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more essential

燃料システム用高機能性プラスチック

version 1.0
燃料の蒸散とそれに伴う燃料組成変化の低減を目指す

競争は激化し、自動車用その他の化石燃料エンジン

への高機能性プラスチックの応用が大きな注目を浴び

ています。

ソルベイは世界中のどの企業よりも優れた性能を持つ

多種類のプラスチックを提供できるため、お客様は

目的に合致した材料を容易に見つけ出すことができ、

また世界の市場で将来要求される燃料システムに対応

することができます。
Get more performance from Solvay
@ アモデル® ポリフタルアミド @ Ixef® ポリアリールアミド @

将来の燃料システムの要求を満たすプラスチックとして、特に世界規模での使用を考慮するなら、
多種多様な活性の高い燃料に耐え、さらに高い温度で使用できることが要求されます。さらに
OEM 先やその原材料供給先が PZEV および CARB 規格を満たすような材料でなければいけません。
そこでソルベイアドバンストポリマーズがお客様のお役に立つことができます。

ソルベイでは、燃料システムに適したプラスチックとして、アモデル® ポリフタルアミド(PPA)および
Ixef® ポリアリールアミド(PARA)の二つの高機能性プラスチックファミリーを提供しています。
これらのプラスチックが本来持つバリア性と耐燃料性が他の特徴的な性質と組み合わされ、
お客様が必要とする性能を実現します。

• 超低レベルの燃料バリア性
• バイオディーゼルおよびフレックス燃料に適合
• 60∼125℃ の範囲で長期間の燃料との接触に耐える
• 120∼180℃ の範囲で連続使用可能
• ESD 対応(帯電防止)
• 自動車用オイル類、洗浄剤、融雪剤への耐性
• 射出成形、押出し成形、ブロー成形に対応する各種のグレード

more responsive
ソルベイでは、お客様を事業の成功に導くためのサポートを重要視しています。その理由から、
ソルベイでは革新的な製品・技術の開発に絶え間なく挑戦し、お客様を常に競合他社よりも
一歩先へ導こうと努力しています。

アモデル EXT-1800 は、自動車用として 20 年以上にわたり成功を収めてきた射出成形の成果を


生かして新たに開発した押出しグレードです。Ixef BXT-2000 は、コプロセッシング技術の新しい
展開に寄与する製品です。この技術は、燃料システム部品や燃料容器と燃料供給系における多層
バリアシステムの使用法を根底から変革し得る技術です。また、高温下での共押出しと熱成形の
分野でも開発が進行中です。
®
Amodel polyphthalamide

アモデル PPA は、燃料システム部品の分野で金属に代わる材料として過去 15 年以上にわたり成功して


きました。この分野で考慮しなければならない最重要事項は耐熱性です。280℃ という高い荷重たわみ
温度を持ち、さらに 120∼180℃ の連続使用温度を特長とするアモデル PPA は、短期使用はもとより
長期的な用途にも十分に対応できる耐熱性能を発揮します。

特長 代表的な用途
• 高強度、高剛性 • フューエルフランジ
• 超低レベルの燃料バリア性 • ロールオーバーバルブ
• バイオディーゼルおよびフレックス燃料に適合 • クイックコネクター
• 60∼125℃ の範囲で長期間の燃料との接触に耐える • フィルターハウジング
• 120∼180℃ の範囲で連続使用可能 • フューエルレール
• 自動車用オイル類、洗浄剤、融雪剤への耐性 • センダーユニット
• ESD および耐衝撃グレードも入手可能 • 燃料/ベーパーライン

燃料システムに対応可能な各種アモデル PPA グレード


射出成形

AT-1002 HS 耐衝撃、非強化、良好な靭性

AT-1116 HS 耐衝撃、16% ガラス繊維強化

AS-1133 HS 一般用途、33% ガラス繊維強化

AS-1145 HS 肉厚部品用構造材、45% ガラス繊維強化

A-1625 HS 帯電防止

押出し、ブロー成形

EXT-1800 押出し成形およびブロー成形用特殊グレード

その他にも、低温金型対応のグレードも用意されています。
more compatible 燃料適合性
現在入手可能な、または将来出現が予想される配合燃料とのアモデル PPA の
アモデル PPA
適合性を調べるため、実験室レベルで広範な試験を実施しています。これには、
ディーゼル燃料
バイオディーゼル、ディーゼル燃料(酸化した水との混合液を含む)への 125℃
における 6,000 時間曝露試験(エンジン内部条件のシミュレーション試験)、 B20 SME
また再生バイオディーゼル燃料、フレックス燃料、および酸化劣化燃料への
B50 RME
60℃ における 5,000 時間曝露試験(燃料タンク条件のシミュレーション試験)
などがあります。 Fuel C

CE10
アモデル PPA は、このような条件に曝されてもわずかの重量増加や寸法変化し
か示さず、評価を行った各種燃料や温度において、機械特性の優れた保持率を CM15
示しています。試験結果の詳細については、ソルベイの担当者までお問合せくだ
さい。

