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問題11 電気回路・電子回路 設問すべてについて解答すること。

1 図1の回路について,次の(1)∼(4)の問いについて答えよ。なお,導出過程も示すこと。  静電容量α可変抵抗況インダクタンス五の直列回路に,角周波数ωの交流電圧Eを印加する。

 電圧Eを基準(位相角0)とし,その大きさをlElとする。また,端子AB間の電圧をZそ
 の大きさを【レ1とする。
  (1)回路に流れる電流ノを求めよ。

  (2)紅の大きさの比里上を,ω認ム。を用いて表也
            lEI
  (3)抵抗Rの値に関係なく肥が_定となるための条件を求めよ。               1E【
  (4)(3)の条件が成立するとき,回路に流れる電流∫を複素数表示した場合の実数部をX虚     数部をγとする。Xとyの間にはどのような関係式が成り立つか。ω, L,6;lElのうち
    必要なものを用いて表せ。また,可変抵抗刃の値をゼロから無限大まで連続的に変化させ

    る場合,この関係式を横軸瓦縦軸rとして図に表せ。

 1

万↑

図1

一31一

◇M2(126−109)

H 図2の回路について,次の(1)∼(5)の問いについて答えよ。なお,導出過程も示すこと。
ただしオペアンプは理想的(利得は無限大,入力インピーダンスは無限大,出力インピーダンスはゼ ロ)とし,オペアンプの+入力端子の電圧を玩,オペアンプの一入力端子の電圧をヒとする。  (1)オペアンプの入力端子には電流は流れないことを利用して,電圧耽を入力匹を用いて表せ。

 (2)同様にして,電圧ヒを入力Kおよび出力耽を用いて表せ。  (3)オペアンプは理想的なので玩=ヒである。このことと問(1),(2)の結果を利用して,     出力耽を入力Kおよび入力らを用いて表せ。


 (4)入力と出力の関係を%=ん(ろ一耽)+オ。(匹+K)と表したとき,差動利得!㌔および同相利

    得オを求めよ。       c  (5)入力と出力の関係が%=、44(耽一K)で与えられる差動増幅回路となる条件を求めよ。


                        ・R2
F1
γ2

R17一
γ、

R3

R4

図2

一32一

◇M2(126−110)

問題12 計測数理解析設問すべてについて解答すること。
1二つの確率変数X,yは確率的に互いに独立であり,それぞれの密度関数∫x(¢),∫y(〃)は
次のように与えられている。

!x@)=

     偏 ルω一

1αQ

o一

窄)2 p,

一〇〇<のくOq,

o1:宴麗1,

XとX+y2について次の(1)∼(8)の問いに答えよ。
(1)確率変数Xの期待値珂X]はどのようであるか。 (2)確率変数y2の期待値E[y2]を求めよ。

(3)期待値の線形性を用いてX+y2の期待値E[X+y2]を求めよ。
(4)y’2の分散マar[y’2]を求めよ。

(5)Xの分散Var[X]はどのようであるか。
(6)var[X+y2]を求めよ。

(7)XとX+y2との共分散Cov(X, X+Y2)を求めよ。 (8)XとX+y2との相関係数ρ(X,X+y2)をσ2を用いて書き表せ。
以下のことに注意せよ。

yFのπ乗の期待値は,
              E[yFη]一ノ⊂=、〃πプy(9)d〃・

一般に,二つの確率変数σとyについて,
 Var【σl
Cov(σ, y)

一跡2]一{:E[σ1}2,
=i E[(σ一E[σD(▽一E[γ])]
= E[σγ]一E[σ]E[γ],

ρ(σ,VF)

   Cov(σ, y)

  画〉輝輝●

一33一

◇M2(126−11!)

II関数ノ(¢)1ま与えられているものとする。常微分方程式dl(コg)/砒=!(勾を,初期値1(0)=0 として数値的に解く。離散点娩≡痂(んは刻み幅,乞∈{0,1♪2,…,})において,為≡1(¢のとす

る。ん=0とし,以下3通りのアルゴリズムを考える。
●ケース1:12+1=1乞+ノ(ωのんfor¢=0,1,2,….
●ケース2:1蒔1=為+・!(餌信十1)んfor乞=0,1,「2,….

