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DMP 600
DMP 600
I I III
( ) 動ひずみ測定器
〆
ノ
このたびは、共和電業の製品をお賀求めいただきまして
識にありがとうございます。
この取扱説明書をよくお読みいただき、末永くご愛用い ー
ただきますようお願い申しあげます。
取扱説明書に説明されている以外白方法ではお使いにな
らないでください。
) ¥
1 1
甲
(胃次
安全上のご注意 1・2 6 . ブリッジボックス(別売付属品) 19
..
..
..2
0
機種 2 6・1 ブリッジボックス DB-P型 19
標準付属品 2 6・2 ブリッジボックスへの配線方法 20
注意 3 7 . 収納ケース〈別克付属品) 21-22
1.各部の名称と主な齢E 4-5 8 . その他の別売付属品 23
, 型〈マニュアルバランス) 4
1-1 60
1・6
02・
603 8・1 アンプ固定台 F A
-'B 23
-26 1
1・6
12・
613
型(オートバランス) 5 8・2 延長ケーブル N 23
2
. 使用電源 6 8・3 ノイズフィルタ F 23
2-' 電:東電圧 6 9 . 異常時の処置 24"
"'26
2-2 掻弛 6 9・1 電源が入らない場合 24
3
. 接続 7.
...
.9 9・2,初期平衡調整ができない場合 24
3・1 電源の接続 7 9・3 出力が出ない場合 25
3・2 入力の接続 8 9-4 零点が移動する場合 26
3・3 出力の誌犠 9 与 5 ノイズが発生する場合 26
4
. 設定前の調整 1
0.
..
...
14 1 0.ひずみの計算法 27-31
4・1 電源の投入 10 10・1 ひずみゲージを使用した場合の
4-2 予熱 10 計算法 27
4・3 初期不平衡分の調整 10 10・2 ひずみゲージの枚数による補正 29
4-4 手動バランス調整方式型 11 10・3 ゲージ率が 2
.∞以外のひずみゲージ
4-5 自動バランス調整方式型 12 を使用する場合 30
4・6 零点の移動 12 10・4 ひずみゲージ式変換器を使用した
4・7 ローパスフィルタの設定 13 . 場合の計算法 30
4・8 ブリッジ電圧の切換 13 105 延長ケーブルを使用した場合の補正 3
・ 1
5.操作 15-18 1
1.仕様 32-36
5・1 機器接続の確認 15 11-1 601・602・603型
5・2 感度設定器、 感度微調整器の設定 15 (マニュアルバランス)仕様 32
5-3 電流出力の調整 16 11-26 11・612・613型
5・4 校正値の設定および挿入 16 (オートバランス)仕様 33
5・5 測定 17 11-3 感度粋陸・出力特性 36
5-6 過大入力 18 1 4 ブロック
1・ 36
5・7 電磁オシログラフとの組み合わせ 18 11石 外 形 寸 法 図 36
亙
. ‘圃証書Z属覇~
安全主の『注意 (ご使用前に必ずお読みください)
圃ご使用の前に
ご使用の前に、この「安全上のご也意Jをよくお読みください。
お読みになったあとは、いつでも見られるところに必ず保管してください。
ご使用に際しでは、下記の安全注意事項を必ずお守りください。
なお、これらの注意に反したご使用により生じた傷害につきましては、脚共和電業は責任と保証を負いかね
ます。
-本機器には、安全にご使用していただくために、下記シンボルマークを使用して
います。
保護接地端子を示します。
本機器にこの表示のある端子は、必ず接地してくださ t'
0
GND
-この「安全土のご注意」および本機器には、安全にご使用していただくために、下
記警告表示が使用されています。
│
企警 .
t
:.I:取り扱いを誤った時、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想
f
:
:
Eヨ l 定される場合。
:取り扱いを誤った時、使用者が障害を負う危険が想定される場合
&注意 および物的損害の発生が想定される場合。
A警 告
-電源
火災防止のため、本機器の電源電圧仕様と、お使いになる電源の電圧が合っていることを、必ず確認した
うえで、本機器の電源を入れてください。
-電源コ ー ドと電源コンセント
感電や火災防止のため、電源コードおよび3極ー 2極変換アダプタは、当事土から供給されたものを使用し、
保護接地端子を備えた電顕コンセントにだけ接続してください。電源コードに接地線のある 3極電源
コードを使用する場合は、保護撃事師高子のある 3極電源コンセントを使用してください。
保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保謹動作が無効になります。
取扱説明書をE在認の上、本機器の電源スイッチが r O
FFJの状態で電源コ ー ドを本機器に接続 してから、
電源プラク を電源コンセントに接続して ください。
e
1-2
-保護接地
感電紡止のため、本機器白電:iJjを入れる前には、必ず保護接地を行ってください。
3極ー 2極アダプタを使用する場合には、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してくだ
さい。
電源コードが平行ピニル線で 2極のものを使用する場合は、別途アース線で保護接地端子を必ず接地し
てください。
-保護接地の必要性
感電防止のため、本機器の外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結纏を外したりしないでく
ださい。
-保護機能の確認
感電防止のため、保護接均出世子およびヒューズホ Jレダなどの保護機能に異常があると思われるときは、
本機器を動作させないでください。また本機器を動作させる前には、保護機能に異常がないカ唱産認して
) I ご使用ください。
.ヒューズ
火災防止のため、本機器で指定された定格(電流、電圧、タイプ)のヒューズのみをご使用ください。指
定外ヒューズを用いたり、ヒューズホルダを極絡しないでください。ヒューズの交換は、電源プラグを
接いてから行ってください。
.ガス中での保管、使用
可燃性、場発性のガスまたは蒸気のある場所では、'本機器を保管および使用しないでください。そのよ
うな環境下で本機器を使用することは危険です。
-外部接続
感電防止のため保護接地を確実に行ってから、測定対象機器や外部制調回路への接続を行ってくださ
)・
~ DC電源でお使いになる時は特に取り扱いにご注意ください。
入出力ケ}プルをバッテり』端子に触れたり、@境地の捌淀器と閉じ電源、でお使いになると思わぬ事故
の原因になります。 7ページの電源接続の項をよく読んでからお使いください。
1-3
準伺属晶
本器には下記の付属品が標準付属しています。梱包を聞けましたら付属品が揃っていることをお確かめくださ
い
。
AC電源ケーブル…...・ ・ -
・
・.
.
..
..
.
.
H.
.
.・ ・.
.
・ ・ .
.
..
・ ・ ..
….
..
・ ・H..
..
1本 H H H
変換アダプタ (CM ・3
2)..
..
・ ・.
..
.
.
・ ・..
.
・ ・
H -…
..・. ・
..
..
..
.
..
.… l個
. H H H
出力ケーブル……・...・ ・.
.
.
H.
.
.・ ・ .
..
...
……
...
・ ・
H .
..….
..
・ ・ .
..
… l本 H H
ヒュ}ズ ( O.5
A,1A)..
.
..
.
.・ ・..
.
.・ ・-……・……………ー各 1
. H 本 H
取故説明書………・...・ ・ .
.
..
・ ・..
.
.・ ・
H .
..
..
.…
・・ ・・
H .
..
・ ・ .
..
..
1冊 H H H H
機種
この DPM-600シリーズには全部で 1
2機種あります。
お買い求めになられました機種をお確かめの上、以下の取り扱い説明をお読みください。
2A
DPM-60 DCrv 5000Hz 手動 無 無
DPM-603A D
C"-
'1OOOOHz 手動 無 無
DPM・
611A DC~ 2500Hz 自動 有 担
DPM 612A
司 DCrv 5000Hz 自動 有 橿
DPM・
613A DCr
v1OOOOHz 自動 有 担
j DPM-6028 D
C"-
' 5000Hz 手動 無 有
DPM-6038 DC 1OOOOHz
", 手動 無 有
DPM・
6118 DC^
' 2500Hz
" 自動 有 有
DPM-
6128 D
C"-
' 5000Hz 自動 有 有
DPM-613B トI
DCrv10000 z 自動 有 有
2
A注 意
-著しく高低温の所でのご使用は避けてください。
仕様を満足する温度範閣は -10-+5
0Cです。直射日光があたる場所や寒冷地の屋外で使用する時
0
は、自よけ、保温などの対策が必要です。
.湿度の高い所で、のご使用は避けてください。
湿度 85%RH以下の範囲でお使いください。雨のかかる所や非常に湿度の高い所でお使いになると、絶
縁抵抗の低下など故障の原因になります。
.ほこりの多い所で使わないでください。
内部にほこりが入りますと性能が低下します。使用時だけでなく保管の時もほこりがつかないようご
也意ください。
.振動のはげしい所でお使いになる時はご注意ください白
MIL~STD・ 810C に準拠し、加振周波数 10-500Hz (加速度 1
9.6
m/s
2(2
G)一定)、掃引時間 1
5分×
12サイクル (5-55 Hz29.
