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              ︹霊界物語 第一巻︺
     子の巻
著者 出口王仁三郎聖師

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     高熊山岩窟

黄金閣

別名を言霊閣とも言う、
第二次大本弾圧事件前まで、
神苑内に存在した建造物です。

戦前に出版された『霊界物語』
第一巻の巻頭には聖師様が
高熊山岩窟に居られる写真と、黄
金閣の写真がある為、これに倣い
収録いたしました。

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※霊界物語⋮⋮人生の本義を世人に覚悟せしめ、時
代の悪幣を祓い清め地上に天国を建て、人間の死後
は直ちに天国に復活し、人生の本分を尽くさしめよ
  序 うとして説かれたもの。
※天の岩戸開き⋮⋮もとは天界の話だが、一般には
互いの疑いが晴れ清々しく心が開かれること。
※ れいかいものがたり てん ち ぼうはん はじ ※ あま いわ と びら  ※ かむ す さのをのみこと
ご ちきゅうじょう ※神素盞嗚命⋮⋮誠の根本神が肉体を持たれて現世
 この﹃霊界物 語 ﹄は、天地剖判の初めより天の岩戸開き後、神素盞嗚 命 が地球 上 に現れ、地球上にはびこる悪をうち払い、地上の世
 ※ ※ むらくものほうけん ※ てん
界一切に神の教えを世に広めてミロクの世を樹立さ
ばっこ ちょうりょう や また おろち すんだん そ たてまつ し せい てん
に跋扈 跳 梁 せる八岐大蛇を寸断し、ついに叢 雲 宝剣をえて天祖に 奉 り、至誠を天 れる神の名。
※八岐大蛇⋮⋮悪魔の張本。
ち あら  ※ み ろ く しんせい じょうじ 
ゅ ※ まつ よ けんせつ  ※ こく そ ※ ちじょうれいかい しゅさいしん
地に表わし五六七神政の 成 就、松の世を建設し、国祖を地上霊界の主宰神たらしめた ※叢雲宝剣⋮⋮素盞鳴尊が悪魔の張本たる八岐大蛇
を退治された時にその尾から出た剣。
たい こ かみ よ ものがたり れいかいたんけん たいよう りゃくじゅつ く しゅう めつ どう と どう
まいし太古の神代の物 語 および霊界探険の大要を 略 述 し、苦・集・滅・道を説き、道・ ※天祖⋮⋮天の御先祖の神の意で、天御中主大神・高
皇産霊大神・神皇産霊大神。またその顕現神である
ほう れい せつ かい じ けっ げんかい じしょう ぐう い てき へんじゅつ
法・礼・節を開示せしものにして、決して現界の事象にたいし、偶意的に編 述 せしも 天照皇大神・伊邪那岐大神・伊邪那美大神のこと。ま
た天の御三体の大神さまとも生る。
※ しんかいゆうかい で き ごと こ こんとうざい く べつ げんかい あら きた
のにあらず。されど神界幽界の出来事は、古今東西の区別なく、現界に現われ来ること ※五六七神政⋮⋮神さまの理想とされる世界。
※松の世⋮⋮神さまの経綸が完成した暁の称。ミロ
いな がた じ じつ たん しんゆうりょうかい こと かい とうかん ふ
も、あながち否み難きは事実にして、単に神幽 両 界の事のみと解し等閑に附せず、こ クの世・天国の世も同じ意。
﹁松﹂には﹁待つ﹂の意
も籠められている。
しんこん きよ げんこう あらた  ※ れいしゅたいじゅう ほん し じっこう き ぼう
※国祖⋮⋮地上神界の主宰神にます国常立尊。霊界
れによりて心魂を清め言行を改め、霊主体 従 の本旨を実行されむことを希望す。
物語では国治立尊として地の御先祖とある。
どくしゃしょ し しょしん ご かつどう いち じ に じ しんめい せいめい に
※地上霊界⋮⋮地上大地にも霊界︵神界・中有界・幽
 読者諸士のうちには、諸神の御活動にたいし、一字か二字、神名のわが姓名に似たる 界︶と現界の区別がある。
もん じ じ こ か こ れいてきかつどう そくかい けいこう
※神界・幽界⋮⋮天国と地獄。つまり神界は神と人
文字ありとして、ただちに自己の過去における霊的活動なりと、速解される傾向ありと が歓喜して住むところであり、幽界は罪深き霊魂や
き じつ あやま はなは せつ ちゅうい こ し だい 邪神のおちゆく境域、また修行するところ。
聞く。実に誤れるの甚だしきものというべし。切に注意を乞う次第なり。 ※霊主体従⋮⋮宇宙の一切はすべて霊︵魂︶を主と
し物質
︵体︶を従としてつくられているということ。
  大正十年十月廿日 午後一時 ※瑞月⋮⋮出口王仁三郎聖師が神命によって授けら
 ※ ※ れた雅号。
於松雲閣 瑞 月  出 口 王 仁 三 郎 誌  ※出口王仁三郎⋮⋮幼名上田喜三郎。明治四年旧暦
七月十二日、丹波穴太に生まれる。