・ケース3・為・・、一屠!(魍   2)んf…一・,1,・,…・

 ノ(¢)=¢とし,上記3通りgアルゴリズムについて11,12,13をんを用いて表しなさい。そ

れちの結果と厳密解を比較し,誤差が生じた理由を説明しなさい。

一一

R4一

◇M2(126−112)

問題13 制御工学  設問すべてについて解答すること。

1 図1に示す質量一バネーダッシュポット(ダンパ)系において,質量をM[㎏],バネ
 定数を角,K2[N/祠,粘性抵抗係数(摩擦抵抗)をB[1>・5/〃2]とする。ただし運動

  は一直線上に拘束されているものとする。壁は図のように地上に固定されており,動か
 ないものとする。

変位κ2(∂


質量

変位κ1(∂ 変位

図1 質量一バネーダッシュポット(ダンパ)系

 このとき,つぎの(1)∼(2)の問いに答えよ。

(1)図1に示す質量一バネーダッシュポット(ダンパ)系の運動方程式を求めよ。

(2)変位κ1から変位κ2までの伝達関数を求めよ。

一35一

◇M2(126−113)

H 図2のフィードバック制御系について考える。R(の,「(5), D(8), E(3)は,それぞれ目

  標値,制御出力,外乱入力,偏差のラプラス変換を表す。

外乱入力


目標値
R(3)

D(5)

  偏差
十 E(5)


ら(3)
P(3),


制御出力  r(3)

図2 フィードバック制御系

まず,図2において,つぎの(1)∼(2)の問いに答えよ。
(1)R(5)からr(5)までの伝達関数を求めよ。 (2)D(3)からr(3)までの伝達関数を求めよ。

つぎに・図2においてP(・)一

i、ξ1)・・Cl(・)一ん1・C・③一ん2(鴇17)とおく・ただ

し,ん,ん1,ん2 はすべて実数とする。つぎの(3)∼(7)の問いに答えよ。

(3)図2のフィードバック制御系が安定となるん,ん1,ん2の条件を求めよ。

(4)ん1;0,ん=ん2=1とおく,外乱入力を零とする。目標値が単位インパルス関数である
  ときの制御出力の時間応答を求めよ。

(5)ん1=0,ん=ん2=1とおき,外乱入力を零とする。目標値が単位ステップ関数であると
  きの定常偏差を求めよ。

(6)ん1=0,ん=ん2=1とおき,目標値を零とする。外乱入力が単位ステップ関数であると
  きの定常偏差を求めよ。

(7)ん=ん2=1とおき,外乱入力を零とする。目標値が単位ステップ関数であるとき・定常
  偏差が零となるためのん1の条件を求めよ。

一36一

◇M2(126−114)

問題14 力学・材料力学設問のすべてについて解答すること。
1 図に示すように,傾斜角〃の滑らかな斜面上に,2本のばねで支えられた質量溺のおもりがある。  ばねは,ばね定数ん,自然長の長さ10,質量が無視でき,それぞれ一端が壁に固定されている。重

 力加速度をgとして,次の(1)∼(4)の問に答えよ。
  (1)ばねとおもりがつり合っておもりが静止しているとき,上側と下側のばねの長さがそれぞ
   れ11,12であったとし,カのつり合いの式を求めよ。

  (2)おもりのつり合いの位置を原点とし,斜面に沿うて下向きにん軸をとる。おもりをわずか
   にん方向に移動させ,静かに放すとおもりは
   単振動をした。この運動方程式を求めよ。

  (3)(2)で求めた運動方程式から,その振
   動の周期7を計算せよ。

  (4)図の装置全体を油の中に入れておもりを

   振動させた場合,おもりは速度に比例した
   抵抗(比例定数ろ)を受けた。油による浮力                  θ

   は無視し,ばねの変形は油の影響を受けな
   いものとして,運動方程式を求めよ。

H 半径Rの定滑車がある。この滑車に質量の無視できる伸縮しないケーブルを介して質量〃2、およ
 び漉(〃2、〉〃22)の物体1と物体2をつり下げて,静かに放す。このとき下図に示すような(a)∼(c)

 の3つ場合それぞれについて,放した直後の物体の加速度αを求めよ。ただし,(a)は滑車の質量  が無視できる場合,(b)は滑車の質量がMで無視できない場合,(c)は質量M1,半径Rの滑車に質

