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What are the Researches on Rural Planning

Article  in  JOURNAL OF RURAL PLANNING ASSOCIATION · January 2014


DOI: 10.2750/arp.33.339

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Eiji Yamaji
The University of Tokyo
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□特集 基調論考□

農村計画学研究とは何か
What are the Researches on Rural Planning


山 路 永 司*
Eiji YAMAJI

1 はじめに における研究および関連する行事を振り返ったうえで,
農村計画学会は前史を経て 1982 年に設立されたが, 今後のあるべき方向について考えてみたい。
その設立趣意書には,農村計画学会の活動目的として, 2 研究成果
「本学会は農村の計画・整備のみならず,広く農業地域 研究の成果については,学会誌(当初は毎年度4冊,
を中心とした広域的計画をも対象とし,また,国内はも 1999 年度より5冊),学術研究発表会伷概集,シンポジ
とより国外の関係諸機関との連携をはかりつつ,学術団 ウム要旨集,刊行図書に現れる。学術研究発表会での個
体として文化発展に寄与することを目的としている。
」 別の研究の要旨,シンポジウムにおける講演や討論の要
と書かれてある。そしてこの 30 余年,この趣旨を実現 旨は,後日,学会誌に掲載される。
すべく活動を続けてきた。 したがって,学会誌(通常号および論文特集号)を見
学会が行ってきた活動は,ほぼ全てが過去の学会誌 れば,農村計画学の研究の全体像が,ほぼ理解できる。
(2013 年度末で 143 冊)
,学術研究発表会要旨集,シン 3 論文数等の変遷
ポジウム資料として残されている。しかし,これら全て 研究成果の結果として学会誌に掲載される各記事は,
を読み返すにはあまりに厖大であり,また学会としても, 当初は論文,報文,報告等と区分されていた。その後若
10 年の節目ごとに学会活動をレビューしてきた。 干の変化があり,2010 年 9 月の投稿規程の改正によって,
当初 10 年間の活動については,冨田・山路が,学会 論文,報告(調査 ・ 計画 ・ 設計 ・ 実務などに関する資料,
設立の経緯,農村社会の変化と農村計画研究,都市化と 紹介および報告),論考(農村計画学の発展に寄与する
農村計画研究等を振り返った上で,学術研究発表会,秋 論述)と整理されている。
期シンポジウム,日本学術会議農村計画研究連絡委員会, 70
学術交流セミナー,ドイツとの交流,事務局の整備,10
60
周年記念講演会の経緯を取りまとめている。 ㄽᩥ㸦ㄽᩥ≉㞟ྕ㸧
学会設立 20 周年目には,蓑茂 ・ 中村 2)が「総説」を, 50

春山 ・ 明石 3)が「論文」を,香川ら 4)が「キーワード」を, 40
◊✲Ⓨ⾲
㸦ཱྀ⟅㸧
5) 6)
門間 が「シンポジウム」を,山下 が「現地研修集会」
30
を,松森 7)が「まちづくりむらづくり」を,それぞれ対 ◊✲Ⓨ⾲
㸦࣏ࢫࢱ࣮㸧
象として,20 年間のレビューを行っている。 20
Ꮫ఍ㄅ㏻ᖖྕ
そして 30 周年に際しては,編集委員会 8)が春期 ・ 秋
10
期のシンポジウムについて一覧を載せ,能美 9)が「最近
0
10 年間の研究動向」を,藤崎 10)が「農村計画先進モデ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132

ル地区」について,取りまとめを行っている。
図1 年次ごとに見た論文数等の変遷
こうした経緯を踏まえ,本号では「農村計画学分野の
現在までの研究動向と今後の方向性」を取りまとめるこ まず図1には,論文数等の変遷を示した。学術研究発
とになった。分野ごとの詳細なレビューは,都市農村交 表会での口答発表件数は,初回は 7 本にすぎなかったが,
流,都市近郊地域研究,再生可能エネルギー,獣害問題, 徐々に増加し 10 年目から 40 本前後で推移した。さらに
農山村の持続性という項目ごとに,この後のページで詳 増える傾向にあったため,また,口答発表にとどまらず,
説される。冒頭の本項では,より包括的に農村計画学会 その成果を査読付き論文として完成度を高めてもらうた
*東京大学大学院新領域創成科学研究科 Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo

