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Ansys Mechanical Enterprise

Ansys Mechanical Premium


Ansys Mechanical Pro
Ansys LS-DYNA
Ansys Autodyn
Ansys 製品構成

流体解析 構造解析

Ansys CFD Enterprise Ansys Mechanical Enterprise


流体解析フルパッケージ 構造解析フルパッケージ

Ansys Fluent Ansys CFX


汎用熱流体解析 汎用熱流体解析 Ansys Mechanical Premium
高度な非線形応力解析、線形動解析
Ansys Polyflow Ansys Forte
粘性・粘弾性流体解析 エンジン燃焼解析

Ansys FENSAP-ICE Ansys EnSight Ansys Mechanical Pro


航空機の着氷解析 汎用ポストプロセッサ
汎用的な接触解析、伝熱、疲労解析

Ansys CFD Premium


高度な熱流体解析
Fluent CFX EnSight 高度な陽解放落下・衝突解析 金属付加製造技術シミュレーション

Ansys LS-DYNA Ansys Additive Suite


Ansys CFD PrepPost 高度な落下・衝突解析 エンジニア / 研究者向け
流体解析専用プリ・ポストツール

Ansys Autodyn Ansys Additive Print


Ansys Chemkin Enterprise 高度な爆発・衝撃解析 設計者オペレータ向け
燃焼・反応系特化型流体解析パッケージ

Ansys Ansys Forte Ansys Model


Chemkin-Pro Fuel Library Ansys nCode DesignLife Ansys Motion
詳細化学反応解析 エンジン燃焼解析 燃料ライブラリ 高度な疲労解析(振動疲労、高温疲労、スポット疲労等) 剛体・弾性体の解析

3D 設計ソリューション プラットフォーム

Ansys Discovery Ultimate 形状作成 ポスト処理

設計者向けフルパッケージ
Ansys SpaceClaim Ansys
Ansys Ansys
Direct Modeler EnSight
3D ダイレクトモデラー 汎用ポストプロセッサ
Discovery Discovery
Live SpaceClaim
簡単操作のリアルタイム 簡単操作の
シミュレーション ダイレクトモデリング 最適化

Ansys optiSLang Ansys DesignXplorer


Ansys Discovery Standard ハイエンド最適化ツール 最適化ツール
シミュレーション用
パッケージ
Discovery Live Discovery SpaceClaim
Ansys HPC Ansys Customization Suite
Ansys Discovery Essentials 大規模計算モジュール カスタマイズ用ツールキット

モデリング用パッケージ

Discovery SpaceClaim Ansys Cloud Ansys Engineering Knowledge Manager


クラウドサービス 解析データ管理ツール

1
操作環境
Ansys
パワー・ノイズ・信頼性解析


エレクトロニクス
(半導体)

プリプロセッサ
電磁界、回路・システム解析
Ansys PowerArtist
Ansys HFSS
RTL パワー解析、削減、デバッグ

高周波 3 次元電磁界解析
Ansys Simplorer
Ansys Path FX

各種解析機能
マルチドメイン回路・
システムシミュレータ
SPICE ベースのタイミングサインオフ解析

Ansys Q3D Extractor


Ansys RedHawk-SC

ソリューション
マルチフィジックス
次世代のSoCノイズサインオフ解析
電子部品向け寄生パラメータ抽出
Simplorer
Ansys Totem アナログカスタム設計向けノイズ・信頼性解析

Ansys SIwave
プリント基板、BGA パッケージ向け
Ansys PathFinder

解析事例
業界別
レイアウトベースの ESD 解析(オプション)
SI, PI, EMI 解析 Simplorer

Ansys Maxwell Helic システムオンチップ(SoCs)での電磁界およびノイズ解析

計算の効率化
2 次元 /3 次元電磁界解析
Simplorer
熱流体解析

Ansys RF and SI Option (Ansys Designer)


電磁界・電子回路&システム統合設計環境
Ansys Icepak

プロセッサ
ポスト
Simplorer 電気・電子機器熱流体解析

カスタマイズ
システムアーキテクチャ および
システム
組込みソフトウェア

Ansys Twin Builder Ansys SCADE Suite Ansys SCADE Architect


最適化
マルチドメイン回路・システムシミュレータ 各種機能安全規格で認証済みのコードジェネレータを セーフティ・クリティカルなシステムの
搭載する組込みソフトウェア開発支援ツール アーキテクチャ設計支援ツール

Ansys SCADE LifeCycle Ansys SCADE Test


プロセス管理
データ・

アプリケーション・ライフサイクル テストとカバレッジ測定機能を備えた
管理支援ツール モデルベース統合テスト環境

Ansys VRXPERIENCE
次世代自動車開発支援ツール Ansys SCADE Display
セーフティ・クリティカルな
関連製品
その他の

組込み HMI 開発支援ツール

本カタログでは、Ansys Mechanical Enterprise を中心に機能説明を行っています。


製品名が記載されていない機能は、Ansys Mechanical Enterprise または下位ライ
Ansys medini analyze
機能対応表

センス(Ansys Mechanical Premium/Ansys Mechanical Pro)のいずれかで利用


ISO26262/IEC61508に基づく品質、安全性および信頼性解析
可能です。

2
Ansys の操作環境
Ansys 製品の大きな特徴の一つは、共通の操作環境「Ansys Workbench」を採用していることです。
操作環境
Ansys

Ansys Workbench は、Ansys のマルチフィジックスソリューションを実現する、次世代型の操作環境です。構造、伝熱、磁場、流体、落下・衝突、


そして連成解析といった高度で幅広い解析機能はもちろん、CAD インターフェースやメッシュ生成などのプリプロセッサ、そして最適化
やデータ管理をはじめとした作業効率を高めるための支援機能が、統一された操作環境で提供されています。
Ansys Workbench 環境を利用することで、設計者から解析専任者、プロジェクト管理者など、解析業務に関わる全ての人やプロセスを
一つにつなぐことができます。

Ansys Workbench の特徴


モデリングからメッシュ生成、解析、結果評価まで、一連のプロセスを共通の GUI で提供
ジオメトリやメッシュ、解析結果など、各ツール間のデータの受け渡しが容易
解析に関わる全てのフローを、一括管理することが可能
自動メッシャーや最適化ツール、データ管理ツールなど、業務効率を高める機能が充実

用途やツールに合わせて選べるプリプロセッサ 高度で幅広い解析機能

CADインターフェース 形状作成・修正 メッシュ生成 線形構造解析 非線形構造解析

解析に関わる全てのプロセスを一つにつなぐ
統合操作環境
他社 CAE/Ansys Mechanical
APDL データ変換 Ansys Workbench 衝撃・爆発解析

データ管理 伝熱解析

プロジェクトウィンドウ(プロジェクト管理画面)

最適化 電磁界解析

結果表示 カスタマイズ 大規模解析 連成解析 流体解析

解析業務の効率を高める各種機能

※ご利用可能な機能は、お使いのライセンスによって異なります。

3
Ansys の操作環境
操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

解析のプロセスを一元管理できるプロジェクトウィンドウ

操作環境
Ansys

Ansys Workbench のプロジェクトウィンドウは、
「ツールボックス」と「プロジェクト概念図」で構成されています。
ツールボックスは、個々の解析フローをテンプレート化したもので、各ツールを起動するランチャの機能も備えています。プロジェクト概念図
は解析プロジェクトを図解したもので、必要な解析フローや、ジオメトリや解析結果をはじめとした各種データの関係をひと目で把握できます。

プロセスがひと目でわかるプロジェクト概念図 データの
相関関係
・解析のプロセスを解りやすく図解
・ドラッグ&ドロップで、データの受け渡しを
 簡単に設定可能
・作成したフローは保存し、再利用が可能

