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目次
1 はじめに ............................................................................................. 6
2 はじめに ........................................................................................... 15
2.1 ユーザーインターフェイスの言語.............................................................15
2.2 システムの保護....................................................................................15
3 基本的な概念 ..................................................................................... 24
4 データのバックアップ .......................................................................... 36
5 データの復元 ..................................................................................... 60
5.1 ディスクとパーティションの復元.............................................................60
6 ツール .............................................................................................. 91
主な機能:
はじめに
2 ステップの簡単な手順でコンピュータを保護する方法については、"「システムの保護 『15
ページ 』」を参照してください。
1.2 システム要件とサポートされるメディア
1.2.1 最小システム要件
Acronis True Image WD Edition を実行するには次のハードウェアが必要です。
1 GB の RAM
1.5 GB の空き領域があるハードディスク
Windows 7 SP1(全エディション)
Windows 8(全エディション)
Windows 8.1(全エディション)
Windows 10
NTFS
Ext2/Ext3/Ext4 *
ReiserFS *
Linux SWAP *
ネットワーク上のストレージ デバイス
FTP サーバー**
* ダイナミック/GPT ディスクを操作する場合の制限事項
「ディスクのクローン作成」処理は、ダイナミック ディスクではサポートされてい
ません。
2. 以下をご確認ください。
使用許諾契約の条件。
3. 両方の条件に同意される場合は、[インストール] をクリックします。
4. インストールが完了したら、[アプリケーションを開始] をクリックします。
Acronis のマイアカウントを登録していない場合は、[アカウントの作成]タブに移動し、
登録フォームに入力して、[アカウントの作成]をクリックします。
1. インストール済みのプログラムおよびアプリケーションのリストを開きます。
2. 削除するコンポーネントを選択します。
3. 使用しているオペレーティングシステムに合わせて、[削除]または[アンインストール]
をクリックします。
4. 画面の指示に従います。
削除を完了するために、コンピュータの再起動が必要になる場合があります。
インターネットに接続されているコンピュータ上でのアクティブ化
コンピュータがインターネットに接続されている場合、製品のアクティブ化は自動的に実行
されます。
オフラインでアクティブ化 - インターネットに接続されている他のコンピュータか
ら手動でプログラムをアクティブ化できます(以下を参照)。
他のコンピュータからのアクティブ化
お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、インターネットに接続
されている他のコンピュータを使用して Acronis True Image WD Edition をアクティブ
化できます。
他のコンピュータから製品をアクティブ化する手順は、次のとおりです。
2. インターネットに接続されている他のコンピュータで、
http://www.acronis.com/activation/ を開きます。画面上の指示に従って、インス
トール コードを使用してアクティブ化コードを取得します。取得したアクティブ化
コードをリムーバブル メディアのファイルに保存するか、紙に書き留めます。
3. お使いのコンピュータで、[ファイルから読み込む] ボタンをクリックし、アクティブ
化コードを含むファイルへのパスを指定するか、紙に書き留めた情報をボックスに入
力します。
4. [アクティブ化] をクリックします。
「アクティブ化されている製品の数が多すぎる」問題
考えられる原因:
解決策:
新しいプロダクト キーを入力します。新しいプロダクトキーをお持ちでない場合、
Acronis ビルトインストアで製品版を購入できます。
製品がすでにアクティブ化されているコンピュータから新しいコンピュータにライ
センスを移動します。そのためには、ライセンスの移動元のコンピュータを選択しま
す。選択したコンピュータで Acronis True Image WD Edition が無効化されること
に注意してください。
Windows を再インストールしたか、コンピュータのハードウェアを変更した。
例えば、ご使用のコンピュータのマザーボードまたはプロセッサをアップグレードしたと
します。この場合、ご使用のコンピュータは新しいコンピュータと認識されるため、
Acronis True Image WD Edition は無効化されます。
解決策:
3. 購入するライセンスを選択し、[今すぐ購入] をクリックします。
4. 支払い情報を指定します。
ビルトイン ストア
アプリ内ストアにアクセスするには、[アカウント] タブに移動して、[アップグレード] を
クリックします。アプリ内ストアが開き、利用可能な購入オプションがすべて表示されます。
オンライン バックアップ
ファイルバックアップ
パーティションおよびディスク全体をバックアップすることなく、ローカルストレージと
Acronis Cloud に特定のファイルやフォルダの両方をバックアップできます。
データアーカイブ
複数デバイスのデータ保護
家族間のデータ保護は、クロスプラットフォーム統合ソリューションであり、Acronis の
同一アカウントで共有するすべてのコンピュータ、スマートフォン、およびタブレットの
保護ステータスを追跡および制御することができます。これらのデバイスのユーザーは同
じアカウントにサインインする必要があるため、通常は家族の全員がユーザーになります。
通常、家族の全員がこの機能を使用できますが、家族の中には技術的な経験をお持ちの方
がいることも多くなっています。そのため、その方が家族のデータを保護するのに適任と
言えます。複数のデバイスの保護状況の追跡および制御には、ウェブベースのオンライン
ダッシュボードを使用します。これはインターネットに接続しているコンピュータであれ
ばアクセスが可能です。
データの同期
すべてのコンピュータで同じデータ(ドキュメント、写真、ビデオなど)を保持できます。
いつでもどこでも簡単にデータを利用できます。ファイルを電子メールで自分に送ったり、
常に USB ドライブを携帯する必要はなくなります。
Try&Decide
Acronis セキュアゾーン
Acronis セキュアゾーンはバックアップの保存用にコンピュータ上に作成できる安全な
専用パーティションです。
1.6 メンテナンス、テクニカルサポート、および製品ア
ップデート
Acronis True Image WD Edition に関するサポート、および製品のアップデートについては、
ベンダの公式サポート情報を参照してください。
セクションの内容
ユーザーインターフェイスの言語 ..................................... 15
システムの保護 ............................................................ 15
PC のすべてのデータのバックアップ ................................. 18
ハードディスクドライブのクローン作成............................. 20
コンピュータのリカバリ................................................. 22
2.1 ユーザーインターフェイスの言語
使用を開始する前に、Acronis True Image WD Edition ユーザーインターフェイスで希望す
る言語を選択します。デフォルトでは、Windows の表示言語に従って設定されます。
ユーザーインターフェイスの言語を変更するには、次の手順を実行します。
2. [ヘルプ] セクションで、リストから希望の言語を選択します。
2.2 システムの保護
システムを保護する手順は、次のとおりです。
1. コンピュータをバックアップします 『15ページ 』。
2.2.1 手順 1: コンピュータのバックアップ
コンピュータをバックアップするタイミング
システムでの重要なイベントの後は毎回新しいバックアップ バージョンを作成します。
イベントの例:
新しいコンピュータで、すべてのシステム設定(例: 時刻、日付、言語)を構成し、必要
なプログラムをすべてインストールした。
重要なシステム アップデート。
正常な状態のディスクを保存するため、バックアップの前にウイルスをスキャンすることを勧めしま
す。このためには、ウイルス対策ソフトウェアを使用してください。この操作には長時間かかる場合
があることに注意してください。
コンピュータのバックアップを作成する方法
システムを保護するには、次の 2 種類の方法があります。
PC 全体のバックアップ(推奨)
システムディスクのバックアップ
システムパーティションまたはシステムドライブ全体をバックアップすることができま
す。詳細については、「ディスクとパーティションのバックアップ 『36ページ 』」を参
照してください。
コンピュータをバックアップするには、次の手順を実行します。
最初のバックアップの場合、バックアップ設定画面が表示されます。バックアップリスト
内に既にバックアップがいくつか存在する場合、まず [バックアップの追加] をクリック
して、次に [新しいバックアップを作成] をクリックします。
システムディスクのみをバックアップする場合、[ディスクとパーティション] をクリッ
クし、システムパーティション(通常は C:)とシステムで予約済みのパーティション(存
在する場合)を選択します。
5. [今すぐバックアップ] をクリックします。
ブータブル メディアとは
ブータブル メディアを作成する方法
1. CD-R/RW を挿入するか、USB フラッシュドライブを接続します。
5. ブータブル メディアの作成に使用するデバイスを選択します。
6. [実行] をクリックします。
ブータブル メディアを使用する方法
2.3 PC のすべてのデータのバックアップ
PC全体のバックアップについて
PC 全体のバックアップは、コンピュータ上のすべてのコンテンツをバックアップする最も簡
単な方法です。どのデータを保護する必要があるかわからない場合には、このオプションを
選択することをおすすめします。システムパーティションのみをバックアップする場合、詳
細については「ディスクとパーティションのバックアップ 『36ページ 』」を参照してくだ
さい。
PC 全体のバックアップからの復元も簡単です。必要な操作は、データを戻す時点の選択だけ
です。Acronis True Image はバックアップからすべてのデータを元の場所に復元します。
具体的なディスクやパーティションを選択して復元することはできません。また、デフォル
トの保存先を変更することもできません。こうした制限を避ける必要がある場合は、通常の
ディスクレベルのバックアップ方法でデータをバックアップすることをおすすめします。詳
細については、「ディスクとパーティションのバックアップ 『36ページ 』」を参照してく
ださい。
PC 全体のバックアップから特定のファイルやフォルダを復元することもできます。詳細につ
いては、「ファイルやフォルダのバックアップ」を参照してください。
PC 全体のバックアップにダイナミックディスクが含まれている場合、データをパーティショ
ンモードで復元します。つまり、復元対象のパーティションを選択したり、復元先を変更し
