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NWT 25 La J
NWT 25 La J
概要
1章
エルサレムが擬人化され,やもめとして描写されている
捨てられて独りで座っている(1節)
シオンの大きな罪(8,9節)
シオンは神に退けられた(12‐15節)
誰もシオンを慰めない(17節)
2章
エルサレムに対するエホバの怒り
エホバは容赦がない(2節)
エホバはエルサレムの敵のよう(5節)
シオンのことで涙が流される(11‐13節)
通り掛かる人は,美しかった都市をあざける(15節)
敵たちはシオンの破滅を喜ぶ(17節)
3章
エレミヤは自分の気持ちと希望を言い表す
「辛抱強く待ちます」(21節)
神の憐れみは朝ごとに新たに示される(22,23節)
神はご自分に希望を抱く人に善いことを行う方(25節)
若い時に苦労するのは良いこと(27節)
神はご自分に近づくものを雲で阻んだ(43,44節)
4章
包囲されたエルサレムの悲惨な様子
食べる物がない(4,5,9節)
女性たちは自分の子供を煮る(10節)
エホバは怒りを浴びせる(11節)
5章
復興を願う人々の祈り
「思い起こしてください。私たちに起きたことを」(1節)
「罪を犯した私たちは悲惨です!」(16節)
「エホバ,私たちを連れ戻してください」(21節)
「良い日々を新たに与えてください」(21節)
1 章
[アーレフ]
1 今や彼女は独りで座っている!
人であふれる都市だったのに。
やもめのようになってしまった!
国々の中で繁栄していたのに。
強制労働を課されている!
数ある州の中で女王だったのに。
[ベート]
2 彼女は夜に激しく泣き,涙が頬を伝う。
愛人は一人も慰めに来ない。
友は皆,裏切り,敵となった。
[ギメル]
3 ユダは捕囚の身となった。
苦悩し,重労働を課された。
異国に住まなければならず,休み場は見つからない。
苦難の中で,迫害する者たち皆に追い詰められた。
[ダーレト]
4 シオンへの道は嘆き悲しんでいる。誰も祭りに来ないからだ。
彼女の門は全て荒れ果て,祭司たちはため息をついている。
乙女たちは悲嘆に暮れ,彼女はひどく苦しんでいる。
[ヘー]
5 敵たちが彼女の主人となり,気楽に過ごしている。
彼女が多くの違反を犯したため,エホバが悲しみを味わわせた。
彼女の子供たちは敵に追い立てられ,捕らわれた。
[ワーウ]
6 シオンは輝きをことごとく失った。
彼女の高官たちは,牧草地を見つけられない雄鹿のようであり,
追われながら力なく歩く。
[ザイン]
7 エルサレムは,家のない苦悩の日々に,
昔持っていたあらゆる貴重な物を思い出す。
民が敵の手に落ち,誰も彼女を助けなかった時,
敵たちは彼女の破滅を見てあざ笑った。
[ヘート]
8 エルサレムは大きな罪を犯した。
そのため,忌まわしいものとなった。
彼女をたたえていた者たちは皆,今では見下げている。
彼女の裸を見たからだ。
彼女はうめき,恥じて背を向ける。
[テート]
9 彼女の汚れは裾に染み付いている。
彼女は自分の将来を全く考えなかった。
驚くほど落ちぶれ,誰にも慰めてもらえない。
エホバ,私の苦悩を見てください。敵がおごり高ぶっています。
[ヨード]
10 敵は彼女のあらゆる財宝に手を掛けた。
彼女は見た。異国の人々が聖なる所に入るのを。
あなたの会衆に入ることを禁じられていたのに。
[カフ]
11 彼女の民は皆ため息をつき,パンを探している。
貴重な品と引き換えに食べ物を得て,生き延びようとしている。
エホバ,ご覧ください。私は無価値な女のようになってしまいました。
[ラーメド]
12 それは道を行くあなた方にとってどうでもいいことなのですか。
目を留めて,見てください!