各解析フロー

解析タイプ別に、解析フローのテンプレートを収録

ツールボックスには、解析分野ごとに必要な解析フローのテンプレートが収録されています。プロジェクト概念図にドラッグ&ドロップす
ると、作業項目が箇条書きで一覧表示され、項目をクリックすると自動的に必要なツールが起動します。「未定義」「終了」などの進捗がア
イコンで表示されるため、作業に抜けがないか確認できます。

解析フローのテンプレート モデルの読み込み
3次元CAD等で作成した
ジオメトリを読み込みま
す。

メッシング
メッシュは全自動で作成
可能です。必要に応じ
て、形状やサイズなどを
指定できます。

進捗状況を
実行待ち 境界条件の設定&
アイコン表示
解析実行
未定義
荷重、拘束などの境界条
終了 件を設定し、「解析実
行」をクリックします。
結果表示
結果を画像やアニメーションで表示したり、解析レポートを作成できます。

解析の効率を飛躍的に上げるパラメータスタディ

寸法や材料、境界条件などをパラメータとして
定義し、パラメータスタディを行なうことがで
きます。値を変えていくだけで、CAD やメッ
シャー、解析ツールなど、関連する全てのツー
ルが自動的に更新され、解析結果を算出します。
解析の作業を効率化したい方に最適です。
※更に解析時間の短縮を図るために、分散処理用のライセンス
 (Ansys HPC Parametric Pack)もご用意しております。 ② Ansys Workbench 上のパラメータの値を選択して、
 詳しくは p.17「計算の効率化」をご覧ください。   CAD の形状を変更可能

変更前の3次元CADモデル 穴の数:10
(穴の数:10) 穴の数:8
穴の数:5
① パラメータの値を変更し、複数設計案をまとめて解析
穴の数:3 変更後の CADモデル(穴の数:3)

4
プリプロセッサ
Ansys Workbench 環境は、3 次元 CAD とのダイレクトインターフェースや、接触領域の自動定義、自動メッシュ生成など、解析初心者の
方にも使いやすい支援機能を豊富に装備しています。また、メッシュのコントロールも手軽に行うことができます。

モデリング
プリプロセッサ

3 次元 CAD インターフェース

幅広い 3 次元 CAD サポート


非常に幅広い 3 次元 CAD に対応しています。インターフェースを追加いただくだけで、複数の CAD と連携可能です。

CAD の形状変更を、即座に解析結果に反映
プラグインに対応した 3 次元 CAD の場合、解析後、CAD 上で行った形状変更を、即座に解析に反映させることができます。
CAD で設定したパラメータを使ったパラメータスタディも可能です※。 ※一部の CAD を除きます。

    
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・2019 年 10 月現在。3 次元 CAD の最新バージョンへの対応はお問い合せください。


・ご利用の OS により対応 CAD が異なりますので、事前に詳細をお問い合わせください。

モデル作成/修正 (Ansys DesignModeler / Ansys SpaceClaim Direct Modeler) Option

3 次 元 CAD を ご 利 用 で な い 場 合 も、Ansys DesignModeler や


Ansys SpaceClaim Direct Modeler を使うことでモデルを作成で
きます。また 3 次元 CAD で作成したモデルを解析に適したジオメ
トリに加工・修正することも可能です。

主な機能
ソリッド サーフェス
分割面の作成
面の一部に荷重や拘束を設定する際に利用します。 ラインアップ
ソリッドモデルからサーフェス、中立面の抽出 Ansys DesignModeler
薄板モデルの解析に有効な機能です。 ヒ ス ト リ 型 の モ デ リ ン グ ツ ー ル で す。Parasolid フ ァ イ ル の 入 出 力 や
Ansys 用のモデルファイルとして利用できる中間ファイル(anf ファイル)
ビーム要素の作成
も作成できます。
ラインを作成後、テンプレートから断面形状を選択して作成できます。

節点共有モデルの作成 Ansys SpaceClaim Direct Modeler Enterprise

アセンブリモデルの節点共有モデルを作成できます。 直感的にモデルの作成
囲い込み(気体・液体領域の作成) や修正が行えるノンヒ
ストリ型のモデリング
磁場・流体解析で必要な気体・流体領域を作成します。
ツ ー ル で す。寸 法 パ ラ
※Ansys Workbench の磁場解析には Ansys DesignModeler または
メータを設定すること
 Ansys SpaceClaim Direct Modeler が必要です。
も で き、必 要 に 応 じ て
サーフェスパッチ パラメトリックな設計
一部の面が破損したモデルを修復することができます。 変更も行えます。

電子機器熱流体解析ツール「Ansys Icepak」用モデル出力
3 次元 CAD 形状をそのまま、あるいは簡略化して Ansys Icepak 用
モデルデータとして出力できます。
※Ansys DesignModeler のみ対応

5
プリプロセッサ
操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

メッシング機能

自動メッシュ生成・接触定義

プリプロセッサ
一般に専門的な知識が必要とされるメッシュ生成を自動で行えます。
また、3 次元CADから読み込んだアセンブリモデルの接触領域も自動認
識します。特に部品点数の多い大規模モデルで威力を発揮します。

大規模アセンブリの自動接触定義

図のような大規模なアセンブリでは手作業で接触定義を行うのは
膨大な時間を要し、また作業ミスを招きやすいのですが、Ansys
アセンブリモデルの自動接触定義 大規模モデルの自動メッシュ生成
Workbench は接触領域を全自動で定義し、メッシュも自動生成 (203 もの接触領域を自動生成) (要素数:7,554,406、節点数:11,354,478)
します。設計者が作成しているモデルをそのまま解析して設計評
価することが可能です。

メッシュコントロール

必要に応じてメッシュサイズやメッシングの方法をコントロールする 仮想トポロジーによる形状簡略化 ( 微少なフィーチャーの削除)


ことで、より精度の高い結果を得ることができます。

形状簡略化 スウィープ
メッシュ
要素サイズが小さくなるようなフィーチャを除去し、モデルのトポ
ロジーを修正します。
レイヤー
メッシュ
シェル要素、ビーム要素の作成
ジオメトリ間に出来た隙間を、自動的に埋めながらメッシュ作成
することができます。

さまざまなメッシュの種類に対応
ボディフィットカーテジアンメッシュ
四面体、六面体、プリズム、ピラミッド、スウィープメッシュ、レイヤー ※複雑な形状を六面体だけで
メッシュ、ボディフィットカーテジアンメッシュ等を作成できます。 スウィープメッシュとレイヤーメッシュ メッシュ作成できます

サイズコントロール
頂点、辺、面、ボディ、指定した領域内で要素サイズを指定できます。

接触整合
四面体でメッシングされたソリッドボディ間の節点を整合するこ
とができます。 マルチゾーンメッシュ
※ブロッキング法を用いて、複雑な形状でも六面体メッシュを作成します。
アセンブリメッシング
閉空間で囲まれた流体領域を自動判別し、流体領域をソリッド化
することなく流体領域のメッシュを生成することができます。

メッシュ変換・チェック機能

サードパーティツールで作成した有限要素モデルの変換
Ansys Mechanical APDL(旧 Classic)環境はもちろん、NASTRAN、ABAQUS で作成し 構造体 流体領域
た 有 限 要 素 モ デ ル を イ ン ポ ー ト し、Ansys Workbench 用 に 変 換 で き ま す。ま た、 アセンブリメッシング
Workbench で作成した有限要素モデルをエクスポートすることも可能です。