PC全体のバックアップを作成する方法
コンピュータ全体をバックアップするには、次の手順を実行します。
5. [バックアップの保存先] アイコンをクリックし、バックアップの保存先を選択します。
7. [今すぐバックアップ] をクリックします。
開始する前に
転送先(新しい)ドライブをコンピュータに取り付けてから、転送元ドライブを別の場所(た
とえば外付けの USB エンクロージャ)に取り付けます。これは特にラップトップ コンピュ
ータの場合に重要です。
警告:古いハードディスクドライブと新しいハードディスクドライブは同じコントローラモード(IDE、
AHCI など)で動作する必要があります。モードが異なる場合、新しいハードディスクドライブからコ
ンピュータが起動しなくなります。
ディスクのクローン作成ユーティリティの使用
ディスクのクローンを作成するには、次の手順を実行します。
ディスクが 2 つ検出されて、一方にパーティションがあり、他方にはない場合は、パーティショ
ンのあるディスクが自動的にソースディスクとして認識され、パーティションのないディスクがタ
ーゲットディスクとして認識されます。これに該当する場合は、以降のステップが省略され、クロ
ーン作成の概要画面が表示されます。
パーティションが作成されていないディスクがある場合は、そのディスクが自動的に移行先と見な
されるため、このステップは省略されます。
異常停止の原因を特定する 『60ページ 』
リカバリの準備 『61ページ 』
同じディスクへのシステムのリカバリ 『62ページ 』
次の 2 つ異なるケースについて考えてみましょう。
2. Windows を起動できない(たとえば、コンピュータの電源を入れても画面に表示される
内容が通常とは異なる)。
5. 表示されたウィンドウで、バックアップ バージョン(特定の日時のデータ状態)を選択
します。
6. リカバリするシステム パーティションとシステム予約パーティション(存在する場合)
を選択します。
7. [今すぐリカバリ] をクリックします。
1. Acronis ブータブルメディアをコンピュータに接続し、専用のスタンドアロン版の
Acronis True Image WD Edition を実行します。
3. リカバリに使用するシステムディスクバックアップを選択します。バックアップを右クリ
ックして、[リカバリ] を選択します。
バックアップが表示されない場合には、[参照] をクリックし、バックアップのパスを手
動で指定します。
6. パーティションの設定を変更せずに、すべてそのままにして、[完了] をクリックしても
かまいません。
セクションの内容
基本的な概念 ............................................................... 24
ファイル バックアップとディスク/パーティション イメージの
違い .......................................................................... 27
完全および増分バックアップ ........................................... 28
バックアップ、リカバリ、およびクローン作成に関する FAQ . 29
FTP 接続..................................................................... 32
認証設定 ..................................................................... 33
バックアップファイルの命名 ........................................... 33
ウィザード .................................................................. 34
3.1 基本的な概念
ここでは、プログラムの動作のしくみを理解するうえで役立つと思われる、基本的な概念に
ついて説明します。
バックアップとリカバリ
バックアップとは、元のデータが失われてもそのコピーからリカバリできるように、データ
のコピーを作成しておくことを指します。
バックアップ バージョンは、それぞれのバックアップ処理中に作成された単独または複数の
ファイルです。統合機能を使用しない場合、作成されるバージョンの数は、バックアップが
実行された回数、または保存が実行された時点の数と常に同じになります。
つまり、バージョンはそれぞれ特定の時点を表しており、その時点の状態にシステムやデー
タを復元することができます。言い換えれば、バックアップ バージョンは、完全バックアッ
プおよび増分バックアップを表しています。「完全バックアップ、増分バックアップ 『28
ページ 』」を参照してください。
バックアップ バージョンは、破損したり削除されたりしたファイルを見つけようとする場合
に便利です。目的のファイルが格納されたバックアップ バージョンが見つかるまで Acronis
バックアップ エクスプローラ内の各バックアップ バージョンを参照するだけです。さらに、
発見されたファイルの異なる保存済みバージョンをリカバリすることもできます。
ディスクのクローン作成
バックアップのベリファイ
バックアップのベリファイ機能を使用すれば、データをリカバリできるかどうかを確認でき
ます。前述のように、バックアップされるデータにはチェックサム値が追加されます。バッ
クアップ ベリファイの実行時に、Acronis True Image WD Edition はバックアップ ファ
イルを開いてチェックサム値を再計算し、保存されているチェックサム値と比較します。比
較した値がすべて一致していれば、そのバックアップ ファイルは破損していないので、バッ
クアップからのデータ リカバリはかなり高い確率で成功します。
統合
統合を行うと、バックアップ チェーンから不要になったバックアップを削除することができ
ます。
統合するチェーンは、完全バックアップ、および、1 つまたは複数の増分バックアップとい
う構成にできます。
必要に応じて、バックアップ チェーンからベースの完全バックアップを削除できます。プロ
グラムによって、残っている最も古いバックアップの代わりに新しい完全バックアップが作
成されます。統合では、選択されたバックアップが保持され、選択されなかったバックアッ
プは削除されます。
統合には長い時間と、大量のシステム リソース(ディスク領域を含む)が必要になる可能性
があるので、統合する場合は慎重に検討することをお勧めします。多くの場合、新しいバッ
クアップ チェーンを開始してから古いバックアップ チェーンを削除するほうがよいでしょ
う。
災害復旧
スケジュール設定
作成したバックアップを実際に役立てるには、可能な限り「最新」のバックアップを作成し
ておく必要があります。つまり、バックアップを定期的に実行する必要があります。Acronis
True Image WD Edition のバックアップの作成は非常に簡単ですが、バックアップを実行し
忘れることもあります。
そのような作業はスケジューラに任せることができます。スケジューラを使用すれば、自動
バックアップのスケジュールをあらかじめ設定できます。十分なストレージ領域が存在する
限り、データはバックアップされます。
このプログラムの機能を使用する場合、これらの用語と概念を理解しておくと役立ちます。
ディスク/パーティションのバックアップは、ファイルとフォルダのバックアップとは異なり
ます。Acronis True Image では、ディスクまたはパーティションの正確なスナップショッ
トが保存されます。この処理は「ディスク イメージの作成」または「ディスク バックアッ
プの作成」と呼ばれ、作成されたバックアップは一般的に「ディスク/パーティション イメ
ージ」または「ディスク/パーティション バックアップ」と呼ばれます。
ディスク/パーティションのバックアップには、ディスクまたはパーティションに保存されて
いるすべてのデータが含まれます。
2. 以下を含む、1 つ以上のパーティション
1. ブート コード。
3. システム予約済みパーティション(存在する場合)。
このデフォルトの方法は、セクタ単位モードをオンにすることで、変更できます。この場合、
Acronis True Image では、含まれるデータだけではなく、すべてのハードディスクセクタ
がコピーされます。
3.3 完全および増分バックアップ
注意: この製品のエディションでは、増分バックアップは使用できません。 この機能にアクセスする
には、製品版にアップグレードしてください。
1) 完全: バックアップ作成時点でのすべてのデータが含まれます。完全バックアップは、増
分バックアップの基になるデータとなります。スタンドアロンのバックアップとしても使用
できます。
2) 増分: 直前のバックアップの作成以降に変更されたファイルのみが含まれます。
バックアップ方法の使用について、次の 2 つの方法のいずれかを選択することをお勧めしま
す。
"「増分」- 頻繁にバックアップする場合や特定の時点に戻したい場合に非常に役立ちます。
最初に完全バックアップを作成し、その後は毎日、増分バックアップを作成する場合は、完
全バックアップを毎日作成する場合と同じ結果を得ることができます。一般に、増分バック
アップは完全バックアップに比べてかなり小さくなります。
このバックアップ シナリオでは、週単位のシステムの完全バックアップと、直前のバッ
クアップの作成以降に変更されたデータを対象とする日単位のバックアップとで構成さ
れることがあります。
この場合、日単位のバックアップに必要なストレージ領域と時間は減少しますが、システ
ム クラッシュ後のリカバリに必要なプログラムの処理は多くなります。たとえば、木曜
日にクラッシュが発生した場合、月曜日、火曜日、および水曜日の増分バックアップと、
直前の完全バックアップをリカバリする必要があります。
ディスクを最適化した後に、増分バックアップを作成すると、通常に比べかなり大きなサイ
ズになります。これは、ディスクの最適化プログラムによってディスク上のファイルの位置
が変更され、バックアップにこれらの変更が反映されるためです。このため、ディスク最適
化後に、完全バックアップを再度作成することをお勧めします。
増分バックアップを失ったり、破損したりすると、それ以降のすべての増分バックアップが使用でき
なくなります。
3.4 バックアップ、リカバリ、およびクローン作成に関
する FAQ
150 GB のシステム パーティションがありますが、そのパーティションで使用されてい
る領域は 80 GB のみです。Acronis True Image WD Edition のバックアップには
何が含まれますか?- デフォルトでは、Acronis True Image ではデータが含まれるハー
システムディスクのバックアップにドライバ、ドキュメント、画像などが含まれますか?
- はい、システム ディスクのバックアップには、ドライバが含まれ、さらにマイ ドキュ
メント フォルダのデフォルトのロケーションを変えていなければマイ ドキュメント フ
ォルダとそのサブフォルダの内容も含まれます。PC に搭載されたハード ディスクが 1
台のみの場合は、このバックアップに、オペレーティング システム、アプリケーション、
およびデータのすべてが含まれます。
システムを新しいディスクに移行する際の最適な方法は何ですか?クローン作成です
か?バックアップと復元ですか? - バックアップと復元による方法の方が柔軟性があり
ます。クローン作成を使用する場合でも、古いハード ディスクのバックアップを作成す
ることを強くお勧めします。それによって、クローン作成中に元のハードディスクに問題
が発生した場合でも、データは安全に守られます。たとえば、ユーザーが間違ったディス
クをターゲットとして選択し、そのためにシステム ディスクが消去されることがありま
す。また、複数のバックアップを作成することで冗長性を持たせたりセキュリティを強化
したりすることができます。
Windows で、あるいはコンピュータ起動後にレスキューメディアから行うクローンの作
成方法を教えてください。Windows でクローンの作成を開始したときでも、コンピュー
タはレスキューメディアから起動するときと同じように Linux 環境で再起動されます。
このため、レスキュー メディアでクローンを作成する方が効果的です。たとえば、ハー
ド ディスク ドライブが Windows で検出されても Linux では検出されないことがあ
ります。この場合、クローン作成処理は再起動後に失敗します。レスキューメディアから
起動したときに、クローン作成処理を開始する前に Acronis True Image でソースディ
スクとターゲットディスクの両方が検出されていることを確認できます。
デュアルブートコンピュータのクローン作成またはバックアップと復元は可能ですか?