私に与えられた痛みに匹敵する痛みがあるでしょうか。
エホバの燃える怒りの日に味わった痛みです。
[メーム]
13 神は高い所から私の骨の中に火を送り込み,全ての骨を服従させます。
私の足元に網を広げ,私を引き返させました。
私を惨めな女にしました。
一日中,私は病んでいます。
[ヌーン]
14 私の違反はくびきのように首にくくられています。
神が自らそれをくくりました。
私はそれを首に掛けられ,力を失いました。
エホバは私を敵の手に渡しました。私は彼らに抵抗できません。
[サーメク]
15 エホバは私の中にいる強い者たちを皆,投げ捨てました。
若者たちを打ち砕くため,群衆を呼び集めて私を攻めました。
エホバはユダの処女である娘をブドウ搾り場で踏みつけました。
[アイン]
16 これらのことのために,私は泣いています。目から涙があふれます。
慰め,力づけてくれる者は誰も近くにいません。
敵に圧倒され,私の子たちは打ちのめされています。
[ペー]
17 シオンは両手を広げたが,誰にも慰めてもらえない。
エホバはヤコブの周囲の敵に,ヤコブを攻めるよう命じた。
エルサレムは彼らにとって忌まわしいものとなった。
[ツァーデー]
18 エホバは正しい方です。私がその方の命令に逆らったのです。
全ての国の民よ,聞いて,私の痛みを見てください。
私の乙女や青年たちは捕らわれてしまいました。
[コーフ]
19 私は愛人たちに呼び掛けましたが,裏切られました。
私の祭司や長老たちは,都市の中で息絶えました。
生き延びようと食べ物を探しながら。
[レーシュ]
20 エホバ,ご覧ください。私は窮地に陥っています。
胸の内は激しく動揺しています。
心が乱れています。あなたにことごとく逆らったからです。
外では剣が命を奪い,家の中にも死があります。
[シーン]
21 人々は私のため息を聞きました。誰も慰めてくれません。
敵たちは皆,私に降り掛かった災いについて聞きました。
あなたがそれをもたらしたので,彼らは喜んでいます。
しかし,あなたが宣告した日が来ると,彼らは私のようになります。
[ターウ]
22 彼らの悪事が全てあなたの前で明らかになり,あなたが彼らを厳しく扱ってくださいますように。
私の全ての違反のために,私を厳しく扱われたように。
私は何度もため息をつき,心が病んでいます。
2 章
[アーレフ]
1 エホバは怒りの雲でシオンを覆った!
イスラエルの美を天から地に投げ落とした。
怒りの日に,ご自分の足台を思い起こさなかった。
[ベート]
2 エホバはヤコブの住まい全てを容赦なくのみ込んだ。
激怒のうちに,ユダの防備された場所を打ち壊した。
王国と高官たちを地面に打ち倒し,汚れたものとした。
[ギメル]
3 神は怒りに燃え,イスラエルの力を全て断った。
敵が近づいてくると,神は右手を引き戻し,
ヤコブの中で火のように燃え続けて,周囲を焼き尽くした。
[ダーレト]
4 神は敵のように弓を曲げ,右手を構えた。
好ましく見える人たちを皆,殺していった。
火のような怒りを,シオンの天幕に浴びせた。
[ヘー]
5 エホバは敵のようになり,
イスラエルをのみ込んだ。
全ての塔をのみ込み,
防備された場所を全て滅ぼした。
そして,ユダを大いに悲しませ,嘆かせる。
[ワーウ]
6 神はご自分の仮小屋を,庭園にある掘っ立て小屋のように手荒く扱い,
ご自分の祭りを終わらせた。
エホバはシオンで祭りと安息日を忘れさせ,
激しい憤りを表し,王や祭司を気に留めない。
[ザイン]
7 エホバはご自分の祭壇を退け,
ご自分の聖なる所を見捨てた。
防備された塔の城壁を敵の手に渡した。
彼らはエホバの家の中で,祭りの日のように声を上げた。
[ヘート]
8 エホバはシオンの城壁を滅ぼすことにし,測り綱で測った。
滅びをもたらすことを思いとどまらず,
土塁と城壁が嘆き悲しむようにする。
それらは共にもろくなった。
[テート]
9 彼女の門は地面に沈み込んだ。
神はかんぬきを打ち壊した。
王と高官たちは異国の人々の中にいる。
律法はなく,預言者たちはエホバからの幻を見ない。
[ヨード]
10 シオンの長老たちは地面に座って黙り込む。
頭に土をかぶり,粗布をまとう。