4m/s2(
3G)
)、力団車度方向上下、左右、前後で動作に異常はありません均九
、著しい振動のある場所での使用においては故障の原因となることがあります。
3
~.各部の名称と鵠機能
1
-1 6
01・
602・
603型(マニュアルバランス)
正面
背箇
4
ト 2 611 ・612・613型(オートバランス)
E面
〆(
電流出力感度調量産器
r
OUT
PUTIZ
ERO
J
電涜出力零翻盤器
背面
5
ー竺.使用
ご使用になる前に電癌について必ず次の項目の確認をしてください。
2ぺ 電 源 電 圧
本機の電源は交流、直・流いずれもが使用できますが、使用にあたって電圧をお確めください。
・交流の場合
AC100V電源とし、電圧が90V-ll0Vの範囲内にあることを確認してください。この範囲外では動作不良、
内部の部品の焼損等の事故が発生する場合があります。
-交流の場合
DC12V電源とし、電圧が 10.5V-15Vの範囲内であることを確認してください。
)
22
・ 接地
操作する人の安全、事故防止のために正しく接地することをお願いします。 AC電振を使用する場合、付属の 3P
電源コードで電器に接続すると自動的に接地されます。
.L= 電圧.i~1j竜様
.N=
・
部制則電視
E =接地
6
3.接 続
3
-1 震源の接続
・AC電源を使う場合
付属む AC電源コードによって ACコンセ
ントへ接続します。 3端子プラグの中点は
必ず接地してください。
.DC電源を使う場合
本棋の電源用コネクタの DC12V用@θを
確認して接続してください。
接続の際は本機の電源スイッチを rOFFJ
とし、パ、yテリーへは@側、@倒の順に接
続してください。
/
本機には DC電源コードが付属していませんので、 DC電源を使用する場合はコネクタプラグ(ヒロセ電機
製S-
162
0心)をご購入の上、下記のように接続してください。
n
・J
S:芸
:2.
!'A
本機背商の電源用コネクタのピン NO.lと NO.14に
A
酬 m
印加できるよう、コネクタプラグヘ配線してください。
一
v
。
• No.3 )
• NO.18 -CAL J
I~罰ートしてください。
0
.3m
mε 以上のリード線を使ってください。
(
お??
)
注)DPM・601,602,603型では※印の機能はありません。
7
3之 入 力 の 接 続
本機の入力端子(町PUT)は多治見無線製の 7
ピンコネクタになっています。
ブリッデボックッスを使用して本機に入力す
援続するときはこの部分を待って伸し込んで
る場合、またはひずみゲージ式変換器を入力
くださ L
、。自動的にロックされますa
する場合は、多治見製の 7ピンプラグが取付け
ブリ引ジポ・y クス
てありますのでそのまま本機へ接続できます。
ひずみゲージ式
(ひずみゲージ式変換器の中にはプラク'のつい 変換器
ていないものもあります。この場合はブリッ
ジボックスを使用するか、タジミ製7ピンプラ はずすときはこの部分を待って
グをとりつけてください) 手前に引いてください。
-プラグのついていないひずみゲージ式変換
器やひずみゲージでホイートストンブリッ
ジを構成した場合、プラグの各ピンへ右図 r
-
のように接続してください。
ひずみゲージ式
変換器し一一一
ひずみゲージ式
タジミ無線製プラグ
ブリッジ
(PRCO~ト12A-l Q-7M-l0)
アース?⑧⑧⑧⑧はひずみゲージ式
変換器の芯線の色別です。
8
3-3 出力の接続
本棋の出力端子 r OUTPUT
..VJお よ び
rOUTPUTI
Jは B NCコネクタになっていま
す
。
付属の出力ケーブルを用いて本棋の出力をと
り出します。
・出力端子 r OUTPUTV JrOUTPUTI
Jと
も出力インピーダンスは 10Qになっていま
す。
'両端子を同時に使用してさしっかえありま
せん。
国 ZEEQm
鴇
-出力ケーブルは右図のような形状です。
※ DPM.6※※ A型l
ま
絶縁カバーなし
赤色のク ν
υ プは記録器
、
(
の@祖J
Iへ接続します。
lJノ
=三三ヨ 1
黒色のクリップ 誌記録器
の⑤側へ接続します o
DPM
・6涼 滋 B型は高絶縁耐圧構造となっていますので、出力端子に高電圧がかかる場合もあります。
出力ケーブルのコネクタに付属している絶縁カバーは絶対にはずさないでください。
9
,唱
••
電源ケーブル、入出力ケーフ1
前の調整
レを接続した後に、本機の初期調整を行います。
4-1 電源の投入
電源を投入する際には感度設定器 iRANGEj
が“OFF" の位置にあることを確認してくだ
さい。
また、背面の発掘器切換スイッチは、単体で
使用する場合は、 rINTj側にしてください。
電源の投入は電顕スイッチ rpOWERjを押し
て行います。
-感度設定器 rRANGEjが“OFF"以外の位置で電源を入れると、過大出力が発生し、本機に接続された
記録器を耐買することがありますので、必ず“OFF"の位置で電源を投入してください。
・複数台で使用する場合の発振器棚スイッチは、 P .
22の(C'jì~) を参照して設定してください。
4・2 予熱
電源を投入後、本機はすぐ勤作状態となりますが、本棋を安定に勤作させるため 10-15分間程度の予熱を行っ
てください。微少ひずみの測定や長時間の測定を行う場合は予熱時閣を長くとり、 30-60分行う必要がありま
す
。
4-3 初期不平衡分の調整
本機にひずみゲージブリッジやひずみゲージ式変換器を単に接続しただけでは初期不平衡分が発生 してい ます
ので、測定前に調整しなければなりません。
この調整は手動バランス調整方式型 (DPM.
601,602
,603型)と自動バランス智韮方式型 (DPM-611,612
,
613型)では方法が異なりますので、それでれの型式について操作を行ってください。
10
4
"4 手動バランス調整方式型 (
DPM
-60
1,602,6
03)の場合
感度設定器 fRANGEJを“O FF"の位置から
順次“ 100" “5
0" …と必要な位置まで上げて
ください。
モニタメータの指針が中央の“0 "からずれた
場合は、指針が“0 " を指示するよう初期調整
用ツマミ f BALJをまわして調整してくださ 設定レンジ表示ランプ
い。
この場合モニタメータの指針がE D
(プラス)側
、ずれた場合はツマミを左巨既(反時計方向ま
わし)、 θ ( マイナス)側へずれた場合は右回
ノ 転(時計方向まわし)にします。
-モニタメータは本機の電圧出力端子 r
OUT
PUTV
Jの最終出力段での出力電圧モニタを行っています。
この出力電圧は感度設定器限ANGEJの能置によって変化し、最大の出力電圧は感度設定器が γ 、感
RNJを右まわり(時計方向にまわし切った“'
度撤調整器内rE MAX
"の位置)で得られます。
したがって桓斑杯平衡の調整を行う時は、この位置まで感度設定器および感度徹調整器を上げてモニタ
メータの指針を "
0"とすると、高精度の調整ができます。こうして初期不平衡の調整を行った後に、感
度設定器および感度微調整器のツマミを必要な位置に戻します。
・初期不平衝の調整を行う時、感度設定器および感度微調整器をいっぺんに高い段まで上げますと、モニ
タメータの指針が振り切れて調整しにくい場合があります。このような場合は指針の振り切れない範
囲で少しずつ上げ、その都関陣地“0" にしながら調整すると容易にできます。
1
1
4・5 自動バランス調整方式型 (DPM-611,612,613裂)の場合
感度設定器 rRANGEJを“OFF"の住置から
順次“ 10
0"“50"…と必要な位置まで上げて
ください。
チェック/初期平衡調整押ボタンスイッチ
rCHECK/BALJを短い間隔 (1秒以内)で
2度続けて押してください。
この自動バランス調整方式型の測定器の場合
は“OFF"の位置、またはその他どの位置に
感度設定器があっても高糟度で自動的に初期
j平衡調整が 1秒程度でとれます。
必 Jは初期平衛調整と本機のセルフチェックを
チェック/初期平衡調整押ボタンスイッチ rCHECK/B
兼用しています。
押している聞にそニタメータの指針が青色の範囲内に入っていれば本機は正常に作動します。
l秒以内の間隔で続けて 2酪甲しますとお本ボタンは初期不平衝講陛機能となります。
4-6 零点の移動
j 自動バランス調整方式型 (DPM-
61
6116
,
3型)については初期不平衡分を調整した
後、零点を移動することができます。調整は
1
2,
仁
コo 口
零点シフト調整器を付属の時計ドライパによ
ってまわします。
機構は 1
2回転のポテンショメータで、右まわ
し(時計方向)でプラス側、左まわし(反時計
方向)でマイナス側に移動します。
1
2
4-7 ローパスフィルタの設定
本機には測定する現象波形に乗ってくる不要
な周波数成分を取り除くために、ロ ーパスフ 騨師事1
1 :
ィルタが内議されています。遮断周波数は
10
.30.1
00.3
00.1
k(10
00)Hzの5段と (織…
FCi通過Jで、この段ではフィルタの入らな
い状態となります。)があります。必要な段に i ト肌句通~ロ-/~Áフルタ
選断周遊数切換スイッチ
設定してお使いください。設定の目安として
( は測定において予想される現象周波数の 5~ ~~~f4ij “
ε
u
T
。
10倍ぐらいに設定するとよいでしょう。 P
u
開 V
'dU
S
@ベ⑤ーi
正河ON ZERO SP
州 T
。
STA削 NAMPL
回
印刷 DPM-6
t3
4 6 ブリッジ電圧の切換
JL 本機はひずみゲージブリッジに印加するブリッジ電圧を 2Vおよび 0・
5Vに切り換えて使用できます。通常の測
定においては 2Vを用います。(本機の出荷時においても 2Vに設定してあります。)
次のような場合 O.5Vに切り換えてご使用ください。
・プラスチック、木材など、放熱効果の悪い材料のひずみ測定を行うとき。(ひずみゲージを流れる電流が大き
いとひずみゲージが発熱しますが、この放熱が悪いと精密な測定ができません。したがってブリッジ電圧を下
げて発熱を押えます。)
・非常に大きなひずみを測定するとき(ひずみ測定範圏が約 4倍に広がります)。
・使用するひずみゲージのゲージ長が lmm以下となるような、短いゲージ長のものを使用するとき。
13
ブリッヲ電圧を切り換えるには側面板をはず
し、プリント基坂の背面パネル寄りの上側に
とりつけられているトグルスイッチを切換え
ます。下側に倒すと O
.5V
、上側に倒すと 2Vに
なります。
ブリッジ電圧の切り換えのために本機の側面坂をはずす場合は、必ず車部に電源コードをコンセントまた
はバッテリーよりはずしてから行ってください。
14
5.操 作
5-1 機器接続の確認
動ひずみ測定においては、現象波形の形、大きさ、および時間的な関係を求めるために、本機の出力端子に記
録器等が接続されていることをこ確認ください。
5-2 感度設定器および感度微調整器の設定
00
右図のように rRANGEJが“50x100μ e" 亡
コo 0
の位置にセットされ、 r VERNJが“MAX"
の位置にあるとすれば、 5 ∞
0 x1 0・6ひずみ
の入力があった場合に iOUTPUTV Jより
2Vの電圧が出力されます。
-感度微制強器 rVE
悶ぜ」は、感度設定器がステップ状の設定になっているのに対し連続的に減表させること
ができますので、感度設定器の補助的な役割をします。
笈化できる範囲は 1-1/2.5で
、 MINの位置(ツマミを左まわりにまわし切った状態)から、 MAXの 1
/2.