メッシュ指標ツール
アスペクト比、ヤコビアン比、平行偏差、コーナー角度等をもとに、メッシュの品質チェッ
クが可能です。

CAD データの作成
メッシュデータを STL 形式に変換し、3DCAD 等で読み込んで利用できます。

メッシュ指標ツール

6
複合材料に特化したプリポスト処理

複合材料専用のプリポストプロセッサも利用可能です。Ansys Workbench に統合された


環境で、直感的な操作による複合材料のプリポスト処理が可能です。
プリプロセッサ

直感的な操作による複合材料の設定

Ansys Workbench 環境に統合


積層シェルから積層ソリッドを作成

ドレープシミュレーション

破壊基準の評価
直感的な操作による複合材料の設定
・ 最大ひずみ ・ LaRC
・ 最大応力 ・ Cuntze
・ Tsai-Wu ・ Face Sheet Wrinking
・ Tsai-Hill ・ Core Failure
・ Hashin ・ Shear Crimping
・ Puck ・ Hoffman

可変材料データの定義
・ 温度 ・ 劣化係数 ・ せん断 ・ 空隙率 他 Ansys Workbench環境に統合

破壊基準の評価 ドレープシミュレーション

材料情報の管理と効率的な材料の選択(Ansys GRANTA)

Ansys GRANTA MI
社内の材料に関する知識をすべて管理して、企業全体へ展開・共有を行います。
・材料の特性データ、試験結果、使用実績など材料のすべての情報を管理
・材料エンジニア、設計者、試験担当者、調達、メンテナンスなどが共通の材料データ
 にアクセス

Ansys CES Selector


材料の選定、分析、比較のプロセスを、豊富な情報量のデータセットと、グラフィ
カルな分析方法で提供します。
・金属、化合物、プラスチックなど、さまざまな材料に関する 3,500 件以上のデー
 タセット
・キーワード、特性値による材料検索、フィルタリング機能
・グラフィカルに材料特性の分析を支援するグラフ、比較ツール

マイクロストラクチャモデルを利用した材料モデル算出ツール(Ansys Material Designer)

様々な材料データを解析的に算出するアプリケーション
複合材料(繊維強化材料)や織物、ラティス構造など、様々な素材の材料データを
解析的に算出し、解析モデルへ適用します。
・格子、複合体の 1 つのパターンをマイクロストラクチャとして解析モデル化
・構造解析の異方性材料として定義
・繊維密度、太さ、交差角度をパラメータ化

7
プリプロセッサ / 各種解析機能

各種解析機能 操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

構造解析

静的構造解析

線形静的解析
非線形静的解析
・材料非線形
弾塑性、超弾性、粘弾性、粘塑性、クリープ、コンクリート、
鋳鉄、スウェリング、形状記憶合金、ガスケット、多孔質材

各種解析機能
・幾何学的非線形
大ひずみ、大変形 足廻り部品の応力解析 粘弾性 - 超弾性材料を利用した
ラバーブッシュの応力分布
・要素非線形
接触要素 ( 面-面、線-面、点-面、点-点、剥離 )、
非線形バネ要素、非線形ダンパー要素、
コンビネーション要素、ボルトプリテンション要素、
ガスケット要素、インターフェース要素(剥離)

線形動的解析

モーダル解析 時刻歴応答解析
・モーダル解析 スペクトル応答解析 ギアの噛み合せ(接触) 弾塑性材料を考慮した
・初期応力(線形)を考慮したモーダル パイプ曲げ解析
ランダム応答解析
・初期応力(非線形)を考慮したモーダル
・周期対称大変形モーダル モード合成法(CMS)

周波数応答解析 ローターダイナミクス
・周波数応答解析
・初期応力を考慮した周波数応答解析
・周期対称周波数応答解析

非線形動的解析
締め付け力によるボルトの応力 基板のランダム振動
陰解法 時刻歴応答解析 (ボルトプリテンション機能)

陽解法 時刻歴応答解析(落下・衝突)(※1)

座屈解析

線形固有値座屈解析
非線形座屈解析

疲労解析

応力と寿命/ひずみと寿命の関係(S-N 曲線)に基づく手法 (※2)


マイクロガスタービンにおける 時刻歴応答解析
・応力寿命疲労(高サイクル疲労) ローターダイナミクス
・ひずみ寿命疲労(低サイクル疲労)
・ランダム振動疲労(PSD による加振)

トポロジー最適化解析

制約条件のもとで構造物の位相を最適化する手法
・静的構造解析結果に基づく最適化
・モーダル解析結果に基づく最適化

剛体運動解析
ノートパソコンの落下 エンジン部の運動解析

低コストでロバストなマルチダイナミクス解析 (※3)
(※1) より高度な解析には Ansys LS-DYNA および Ansys Autodyn をご用意してい
ます(p.9 参照)。詳細はお問合せください。

その他の解析機能 (※2) より高度な解析には Ansys nCode DesignLife をご用意しています(p.21 参


照)。詳細はお問合せください。
破壊解析、亀裂進展解析 (※3) より高度な解析には、Ansys Motion をご用意しています。詳細はお問い合わ
2D / 3D リゾーニング せください。

8
高度な陽解法落下・衝突解析ツール (Ansys LS-DYNA / Ansys Autodyn) Option

Ansys LS-DYNA および Ansys Autodyn は、落下・衝突をはじめとした非線形時刻歴応答解析専用ツールです。


陰解法ソルバーを採用した一般的な有限要素法解析ツールとは異なり、収束計算を必要としない陽解法ソルバーを採用。落下・衝突の
ような非線形性の強い問題を、高速・高精度に解くことが可能です。

陽解法とは:
時刻歴応答解析には、「陰解法」と「陽解法」の 2 種類の手法があります。有限
要素法解析ツールで一般的に採用されている「陰解法」は収束計算を必要とし、
各種解析機能

非線形性の強い問題の場合、解が発散して計算が中断されてしまうことがありま
す。一方、Ansys LS-DYNA や Ansys Autodyn が採用している「陽解法」では
収束計算の必要がありません。これにより解の発散を避けることができ、比較的
安定して解が得られます。

ジェットエンジン内タービンブレードの損傷

適用例

衝突問題 自動車部品の成形、衝撃
金属成形 ・車体、バンパー、ステアリング
・圧延、押出、鍛造、型鍛造 貫通
・深絞り、しごき、板金加工
応力伝播
容器の成形、衝撃
生体材料、医療品
・輸送コンテナボックス
各種工業製品
電子機器の落下 ・工具、スポーツ用品、ヘルメット

主な機能
Ansys LS-DYNA による携帯電話の落下解析
解析機能 (解析に必要な設定を、すべて Ansys Workbench 環境で行えます)

・2 次元、3 次元問題の解析
・剛体定義
・マス・スケーリング
・Ansys ( 陰解法 ) との連成解析
・ALE 機能
・流体-構造連成解析(オイラー・ラグランジュ連成)(※1)
接触
鍛造や圧延のような金属加工、構造物の衝突や貫通、落下による衝撃等の問題
には接触機能が用いられます。Ansys LS-DYNA / Ansys Autodyn では様々な
接触の形態が扱えるほか、接触時の摩擦をモデル化できます。
・接触形態: シングルサーフェス、点-面、面-面
・摩擦: 静摩擦、動摩擦、粘性摩擦
・エローディング
要素
ビーム、トラス、シェル、2D / 3D ソリッド、バネ・ダッシュポット、集中質量、
オイラー (※1)
電池内部の流体-構造連成解析
(※1) Ansys Autodyn で利用可能な機能です。

ラインアップ

Ansys LS-DYNA
自動車・航空宇宙・造船などの産業で数多くの実績を持つ LS-DYNA ソルバーを、
Ansys の操作環境に統合した非線形時刻歴応答解析ツールです。操作性に優れた
Ansys Workbench 環境上で、解析に必要な設定をすべて行うことができます。