はい、ほとんどの場合は可能です。同じ物理ハード ディスク ドライブの異なるパーティ
ションに各システムがインストールされている場合、通常はクローン作成またはリカバリ
を問題なく行うことができます。異なる物理ハード ディスク ドライブ上にシステムがあ
る場合は、リカバリ後の起動に問題が生じることがあります。
ポート
ユーザー名
パスワード
設定を確認するには、[接続のテスト] ボタンをクリックします。コンピュータで、指定した
FTP サーバーに対する接続が試行されます。テスト接続が確立された場合、[接続] ボタンを
クリックして、FTP 接続を追加します。
単に FTP サーバーのルートフォルダを開いても、ユーザーのホームディレクトリに移動しないことに
注意してください。
FTP サーバー側がパッシブモードのファイル転送を許可している必要があります。
必要に応じて、ユーザー名とパスワードを指定し、[接続のテスト] をクリックします。テス
トが成功した場合は、[接続] をクリックします。
トラブルシューティング
バックアップストレージとして使用する予定のネットワーク共有を作成する場合は、以下の
条件の 1 つ以上を満たしていることを確認してください。
Windows のパスワード保護共有が無効になっている。
これらの条件のいずれも満たしていない場合は、共有フォルダに接続できません。
3.7 バックアップファイルの命名
バックアップファイル名には次の属性があります。
バックアップ名
バックアップ方法(full、inc、diff: 完全、増分、差分)
バックアップチェーン番号(b#形式)
バックアップバージョン番号(s#形式)
ボリューム番号(v#形式)
たとえば、バックアップを複数のファイルに分割するとこの属性は変更されます。詳細に
ついては、「バックアップの分割 『45ページ 』」を参照してください。
1. my_documents_full_b1_s1_v1.tib
2. my_documents_full_b2_s1_v1.tib
3. my_documents_inc_b2_s2_v1.tib
4. my_documents_inc_b2_s3_v1.tib
新たにバックアップを作成しているときに、既に同じ名前のファイルが存在する場合、プロ
グラムによって古いファイルは削除されず、新しいファイルに「-number」サフィックスが
追加されて、my_documents_inc_b2_s2_v1-2.tib のようになります。
3.8 ウィザード
利用可能な Acronis True Image ツールおよびユーティリティを使用する際、ほとんどの場
合にはウィザードが表示されるため、指示に従って処理を進めることが可能です。
たとえば、次のスクリーンショットを確認してください。
ウィザード ウィンドウは、通常、次の領域で構成されています。
1. 処理を完了するうえで必要なステップのリスト。完了したステップの横には緑のチェック
マークが表示されます。緑の矢印は現在処理中のステップを示します。すべてのステップ
が完了すると、[完了] ステップで概要画面が表示されます。概要を確認し、[実行] を
クリックして処理を開始します。
たとえば、次のようになります。
詳細: 選択したバックアップに関する詳細な情報を提供するウィンドウが表示
されます。
プロパティ: 選択した項目のプロパティウィンドウが表示されます。
新しいパーティションの作成: 新しいパーティションの設定を行えるウィンド
ウが表示されます。
項目: 表示する表の列とその表示順序を選択できます。
3. 項目を選択し、設定を変更する主要領域。
4. 領域 3 で選択する項目についての追加情報が表示される領域。
セクションの内容
ディスクとパーティションのバックアップ .......................... 36
バックアップ オプション ............................................... 38
バックアップの操作 ...................................................... 52
4.1 ディスクとパーティションのバックアップ
ファイルのバックアップとは対照的に、ディスクやパーティションのバックアップには、デ
ィスクやパーティションに保存されているすべてのデータが含まれます。この種類のバック
アップは通常、システム ディスク全体のシステム パーティションの正確なコピーを作成す
るために使用されます。このバックアップは、Windows が正しく動作しなかったり起動し
ない場合に、コンピュータをリカバリすることが可能です。
パーティションまたはディスクをバックアップするには:
4. (オプション)バックアップの名前を変更するには、バックアップ名の横にある矢印をク
リックし、[名前の変更] をクリックして、新しい名前を入力します。
6. 表示されたウィンドウで、バックアップするディスクやパーティションの横にあるチェッ
クボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
7. [バックアップの保存先] アイコンをクリックし、バックアップの保存先を選択します。
外付けドライブ: 外付けドライブがコンピュータに接続されている場合、リストから
そのドライブを選択できます。
参照: フォルダツリーから保存先を選択します。
9. 次のいずれかを実行します。
バックアップを直ちに実行するには、[今すぐバックアップ] をクリックします。
後でバックアップを実行する、またはスケジュールに基づいてバックアップを実行す
るには、[今すぐバックアップ] ボタンの右側にある矢印をクリックし、[後で実行] を
クリックします。
アプリケーションをインストールすると、すべてのオプションは初期値に設定されます。こ
れらのオプションは、現在のバックアップ処理のためだけに変更することも、今後のすべて
のバックアップ向けに変更することも可能です。[設定をデフォルトとして保存する] チェッ
クボックスをオンにすると、変更した設定が今後のバックアップ作業すべてにデフォルトで
適用されます。
製品の初回インストール後に変更したオプションをすべてリセットする場合は、[初期設定に
リセット] ボタンをクリックします。これにより現在のバックアップの設定のみがリセット
されることに注意してください。今後のすべてのバックアップでの設定をリセットするには、
[初期設定にリセット] をクリックし、[設定をデフォルトとして保存する] のチェックボッ
クスをオンにしてから、[OK] をクリックします。
バックアップ スキームでは、以下のパラメータを定義します。
バックアップ バージョン作成の際に使用するバックアップ方法
別の方法で作成したバックアップ バージョンのシーケンス
プログラムにより完全バックアップバージョンが作成されます。この完全バックアップバー
ジョンは、手動でバックアップを行った際に毎回上書きされます。
必要なストレージ領域:最小
したがって、まず該当のボックスでバックアップ方法を 1 つ選択してください。
完全 『28ページ 』
完全バックアップ バージョンのみを作成する場合は、この方法を選択します。
自動クリーンアップのルール
使用しなくなったバックアップ バージョンを自動的に削除するには、以下のクリーンアップ
ルールのうちの 1 つを設定します。
[次の期間が経過したバージョンを削除する [定義した期間]](完全バックアップの場合
のみ使用可能)- バックアップ バージョンの保存期間を限定する場合は、このオプショ
ンを選択します。指定した期間を超過したバージョンは、すべて自動的に削除されます。
[最長保存期間[n]バージョン(新しい順)](完全バックアップの場合のみ使用可能) - バ
ックアップ バージョンの最大数を制限する場合は、このオプションを選択します。バー
ジョン数が指定値を超えると、最も古いバックアップ バージョンが自動的に削除されま
す。
最初のバックアップ バージョンのオプション
バックアップの最初のバージョンは多くの場合、最も重要なバージョンの 1 つです。このバ
ージョンには、初期のデータ状態(最近インストールした Windows のシステム パーティ
ションなど)や、その他の安定したデータ状態(ウィルス チェック完了後のデータなど)が
保存されるためです。
[バックアップの最初のバージョンは削除しない] - 初期のデータ状態を維持する場合は、こ
のチェックボックスをオンにします。最初の完全バックアップ バージョンが 2 つ作成され
ます。最初のバージョンは自動クリーンアップから除外され、手動で削除するまで保存され
ます。
既存のバックアップ スキームに何らかの変更を加えた場合、変更したスキームを新しいもの
として保存できます。その場合、そのバックアップ スキームに新しい名前を指定する必要が
あります。
既存のカスタム スキームを上書きすることもできます。
既存の事前定義されたバックアップ スキームは、上書きできません。
スキーム名には、その OS でファイル名に使用できるすべての文字(記号)を使用でき
ます。バックアップ スキーム名の最大長は、255 文字です。
事前定義されたバックアップ スキームは、削除できません。
4.2.2 バックアップ処理の通知
空きディスク領域のしきい値
バックアップストレージの空き領域が指定のしきい値より少なくなったときに、通知を受け
取ることができます。バックアップの開始後、選択したバックアップ保存先の空き領域が指
定値よりも既に少ないことが Acronis True Image WD Edition によって検出された場合に
は、プログラムで実際のバックアップ処理は開始されず、空き領域が少ない旨の通知メッセ
ージが直ちに表示されます。メッセージには次の 3 つの選択肢が示されます。メッセージを
バックアップの実行中に空き領域が指定値より少なくなった場合にも、プログラムにより同
じメッセージが表示されるため、同様の選択を行う必要があります。
ディスクの空き領域のしきい値を設定するには、次の手順を実行します。
[ディスクの空き領域が不十分なときに通知メッセージを表示する] チェックボックスを
オンにします。
[サイズ] ボックスでしきい値を入力または選択し、単位を選択します。
ローカルハードドライブ
USB カードおよびドライブ
ネットワーク共有(SMB/NFS)
4.2.3 イメージ作成モード
これらのパラメータを使用して、データが含まれるセクタと、パーティションまたはハード
ディスク全体のコピーを作成できます。たとえば、Acronis True Image がサポートしてい
ないオペレーティングシステムが含まれているパーティションまたはディスクをバックアッ
プする場合にこの機能が役立ちます。このモードでは、より多くの処理時間がかかり、通常
より大きいイメージ ファイルが作成されます。
セクタ単位のイメージを作成するには、[セクタ単位でバックアップする] チェック ボッ
クスをオンにします。
ディスクのすべての未割り当ての領域をバックアップに含めるには、[未割り当て領域を
バックアップする] チェック ボックスをオンにします。
コマンド(バッチ ファイル)を指定する手順は、次のとおりです。
ユーザーの入力を必要とする対話型のコマンド(pause など)は実行しないでください。こ
れらのコマンドは、サポートされていません。
バックアップ処理の前または後に実行するユーザー コマンドを指定することができます。
[作業ディレクトリ] フィールドに、コマンド実行のためのパスを入力するか、入力済み
のパスの一覧から選択します。
[コマンドの実行が完了するまで処理を行わない] パラメータを無効にすると(デフォルトで
は有効)、コマンド実行と並行してバックアップ処理を実行できます。
入力したコマンドをテストするには、[コマンドのテスト] ボタンをクリックします。
サイズの大きいバックアップを、元のバックアップを構成するいくつかのファイルに分割す
ることができます。また、リムーバブル メディアに書き込めるようにバックアップを分割す
ることもできます。
ハードディスクにバックアップする場合:
ストレージディスクに十分な空き領域があっても、予想ファイル サイズがファイル シス
テムの許容範囲を超える場合、プログラムは自動的にイメージを複数のファイルに分割し
ます。
ハードディスクに、イメージを保存するだけの十分な空き領域がない場合、プログラムは
警告を表示し、問題への対処方法の入力を求めます。空き領域を増やして続行するか、別
のディスクを選択することができます。
追加のベリファイ設定を指定することができます。作成後にバックアップをベリファイする。
このオプションを有効にすると、バックアップの直後に、最近作成または追加したバックア
ップ バージョンの整合性がチェックされます。重大なデータのバックアップ、またはディス