5
以下まで減蜜します。
・以上を 目安として予想される測定ひずみ量から、感度設定器 rRANGEJおよび感度微調整器 rVERNJを
調整してください。
15
5~3 電流出力の諦整
出力は電圧出力および電疏出力の 2系統あり
ますが、本機では電圧出力には関係なく、電疏
出力のみ調整できます。
正面パネルの下部に rZEROJおよび rSPANj 電流出力零悶整器
の調整機構がありますので、付属の時計ドラ 電流出力のみ土 30mVの箆固で調整でき
イパによって調整します。 ます。右まわり(時計方向)でプラス祖q
左Eまわり(反時計方向)でマイナス倒に
移動します。
電涜織力感度調笠器
電流出力のみ 1-
約 1/100の範囲で調整
できます。右まわり(時計方向}で出力が
増大し、左まわり(皮時計方向)で減少し
ます。
5-4 校正値(標準等価ひずみ)の設定および挿入
測定にあたっては校正値(標準等価ひずみ)を挿入しなければなりません。一般には測定の開始時に入れます。
・校正値はひずみ量で設定し、挿入します。
校正値百設定は正面パネル下部にある校正
値設定器で行います。 設定は 4桁のディジ
I
スイッチで行い、この表示値がそのまま校
正値のひずみ量となります。
設定範囲は IOOOIJμE、すなわち 1X 10-6
j ひずみから i9卯 9Jμε 、すなわち 9999x
06ひずみまで、 1x1O-~ひずみ単位で設 1
1・ .
11
1
1 二
;
1唱暗唱咽 γ
;: 校正健(棟準等価ひずみ)設定器
定できます。
校正値は予想する測定ひずみ量にあわせて
設定されるとよいでしょう。たとえば予想
される測定ひずみ量が 9 50x10
・6ひずみ程
度としますと、 r 0900jμEないしは
rlOOOjμε 程度に設定します。
・校正値の挿入は校正値設定器 rCALJの上部にあるスイッチで行います。中央から上に倒すと@(プラス)、
下に倒すと θ ( マイナス)の校正値が、出力端子より出力されます。
校正値はスイッチを上または下に押し続けている間出力され続けますので、必要な時間挿入します。
16
5・5 測定
以上の校正値の挿入が終了すれば、そのままの状態で測定に入れます。
・感度設定器 fRANGEJと感度微調整器 f
VERNJの位置によるひずみ測定範囲は次のようになりますので、
測定するひずみ量の大きさによって設定位置をきめるときの参考にしてください。
校 正 値 iCALJ の 設 定 と 測 定 可 能 な ひ ず み 量 の 範 囲
感度設定器 感度微調整器
ブリッジ電圧 2Vの と き ブリッジ電圧 O.5Vのとき
iRANGEJ の位置
(x
l00μ e) rVERNJ 測定範囲 測定範囲
(
x10- iCALJ rCALJ
‘
.
6ひずみ} (
x10
-Bひずみ)
j MAX 250 1- 250 4- 1
0 ∞ 4-1000
MIN 約 3- 750 3- 750 約 12- 3000 12-3000
MAX 2.
.
. 500 2- 500 8- 2000 8-2000
2
MIN 約 6- 1
500 9 24- 6000
6-1500 * 24-6000
MAX 5- 1
250 5-1250 20- 5000 2
0.
..
..
..
50
00
5
MIN 約 15- 3750 1
5.
..
..
..
37
50 約 60- 1
500
0 60-9999
MAX 10-2500 10-2500 40- 10000 40-99991
10
MIN 約 3
0
..
.
..
.
. 7500 3
0"'
"7500 約 120- 30000
MAX 20-5000 20-5000 8
0
..
..
. 20000 80-9999
20
MIN 約 60-15000 60-9999 約 240- 60000 240-99991
50
MAX 50^-12500 50-9999 ∞
200- 5 00 200-9999
MIN 約 150-37500 150-9999 約 600-150000 600-9999
100
MAX 100-250 ∞ 100-9999 400-100000 400-9999
M IN 約 300-75000 300-9999 約1
20
0.
..
..300000 1
200
--.
.99
99
4 ・ 一 ー ・ ー ーー
一一
校正値は標準的な値を示しであります。測f
宣範囲を越えない値であればどの校正値をご使用になっても結構で
す
。
1
7
56 過大入力
本機から出力できる最大電圧は土 5Vです。
大きなひずみ量が入力された場合や感度設定
器が高い位置にセットされているような場合
に、出力がこの値を越えることがありますが、
このような時には本機の正面パネル上部にあ
る過大入力表示ランプ iOVERJが赤色点滅し
て操作者に警告します。
このような場合には感度設定器 iRANGEJお
よび感度徴調整器 fVE悶叫を下げてくださ
j ぃ。
5・7 電磁オシログラフとの組合わせ
・弊社製の電磁オシログラフを用いて測定する場合には、本器とそのまま接続できます。この場合、出力端子
は必ず iOUTPUT I
Jを用いてくださし、
・ rOUTPUTI
Jの出力インピーダンスは 10Qとなっています。弊社製の電磁オシログラフと適合いたします
ので、面倒な制動抵抗を挿入する必要はありません。
・電磁オシログラフ上の記録状態は使用するガルパノメ ータによって変りますので、次表を目安として感度設
定窓および感度微調整器を設定してください。 .
