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『フランダースの犬』は、イギリスの作家ウィーダが 19 世紀に書いた児童文学です。

絵画をテーマとした貧しい少年ネロと犬パトラッシュの友情を描いた悲劇として知られ
ます。
この作品がどうこで起こったのかを知るために、まず、この物語の旅の出発点に来て
みましょう。それは、フランダースです。昔の時、西欧にはネーデルランドという地域
がありました。ネーデルランドはオランダ語で「水に埋もれた地方」という意味です。
つまり、この地域は周囲のところより海抜が低いです。
これは 1477 年のネーデルランドの地図です。フランダースはその地図の 9 番のところ
に位置します。最初はフランスに属していましたが、その後イギリスとフランスの戦争
を経て、16 世紀にはスペイン王国に属し、1794 年にはナポレオンの海軍基地としてフラ
ンスに併合されたこともあります。1839 年にベルギーが独立し、ベルギーに返還されま
した。
そして、ネロが愛した都市アントワープはフランダース平原にありました。上の図は
アントウェルペン州、下はアントウェルペン州のアントワープの位置です。『フラン
ダースの犬』では、ネロはフランダース平原でパトラッシュと遊んだり、スヘルデ川の
ほとりに座って運河から北海に向かう船を眺めながら静かに考えたりすることが多いで
す。そして、北海を挟んでイギリスが望めます。 1871 年にイギリスからアントワープを
訪れたウィーダは、翌年に『フランダースの犬』の物語を書きました。
アントワープは色んな中世建物がありますが、その中でネロが一番好きなのはルーベ
ンスの『キリストの降架』などで飾られた聖母大聖堂です。
ベルギーで最も高く大きいゴシック様式の教会で、1351 年に建設されはじめ、1521 年
に建設され終わりました。前後 169 年を費やしました。あの凄惨なクリスマス・イブに、
パトラッシュはここでネロを見つけ、この冷たい世に別れを告げました。
聖母大聖堂の鐘楼は高さ 123 メートル、中に 47 口の鐘があり、3 人の職人が 1 世紀を
かけて建設しました。ネロはかつて何度もホーボケンでそれを眺め、心の中の夢を語り
ました。
次はようやく私たちの旅の終点に到着しました。それはネロの故郷ホーボケンです。
『フランダースの犬』の舞台は 19 世紀のベルギー北部のフランドル地方です。現在で
はアントワープに隣接するホーボケンが舞台となった村のモデルと考えられています。
ホーボケンはアントワープから 5 キロしか離れておらず、路面電車に乗れば 30 分で行
けます。ここでは、1985 年から建てられているネロとパトラッシュの像を見ることがで
きます。
以前は無名でしたが、ウィーダが『フランダースの犬』を書き出して以来、毎年ネロ
の故郷を自分の目で見ようと考える大勢の観光客が訪れます。多くの外国人の子どもた
ちはこの作品を通じてアントワープやルーベンスを知りました。
最後にパトラッシュの犬種についてお話しましょう。
パトラッシュはブービエ・デ・フランダースというベルギーの犬種であるとされてい
ます。就是上面的图的这种狗。原作で全体に黄色 もしくは褐色の、がっしりとした立ち
耳の大型犬であると描写されています。
けれど、これは私たちはアニメーション映画で見るパトラッシュの姿とはちょっと違
うのではないでしょうか。なぜならば、それはアニメーションの中の犬が実際に下の図
の犬を参考にしましたから。監督の黒田昌郎は「子供たちに馴染んでもらい易くするた
め、セント・バーナードや和犬を参考にデザインした」と思ってパトラッシュの外見を
変更しました。
これだけで、皆さんは『フランダースの犬』について少しお分かりになったかもしれ
ませんが、それではアニメーション映画のストーリーを振り返ってみましょう。

まずはアニメーションに登場するキャラクターを紹介してみましょう。まずは私たち
の主人公であるネロと、ネロのおじいさんと犬パトラッシュ。そして、ネロの友達アロ
アとアロアのパパとママでした。
ネロの他の友達ジョルジュとポール。ネロの隣人ヌレットおばあちゃん。ネロに家を
貸していたハンスさん。そしてパトラッシュの元の飼い主アンソール。
皆さんは英語の名前のあるキャラクターとないキャラクターがあることにお気づきか
もしれません。これは原作がありますけど、アニメション映画はオリジナルの改編がさ
れているため、オリジナルのキャラクターが出てきました。英語の名前がないキャラク
ターは原作に出てこないキャラクターです。ちなみに、ハンスさんは原作には出てこな
いですけど、ネロに家を貸したキャラクターがあります。名前はないですけど。
では早速アニメション映画のストーリーをもう一度見てしてみましょう!
