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「光の教会」の光環境の物理的・心理的評価 正会員 ○松井 良太 1* 同 梅宮 典子 2*

光の教会 光環境 心理評価 同 大倉 良司 3* 同 川本 真史 1*

物理評価 明るさ感 空間印象評価 同 谷口 浩一 1*

1. はじめに 表1 調査概要
調査日程  10月17日、24日
建築物にとって開口部とは光を取り入れることや、 調査時刻 いずれもAM10:00~12:00
見通し、開放感の確保など様々な面で重要なものだ。 天候 晴れ(17日)、曇り(24日) 
被験者数 8人(17日)、11人(24日)
安藤忠雄氏設計の「光の教会」(大阪府茨木市、19 実測調査項目 照度、輝度、風速、温湿度、騒音
89年竣工)は、内部に十字架という装飾品がなく、 アンケート調査項目 明るさ感評価、室内印象評価
着席時の前方に来る南側壁面に十字のスリット状の 表2 各回のアンケート質問項目
開口部を設けて開口部からの光により十字架の演出 時刻 質問内容
第1回 10:15~ 明るさ感、空間印象評価、基本属性
を試みた建築である。 第2回 11:00~ 明るさ感、空間印象評価、POMS
本報は、光の空間とも言えるこの「光の教会」の室 第3回 11:45~ 明るさ感、空間印象評価、室内環境評価

内を対象として、1)室内照度や輝度の時間的空間
的分布の実態を把握し、2)在室者が十字架や窓か
らの光からどのような印象を受けるか、3)十字架
や窓からの光の物理量は明るさ感や印象評価とどん
な関係にあるか、について分析したので報告する。

2. 調査方法
「光の教会」の内部図を図1、外観を図 2 に示す。
内部はコンクリート打ち放しで、南壁面にスリット
状の十字架の開口部、西側壁面に大きな開口部があ
る。調査日時と調査項目を表 1 に示す。10 月 17 日は
晴れ、24 日は雨であった。被験者は建築学生及び院
生、南面の開口部に光がよく差し込むこの時間を選
んだ。調査時には照度などの測定とアンケートによ 図1 「光の教会」室内と照度測定位置
る被験者の評価を行った。照度は人が机に座った状
態の目の高さ(1.1m)での鉛直面照度と机上面水平
面照度を測定した。
鉛直面照度は図 1 に記した 6 点、
水平面照度は測定点①、③、④、⑥にて測定する。
各回のアンケート開始時刻と内容を表 2 に記す。ア
ンケートスケジュールは1人につき 3 回で 3 回のア
ンケートは自由ではあるが毎回異なった席に座って
もらい、異なる位置からの評価を得た。アンケート
では室内各面の明るさ感、空間印象に限り毎回尋ね、
解答してもらった。室内には人工照明設備があり、
教会側が普段通りの使用状態に調節した結果、調査
時は全て消灯で自然光のみであった。 図2 光の教会 外観

3. 結果と考察
3.1 室内環境評価
まず水平面照度は 17 日が 200~1500lx 程度で 24 日

Physical and Psychological Evaluation of


the Light Environment of‘Hikari no kyoukai’
MATSUI Ryota, et al.
表3 測定点②の十字架の輝度
が 20~120lx であった。アンケート時の平均鉛直面照 測定点②
測定点1 1570
度(回答時間 10 分間)を図 2,3 に示す。17 日において 測定点2 574.6
測定点①、④、⑤、⑥は同様な傾向を示すものの、測 測定点3
測定点4
1603
70.76
7
定点②は第2回アンケート回答時で倍の照度になり 測定点5
測定点6
1008
5364
その後 200lx ほど下がる、測定点③は第三回アンケー 6 測定点7 20930
測定点8 291.4
ト時では第1回アンケート時の3倍近く鉛直面照度 3 2 1 4 5 測定点9 2502

