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教育・学習
西原鈴子 西郡仁 朗 編
一
一
一日五旧科 学 四
勒
ひつ じ書房
要旨 :
キ ーワー ド i
1 は じめ に一 な ぜ バ イ リ ン ガ ル 教 育 に注 目 す る か
一昔 前 1本 は単 一民族 国家だ と発言 した政治家が反感 を呼 んだ 同 じよ
うに 「 日本 は単 一 言語社会 だJと 言 う人に対 して 社会言語科学 に携 わつて
い る私 たちはどう反論す れば良 い だろうか 日本 は単 一言語社 会ではない と
い うの は事実だが ,圧 倒的 に大勢 な日本人に とつてその実態 じた いは無意味
であ る つ まり ほ とんどの 日本人は一生 を通 じて 日本語 だけで生活 して い
る この事 実 も我 々が受け止めなければな らないので あ る
筆者 はア メ リカ出身で ,そ の状況 は日本 と似て い る つ ま り 多民族 III家
だと言 われ そ して英語以外 の言語 を話す移民 一 世 が数 と して多い とは1.I
え そ の (全 人 Lの 中で はバ イリ ンガル 人日の )パ ーセ ン トが少 ない また
移民 二世 では英語化 が 自然 にifrん でいるので ほ とん どのア メリカ人には二
言語使用やバ イリ ンガル教育 ましてはそれを研究 す ることな どの重要1生 が
分か らな いので あ る
以 卜では モ ノリンガルな環境 におかれてい る人に対 して どのようにバ イ
リンガル教育あ るい はそれを対象に したりF究 の重 要性 を訴えれ ば良 いか ま
たは説得 を試 み れば良いか を考 えるため の ll本 1と して, 日本 の状 lLと の関連
バ イ リンガル教育
と社会 253
、
を中 し́に ァメ リカなど外 の
例を見てい きたぃ
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され る し, これ らの 問題
を議 論す る
然役 立 つ だ ろ う
;少 数 派 」伍nguisic minonaes)の
状
11述 の よ うな多数 派の言語
問題 を解
ヽの言 語少数 派が抱 えてぃ る j題
円 を
去論 を知 る必 要が ぁる
と して韓 国語 の教 育が わ
行 れて き
≠校 (東 京のアメ リカンス クール
` イ
ミー な ど)が 日本 国 内 に
数 多 くあ
]語 な どを使 い学校教
育 を行 って ぃ
`
ず しも他民 族 とは限 らない
日本
ガルだ と自党 してぃ る
彼 らは 日
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‡
第 4部 言語政策 と教育
ることがある
,1え ば 「バ イリンガルJと い うには 両方の言語 を「 言語形成期」(臨 界
期)の 間に党 えな くてはならないので,成 人してか ら2つ 日の言語を習得す │
メ ● す
を「2つ 以上の言語が使 われてい る様 々な場合Jに とどめる
なお 「バ イリンガルな人Jや 「バイリンガル国家Jと 並び 「バイリンガ
リズム」 とい う表現がある 「イズム」 とい う接尾辞がついているか ら 「バ
イリンガ リズムを支援する政党Jの ような場合は主義だが 「バ イリンガリ
ズムを心理言 ri学 の視点からlll究 する」 とい う言 い方のように 単にその状 人
況 を指す場合もある で
3 社会 的 要 因 3`
31 言語学習 と関連 する社会的要因
外国語が どの程度学習されるかは様 々な要因 と関連 している 以 Fで は (却
い くつかの社会言語学的な要因を考察す る ア :
32 バ イ リンガル 社会 と権 力
バ イリンガ リズムは権 力 とも
関係 して い る 権 力 とい っ て も lT.々 な形態
(軍 事上 経 済上 の)が あ るが ,こ こで は と
もか くな ん らか の形 で 力 関係 に
ア ンバ ランスが生 じた際 に そのア ンバ ラ ンス
が どの よ うな バ イ リ ンガル
社 会 を生み出すか,分 類 を試 みる
タ イプ A:支 配層の人は 自分の 言 語 を持 っ てぃる
(斜 線 模 様 )非 支配層
の 人は別 の言語 を持 って い る (点 模 様 )ご
くゎずか な人が 通 訳 を果 た し ,
第 4部 言語政策 と教育
B C
図1 バ イ リンガル使用 と支 配関係
4 バ イ リ ン ガ ル 教 育 に 対 す る社 会 的 評 価
41 バ イ リ ンガル 主 義 に対 す る評価 子
バ イリンガ リズム が どの よ うに評 liさ れるかはll(文 化 圏 社 会 )に よっ
`
表 1 外国語に対する関心 と使用能 力
績 :う iI:]I[:liガ i::]illえ
['1ち
例外 もあ る し,見 方
に実態 と意 識 との関
42 「少数派言語教育」賛成論
少数 派の 話者に対す る教 育 を
その母語で行 うべ きか それ と
も彼 らに対 し
て も大 多数の言語を使 うべ
きか とぃ ぅ議論が ある 少数 派
言語 を教育 言語 と
して使 うこ とに対 して様 々な