アニメション映画のストーリーは「修道女に成長したアロアがアントワープの大聖堂
を訪れ、ネロとの 20 年前の記憶(アロアがネロやパトラッシュと仲良くなった時点から 、
ネロたちの死まで)を回想する…」という回顧録的な構成です。
まず、思い出から始まるのが、アロアがネロやパトラッシュと遊んでいる、彼らの仲
の良さを表現したシーンです。ネロはアロアに絵を描きましたが、アロアの父親は絵を
無業と感じ、ネロが貧乏であることを嫌がり、娘のアロアがネロと遊ぶことを望んでい
ませんでした。
そして、ネロとおじいちゃんとパトラッシュの日常―牛乳を運ぶ仕事です。ネロは毎
日牛乳をアントワープへ運ぶためにおじいさんの手伝いをしていました。彼は他の 2 人
の友達ジョルジュとポールと一緒にアントワープの大聖堂に祈りに行き、ルーベンスの
絵を見たいという愿いについて話しました。
この時はアンソールのシーンに切り替えました。彼は 5 年前にここに来たことがあり、
自分の飼い犬にきつい扱いをして、パトラッシュと何の関係もあるようです。
アントワープから帰ってきたネロは、家賃を取りに来たハンスさんに遇いました。ハ
ンスさんは絵を描くのは無意味だと叱り付けましたが、ネロがおじいさんとパトラッ
シュに励まされ、再び自信を取り戻していきました。
ある日、牛乳を運びに行ったネロは、アロアのママに出くわしました。アロアのママ
は娘をアントワープへ連れて行くようとネロに頼みました。道中ネロとアロアは、パト
ラッシュと出会った経歴を話していました。パトラッシュは誰かに捨てられていたこと
そしてネロやおじいさんがパトラッシュを助けてくれたことを明かしていました。
アントワープに着くと、ネロは画材店に行って、他の人が使った紙を持ってきて絵を
描くのですが、ここに後ろの絵画コンクールの審査員が現れて、その後の展開の下地を
作りました。
画材店から出てきたネロは、パトラッシュの元の飼い主アンソールがパトラッシュを
連れて行こうとしているのを目撃しましたが、ネロの友達の助けでネロとパトラッシュ
は飼い主の追撃から逃れました。
夜は風が吹き荒れ、難を逃れたネロとパトラッシュも、寒い小屋の中でうずくまるし
かありませんでした。ネロはパトラッシュと一緒に寝て、パトラッシュを怖がらなくて
もいいように慰めました。
翌日、パトラッシュの元の飼い主がやってきて大騒ぎになりました。ネロのおじいさ
んと彼は、ネロがパトラッシュを飼い続けられるような取引に合意しました。ついにネ
ロはずっとパトラッシュと一緒にいられるようになりました。
日ごろは、ネロとアロアはおじいさんの農作業も手伝って、全てが少しずつ良くなっ
てきているようでした。しかしアロアが農作業をしているのをハンスさんが見てアロア
のパパに報告してしまいました。アロアのパパは、自分の娘がそんなことをするのを許
さず、アロアを学校に行かせ、ネロと会う機会を減らすことにしました。
ネロのおじいさんは体調が悪くなっていき、ネロは一人でアントワープに牛乳を運び
に行くしかありませんでした。アントワープでネロは学校の制服を着たアロアと出会い
アロアを学校に行くようと励ましました。
アントワープの大聖堂でネロは、近いうちに絵画コンクールが開かれることを知り、
入賞すれば多額の賞金を手にして絵画学校に入学することもできます。ネロは帰り道で
絵画コンクールに参加することを決め、未来の美しさを想像していました。家に戻った
ネロは、ハンスさんがまた家賃を取りに来るのに気づくが、今度はおじいちゃんがお金
を出せず、おじいちゃんが前にお金を払ってパトラッシュを買っていましたから。
ネロは画材店を手伝ってパネルを運ぶことで自分の初めての本物のパネルを手に入れ
