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かぐやひめ – The Tale of Princess Kaguya

Part 1 : A Golden Bamboo


1. むかし、 みやこ の ちかく の むら に たけとりのおきな と よばれて いる おじ
いさん が いました。 
2. おじいさん は まいにちやま へ いって たけ を とり, それ で かご を あみ、 ざ
る を つくって くらして いました。 
3. ある ひ、 おじいさん が たけ を きろう と したら ねもと の ぴかぴか ひかる
たけ が ありました。「ふしぎな たけ だ。」 
4. おじいさん は びっくりして その たけ を そっと きって みました。すると どう で
しょう。 たけ の なか に ちいさな おんな の こ が いました。 
5.「なんて かわいい こ だ。」おじいさん は おおよろこび で おんなのこ を だき
あげ、いえ に つれて かえりました。 
6. これ は かみさま が さずけて くださった に ちがいない。」 

7. おばあさん も よろこんで おんなのこ を だきしめました。ふたり は おんなの
こ を たからもの の ように して だいじ に そだてました。 

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Part 2 : Born to be a princess
8. ふしぎな こと に つぎ の ひ から おじいさん が たけ を きる たび に こがね 
が ざくざく と でて きました。 
9. おじいさん は たちまち むらいちばん の おかねもち に なりました。 
10. おんな の こ は すくすく そだって、 やがて むすめさん に なりました。 
11. まる で かがやく ように うつくしく、かぐわしい ほど に きれいな ところ から
かぐやひめ とよばれる ように なりました。 

Part 3 : The Five Persistent Men


12. かぐやひめ の うつくしさ は みやこ に も しれわたり、ひとめ みたい と いう
ひと が つぎつぎ と おじいさん の やしき に やって きました。 
13. 「かぐやひめ を ぜひとも わたし の よめ に ください。」おとこ の ひと たち 
は みんな て をあわせて たのみました。 
14. その なか に あめ の ひ も かぜ の ひ も おじいさん の やしき へ きて、か
ぐやひめ を ぜひ よめ に ほしい と いう ご にん の ひと が いました。
15. どの ひと も みぶん が たかく たいへんな おかねもち でした。 
16. 「かぐやひめ は かみさま から さずかった むすめ です。だれ に も さしあげ
る こと は できません。」 
17. おじいさん が いくら ことわって も ごにん は あきらめよう と しません。 
18. おじいさん は こまって しまい、 かぐやひめ に いいました。 

ももたろう – The Tale of Momotaro

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Part 1 : The Old Man and Old Woman
1. むかし、 むかし、 ある ところ に 
おじいさん と おばあさん が いました。 
2. おじいさん が やま へ き を きり に いけば、 
おばあさん は かわ へ せんたく に でかけます。 
3. 「おじいさん、 はよう もどって きなされ。」 
4. おばあさん も き を つけて な。」 
5.まいにち やさしく いい あって でかけます。 

Part 2 : The Giant Peach

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6. ある ひ、 おばあさん が かわ で せんたく を して いたら、
どんぶらこ どんぶらこ もも が ながれて きました。 
7. ひろって たべたら、 なんとも おいしくて ほっぺた が おちそう。 
8. おじいさん にも たべさせて あげたい と おもって、 
「うまい もも こっちゃ こい。 にがい もも あっちゃ いけ。」 と いったら、 
9.どんぶらこ どんぶらこ でっかい もも が ながれて きました。 
10. おばあさん は よろこんで、 もも を いえ に もって かえりました。 

Part 3 : A Baby Boy


11. ゆうがた おじいさん が やま から もどって きました。 
12. 「おじいさん、 おじいさん、 うまい もも を ひろった で めしあがれ。」 
13. おばあさん が きろう と したら、 もも が じゃくっと われ、
ほぎゃあ ほぎゃあ おとこ の あかんぼう が とびだしました。

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ちからたろう – Strongman Taro (Power Boy)

Part 1 : A Dirt Doll


1. むかし ある ところ に, 
2. おふろ の だいきらい な おじいさん と おばあさん が いました。 
3. いちねん じゅう おふろ に はいら ない の です から、あか だらけ。 
4. からだ を こする と、ぽろぽろ きのこ の よう に あか が おちて きました。 
5.「ばあさん や。この あか で にんぎょう を つくって みよう。」 
7. こども の いない ふたり は、あか を かきあつめて おいて、にんぎょう を つく
りました。 

Part 2 : Like A Baby

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8. 「まっくろ だ が、 かわいいこ が できた な。 
9. あか で つくった んだ から、あかたろう と な を つけよう。」 
10. おじいさん と おばあさん は、 おおよろこび です。 
11. にんぎょう の あかたろう 、 こどもりかご に いれて、ほんとう の こども の よ
う に そだてました。 

Part 3 : It’s Alive!!