賛成 論 反対論が 見 られる
まず,賛 成論 を「 lFJ人 Jを 中′、
亡に して考ぇた ものと「社会
を考慮 した ものに分 ける ことが
J全 体 の あ り方
で きる 前 者 には次の 5つ の
議論が 見 られ
る
A)勉 学 の進歩 つ ま り 少 数派の子供に
対 して まずその 母語 を使 って
礎的なことを教 えた方が勉 強が 基
進 む 逆に言えば 小学校 1年 の
と きか ら彼
らに分か りに くい言 .・ (多 数
派 の 言語 )を 使えば、彼 らは
勉強 に対 す る意 欲
を失 いかね ない,と ぃ ぅ議
論
3)認 知的発展 を促進 上の理 由 と似てぃ るが, ここでは
彼 らの脳 は発
展段 階にあるため,彼 らに とっ て
「 外国語」で ぁる多数派言語 を学 で
と,そ の知的発達その ものが 校 使ぅ
害 され るとい ぅ見 方
C)良 ぃ 自己イメー ジ 少数派の子供た
ちの教 育 で母語 を使わない と
分た ちの母語 は劣った もの と してな 自
て しまい 「Jl_ィ メー ジが
悪 くな りかね
な い それ を避けるために母語
をl■ 用すべ きだ とぃ ぅ意見
D)カ ル チ ャ_シ コックの緩和 少数
派の子 供たちはただ で さぇ
(地 域社
第 4部 言語政策 と教育
の社 会 に突然脚 込 まれ てい るの
会 を離 れてlllの 学校 に通 うことで)多 数派
で彼 らの母語
で,少 しで もそ のカルチ ヤー シ ヨツクを和 らげ るために も学校
を使 うべ きだ とい う考 え方
マスター し
E)「 相互関係仮 説」 最終 的には少数派 の人 々 に多数派言語 を
とい うのは関係 して いる つ
て欲 しぃが 実は母語 の発達 と第二 言語 の発達
い と,多 数派言語 をマス ター
まり 彼 らは F■ 語 で物 I「 を考える ようにな らな
マ スターす る ことを望 んでい るか
す るの も遅れて しまう 先 々多数派言語 を
べ きだ とい う見方
らこそ , とりあえず は彼 らの母語 による教育 を行 う
‖人 レベ ルの議論 に加 えて
以 11 5つ の イ 次 の 社 会 レベ ルの 議論 を挙 げ
る
F)多 元的文化 の共存社会 「多元的文化の共存社会」 を実現 させるのに
「 ツ
:ト l]言[贅 暴古″8意 見勢そ脅場1)環 [〔 も8妻 ::こ 格[程
│り
の人が自国の多言語主
用 されているJと い う実態を意識す ることで 多数派
義 を実感す ることができる `:た
G)摩 擦の改善 少数 派民族 と多数派社 会 との文化的 および社会的関係の
用者に向
改善 に役立つ 文化摩擦 の解消のために 多数派が少数派言語使
いか 仲良 くしよう
かって「ほら,君 たちの言語 を公に認めているのではな
ょJと 訴 えることが しやす くなる
べ
H)孤 立問題 の改善 国内で孤 立 してい る集団 (民 族)に 手 を差 し仲 る
よる学校教育 を行なう」 とい
第一歩 として,「 まず,あ なた達自身の言語に
う方法が有効な場合がある
4)数
わるも
蟄口な[書 ;1こ れ こ対す る剛 意見Ы固人 と関
│「 [覗
のイ]人 レベ
のと 社会全体 と関わるものに分けることができる まず,4つ
ルの議論 を考えよう
で
継用写 あ 1:翻 [:彙 瑳
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l皇 撃立借
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べ きではない
圧計画である だからこそ.少 数派言語 による教育 を行なう
という考え方
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少 rl進 ほ
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1在賃 立l[歌 i冤 」
場 な[11も 根
バ イ リンガル教育 と社会
D)異 なる方言
少数 の 人 々が 使用す る言語に も,方 言が存在す る 隣付
の方言が学校 で教え られれば 長老 らが反対する こと もある 「学校 で 我 々
自らの言語 を子供たちに教 えるのは賛成だが 隣村 の方言が教 え られる ぐら
いな ら,多 数派言語だけに した方が まだ ましだJと ぃ う反対論が生
まれる
次に,社 会 レベ ルの議論 を 4つ 挙げる
E)文 化的統一
少数派言 .Jiで 教育 を行えば,国 民 は同 じ文化的価値観 を
い
共有 しな とい う心配があ る 国の文化的アイデ ンテ ィテ ィーが損 なわれ ,
5 バ イ リンガル 教 育 の 導 入 の 仕方 によ る分 類
バ イリンガル教育には様 々な特殊なケースがある
①移行 モデル CransitOnal mOdel), または同化モデル (asSnlilaiOn model)
は授業が最初の うち (低 学年 )は 学生の母語で教えられ 日標言語の割合
が徐 々に (学 年 ごとに)増 や されて行 き,そ れに比例 して,母 語による授
業が減 らされること