 量艶,半径アの滑車を接着し,半径Fの滑車の方にケーブルを介して物体をつり下げた場合であ

 る。なお,重力加速度をgとし,質量肱半径Rの円板の中心に関する慣性モーメントはMR2/2
 で与えられる。ただし,滑車はスムーズに回転し,滑車中心で摩擦は生じない。また,ケーブルと  ケーブルを巻きつけている滑車の面とは相対的にすべらないものとする。

(a)

(b)

(c)

R
ル仁0

”21

”22

”Z1

”22

”21

”22

一37一

◇M2(126−115)

皿 図に示す片持はりを考える。はりは厚さ乃,長さ1,固定端側の幅があの二等辺三角形の板であ

 る。このはりの上面に単位面積当たり等分布荷重,すなわち単位長さ当たりでは固定端でWoの三  角形状分布荷重が作用する。このとき,以下の設問(1)∼(3)について答えよ。ただし,座標  軸は図の矢印の方向を正とし,はりの幅あは長さ1に対して十分小さい。はりの変形は小さく,は


 りの自重と,応力集中との影響は無視できるものとする。なお,解答は,導出の過程が判るように
 記述せよ。

(1)せん断力図(SFD)と曲げモーメント図(BMD)を描け。

(2)曲げ応力が最大となる位置と,その最大曲げ応力の値を答えよ。なお,幅ゐ,高さ乃の長方   形断面の断面2次モーメントはム=肋3/12である。 (3)はりの縦弾性係数をEとして,たわみ曲線を求めよ。

一・一●一・一.一●一曲一■一■一●一■_r_・

・ ろ。

@                  1

一38一

◇M2(126−!16)

問題15 流体力学 設問すべてについて解答すること。 1 図に示すように,内直径4の鉛直円管の出口①から鉛直下向きに噴射される水(密度ρの非圧縮
性流体)が,①からカiだけ下にある外直径0の水平円板の表面の中心部に衝突して放射状(軸対称) にひろがり,円板の外周部②では水の厚さがわとなって流れ去っている。このとき,円板の中心③に

設置した水銀(比重5)のマノメータは図のようになり,左右の水銀の液面差はカであった。流れは
定常で,重力加速度はg,大気圧はρ.とし,流体損失(流体摩擦)は無視できるものとして,次の(1)

∼(7)の問いに順番に答えよ(あとに出てくる問いの答えを用いて答えてはいけない)。  (1)三管出口①での圧力ρ1並びに円板外周部②での圧力凸を求めよ。  (2)水銀マノメータから知られる円板中心③での圧力ρ3を求めよ。  (3)この流れにべルヌーイの定理が適用できるか。適用できる場合には,その理由を記せ。

 (4)角を用いて円管出口①での速度玩を求めよ。また,ρ3を用いて円板外周部②での速度%を     求めよ。さらに,これらの結果を用いて塔%を求めよ。

 (5)体積流量0を用いて塔を求めよ。また,ρを用いてらを求めよ。さらに,これらの結果を用
    いて,駈/屋を求めよ。

 (6)(4)と(5)で求めた塔/屋を等しいと置いて,凸を求めよ。
 (7)(2)と(6)で求めたρ3を等しいと置いて,カを求めよ。

fbW

一39一

◇M2(126−117)

II 下図のように無限に長い2枚の平行平板が間隔Hで置かれ,その間を一定の密度ρと一定の
   粘性率μの流体が流れている。上の平板はその長手方向に速度σ(定数)で動いており,下の

   平板購止している。また,長手施・は一徽励勾酉己(単__β<o,β>o)がかけら
                              ∂x    れている。以下の(1)から(5)の問いに答えよ。  (1)2次元の粘性流体の連続の式とNavier−Stokes方程式は速度成分を②,v)とすると
     ∂〃

     一+一=0,
     ∂冗 ∂y
     警+濃+聯一一譲+多(∂2〃∂2〃  十∂x2の2),

     警+濃+聯一一三審+欝+募),
    とあらわされる。流れは平板に平行でかつ定常であるとするとき,(〃,v)の従う方程式を
    書き下せ。

 (2)上の問いの方程式を解き,速度場の各成分を求めよ。

 (3)速度〃のア軸に沿っての分布を(i)σ>0,(ii)乙1=0,(iii)0<0の場合についてそ
    れぞれ図示せよ。

 (4)紙面に垂直な方向の単位幅あたりの流量を求めよ。

 (5)上の平板に働く接線応力を求めよ。また,この接線応力が0になるのはひがどのようなとき
    か。

            ア   {ノ

〆伽

H    P

一40一

◇M2(1267!18)