  339
めに,学会設立 18 年目(1999 年度)からは,春期大会 るため,原典を参照いただくとして,ここでは,カテゴ
はポスター発表,秋期大会は査読付き論文の発表という リ別の論文数を掲載する。
形式に,大きく変更された。 (2)その後 10 年の変遷
論文(学会誌通常号)は,学会誌の 1 ∼ 4 号に掲載さ 能美 9)は,2002 年度から 2011 年度の 10 年間の論文,
れた「論文」の数であり,
「報文」「報告」「論考」「総説」 報告,論考,秋期大会論文の総計 571 本を,17 領域に
は含めていない。論文(論文特集号)は,当初5年間は「農 分類して,その動向を整理した。表2は,能美による分
村計画論文集」として刊行され,6年目からは「農村計 類とそれぞれの占める割合,そして 10 年間での増減の
画学会誌・論文特集号」と位置づけが変更された。この 傾向である。増減の傾向は,単純に前半・後半の論文数
両者の「論文」を合わせると,
当初は 70 本近くあったが, の比較によって示した。
新方式への変更以降,どちらのカテゴリも年々低下傾向 農村活動・交流は,全体でも最多であり,また増加傾
にあることがわかる。 向を示した。ほか増加傾向を示したのは,農村計画論,
研究発表(口答)は,先に述べたとおり年々増加して 集落・コミュニティ,鳥獣害問題であった。
きたが,研究発表(ポスター)に方式を変更して以降は, (3)論文特集号論文の研究対象
論文と同様に,徐々に減る傾向にある。 論文特集号は,秋期大会(学術研究発表会)と対応し
4 研究分野の変遷 て出版されている。学術研究発表会では,研究分野の近
農村計画学会の設立当初には,従来の個別研究分野そ い 3-4 編の論文をまとめたセッションを設け座長を依頼
のもののような研究発表が多数見られた。これは,総合 する。当初はそういったプログラム構成としていただけ
学である農村計画学分野を形作るために,やむを得ず通 であったが,2010 年度秋期大会から,それぞれのセッ
らざるを得ない道であった。しかし徐々に各分野の垣根 ションに名前を付けることになった。それまでは,セッ
は低くなり,融合化が進み,従来の研究分野枠に収まら ションは組むものの,発表論文ごとに討議を行っていた
ない,これこそが農村計画研究,という研究が増えてき が,この時から,個別討議に加え各セッションの最後に
ている。以降,節目ごとにレビューする。 総合討論の時間を取ることとしたためである。セッショ
(1)当初 20 年の変遷 ン名は組み合わせた論文の内容を短いことばで表し,ま
3)
春山 ・ 明石 は,学会設立から 20 年間の学会誌論文
をレビューした。このレビューは,単に各論文をカテゴ 表2 その後 10 年の研究領域
領域 割合(%) 傾向
ライズしただけではなく,論文を整理する前提として,
A:農村計画論 3.3 +
農村計画学の必要性に関する時代的背景の解説に大きく B:農業生産・農業経営 3.3 −
C:農地・農業関連施設・農村整備 10.2 −
紙数を割いている。この解説については要約が困難であ
D:農村活動・交流 13.8 +
E:農村自治体活動・市町村計画 2.5 −
表1 学会設立から 20 年間の学会誌論文 3) F:農村生活 8.6 −
前半の 10 年 後半の 10 年 G:集落・コミュニティ 4.7 +
土地分級 7 公益機能 15 H:地域資源管理 12.4 −
集落整備 ・ 集落計画 18 海外農業 24 I:評価 7.9 −
村落の空間構成 8 事業効果 7 J:地域づくり・土地利用 7.7 −
住民参加の意義 5 市民農園 3 K:農村生物環境空間 9.5 −
クラインガルテン 3 土地分級 3 L:鳥獣害問題 2.5 +
都市と農村の共生空間 2 土地利用 4 M:森林・林業 1.6 +
生活環境 8 農村集落の特性 4 N:アジア地域問題 7.4 −
村落内の産業 3 集落の分類と類型化 4 O:ヨーロッパ地域問題 2.3 +
農業基盤整備 8 地域区分 3 P:その他外国問題 1.4 −
土地利用計画 5 Q:その他 1.1 −

