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環境基礎科学 A(前半)

担当:竹下 貴之

水産・環境科学総合研究科 准教授

本講義の進め方と採点方法
 前半(4/13-6/8)は竹下が, 後半(6/15-7/27)は田中教授が担当する。
 前半の評価方法については後述する。後半の評価は定期試験(おそらく 8/3)
の結果に基づいて行われる。前半と後半の評価結果(それぞれ 50 点満点)
の合計点が本講義の最終評価になる。
 本講義では再試験は行わない。

本講義(前半)の内容・進め方
 本講義の前半 7 回(4/13-6/1)はオンデマンド形式での講義を行い, 本講義
の前半最終日の 6/8 に中間試験を行う。
 テキスト「科学を志す人のための基礎数学」の 1 章-4 章の復習診断テスト
(試験範囲外の問題を除く)の解き方を解説する。テキストを必ず入手する
こと。
 本講義の前半 7 回では, 受講生は各自, LACS に掲載されている解説動画を聴
講しながら LACS に掲載されている講義資料を熟読・理解し, 中間試験範囲
である, テキスト 1 章-4 章の復習診断テストの全ての問題(試験範囲外の
問題を除く)を正解できるようにしておくこと。
 テキスト 1 章-4 章の復習診断テストの問題のうち, 中間試験範囲外の問題,
及び, 問題文を訂正すべき箇所については既に LACS に掲載してある。必ず
目を通しておくこと。
 講義各回で課される課題の提出をもって講義の出席と見なす。課題を毎回,
提出期限内に必ず提出すること。
 疑問点が生じたら, 必ず質問すること。

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本講義(前半)の評価方法
 本講義(前半)の欠席は, 1 回当たり 2 点減点とする(履修登録期間は除く)

本講義(前半)を全て出席した受講生には加点を行う。6/8 に行う中間試験
の得点に上述の加点・減点をしたものを前半の評価とする。
 中間試験では,
 上述のテキスト 1 章-4 章の復習診断テストの中から, 全く同じ問題を 6-8 割
程度出題する。
 残りは, 上述のテキスト 1 章-4 章の復習診断テストの中の問題と類似した問
題を出題する。
中間試験範囲内の全ての問題を, 中間試験前に自力で確実に解けるように
しておくとともに, それらと類似した問題が出題されても解けるようにし
ておき, 是非 100 点満点を取って頂きたい。
 本講義の前半の評価と総合評価の平均点(H27 年度-R2 年度), 及び, R2 年
度の前半の評価と総合評価の分布は以下の図の通りである。ただし, R2 年度
の中間試験はオンラインで実施され, 同年度の後半の評価は課題提出によっ
て行われたことに注意を要する。これらの図から読み取れるように, できの
良い人とできの悪い人の差がかなり大きく(特に前半), できの良い年とで
きの悪い年の差もかなり大きい。決して油断しないで頂きたい。
100
86.2
79.7
80 71.3 74.8 76.5 72.0 70.2 72.4 74.0 77.0
66.5 68.7

60
平均点

40

20

0
H27年度 H28年度 H29年度 H30年度 R1年度 R2年度

前半評価 総合評価

前半の評価の内訳 総合評価の内訳
15% 21%
23% D
D AA
33%
AA
13% C

17% C
A
A B 29%
B 16%
12% 22%

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第 1 章:数

(1)素数, 素因数, 素因数分解(pp. 4-5 参照)


 素数とは, 1 とその数自身以外の数で割り切れない数のこと。
 100 以下の素数は以下の通り:
2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47, 53, 59, 61, 67, 71, 73, 79, 83, 89, 97
 100 以上の素数の見つけ方: ある数が, 2 から, その数の 1/2 より大きくその
数の 1/2 に最も近い素数までの全ての素数
(例えば, 113 なら, 2 から 59 まで)
で割り切れなければ, その数は素数。
 覚えておくと役立つポイント:
① 2 の倍数は偶数。
② 3 の倍数は, 各桁の数の和が 3 の倍数(例えば, 18 は, 1+8=9 で 3 の倍数)

③ 5 の倍数は, 下一桁の数が 5 か 0。
 素因数分解とは, ある正の整数を素数の積の形で表わすこと。その積の中に
現れた素数を素因数という(例:30=2×3×5→素因数は, 2,3,5)。

(2)最大公約数と最小公倍数の計算(pp. 5-6 参照)


以下のステップで最大公約数と最小公倍数を求めることができる。
 まず, 各整数を素因数分解する。
 次に, 各整数の素因数の積の共通部分を抜き出し, それらの積をとったもの
が最大公約数である。例えば, 126 と 270 の最大公約数は,
126=2×3×3×7, 270=2×3×3×3×5
126 と 270 の素因数の積の共通部分(=最大公約数)は 2×3×3=18
 次に, 各整数の素因数の積の構成要素を全て含む最小の数が最小公倍数であ
る。対象とする整数が, ある素因数を最大で n 個含む場合は, その素因数を n
回乗じたものを含める。例えば, 126 と 270 の最小公倍数は,
126=2×3×3×7, 270=2×3×3×3×5
126 と 270 の素因数の積の構成要素を全て含む最小の数(=最小公倍数)は
2×3×3×3×5×7=1890

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(3)小数の掛け算と割り算(pp. 19-20 参照)
 小数の掛け算は, まず小数点を無視し, 小数が整数であるかのように掛け算
を行う。次に, その積の小数部分の桁数を, 掛け算を行った 2 つの数の小数
部分の桁数の和に等しくなるようにする。
(例: 0.3×0.02=0.006 ←3×2=6, 積の小数部分の桁数を 3 にする)
 小数の割り算は, 割り算を行う 2 つの数に小数がなくなるように, 同じ 10 の
累乗を 2 つの数に乗じた上で割り算を行う。
(例: 0.14÷0.007=140÷7=20 ←2 つの数に 1000 をかけて小数をなくす)

(4)比と比例式(pp. 26-30 参照)


重要なポイントは以下の通り。
① a:b, という比例式は, 2 つの数を同じ数で掛けても割っても成立する。
② a:b = c:d, という比例式が成立する場合, ad=bc という関係が成立する。

(5)速度, 時間, 距離(pp. 26-30 参照)


重要なポイントとして, 距離(km)=速度(km/h)×時間(h) の関係が成立する。

第 1 回講義の課題
320, 240, 560, 120 の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。

提出期限:4/16(金), 17:00
提出先:本講義の LACS(文字が読める形式であれば, どのような形式でも良い。
例えば, word 形式, pdf 形式, スマホ撮影したもの, いずれでも良い。)

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