表4 各測定点の投射率
が増している。それに対し 24 日は第1回、2回アン 鉛直面 水平面
8 十字架 窓 十字架 窓
ケート時はどの測定点も 50~100lx で第3回アンケ 測定点① 1.3 . 1.3 5 .2
測定点② 0.6 17 0.3 9 .7
ート時に 1.5 倍にあがるという同様の傾向をしめして 9 測定点③ 0.9 2.6 1 1 .4
測定点④ 1.2 . 1.1 4
いるが、24 日はくもりであったため、17 日に比べ、 測定点⑤ 0.8 6.7 1.7 5
測定点⑥ 0.7 3.2 0.4 2 .6
鉛直面照度が 4~8 倍ほど低くなっている。これらか 図5 測定点②での輝度の測定点
ら分かるようにこの教会では室内の鉛直面照度分布
は一様ではなく、また時間、天候に左右される。
明るい
図 4 に、室内の明るさ感に対する回答の分布を示す。
少し明るい
2 日間には大きな鉛直面照度に差があるにもかかわ
どちらともいえない
らず 2 日とも「明るい」「暗い」側の回答が出ている。
少し暗い 10月 24日
つまりこの空間内では鉛直面照度が明るさ感を決め
10月 17日
暗い
ているわけではないということが分かる。
0 2 4 6 8 10 12 14人
十字架の輝度については外の景色が重要なものと
なった。図 2、表 4 は測定点②での十字架の写真とそ 図6 各回アンケート回答時の室内の明るさ評価

の輝度であるが、外の景色が見える部分とは空が見え
る部分に対して 10 倍以上の輝度差が見られた。つま 3.2 室内印象評価の因子分析
り十字架が一様に光輝いて見えるわけではないのだ。 室内印象評価の因子分析の結果、因子数 3 のとき、
表 4 は各測定点の十字架、
窓の投射率を表したもので 項目の一貫性と寄与率からうまく分類することがで
ある。測定点②、③は窓の投写率が高いので、鉛直照 き、表 5 に表す。主に好みに由来する第Ⅰ因子を「快
度も高い。しかし、測定点⑤は窓の投射率が高いのに 適性」、材質に由来するものより第Ⅱ因子を「質感性」、
2 日とも②、③と比べ 2 分の 1 ほどの照度しかない。 宗教・デザインに由来する第Ⅲ因子を「宗教・デザイ
ン性」の 3 つに分類された。第Ⅱ因子で質感に関する
(klx)
1.2 因子が抽出されることがこの空間の特徴であるとい
1 測定点①