記語紙上の振れ 感度ー樟な
電磁オシログラフ .ガルパ Jメータ 感度 非直棉性 周波数範囲 備考
(
mm/
lOx1
0-8ひずみ) :
tl%以内の撮れ幅 (
mm) (Hz)
M-1KF (
H) 64 土60 0'" 600 ※
RMV-500型 M-2KF(H) 26 :
t60 0'"1000
1 M-
4KFtH) 4.8 :30
:
t Or
v2000
M-8KF(H) 1
.8 土24 0"'5000
400D
MS・ 180 士 25 0'" 300 ※
MS-
500D 52 土 15 Orv 300 副
長
RMS-11型
M$-1.3KD 20 :
t20 0'" 700
MS-2KD 7.6 土20 0'"1000
感度は rRANGEJを“ 1
" の位置に、rVERNJを“MAX" に
、 rOUTPUT1SPANJを時計方向一杯に
それぞれ設定したときの数値を示しであります。
備考欄に※叩のついているガルパノメータを使用する場合は rOUTPUT1SPANJを反時計方向に絞って
ください。
・前記以外の電磁オシログラフをご使用になるときは、ご面倒でもその機器に付属の取扱説明書を参照してく
ださい。
1
8
1::1-.コリツジボックス〈別売付 晶〉
-ひずみゲージでひずみ測定を行う場合、動
ひずみ測定器に入力するためひずみゲージ
ブリッジを構成するために用います。
・ブリッジボックス DB-P型には 2種ありま
す。
DB-120P… … 120Q のひずみゲー?を用
いるとき
(-DB-350P-.….350Qのひずみゲージを用
) , いるとき
-ブリッジボック内には 3個の固定抵抗が内
蔵され、この固定抵抗を用いることによっ ケーブル 5m
て、ひずみゲージブリッジが構成できます。 先端コネクタプラグ付
ブリッジの構成は 1ゲージ法 ( 2綿式および
3線式)、 2ゲージ法、 4ゲージ法などができ
ます。
アース端子
19
6-2 ブリッジボックスへの配線方法
1ゲージ法
(2線式〉 AI
J
1ゲージ法
(3綿式〕
2ゲージ法
2ゲージ法
3線式アクティプ
AI
-
アクテイブ法
4ゲージ法
-ブリッジボックスへE百皐する際は、接触抵抗をなくすためになるべくハンダ付けをしてください。
・ひずみゲージからブリッジボックスへの配繰用リード線はできるだけ短くしてください。(1m 以内で
あれば理想的)やむをえず長くなる場合は r4
.担l庭前の調整Jを参照してください。
20
1.収納ケース〈別売伺属晶〉
収納ケース YA-B型は動ひずみ測定器を多チ
ャンネル使用する場合、ケ}スに収納して取
り扱いを容易にするために用います。
YA-504B……...…...~ .
..
..
..
・・
・
・・
・・ 4台収納
YA-5068…
・・ ・・…・・………… 6台収納
H H
YA・5
088
...
...
..・・
..
.
.. .
・ ・・・
H.8台収納
H H H
-収納ケースに数台の勤ひずみ測定器を収納しますと、次のような簡易操作ができます。
-収納した全チャンネル、同時に校正値を入れることができます。
-収納した全チャンネルのセルフチェックができます。奇襲
・収納した全チャンネルが同時に初期平衡調整ができます。※
なお、手動バランス型の DPM
・61,602
0 ,603型を用いた場合、上記※印の機能は働きません。
)(
21
収納ケースに複数台の動ひずみ測定器を実装
して使用する場合は、収納した測定器のうち 。
l台のみ、後面の「発振器切換スイッチ」を
「町TJとし、残りの測定器を i
EXT
Jにしてく
ださい。
この撮作を怠りますと、接近する測定器同士
のブリッグ電源の周波数の違いから、出力に
ビート(ノイズ)が出ることがあります。
UI.~Y...!:塑!{.~
-外形寸法
I~
収納ケース A B C
C 型式名 (剛) (
mm) (剛)
+ 喝
血
一
=
B
22
B.そ の 他 の 鵬 付 晶
本機を 1台で使用する場合に固定して操作し
やすくするためのゴム製の固定台です。
8-2 延長ケーブル N
ブリッジボックスやひずみゲージ式変換器を
使用する場合、付属のケーブルでは長さが不
足して本搬に接続ができないときに延長する
ケーブルです。構造はケーブルの両端にコネ
クタをつけたもので、ケーブルの長さにより
5種類あります。
・
. N・81 ケーブル畏 5m
・
N-82 ケーブル畏 10m
N-83 ケーブル長 20m
・
• N-84 ケーブル長 30m
N-
85 ケーブル畏 50m
8・3 ノイズフィルタ F
本機に外部から作用する高周波成分のノイズ
を除去するフィルタで、入力コネク夕、出力
コネクタに直接接続して使用します。
23
. '.異常時の処
9-1 電源が入らない場合
過大入力表示ランプ rO
VER
Jおよび設定感
度表示ランプが点灯しない場合は、電源ケー
ブルの不良またはヒューズの溶断が考えられ
ます。
ヒューズは僅体内部にありますので、交換す
る場合は必ず量源ケーブルを ACコンセント
または電池よりはずして行ってください。
ヒニヱーズを交換してもなお溶断する場合は回
j 路の異常が考えられます。その際は弊社まで
ご連絡ください。
9・2 初期平衡謁整ができない場合
。
-モニタメータの指針が全〈揺れないとき
背面の「発掻器切換スイッチ」をこ確認、く
ださい。 i
EXT
J側になっていると初期平
衡調整ができませんので、「別TJ側にして
ください。(ただし 2台以上の機器を使用
し、他の機器よりブリッジ電源の供給を受
けている場合は fEXT
J側でも結構です)
・モニタメータが振り切れるとき
入力コネクタに接続されているひずみゲー
ジブリッジの巽常が考えられます。
その原因としては
・ひずみゲージプリッチ辺の断線か短絡
.ひずみゲージブリッジからのリード線 国‘悪X 2
普号事
の断線
が考えられます。ひずみゲージブリッジを
こ確認ください。
24
-ブリッジボックスを使用されている場合
ブリッジボックスの各端子とコネクタピン
プラグの聞の抵抗値チェックをしてくださ
い。右図のような抵抗値があればブリッジ
ボックスの異常はありません。
・ブリッジボックス自体に異常のない場合
ブリッジボックスに接続されているひずみ
ゲージの異常、またはコネクタピンの接続
不良が考えられます。ひずみゲージまたは
) (ゴリツジボックスを交換してご確認くださ
Q
t;
'l
-モニタメータは振り切れないが、過大入力表示ランプ f OVERJが赤色点滅する場合
ブリッジボ‘ックスの端乎からひずみゲージまでの配線が長く、容量分の不平衝が大きいと、平衡が不可能な
場合はあります。その原因は、 lゲージ法でリード線が長い、 2ゲージ法でー方のゲ- :
;iはシールド線、他方
のゲージはビニール線で配線しであるかまたは、ブリッジボックスを延長するのに使用したケーブルの芯線
の組合わせ不良による線間容量の不平荷等が考えられます。
容量分の不平衡が大きな場合は、容量分の不平衡を除くようにリード線の種類および長さを揃えたり、ケー
ブル芯鶴の組合わせを種々変えてモニタメータ指針が零目盛に最も近くなるようにしてください。
以よの処置を行って、なお異常の場合は弊社までご連絡ください。
j
9・3 出力が出ない場合
仁
コo
.感度設定器 f RANGEJが“OFF"になって
いる場合
口
感度設定器“O FF"以外の位置にしてくだ
さい。“OFF" では出力が出ません。
2
5
-モニタメータの指針は振れるが、出力が出
ない場合
出力ケーブルの不良が考えられますので、
ご確認ください。また電流出力用コネクタ
を使用されている場合、正面パネル下部の
電涜出力感度調整器 rOUTPUT1SP
ANJ
を左まわりにまわし切った状態になってい
ますと電涜出力用コネクタのみ出力が出ま
せんので、こ確認ください。
以よの処置を行って、なお異常の場合は耕土までご連絡ください。
9・4 零点が移動する場合
初期平衡調整後、本機にひずみが加わらないのに零点が移動するとき、原因のひとつに入力側の異常が考えら
れます。
・ひずみゲージま疋はリード線の絶憶が低下しているとき。
・ひずみゲージの温度補償が不十分のとき。
・ブリッジボックスに内蔵されている固定抵抗器力T
不良となっているとき。
以上の原因以外の場合は本機の異常が考えられますので弊社までご連絡ください。
ノ 9・5 ノイズが発生する場合
原因としては次のようなものが考えられますので、それぞれの対策を講じてください。
.誘導障害
本機近くに漏洩磁東の大きい機器(たとえば大型モーターや変圧器、鉄共振型定電圧装置など)あったり、
測定点が遠距離にあったりした場合は誘導ノイズを拾うことがあります。
対策としては
.本機を電気機君苦から遺ざける。
・ひずみゲージからの配糠を必ず 2芯平打コード(できれば 2芯シールドケーブル)を用い、シールドをブ
リッヅボックスのアース端子 i E
Jに接続します。
-故測定物を完全に接地し、同一接地点、へ本機を接地します。
などの処置を行ってください。
.電位による障害
被測定物が直流あるいは交流のある電位を持っているときに発生します。この場合、測定器を接地すること
が必ずしも良いというわけでなく、被測定物と測定器を接続するという方法で解決する場合もあります。
なお誘導陣寄とか電位のある時には単純な方法で解決できる場合は少なく、現場で種々の方法を試みて最良の
結果が得 られる方法を取らねばなりません。
26
~D. ひすみの計算法
10・1 ひずみゲージを使用した場合の計算法
