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Someday My Prince Will Come - THE WIZ ジャズワークショップ
Someday My Prince Will Come - THE WIZ ジャズワークショップ
年に数回、名古屋で開催しています。
基本データ
作曲年
1937年
作曲
Frank E. Churchill (1901-1942)
作詞
Larry Morey (1905-1971)
参考⾳源
曲⽬解説
1937年、ウォルト・ディズニー初の⻑編アニメーション『⽩雪姫』のために書かれた。
メロディとコード
以下、キーをB♭として解説する。
2⼩節⽬
D7で演奏することが多いが、Brubeck(1957)はE7(正確にはF♭7と書くべきなのか?)で演奏してい
る。ビル・エヴァンスも以降の演奏では後半(18⼩節⽬)を中⼼にE7を好んだ。
E7はサブドミナント・メジャーE♭maj7へのセカンダリ・ドミナント(B♭7)のトライトーン代理と
解される。
では、D7はどう説明したらよいのらろうか。私は実践家だから、理論家がどのように説明するかを
知りたい。
こんにち、このIII7はIII7altのように演奏することもできるから♭13と書いてもよいが、On The
Sunny Side Of The Streetが書かれた1930年にはまだオルタードは⼀般的ではないと考えられるか
ら、もともとよりプリミティブなIII7♯5であったと推測してもよいのではないか。
もし仮にそうだとするならば、III7♯5は、IVmaj7へのセカンダリ・ドミナントであるI7を♯5したも
のとよく似ている。すなわち増三和⾳を共有している。案外このあたりがヒントになるのかもしれな
い。どなたかご教⽰ください。
ちなみに、III7-IVmaj7 を VII7-Imaj7との関係で説明しているのを⽿にしたことがあるが、私はそれ
は誤りだと思う。
ところがIII7-IVmaj7の進⾏のときの、III7のスケールは半⾳-全⾳ディミニッシュ・スケールではない
し、III7を何らかのディミニッシュ・コードとの関係性でうまく説明できないように思われる。これ
が、私が誤りだと思う理由である。
5-8⼩節⽬
7⼩節⽬についてはCm7もよいが、C7も好きだ。好みの問題だけれども、リズム・セクションの⼈間
は、どちらも選択肢として想定できるプレイヤーのほうが優秀だと思う。晩年のエバンスの録⾳はこ
っちの傾向。
16⼩節⽬
25-26⼩節⽬
エヴァンスに限らず、キャリアのなかでキーやテンポやコードを変えて録⾳したミュージシャンは少
なくない。
28⼩節⽬
29-32⼩節⽬
ふつうの曲のようにトニックに落ち着いてターンアラウンドするなら、B♭maj7 G7 | Cm7 F7 |
B♭maj7 G7 | Cm7 F7 | のようになる。Evans(1959)のほか、Jim HallのWal Newというこの曲のコ
ントラファクト(いわゆるメロディを載せ替えたもの。ただしハーモニーも⼀部変えてある)が、こ
のようにしている。ただし、忙しくなるので、このように演奏している録⾳はとても少ない(Evans
もキャリアの後半ではやっていない)。
いずれもトニックにいかないので終⽌感がないが、メロディそのものも主⾳(階名ド)に落ち着かな
いので、むしろそのほうが曲にはあっているともいえる。
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