コンテストに参加できるようになりました。
アロアはずっとネロと会えず、とても憂鬱になっていました。ある日アロアのママが
彼女の誕生日会にパパがネロの出席を許可していることを伝えると、アロアはとても喜
んで、急いでネロのおじいさんに話しに行きました。
おじいさんはネロを家まで送って行きましたが、だんだん寒くなってきたので、おじ
いさんは自分のマフラーをネロにかけました。ネロが帰ってきたとき隣人ヌレットおば
あちゃんに会いました。ヌレットおばあちゃんはしばらく離れていて、クリスマスまで
帰ってくることを知りました。
アロアの誕生日会の前日、おじいさんはついに支えきれず、ろうそくの火が消えると
ともに亡くなってしまいました。次の日みんなはおじいさんの死を知ってとても悲しみ
ました。
おじいさんの死後、ネロは悲しみのあまりおじいさんの顔を思い出せず、絵を描くこと
もできないままでした。ある日、ネロはひそかにアロアと風車で出会い、アロアに人形
をあげました。しかし出てきた時の姿をハンスさんに発見されてしまいました。
夜になって風車が大火になり、みんなが駆けつけて火を消しましたが、風車は焼けてし
まいました。ハンスは前に風車のそばでネロを見たことがあったので、ネロが火をつけ
たのだと中傷しました。アロアのパパも、自分がネロとアロアに会わせないからネロが
火をつけたと思っていました。ネロは弁解しようとしましたが、周りの村人たちもネロ
のために話すことができませんでした。アロアのパパはネロが自分の目の前に現れるこ
とを許さなくなり、ネロとパパトラッシュはここを立ち去るしかませんでした。
ネロは火事のせいで牛乳を運ぶ仕事を失い、生活がますます困難になってしまいまし
た。夜になって、おじいさんの幻像が自分を励ましてくれるのを見たネロは、ついに絵
の作品を完成させました。
作品を完成させたネロは、興奮して絵画コンクールに出かけました。しかし帰ってき
た時、ハンスからクリスマスに家賃が払えなくなったら追い出すように言われました。
家に帰ってきたネロは、アロアが送ってきた食べ物を見て少しだけ喜びを感じ、もう
ちょっと踏ん張りでこの時間を乗り切ることができそうでした。また、絵画コンクール
の審査員たちも、どの絵を受賞すべきかを決めていました。
絵画コンクールの結果が出てネロは落選し、最後の望みは消えました。そんな時、ニ
ロは路上でアロアのパパの財布を拾ってしまいました。
アロアのママは、ネロが財布を持って帰ってきたのを見て大喜びし、ネロを家に招き
ました。しかしネロはパトラッシュだけを留って、自分一人で去っていきました。帰っ
てきたアローアのパパは、ネロが財布まで持ってきたことを知り、それまでのネロへの
行動をとても後悔していました。
そこに絵画コンクールの審査員が訪ねてきて、ネロを絵の勉強に連れて行ってほしい
と言いました。しかし、みんなネロがどこにいるのか見つからず、ハンスさんはクリス
マスまでに家賃を払わないならネロを追い出すことを言い出しました。しかし後悔して
も遅いでした。パトラッシュもみんなが目を離した隙に追いかけてネロを探しに出てい
きました。
パトラッシュはアントワープの大聖堂でネロを見つけました。ネロは、ずっと見たか
ったルシウスの絵を月明かりの下でようやく目にし、それまでの念願を果たしました。
最後に、ネロはパトラッシュと一緒に大聖堂で抱き合って、永遠に離れませんでした。
映画のエンディングは、成人のアロアに戻っていきました。ネロの子供の頃の二人の
友人が村から会いに来て、村のニュースを持ってきて、みんなで話していましたが、相
変わらず仲良くしていました。そして、成人のアロアが幻想の中でネロの声を聴き、明