現象波形を記録した結果、図のようなオシログラムが得られたとします。
校正波形
(CAL)
/刊
同
上図から各種の数値を求めてみます。現象の予想される大きさに対して、校正値設定器 r
CAL
Jを適当に設定
し、校正スイッチ r
CAL
Jを適当な時間倒すと上図に示す校正波形が記録されます。この校E波形の大きさは
校正値り値を示し、これを基準にしてひずみの大きさが求められます。
現象の時間軸の大きさはタイムマーカーの間臨 Tcを基準にして算定できます。
εm=εcx与
旦
nc
により求められます。 εmは +εcと同方向ですから、「伸び jということになります。
ひずみ εが求められますと、その点の応力 σ
は(ー軸応力系として)
σ=Exε
で求められます。ただし Eはその測定点のヤング率で、ゲージの軸は主応力軸の方向に一致して貼られてい
るものとします。
したがって最大応力 am
は
¥
回
、
σm=Exεm となります。
27
(
2)ひずみ ε'm、応力 σ'mの算出
ひずみ ε'mは +εcと逆方向ですから「縮み Jです。その大きさは ε'mの高さが h'm[mm]であったとす
れば、
11m
ε'm=ーεcX牛 ー により求められます。
nc
応力 O'mは(一軸応力系として)
σ'm=EXε'm となります。
(
,
一、
‘
,
,,,
,
(
3) 現象開始から最大ひずみまでの時間
現象開始から最大ひずみまでの時間引を求めるためにはタイムマーカーを使用します。タイムマーカーは
10カ所ぐらいの長さを実測し、その平均値から時間 T c[
cに対する長さ t m
mJを求めます。長さ T
lを実測
して t
l[mm]とすれば、時間 T
lは
Tl=ユ
t
c
x
Tc
_
1(
: 田 ) により求められます。
c
(
4)現象の周期
現象の振動が周期的である場合には、その周期を算出することができます。 lサイクルの周期 T2を求めるに
0サイクルぐらいの長さを実測して、 lサイクルの平均値 t
は普通 1 2[m
m]を求めます。これをタイムマー
カーの間隔 t
cと比較して
J T2=1L×TC〔叫 により求められますD
tC
これから周波数 fを求められます。
f=去 〔 制 に よ り 求 め 附 す 。
(
5)現象の解析
現象が単純で l点のみを測定すれば十分な場合には、記録波形よりひずみ量および時閣の関係を算出するの
みで、現象についてすべてを知ることができます。
現象が捜雑なものになれば通常、多数点を同時または個別に測定記録する必要が生じ、その各々の測定点に
対するひずみ量および時閣の関係は、上述した方法で求められます。しかしそれのみで現象を充分に把握す
ることはできません。
この場合には各測定点の解析とともに各点相互の関係、をひずみ量および時間軸に対して比較する必吾妻があり
ます。解析の方法は測定の目的によりさまざまな場合があり、ここで一様に述べることはできませんが、あ
る現象を測定した場合に測定点閣の関係は多くの場合予想できますから、各測定点の記録波形を個々に解析
し、これから測定点聞の関係と結びつけて現象の全体を知ることもできます。
28
10・2 ひずみゲージの枚数による補正
前項で述べた計算方法は、ひずみゲージ l枚を
アクティブゲージとして右図のように接続し
て測定した場合です。 2枚以上のひずみゲー
d
ジを使用するときには、測定結果をひずみ
ゲージの枚数によって補正しなげればなりま
せん。なお、ひずみゲージ式変換署を使用し a
たときは、ゲージの枚数による補正は必要あ
j
fすせん。
ε :補正後のひずみ
ε
。:測郡吉果
σ :応力
E :ヤング率(縦弾性係数)
(
1) すべてのひずみゲージが、ひずみを検出するように使用する場合
①ひずみゲージを 2枚使用し τ、右図のよう且
に配置したときは、測定慎 ωこ÷を乗じ
ます。
。
d
ε=ε
-
2
事
σ==Exε= 号xE ~↓
)
②ひずみゲージを 4枚使用して、右図のよう
に配置以きは、測定値 e
oに士を乗じ R-d
.R R+l
l
.R
ます。
E =主L
4 日
σ=Exε= 与xE
ド~
b
W ,
IR+d
.R _ 九 R-d
.RI
ゐ
『・ー
ーーー
...
..1
"、J ト
ー
・F申
明ーー
ー』
29
(
2)A(Ac
tiv
e)ゲージと、それに直角な位置にひずみゲージを使用する場合
①ひずみゲージを 2枚使用し、右図のよう・
に配置したとき d
測定値 ε。に一一一一ーを乗じます。
1+ν)
(
ε=ε 。 a
1+ν)
(
σ = E x ε =一主Lー
・E
1+ν)
(
ただし、 ν・.........・ポアソン比
②ひずみゲージを 4枚使用し、右図のよう
に配置したとき
-ε
ε= 。
1+ν)
2(
σ~Exε=
ε 。 I8 1
1"
2( +ν) 1----,
10-3 ゲージ率が 2
.00以外のひずみゲージを使用する場合
拠隠値を次式で補正します。
e= -
.
2
.00_
__
-- xε 。σI"?='..E.,.ε. =2K.0s0
・ 一 一 一 × ε0・E ただし、 K
s.
..
..
.使用したひずみゲージの
ゲージ率
10・4 ひずみゲージ式変換器を使用した場合の計算法
ひずみゲージ式変換器は、荷重・圧刀・トルク・変位・加速度などの物理量をひずみゲージを介し、電担量に
変換して測定するものです。 DPM・600シリーズでは、ひずみ量を測定しますので、測定したひずみ量と褒換
器の検査成績表に記載されている校正係数または定格出力値より、物理量を計算する必要があります。
1)校正係数を使用して物理量を計算する方法
(
ひずみゲージを使用して求めたひずみ量に、変換器の検査成績表に記載されている校正悟数を乗じますと、希
望する物理量を得ることができます。
③ D櫨 500kPa(5.0986kgf/刷、定格出力 3993x10~&ひずみの圧力変換器と本器を組合わせる場合
本器の校正値を斐換器の定格出力 3 993με に設定して、校正スイッチを r+Jに倒したとき、出力電
圧が 5.000Vになるように i RANGEJíVE悶~J を調整し、その後変換器に圧力を印加しますと 5.000V
が 500日' c
a(5.0986kgf/rr
f)に相当します。
)(
00容量 196m/s(20G)、 定 格 的 85uXlO叶ひずみの加速度変換器持続組合わせる場合
2
10石延長ケーブルを使用した場合の補正
実験室内で行う測定では延長ケーブルを使用する必要はほとんどありませんが、屋外での訓I 定では測定点から
j
測定器を遠く離して使用しなければならない場合も往々にしてあります。そのような場合はプリッジボックス
を測定点の近くに置き、そこから測定器までを延長ケーブルを接続して測定します。ただし、その時の測定値
には必ず延長ケーブルによる誤差がはいり、延長ケーブルを長くすればする程誤差は大きくなります。
この誤差を取り除くには下の表に示[.,;た補正係数を担.11定値に乗じて補正します。
3
1
~~.仕様
11-1 601・
602・
603型(マニュアルバランス)仕様
測定点数 1点(多チャンネル化可能)
適用ブリッジ抵抗 60-10
∞Q
ブりッジ電圧 AC2V、 0
.5V切換可能
平衡調整能囲
R:土 1(
士5∞ o
X10
-ひずみ)
6
C:
21
∞ OpF
R:手動(10回転ポテンショメータ)
平衛調整方式
C:CST方式
0
.2V(RL 5kQ)
感度 {10x10
・Eひずみ)
3
m A(RL30Q) ,
OUTPUTV 土 5V
、全 5mA
出力
OUTPUT1.:
!
:5V 、:
!:
:3
0mA
出力インピーダンス OQ
l
ゲージ率 2
.00一定
土 1-9
四 9x1 0
-6ひずみ 土 1-9999X 1
0-6ひずみ
l
、2、5、1 0、20、1 00、 x1 0 0x1
0・eひずみ.OFFの 8段
感度調整器
精度
司ーー・ー ..
. -
-
:!
:0 .5 %および
........・
1-1/2.5
感度 1-1/100
デュアルアウト闘整器
零 点 約 土 30mV
.司
.'
応答周浪数特性 ト 2
.5附Z偏 差 士 川 D
C.
..
..
.1
0kz偏差:t1
H 0完
10
、30、100
、3∞、 1
kHz、F カットオフ点 -3dB:
tldB
口一パスフィルタ
約一 1
2 /oct(DPM
dB .
.
s01Bの 1
kHz設定時は除く}
1
00x1
0・6ひずみレンジのとき 4
6 p
dB.p 1
00x1 0・6!)ずみ1
I:
t:
i Oき
:
i 40dBp-p
SN比
1
00x1
0・Eひずみレンジ以外のとき 52dB
x:市 1
00X 1O- 6 V拘v:t~以外吐き 46dBp-p
零点移動 零点移動
土0.1x1 0・ Eひずみ/"<: :
!
:0.2X 1
0-5ひずみ/t:
土0 .
5X1 0- 6ひずみ/ 24H 土l.0xl・ gひずみ/24H
O
土O.05%FS/ 電廊:t10%変化 ::!
::O
.05%F
S/電顕:t1
0%変化
安定度
感度変化 感度装化
土 O.05%/ "C 主0
.05
%/"
<:
土0 .
3%/24H :
!:
:
O.3%/24H
:t0.05%電顕:!::10%変化 土0.05%電源土 10%変化
'
32
三瓦¥芝と DPM-60i型 DPM・602型 DPM・603型
-10-+50OC
使用温混度範囲
85%RH以下(結露を除く)
保存温度範囲 -30-+70oC
セルフチェック 機能なし
A
COO
...
