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前処理#1

PG1

脱脂: 指定の脱脂剤はありませんが、脱脂後に膜を残さない物をお選びください。
アセトンやシンナーなどはご遠慮ください。金属ではトリクロロエチレンから工業用
脱脂液、アルカリ脱脂液などあります。
プラスチック樹脂はプラスチック用の工業用脱脂液、又は食器用中性洗剤でも良いです。

前処理#2
サンドブラスト粉はアルミナの100番又は120番、5∼6気圧で。鋳物などピットが
できやすいものやプラスチックは圧力を下げる。ピストンなどは2.5気圧が上限です。

} 25.4μ

深くブラストが入りすぎると滑らかな表面が得られなく、性能も低下します。

} 25.4μ

サンドブラストはなるべく均一に施しましょう。 前処理の品質処置は重要です。
セラコートの性能と見た目の仕上がりはステップごとの対処方で変わります。

前処理#3
窯焼きして金属内部(あな、窪み、溝、巣穴、その他)から表面に浮きださせる。
濡れた様なシミが現れたらそれは油です。 この場合は前処理#1に戻り脱脂して、
前処理#3を繰り返します。 シミが出ない様になりましたら再度サンドブラスト処理を
施しセラコート施工に移ります。
空焼きは油を浮き出すだけでなく、 ワークから水分を蒸発させ、金属であれば
酸化皮膜を形成する大事なプロセスです。 酸化皮膜にセラコート™を絡めさせて
密着力を向上させます。 チタンの場合、酸化皮膜が不動態皮膜になるので、必ず
空焼きをしましょう。 空焼き時間は150℃で30分∼1時間、チタンは1時間です。
ワークが常温に下がってから時間を置かず、速やかに塗装開始してください。
PG2

Hシリーズの場合
硬化剤PartBとセラコートPartAの比率、そしてフラッシュ時間が艶に影響します。通常の
比率は18(PartA)対1(PartB) です。 溶剤が多い程、艶が出ます。逆に少ないほどマットに
なります。

12:1 艶が出る

18:1 通常(色見本の割合)

24:1 マットになる

塗装
塗装をする前にデータシートを読み、製品の性質を確認してください。 塗膜、釜の温度、
フラッシュ時間など製品の仕上がりに影響します。 釜を使用する場合は、塗装する前に
焼き上げ温度まで用意(プリヒート)
します。

フラッシング時間
フラッシングとは揮発を行うという処理です。 セラコート™は溶剤で艶加減が変わります。
フラッシング時間によって、溶剤が抜けていくので、長い時間経過する程艶も落ちていきます。
逆に早めに窯焼きすれば艶が出ます。 作業場温度で異なりますが、通常で5分から15分の
間を一般と認識してください。 無数の品物の艶を合わせるのであればキッチンタイマーで
設定するのがお勧めです。

艶が出る 5分
12:1 艶が出る
マットになる 15分

艶が出る 5分
18:1 通常(色見本の割合)
マットになる 15分

艶が出る 5分
24:1 マットになる
マットになる 15分
PG3

固形物の量とフラッシング
セラコート™にはご存知の通りセラミックと色が混ざっています。 各色は固形物の量が
違い、同じでありません。 従って性質も変わります。 固形物の量が多ければ溶剤の量が
少なくなり、その分フラッシング時間も影響される場合があります。

揮発率は同じ

溶剤の量が違う為、
フラッシング時間が
影響される。溶剤が
少なければマットに
なる時間も早くなる。
47%
30%

C-シリーズのフラッシング
C-シリーズは常温であるから硬化の過程でフラッシングします。 ですが、硬化を
早めようと窯に入れ温度をあげたりすると気泡ができ、熱に曝された場合気泡が膨張して
剥離の原因になりかねません。 必ず常温で硬化をさせてください。
作業環境の温度が高い場合、早く表面皮膜が結成され、表面下が硬化されてなく揮発は進み、
気泡(泡)ができる原因にもなります。 温度が高い場合、涼しい所でゆっくり硬化させる事を
お勧めいたします。

表面皮膜=耐溶剤皮膜
表面皮膜が硬化すると、耐溶剤皮膜が結成される事にもなります。2層目を付け加える場合、
耐溶剤皮膜が結成される前に行うと一番いい密着力が得られます。 作業環境温度が影響
しますが、Hシリーズは120℃で15分以内、Cシリーズは1∼6時間以内がお勧めです。
種類によって皮膜が結成されても2層目を問題しない製品もあり、逆に跳ね返す製品も
あるので製品との相性を試すのはお勧めです。

フラッシング後
狙い通りのフラッシング時間後に窯に入れ焼付けを行ってください。 窯の温度が低ければ
その分フラッシングは続きますので、艶が決まる時間としては、120℃であれば15分目安の
感じで調整してください。 プラスチック樹脂の場合、80℃以下で焼付けなくてはならなく、
表面皮膜が形成されるまでフラッシングが続いてしまいます。 温度が低い為、艶は出し難く
なります。

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