0.8
測定点② え、コンクリート打ち放しの壁の効果であると思われ
測定点③
0.6
測定点④ る。
0.4
測定点⑤
0.2 測定点⑥
0
3.3 「室内の明るさ感」と関連する項目
第1回 第2回 第3回
表 6 に、室内の明るさ感、十字架の明るさ感、十
図3 アンケート回答時の平均鉛直面照度の時間変化 10/17 字架のまぶしさ感、窓の明るさ感、窓のまぶしさ感、
天井の明るさ感、壁の明るさ感の申告のあいだの順
(klx)
0.2 位相関係数を示す。室内の明るさ感は、17 日では
測定点①
0.15
測定点② 十字架、窓の明るさ、まぶしさと相関がなく、天井
測定点③
0.1
測定点④ の明るさ、壁の明るさと相関がある。24 日では天
測定点⑤
0.05
測定点⑥
井、壁の明るさ、窓の明るさ、まぶしさと相関はな
0
く、十字架の明るさと相関がある。つまり外の明る
第1回 第2回 第3回
い日は開口部からの光よりも壁、天井面の反射光が、
図4 アンケート回答時の平均鉛直面照度の時間変化 10/24 暗い日は反射光よりも外部から射入する光が影響
している。十字架の開口部の外の景色により明るさ
が遮られているため反射光が強く印象に出た可能
性がある。暗い日は明るい日に比べ、壁、天井面の
輝度が下がり、十字架の開口部の光の影響が相対的
に大きくなるためとも思われる。
面、水平面照度、輝度、湿度、温度に差が見られた。
表 5 因 子 分 析 結 果  
評 価項目 Ⅰ Ⅱ Ⅲ
しかし照度、輝度は湿度、温度に比べて 2 日の間に
因 子 Ⅰ 目 障 りな 目障りでない 0 .7 99 3 7 0 .0 57 5 1 0 .0 40 4 7
落 ち着 い て 集 中 で き る 気が散って 集中でき な 0 .7 88 6 9 0 .1 79 7 4 0 .1 33 7 7 遥かに差が存在する。全てとは言えないが、光が環
す っ き りし た ごてごてした 0 .7 71 7 4 0 .1 45 4 2 0 .1 93 3 6
整 然 と した 雑然とした 0 .6 89 4 4 0 .1 18 7 4 0 .2 39 1 2 境の違いに及ぼす影響が大きい可能性がある。
居 心地の良い 居心地の悪 い 0 .6 57 0 1 0 .1 40 5 0 0 .2 04 2 8
内 にこもる
ゆ とり の あ る
外に発散する
ゆ と りの な い
0 .6 53 8 8
0 .6 20 8 5
0 .4 56 7 3
0 .0 64 6 8
0 .0 87 2 3
0 .3 19 4 0
またこれらの項目を先ほど分類した因子に当ては
調 和のとれた
印 象的な
不調和な
印象的でな い
0 .6 05 5 9
0 .5 92 3 1
0 .3 40 5 5
0 .0 05 0 1
0 .5 22 7 6
0 .3 83 0 4
めていくと下図のようになる。図を見れば分かるよ
規 則的な 不規則な 0 .5 92 1 7 0 .1 57 3 8 0 .0 79 5 8
安 らぐ 不安感を 与える 0 .5 72 3 2 0 .0 82 8 5 0 .0 42 9 6 うに有意水準 10%以上で見ると因子「快適性」に属し
地 味な 派手な 0 .5 71 3 1 0 .2 17 3 2 0 .0 30 5 8
理 知的な 情熱的な 0 .5 66 5 8 0 .0 52 7 9 0 .2 70 9 6 ているものが多く、次に「質感性」、最後に「宗教、デ
簡 素な 装飾的な 0 .5 37 3 3 0 .4 09 4 9 0 .0 24 5 5
好 感 の もてる
連 続的な
好感のもて ない
不連続な
0 .4 80 5 4
0 .4 73 8 5
0 .1 61 4 1
0 .0 76 0 9
0 .1 24 3 0
0 .1 90 8 5