....
110
V 6VA
電埠
DC10.
5"'
"15V.O.
35V
l
49Wx142Hx264D1U
Ii
寸法・質量
約1.5kg
1
1-26
11・612・613型(オートバランス)仕様
測定点数 1点〈多チャンネル化可能)
適用ブリッジ抵抗 60-1α)()Q
ブリッジ電圧 , O.5V切換可能
AC2V
R::!:1(:
t5 ∞o 10-6ひずみ)
X
平衛調整範囲
∞
C:20 pF
R:純電乎武オートバランス
精度 土 1x1
06ひずみ 幽
平衡調整方式 時間 1秒
メモリ保~f 24H
C:CST方 式
O.2V(RL5kQ)
感度 (10xl0・Bひずみ)
3mA(R 30Q)
OUTPUT V :
!
:5V土 5mA
,
出力
OUTPUT 1 土5V,:!
:3mA
0
非直線怯 土0
.1%FS :
!
:0.2%FS
出力インピーダンス 1
0Q
ゲージ率 2
.00一 定
土 1-9999x1
0・6ひずみ 土 l-9999X 1
0-6
ひずみ
標準等価ひずみ (4桁ディジスイッチ) (4桁ディジスイッチ〉
精度土 (0
.5%+0
.5X 1
0"6ひずみ) 精度::(
! 0.
5%+1X 10・
6ひずみ)
33
コ~と DPM-6'1型 DPM・
612型 DPM・613型
l
、2、5、1
0、20、50、100、 x1
00X 1
0-6ひずみ、 OFFの 8段
感度調整器
精 度 土 0.5%および 1
..
..
..
..
1/
2.
5
感度 1-1/100
デュアルアウト調整器
零点約:::t3
仇nV
応答周波数特性 DC-2.5kHz偏差土 1
0% 配 -5kHz偏差土 1
0お DC-IOkHz偏差:!:1
0お
1
0、30、 1
00、30
0、 1kH
z、F カットオフ点 -3dB土 l
dB
ローパスフィルタ
約一 1 2
dB/oc
t(DPM-611Bの 1
kHz
股定時は除く)
∞
l X1 0-6ひずみレンジのとき 46dB
p-p 10x1
0 0・&
0:みW湖出
ず 40dBp
-p
SN比
∞ p
1 X lQ-sひずみレンジ以外のとき 52dB-p 1
00X 1Q-6l
}f
'
;'!t円以外吐き 46d
Bp.
;p
零点移動 零点移動
土01x1
. 0・6ひずみ/'t :
!
:0.2x1
0・6ひずみ /OC
:
!
:05xlQ-dひずみ/24H
. ま1.0x10
・eひずみ /24H
士0 .
05%FS/ 電源土 10%変化 :0.05%FS/
:
! 電顕土 10%装 化
安定度
感度変化 感度変化
:!:O.05%/'
t 土O.05%/'C
:
!
:0.
3%/24H 土O.3%/24H
土0.05%
電器土 10%変化 :!
:0.
05%電源土 10%変化
-10-+500C
使用温湿度範囲
85%RH以下(結露を除く)
j 保存温度範囲 -30-+70"
C
オーバー入力表示 rOVERJ ランプが点誠
セルフチェック 押しボタンによりメータよで良表示
全チャンネル同時 オートバランス
リモート機能 全チャンネル同時 CAL
全チャンネル同時 Cf
四 CK
A
C90
...
...
..1
10V7VA
電源
DC10
.
5.
..
.
..
.
.15V O.4
V
49Wx142Hx264Dmm
寸法・質量
6kg
約1.
34
11-3 感度特性・出力特性
レ
, 1--" OUTPUTV 出力電圧一
1
0~ tt0.
20
(mA) I (V
) 、 OUTPUT 1
、 Vレ
9i 0
.18 v
/
Bi 0
.16
7 0
.14
、
、
/
レ
/、
ノ
、
s
5
0
.
0
.
1
1
2
0
ν 、
、
4 0
.08
‘
卜
3 0.
06
、h
OUTPUT1出力電流
2 0
.04 、、
‘
・
.、.
0
.02
。5 1
0 5
0 1
00
・・
“‘
.『
『トト『
6
00
ーー一一一
lk 5k
負荷抵抗 (Q)
感度特惟(入力叩 x
10-
1ひずみに対する最大出力)
λ
R
OV主 lAM'P点滋
〆口
t
i
Jn
A
)
Jl
f
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OU UTI j
71
1 7
ト、』
、‘
‘
出力電圧 J区 UTPUTV
『
p、↑
、
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3
Dj 3
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〆 「
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〆,日 、、出力電波
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:
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D
.l 0
5 1
0 国 1
ω 5
00 l
k 5k
負荷抵抗(Q)
出力特性(非直鰻性土 0
.1%までの最大出力)
3
5
11・4 ブロック図
「一一一一一一一一一τ~ - l
OUTPUT V
OUTPUT I
、
!
,
し弐工_J
楽 DPM・6
01.6
02.603型ではポテンショメータとなり tす
。
j
11・5 外形寸法図
0 0ロ O Q o o ¥l:Iロロ C T O O O Oe
;TO
:
ロ ロ 由 位 。 o dlo白 ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ
←
...
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日
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36
1
長岡技術科学大学講義ノード
地盤工学における測定技術
豊田浩史↑
概要
ひずみ測定器は,いまや機械,電気の分野のみならず,非常に多方面で使われるようになって
いる.地盤工学の分野でも,荷重,圧力,加速度, トノ
レク,変位などの物理量を電気的出力とし
て取り出せる変換器を多用している.ここでは,難解な理論や原理の解説は極力省き,その取
り扱い方法 や使用方法を簡易に解説するように努めた . 日常の研究活動において,物理量を正
しく把握でき,変換器の能力を最大限に生かし,さらに適切な変換器を購入するための参考に
なれば幸いです.
1 ひずみゲージ式変換器による測 さらに,使用状況によっては,耐酸,耐アルカリ性
が高いことや温度依存性が小さいことも要求される.
定の概要 定格値におけるひずみを大きく設計できれば,それ
ひずみゲージ式変換器を用いて測定を行う場合に だけ温度やその他の見かけひずみによる誤差を減少
は,変換器本体(圧力計, 変位計等)のほかに,ひず させることもできる.したがって,材料だけでなく,
み測定器と測定結果を表示 したり 記録 したりするた 金属弾性体の構造やひずみゲー ジの貼り付け方法も
物 理量 4 ブリッジ回路
4
.1 ホイーストンブリッジ
金属弾性体
ひずみゲージがひずみを受けた場合に生 じる 電気
一ひ 一
一ず 一
一み 一
-1111111111111J
抵抗の 変化 はきわめて微少である.これを電気信号
・
泊て
C><
司 (
電圧)として取り出すために,ブ リッ ジ回路 (
ホイー
ス トンブリッ ジ)が使用される(図 2
).ブリッジ電圧
; ひずみゲージ
:
J)
換 をE
iとすると,出力電圧 E は
器 ー 手
ち =
E一, RIR3-R2 R4 ,
Eー (
2)
; ブ リッ ジ回路 l 一 (R1+R2 3+R4)円
)(R
j
となる.
ブリッジ 抵抗がムR
l' ムR
2' ムR
3' ムR4変化したとする
信号電圧
電圧 , 出力電圧 E も ムE 変化するが , もし最初にブ
と
3=R2
リッ ジが平衡 していれば (RIR R4)
,出力電圧
ひずみ測定器 は ムE = Eとおけるから,
調整,増幅された
信号電圧
ー
-
.ムRl
一
ムR2十ム
目
一一ー一
. R4 R
R3 ム日
一 一 一
I
(R1十 R2
)2¥ Rl R2 ' R3 R4 ) ~'
データ記録装置 (3)
となり ,抵抗変化率すなわち,ひずみに比例した
出力電圧が得られる .
図1
:ひずみゲージ式変換器による測定の原理
。
2
R一
R一
ム
R一
R一
Q)
ム一ム
b
ll
(
)
K
悶
.
.
.
L
L
o
ε
EA
こ│同
コ
。
E
ト
コ
この比例定数 K は金属材料固有の値で,ひずみの 4
b
大きさや温度等の環境条件の変動に関係なく 一定値
B
rid
gev
olt
age
を有することが望ま しい .ひずみゲージの抵抗材と
E 3
して,銅 とニッ ケルの合金線が使用 される ことが多
い.ひずみゲージは,電気絶縁フ ィルムの上に, こ
図2
:ホイ ース トンブ リッジ
の抵抗線で格子状の受感部を形成 し,引 き出し線を
取り付けて製作す る.
. 変換器
5 3
4
.2 ひずみゲージの結線法 .000mV/Vとなるよ うに設計されている .
1
ひずみゲージを利用した物理量変換器には,次の
ブリッジ回路は,測定目的に応じて, 1ゲージ法,
ような種類がある
2ゲージ法, 4ゲージ法が用いられる.