Ansys Autodyn
Ansys Workbench 環境に対応した、陽解法による非線形時刻歴応答解析ツー 飛翔体

ルです。専用の GUI により、高度な衝撃解析や爆発解析が行えます。 鉄筋コンクリートの破壊

9
各種解析機能
操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

伝熱解析

定常伝熱解析
線形解析
非線形解析(温度依存、輻射)

非定常伝熱解析
線形解析 プリント基板の伝熱解析 アイロンの過渡熱解析

非線形解析(温度依存、輻射)
相転移

各種解析機能
定常電流解析

その他
熱接触
アルミニウム
物質移送による熱流考慮 砂型
熱源移動
筐体の輻射 はずみ車の鋳造
熱流の ON/OFF 制御(サーモスタット) ( 液体→固体への相転移 )

その他の解析

定常電流-伝熱解析

圧電解析

音響解析
圧電アクチュエータのモーダル解析 スリットを通過する音

流体解析ツール (Ansys Fluent / Ansys CFX) Option

熱流体現象を高速・高精度に解析するツールとして、幅広い業界から信頼されている汎用熱流体解析ソフトウェア Ansys Fluent、回転


機械において強みを発揮する Ansys CFX を提供しております。Ansys CFX、Fluent 共に、Ansys CFD Premium または Ansys CFD
Enterprise ライセンスでご利用いただけます。詳細は流体解析用のカタログ(Ansys Fluid Solutions)をご参照ください。

主な機能

・定常 / 非定常流 ・粒子追跡


・圧縮性 / 非圧縮性   ・回転機械
・層流 / 乱流 ・各種 Ansys 製品との連成
・強制 / 自然対流伝熱  - 構造解析
・輻射伝熱   (Ansys Mechanical)
継手付近の熱流体解析 車体周りの流体解析
・化学種の混合、反応、燃焼  - 電磁界解析
・自由表面、混相流、分散相   (Ansys Maxwell、Ansys HFSS 他)

電磁界解析ツール (Ansys Maxwell) Option

Ansys Maxwell は、モータやアクチュエータ、インダクタ、トランス、磁気センサをはじめとする各種エレクトロメカニカル製品開発


のための電磁界解析ツールです。詳細は電磁界解析用のカタログ(Ansys Electronics Solutions)をご参照ください。

主な機能

・磁場解析: 静磁場、交流磁場、過渡磁場
・電場解析: 静電場、直流伝導場、交流電伝導場(2D) 、過渡電場(3D)
・アダプティブオートメッシュ
・各種非線形材料 ( 異方性、温度依存性、磁石、積層材料等との併用設定可 )
・コアロス計算
・着磁解析、減磁解析
・モーション解析 
・各種 Ansys 製品との連成
 (Ansys Mechanical/Ansys Fluent/Ansys Icepak/Ansys RMxprt/Ansys PExprt/Ansys HFSS)

10
マルチフィジックスソリューション
Ansys シリーズの最大の強みであるマルチフィジックス解析は、より実現象に近い複雑な
解析が求められる近年、さらに注目を集めています。
Ansys は構造・伝熱・磁場・電気・流体などの複数の場を組み合わせた高度な解析が可能
です。解析手法は大きく 2 つに分かれており、各場の解析を組み合わせて、連成場の解を
伝熱 電気
求めるシーケンシャル連成と 1 回の解析で複数の場を解くダイレクト連成があります。

適用例 ・MEMS デバイス(静電場-構造-流体、磁場-構造-流体)


構造
・圧電デバイス(電場-構造)
・電気機械(磁場-伝熱-構造)
・ジュール加熱(電気-伝熱-構造)
・誘導加熱(電磁場-伝熱) 流体 磁場
・RF 加熱(高周波電磁場-伝熱-構造)
・プロセス容器(伝熱-構造)
・防音・騒音問題(音響-構造)
ソリューション
マルチフィジックス

電磁界解析ツールとの連成機能

電磁界解析ツール Ansys Maxwell はモータやアクチュエータ、トランスをはじめとする各種エレクトロメカニカル製品開発に活用されて


います。解析対象に発生する吸引力やローレンツ力、ジュール損や鉄損などを求めるだけでなく、統合操作環境である Ansys Workbench
上で使用することで、構造・伝熱・
熱流体解析とのマルチフィジックス
ソリューションを実現できます。

電磁界-構造連成解析

Ansys Maxwell で求めた吸引力やローレンツ力は静的構造解析、時刻歴構造解析だけでなく、周波数応答解析にも引き渡すことができます。


モーターの過渡磁場解析において、ステータのティースに発生する吸引力はロータの回転に合わせて時々刻々と変化します。各時刻の吸引
力を時刻歴構造解析へ引き渡し、ステータおよびケースの振動特性を評価することも可能ですが、 Maxwell の FFT 変換機能を利用すると、
内部的に吸引力を周波数分解し、周波数応答解析の境界条件として引き渡し応答特性の解析が可能となります。また、音響 - 構造連成解析
の境界条件として引き渡せば、ティースの振動によるノイズ(雑音)の解析も実現できます。

電磁場解析 構造解析 音響解析

吸引力 変位

モータの電磁界-構造-音響連成解析

電磁界-伝熱(熱流体)連成解析

Ansys Maxwell で求めたジュール損および鉄損は伝熱解析だけでなく、熱流体解析ツール(Ansys Fluent)にも引き渡すことができます。


過渡磁場解析で求めたジュール損・鉄損は時間平均の損失分布として非定常伝熱(熱流体)解析に転送できるため、過渡磁場解析の時間ステッ
プサイズに合わせることなく効率よく解析することができます。
また、定常状態を求める誘導加熱問題においては、温度依存性物性値の影響を考慮した Ansys Maxwell-Ansys Fluent 双方向連成を、温
度の変化率が指定したトレランス内に収まるまで収束計算させることもできます。

双方向連成

初期の損失分布 損失分布最終結果 流速ベクトル 温度分布

Ansys Maxwell 交流磁場解析 Ansys Fluent 定常解析

11
マルチフィジックスソリューション
操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

流体-構造連成解析(FSI 解析)

Ansys は、数値解析ベンダーとして最も柔軟性が高く、先進的な流体-構造連成解析 (FSI 解析 ) ツールを提供します。FSI 解析は、航空工学(航


空機の翼のたわみ)、土木工学(建造物への風荷重)、バイオメディカル(狭窄用ステント設計)ど多くの産業で必要とされ、重要な一角を
占めています。市場のニーズに応じ、製品の品質と信頼性を維持しつつ、製造しやすい製品設計をすることが急務である中、FSI 解析の重
要性は確実に高まっています。
Ansys の FSI 解析はダイレクト連成※とシーケンシャル連成が可能です。シーケンシャル連成については、一方向(1-Way)連成と双方
向(2-Way)連成が利用できます。

※ ダイレクト連成の例 ・音響場-構造(Ansys Mechanical Enterprise) ・電磁界-流体(Ansys Fluent)

一方向 FSI 解析

ソリューション
マルチフィジックス
流体解析から構造解析(構造解析から流体解析)など、前
者から後者へ解析結果データを 1 回転送する一方向の FSI
解析です。前者の解析結果を後者の解析の温度や荷重など
の境界条件として利用することができます。

一 方 向 FSI 解 析 は、Ansys Mechanical (Pro 以 上)と


Ansys CFX、Ansys Fluent、お よ び Ansys Icepak 間 で 連
成解析を実施でき、初めて FSI 解析を利用される方にも簡
単な手順で、計算負荷も少なく作業することが可能です。
資料提供:EMT-R社様