ク/パーティションのバックアップを設定するときには、バックアップを使用して消失したデ
ータを確実にリカバリできるよう、このオプションを有効にすることをお勧めします。
標準ベリファイ
バックアップが正常な状態であることを確認するために、バックアップのベリファイをスケ
ジュールすることも可能です。デフォルトでは、標準ベリファイは次の設定でオンになりま
す。
間隔:週 1 回
日付:バックアップが開始された日
時間:バックアップが開始された時間 + 15 分
詳細設定:[コンピュータのアイドル時にのみベリファイを実行] チェックボックスをオ
ン
デフォルト設定を変更して、独自のスケジュールを指定することもできます。詳細について
は、「スケジュール設定」を参照してください。
4.2.7 バックアップの予備コピー
バックアップの予備コピーを作成して、ファイル システムまたはネットワーク ドライブに
保存できます。
予備コピーを作成する手順は、次のとおりです。
[バックアップの予備コピーを作成する] チェックボックスをオンにします。
すべてのバックアップ オプション(バックアップの圧縮、バックアップの分割など)がソー
ス バックアップから継承されます。
また、通常のバックアップと予備コピーは、両方同時ではなくどちらか一方しか実行できな
いので、利便性とデータ セキュリティが向上するかわりに、バックアップにかかる時間が増
えます。
次の設定を使用できます。
リムーバブル メディアにバックアップを作成する際に最初のメディアの挿入を求める
他の Acronis 製品がコンピュータにインストールされている場合は、それらのプログラムの
コンポーネントのブータブル版も同様に利用できます。
4.2.9 バックアップのコメント
このオプションを使用すると、バックアップに対してコメントを追加できます。バックアッ
プのコメントは、ブータブル メディアを使用してデータを復元するときなど、あとで必要な
バックアップを検索するときに役立つことがあります。
バックアップにコメントがない場合、コメント領域にコメントを入力します。コメントが既
に存在している場合は、[編集] をクリックするとそのコメントを編集できます。
4.2.10 エラー処理
バックアップの実行中にエラーが発生した場合は、バックアップ処理が中止されてメッセー
ジが表示され、エラーへの処理に関するユーザーからの応答を待つ状態になります。エラー
への処理方法を設定しておくと、バックアップ処理は中止されず、設定した規則に従ってエ
ラーが対処されて、処理は継続されます。
以下のエラー処理方法を設定することができます。
[処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレントモード)]: この設定を有効
にすると、バックアップ処理中のエラーが無視されます。バックアップ処理を制御できな
い場合に便利です。バックアッププロセスの終了後にすべての処理の詳細ログを表示でき
ます。
[不良セクタを無視する]: このオプションは、ディスクとパーティションのバックアップ
の場合のみ使用できます。このオプションを有効にすると、ハードディスク上に不良セク
タがある場合でもバックアップを正常に完了できます。
たとえば次のような場合など、ハードディスクが故障しかかっている場合に、このチェッ
クボックスをオンにすることをおすすめします。
ハードディスクドライブの動作中にかなり大きな異音や摩擦音が発生している場合。
このチェックボックスをオフのままにした場合、ドライブ上に不良セクタがあると考えら
れるためにバックアップが失敗することがあります。
[バックアップが失敗した場合は再試行する]: このオプションを指定すると、何らかの理
由でバックアップが失敗したときにバックアップが自動的に再試行されます。試行回数お
よび試行間隔を指定できます。バックアップが繰り返しエラーで中断される場合は、バッ
クアップは作成されません。
ファイルのバックアップに関するセキュリティ設定を指定することができます(これらの設
定が関係するのはファイル/フォルダのバックアップだけです)。
[バックアップにファイルのセキュリティ設定を保持する]: このオプションを選択する
と、バックアップ ファイルのすべてのセキュリティ プロパティ(グループまたはユーザ
ーに割り当てられる許可)が、将来のリカバリに備えて保存されます。
このような問題を回避するため、バックアップの際にファイルのセキュリティ設定を保存
するのを無効にすることができます。このようにすれば、リカバリされたファイル/フォ
ルダのアクセス許可は常に、リカバリ先のフォルダ(親フォルダ、ルートにリカバリされ
る場合は親ディスク)から継承されます。
[暗号化されたファイルを暗号化解除された状態でバックアップに格納する](デフォルト
設定は [無効]): バックアップに暗号化ファイルが含まれており、リカバリ後にそのフ
ァイルをすべてのユーザーからアクセス可能にしたい場合は、このオプションをオンにし
ます。オフにすると、ファイル/フォルダを暗号化したユーザーのみがそのファイル/フォ
ルダを読むことができます。暗号化されたファイルを別のコンピュータにリカバリする場
合にも、暗号化解除が役立つことがあります。
これらのオプションは、ファイルやフォルダのバックアップのみに関係します。
4.2.12 コンピュータのシャットダウン
設定するバックアップ処理に時間がかかることが分かっている場合は、[バックアップの完了
後にコンピュータをシャットダウンする] チェックボックスを選択することをお勧めします。
これにより、処理が完了するまで待つ必要がなくなります。プログラムはバックアップを実
行し、自動的にコンピュータの電源を切ります。
このオプションは、バックアップのスケジュールを設定する場合にも便利です。たとえば、
すべての作業を保存するには、平日の夕方に毎日バックアップを実行できます。バックアッ
プのスケジュールを設定して、チェックボックスをオンにします。この設定の場合、仕事が
完了したら、そのままコンピュータから離れることができます。なぜなら、重要なデータが
バックアップされ、コンピュータの電源が切られることがわかっているからです。
4.2.13 バックアップ処理のパフォーマンス
[パフォーマンス] タブでは、以下の設定を行うことができます。
バックアップの圧縮レベルを次の中から選択することができます。
[なし]: データが圧縮されずにコピーされるため、バックアップファイルのサイズは非常
に大きくなります。
[通常]: 推奨されるデータ圧縮レベルです(デフォルトの設定)。
[高]: バックアップファイルが高い圧縮レベルで圧縮されるため、バックアップの作成時
間が長くなります。
[最大]: バックアップは最高圧縮レベルで圧縮されるため、バックアップの作成時間が最
も長くなります。
最適なデータ圧縮レベルは、バックアップに保存されるファイルの種類によって異なります。たとえ
ば、.jpg、.pdf、.mp3 など、既に圧縮されたファイルを含むバックアップでは、最高圧縮レベルで圧
縮してもバックアップサイズが大幅に縮小されることはありません。
処理の優先順位
バックアップ処理や復元処理の優先度を変更すると、(優先度の上げ下げによって)バック
アップの処理速度を速くしたり遅くしたりできますが、実行中の他のプログラムのパフォー
マンスに悪影響を及ぼす可能性もあります。システムで実行中の処理の優先度に応じて、処
理に割り当てられる CPU やシステムリソースの使用量が決定されます。処理の優先度を下げ
ると、他の CPU タスクで使用されるリソースを増やすことができます。バックアップや復元
の優先度を上げると、実行中の他の処理からリソースを取得することができ、処理の速度が
向上します。優先度変更の効果は、全体的な CPU の使用状況およびその他の要因に応じて
異なります。
処理の優先度は、次のいずれかに設定することができます。
[低](デフォルトで有効): バックアップ処理や復元処理の速度は低下しますが、他のプ
ログラムのパフォーマンスは向上します。
[通常]: バックアップ処理や復元処理に他の処理と同じ優先度が割り当てられます。
[高]: バックアップ処理や復元処理の速度は向上しますが、他のプログラムのパフォーマ
ンスは低下します。このオプションを選択すると、Acronis True Image WD Edition に
よる CPU 使用率が 100%になる場合があるため注意してください。
接続速度を下げる手順は、次のとおりです。
4.3 バックアップの操作
セクションの内容
バックアップ処理メニュー .............................................. 53
バックアップリストアイコン ........................................... 54
バックアップのベリファイ .............................................. 55
バックアップの保存先の分散 ........................................... 56
既存のバックアップをリストに追加する............................. 58
バックアップとバックアップ バージョンの削除................... 58
バックアップ処理メニューには次の項目が含まれる場合があります。
[設定の編集] - 現在のバックアップ設定を編集できます。
バックアップの設定がない場合、[今すぐバックアップ] をクリックしてバックアップを
更新することはできません。また、バックアップの設定を編集することも、設定のクロー
ンを作成することもできません。
[ベリファイ] - バックアップのベリファイを開始します。
[場所を開く] - バックアップファイルが格納されているフォルダを開きます。
[移動] - すべてのバックアップファイルを他の保存先に移動するにはこれをクリックし
ます。後続のバックアップバージョンは新しい場所に保存されます。
バックアップ設定を編集してバックアップの保存先を変更した場合は、新しいバックアッ
プバージョンのみが新しい場所に保存されます。以前のバックアップバージョンは、元の
場所に残ります。
[削除] - バックアップの種類に応じて、バックアップされている場所からバックアップ
を完全に削除したり、バックアップを完全に削除するかバックアップボックスのみを削除
するかを選択したりすることができます。バックアップボックスを削除する場合、バック
アップファイルはそのロケーションに残り、後でバックアップをリストに追加することが
できます。バックアップを完全に削除した場合、削除を元に戻すことはできません。
4.3.2 バックアップリストアイコン
バックアップリストで作業している間は特別なアイコンが表示されます。各アイコンは次の
情報を示します。
バックアップの種類
バックアップの種類アイコン
PC 全体のバックアップ
ディスクレベルのバックアップ
バックアップの状態アイコン
前回のバックアップに失敗しました。
バックアップが進行中です。
前回のバックアップはユーザーにより一時停止されました。
前回のバックアップはユーザーにより停止されました。
4.3.3 バックアップのベリファイ
ベリファイ処理でバックアップからデータを復元できるかどうかが確認されます。
Windowsでのバックアップのベリファイ
バックアップ全体をベリファイするには、次の手順を実行します。
特定のバックアップバージョンまたはバックアップ全体をベリファイするには、次の手順を
実行します。
1. [復元]タブで、ベリファイするバージョンを含むバックアップを見つけます。バックアッ
プがリストに表示されていない場合、[バックアップの参照] をクリックし、バックアッ
プのパスを指定します。Acronis True Image によってこのバックアップがリストに追加
されます。
2. バックアップまたは特定のバージョンを右クリックし、[ベリファイ] をクリックします。
ベリファイウィザードが開きます。
3. [実行] をクリックします。
4.3.4 バックアップの保存先の分散
Acronis True Image WD Edition では、バックアップの保存先を選択することができます。
完全バックアップバージョンをそれぞれ別の場所(ネットワーク共有、CD/DVD、USB ステ
ィック、あるいはローカルの内蔵または外付けのハードディスクドライブなど)に保存する
こともできます。
選択したバックアップの設定を編集するときにバックアップの保存先を変更して、バックア
ップ バージョンをそれぞれ別の場所に保存することができます。たとえば、最初の完全バッ
クアップを外付けの USB ハード ドライブに保存した後に、バックアップの設定を編集して、
バックアップの保存先を USB スティックに変更することができます。