表3 秋期大会におけるセッション名
2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年
農村起業・青空市 農業・経営 農業土木 ・ 環境 農業・農園経営 行政の役割を考える
農業・農地 農業・農村情報 農業 ・ 農村整備 農業労働力・後継者 食住の新展開
農業・農村体験 環境活動・水辺空間 情報 ・ 地域社会 水質 ・ 水田管理 農村社会の特質
農村観光・グリーンツーリズム 農村活動・交流 地域活動 ・ 人材育成 農村社会 農村資源の活用と外部人材
農村自治体 農地・生活環境 農村生活 ・ 災害対応 環境・資源管理 地域資源を活かす組織
農村住民移動 小学校・農村生活 地域資源 経済評価 調査方法への提言
集落・コミュニティ 農村社会 まちづくり 鳥獣害 生きものとの関わり
農村資源管理 農村獣害 経済効果・地域連携 中国農業・農村 自然災害と復興
農村環境 アジア生活環境 景観 ・ 鳥獣害 台湾農業 ・ 農村
野生動植物 台湾・韓国農村 外国農業 ・ 農村 東日本震災

340  農村計画学会誌 Vol. 33, No. 3, 2014年12月


た総合討論の論点を明示する役割を果たしている。した 表4 「改訂農村計画学」の構成と学会員の研究分野
がって,その名称を追うことで,研究分野や対象の変遷 改訂農村計画学(2003) 能美(2012) 割合(%)
1.農村の特質と農村計画 A,B 6.7
が大まかにわかる。 2.農村計画の体系と構成 E,G 7.2
表3は,直近5年間のセッション名を列挙したもので 3.土地利用計画 J,M 9.3
4.生活環境整備 C,F 18.7
ある。配列は,発表順ではなく,分野ごとの順番に入れ 5.農村環境の保全と管理 H,K,L,(I) 32.2
替えてある。なお,セッションを組む場合,あまり近い 6.中山間地域の活性化 D 13.8
7.西欧の農村計画 O,(N,P) 11.0
テーマでなくとも時間割上組まざるを得ない場合もある その他 Q 1.1
ため,研究分野としてやや正確性に欠けることに留意す
る必要がある。 たものであるため,農業経済学分野,建築学分野,緑地
(4)農村計画学の分野とは何か 学分野,農村社会学分野,地理学分野等の記述は少なく
以上の分類は,学会員が重要と考えるテーマの研究を ならざるを得なかった。そのことに留意した上で,本書
行い,投稿し,掲載された論文を,分野別に整理したも との対応関係を整理してみた。
のである。 表4は,「改訂農村計画学」の7章構成に能美の分類
一方,学会の立場として,こうした研究が重要である を対応させたものである。「農村環境の保全と管理」に
と提示することも,あってよい。それについては次項5 関する研究が群を抜いて多くなっており,教科書をつく
で述べるが,その前に,これまでの研究者たちが「農村 る立場からは,この分野をより充実させる必要があるこ
計画学」をどう捉えてきたかを振り返る。 とが示唆される。一方,割合の少ない分野の研究を充実
「農村計画」に関係する書籍は少なからず出版されて させる必要もあるだろう。
おり,東京大学図書館所収の書籍を検索したところ,表 5 学会が考える重要分野