日への決意を新たにするというラストシーンで終了しました。

そして原作のストーリー展開をもう少し簡単に見てみましょう。
原作では冒頭の第 1 章から、貧しい生活を送っているネロとおじいさんと大きな犬の
パトラッシュが車を引いて町にミルクを売りに行く様子が描かれています。
そして第 2 章では、ネロと出会うまでの過程がパトラッシュの視点で描かれます。犬
をめぐるもう一つの小説、『野性の呼び声』を思い出します。
第 3 章は前に引き続き、パトラッシュと出会ってからのことをネロと おじいさんの視
点で描いていきます。
第 4 章では、ネロたちの働く日々が簡単に描かれています。
第 5 章第 6 章では、ネロが心に抱いた絵画の夢が描かれます。
第 7 章からはアロアとの関係について書かれています。アロアの パパは、ネロがアロ
アに絵を描いているのを見て、絵を描くことは馬鹿なことだと感じ、ネロが貧乏である
ことを嫌って、彼らに会わせようとしませんでした。そう、アニメションで最初に語ら
れた部分は、原作の半分近くになってから描かれているんです。
第 8 章では、アロアの誕生日会について、アロアのパパはネロに行くことを許さ ませ
んでした。だからネロは自分は貧乏だけど、いつかは出世するだろうと考えていました。
第八章はアロアの誕生日会だアロアのパパはネロに行くことを許さなかったので、自分
は貧乏だが、いつかは出世するだろうと考えていたネロ。
第 9 章は、ネロが絵画コンクールに行こうとするが画材がなく、木の板に絵を描くと
いうことです。描いたのはおじいさんではなく、働く老農の姿です。アニメションのよ
うに自分のパネルをもらったわけでもありません。
第 10 章ネロは帰り道に人形を拾い、アロアに渡すために風車小屋へ行きました。結果、
夜になって風車から火が出て、アロアのパパはネロが火をつけたのではないことを知っ
ていたのに、ネロが火をつけたのだという噂を広めました。村の人たちもネロの人とな
りを知っていましたが、アロアのパパを喜ばせるために、みんなネロが火をつけたもの
だと思っていました。
第 11 章 人々はアロアのパパを恐れて仕事を依頼することができず、ネロは完全に身
寄りがありませんでした。クリスマスの 1 週間前には、おじいちゃんも亡くなりました。
家賃が払えず、小屋からも退去せざるを得ませんでした。寒さをこらえながら、試合の
結果を見に町にやってきたネロが、落選してしまいました。
第 12 章 ネロはアロアのパパがなくした財布を拾って返しましたが、自分は残さずに
パトラッシュだけをアロアの家に留まりました。戻ってきたアロアのパパがネロが財布
を返したことを知って、自分がネロにしたことを後悔し始めましたが、もう遅いでした。
第 13 章 ここにいるのが嫌だったパトラッシュは、アロアたちのクリスマス会の隙を
乗してネロを探しに逃げ出した。ネロは街でみんながクリスマスを祝っているのを見て
いましたが、自分は寒くてお腹がすいていました。この部分についてちょっと別のおと
ぎ話ですが、、「マッチ売りの少女」のことを思い浮かべました。最後にパトラッシュ
は大聖堂でネロを見つけ、月の光を頼りにネロは自分がずっと見たかったルーベンスの
絵をようやく見ることができます。
第 14 章 人々は大聖堂で聖壇の上で凍死していたネロとパトラッシュを発見し ました。
ある人は自分の前がネロに対する不公平な行為を悔やんで、ある人は彼が戻ってきてま
た自分と一緒に楽しい時間を過ごしてほしいと望んで、ある人は彼の才能を惜しんで彼
に絵を教えてほしいと望んで、しかしすべてが遅すぎました。彼らにとって死はこの冷
酷な世界よりも慈悲深いです。彼らはずっと一緒に暮らしていて、死によっても彼らは