バックアップを完了させるには、そのディスクの領域の一部を解放してから [再試行] をク
リックするか、別の記憶装置を選択します。後者の場合は、確認ウィンドウの [参照...] を
クリックします。[保存先を参照する] ウィンドウが表示されます。
左ペインには、このコンピュータから利用可能なストレージの場所が表示されます。適切な
場所を選択した後に、残りのバックアップ対象データを保存するファイルの名前を指定しま
す。名前は手動で入力することも(たとえば「tail_end.tib」など)、行の右にあるボタンを
クリックして自動的に生成することもできます。その後 [OK] をクリックすると、Acronis
True Image WD Edition によるバックアップが最後まで実行されます。
同一のバックアップ「チェーン」に属するバックアップが異なる場所に分散保存されている
場合、データ復元時に、Acronis True Image WD Edition で以前のバックアップの場所を求
められる場合があります。この画面は、選択されたバックアップ バージョンの中にリカバリ
4.3.5 既存のバックアップをリストに追加する
Acronis True Image バックアップを過去の製品バージョンで作成したり、他のコンピュー
タからコピーした場合、Acronis True Image WD Edition を起動するたびに、このような
バックアップに対してコンピュータがスキャンされたり、自動的にバックアップ リストに追
加されたりします。
リストに表示されないバックアップについては、手動で追加することができます。
バックアップを手動で追加するには:
バックアップ全体がリストに追加されます。
その結果、既に存在していないバックアップに対してもプログラムが処理を実行しようとし
て、エラーが発生します。このため、必要のなくなったバックアップやバックアップ バージ
ョンを削除するときは、必ず Acronis True Image WD Edition のツールを使用してくださ
い。
バックアップ全体を削除する手順は、次のとおりです。
バックアップ全体を削除すると、すべてのバージョンも削除されます。
特定のバックアップ バージョンを削除する手順は、次のとおりです。
バックアップ バージョンを削除する場合は、削除するバージョンに依存するバージョンが存
在する可能性があることに注意してください。この場合、依存するバージョンからのデータ
復元は不可能になるため、依存するバージョンも削除されます。
セクションの内容
ディスクとパーティションの復元 ..................................... 60
リカバリ オプション ..................................................... 84
5.1 ディスクとパーティションの復元
セクションの内容
クラッシュ後のシステムの復元 ........................................ 60
パーティションとディスクのリカバリ ............................... 74
ダイナミック/GPT ディスクおよびボリュームの復元について 79
BIOS での起動順の並び替え ........................................... 83
5.1.1 クラッシュ後のシステムの復元
コンピュータが起動に失敗した場合、「クラッシュの原因を特定する 『60ページ 』」で説
明されているヒントを参考にして、まず原因を特定することをお勧めします。クラッシュが
オペレーティング システムの破損によって発生した場合は、バックアップを使用してシステ
ムを復元します。「復元の準備 『61ページ 』」を参照して準備を完了し、「システムの復
元」の手順に進みます。
5.1.1.1 異常停止の原因を特定する
システムが異常停止する原因には、2 つの基本的な要因があります。
ハードウェア障害
5.1.1.2 復元の準備
復元の前に以下の操作を実行することをお勧めします。
ウィルスまたはマルウェア攻撃のためにクラッシュが発生したことが疑われる場合、コン
ピュータがウィルスに感染しているかどうかスキャンします。
バックアップを手動でベリファイするには、[復元] タブでバックアップを右クリッ
クし、[ベリファイ] を選択します。
5.1.1.3 同じディスクへのシステムのリカバリ
システムをリカバリする手順は、次のとおりです。
バックアップが表示されない場合には、[参照] をクリックし、バックアップのパスを手
動で指定します。
5.1.1.4 ブータブルメディア配下の新しいディスクへのシステムのリカ
バリ
警告:古いハードディスクドライブと新しいハードディスクドライブは同じコントローラモード(IDE、
AHCI など)で動作する必要があります。モードが異なる場合、新しいハードドライブからコンピュー
タを起動できなくなります。
新しいディスクにシステムをリカバリするには、次の手順を実行します。
2. リカバリに使用するバックアップが外部ドライブに格納されている場合は、その外部ドラ
イブを接続して電源を入れます。
6. リカバリに使用するシステムディスクまたはパーティションバックアップを選択します。
バックアップが表示されない場合には、[参照] をクリックし、バックアップのパスを手
動で指定します。
7. 隠しパーティション(システム予約パーティション、PC の製造元が作成した隠しパーテ
ィションなど)がある場合は、ウィザードのツールバーの [詳細] をクリックします。隠
しパーティションの場所とサイズは新しいディスクで同じにする必要があるため、それら
のパラメータを控えておいてください。
9. [リカバリ元] の手順で、リカバリするパーティションのチェックボックスをオンにしま
す。[MBR とトラック 0] チェックボックスはオンにしないでください。
[種類]パーティションの種類を確認し、必要に応じて変更します。システム予約済み
パーティション(存在する場合)がプライマリパーティションであり、アクティブに
設定されていることを確認します。
パーティションの種類を必要に応じて変更します。システム パーティションは、プ
ライマリにする必要があります。
12.実行する処理の概要を注意深く確認して、[実行] をクリックします。
PC の製造元が作成した隠しパーティションが元のディスクに含まれている場合は、MBR の
リカバリに進んでください。PC の製造元は、隠しパーティションへのアクセスを提供する
ために、Windows の MBR やトラック 0 上のセクタを変更している可能性があるため、
MBR をリカバリする必要があります。
1. 同じバックアップをもう一度選択します。右クリックして、ショートカット メニューで
[リカバリする] を選択します。[リカバリの方法] で [ディスクとパーティション全体を
リカバリする] を選択してから、[MBR とトラック 0] チェックボックスをオンにしま
す。
2. 次の手順で、MBR のリカバリ先のディスクを選択します。ディスクシグネチャをリカバ
リすることも可能です。詳細については、「MBR のリカバリ先ディスクの選択 『73ペー
ジ 』」を参照してください。
コンピュータを起動する前に、古いドライブがあれば取り外してください。Windows の起動
中に新しいドライブと古いドライブの両方が認識された場合、Windows の起動に問題が生じ
ます。古いドライブを容量の大きい新しいドライブにアップグレードする場合は、初回起動
前に古いドライブを取り外してください。
MBR の復元先ディスクの選択
インストールされているアプリケーションの中には、使用許諾などの目的にディスク シ
グネチャを使用するものがあります。
5.1.2 パーティションとディスクのリカバリ
パーティションやディスクをリカバリするには、次の手順を実行します。
2. [バックアップ] セクションで、リカバリするパーティションまたはディスクが含まれて
いるバックアップを選択し、[ディスクをリカバリ] をクリックします。
3. [バックアップバージョン] の一覧で、リカバリするバックアップバージョンをバックア
ップの日付と時刻で選択します。
4. リカバリするディスクを選択します。
5. パーティション名の下にあるリカバリ先のフィールドで、リカバリ先パーティションを選
択します。適切ではないパーティションは赤い文字で表示されます。リカバリ先のパーテ
ィション上のデータは、リカバリされるデータおよびファイル システムによって置き換
えられるので、すべて失われます。
元のパーティションにリカバリする場合、パーティション領域に少なくとも 5 %の空き領域が必
要です。その領域がない場合、[今すぐリカバリする] ボタンは使用できません。
6. (オプションの手順)ディスクリカバリ処理に追加パラメータを設定する場合には、[オ
プション] をクリックします。
7. 選択し終わったら、[今すぐリカバリする] をクリックしてリカバリを開始します。
5.1.2.1 複数のパーティションを一度にリカバリする方法
ここでは、2 つのパーティションのリカバリについて説明します。ハードディスクのイメー
ジに複数のパーティションが含まれている場合は、同様の手順に従ってください。
4. フィールドの右側の下向き矢印をクリックして、リカバリ先のハード ディスクを選択し
ます。リカバリされるパーティションが、選択したハードディスク上に配置されます。こ
のパーティションは、利用可能なディスク領域すべてを占めます。残りのパーティション
用として十分なディスク領域を残しておくためにパーティションのサイズを圧縮するに
は、リカバリ先のフィールドの下にある [パーティションのプロパティ] リンクをクリッ
クします。[パーティションのプロパティ] ウィンドウが表示されます。
5. パーティションのサイズを変更するには、画面の水平バー上でマウスを使用して右の境界
をドラッグします。
パーティションに特定のサイズを割り当てるには、[合計サイズ] フィールドに適切な数字を入力
します。
6. 次のパーティションのチェックボックスをオンにします。
8. [パーティションのプロパティ] リンクをクリックし、パーティションの設定を行います。
ドライブとパーティションの種類を選択します。設定を終了したら、[OK] をクリックし
てその設定を確定し、[ディスクのリカバリ] メイン ウィンドウに戻ります。
イメージに複数のパーティションが含まれている場合は、リカバリするその他のパーティション用
として未割り当ての領域を十分に残しておき、すべてのパーティションの設定を完了するまで手順
5~7 を繰り返します。
ダイナミック ボリュームの復元
ダイナミック ボリューム
元の場所(同じダイナミック ボリュームへ)
ターゲット ボリュームの種類は変更されません。
別のダイナミック ディスクまたはボリューム
ダイナミック グループの未割り当て領域
ベーシック ボリュームまたはディスク
ターゲット ボリュームはベーシックのままです。
ベアメタル復元
ベーシック ボリュームおよびディスクの復元
ベーシック ボリュームをダイナミック グループの未割り当て領域に復元すると、復元さ
れたボリュームはダイナミックになります。
復元後のパーティションのスタイル
復元処理の例
次に、以下の条件でシステムを転送する例を挙げます。
手順を開始する前に、以下があることを確認してください。
ブータブルレスキューメディア
ディスクモードで作成されたシステムディスクのバックアップ
このバックアップを作成するには、ディスクモードに切り替えてから、システムパーティ
ションがあるハードドライブを選択します。詳細については、「ディスクとパーティショ
ンのバックアップ 『36ページ 』」を参照してください。
3. [復元元] で、ディスク名の横にあるチェックボックスをオンにして、システムディスク
全体を選択します。
復元後は、UEFI モードでコンピュータを起動してください。システムディスクの起動モード
を UEFI のブートマネージャのユーザーインターフェイスで変更する必要がある場合があり
ます。
マザーボードの中には、いわゆるブート メニューが用意されているものもあります。ブート メニ
ューは、特定のキーまたはキーの組み合わせ、たとえば F12 キーなどを押すと開きます。ブート
1. キーボードの矢印キーを使用してブート順序の設定に移動します。
コンピュータが最初のデバイスからの起動に失敗した場合は、起動するまで、2 台目以降のデバイス
からの起動が試みられます。
製品のインストール後に変更したオプションをすべて初期値にリセットする場合は、[初期設
定にリセット] ボタンをクリックします。
セクションの内容
ディスク復元モード ...................................................... 85