問題16 熱力学設問すべてについて解答すること。
  数値での解答は,有効数字2桁(例えば,1.2×105あるいは0.12の形式)で解答せよ。

  数式での解答に際し,質量あるいはモル数を使用する2種類の表現が可能な場合,そのいずれか
一方の形式で解答せよ。
1 圧力ρ、=0.100[MPa],温度の=300[K],質量〃=1.0[kgコ(すなわちモル数η=34.5[mo 1])

の気体を体積がK[m3]からら[m3]まで5分目1になるまで断熱圧縮したところ,圧力ρ2[Pa],温度
乃[K]となった。ただし,この気体は,定容比熱0,=720[J/(kg・K)](すなわちモル定容比熱Ovo
=21[J/(mo 1・K)]),ガス定数π=290[J/(kg・K)](すなわち(一般)ガス定数πo=8.3[J/(mo 1・K)]),

比熱比κ=1.4の理想気体であるとする。下記(1)∼(4)の問に答えよ.解答に際し,必要であれば,
(1/5)L4=0.105, 5L4・=9.52, (1/5)(L4=0.525, 5〔瓦4=1.90, (1/5)(α4/L4)=0.631,  5(α4/1’4)=1.58

を用いよ。

(1)体積巧[m3]をρ1,K,η,〃,π。,π,君,κから必要なものを用い表せ。また,値を算出せよ。

(2)断熱圧縮の前後における体積K,%と圧力ρ1,ρ2の関係式を記述せよ。
(3)断熱圧縮後の圧力ρ2[Pa]を算出せよ。

(4)断熱圧縮後の温度72[K]を算出せよ。

H 上間では断熱圧縮をとりあげたが,実機での圧縮過程を考慮するため,本荘ではポリトロープ変 化での圧縮過程について検討する。ここで,ポリトロープ変化とは,ポリトロープ指数〃(定数)に
対して,圧力ρと体積グが「ρ・妙=一定」の関係を満たす変化のことである。
 上間と同じ気体(質量〃=1.0[kg],モル数r34.5[mo1])に対して,圧力ρ且=0.100[MPa],

温度辺=300[K]の状態から,ポリトロープ指数〃=1.33のポリトロープ変化により,体積がK[m3]
から佑[m3]まで5分の1になるまで圧縮したところ,圧力ρ3[Pa],温度谷[K]となった。下記(5)
∼(9)の問に答えよ.必要であれば,(1/5)L33=0.118,5L33=8.50,(1/5)o・33=0.588,50・33=1.70,
(1/5)(o・33/1・33)=0.671, 5(o・33/L33)=1.49を用いよ。

(5)圧力ρ3[Pa]を,ρ1, K,聡,ガ,κ から必要なものを用いて表せ。また,値を算出せよ。

(6)温度73[K]を,71,グ1,佑,〃,κから必要なもめを用いて表せ。また,値を算出せよ。
(7)気体が外部に行った仕事〃13[J]を,ρ1,ρ3,グ1,聡,〃,κから必要なものを用いて表せ。また,

 符号に注意して値を算出せよ。
(8)内部エネルギー変化」〃13[J]をη,〃,Ovo,Ov,71,ア3,泥。,泥から必要なものを用い表せ。ま

 た,符号に注意して値を算出せよ。
(9)気体に外部から加えた熱量ρ13[J]を」〃13,〃13を用いて表せ。また,符号に注意して値を算出せ

 よ(有効数字1桁で可)。

一41一

◇M2(126−119)

      〆 問題17 生産加工 設問すべてについて解答すること。

1 炭素含有量0.15%の軟鋼の小片AおよびBをそれぞれ焼鈍および焼準ずる。なお,加熱して均
一な組成のオーステナイトとした後で炉冷することを焼鈍,空冷することを焼準という。

 (1)図1にFe−C系準平衡状態図を示す。これらの小片をA3温度以上に加熱して組織をオ
 ーステナイトにすると,炭素は全て由溶される。さて,フェライトに比べてオーステナイトの
  炭素の固溶限が非常に大きい理由を説明せよ。