ザイン性」となる。そして「すっきりした」や「安らぐ」
生 真面目な
親 しみ の あ る
ユ ーモ ラ ス な
親しみのもてない
0 .4 70 5 2
0 .4 36 2 9
0 .0 24 0 9
0 .3 32 2 6
0 .2 35 7 8
0 .0 13 6 4
など快適性をそのまま表すような項目は 10 月 24 日
澄 んだ 濁った 0 .4 18 9 2 0 .2 92 8 0 0 .0 94 9 0
神 秘的な 神秘的でな い 0 .3 04 3 2 0 .1 24 9 0 0 .2 16 8 8 のほうがいい評価が出ている。つまり「快適性」につ
重 厚な 軽快な 0 .2 81 8 0 0 .1 03 7 2 0 .0 46 9 3
静 かな 騒がしい 0 .2 61 1 0 0 .1 70 2 2 0 .1 79 1 2 いては晴れで十字架の開口が他の壁面に対して明る
具 体的な 抽象的な 0 .2 40 3 5 0 .1 48 3 0 0 .1 93 3 6
因 子Ⅱ 単 純な
無 機的な
複雑な
有機的な
0 .1 76 9 2
0 .1 49 8 8
0 .7 00 0 4
0 .6 97 2 5
0 .1 30 7 9
0 .0 91 2 7
く目立つ日よりも曇りや雨で照度が落ちる日のほう
乾 いた
堅 苦しい
潤った
カジ ュ ア ル な
0 .0 11 8 7
0 .3 24 9 7
0 .6 85 9 6
0 .6 76 5 0
0 .0 16 3 5
0 .0 00 2 2
がより快適であるということである。さらにデザイ
暖 かい 冷たい 0 .0 99 9 0 0 .6 60 0 3 0 .2 51 4 3
自 然の 不自然な 0 .0 22 5 5 0 .6 51 9 1 0 .2 45 4 1 ン性を表す「象徴的な」や、存在を表す「印象的な」な
拡 が りの あ る 限られた 0 .4 27 9 3 0 .6 37 4 8 0 .0 10 3 2
動 的な 静的な 0 .2 38 6 2 0 .6 35 9 4 0 .3 15 5 0 どについても同様に 24 日のほうが高評価を表してい
開 放的な 閉鎖的な 0 .3 12 6 7 0 .6 20 7 9 0 .2 26 9 1
外 と繋 が りの あ る
変 化のある
外 と 繋 が り を感 じ な い
変化のない
0 .0 60 5 3
0 .0 89 5 4
0 .6 18 3 0
0 .6 08 1 5
0 .1 95 5 0
0 .2 84 8 6
た。光の十字架がその輝きを弱めるほど、その存在
硬い
立 体的な
柔らかい
平面的な
0 .0 12 1 4
0 .3 94 9 0
0 .5 04 2 8
0 .4 88 7 9
0 .3 79 5 9
0 .0 60 2 3
が象徴性や印象が強く感じられるといえる。
不 変の 流動的な 0 .1 88 4 2 0 .4 35 2 6 0 .4 02 2 2
歴 史 を感 じる 現代的な 0 .3 95 9 2 0 .4 34 0 9 0 .0 43 4 0
な じみ や す い なじ み にくい 0 .0 29 1 3 0 .3 53 9 8 0 .0 22 5 5
明 るい 雰 囲 気 暗い雰囲気 0 .1 40 8 2 0 .2 95 4 6 0 .0 61 6 3 3.5 同一人物での比較
つ まらない 面白い 0 .1 00 0 6 0 .2 76 6 5 0 .1 12 0 8
力 強い
広い
弱々しい
狭い
0 .1 39 6 0
0 .1 35 9 5
0 .2 40 0 5
0 .0 64 5 7
0 .1 96 8 9
0 .1 67 6 6
2 日ともアンケート回答に応じた被験者は 2 名い
因 子Ⅲ 宗 教的な
斬 新な
世俗的な
見慣れた
0 .2 13 9 8
0 .0 90 8 6