復元の前後に実行するコマンド ........................................ 85
ベリファイ オプション .................................................. 86
コンピュータの再起動.................................................... 87
ファイル復元オプション................................................. 87
ファイル上書きオプション .............................................. 87
復元処理のパフォーマンス .............................................. 88
リカバリ処理の通知 ...................................................... 89
5.2.1 ディスク復元モード
このオプションを使用して、イメージ バックアップのディスク復元モードを選択できます。
[セクタ単位の復元] - ディスクまたはパーティションの使用済みセクタと未使用セクタ
の両方を復元する場合にこのチェックボックスをオンにします。このオプションが有効に
なるのは、セクタ単位バックアップの復元を選択した場合のみです。
5.2.2 復元の前後に実行するコマンド
復元処理の前後に自動的に実行するコマンド(またはバッチ ファイル)を指定することがで
きます。
コマンド(バッチ ファイル)を指定する手順は、次のとおりです。
ユーザーの入力を必要とする対話型のコマンド(pause など)は実行しないでください。こ
れらのコマンドは、サポートされていません。
復元の前または後に実行するコマンドを指定することができます。
[作業ディレクトリ] フィールドに、コマンド実行のためのパスを入力するか、入力済み
のパスの一覧から選択します。
[コマンドの実行が完了するまで処理を行わない](デフォルトでは有効)パラメータを無効
にすると、コマンド実行と同時に復元処理を実行できます。
入力したコマンドをテストするには、[コマンドのテスト] ボタンをクリックします。
復元後にファイルシステムをチェックする: 復元されたパーティションでファイルシス
テムの整合性を確認するには、このオプションを有効にします。
5.2.4 コンピュータの再起動
復元で必要な場合に自動的にコンピュータを再起動させるには、[復元に必要であればコンピ
ュータを自動的に再起動する] チェックボックスをオンにします。このオプションは、オペ
レーティング システムによってロックされているパーティションを復元する必要がある場
合に使用します。
5.2.5 ファイル復元オプション
次のファイル復元オプションを選択できます。
[元のセキュリティ設定でファイルを復元する]: バックアップ時にファイルのセキュリ
ティ設定を保存してある場合(「バックアップ用ファイル レベルのセキュリティ設定 『49
ページ 』」を参照してください)は、ファイルの元のセキュリティ設定を復元するか、
復元先のフォルダのセキュリティ設定をファイルに継承させるかを選択できます。このオ
プションは、ファイルまたはフォルダのバックアップからファイルを復元する場合にのみ
有効です。
[復元されたファイルに現在の日時を設定する] - ファイルの日付/時刻をバックアップ
から復元するか、現在の日付/時刻を割り当てるかを選択することができます。デフォル
トでは、バックアップの日付と時刻が割り当てられます。
5.2.6 ファイル上書きオプション
バックアップにあるファイルと同じファイル名が復元先フォルダで見つかった場合の処理を
選択します。
このオプションは、ファイルレベルのバックアップからデータを復元する場合にのみ使用できます。
[既存のファイルを上書きする] チェックボックスをオンにすると、ハードディスクにあるフ
ァイルよりバックアップにあるファイルの方が無条件で優先されますが、デフォルト設定で
は、新しいファイルやフォルダは上書きから保護されます。これらのファイルやフォルダも
上書きする場合は、該当するチェックボックスをオフにします。
[隠しファイルと隠しフォルダ] チェックボックスをオン/オフすることで、すべての隠し
ファイルと隠しフォルダの上書きを有効または無効にします。
[復元するものよりも新しいファイルとフォルダ] チェックボックスをオン/オフするこ
とで、すべての新しいファイルとフォルダの上書きを有効または無効にします。
[特定のファイルやフォルダを追加する] をクリックして、上書きしたくないカスタム フ
ァイルとカスタム フォルダの一覧を管理します。
特定のファイルの上書きを無効にするには、[追加...] ボタンをクリックして、除外
の条件を作成します。
5.2.7 復元処理のパフォーマンス
[パフォーマンス] タブでは、以下の設定を行うことができます。
処理の優先順位
バックアップ処理や復元処理の優先度を変更すると、(優先度の上げ下げによって)バック
アップの処理速度を速くしたり遅くしたりできますが、実行中の他のプログラムのパフォー
マンスに悪影響を及ぼす可能性もあります。システムで実行中の処理の優先度に応じて、処
理に割り当てられる CPU やシステムリソースの使用量が決定されます。処理の優先度を下げ
ると、他の CPU タスクで使用されるリソースを増やすことができます。バックアップや復元
の優先度を上げると、実行中の他の処理からリソースを取得することができ、処理の速度が
向上します。優先度変更の効果は、全体的な CPU の使用状況およびその他の要因に応じて
異なります。
[低](デフォルトで有効): バックアップ処理や復元処理の速度は低下しますが、他のプ
ログラムのパフォーマンスは向上します。
[通常]: バックアップ処理や復元処理に他の処理と同じ優先度が割り当てられます。
[高]: バックアップ処理や復元処理の速度は向上しますが、他のプログラムのパフォーマ
ンスは低下します。このオプションを選択すると、Acronis True Image WD Edition に
よる CPU 使用率が 100%になる場合があるため注意してください。
5.2.8 リカバリ処理の通知
空きディスク領域のしきい値
バックアップストレージの空き領域が指定のしきい値より少なくなったときに、通知を受け
取ることができます。バックアップの開始後、選択したバックアップ保存先の空き領域が指
定値よりも既に少ないことが Acronis True Image WD Edition によって検出された場合に
は、プログラムで実際のバックアップ処理は開始されず、空き領域が少ない旨の通知メッセ
ージが直ちに表示されます。メッセージには次の 3 つの選択肢が示されます。メッセージを
無視してバックアップを続行する、バックアップを保存する別の場所を参照する、バックア
ップをキャンセルする、の中からいずれかを選択します。
バックアップの実行中に空き領域が指定値より少なくなった場合にも、プログラムにより同
じメッセージが表示されるため、同様の選択を行う必要があります。
ディスクの空き領域のしきい値を設定するには、次の手順を実行します。
[ディスクの空き領域が不十分なときに通知メッセージを表示する] チェックボックスを
オンにします。
[サイズ] ボックスでしきい値を入力または選択し、単位を選択します。
ローカルハードドライブ
USB カードおよびドライブ
ネットワーク共有(SMB/NFS)
保護ツール
レスキューメディアビルダ 『92ページ 』
ディスクのクローン作成
ディスクのクローン作成 『104ページ 』
ディスクのクローン作成ウィザードは、ハードディスク ドライブのクローンを作成する
場合に使用します。このウィザードを実行すると、パーティションが別のハードディスク
にコピーされます。
セキュリティとプライバシー
ディスクの管理
[新しいディスクの追加] 『121ページ 』
新しいディスクの追加ウィザードを使用すると、コンピュータに新しいハードディスク
ドライブを容易に追加できます。パーティションを作成しフォーマットして、このハード
ディスク ドライブを使用できるようにします。
SSD のトリミング
作成済みのイメージを参照できるようになります。パーティション イメージに一時的な
ドライブ文字を割り当てて、通常の論理ドライブとしてアクセスすることができます。
イメージのアンマウント 『128ページ 』
イメージを参照するために作成した一時的な論理ドライブのマウントを解除できます。
ブータブル メディアの取得方法
パッケージ版の製品のインストール用 CD を使用します。
空の CD
空の DVD
注意:保存されたデータは変更されません。
以下のさまざまなタイプのブータブル メディアを作成できます。
通常は、このタイプを選択してください。
メモ
ブータブル メディアを作成する手順は、次のとおりです。
5. メディアの作成先を選択します。
CD
DVD
警告 完全にフォーマットすると、ディスク上のデータはすべて消去されます。
6. [実行] をクリックします。
起動パラメータを追加する手順は、次のとおりです。
[パラメータ] フィールドにコマンドを入力します。
起動パラメータを指定したら、[次へ] をクリックして先に進みます。
Linux カーネルを起動する前に適用できる追加パラメータ
説明
次のパラメータを使用すると、Linux カーネルを特殊モードで読み込むことができます。
acpi=off
ACPI を無効にします。ハードウェアの特定の構成に役立ちます。
noapic
nousb
USB モジュールの読み込みを無効にします。
nousb2
quiet
このパラメータはデフォルトで有効になっており、起動メッセージは表示されません。この
パラメータを削除すると、Linux カーネルが読み込まれるときに起動メッセージが表示され
るようになり、Acronis プログラムが実行される前にコマンド シェルが提供されます。
nodma
nofw
FireWire(IEEE1394)のサポートを無効にします。
nopcmcia
PCMCIA ハードウェアの検出を無効にします。
nomouse
マウスのサポートを無効にします。
[モジュール名]=off
モジュールを無効にします(例: sata_sis=off)。
pci=bios
pci=biosirq
vga=ask
6.1.2 必要なときにレスキューメディアを確実に使用できるよう
にする
必要に応じてコンピュータを正常に復元できるように、レスキューメディアからのコンピュ
ータの起動をテストしておく必要があります。また、レスキューメディアがコンピュータの
デバイス(ハードドライブ、マウス、キーボード、ネットワークアダプタなど)をすべて認
識することを確認する必要もあります。
レスキュー メディアをテストするには、次の手順を実行します。
バックアップを保存するために外部ドライブを使用する場合、レスキュー CD から起動する前にその
ドライブを接続しておく必要があります。接続しておかないと、そのドライブは検出されません。
1. レスキュー メディアから起動できるように、コンピュータを設定します。次に、レスキ
ュー メディア デバイス(CD-ROM/DVD-ROM ドライブまたは USB スティック)が最
初のブート デバイスになっていることを確認します。「BIOS での起動順の並び替え」
を参照してください。
ワイヤレス マウスが動作しない場合は、有線のマウスに交換してみてください。キーボードにつ
いても、同様です。
予備のマウスやキーボードがない場合は、Acronis サポートにご連絡ください。ご利用のマウスと
キーボードのモデルに対応したドライバを含むカスタム レスキュー CD を作成します。適切なド
ライバを見つけてカスタム レスキュー CD を作成するには、ある程度の時間がかかることをご了
承ください。また、一部のモデルには、対応できないことがあります。
4. プログラムが開始されたら、バックアップからいくつかのファイルをリカバリしてみるこ
とをお勧めします。リカバリをテストすることによって、そのレスキュー CD をリカバ
リに使用できることを確認することができます。さらに、システムのすべてのハードディ
スク ドライブが検出されているかどうかも確認できます。
予備のハードドライブがある場合、そのハードドライブへのシステムパーティションの復元をテス
トすることを強くおすすめします。
ディスクとパーティションのバックアップだけがある場合でも、リカバリ ウィザードを開始して
同様の手順を実行します。その場合、[リカバリの方法] のステップで [指定したファイルおよび
フォルダをリカバリする] を選択してください。
3. レスキュー CD でファイルをリカバリする場合、リカバリされるファイルには新しいロ