 (2)小片Aの焼鈍後の組織はフェライト地にパーライトが点在するものである。図1を参考に
  して,この組織を定量的に説明せよ。

 (3)焼準後の小片Bの組織は焼鈍後の小片Aの組織と基本的には同種であるが,両者には少し
  違いが見られる。どのような違いが見られるか。

 (4)焼鈍後および焼準後の小片AおよびBの組織の違いの理由を述べよ。なお,炉冷と空冷の
  冷却速度の違いが直接の原因ではないことを,ここでは述べておく。  (5)構造材,機械部品など,工業的に用いられる鋼材にはこの程度の,0.1−0.2%の低炭素含
  有量の焼準材が多用される。

  a)焼鈍材ではなく,焼冷材が多用される理由を述べよ。
  b)0.1−0.2%の低罎素の鋼材が多用される理由を述べよ。

000

900
’y

§ )

A3
800
α

α十’y

γ十

A1(7270C)

Fe 3 C.

700

0.02%

0.77%

α十Fe 3 C

600
0     0.4     0.8
1.2

     炭素含有量(%)

 図1 Fe−C系準平衡状態図

一43一

◇M2(126−120)

H 降伏応力がσY=5.0の等方性金属材料中で,κ,ア,z座標系の1点に下記のテンソル傷で表され  る応力が加わっている。以下の問題(1),(2)に答えよ。ただし計算では万=1.41,>5=1.73,畜
 =2.24とせよ。

ァ一1;一i〕
ら・

(1)この1点が降伏しているか否かをTrescaの降伏条件とMisesの降伏条件で確かめよ。
(2)問題(1)にかかわらず,この1点が降伏状態にあり,ア方向の伸びひずみ増分がゴεア=一〇.02

 であると測定されたとする。他のひずみ増分4ε。,4ε。,4ん,4γ翅,4んの値(例えば4ん
 はん,ア平面のせん断ひずみ増分)を計算せよ。

一44一

◇M2(126−121)

問題18量子力学 設問すべてについて解答すること。

1 1次元空間座標をωとする。右方向@の増加方向)に進む質量が肌,エネルギーがE
の粒子が,高さ%(>0)の階段型ポテンシャルに入射する問題を考える。ポテンシャルエネ
ルギーレ(勿は以下のように与えられる,

             三一{儲」翻

以下,E>%の場合を考える。

(1)領域1でのシュレーディンガー方程式を書け。領域1での波動関数は次の式で与えられる。
               ψ∫(ω)=e厩+一Re一伽

Eは定数である。このとき縦>0)をm,Eおよびんを用いて表わせ。

(2)鰐IIでのシュレーデ・ンガー耀式を地帯IIでの導関数は次の式で与栖
れる。

                ψπ(勿=:z「e乞qω

Tは定数である。このときg(>0)をm,E,巧およびんを用いて表わせ。

(3蜘=0での波動関数およびその微分の連続条件より,T, Rについての連立1次方程式を
求めよ。

(4)上の連立1次方程式を解くことにより,反射率IR「2を求め,ゐ,qを用いて表わせ。

(5)透過率劉T12を求め,ん,gを用いて表わせ。この結果より,反射率と透過率の和が1であ
ることを示せ。

一45一

◇M2(126−122)

II 水素原子のエネルギー最低の量子状態の波動関数をψ(r)(Tは電子と陽子の距離)と
するとそのγ倍X(r)=γψ(r)(Xはギリシア文字のカイ)は,半直線(0≦rく○○)上のシュ レーディンガー方程式,

                ん242)(

               一痂d。・+γx=Ex

を閉する.ここに,磁電子の難匹一州は縄ポテジシャ・レェネ・レギー,・は電
気素量,εoは真空の誘電率である。

(1)Xはrの関数で,X=0γe『κT(κはギリシア文字のカッパ)という形になる。これを上の シュレーディンガー方程式の左辺と右辺に代入し,左辺が右辺に恒等的に等しくなるように,
κとE(く0)の値を決めよ。なお,κはm,e,εo,んを用いて,またEはm,κ,んを用いて表せ。

(2)規格化条件承4πX*x伽=1(ただしこの場合,X*=X)より,規格化定数0を決め,κ
を用いて表せ。

必要に応じて,定積分の公式,押研e}α昭ω=轟を使え。

(3)運動エネルギー及びポテンシャルエネルギーの期待値,

              〈T>一一新4・帝・

及び

               〈y>一∠∞4・伽・
を針算し,それぞれm,κ流を用いて表せ。

(4)運動エネルギーの期待値は,ポテンシャルエネルギーの期待値の何倍か。この結果は水 素原子では古典力学のビリアル定理が量子力学でも成り立つことを示している。

一46一

◇M2(126−123)

