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家族志向のプライマリケア

プライマリケアでカップルとかかわる 
~1+1は2より大きい
プライマリケアでカップルとかかわる 
~1+1は2より大きい

 患者のパートナーを理解することは長い目で見ると
相当の時間の節約になる
 既婚者は より健康な生活スタイルを持つ傾向があ

 運動が多く、飲酒や喫煙が少ない 
 ストレスが少なく 
 社会的サポートを多く受けている
 自律神経の持続的覚醒につながり 
 免疫機能が高まる
 =結婚の問題を治療することは 健康に対する予防
的な方法である
家族ライフサイクルから見たカップル
―  CASE 1 - 頭痛の原因は?
1カップルのここの発達は同期しているか?

2ライフサイクルのどこにカップルは位置している
か?

3カップルが直面している発達課題は何か?

4ライフサイクルの段階は順序どおりか?

5現在の訴えと関連したライフサイクルの中で、
カップルの位置はどうか?
新しいカップルの診察
1  家系図の作成=世代を超えたアプローチ 
“ お二人の家族歴や将来プランを聞くことは、今後お二
人をケアするにあたって私の助けになるでしょう”

2長所について質問する

3カップル内の過去の役割について明確にする
カップルの中の健康役割
 ① ケア提供者としてのパートナー
 ② 顧客としてのパートナー 

 ③ 情報提供者としてのパートナー

 ④ コンサルタントとしてのパートナー

 ⑤ 治療の参加者としてのパートナー

 ⑥ 問題の一部としてのパートナー

 ⑦ パートナーの重荷としての病気
病気に関連したカップルの一般的な関係パターン

 1 病人ー健康人のペア 
  最も機能的な方法のひとつ

 2 病人ー世話人のペア

  機能的である

 3 病人ー距離を置く人のペア

  ○ 

  × 

 4競合するパートナー

  補完的というよりも、対照的な関係を持っていて、前向きな方向を強要
する
  

 5病気の共存化

  

 6 病気にまつわる連合

  すでに家族内に存在する関係を強化することが在る

  Case
離婚したカップル
 ・平均の結婚期間は?
 ・最終的に離婚について準備・計画・予感している
カップルも多い

 ・別居や離婚のあとには、次の質問を
離婚したカップル
 ・平均の結婚期間は?
 ・最終的に離婚について準備・計画・予感している
カップルも多い

 ・別居や離婚のあとには、次の質問を
  感情

  経済的な関係

  育児ついては口論はないか

  先妻(夫)との関係
離婚したカップル
 ・平均の結婚期間は?
 ・最終的に離婚について準備・計画・予感しているカップ
ルも多い

 ・別居や離婚のあとには、次の質問を
 感情

  経済的な関係

  育児ついては口論はないか

  先妻(夫)との関係

  ⇒健康に対する影響を考えるために明らかにする必要が
ある
  
プライマリケアでカップルとかかわるため
のガイドライン
1 面談を行うカップルに十分な座席を用意する
2 患者が規定するあらゆる関係をカップルとして
治療する
プライマリケアでカップルとかかわるため
のガイドライン

3 2人の関係者と同時に強い関係を結ぶ技術を身
につける
・欠席しているパートナーに当てつけた話をしない
・出席者それぞれとラポールを確立する
・その人にとって現実的で意味があるものとして、
各人の見方を認める
・ほかの誰かに対して、共謀したり、重要な秘密を
もったてはならない。
プライマリケアでカップルとかかわるため
のガイドライン
4 よいコミュニケーション技法の模範を示し教育
するように面談を利用する
・敬意をもったきき方の見本を示す☆
・一度に発言は一人だけ許可する
・共感や理解、訂正の許可を与えるために、個人の
発言を振り返る☆
・パートナーのそれぞれが自分の見地を表明できる
ように、面談のバランスをとる
プライマリケアでカップルとかかわるため
のガイドライン
5病気に関してカップルが影響しあう方法を評価する
・病気に関する関係パターンが硬直化していないか観察する。
  *病人ー健康人
  *病人ー世話人
  *病人ー距離を置く人
  *競合
  *病気の共有化
  *連合
・もしパターンがひどく固定化して機能不全に陥っていれば、
プライマリケアのカウンセリングまたは家族療法家への紹介を
考慮する
プライマリケアでカップルとかかわるためのガ
イドライン
6パートナーが病気に関して果たしている役割は何なのか評価す
る。関連があれば、治療プランを進めるための役割にパート
ナーを利用する。
・ケア提供者をサポートする
・治療に参加してもらうために、顧客としてのパートナーを呼ぶ
・重要な情報提供者には面談をする
・コンサルタントとして配偶者やパートナーを利用する
・治療プランの中で参加者としての役割をパートナーに与える
・パートナーが問題の一部であるときは、問題行動を防ぐ戦略を
練るか、家族療法家に紹介する
・病気の重荷が問題になる、もしくは耐えられなくなる兆候がな
いかパートナーを観察する

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