ケーションしか選択できません。したがって、[ロケーションの選択] ステップでは [次
へ] をクリックするのみの作業になります。
バックアップをネットワークに保存する場合は、ネットワークにアクセスできることも確認してく
ださい。
5. ファイルの保存場所を選択して、[次へ] をクリックします。
必要な場合にレスキューCD が役に立つことをご理解いただけたと思います。
6.1.2.1 レスキューメディアからの起動時におけるビデオモードの選択
レスキューメディアからの起動時には、ビデオカードおよびモニタの仕様に応じて最適なビ
デオモードが自動で選択されます。ただし、使用しているハードウェアに適していないビデ
オモードが選択される場合もあります。このような場合は、次の手順で適切なビデオモード
を選択できます。
1. レスキューメディアからの起動を開始します。ブートメニューが表示されたら、Acronis
True Image WD Edition の項目にマウスポインタを置いて F11 キーを押します。
4. 使用しているモニタに最適なビデオモードを選択し、その番号をコマンドラインに入力し
ます。たとえば、「338」と入力すると、1600x1200x16 のビデオモードが選択されま
す(下図参照)。
これを行うには、Acronis メディアビルダを起動して目的のメディアコンポーネントを選択
し、[ブータブルメディアの起動パラメータ] のステップにおいてコマンドラインに接頭辞
「0x」を付加してモードの番号を入力(この例では「0x338」)してから、通常通りにメデ
ィアを作成します。
ディスクのクローン作成ユーティリティを使用する方法 『104ページ 』。
セクションの内容
一般情報 ....................................................................103
移行の準備 .................................................................109
7.1.1 一般情報
オペレーティング システムやインストールするアプリケーションが使用できる十分な領域
がハードディスクにないと、ソフトウェアのアップデートや新しいアプリケーションのイン
ストールを行うことができなくなります。この場合は、システムを大容量のハードディスク
に移行する必要があります。
システムを移行するには、まずコンピュータに新しいディスクを取り付ける必要があります。
コンピュータにハード ディスクを増設するベイがない場合は、一時的に CD ドライブの代
わりに取り付けられます。それができない場合は、ディスク イメージを作成してより大きな
パーティションを持つ新しいハードディスクにリカバリすることで、ハードディスクのクロ
ーンを作成します。
転送を効率的に行うには、転送先(新しい)ドライブをコンピュータに取り付けてから、転
送元ドライブを別の場所(たとえば外付けの USB エンクロージャ)に取り付けます。特に
ラップトップ コンピュータの場合は、このとおりにすることをお勧めします。
安全措置として、元のディスク全体のバックアップを作成することを強くお勧めします。それによっ
て、クローン作成中に元のハードディスクに問題が発生した場合でも、データは安全に守られます。
そのようなバックアップを作成する方法の詳細は、「パーティションとディスクのバックアップ」を
参照してください。バックアップを作成したら、確実にベリファイしてください。
ディスクのクローンを作成する手順は、次のとおりです。
[ディスクのクローン作成ウィザード] のステップを順に実行します。
7.1.1.1 ディスクのクローン作成ウィザード
ディスクのクローンを作成するには、次の手順を実行します。
2. [クローン作成モード] で、転送モードを選択します。
自動: ほとんどの場合は自動モードの使用をおすすめします。
手動: 手動モードではさまざまなデータ転送に対応できます。手動モードは、ディス
クパーティションレイアウトの変更が必要な場合に役立ちます。
ディスクが 2 つ検出されて、一方にパーティションがあり、他方にはない場合は、パーティショ
ンのあるディスクが自動的にソースディスクとして認識され、パーティションのないディスクがタ
ーゲットディスクとして認識されます。これに該当する場合は、以降のステップが省略され、クロ
ーン作成の概要画面が表示されます。
選択したターゲット ディスクにパーティションがある場合は、パーティションの削除を
確認する必要があります。実際にデータが消去されるのは、ウィザードの最後の手順で
[実行] をクリックした場合のみです。
パーティションが作成されていないディスクがある場合は、そのディスクが自動的に移行先と見な
されるため、このステップは省略されます。
5. (この手順を使用できるのは手動のクローン作成モードの場合のみです)。[移行方法] で、
データの移行方法を選択します。
移行先にあわせる: 新しいディスクの領域は、各パーティションの元の大きさに比例
して配分されます。
手動: 新しいサイズとその他のパラメータを指定できます。
6. (この手順を使用できるのは手動のクローン作成モードの場合のみです)。[ディスク レ
イアウトの変更] で、ターゲット ディスクに作成するパーティションの設定を編集でき
7. (オプションの手順)[除外する内容] で、クローンを作成しないファイルやフォルダを
指定できます。詳細については、「クローン作成からの項目の除外 『108ページ 』」を
参照してください。
何らかの原因でクローン作成処理が停止した場合は、処理をもう一度設定して開始する必要
があります。データは消去されません。クローンの作成中に Acronis True Image によって
元のディスクや、ディスクに保存されているデータが変更されることはありません。
現在アクティブになっているオペレーティング システムが含まれているディスクのクロー
ン作成の場合は、再起動が必要になります。その場合は、[実行] をクリックするとメッセー
ジが表示され、再起動するかどうかの確認を求められます。再起動をキャンセルすると、処
理全体がキャンセルされます。デフォルトでは、クローン作成処理が完了すると、Acronis
True Image WD Edition によってコンピュータが自動的にシャットダウンします。これによ
り、マスターとスレーブのジャンパ位置を変更し、1 台のハードディスクを取り外すことが
できます。
パーティションを編集する手順は、次のとおりです。
2. パーティション用に以下の設定を指定します。
サイズと位置
ファイル システム
パーティションのドライブ文字とラベル
3. [確定] をクリックします。
注意!クローン作成の概要ウィンドウのサイドバーで、ウィザードの前の手順のいずれか
をクリックすると、選択されたサイズと位置の変更内容がすべてリセットされるため、もう
一度指定し直す必要があります。
7.1.1.3 クローン作成からの項目の除外
ソース ディスクから特定のファイルのクローンを作成しない場合は(たとえば、宛先ディス
クがソースディスクよりも小さい場合)、除外するものステップで、除外するものを選択で
きます。
ファイルとフォルダを除外する方法は 2 つあります。
除外基準を追加するには、[追加] をクリックし、ファイル名、パス、またはマスクを入
力し、[OK] をクリックします。追加できるファイルとマスクの数に制限はありません。
除外基準の例
明示的なファイル名を入力できます。
file.ext - 該当するファイルはすべてクローン作成から除外されます。
フォルダのパスを入力できます。
右側ペインの対応するボタンを使用して、除外基準を編集および削除できます。
7.1.2 移行の準備
ソリッド ステート ディスク(SSD)が急速に普及しており、多くのユーザーが、ディスク シ
ステムのパフォーマンスを向上させるためにシステム ハード ディスクを SSD に交換する
ことを選択しています。このような交換に際しては、多くの検討事項があります。
SSD のサイズ
SSD アライメント
いずれの場合でも、以下のいずれかを実行することをお勧めします。
詳細については、「SSD のサポート」を参照してください。
選択する移行モード
ただし、ほとんどの場合はバックアップとリカバリを使用することをお勧めします。この方
法の方が柔軟性に優れ、移行をより詳細に管理できます。「バックアップとリカバリを使用
した SSD への移行 『112ページ 』」を参照してください。
diskpart
exit
exit
1. コンピュータをシャットダウンします。
4. ディスクの復元またはクローン作成を行います。
6. Windows を起動します。
上記の推奨策の効果がない場合の処理
サポートされているすべてのオペレーティング システムについて、次の手順を使用できます。
最初に、システム ディスクが 1 つのパーティションで構成されている単純なケースについ
7. バックアップを復元に使用できることをベリファイします。ベリファイするには、左側の
ペインで [復元] をクリックし、バックアップを選択します。右クリックし、ショートカ
ット メニューで [ベリファイ] を選択し、[実行] をクリックします。
8. ベリファイが終了したら、バックアップを右クリックし、ショートカット メニューで [復
元する] を選択します。
12.次に、[実行] をクリックして復元を開始します。
7.2 セキュリティとプライバシーのツール
Acronis True Image WD Edition には、ハード ディスク ドライブ全体と個々のパーティ
ションのデータを確実に消去するためのユーティリティが含まれています。
古いハードディスク ドライブを新しい大容量のディスクに交換するときに、古いディスク上
に個人的な機密情報が大量に残ってしまうことがあります。このような情報は、たとえディ
スクが再フォーマットされたとしても、リカバリできてしまうことがあります。
セクションの内容
Acronis DriveCleanser .................................................114
ハードディスクの消去方法 .............................................120
古いドライブを親戚や友人に譲る。
ディスク上のデータを完全に消去する手順は、次のとおりです。
2. [ソースの選択] で、消去するディスクとパーティションを選択します。詳細については、
「ソースの選択 『116ページ 』」を参照してください。
3. [アルゴリズムの選択] で、データの消去に使用するアルゴリズムを選択します。詳細に
ついては、「アルゴリズムの選択 『116ページ 』」を参照してください。
4. (オプションの手順)専用のアルゴリズムを作成することもできます。詳細については、
「ユーザー定義アルゴリズムの作成」を参照してください。
5. (オプションの手順)[消去後の処理] で、データの消去が完了したときのパーティショ
ンやディスクの処理方法を選択します。詳細については、「消去後の処理 『119ページ 』」
を参照してください。
6. [完了] で、指定した設定が正しいことを確認します。処理を開始するには、[選択されて
いるパーティションを完全に消去する] チェック ボックスをオンにし、[実行] をクリッ
クします。
選択したパーティションの合計サイズと選択したデータ消去アルゴリズムによっては、データ消去に
数時間がかかることがあります。
[ソースの選択] で、データを消去するディスクとパーティションを選択します。
パーティションを選択するには、該当する四角形をクリックします。赤いマーク( )
は、そのパーティションが選択されていることを示します。
7.2.1.2 アルゴリズムの選択
[アルゴリズムの選択] で、以下のいずれかを実行します。
既存のアルゴリズムのいずれかを使用するには、希望するアルゴリズムを選択します。詳
細については、「ハード ディスクの消去方法 『120ページ 』」を参照してください。
(上級ユーザーのみ)ユーザー定義アルゴリズムを作成するには、[ユーザー定義] を選
択します。[アルゴリズムの定義] でアルゴリズムの作成を続けます。後で、作成したア
ルゴリズムを拡張子 .alg のファイルに保存することができます。
ユーザー定義アルゴリズムの作成
消去アルゴリズムの定義
[アルゴリズムの定義] には、これから作成するアルゴリズムのテンプレートが表示されます。
この表には次の内容が表示されています。
最初の列は処理の種類(記号をディスクに書き込む、書き込みを検証する)を示します。
2 番目の列はディスクに書き込むデータのパターンを示します。
各行で、工程の際に実行する処理を定義します。アルゴリズムを作成するには、この表に、