エルサレムの乙女たちはひれ伏した。
[カフ]
11 私の目は涙を流して疲れ切った。
胸の内は激しく動揺している。
肝臓は地面にこぼれ出た。
私の民が落ちぶれたために。
町の広場で子供や幼児が気を失っているために。
[ラーメド]
12 子供たちは母親に尋ね続ける。「穀物やぶどう酒はどこにあるの?」と。
そして,傷を負った人のように,都市の広場で気を失う。
母親の腕に抱かれながら,息絶えていく。
[メーム]
13 エルサレムよ,私はどんな例を示し,
あなたを何になぞらえたらよいだろうか。
処女であるシオンよ,あなたを何と比べたら慰めることができるだろう。
あなたの崩壊は海のように大きい。誰があなたを癒やせるだろうか。
[ヌーン]
14 預言者たちがあなたに関して見た幻は,偽りでむなしい。
彼らはあなたの過ちを明らかにせず,あなたが捕らわれるままにした。
人を惑わす偽りの幻について,あなたに伝え続けた。
[サーメク]
15 通り掛かる人は皆,あなたに向かってあざけるように手をたたく。
驚いて口笛を吹き,エルサレムに向かって頭を振り,こう言う。
「これが,『美しさの極み,全世界の喜び』と言われていた都市なのか」。
[ペー]
16 敵は皆,あなたに向かって口を開けた。
口笛を吹き,歯ぎしりして言う。
「われわれは彼女をのみ込んだ。
これこそ待ち望んでいた日だ。その日が来たのを見届けた!」
[アイン]
17 エホバは行おうとしていたことを行った。
ご自分が言ったことを,ずっと昔に命じたことを実行した。
容赦なく打ち壊し,敵があなたのことで喜ぶようにした。
敵たちの力を強くした。
[ツァーデー]
18 シオンの城壁よ,人々の心はエホバに向かって叫ぶ。
昼も夜も,川のように涙を流せ。
休息してはならず,目を休ませてもならない。
[コーフ]
19 立ち上がれ! 夜に,見張りが始まる時に叫べ。
エホバの顔の前に,心を水のように注ぎ出せ。
その方に向かって両手を上げて祈れ。
どの街角でも飢えて気を失っている子供たちの命のために。
[レーシュ]
20 エホバ,ご覧ください。あなたが非常に厳しく扱われた者を見てください。
女性たちが自分の産んだ健康な子供を食べることが続いてよいでしょうか。
祭司や預言者がエホバの聖なる所で殺されてよいでしょうか。
[シーン]
21 少年も老人も死んで,通りに横たわっています。
私の乙女や青年たちも剣によって倒れました。
あなたは怒りの日に彼らを容赦なく殺しました。
[ターウ]
22 祭りの日が来たかのように,あなたは四方から恐怖を呼び集めます。
エホバの憤りの日に,逃れた人も生き残った人もいませんでした。
私が産んで育てた子たちは,敵に根絶やしにされました。
3 章
[アーレフ]
1 私は神の激怒のつえによる苦悩を見た者である。
2 神は私を追い立て,光ではなく闇の中を歩ませる。
3 一日中,何度も私を退ける。
[ベート]
4 神は私の肉と皮膚を衰えさせ,
私の骨を折った。
5 私を包囲し,毒と苦難で取り囲んだ。
6 私を暗い場所に座らせた。遠い昔に死んだ人のように。
[ギメル]
7 神は私を壁で囲み,逃げられないようにした。
私に重い銅の足かせをはめた。
8 私が助けを求めて必死に叫んでも,私の祈りを退ける。
9 私の行く手を切り石でふさぎ,
私の道をゆがめた。
[ダーレト]
10 神は熊のように,隠れているライオンのように,私を待ち伏せする。
11 私を道から外れさせ,
引き裂いて,見捨てた。
12 弓を曲げ,私を矢の的にする。
[ヘー]
13 神はご自分の矢筒の矢で私の腎臓を射抜いた。
14 私は全ての国の民の笑いものになり,一日中,彼らの歌の題材となった。
15 神は私を苦いもので満たし,ニガヨモギであふれさせた。
[ワーウ]
16 神は砂利で私の歯を砕き,
私を灰の中で縮み上がらせる。
17 あなたは私から平和を奪い去ります。
私は幸福を忘れてしまいました。
18 それで私は言います。「私の栄光も,エホバへの期待も失われた」と。
[ザイン]
19 思い起こしてください。私が苦悩していて,家もないことを。ニガヨモギと毒のことを。
20 あなたは必ず思い起こしてくださり,身をかがめて私を助けてくださいます。