1ゲージ法では,ブリ ッジ回路の 1辺のみがひずみ -ロードセル(荷重変換器)
ゲージで, 他の 3辺には固定抵抗が接続される .こ 2万円程度から購入可能である.圧縮,引っ張り
の方法では温度補償 1ができないが,最近は自己温度 兼用になると少し高くなる. 三軸試験で、は水中
補償型ゲージの普及により,広く用いられている. ロードセルというのを使っている.これは,三
2ゲージ法では,ブリッジ回路の 2辺がひずみゲー 軸セノレの中で使用しでも ,セノレ圧で値が変化し
ジで,他の 2辺には固定抵抗が接続される .温度補 ないという優れものである.セル圧の影響の補
償のために, 2枚のひずみゲージのうち ,1枚をアク 正が必要ないので,使い勝手がよい.特注とな
ティブゲージとし,他の 1枚を温度補償用のダミー , 2
り 0万円程度である.
j ゲージとするアクティブ・ダミー法などで用いられる . ・圧力変換器
4ゲージ法は,ブリッジ回路の各辺すべてひずみ 水圧計がよく用いられる .5万円程度で購入可
ゲージで構成される.自由度が大きいので,変換器 能である.要素試験では,防水'性の水圧計でな
(ロード、セルや水圧計など)においては,変換効率を いので,セ ンサーとコードの接合部を水に浸け
大きくしたり ,温度補償や測定対象以外のひずみ成 た りしないように注意する .必ず壊れます.土
分を除去するために用いられる . 庄計もこの分類に入ると考えられる.
・加速度変換器
用を抑えることはできるが,信頼できるものを作れ - 定数演算測定
るようになるにはかなりの熟練が必要であろう. 電圧を物理量に変換し,直読値として結果を得
たい場合に使用する.
-測定方法の設定
6 ひずみ測定器
インターパル測定やトリガー測定の設定.
6
.1 ひずみ測定器とは
ひずみゲージのみでは,抵抗変化するのみなので, 6
.3 動ひずみ測定器
電圧を供給するための電源が必要である.また,こ /
アンプ (Dy
nam
ics
tra
ina
mpl
ifi
er)と 呼 び 振 動
の出力は,数 m Vと非常に小さく ,その出力を直接 、
や衝撃のようにひずみが短時間で大きく変化する場
表示または記録することはできない そこで,増幅 〈
6
.2 静ひずみ測定器 VAR",
・ 増幅率調整器 (“ “ GAIN
ぺ“VERN"等)
増幅率の微調整 を行う.
ひずみが時間的に緩慢にしか変化しない場合に用
いる.測定方式としては,零位法と編位法があるが,
ATT
・減衰器(“ ぺ
官ANGE"等)
増幅率調整器によって調整可能な増幅率の最大
最近は編位法が主流である.測定速度は最高でも 1
値を設定する .増幅率の大ま かな調整 .
秒に 1回程度 である.ただし, ドリ フ トが少なく,
長期安定性がある.研究室の要素試験は静ひずみ測 (CAL"等)
・較正器 “
j 定器を用いている.測定値はデジタ ル値に変換 され
, 任意の信号電圧をア ンプ自 身(増幅回路)に負荷
印字により出力される. し、ひずみゲージが任意のひずみを受けた状態
この静ひずみ測定器に搭載されている調整器械の を仮想的に作り出す.増幅率 を設定するときに
うち基本的 なものを挙げてお く. 用い る.
-測定ファ ンク ションの設定
イニシヤル値(ブ リッ ジの初期不平衡値),メジ 7 データ記録装置
ャー 値 (オリ ジナル値よりイニ シヤ ノレ値を引い
アンプからの出力電圧の表示装置と して最 も一般
た値),オリ ジナル値(生の測定値)を設定.
的なものはデジタ ルボルト メーターである .記録装
-測定モー ド設 定 置 としては,磁気記録式データ レコー ダー,ペン書
ひずみゲージの結線方法 (
4ゲージ法フルブ
、 リッ きオ 、
ンログラフ,ブラ ウン管オシロスコ ープなどが
ジ等)を入力する. ある.また, パ ソコ ンを用いれば,表示と 記録を一
8 変換器の検定方法 5
8.
4 加速度計の検定
8 変換器の検定方法 加速度計を 9
0 度 回 転 し ,重 力 加 速 度
1
G=9
80c
mjs
2 を作用さ せ る.
8
.1 検定の重要性
ひずみゲー ジ式変換器の検定では,既知量の負荷
8
.5 変位計の検定
や変位等の実負荷を変換器に載荷 し
, その時の変換
器の出力(ひずみゲージのひずみ量)を測定する .そ 、
ゲー ジブ、ロック (
正確な厚さを持つ金属片)をはさ
こで問題となるのは実負荷の載荷方法である .検 定 むことによって検定する .マイクロメ ータやダイヤ
の際に実負荷を載 荷あるいは測定するた めの各種の ルゲージで
、検定すること もでき る.
道具があるので,その使用方法を簡単に説明する .正
常な使用状態では非常に安定しており,頻繁に検定
を行う必要はないが,過負荷などによって狂うこと 6 ポテンショメ ーター (回転角計)の検定
8.
もあるので ,1年に 1回くらいは検定を行ったほう ポテンショメーターはひずみゲージ式変換器では
が無難で、ある . この検定が違って いれば,せっかく ないが,適切なブ リッジ回路を組むことに よってひず
の実験デー タも意味のな い ものになってしまう . み測定器による測定ができる .ポテンショメ ー ター
の回転盤がブロ ック に接するようにセッ トし,マイ
クロメー ターでブロ ック を押して移動 させる .ブロッ
8
.2 ロードセルの検定
クの移動量から回転盤の回転角を計算する .ポテン
小容量のロードセルを検定する ときには重 りを直 ショメ ー ターはエ ン ドレス に回転し, 出力ほサイ ン
接ロ ードセルの上に積み重ねる .また,3
000
Nまで カーブのように周期的に変動する. したがって ,直
荷重倍率 1
の検定には専用のてこ ( 0倍)を用いる方 線近似をして,測定に用いることができる回転角の
法がある .研究室にはこれらの設備がないので,ロ一 範囲を明確にし ておく 必要がある .
ドセノレの検定はメーカ ーに依頼している .
8
.7 トルク計の検定
8
.3 間隙水圧計の検定 トルクを載荷す るため,ロー ド
、セノレに合った 専用
2
0kP
a(0
.2k
gfjcm
2)程度までの検 定では水柱を用 検定器が必要である .基本的に ,メーカーに依頼 し
いる .それ以上では水銀柱を用いるのが最良である . ている.
その他,マスタ ー ゲージと呼ばれているブルドン管
や信頼のできる水圧計を検定用の圧力計として用い
8.
8 検定表について
る.圧力源は,コンプレッサーで発生する圧縮空気
を レギュレータで調圧して用い る.間隙水圧計への 変換器を購入すると 必ずメ ーカーによる検定表が
載荷は,空気圧を直接載荷しでも 水圧に変換 して載 付属してお り
, これを参照することによって変換器
荷 しでも かまわないが, 完 全に乾燥 してい るか,完 の較正係数や性能を知ることが できる .メ ーカー に
全 に飽和してい るかが重要で、
ある .水滴が残ってい よる検定は精度が高 く,変換器が適正な条件の下で
9
. 変換器使用方法の実際 6
-容量・変換器の測定精度が保証される最大値.
実験を行う
これを越える値を受けると変換器の塑性変形が
生 じるなどして性能の変化をきたす.
') 図 4:測定手順の概要
-定格出力・容量に対応 す る値がかけら れた とき
の変換器の 出力電圧 (
ブ リッジ電圧 に対する 比) (
c)ア ンプの“ATT"で 大 ま か な 設 定 を
, 次に
またはひずみゲージのひずみ量. GA
“ I
N(VAR
)"で、微小量の調整を行い ,電圧
.0
を1 00Vとする.
-非直線性:変換器の出力の直線関係からのずれ (
d)アンプの“CAL"スイ ッチを OFFにす る.
の最大量.定格出力に対する 比で表す.
(
e)“RVAL"“GAI
N"の調整を 2.3回繰返し,ア
ンプのゼロ 点と増幅率を正確にセッ トする .
- 較正係数:容量と定格出力の比から求める .
(
f
)この時,変換器のひずみ量 とデジボルに表示
される電圧の聞には. 1
000
μ =1
.000Vという
9
.2 変換器の検定 変換器の校正係数とする .
1
.変換器とひずみ測定器を接続する .
2.静ひずみ測定器では,オリジナル値が読め るよ 9
.3 実験開始時のひずみ測定器の設定
うに設定する.動ひずみ測定器ではアンプを次
静ひずみ測定器では,メ、ジャー値で記録するのが
のように設定する.
便利である .校正係数をかけて,物理量に直してお
(
a)アンプの “R VAL"を調節 して, デジボルに
くと ,現在の現象 (状況)が理解しやすい.
表示さ れる 電圧を O.
OOOVとする .