航空機ファンの空力弾性解析 航空機主翼の 一方向 FSI 解析


双方向 FSI 解析

流体-構造連成解析において、構造物の変形と流れ場の挙動が大きく影響し合うケースでは、双方向 FSI 解析が必要になります。事例とし


ては、空力による翼のフラッタ、自動車エンジンフード上のバフェティング現象、建築物および橋梁に作用する非定常な風の荷重、弾性人
工血管および人工弁まわりの血液流れなどがあります。これらの例では、Ansys Mechanical Enterprise および Ansys Fluent / CFX のソ
ルバー間で荷重(熱)と変位の2つを転送しながら、2 つを同時に解析実行します。電子部品のように、熱膨張によるゆがみが冷却流体パター
ンに影響を及ぼすような場合においても同様です。
Ansys の流体-構造連成解析の特徴としては、Ansys Fluent / CFX と Ansys Mechanical Enterprise を連成する表面熱の 双方向 FSI、ま
た Ansys Fluent / CFX と Ansys Mechanical Enterprise を連成する表面熱と力 / 変位(変形)の 双方向 FSI があります。
Ansys Fluent / CFX の場合、共通の操作環
境で FSI 解析が行なえるほか、解析結果の
受け渡しにサードーパーティのツールを必
要としないため、操作性に非常に優れてい
ます。

3 つの弁尖を持つ心臓弁を流れる血流 自動車の排気マニフォールドにおける
(非定常流れ)の 双方向 FSI 解析 表面熱の 双方向 FSI 解析
Ansys Workbench で実行可能な FSI 解析

一方向 および 双方向 FSI 解析について、設定から解析実行、ポスト処理までの一連の作業を Ansys Workbench 環境上で行うことができるの


も大きな特徴のひとつです。また、独立したポスト処理ツールを装備しており、定常および非定常の FSI 解析を同時に表示したり、流体解析結
果と構造解析結果を組み合わせたアニメーションを作成するこ
ともできます。
Ansys Workbench 環境における解析ジョブ管理機能や各解析
ツールとの連携によって、FSI 解析では、Ansys Mechanical(一
方向 FSI 解析は Ansys Mechanical Pro 以上、双方向 FSI 解析
は Ansys Mechanical Enterprise)と Ansys Fluent / CFX の
連成が設定から解析実行、ポスト処理まで効率よく作業するこ
とができます。一方向 FSI 解析では、Ansys Workbench 上で、
Face の情報だけでなく Volume の温度分布も構造解析側に渡
すことが可能です。 資料提供:CADFEM社様

2 種類の流体および固体内の伝熱を
固体の温度 熱応力
流体側のソルバーとしては、Ansys CFX と Ansys Fluent どち 考慮した流体解析結果
らも利用可能です。 ガスエンジン排気管の管寄せについて Ansys Workbench 環境で実施した FSI 熱応力解析

12
業界別解析事例

自動車

オーバーヘッドバルブエンジンの剛体運動解析 ブレーキ鳴き解析

オーバーヘッドバルブエンジンの動きをシミュレーションした ディスクロータとパッドの滑りにより起こる、自励振動のブ
事例です。1つのカムシャフ レーキ鳴きの解析事例です。パッドの摩擦を考慮したモーダル
トに複数のカムが取り付けら 解析では剛性が非対称マトリクスとなるため複素固有値解析を
れており、吸気用と排気用の 実施します。これによって
バルブが異なるタイミングで 系が不安定なモードを抽出
開閉される様子を検証してい することができ、鳴き問題
ます。 の解決に大きく役立ちます。
対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Premium 以上(剛体機構解析) Ansys Mechanical Premium
Ansys Mechanical Enterprise (弾性体機構解析) 以上 固有周波数における変形

ラバーブーツの非線形構造解析 補強材を考慮したタイヤの線形構造解析

ラバーブーツの特性をシミュ タイヤの強度を求めた構造解析です。詳細にタイヤの解析を行
レーションした非線形構造解 なうには、ベースとなる部分と補強材部分の両方のメッシュを
析です。剛体として定義され 作成する必要があり、解析規模が膨大になりがちです。しかし
解析事例
業界別

たシャフトと超弾性材のラ Ansys では、ベースとなるメッシュ部分に補強材の情報を入力


バーブーツ間に接触を定義し するだけで解析
ているほか、ラバーブーツに で き る た め、モ
自己接触を定義しています。 デリングや解析
に か か る 手 間・
対応プロダクト
相当応力 時間を大幅に削
Ansys Mechanical Premium 以上
減できます。 タイヤのモデル
(メッシュに補強材の情報を入力) 弾性ひずみ
対応プロダクト
Ansys Mechanical Premium 以上

ガスケット部品のシール性能評価 排気マニフォールドの流体ー構造連成解析

車載リチウムイオン電池の電極に用いられる、ガスケットのシー 熱流体解析により高温の排ガスの流れから生じる内壁の温度分
ル性能の経時劣化をシミュレーションした事例です。塑性、ク 布を求め、構造解析へ荷重として受け渡して熱応力を求めてい
リ ー プ 特 性、大 変 形、接 ます。通常、流体-構造連成解析では、結果ファイルの受け渡
触を考慮した非線形構造 しに煩雑な設定を要することが多いですが、Ansys では構造解
解 析 を 行 い、時 間 が 経 過 析の際に、流体解析の結
してもシール性能を良好 果ファイルと対応する面
に維持するガスケットの を設定するだけで解析可
断面形状を求めています。 能です。
対応プロダクト
対応プロダクト Ansys Mechanical Pro 以上と
Ansys Mechanical Enterprise 事例提供: ダイキン工業株式会社 様 Ansys CFD Premium または Ansys CFD Enterprise

カムシャフトアセンブリの非線形時刻歴応答解析 スポット溶接の電流ー伝熱ー構造連成解析

カムシャフトアセンブリとバルブ間の接触による連携挙動を幾 定常電流解析で求めたジュール熱を伝熱解析で利用し、スポッ
何学的+境界非線形を考慮した時刻歴応答解析で計算させてい ト部の溶融温度過程を求めます。構造解析では、温度依存によ
ます。部品はすべて弾性体として取り扱いますが、シャフト及 る弾塑性特性の変化を考慮し、高温によって剛性が落ちたワー
びバルブの軸対称形状部を一般軸対称要素テクノロジを使って クを電極で加圧する状態が 電極
モデル縮退することで通常の三次元要素モデルに対して約半分 解析されています。さらに、
の計算コストで計算できて 加圧によるスポットの表面
います。 の接触面積変化を考慮した
電流解析も実施していま
す。
鋼板 ナゲット

対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Enterprise Ansys Mechanical Enterprise 温度分布

13
業界別解析事例
操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

電機・エレクトロニクス

LED ライトの過渡熱解析 密封用樹脂 パッケージの熱応力


リフレクター
LED ラ イ ト の ス イ ッ チ を チップの発熱やフィンの熱伝達による空冷を考慮したパッケー
ON/OFF することで、時間に ジの熱応力解析です。伝熱解析で求めた温度分布を、熱荷重と
つれて変化する熱分布を解析 して構造解析に利用することで変形量や応力を求めています。
した事例です。外表面(底面 電極
さ ら に Ansys で は、
以外)には熱伝達と輻射、半 P 型半導体 変形を繰り返すことで
N 型半導体
導体には発熱を定義していま 基板
生じる疲労問題を予測
す。 電極 することも可能です。

対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Pro 以上 スイッチの ON/OFF Ansys Mechanical Pro 以上 温度分布 熱による変形

はんだの疲労き裂進展 スピーカの音響解析

はんだが疲労していく過程を解析した事例です。時刻暦の熱応 スピーカから放出される音圧を解析した事例です。スピーカ
力解析を行い、熱サイクルで生じる歪み量から「破壊した」と の振動板のように振動しやすい物体は音圧の影響を受けて振動
判断された部分の要素を自動的に削除することで(バース / デ 板の振動状態自体も変化します。Ansys では構造-音響の相互