21 私はこのことを心の中で思い返し,辛抱強く待ちます。
[ヘート]
22 エホバの揺るぎない愛のおかげで,私たちは滅びませんでした。
神の憐れみは決して絶えません。
23 それは朝ごとに新たに示されます。あなたは常に信頼できる方です。
24 私は言いました。「エホバが私の全てです。ですから,私はその方を辛抱強く待ちます」と。
[テート]
25 エホバは,ご自分に希望を抱く人,ご自分に導きを求める人に,善いことを行う方。
26 エホバの救いを静かに待つのは良いことである。
27 人が若い時に苦労するのは良いことである。
[ヨード]
28 神に荷を負わされた人は,独りで座って黙っていよ。
29 ひれ伏して口を土に付けよ。まだ望みがあるかもしれない。
30 自分を打つ者に頬を差し出し,十分に侮辱を受けよ。
[カフ]
31 エホバは私たちをいつまでも捨ててはおかない。
32 悲しみを生じさせたが,憐れみを示してくださる。揺るぎない愛に満ちているから。
33 人々を苦しめたり悲しませたりすることを,その方は望んでいない。
[ラーメド]
34 地上の全ての囚人を踏みにじること,
35 至高者の前で人を公正に扱わないこと,
36 訴訟において人を陥れることを,
エホバは容認しない。
[メーム]
37 エホバが命じていないのに,何かを言って実現させられる者がいるだろうか。
38 至高者の口から,悪い事柄と良い事柄が一緒に出ることはない。
39 生きている人が,自分の罪の結果について不平を言うべきだろうか。
[ヌーン]
40 自分たちの生き方を見つめ直し,エホバのもとに帰ろう。
41 天にいる神に向かって両手を上げ,心からこう祈ろう。
42 「私たちは違反を犯して逆らい,あなたから許されていません。
[サーメク]
43 あなたは怒り,私たちが近づけないようにしました。
私たちを追って,容赦なく殺しました。
44 ご自分に近づくものを雲で阻み,私たちの祈りが届かないようにしました。
45 私たちが人々からごみくず同然と見なされるようにします」。
[ペー]
46 敵は皆,私たちに向かって口を開ける。
47 私たちは常に恐れを感じ,落とし穴にはまっているかのようだ。
荒廃と崩壊を味わっている。
48 私の目から涙が川のように流れる。私の民が衰弱したために。
[アイン]
49 私の目は止めどなく涙を流し続ける。
50 エホバが天から見下ろし,ご覧になるまで。
51 私の都市の全ての娘たちを見て,私は悲しみに暮れる。
[ツァーデー]
52 敵たちは鳥を狩るかのように,理由もなく私を追い詰めた。
53 穴の中にいる私の命を絶とうと,石を投げ続けた。
54 水が私の頭を越えるまでになり,私は「もうおしまいだ!」と言った。
[コーフ]
55 エホバ,私は深い穴からあなたのお名前を呼びました。
56 私の声を聞いてください。助けや安らぎを求める叫びに対して,耳を閉ざさないでください。
57 私が呼び掛けた日に,あなたは近づいてくださり,「恐れてはならない」と言ってくださいました。
[レーシュ]
58 エホバ,あなたは私の訴えを弁護し,私の命を救ってくださいました。
59 エホバ,あなたは私が不当な仕打ちを受けたのをご覧になりました。
どうか私が公正に扱われるようにしてください。
60 あなたは彼らの復讐を,私に対するたくらみを全てご覧になりました。
[スィーン]または[シーン]
61 エホバ,あなたは彼らのあざけりを,私に対するたくらみを全て聞かれました。
62 私に敵対する者たちの言葉,私について一日中ささやく事柄を。
63 見てください。彼らは座っている時も立っている時も,私をあざける歌を歌います。
[ターウ]
64 エホバ,あなたは彼らの行いに応じて返報します。
65 彼らの心を固くします。それが彼らへの災いです。
66 あなたは怒りのうちに彼らを追い,エホバの天の下から滅ぼし尽くします。
4 章
[アーレフ]
1 光り輝く純金がくすんでしまった!
聖なる石がどの街角にも散らばっている!
[ベート]
2 精錬された金のように貴重だったシオンの子たちは,
陶芸家が作った土器のつぼのように見なされた!