0 .0 18 3 0
0 .0 46 6 8
0 .8 03 4 0
0 .7 69 3 4
た。その 2 名の 2 日間の空間印象評価を全体で見た
現 実的な 非現実な 0 .1 86 8 4 0 .2 30 0 3 0 .7 28 9 4
は れやかな 憂 い を帯 び た 0 .1 03 1 3 0 .1 33 3 9 0 .5 99 5 1 時、有意差の見られた 24 項目で比べると以下のよ
生 気 を感 じな い いき い きし た 0 .2 34 2 8 0 .4 57 7 4 0 .5 89 0 2
あ い ま いな 明確な 0 .4 06 2 4 0 .1 57 5 9 0 .5 38 0 3 うな図となった。ここで分かるように同一人物では
消 極的な 積極的な 0 .2 55 7 2 0 .3 00 9 6 0 .5 33 1 5
小 さい
即 物的な
大 きい
精神的な
0 .2 84 5 1
0 .1 28 4 4
0 .0 52 0 7
0 .2 97 5 5
0 .4 49 5 0
0 .4 04 3 6
2 日間の天候の差があり、「乾いた」、「自然の」、「重
象 徴的な 象徴的でな い 0 .2 89 4 6 0 .0 03 6 2 0 .3 36 9 8
寄与率 3 4 .0 22 7 5 2 9 .8 97 9 4 2 4 .2 16 7 2 厚な」など質感性の部分に 24 日(曇り)のほうにいい
表6  室内の 明るさとその 他明るさ、 まぶし さの 相関 評価が出た。
1 0月17日 1 0月24日
相 関係数 p値 相関係 数 p値
十 字架の明るさ 0 .15737 0.4733 0 .45114 0.0 084 4. まとめ
十 字架のまぶしさ -0 .28189 0.1925 - 0.0539 0.7 658
窓 の明るさ 0 .22333 0.3057 -0 .17132 0.3 405 「光の教会」室内において 2 日間にわたり、光の物理
窓 のまぶしさ 0 .07501 0.7337 -0 .20617 0.2 497
天 井の明るさ 0 .44196 0.0395 0 .09901 0.5 836
量と心理量を実測した結果、以下が明らかになった。
壁 の明るさ 0 .47451 0.0222 0 .03638 0.8 407 1-1) 鉛直面照度は一様に分布しておらず、天候、時
間に大きく左右される。
3.4 天候による室内印象の違い 1-2) 明るさ感は天候、時間に左右されない。
SD法による空間印象評価を図 7、8 に示す。ここ 2-1) 室内印象評価項目は、「快適性」、「質感」、「宗
で各評価項目の日別の差を見るために平均値の差の 教・デザイン性」の因子に分類される。
t検定を行った。その結果を表 7 に記す。統計的に 2-2) 室内印象評価には天候により「親しみのもてる」、
有意な差が見られた項目は、次の通りである。 「あいまいな」、「連続的な」、「自然の」、「安らぐ」
有意水準 1%が「親しみのもてる」、「あいまいな」、 に 1%以下の有意な差が見られ、それは因子「快適性」
「連続的な」、「自然の」、「安らぐ」 に属するものが多く、「質感性」と続き、「宗教・デザ
有意水準 5%が「神秘的な」、「歴史を感じる」、「印象 イン性」では天候による差が少ない。
的な」、「つまらない」、「象徴的な」、「不変の」、「目 3) 室内の明るさ感は晴の日は壁、天井面、曇の日は
障りな」、「乾いた」、「すっきりした」、「静かな」 十字架開口部の明るさ感・まぶしさ感と相関がある。
10%が「調和のとれた」、「具体的な」、「規則的な」
20%が「小さい」、「無機的な」、「重厚な」、「宗教的 引用・参考文献
な」、「生気のない」、「変化のある」である。 1) 平松剛 光の教会 安藤忠雄の現場 建築資料研究社 2000