題あるいはキーワードに「農村計画」を含む書籍は 342 これまで述べてきた研究の成果(論文)は,会員個々
冊あった。さらに,表題に「農村計画」を含む書籍は 人が行った研究を,ある段階で取りまとめて投稿し掲載
55 冊,うち「農村計画学」を含む書籍は8冊,
「農村計 された論文である。
画論」を含む書籍は2冊であった。 一方,学会誌には,編集委員会主導によって特集号が
「農村計画論」の2冊は,いずれも本学会の元会長に 組まれることも多い。とくに 1999 年に論文特集号が刊
よるもので,青木志郎編著「農村計画論」(1984.10)お 行されるようになって以降は,学会誌は,投稿されてき
よび冨田正彦「現代農村計画論」(1984.5)であった。 た論文で構成することよりも,学会が重要と考えるテー
「農村計画学」を冠した書籍は3点あり,編集委員会 マで「特集」を組むことにも重点を置き,さらには特集
編「農村計画学 : 農業土木から農村整備への展開」農業 に軸足を移したとも考えられる。特集のテーマは,編集
土木学会(1992.3),その改訂版である「改訂農村計画 委員会が「いま学会員に伝えるべきテーマは何か」の検
学」農業土木学会(2003.5),そして,千賀裕太郎編「農 討から決められる。したがって,テーマが発表され,公
村計画学」朝倉書店(2012.4)である。 募が始まった段階で,ちょうど終了している研究,現在
また,学会設立 10 周年時には,農村計画学会編で「農 進行中の研究を仕上げて投稿する場合が多いだろう。加
村計画学への道」農林統計協会(1993.7),「農村計画用 えて,特集テーマに造詣の深い非会員に,原稿を依頼す
語集」農林統計協会(1993.7),「農村計画学の展開」農 ることもある。
林統計協会(1993.12)が刊行されている。 表5は,2011 年度以降の特集テーマ(震災復興特集
さらに,今年度になってからは,30 周年記念事業の を除く)を一部列挙したものである。ここに,農村計画
一環として「農村計画学のフロンティア」シリーズが農 をとりまく情勢等を考慮して編集委員会が重要と考える
林統計出版から現在までに3冊が刊行されている。 テーマが何であったのかが,明示されている。
これら以外の書籍は「農村計画」を単独のことばとし また,春期大会・秋期大会のシンポジウムは,学術交
ては用いていないが,「都市農村計画」「都市・農村計画」 流委員会主導によって,その時々の重要なテーマ,学
「土地利用計画」「農村計画手法」といった用いられ方を 会大会開催地にちなんだテーマが設定される。これも,
している。 学会側が会員に向けたメッセージである。2002 年度∼
「農村計画学」の体系は何かを考えるとき,これらの 2011 年度のシンポジウムについては,31 巻 2 号に掲載
どの書籍に基づくのがよいのか難しいが,ここでは「改 されていることもあり,ここには再掲しないが,じつに
訂農村計画学」を用いることとする。この書は,主とし 魅力あるテーマに れている。
て農業土木分野の学生や実務家の教科書として編成され 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災は,これまでにない