12. おばあさん が ちゃわん に ごはん を いれて さしだす と、 
13. あかたろう は て を のばして、ぱくり と ひとくち で たべて しまいました。 
14.「あれ、 この 子 は ごはん を たべます よ。」
15. おじいさん と おばあさん は びっくり して しまいました。 

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かちかちやま – Kachi Kachi Mountain

Part 1 : A Naughty Racoon


1. とんと むかし ある ところ に おじいさん と おばあさん が いました。 
2. ある ひ、 おじいさん が やま の はたけ で まめ の たね を まいて いました。
 
3. ひと つぶ まいたら せん つぶ に なあれ ひと つぶ まいたら せん つぶ に なあ
れ 
4. すると たぬき が やって きて、 
5. せん つぶ まいたら ひと つぶ に なあれ ひと つぶ まいたら くさって しまえ と 
からかいました。 
7. 「この いたずら たぬき め!」 
8. おじいさん が おいかけたら たぬき は あかんべえ を して にげて いきました。
7
 
9. おじいさん は くやしくて たまりません。 

Part 2 : A Revenge
10. そこで、 つぎ の ひ、 
11. たぬき の すわって いた きりかぶ に とりもち を べっとり ぬりつけておきまし
た。 
12. おじいさん が まめ を まいて いたら たぬき が やって きて、きりかぶ に こ
し を かけ、 
13. せん つぶ まいたら ひと つぶ に なあれ, ひと つぶ まいたら くさって しまえ 
と からかい だしました。 

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さるかに – The Monkey and The Crab

Part 1 : One Happy Crab


1. むかし、 ある やま の ふもと に、 一 ぴき の かに が いました。
2. ぽかぽか と あたたかい はる の ひ の こと です。 
3. かに は ちかく の かわ の ほとり を、 のんびり さんぽして いました。 
4. すると、 だれ が おとして いった の か、 
5. 草むら に 大きな にぎりめし が ごろん と ひとつ、 おちて いました。 
7. 「これ は、 いい もの を みつけた よ。」 

Part 2 : One Sly Monkey

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8. そこ へ、 さる が やって きました。
9. くいしんぼう の さる は、 にぎりめし を みる と、ほしく なりました。 
10.「かに さん。 にぎりめし より、 おれ が ひろった かき の たね の ほう が、
いい よ。 
11. にぎりめし は たべちゃえば なく なって しまう けど、 
12. かき の たね は つち に うめて そだてれば、いくら でも おいしい み が なっ
て、 
13. たべられる から ね。」 
14. さる の はなし を きく と、 かに は 「なるほど」 と おもいました。 
15. そして、 にぎりめし を かき の たね と とりかえる と、 
16. いえ に かえって つち の なか に うめました。 

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つるのおんがえし – The Grateful Crane

Part 1 : The Poor Man


1. むかし、やま の なか で すみ を やいて いる、まずしい わかもの が いまし
た。 
2. ちらちら ゆき の ふる、 さむい ふゆ の ひ の こと です。 
3. わかもの は、 ながい あいだ ためた おかね で、ふとん を かい に まち へ で
かけて いきました。 

Part 2 : A Trapped Crane

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4. はずんだ こころ で やま を おりて いく と、かたわら の しげみ の なか で、
ごそごそ おと が しました。 
5.「はて、 きつね でも いる の かな?」 
6. そっと ようす を うかがう と、しろい おおきな はね が みえました。 
7. 「つる だ。 つる が わな に かかって いる。 
8. まて、 まて。いま たすけて やる ぞ。」 
9. わかもの は かわいそう に おもって、 
10. あし に かかった わな を はすそう と しました。 

Part 3 : An Exchange
11. そこ へ、 りょうし が あらわれました。 
12. 「なに を する。 
13. おまえ は わし の えもの を よこどり しよう と いう の か。」 
14. りょうし は、 わかもの を にらみました。 
15. 「かわいそうだ から、 にがして やって くれ。 
16. いや なら、 ここ に おかね が ある。 
17. この つる を うって くれぬ か。」 
18. わかもの は、 ふとん を かう おかね を りょうし に わたしました。 

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うらしまたろう – The Tale of Urashima Taro

Part 1 : A Kind Man


1. むかし、 むかし、 その また むかし、うみべ の むら に, 
2. うらしまたろう と いう わかもの が おかあさん と ふたり で すんで いました。
 
3. ある ひ、 いつも の よう に さかな つり に でかけたら、 
4. はまべ で こども たち が かめ を つかまえ、 
5.たたいたり、 けったり して いました。 
6. 「なんて むごい こと を。」 
7. うらしまたろう は かめ が かわいそう に なりました。 

Part 2 : Come to The Rescue!

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8. そこで こども たち の ところ へ いって、 
9.「これ これ、 その かめ を どう する つもり だ。」と いいました。 
10. 「まち へ うり に いく。」いちばん としうえ の こども が いいました。 
11. 「そん なら わし に ゆずって おくれ。」 
12. うらしまたろう は こども たち ひとり ひとり に おかね を あげました。 
13. こども たち は よろこんで かめ を わたして くれました。 

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