問題19 電子物性・固体物性 設問すべてについて解答すること。

 圭
た7

Eg
一’一一’一’一一’

ァ妬

dF

一’一昌一一.一’一”一辱

dF

−一一・一・一一・一一一・

dF

(a)

(b)

(c)

(1)図(a),(b),(c)は3種類の結晶についてフ血ルミ準位母付近の電子のエネルギー帯を描

  いた図である。一点鎖線がフェルミ準位,実線は禁制帯の上端および下端を表しており,禁
  制帯幅が4である。参考のために記した熱エネルギー左7の大きさは図(a),(b),(c)に共通
  である。

   解答用紙に同じ図を描き,その図中に電子を黒丸で記入せよ。また,なぜそのように記入
  したのか理由を説明せよ。
(2)図(a),(b),(c)の中で,温度上昇と共に電気抵抗が増加すると考えられる物質はどれか,
  (a),(b),(c)の記号で答えよ。また,その理由も併せて説明せよ。

(3)ドナー密度1016cm−3かつ,アクセプタ密度5×1015 cm 3の半導体がある。ドナーおよびアク

  セプタが全てイオン化しているときのこの半導体の電気抵抗率を求めよ。ただし,真性キャリ
  ヤ数は無視できるとし,電子の移動度を2×103cm2V−1s−1,正孔の移動度を1×103 cm2V−1s−1と’

 する。また電子の電荷は一1.6×10−19Cである。

一47一

◇M2(126−124)

問題20 計算機基礎 設問すべてについて解答すること。 1 次の(1)∼(3)の問いについて答えよ。
 (1)論理式F=AB+CDを,(a)AND, ORゲート素子(ゲート数合計3)のみで,(b)N㎜ゲート素子

     (ゲート数合計3)のみで,(c)NORゲート素子(ゲート数合計5)のみで構成せよ。なお     用いるゲート素子の入力数は制限しないが,括弧内のゲート数で構成すること。

 (2)下記のタイムチャートのように動作する5進カウンタについて考える。
    (2.1)非同;期型カウンタを,ネガティブエッジトリガーJKフリップフロップ3個と,任意個

   の2入力NA即ゲートを用いて構成しなさい。なお素子の遅延は考慮する必要はない。

入旺∫]一ゴ㌃」「_一
Q。__」「「__「㎜■___「

JSETo
CLK

Q「__∫一一⊥._

KCLRO
ネガティブエッジトリガー

   JK−FF

  (2。2)同期型カウンタを,ネガティブエッジトリガーJKフリップフロップ3個と,任意個,
  任意入力数のAND, OR, NOTゲートを用いて構成しなさい。ただし,反転条件(トグル条件)

  を示したカルノー図を用いて構成過程をくわしく説明すること。

(3)CPUの性能評価について以下の問いに答えなさい。なお1命令を実行するに必要なクロッ
クサイクル数をCPI(Clock Per Instruction)と呼び, A, B, Cの各命令クラスのCPIをそれぞれ
1,2,3とする。

  (3.1)ある実行コード内に,命令クラスAに属する命令数が20,Bが10, Cが20の場合の
実行クロックサイクル数と,平均CPIを求めなさい。
  (3.2)C言語で記述された,あるプログラムをコンパイルし,実行した結果,命令クラスA,B, C

に属する命令がそれぞれ50億回(5x10^9),10億回,10億回実行された。実行したCPUのクロッ クが4GHzの場合,実行時間を求めなさい。
  (3.3)計算機の性能を測る指標の一つにMIPS値(1秒あたりにどれだけの命令が実行できるか
を,100万を単位として数えた値。実行命令数/(実行時間x10^6))がある。(3.2)の場合のMIPS
値を求めなさい。

  (3.4)(3.2)と同一のC言語プログラムを,別のコンパイラでコンパイルし,同一CPUで実行
した結果,命令クラスA,B, Cがそれぞれ,100億回,10億向,10億回実行された。この場合の実行

時間とMIPS値を求めなさい。またMIPS値を性能評価として用いる際の問題点を考察しなさい。

一49一

◇M2(126−125)

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