農村計画学研究とは何か  341
表5 編集委員会企画の特集テーマ(副題は省略) ものと思われる。
発行年 巻号 特集のテーマ フィールド(あるいは事例)を対象に,課題を設定し,
2011 30(1) 脱成長の農村計画・地域づくり
2011 30(2) 西欧農村計画適用の功罪と展望 調査計画を立案し,正確なデータを得て,統計解析を行
2011 30(3) 農村計画実践の30年 い,仮説を検証し,論文としてまとめる,といった一連
2012 31(3) ふるさと再考
2013 32(1) 地域森林管理と農村計画、その主体形成 の流れは,農村計画学研究者としての基本といえる。し
2013 32(2) 古民家再生を通して考えるまち・むらづくり かし,この過程は,
「検証」ではあるが「計画」として
2013 32(3) 外部人材と農山村再生
2014 33(1)「スマートな農山漁村」の実現に向けて は物足りない。
2014 33(2) 農村計画系人材の育成∼大学での現状と現場からの要望 農村計画学の論文のなにがしかは,農村の未来を描き
影響を日本社会に与えている。農村計画学会では,復興 夢を与える「計画・デザイン」であってほしい。そうな
を支援する立場から,春期大会のシンポジウムでは,毎 れば,学会はより活性化し,農村に夢を与え,社会への
回震災復興をテーマとし,3ヶ月ごとに刊行される学会 貢献に繋がるだろう。
誌においても,毎号,震災復興特集を組んできた。これ (4)農村計画の「実践」
も,学会が発する強いメッセージである。 本稿では,
「研究」について,
またその成果品である「論
6 考察 文」について主に述べてきた。しかし農村計画学は現場
(1)農村計画学の特質 的科学,現場的学問であるので,研究活動と現場での実
農村計画学は,農村を総合的・複眼的に見る総合科学 践とは一体不可分である。
であるべきであって,個別の分科細目を持つ「科」学で 現場での実践については,学会誌においても「まちづ
はない。もちろん,個別の「科」学,基礎学をベースに くりむらづくり」等のページで紹介されている。学会活
することは重要である。 動としても見学会やセミナー等で,学びあうことが行わ
農村計画学は,分類としてフィールド科学(現場的科 れている。個々の研究者レベルで,研究者仲間で,現場
学)であることが多い。しかし,理論科学,実験科学と 技術者を交えたグループで,行政担当者も交えたグルー
しての農村計画学もありうる。 プで,「研究」と「実践」とを議論する機会を増やすこ
手法としては,帰納的であることが多い。しかし,演 とが望まれる。そうした様々な「場」と「機会」を設け
繹的手法,Sein ではない Sollen「あるべき論」はもっ ることも学会の大きな使命であろう。
と追究される必要があると考える。
(2)研究のリズム 引用文献
作物を対象とする研究者は,日本においては春になる 1)冨田正彦・山路永司(1993):農村地域の変化と農村計画

前に研究計画を立て,夏に実験や測定を行い,秋に取り の 10 年,農村計画学会誌,11(4),26-35.
2)蓑茂寿太郎 ・ 中村好男(2002):農村計画に対する近年の
まとめ,冬に考察を深め,学会発表の準備あるいは論文
思考─農村計画学会誌の総説に るこの 20 年─,農村計画
投稿を行うといったリズムをもつことが多いようであ
学会誌,21(1),18-25.
る。農村計画学は,作物栽培のみを対象としているわけ 3)春山成子・明石光一郎(2002):学会誌論文にみる 20 年,
ではないため,こうしたリズムである必要はないが,何 農村計画学会誌,21(1),26-32.
らかのリズムに乗ることは重要である。 4)香川隆英ほか(2002):キーワードにみる農村計画の新動
春期大会でポスター発表を行うためには,2月上旬ま 向─過去 10 年のキーワードに探る─,農村計画学会誌,21
(1),33-38.
でに取りまとめる必要がある。採用されれば4月上旬の
5)門間敏幸(2002)
:時代とともに歩んだ学会シンポジウム,
大会で発表し,討議で貰ったコメントを活かしながら,
農村計画学会誌,21(1),39-46.
論文としてブラッシュアップし,秋期大会論文へと仕上
6)山下仁(2002):現地研修集会が果たした役割,農村計画
げたい。しかしその期間は1ヶ月しかない。とはいえ, 学会誌,21(1),47-52.
1年と1ヶ月かけるのは勿体ない。したがって,秋期大 7)松森堅治(2002):「まちづくりむらづくり」にみる農村の
会をターゲットとするならば,春期大会での発表内容の 20 年,農村計画学会誌,21(1),53-59.

完成度をより高めておく必要がある。 8)編集委員会(2012):活動:総会 ・ 春期・秋期シンポジウ


ム 最近のテーマとプログラム,農村計画学会誌,31(2),
(3)農村「計画学」らしい研究
128-131.
秋期大会での発表論文は,投稿後の審査段階で,一般
9)能美誠(2012)
:農村計画学会における最近 10 年間の研究
審査もしくは計画・デザイン系審査が行われる。発表論 動向,農村計画学会誌,31(2),138-140.
文にどちらの審査を通過したかは明示されていないが, 10)藤崎浩幸(2012):農村計画先進モデル地区の概要,農村
論文の内容から推測すると,殆どが一般審査を通過した 計画学会誌,31(2),141-143.

342  農村計画学会誌 Vol. 33, No. 3, 2014年12月

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