解析事例
業界別
ス機能)、き裂進展を再現しています。また、より詳細に解析 作用を考慮し
す る た め に、 た解析を行う
クリープや ことも可能で
粘塑性を考 す。
慮して解析
することも
可能です。 進展方向
スピーカ表面の音圧分布 放射音圧分布
熱サイクル バース / デス機能によるき裂進展
対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Enterprise Ansys Mechanical Enterprise

スマートフォンの落下 液晶タッチパネルの接触解析

陽解法過渡解析の事例です。落下位置や角度、初速度などの違 液晶画面を指で押圧することで生じる、タッチパネルのたわみ
いによる部品への影響を確認することが可能です。また破壊基 を求めています。液晶部分は粘性を考慮しているため、時間に
準を設定することで、部品が よる接触の認識遅れを把握
破壊する様子を確認すること することが可能です。
も可能です。

対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Enterprise Ansys Mechanical Enterprise
または Ansys LS-DYNA

超音波ホーンの振動解析 配線情報を考慮した基板の反り

超音波ホーンの共振状態を確認している事例です。超音波振動 配線データ考慮した基板をモデル化し、反りを解析した事例で
子(圧電素子)に調和電圧を負荷して振動させ、どの周波数で す。ECAD より配線データを読み込み、それをもとに材料特性
最良の共振状態が得られるかを解析しています。 を求めモデルにマッピングを行っています。実際に配線データ
を形状化した詳細モデルが不要となるため、計算コストを抑え
つつ精度の高い反りの解析が可能です。
赤:X 方向
緑:Y 方向
青:Z 方向
ホーン 圧電素子

ホーン先端の変位振幅

配線情報の取込み 応力分布
変位分布
対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys Mechanical Enterprise Ansys Mechanical Premium 以上

14
航空宇宙、エネルギー、その他

タービンブレードの損傷(陰解法ー陽解法連成解析) 風車の流体ー構造連成解析

タービンブレードに鳥が巻き込まれる現象(バードストライク) プロペラ型風車(構造体)と空気(流
を解析した事例です。ブレードの回転により負荷された遠心力 体)の相互作用をシミュレーション
を Ansys(陰解法)の構造解 した事例です。風による抵抗を受け
鳥のモデル
析で求め、その結果を初期応 ることで、プロペラやタワーに生じ
力として衝突解析(陽解法) る応力を求めています。必要に応じ
を行っています。 て、振動問題も検証可能です。
対応プロダクト
対応プロダクト
Ansys LS-DYNA
Ansys Autodyn Ansys Mechanical Enterprise と CFD-Flo 以上および Fluent

Ansys Mechanical Enterprise (片方向連成解析の場合は Mechanical Pro 以上の組み合わせで対応可)


衝突解析結果(鳥は楕円球としてモデル化)

ソーラーパネルフレームの応力解析 航空機エンジン用ブラケットのトポロジー最適化解析

ソーラーパネルのフレームに積雪荷重が負荷された状態の応力 構造解析で求めた応力分布に基づき、ブラケットの剛性をでき
を求めています。この他、太陽熱による膨張や冷却時の収縮、 るだけ落とさずに質量を 80% 削減するように形状を最適化し
それらが繰り返されたことで生じる疲労を求めることも可能で た事例です。得られた形状は、STL 形式で出力できます。
解析事例
業界別

す。

元の形状の応力分布 最適化した形状

対応プロダクト 応力分布 対応プロダクト


Ansys Mechanical Pro 以上 資料提供:Stein Design社様 Ansys Mechanical Pro 以上

自転車用フレームの構造解析 コンロッドの疲労解析

自転車のフレーム部には CFRP(炭素繊維強化プラスチック) コンロッドに作用する応力負荷から、応力寿命疲労(高サイク


が使われているため、複合材専用のプリポストを使用して、複 ル 疲 労)の 計 算 を 行 っ て い ま す。Goodman、Soderberg、
雑な形状に対する CFRP の積層数や繊維方向を定義し、損傷が Gerber などの平均応力理論を用いて寿命や損傷度、安全率を
発生しうる箇所を予測 予測しています。
しています。

片振り応力負荷 片振り応力負荷
 Gerber の平均応力補正結果  Goodman の平均応力補正結果
対応プロダクト
Ansys Mechanical Enterprise 資料提供: Technische Universitat Chemnitz 様 対応プロダクト
Ansys Mechanical Pro 以上

歯顎部の応力 ホッパーからの錠剤吐出

CT スキャンデータから作成されたSTLデータを使った構造解 錠剤を容器へ充填する工程を検討するため、ホッパーから錠剤
析です。歯顎部のSTLデータをAnsys SpaceClaim Direct を吐出させる状態をシミュレーションした事例です。
Modeler で読み込み、ジオメト 錠剤の形状やホッパーの形状
リを修正してメッシュ作成した などの関係によって、スムー
後、Ansys にて歯の先端から顎 ズに充填されるかどうかをシ
に向かって荷重をかけて解析し ミュレーションで評価するこ
ています。 とが可能です。

対応プロダクト 対応プロダクト
Ansys SpaceClaim Direct Modeler と Ansys LS-DYNA
Ansys Mechanical Pro 以上 Ansys Autodyn
Ansys Mechanical Enterprise
メッシュ 応力分布

15
業界別解析事例 / 計算の効率化

計算の効率化 操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

大規模計算

大規模アセンブリモデルや複数の場を組み合わせた連成問題など、解析規模は拡大する傾向にあります。Ansys では大規模問題を正確にし
 
かも迅速に処理するため、並列計算をはじめとした大規模解析機能の開発にも注力しています。

並列計算 ! —žs バージョンによる並列計算のパフォーマ


{[W ンスを比較した例。 %!&'(
%!&'"
Ansys Mechanical の大規模解析機能は
Ansys が想定している並列計算用のハードウェアは、 バージョンアップの度に強化されており、 %!&')
バージョン R18 は R17 と比較して、1.5
「共有メモリー型ハードウェア」、「分散メモリー型
倍ものスピードアップを実現しています。 %!&'#
ハードウェア」、「GPU ハードウェア」です。各ハー
解析ケースの詳細 :
ド ウ ェ ア に 合 わ せ て「共 有 メ モ リ ー 型 Ansys」、 ・5.2 million DOFs; スパースソルバ %!&
・構造非線形時刻歴応答解析 %!& %!& %!& %!&
「Distributed Ansys」、「GPU アクセラレータ機能」
を提供することで、並列計算を効率よく実行できる ハードウェアの仕様 : ‚~HIM YŸHIM
・2 Intel Xeon E5-2695v3 @ 2.3GHz  
ように配慮されています。 (28 cores total)/1Node, 256 GB RAM,
Local SSDs, SLES 11.3
※ ご利用になる CPU コア数や GPU 基数によっては、機能拡張 6"7&-4LO6
・Mellanox FDR InfiniBand
オプションが必要となります。詳しくはお問い合わせ下さい。

リモート解析 計算サーバー
& 計算結果の保存
計算実行

計算プロセスを別のマシンで実行させるリモート解 解析マネージャ
ジョブ計算 ジョブ管理
析が可能です。解析モデルの作成や各種境界条件の 実行指示
設定、結果表示などはクライアントマシンで行い、
計算ジョブのみを計算用のサーバーへ転送します。
計算中はクライアントマシンを別の用途に利用でき ジョブ投入
クライアント