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          瑞 月
     大宇宙スメール山を笠にきて
         億兆無数の宇宙を踏まむ
     惟神スメール山を笠にきて
         無数の宇宙を踏破せむとす
     天の下隈なく誠の大道を
         教へ伝ふる瑞御魂かな
目  次
しん かい りょ こう しょうじん
第一五章 神 界 旅 行︵二︶ 第三三章 エ デ ン の 焼 尽
しん かい りょ こう ざん せんとう
第一六章 神 界 旅 行︵三︶ 第三四章 シナイ山の戦闘
じょ しん かい りょ こう いち りん ひ みつ
序 第一七章 神 界 旅 行︵四︶ 第三五章 一 輪 の 秘 密
ほっ たん れい かい じょう せい いち りん し ぐみ
発  端 第一八章 霊 界 の 情 勢 第三六章 一 輪 の 仕 組
もう もく しん し
第一九章 盲 目 の 神 使
ゆう かい たん けん み たま そう だつ
第一篇 幽 界 の 探 険 第五篇 御 玉 の 争 奪
てん ち ぼう はん
れい
第 一 章 霊 山 修 業
ざん しゅ ぎょう 第三篇 天 地 の 剖 判 うつし くに
第三七章 顕 国 の 御 玉
み たま
ぎょう い ぎ にっ ち げつ はっ せい おう ごん すい せい
第 二 章 業 の 意 義 第二〇章 日 地 月 の 発 生 第三八章 黄 金 水 の 精
げん かい く ぎょう たい ち しゅうり こ せい しら たま ゆく え
第 三 章 現 界 の 苦 行 第二一章 大地の修理固成 第三九章 白 玉 の 行 衛
げん じつ てき く ぎょう こく そ ご いんたい ご いんねん くろ たま ゆく え
第 四 章 現 実 的 苦 行 第二二章 国祖御隠退の御因縁 第四〇章 黒 玉 の 行 衛
れい かい しゅ ぎょう こ がね おお はし や ひろどの しゅえん
第 五 章 霊 界 の 修 業 第二三章 黄 金 の 大 橋 第四一章 八尋殿の酒宴︵一︶
や ちまた こう けい ヨ  ハ  子 キ リ ス ト や ひろどの しゅえん
第 六 章 八 衢 の 光 景 第二四章 神世開基と神息統合 第四二章 八尋殿の酒宴︵二︶
ゆう ちょう しん ぱん たん ちょう つる
第 七 章 幽 庁 の 審 判 第四三章 丹 頂 の 鶴
りゅう ぐう せん りょう せん