引き裂かれることはありませんでした。そこで人々は永遠に彼らを一緒に合葬しました。

アニメションのストーリーは原作に比べてストーリーの展開す順番を修正したり、パ
トラッシュの過去を回想的に織り交ぜたりしていることがわかります。さらにオリジナ
ルのキャラクターやストーリーを盛り込むことでキャラクターと犬の関係性を強化して
います。例えば、犬の本来の飼い主のストーリーです。また、原作のアロアの父親の過
ちの一部を、新たなオリジナルキャラクターであるハンスに転嫁しているので、人物を
理解しやすいかもしれません。そしてネロにも新たな仲間が加わり、原作ラストの完全
に孤独なネロよりも、アニメションの世界は少し優しいです。もちろんオリジナルキャ
ラクターが入っているのは、この前制作されてきたテレビシリーズにも関係しているの
で、それは世界名作劇場の部分で説明しておきます。
話を元に戻しましょう。明らかに、アニメション映画の叙事の手段は一連の流れで行
われている、つまりストーリーのポジティブ性とネガティブ性に対する主観的なバラン
スの意識があります。良い事の後は悪い事、続いては良い事が起こります。そうするこ
とで、ストーリーが淡々としたものにならず、次の展開に期待を抱かせることができま
すので、ハリウッド的に一定の発展で作品の基調を必ず転換するという定番化されたパ
ターンよりも、少し違った語りもまた格別なものになっているのではないでしょうか。
そして、原作は短編小説なので、ストーリーに大きな起伏はなく、途中からキャラク
ターの運命が急転直下していき、一息つく暇も与えません。そのため原作は実際にはア
ニメションよりも残酷な世界を表現していると思います。もしかしたらアニメションの
監督が優しい人だったから、こういう風にストーリーが見えてきたのかもしれません。
原作では冒頭で二つの視点が交差して語られ、いずれもタイムラインに沿ってストーリ
ーが進んでいきます。アニメーションは回想の手法を使って、最後に主人公ネロの死後
のみんなの生活を見せて、原作とは違う新たな希望も与えています。

最後に、世界の名作劇場について話してみましょう。
世界名作劇場は、主に日本アニメーションが制作して『カルピスこども名作劇場』や
『ハウス食品・世界名作劇場』といった名称で放送されているテレビアニメシリーズで
す。日本初放送は 1975 年から 1997 年にかけて行われ、期間中は年に 1 本程度で、すで
に 26 作品が放送されていました。
基本的には世界中で古くから親しまれてきた小説・童話などを選び、ファミリー向け
アニメとするための脚色を加えてアニメ化している。主な視聴者である子供たちからの
共感が得やすいという理由から、原則として主人公が子供の原作が選ばれています。
ちなみに、カルピスこども劇場の第一作は全 52 話の『フランダースの犬』テレビアニ
メシリーズです。

『フランダースの犬』のオリジナルのキャラクターが多数登場しています。ミシェル
やヌレットのように原作では名前しか登場しないキャラクターも、本作品の制作に当た
って詳細な設定が与えられました。このようにオリジナルストーリーが多数を占め、オ
リジナルキャラクターが多数登場する制作スタイルは、後番組『母をたずねて三千里』
にも踏襲されました。
オリジナル部分の方針について黒田監督は「ネロはジェハンやアロア、パトラッシュ
と一緒にいられるだけで幸せだったんだと思う。悲しくするのをやめて、明るさを徹底
的に出したかった」と語っています。
映画の設定の部分もテレビシリーズをおおむね踏襲しました。

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