この2日の大きな違いといえばやはり天候である 2) 横山和仁、下光輝一、野村忍編 診断・指導に活かす POMS 事


だろう。ここには載せていないが 2 日の間では鉛直 例集 金子書房 2002
3) 二 川 幸 夫 編 TADAO ANDO DETAILS A.D.A EDIT 表7 有位差の見られた評価項目の属する因子
快適性 質感性 宗教・デザイン性
TOKYO Co.,Ltd 1991
「親しみのもてる」、「
安藤 忠雄 SD 編集部編 Tadao Ando 1981-1989〈現代の建 「自然の」 「あいまいな」
4) 1%以下 連続的な」、「安らぐ」
築家〉 鹿島出版会 1990
「神秘的な」、「つまら
「つまらない」、「歴史
5) 中村 芳樹、坂東 卓、菅野 晋 キンベル美術館の光環境 ない」、「目障りな」、
を感じる」、「不変 「象徴的な」
5%以下 「すっきりした」、「静
の」、「乾いた」
デザイン 日本建築学会大会学術講演梗概集 40280 2008 かな」
年9月 「調和のとれた」、「具
6) 佐藤 啓史、内田 茂、米長 信 トップライトの心理的効 10%以下 体的な」、「規則的な」

果に関する実験的研究 日本建築学会大会学術講演梗概集 「無機的な」、「変化の 「宗教的な」、「小さ


「重厚な」
20%以下 ある」 い」
4213 昭和 62 年 10 月

目障静 冷た現 明 面 憂 精 閉 人 抽 狭 大 不 単 親し
外嫌 非 暗 生 流 積 弱 軽 限 神 見 潤 カ な 派 不 不複 象 世 ユ 不 印 情 柔 不 有ゆ 平 外 濁 装 気 居 好 雑 ご騒
りで的 い 代 確 白 い 神 鎖 工 象 い き 連 調 みに
とい 現 い き 動 極 々 快 ら 秘 慣 っ ジ じ 手 規 安雑 徴 俗 ー 調 象 熱 ら 快 機と 面 に っ 飾 が 心 感 然 てが
ないな 的 な い を 的 的 的 的 い 続 な くい
繋な 実 雰 生 的 的 し な れ 的 れ た ュ み な 則 感な 的 的 モ 和 的 的 か な 的り 的 発 た 的 散 地 の と ごし
な 帯 な な な な な が な 囲 き な な い た で た ア に な を で な ラ な で な い なの な 散 な っ の も し てい
び り 気 し な ル く 与 な ス な な す て 悪 て た し
た を た い な い え い な い い る 集 い な た
感 る 中 い
じ で
な き
い な

上の表現が当てはまる

1017
どちらかといえば上 1024
average of total sample

どちらともいえない

どちらかといえば下

下の表現が当てはまる
つまらない
暖かい
歴史を感じる

開放的な
自然らしさにかける

広い

明るい雰囲気

地味な

印象的な
理知的な
はれやかな

小さい

変化のある
親しみやすい

生気のない
あいまいな

即物的な

連続的な

消極的な
力強い

生真面目な
調和のとれた

簡素な
落ち着いて集中できる
神秘的な

規則的な

立体的な

すっきりした
目障りな
動的な

具体的な

外と繋がりを感じる
現実的な

不変の

重厚な

斬新な
乾いた
堅苦しい

安らぐ
単純な
象徴的な
宗教的な

硬い
無機的な

澄んだ

整然とした

静かな
図7 日ごとの各印象評価項目のプロフィル図

親 明 不 人 不 神 現 印象 面 象徴 流 目 潤 ご 騒 不 抽 不 大 有 軽 世 生 単
し 確 連 工 安 秘 代 的で 白 的で 動 障 っ て が 調 象 規 き 機 快 俗 き 調
み な 続 的 感 的 的 ない い ない 的 り た ご し 和 的 則 い 的 な 的 生 な
に な な を で な な で て い な な な な な き
く 与 な な し し
い え い い た た

上の表現が当てはまる

1017A 1024A
どちらかといえば上
1017B 1024B

どちらともいえない

どちらかといえば下

下の表現が当てはまる
親しみのもてる

自然の

歴史を感じる

印象的な

つまらない

調和のとれた

変化のある
あいまいな

連続的な

神秘的な

すっきりした

小さい

生気のない
規則的な
安らぐ

象徴的な

不変の

目障りな

乾いた

静かな

具体的な

無機的な

重厚な

宗教的な

図8 A、B さんに関する 日ごとの各印象評価項目のプロフィル図

1* 大阪市立大学工学研究科博士前期課程 1* Graduate student, Osaka City University

2* 大阪市立大学工学研究科教授, 博士(工学) 2* Prof., Dept. of Architecture, Tokyo University of Science, Dr. Eng.
3*大阪市立大学工学研究科, 助教,修士 3* Lecturer, Dept. of Human Env. Design, Kanto Gakuin Univ., Dr. Eng.

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