2アンプを用 いた場合は,物理量 と出力電圧の関係を記録 しが
(
b)アンプの “
CAL
" 目盛りを 1
000
μ にあわせ,
ちですが,必ず物理量とひずみ量の関係を記録する これがアン
GA
“ L"スイ ッチ を ON(+)にする . プの設定に左右さ れない不変な関係 とな る
9. 変換器使用方法の実際 7
検査成績表
CALIBLATIONSHEET
形式 Model LP-500
製造番 号 S
eri
alNo. 376304
定格容量 Capac
ity 500 kgf
定格出力 Ratedou
tput .0
1 日/
01 r v
( 1凶 /
v=2000μE )
非直線性 N
onl
ine
ari
ty -0.
06 %RO
j ヒスァ リシス H
yst
ere
sis -0.
30 %RO
較正係数 Ca
lib
rat
ionc
ons
tan
t 4
99.
5 kgf/1 r
oVj
.
V
検査年月日 I
nsp
ect
eddat
e 1997.07.10
検 査者 I
nsp
ect
or . Toyota
日
図 3:検定表の書式の例
解能が落ちな いよ うな設定にするべきである . 1
0.2 インターフェースの選択
分解能が落ち,必要とする精度に影響が出てく
1
0.2
.1 はじめに
るようなら,この方法を用いることはできない.
計測・制御機器をパソコンと繋げるには,インター
フェースが必要になる.少しパソコンをいじったこ
とがある人なら, M Oや LA
N の拡張ボードをパソ
10 パソコンの利用 コンに取り付けたことがあるのではないだ ろうか.
この様な作業は比較的簡単に済む.これは,パソコ
ン周辺機器が標準化されているからである.最近で
1
0.1 はじめに , U8Bに接続すると,すべてパソコンが認識して
は
作業してくれ るようになり,初心者でも容易に接続
図 5にパソコンを用 いた自 動計測の 一例 を示す. 可能である. これに比べ,使用者が マニアックな人
j
図の下半分が自動計測の流れである.各種変換器で読 に限られるためか,計測・制御機器のパソコンとの
みとられた値は,静ひずみ変換器 (データーロガー) 接続に関する標準化は遅れている.ただし,以前の
, A/D変換され,デジタノレ値に変えられる.この
で M8-DOSを 08としていた頃と違い, Windowsに
デジタル値を GP-
IBインタフェースを介してパソ なってからは,あまりハード的な構成を理解する必
コンに取り込み,パソコンで、各種計算を行っている . 要がなくなってきて い る. しか し こ の 様 な 内部操
GP-IBは,高速通信が可能で信頼性があると言われ 作が公開されてい ない分,ブラ ックボックス も多く
ているが,使用に当たっては,新たに GP-IBボード なっている.こ こでは ,Windowsを用いた計測・制
を購入する必要がある .その他
, パソコンに標準で 御機器との接続について説明する.
搭載されて いることが多い R8232Cを使用する方法
もある .ここでは,このようなノ ξソコンによる計測 ・
1
0.2
.2 インターフェースの目的と種類
制御で必要となる基礎知識を修得する.
パソコンへの計測データの入力やパソ コンから制
御データの出力は,すべて 1/0ポートを介して行わ
れる. まず,すべての接続機種にこの 1
/0ポートの
Au
tom
ati
cco
ntr
ols
yst
em •
JT
忠弘) アドレスを割り振る必要がある .以前は,他の器機
とア ドレスの重複がな い ように , 自分で調べる必要
があったが,プラグアンドプレイに対応した機器同
士なら,自動的にアドレスを割り振ってくれるので
便利である .1/0ポートを増設する一番の基本は,拡
張スロットにイ ンターフ ェース ボー ド (1/0ボー ド)
を取り付け るこ とである .
拡張スロットパスの形式と しては次のようなもの
がある .
.Cパス
l
図 5 自動計測システ ム例 一世を風贋した NECの PC980
0シ リー ズで採
用 された拡張スロッ トパスの規格であ る.M8-
D08との組み合わせで,1/0ポート ア ドレスの
1
0. パソコンの利用 9
並びを理解し,直接 2進数 (
16進数)でデータ 測機器 に入力され,すでにデジタルに変換され
を書き込んだものだが,現在この規格は姿を消 たデータをパソコンに取り込むために使われる .
した. 同じ機能を果たすものに RS
-232Cがある.計測
2.1SAパス 機器の方でどのどのデジタル通信出力を備えて
IBMの DosjVパソコンに取り入れられてきた いるかによ って使い分ける .
が,マイクロソフト社が 1SAパスを装備 しない 4.モー タコン トロールボード
ことを推奨し,市販のパソコンからは完全に消 ステ ッピングモー タおよび(パルス列入力方式
えた.自分でボードの作製が容易にできるメリッ の)サーボモータの位置決めを行うコン トロー
トがあった . ルボードである .こ の様なパルス入力型のモー
3
.PC1ノ〈ス タは,使用できる速度幅が広いことと精度の向
最近の主流である.動かすためには,デバイス 上により,最近多く使われるようにな っている .
ドライパ(ユーザーのプログラムをハー ドウ エア 5 イーサネ ット (
Eth
ern
et)
j に伝 える 中継をするプログラム)が必要となる . いわゆる LANボードで接続する方法である.ネ
作成はかなり難しいので,通常は市販(ボー ド ットワークの普及と高速化にともない,対応機種
についてくる)のものを使う.小型化 した Low が増えてきている. 100BASE
-TXなら,かなり
Pro
fil
ePC1スロット等も出てきている. の高速通信 も可能である グローパルなネット
4.
PCカー ド ワークでは,様々な 障害を受 けてし ま うことが
ノー トパソコン用のパスである.ノー トパソコ ある.そこで,パソコンと計測機器をサーバー
ンはスペースを取らない点で優れているが,こ とクライアントの関係にした単線のネットワー
の様な拡張を行う場合,どうしても高価になっ クが無難である .そのため,グローパルなネット
てし ま う. ワークにも同時の接続したい場合は, LANボー
ドを 2枚準備する必要が生 じる.
拡張
ノくスを必要 としないもの として,プ リンタ ポー
ト USB,RS
, -
232Cなどがある .この中でも,デー
タ転送がきわめて簡単な, RS -232Cは計測 ・制御で 1
0.3 シス テム構築言語 とその使用方法
よく使われてきている.
1
0.3.
1 はじめ に
次に, 計測・制御のため, この拡張スロッ トパ ス
に挿入する インターフ ェー スボー ドの種類を挙 げて パソ コンを利用するに 当たっては,それ らを動か
おく. =ある .NECの PC
すためのプログ ラム言語が必要で -
9
800シリ}ズのパソコンでは, NECの N88Basicを
.A/D変換ボード
1 用いることが 多かった.B
asi
c言語は グラフィッ ク
センサーで読みと られるアナ ログの物理量 をデ り N88B
操作が容易であ , as
icは GP
-IBや各種 1/0
ジタノレに変換してパ ソコンに取り込む ことがで ボードにも対応していた. しか し,メモリ ー上の制
きるようにする ボー ドである. 限や構造化プロ グラミングが できな いなどの多くの
.D/A変換ボード
2 問題点もあった.
パソコ ンから計算 されたデ ジタ ル値を,モータ 近年 Windowsの普及に伴い,自動計測のシス テ
などの制御機器 に入力 できるよ うに アナロ グに ムも 変化してきて いる. ボードに付属 しているド ラ
変換する ボードである . イパーソフ トで,各種 DLLを Windowsに移植する
3.GP
-IBボー ド ことによ り,制御が可能 とな って いる.ボー ドメー
センサーで読み とられ るア ナロ グの物理量が計 カーからも,計測,制御用のソフトウエアが販売 さ
1
0. パソコンの利用 1
0
Basicや V
isu
alC++を使えば,簡単に Windo
ws上 lngDelim= 1
のソフトが作成可能である. lngEoi = 1
lngRet =Gplni(
)
, PCIパスを用い るに
これまで述べてきた よ うに
If lngRet <
> 0 Then
あた り
, 各メーカーから提供さ れているデバイス ド
strErrMsg = "GP-IB Error:No. " &
ライパが必要 とな り,それがメーカー依存であるた
CStr(lngRet)
め,普遍のコ ードは無い.参考までに, V
isu
alBasi
c
GoTo exitGPIB:
によるイ ンタ ー フェースボード認識 (接続)のプログ
End If
ラム例 を挙げておく.詳細は各 ボー ドの説明書 (
ま
lngRet =Gplfc(lnglfcTime)
たは Web
)を読んでいただきた い.また変数の定義
lngRet = GpRen()
は,別途行ってお く必要がある .プログ ラム終了時
gRet = GpDelim(lngDelim,lngEoi)
ln
には解放す る必要 もある .
10 パ ソコ ンの利用 1
1
"円
"nu
vuqu
+b+b
FD=
cuqu
lngRet = SmcSetAccelRate(strDevice,0)
CM
r
n
lngRet = SmcSetDecelRate(strDevice,0
U
)
﹄
難である.図書館等で,簡単な基本原理のみを拾い
読みすることをお勧めする .また,メーカーのカタ
ログやホームページなどには,大変わかりやすく,肩
のこらない記述でまとめられていることがある. ー
れらもお勧めである .