28 日間の平均透過率 CE10 燃料(Fuel C 90%、エタノール 10%)、60℃

アモデル A-1004 0.03

アモデル AT-1002 0.4

アモデル EXT-1800 1.6

PVDF 2.5

PBT 11

PA 6 15

POM 18

PA 12 98

g-mm/m2/日 0 20 40 60 80 100

化学適合性
アモデル
試験条件 AT-1002 POM PA 66
塩酸、5∼10% 23℃、1000 時間 優 不可 不可
フッ酸、1∼5% 23℃、1000 時間 良 不可 不可
硝酸、5∼10% 23℃、1000 時間 優 不可 不可
硫酸、5∼10% 23℃、1000 時間 優 不可 良
硫酸、30∼36% 23℃、1000 時間 優 不可 不可
硫酸、30∼36% 40℃、200 時間 優 不可 不可
塩化亜鉛、50% 23℃、200 時間 優 不可 不可
優 引張強さ 85% 以上維持、化学薬品による影響や応力によるクラックがない
良 引張強さ 50% 以上維持、化学薬品による影響や応力によるクラックがない
不可 化学薬品による影響あり、応力によるクラックが発生
®
Ixef polyarylamide

Ixef PARA は、卓越したバリア特性と多種多様な燃料への耐性という点で、アモデル PPA に類似して


います。重要な相違点としては、lxef PARA はより低い加工温度を持つため、将来性に富む新しい
ポリエチレン・コプロセッシング技術を利用することができ、これにより OEM メーカーはよりコスト
効率の高い方法で規制要件への対応を図ることができます。

特長 用途
• 超低レベルの燃料バリア性 • 燃料タンク
• バイオディーゼルおよびフレックス燃料に適合 • 給油配管
• 2 層バリア技術(PZEV および CARB に適合) • 給油ホース
• 卓越した加工安定性 • 保管容器
• ピンチラインでもバリア層は連続 • ポータブル容器
• アルコールベース燃料中での低溶出性 • シート、フィルム
• ESD および耐衝撃グレードも入手可能

燃料システムに対応可能な各種 Ixef PARA グレード


押出しおよびブロー成形

BXT-1000 PE との共押出し、共ブロー成形

BXT-2000 耐衝撃 BXT-1000

開発中 帯電防止

上記以外のグレードも提供可能です。
more performance with fewer layers and lower cost
多くの製造会社はこれまで蒸散を防止する方法として、 図 1: 5 層構造
エチレンビニルアルコール(EVOH)コポリマーをベースと
した共押出し多層バリア技術に頼ってきました。しかし、
EVOH のバリア特性は燃料との直接接触により悪影響を
受けるため、ポリエチレン(PE)保護層を設ける必要があり
EVOH
ました(図 1)。
接着層
ピンチラインで生ずる不連続バリア層
ポリエチレン
これとは対照的に、lxef PARA は燃料との直接接触に
耐えることができるため、PE 保護層とそれに付随する
図 2: 3 層構造
接着層が不要になります(図 2)。さらに、PE 層と接着
層をブレンドすれば 3 層から 2 層に減らすことができ
ます(図 3)。5 層 EVOH 構造と比較して、3 層構造と
2 層構造はいずれもピンチラインでの連続したバリアを
提供できるため、より優れたバリア特性が得られます。 Ixef PARA
接着層
より少ない層数により装置コストの大幅な低減が可能 ポリエチレン
ピンチラインでも連続するバリア層
になり、これは多層装置への投資を検討している加工
メーカーにとっては大変魅力的なオプションです。 図 3: 2 層構造
多層装置をすでに購入済みの製造会社にとっても、
lxef PARA バリア技術を利用することで、加工処理の
最適化と投資の有効利用という観点から多くの利益が
あります。
Ixef PARA
接着性樹脂および
ポリエチレンの ピンチラインでも連続するバリア層
ブレンド

28 日間の平均透過率 60℃ で 5,000 時間 CM15 燃料に曝された後も、


CE10 燃料(Fuel C 90%、エタノール 10%)、60℃
Ixef PARA の重量増加と寸法変化はごくわずかに
Ixef BXT-2000 0.8
とどまり、機械特性の保持率にも優れた結果を示して

PA 12 98
います。Fuel C や CE10、CE85、B20 SME、B20 RME

PE 380 および No.2 ディーゼル燃料に対する長期的な適合性

g-mm/m2/日 0 100 200 300 400 評価のための追加試験もほぼ完了しています。


ソルベイアドバンストポリマーズ製品の MSDS(製品安全データシート)をご希望のお客様は最寄りの販売代理店へ
ご連絡いただくか、または advancedpolymers@solvay.com まで電子メールでご請求ください。弊社製品をご使用に
なられる場合は必ず事前に該当の MSDS をお取り寄せの上、ご検討ください。

記載されている情報は、本文書作成時点における弊社の知見に基づき参考のために提供されるもので、弊社または
関係会社はそれらの情報・製品につきいかなる権利を許諾するものでもなく、またその市場適応性および使用適合性を
含め、いかなる責任も負いかねます。それらの情報・製品は専門家が慎重な検討のもとに利用すべきものであり、
他の製品や工程と組み合わせて利用されることは意図されていません。製品の使用はあくまでもお客様の判断による
ものであり、ソルベイアドバンストポリマーズが決定するものではありません。お客様におかれては、自らの判断と
責任において、それらの情報・製品や知的財産権などをご検討のうえ、ご利用くださるようお願い申し上げます。
本冊子に記載の情報はあくまでも標準的な特性を説明したものであり、特定の目的に適用するものではありません。
Solvay Advanced Polymers, L.L.C. は本冊子に記載の情報を予告なく追加、削除、変更する権利を留保します。

Amodel、Ixef およびこれら製品を表すカタカナ表記はすべて SOLVAY の商標です。


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