この件について調べた。 17 第1の月
の1日までには,外国人の女性と結婚した人たち全員の調査を終えた。 18 そして,祭司の子孫の中に外国人
の女性と結婚していた人たちがいることが分かった。エホツァダクの子エシュアの子たちと兄弟たちの中では,
マアセヤ,エリエゼル,ヤリブ,ゲダリヤだった。 19 彼らは妻を去らせると約束し,犯した罪のために群れ
の中から雄羊を各自1匹捧げることにした。
  20 イメルの子孫の中では,ハナニとゼバドヤがいた。 21 ハリムの子孫の中では,マアセヤ,エリヤ,
シェマヤ,エヒエル,ウジヤ。 22 パシュフルの子孫の中では,エルヨエナイ,マアセヤ,イシュマエル,ネ
タヌエル,ヨザバド,エルアサ。 23 レビ族の中では,ヨザバド,シムイ,ケラヤ(すなわちケリタ),ペタ
フヤ,ユダ,エリエゼル。 24 歌い手の中では,エルヤシブ。門番の中では,シャルム,テレム,ウリ。
  25 イスラエルのうち,パルオシュの子孫の中では,ラムヤ,イジヤ,マルキヤ,ミヤミン,エレアザル,
マルキヤ,ベナヤがいた。 26 エラムの子孫の中では,マタヌヤ,ゼカリヤ,エヒエル,アブディ,エレモト,
エリヤ。 27 ザトの子孫の中では,エルヨエナイ,エルヤシブ,マタヌヤ,エレモト,ザバド,アジザ。 28
ベバイの子孫の中では,エホハナン,ハナニヤ,ザバイ,アトライ。 29 バニの子孫の中では,メシュラム,
マルク,アダヤ,ヤシュブ,シェアル,エレモト。 30 パハト・モアブの子孫の中では,アドナ,ケラル,ベ
ナヤ,マアセヤ,マタヌヤ,ベザレル,ビヌイ,マナセ。 31 ハリムの子孫の中では,エリエゼル,イシヤ,
マルキヤ,シェマヤ,シムオン, 32 ベニヤミン,マルク,シェマルヤ。 33 ハシュムの子孫の中では,マテ
ナイ,マタタ,ザバド,エリフェレト,エレマイ,マナセ,シムイ。 34 バニの子孫の中では,マアダイ,ア
ムラム,ウエル, 35 ベナヤ,ベデヤ,ケルヒ, 36 ワヌヤ,メレモト,エルヤシブ, 37 マタヌヤ,マテ
ナイ,ヤアス。 38 ビヌイの子孫の中では,シムイ, 39 シェレムヤ,ナタン,アダヤ, 40 マクナデバイ,
シャシャイ,シャライ, 41 アザルエル,シェレムヤ,シェマルヤ, 42 シャルム,アマルヤ,ヨセフ。 43
ネボの人々の中では,エイエル,マタテヤ,ザバド,ゼビナ,ヤダイ,ヨエル,ベナヤ。 44 この人たちは皆,
外国人の女性を妻としていたが,妻を子たちと一緒に去らせた。

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