計算の効率化
ます。 モデル作成
結果処理 解析マネージャとして利用す
[ 対応ジョブスケジューラ ] 計算結果の取得 るマシンは、計算サーバーお
Platform LSF, PBS Professional, TORQUE/Moab, よびクライアントマシンとの
兼用が可能
UGE/SGE, Microsoft HPC
※ ジョブスケジューラは必須ではありません。

Ansys Cloud
Ansys Cloud は、Ansys のフラグシップアプリケーション
から簡単に利用できるクラウド HPC ソリューションです。
普段お使いのアプリケーションの GUI から直接 Ansys Cloud
にジョブを投入でき、モバイル端末などの Web ブラウザを
通じて計算進捗・解析結果を確認することもできます。
Microsoft Azure の日本国内のデータセンターを利用してお
り、Ansys アプリケーションが最も高いパフォーマンスを
出せるようチューニングしております。

分散計算モジュール (Ansys Parametric Pack) Option

複数の設計ポイントを計算する場合、通常は同時に実行する設計ポ 同時実行可能な設計ポイントの数
64
イントと同じ数のライセンスが必要となりますが、このオプション
を利用することで、1 つのライセンスで複数の設計ポイントを同時
に計算可能となります。パラメータスタディはもちろん、Ansys
DesignXplorer から開始された設計ポイントの実行にも利用でき、
計算時間の短縮に役立ちます。 32

また、並列計算モジュール「Ansys HPC」との併用が可能であり、 16
いっそうの効率化がはかれます。 8
4

1 2 3 4 5
HPC Parametric Pack のライセンス数

16
ポストプロセッサ / カスタマイズ
ポストプロセッサ

結果表示・レポート自動作成

コンター図、変形図、断面図、画面分割、等高線/等高面図(アイ
ソサーフェス)、アニメーションなど、様々な方法で解析結果を可
視化できます。また Excel 形式への出力も可能です。
さらに、設計情報や材料物性値、解析条件、解析結果などを HTML
や Word 形式の報告書として自動作成することができます。レポー
ト作成の手間を大幅に削減でき、社内での情報共有にも有効です。

レポート自動作成機能

Microsoft Excel リンク機能

Workbench 上のパラメータを Microsoft Excel にインプットして


演算し、その結果を Workbench で受け取ることができます。
Excel で作成した計算式を、まるでソルバーのように活用可能。こ
れにより、独自の数式による計算結果を Workbench に利用したり、
解析結果とコスト計算を組み合わせるなど、CAE 分野にとどまら
ない利用が実現します。

Microsoft Excel と Ansys Workbench の連携事例(解析結果とコスト計算)

カスタマイズ

近年、解析の内容は益々高度化しており、専門家の
プロセッサ
ポスト

ノウハウを組み込んだ解析が必要となるケースが増 Ansys のカスタマイズ活用例


えています。同時に、製品開発期間は短縮の一途を
コマンドオブジェクトを要していた設定を GUI で行える
たどっており、作業の効率化、自動化、単純化が求
ようにする
められています。ACT(Application Customization
カスタマイズ

Toolkit)を活用し Ansys をカスタマイズすることで、 Excel 等で二次処理を要していた結果を直接表示できるよう


以下のようなニーズに対応可能です。 にする
教育・誤操作防止・効率向上等の目的でウィザード画面を
作成する

ACT でできること 任意のグラフィック・レポート等を表示・出力する


煩雑な設定を要する解析を自動化する
独自機能の組み込み
Ansys Workbench を、Ansys 以外のソルバーのプリ・ポ
独自ソルバーの組み込み
ストとして利用する
作業の自動化

ACT によるカスタマイズ機能例
ACT でカスタマイズ可能なアプリケーション

Ansys Mechanical
Ansys DesignModeler
Ansys DesignXplorer
Ansys Workbench
圧電 一般接触
Ansys Electronic Desktop
Ansys SpaceClaim Direct Modeler
Ansys Fluent

温度センサー 亀裂進展

17
ポストプロセッサ / カスタマイズ / 最適化

最適化 操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

最適化ツール (Ansys DesignXplorer)


Ansys DesignXplorer は、設計者の方でも簡単に利用できる最適化ツールです。

Ansys DesignXplorer のメリット

パラメータの定義、管理が容易
CAD の寸法や荷重など、解析で使用される様々な値をパラメータとして宣言し、
Ansys DesignXplorer 上で自由に組み合わせて解析することができます。パラ
メータ数に制限はなく、モジュールをまたいだ定義も可能です。また、入力、
出力パラメータ管理も Ansys Workbench にて容易に行えます。
(入力パラメータとは、CAD の寸法、材料物性値、荷重値など、お客様が値を
指定するパラメータを指します。出力パラメータとは、入力パラメータの値に
より出力されるパラメータを指します。)
面倒なモジュール間のコネクトが不要
Ansys Workbench で使用できるモジュールは、何も設定することなく全て 応答曲面
Ansys DesignXplorer とリンクしているため、面倒な設定は必要ありません。 出力パラメータと入力パラメータの関係を
2D または 3D で表示します。
Ansys Workbench が持つ様々なモジュールを統一環境にて使用するというメ
リットを最大限に生かすことができます。

Ansys が提供する様々なツールを用いることが可能
Ansys が提供する様々なモジュールを最適化作業に使用することが可能です。
物理現象に対する解析ツールはもちろん、形状、メッシュ等のパラメータを同
時に使用することが可能です。また、ダイレクト CAD インターフェースを用い
ることでサードパーティの CAD データを最適化作業へと組み込むこともでき
ます。

Ansys DesignXplorer の機能

最適化解析
お客様が指定した入力・出力パラメータ等から、実験計画法に基づいてサンプ スパイダーチャート
スライダーバーで入力パラメータの値を変更しながら、
ルデータを抽出し、応答曲面、スパイダーチャート、感度チャート、相関関係
各出力パラメータを視覚的に調節できます。
プロット等を自動的に算出します。また、任意のサンプル条件、応答曲面から
推定される最適な条件等を容易に追加計算することができ、効率的に最適化を
進めることが可能です。

シックスシグマ解析
形状寸法や荷重のバラつきにより、部品が破損する可能性、境界条件のバラつ

最適化
きによる評価項目のバラつき範囲等、不確定性を考慮した応答を解析すること
が可能です。様々な不確定性分布を用いて、評価項目のヒストグラム、累積分
布グラフ、確率表等を算出することができます。

感度チャート
各出力パラメータに対する各入力パラメータの影響を表示します。

トレードオフプロット
目標設定最適化
最適解が複数存在する場合に、目標の
各パラメータの目標や制約を設定することで、
達成度合いのバランスを確認できます。
最適なパラメータの組み合わせの候補を出力します。

18
データ・プロセス管理

データ・プロセス管理 (Ansys EKM) Option

Ansys Engineering Knowledge Manager(Ansys EKM) は、データ・プロセス管理ツールであり、Web ブラウザを介してものづくり


の研究・開発、製造工程で使用されるデータを効率よく管理、活用することをサポートします。

Ansys EKM
Web / モバイル UI 計算結果の取得
Web ブラウザ

ジョブ投入 計算サーバー
データ管理 HPC Cluster など
PC
ファイルのアップロード
ファイルサーバー
ジョブ管理
データベースサーバー
Web ブラウザ データの閲覧 / ダウンロード
プロセス管理
インタラクティブジョブ実行

グラフィックサーバー
モバイル
リモートデスクトップ

Ansys EKM の構成

データ管理
ドラッグ&ドロップで簡単にファイルをアップロードできます。
アップロードされたファイルから自動的にメタ情報 ( 解析タイプ、
節点要素数、解析結果、材料特性、ソフトウェアのバージョン等 )
を抽出してレポートを作成しますので、ソフトウェアを起動せず
に効率的に解析情報を確認することができます。
また、作成されたレポートを簡単に比較でき、過去のデータとの
比較や結果相違の原因を調査しやすくします。