データを安全に消去するのに十分と思われる行を追加します。
新しい工程を追加する手順は、次のとおりです。
2. オプションを選択します。
パターンを書き込む
ランダムな値を書き込む。ランダムな長さ
ランダムな値の長さをバイト単位で指定します。
前工程のパターンの補数を書き込む
ベリファイ
3. [OK] をクリックします。
既存の工程を編集する手順は、次のとおりです。
[消去時の工程の調整] ウィンドウが表示されます。
注意: 複数の行を選択した場合、新しい設定は選択した工程すべてに適用されます。
ファイルへのアルゴリズムの保存
作成したアルゴリズムをファイルに保存して後でそのアルゴリズムを使用する手順は、次の
とおりです。
2. 表示されるウィンドウで、ファイルの名前と場所を指定し、[OK] をクリックします。
7.2.1.3 消去後の処理
[消去後の処理] ウィンドウでは、データ消去対象として選択されたパーティションに対して
実行する処理を選択できます。Acronis DriveCleanser で選択できるオプションは次の 3 つ
です。
[何もしない]: 以下で選択されているアルゴリズムを使用してデータの消去のみを行い
ます。
[パーティションを削除する]: データを消去して、パーティションを削除します。
[フォーマットする]: データを消去して、パーティションをフォーマットします(デフォ
ルト)。
問題点
漏洩のメカニズム
Acronis で使用できる情報消去方法
No. アルゴリズム(書き込み 工 記録
方法) 程
数
8. 高速 1 全セクタに対して論理値ゼロ(数値 0x00)で抹消。
7.3 新しいハードディスクの追加
ディスクの空き領域が不足してデータを保存できなくなったときには、古いハードディスク
を新しい大容量のハードディスクに交換するか、データ保存専用の新しいハードディスクを
追加して古いハードディスクのシステムをそのまま残しておきます。
新しいハードディスクを追加する手順は、次のとおりです。
1. コンピュータをシャットダウンしてから、新しいディスクをインストールします。
2. コンピュータの電源を入れます。
4. ウィザードの手順に従います。
5. [完了] で、ディスクレイアウトが望みどおりに設定されていることを確認してから、[実
行] をクリックします。
セクションの内容
ハードディスクの選択...................................................122
初期化方法の選択 ........................................................123
新しいパーティションの作成 ..........................................123
7.3.1 ハードディスクの選択
コンピュータに追加したハードディスクを選択します。複数のハード ディスクを追加した場
合は、そのうちの 1 台を選択し、[次へ] をクリックして先に進みます。後で、新しいディ
スクの追加ウィザードを起動し、別のディスクを追加することもできます。
新しいディスクにパーティションがあると、これらのパーティションは削除されるという警告メッセ
ージが Acronis True Image WD Edition に表示されます。
該当の初期化方法を選択したら、[次へ] をクリックします。
7.3.3 新しいパーティションの作成
ハードディスクの空き領域を使用するには、パーティションが作成されている必要がありま
す。パーティショニングは、ハード ディスクの空き領域を、パーティションと呼ばれる論理
領域に分割する処理です。パーティションごとに、ドライブ文字を割り当てたり、独自のフ
ァイル システムをインストールしたりして、別々のディスクとして利用することができます。
2. 作成するパーティションについて、以下の設定を指定します。
サイズと位置
ファイル システム
パーティションの種類(MBR ディスクでのみ使用可能)
パーティションのドライブ文字とラベル
3. [確定] をクリックします。
7.3.3.1 パーティションの設定
サイズ
パーティションのサイズを変更するには、以下のいずれかを実行します。
パーティションの境界にマース カーソルを置きます。カーソルが二重矢印になったら、
この二重矢印をドラッグしてパーティションのサイズを拡大または縮小します。
パーティションを新しい位置までドラッグします。
パーティションを作成する場合は、作成パーティションの前にシステムのニーズに合わせて未割り当
て領域が予約されることがあります。
ファイル システム
パーティションをフォーマットしないままにするか、または次のファイル システムの種類か
ら選択することができます。
パーティションのドライブ文字
パーティションに割り当てるドライブ文字を選択します。[自動] を選択すると、アルファベ
ット順で最初の未使用のドライブ文字が割り当てられます。
パーティション ラベル
パーティション ラベルは、パーティションを簡単に識別できるように割り当てる名前です。
たとえば、オペレーティング システムがインストールされているパーティションは System、
データが保存されているパーティションは Data、などのように名前を付けます。パーティ
ション ラベルはオプションの属性です。
パーティションの種類(これらの設定は、MBR ディスクのみで利用できます)
新しいパーティションの種類を「プライマリ」または「論理」として指定することができま
す。
プライマリ: このパーティションからコンピュータを起動できるようにする場合は、この
パラメータを選択します。それ以外の場合は、論理ドライブとして作成することをお勧め
します。各ドライブを、4 つのプライマリ パーティションだけにするか、または 3 つ
のプライマリ パーティションと 1 つの拡張パーティションにすることができます。
パーティションをアクティブとしてマークする: このパーティションにオペレーティ
ング システムをインストールする予定の場合は、このチェック ボックスをオンにし
ます。
新しいディスクがシステムに表示される。
イメージのマウント方法
1. Windows エクスプローラーで、マウントするバージョンのファイルを右クリックし、[イ
メージのマウント] を選択します。
マウント ウィザードが開きます。
2. 作成日時に基づいてマウント対象のバックアップを選択します。これにより、特定時点の
データの状態を参照できます。
ディスクが 1 つのパーティションで構成されている場合を除き、ディスク全体のイメージをマウ
ントすることはできません。
4. [実行] をクリックします。
5. イメージが接続されると、Windows エクスプローラが起動し、仮想ディスクの内容が表
示されます。
7.5 イメージのアンマウント
仮想ディスクの維持にはかなりのシステム リソースが消費されるため、必要な操作がすべて
終了したら、仮想ディスクをマウント解除することをお勧めします。
イメージのマウント解除を行うには、以下のいずれかを実行します。
コンピュータを再起動するかシャットダウンします。
セクションの内容
Acronis システム レポート ...........................................129
クラッシュ ダンプの収集方法 ........................................130
Acronis カスタマ エクスペリエンス プログラム ................131
システム レポートを生成するには、以下のいずれかを実行します。
Windows の[スタート]メニューで、[すべてのプログラム]→[Acronis]→[True
Image]→[ツールとユーティリティ]→[Acronis システムレポート]の順にクリックし
ます。
レポート生成後に、次の操作を行います。
SystemReport.zip ファイルが現在のフォルダに作成されます。
1. 問題が発生する前に実行した手順の正確な順序の説明。
1. 問題が発生する前に実行した手順の正確な順序の説明。
これらの情報は解決策を見つけるための時間の短縮に役立ちます。
いずれかを選択してください。
このプログラムへの参加を選択された場合、技術的な情報が 90 日ごとに自動的に収集され
ます。氏名、住所、電話番号、キーボード入力などの個人データは収集されません。CEP へ
の参加は任意です。ソフトウェアの改善と機能拡張を提供し、お客様のニーズをさらに満た
していくことを最終的な目的としています。
本ドキュメントで参照されるその他すべての商標および著作権は、各所有者に帰属します。
著作権者の明示的な許可なしに、本ドキュメントの実質的な改変版の配布を禁じます。
著作権者からの事前の許可がない限り、本著作物および派生著作物を一般的な(紙の)書籍
として商業目的で配布することを禁じます。
ドキュメントは「現状のまま」で提供され、商品性の保証、特定目的の適合性、または権利
の非侵害についての保証を含むすべての表明および保証は、明示的か黙示的かを問わず法律
で認められる最大限の範囲で免責されます。
ソフトウェアやサービスにサードパーティコードが含まれていることがあります。このよう
なサードパーティのライセンス条件については、インストールのルートディレクトリにある
license.txt ファイルに詳細が記載されています。ソフトウェアやサービスで使用されている
サードパーティコードおよび関連するライセンス条件の最新リストは、
http://kb.acronis.com/content/7696 でいつでも確認できます。
Acronis の特許取得済みの技術
この製品で使用されているテクノロジは、1 つ以上の米国特許番号(7,047,380、7,275,139、
7,281,104、7,318,135、7,353,355、7,366,859、7,475,282、7,603,533、7,636,824、
7,650,473、7,721,138、7,779,221、7,831,789、7,886,120、7,895,403、7,934,064、
7,937,612、7,949,635、7,953,948、7,979,690、8,005,797、8,051,044、8,069,320、
8,073,815、8,074,035、8,145,607、8,180,984、8,225,133、8,261,035、8,296,264、
9 用語集 ンは、通常同じ場所に保存されます。
バックアップ バージョン
イメージ
単一のバックアップ処理 『135ページ 』
ディスク バックアップ 『135ページ 』と の結果。物理的には、特定の日時にバック
同じです。 アップされたデータのコピーを含む単独
または一連のファイルです。Acronis True
ディスク バックアップ(イメー
Image WD Edition によって作成された
ジ) バックアップ バージョン ファイルの拡
張子は TIB です。バックアップ バージョ
ディスクまたはパーティションのセクタ
ンの統合による TIB ファイルもバックア
ベースのコピーをパッケージした形式の
ップ バージョンと呼ばれます。
バックアップ 『135ページ 』です。通常
は、データを含むセクタのみコピーされま
バックアップ バージョン チェー
す。Acronis True Image WD Edition で
は、すべてのディスク セクタをそのまま ン
コピーするオプションが用意されていま
最初の完全バックアップ バージョンと、
す。これにより、サポートされていないフ 後続の 1 つまたは複数の増分バックアッ
ァイル システムのイメージ作成が可能に プ バージョンから構成される、最低 2 つ
なります。
のバックアップ バージョン 『135ペー
ジ 』からなる一連のバックアップ バージ
バックアップ
ョンです。バックアップ バージョン チェ
1. バックアップ処理 『135ページ 』と同 ーンは、次の完全バックアップ バージョ
じです。 ン(存在する場合)まで続きます。
2. バックアップ設定を使用して作成、管
理するバックアップ バージョンのセ バックアップ処理
ットです。バックアップには、完全 データを特定の日時の状態に戻すため、コ
『136ページ 』バックアップと増分バ ンピュータのハード ディスクに存在して
ックアップの両方の方法で作成された いるデータのコピーを作成する処理。
複数のバックアップ バージョンが含
まれる場合があります。同じバックア
バックアップ設定 ベリファイ
バックアップ対象として選択されたすべ
てのデータを含む、それ自体で完結するバ
ックアップ バージョン 『135ページ 』。
完全バックアップ バージョンからデータ
復元
復元とは、壊れたデータをバックアップ
『135ページ 』に保存されている以前の正
常な状態に戻す処理のことです。