第 八 章 女 神 の 出 現
がみ しゅつ げん
第四篇 竜 宮 占 領 戦 りょく
第四四章 緑 毛 の 亀
もう かめ
ざっ そう げん や む さしひこ いっぱ あくけい おう ぎょく ゆく え
第 九 章 雑 草 の 原 野 第二五章 武蔵彦一派の悪計 第四五章 黄 玉 の 行 衛
に だん め すい ごく ま ぐん はい せん ひとつ じま ひとつ まつ
第一〇章 二 段 目 の 水 獄 第二六章 魔 軍 の 敗 戦 第四六章 一 島 の 一 松
おお ぬさ れい けん りゅうぐうじょう し しゅ じょうさいかんらく
第一一章 大 幣 の 霊 験 第二七章 竜 宮 城 の 死 守 第四七章 エデン 城 塞陥落
こん ろん ざん せん とう おに くま しゅう えん
第二八章 崑 崙 山 の 戦 闘 第四八章 鬼 熊 の 終 焉
ゆう かい しん かい
第二篇 幽界より神界へ あま つ かみ
第二九章 天津神の神算鬼謀
しんさん き ぼう
第四九章 バイカル湖の 出 現
こ しゅつげん
けん ゆう いっ ち こう が はん せん とう し かい しゅつ げん
第一二章 顕 幽 一 致 第三〇章 黄 河 畔 の 戦 闘 第五〇章 死 海 の 出 現
てん し らい ごう きゅう ざん はっ かい れいかいものがたり
第一三章 天 使 の 来 迎 第三一章 九 山 八 海 附  記 霊界 物 語 について
目 次

しん かい りょ こう さん こ ほっ しゅ
第一四章 神 界 旅 行︵一︶ 第三二章 三 個 の 宝 珠 あ と が き

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  基本宣伝歌
基 本 宣 伝 歌

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 まず基本宣伝歌の一節、二節、三節はそれぞれ五行、六行、七行か
らなっており、五六七︵ミロク︶すなわち瑞霊の宣伝歌なのです。
あさ ひ て くも つき み か
朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも  第一節目の内容は、
地教山にまします野立姫の神の神示を各宣伝使
だい ち しず まが つ かみ すさ
がそれを背中にして宣伝の旅に出る。
つまり瑞霊の救世の教を受けて
たとえ大地は沈むとも   曲津の神は荒ぶとも 出発する。
そして結び句の〃誠の力〃について聖師さまは﹃誠と言う
ホチ ホチ
まこと ちから
誠の力は世を救う
よ すく
字は言を成すとある。その言は上にヽがある。このヽは玉の意であっ

て、主︵ ︶の霊と言う。三ノ口というのは、三つの御霊の口とい
うことで、
結局三つの神霊の言霊と言うことである。救うということ
基 本 宣 伝 歌

さんぜん せ かい うめ はな いち ど ひら かみ のり
は最高至上の権威を持つものでないと出来ぬ。
万有一切の創り主でな
三千世界の梅の花     一度に開く神の教 
くてはならぬ。そこで主の神の神格、神権を持つ瑞の神霊が誠であ
ひら ち み むす つき ひ つち おん し
開いて散りて実を結ぶ   月日と地の恩を知れ り、
世を救う力を持っているのである。世を救う力は瑞霊の教え、誠
よ すく いきがみ たかあまはら かむつど よりほかにあると思うな﹄と断言されています。
この世を救う生神は    高天原に神集う
 第二節は天教山での国祖の神示内容です。
その時の〃梅の花〃の意
味ですが、
﹃木の花とは梅の意なり。梅の花は花の兄と言い、兄をコ
かみ おもて あら ぜん あく たて わ ノカミと言う。木の花とは桜の花に非ざることを知るべし﹄﹃⋮⋮顕
神が表に現われて     善と悪とを立別ける
幽神の三界を守らせたまう木花姫のことを、
仏者は称して観世音菩薩
よ つく かむなお ひ こころ ひろ おおなお ひ
この世を造りし神直日   心も広き大直日 といい、
最勝妙如来ともいい、観自在天ともいう﹄と語られつつ聖師
なにごと ひと よ なお ひ み なお ききなお
と関係づけられる。
梅が聖師さまのことであるならば、〃一度に開く
ただ何事も人の世は    直日に見直せ聞直せ 神の教〃は瑞霊の教え神徳が明らかになることで、
その瑞霊の手足と

身の 過 は宣り直せ。
あやまち の なお
なって働くべく、
人が集いあってゆく様が歌われているわけです。
さば
 第三節は五大教と三大教の教理が複合された形です。
神の裁きと救
いが、
そして人々の反省と立直りが篭められてます。この基本宣伝歌
はすべて瑞霊神の讚えの歌でもあります。

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