[ギメル]
3 ジャッカルでさえ乳を与えて子を養うのに,
私の民は荒野のダチョウのように冷酷になった。
[ダーレト]
4 乳児は喉が渇き,舌が上顎にくっつく。
子供はパンを欲しがるが,誰も与えない。
[ヘー]
5 以前ごちそうを食べていた人たちが,飢えて通りに横たわっている。
高価な服を着て育った人たちが,灰にまみれている。
[ワーウ]
6 私の民への処罰は,ソドムの罪に対する処罰よりも重い。
ソドムは瞬く間に滅ぼされ,助ける者はいなかった。
[ザイン]
7 彼女のナジルは,雪よりも清く,ミルクよりも白かった。
サンゴよりも赤みがかっており,サファイアのようにつやがあった。
[ヘート]
8 今や彼らの見た目はすすよりも黒く,
通りで見分けが付かない。
彼らの皮膚はしなびて骨に張り付き,枯れ木のようになった。
[テート]
9 剣で殺される人の方が,飢え死にする人よりもましだ。
作物が不足して,いわば刺し通され,やつれ果てる人よりも。
[ヨード]
10 思いやり深かった女性たちが,その手で自分の子供を煮た。
私の民が衰弱している時,子供が彼女たちの嘆きの食事となった。
[カフ]
11 エホバは憤りを表し,燃える怒りを浴びせた。
シオンで火をおこし,それは彼女の土台を焼き尽くす。
[ラーメド]
12 地上の王たちも,大地に住む全ての人も,信じなかった。
敵たちがエルサレムの門から入ってくることなど。
[メーム]
13 そうなったのは,預言者たちの罪と,祭司たちの過ちのため。
彼らは都市の中で,正しい人たちの血を流した。
[ヌーン]
14 彼らは目が見えないかのように通りをさまよった。
血によって汚れており,
その服に触れることは誰にも許されない。
[サーメク]
15 人々は彼らに向かって叫ぶ。
「向こうへ行け! 汚らわしい! 行け! 行け! われわれに触るな!」と。
彼らは家もなく,さまよい歩く。
異国の人々はこう言った。
「彼らをここにとどまらせるわけにはいかない。
[ペー]
16 エホバは彼らを散らしたのであり,
もう彼らを好意的に見ることはない。
誰も祭司を尊ばず,長老を敬わない」。
[アイン]
17 私たちは目が疲れ切っている。助けを求めてむなしく目を凝らしたから。
ひたすら見張って,待ち続けた。私たちを救うことができなかった国民を。
[ツァーデー]
18 敵が私たちの一挙一動をうかがうので,広場を歩くことができなかった。
私たちの終わりは近づいた。人生は終わった。終わりが来たのだ。
[コーフ]
19 追ってくる者たちは,空を飛ぶワシよりも速かった。
山々の上で私たちを追い,荒野で待ち伏せした。
[レーシュ]
20 私たちの命の息吹である,エホバに選ばれた者が,彼らの大きな穴の中に捕らわれた。
その者について私たちは,「異国の人々の間にいても,彼の陰の下で生きる」と言っていた。
[スィーン]
21 ウツに住むエドムよ,喜び,歓喜せよ。
ただし,あなたにも杯が回ってくる。あなたは酔って,裸をさらすことになる。
[ターウ]
22 シオンよ,あなたの過ちに対する処罰は終わった。
あなたが再び捕囚の身になることはない。
エドムよ,神はあなたの過ちに注意を向け,
あなたの罪を明らかにする。
5 章
1 エホバ,思い起こしてください。私たちに起きたことを。
目を留めて,見てください。私たちの恥辱を。
2 私たちの相続地はよそ者に,家は外国人に渡されました。
3 私たちは父のいない孤児になりました。
母はまるでやもめのようです。
4 自分たちの水を飲むにもお金を払わなければならず,まきも買わなければなりません。
5 追い詰められ,疲れ果てましたが,休ませてもらえません。
6 エジプトとアッシリアに手を差し出します。
足りないパンを得ようとして。
7 罪を犯した父祖たちはもういないのに,私たちが彼らの過ちを負わなければなりません。
8 立場の低い人たちが,今では私たちを支配しています。
誰も彼らの手から私たちを救ってくれません。
9 荒野で剣に襲われるので,命懸けでパンを持ってこなければなりません。
10 飢えの苦しみのために,皮膚が炉のように熱くなりました。
11 シオンにいる妻たちとユダの町々にいる乙女たちは辱められました。
12 高官たちは片手を縄で縛られてつるされ,長老たちも尊ばれませんでした。
13 若者たちはひき臼を運ばされ,少年たちはまきを担がされてよろめきます。
14 長老たちは都市の門の所からいなくなり,若者たちは音楽を奏でません。
15 私たちの心は喜びを失い,踊りは嘆きに変わりました。
16 頭から冠が落ちました。
罪を犯した私たちは悲惨です!
17 そのため,私たちの心は病んでいます。
これらのことのために,目がかすんでいます。
18 シオンの山は荒廃し,キツネがうろついています。
19 エホバ,あなたは永遠に王座に座られます。
あなたの王座はいつの時代までも存続します。
20 どうして私たちをずっと忘れ,これほど長く見捨てておかれるのですか。
21 エホバ,私たちを連れ戻してください。喜んであなたのもとに帰ります。
昔のような良い日々を新たに与えてください。
22 しかし,あなたは私たちをすっかり退けました。
今でも激しくお怒りになっています。