ジョブ管理
バッチ及びインタラクティブジョブの両方を実行することが可能
であり、これらのジョブの監視や管理を行うことが出来ます。
ジョブテンプレートを使用することで簡単な入力でジョブの実行、
大規模計算の設定及び解析マシンの指定等をダイアログボックス
に組み込むことが可能になります。
ジョブスケジューラと組み合わせることでより効率的にジョブの
投入を行えます。
自動レポート

プロセス管理
解析業務のワークフローを作成することでメンバー間で進捗状況
を含めた情報の共有が可能になります。
オブジェクト単位で掲示板を立てることができますので、リアル
タイムの情報のやりとりが行えます。
プロセス管理
データ・

定型の解析業務はカスタムテンプレートを作成することで効率化
を図ることが出来ます。例えば、解析に必要なパラメータを入力
するだけで解析を実行し、自動的に解析データやカスタムレポー
トを Ansys EKM に保存する等のルーチンを構築できます。
アプリケーションメニューによるジョブ管理

解析ジョブのモニタリング ワークフローによるプロセス管理と掲示板

19
データ・プロセス管理 / その他の関連製品

その他の関連製品 操作環境およびライセンスによって利用可能な機能が異なります。
巻末の機能対応表をご確認下さい。

次世代の弾性体マルチボディダイナミクス(Ansys Motion) Option

Ansys Motion は、機構解析と構造解析の連携解析ツールです。機構・構造連携に特化したソルバー により剛体、弾性体、非線形弾塑


性体から構成されるシステムを同時に高速で解くことを可能にします。

機能 適用例
- マルチボディダイナミクス - 機械システムの運動解析
( 剛体 , 弾性体 , 線形 , 非線形 ) - 車両運動性
- 強度 / 疲労 - 大変形構造解析
- NVH ( 線形 & 時刻歴 ) - 高速回転システム
- 伝熱 - 3D 接触解析
- 実験計画法 - 機構解析と構造変形の連成システム
Ansys Workbench 環境に対応 - 長時間動的解析問題

高度な疲労解析ツール (Ansys nCode DesignLife) Option

Ansys nCode DesignLife は、Ansys Workbench 環境で利用可能な疲労解析ツールです。Ansys Workbench の解析とのシームレスな


連携により、優れた操作性を実現します。操作性に加え豊富な疲労機能、および疲労強度に影響する影響因子についても各種取り扱いが
可能です。また、カスタマイズも可能なため(Python を使用)、新しい疲労解析メソッドを採り入れることもできます。これから疲労
解析をはじめたい方から、より高度な疲労解析を求めるエキスパートの方まで、幅広くご利用頂けます。

解析機能
応力寿命、ひずみ寿命、Dan Van 法、高温疲労、スポット疲労、
シーム溶接、振動疲労、加速試験 他
約 210 種類の材料データベースを標準装備
レインフローマトリクスによる応力範囲とサイクル数表示も可能
考慮できる疲労の影響因子
平均応力、切り欠き、寸法効果、表面処理、疲労線図のばらつき、
熱環境、多軸応力
各種 FEM 結果のインポートが可能
Ansys Workbench、
Ansys Mechanical APDL、
ABAQUS、LS-DYNA、
Ansys nCode DesignLife の解析フロー
NASTRAN

金属 3D プリント解析ツール(Ansys Additive)

Ansys Additive は、金属の3 D プリント形成後の形状を予測する解析ツールです。3 D プリント形成時に発生する応力やひずみに加え、


パウダーのメルトプールに関する解析が可能です。また、トポロジー最適化と組み合わせた設計から評価まで、一連の解析を行う事がで
きます。
Ansys Additive Print <一般設計者向け>
・シンプルで迅速な解析
・SCDM による CAD,STL 編集
関連製品
その他の

・デスクトップ&クラウド
Ansys Additive Suite <一般設計~解析専任者向け>
・多彩な解析機能
・Workbench ベースのプリントプロセス 
・トポロジー最適化
・マイクロストラクチャ解析
・Additive Print も内包
※Ansys Additive Suite は別途 Ansys Mechanical Enterprise ライセンスが必要です

20
機能対応表

Ansys CFD Enterprise

Ansys CFD Premium


対応しています

Ansys Mechanical

Ansys Mechanical

Ansys Mechanical
追加オプションが必要です

Ansys LS-DYNA

Ansys Autodyn

Ansys Maxwell
※各機能の詳細はお問い合わせください。

Enterprise

Premium

Pro
※Ansys Mechanical Enterprise、Ansys CFD Enterpriseで使用可能

線形
幾何学的非線形(大変形など)
材料非線形(超弾性、弾塑性) 注1
静解析
材料非線形(クリープ、粘弾性、損傷モデルなど)
要素非線形(接触)
要素非線形(バースデス/剥離/亀裂進展)
モーダル解析
減衰モーダル/非対称モーダル
構造 周波数応答解析
解析 時刻歴応答解析(線形)
動解析 時刻歴応答解析(非線形)
時刻歴応答解析(陽解法)
スペクトル応答解析
ランダム応答解析
ローターダイナミクス
疲労解析
破壊解析
剛体運動解析
トポロジー最適化
定常(線形・非線形)
伝熱
非定常(線形・非線形)
解析
相転移
磁場(静磁場/交流磁場/過渡磁場)
電磁界 電場解析(静電場/過渡電場(3Dのみ))
解析 電流解析(静電流/交流電流(2Dのみ)) 注3
電気回路解析
定常、伝熱、圧縮/非圧縮、層流/乱流
熱流体 非定常、化学種、熱輻射、化学反応・燃焼、混相流、回転機器、電磁流体
解析 ブロー成型
押出成型
データマッピング 注5
定常電流-伝熱
音響
連成・ 圧電 注6

連携解析 流体-構造片方向連成解析
流体-構造双方向連成解析
電磁界-構造連成 注7 注7 注7 注8 注8
電磁界-伝熱連成 注7 注7 注7 注8 注8
3次元CADデータの読み込み 注10 注11 注11 注11 注11 注12 注10 注10
モデリング
複合材に特化したプリポスト環境
メッシュ作成機能
結果評価(コンター図、アニメーション等) 注6
レポート作成 注6 注13

その他 パラメータスタディ 注6 注13 注18


最適化解析 注14
カスタマイズおよび自動化
並列計算 デフォルト以上のCPU数の使用 注15 注15
(SMP/DMP) デフォルトのCPU数 注17 注17 4 1 2 4 4 4
機能対応表

分散計算 複数のパラメータスタディを分散解析 注14

注1: 二直線等方硬化則塑性のみ対応 注7 : 静的構造/定常伝熱のみ対応 注13: Autodyn専用GUIでは不可

注2: 過渡磁場は非対応 注8 : Fluentのみ対応(要追加オプション) 注14: 追加オプション。Autodyn専用GUIでは不可

注3: 静電流のみ可 注9 : 片方向のみ 注15: 追加オプション(剛体運動は非対応)

注4: 非定常のみ対応 注10: Ansys SpaceClaim Direct Modeler経由 注16: 磁場解析以外は追加オプション

注5: 応力、ひずみ、TraceImportは不可 注11: IGES/STEP以外は追加オプション 注17: 4 (剛体運動1)

注6: Workbench環境はACT Extension機能により利用可 注12: 対応CADについてはお問合せください 注18:3D解析は追加オプション

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※Ansys 2019 R3(2018 年 5 月現在)
 ご利用のライセンスや操作環境によって、対応するプラットフォームが異なります。
 詳しくは直接お問合せください。

※Windows Home Edition には対応していません。


※Unix では日本版 GUI はお使いいただけません。

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2020.5

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