②多元的共存モデル (plulalisic model)ま たは言語維持 モデル (maintelnance
model)は 移行モデ ルの ように教育は母語 で始まり 徐 々に日標言語の科
目数を増や してい くが,そ の後は母語能力を維持するため その授業も続
けられること
① イマージョンは直訳すると,「 浸す ことJで ある 浸漬教授課程 (immetton
proglam)は ,教 科が第二言語 (L2)に よって教えられることを言 う 多 く
の場合,多 数派言語を母語 とす る人が少数派の言語 を学 ぶと きに見られ
第 4部 言語政策 と教育
13とtl重、
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き 「
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べ が L2に よっ
早期全体浸漬 (eany tod immersion):幼 flf固 か らす ての教育
て行 われ,3年 生か ら約半分 の授業 を Llで 行 う
の約半分
早期部分浸漬 (ealy partiJ immerSon):幼 稚 園 か ら 3年 生 ま 授業
で
また 一 歩 学 校 の 外 に 出 る と母 語 を使 うの が 自由 で あ る
イマー ジ ョンとサ ブマージ ョンの違 い を学習者 の祝点か ら見る とそ の違 い
が一段 とはっ きり見えて くる 例 として, イマ ー ジョン教育 を受 けて ぃ るイ
マ ちゃん とサプマージ ョン教育 を受けてい るサ ブ君がそれぞれ置かれて いる
言語環境 を想像 してみ よ う
て 」
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彙]彗[,1:校警
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国語Jで 学校 の 1日 を過 ごす ことになる だが ,共 通点 は そ こ までだ イマ
ちゃんは非常 に前向 きに考 えて い る それは この学校 に入れるのは選び抜
かれたエ リー トのみで 自分が頑張 った結果 ここへ 入学 を呆たせた
サブ君 は 自分の学 校 を選 んだのでは な く,親 の仕事 の都合 で 日本へ ,そ し
て この町へ来た 近 くの 公立学校 に入っただけである
イマ ちゃんのサ
』りはみんな自分 と同 じ母語 を話す人 これは色 々な ことを
意味 してい る 1つ は,学 校 の 間 は 日標言語 を使 わなければならないが
放
課後は気 楽にお互 いの母語 で話 せ るとい う心理的安′ 亡、
感が ある
サブ君 も自分 の母語 と違 う言語 を学 校 で使わなければ な らないが ,学 校 の
外 で もこの緊迫 した状 況が続 く イマ ちゃんは母語では な く外国.● を使 って
い るけど 他 の子供 もそ うで 同 じ状況におかれてい る サブ の
君 場合 は ,
6 バ イ リンガル 教 育 の 類 型 に 向 けて
ここでは バ イリンガル教育にはどういう種類があるか つ まりその類型
を考えることに しよう まず バ イリンガルと言えば,複 数の言語が使われ
る理 力が要る それはすなわち 交流 ぶつか り合い と言 つた人間同士の接
触だ
以下の表 2で は, まず バ イリンガル教育 を受 ける集団に属す る人た ちに関
す る 3つ の要 因を考える す なわち,先 住民か後住民か ,少 数 か多数か ,選
択 の余地があるか ど うか 次には この 3つ の要 因の様 々 な組み合 わせ を考
えて 4つ 目のllTlで はそれぞれ に「類型」 と しての名称 を与 えた 5つ 目の
lllは その具体例 を挙げてぃ る
最初の要 因の説 り1は 不要 だが 他の要因を少 し説明 しよ う
「 少数派か ど うかJと い うのは様 々な場合が 考えられ る 例 えば ある言
語 を話 してい る民族 は 国家の人口の 4割 に過 ぎない 過半 数 に達 して い ない
とい う意味 にお い ては少 数派 だが ,そ の 国 の 他 の言語 を話す人は それ よ り
第 4部 言語政策と教育
もっ と少 な く 自分 た ち は最 大 の 民 族 とい う場 合 もあ る
また,同 じ「民族 Jが 2つ の言語 を話 して い る場 合 もある 例えば,ア イ
ルラ ン ド共和 lflで は国民 はだれ もアイルラ ン ド人だ とい う意識 を持 っている
が その伝統的な民族語 で あるアイルラン ド語が話せ るのは人「1の ご く僅 か
だ FI「 J的 に 多 くの ド民 は英語 しか話せない
表 2で 言 って い る「強制的Jと は その 言語 を習得 した り,使 用 した りす
るのを余儀 な くされ るとい う意味 で使 っている 他 の言語選択 をする余裕が
ない「半強制的Jな 場合 も含 まれる 言語が強詢lさ れることには様 々な状況
が含 まれ る ″1え ば 子供が親元か ら引 き∬[さ れて全 寮制学校 に入れ られ
民族語 を使 った ら罰 される場合 北米 のサ バ ホ族はか つ て米 Lf政 府 にそうさ
れた 大 人が民族語 を使 った らi■ lilさ れる場 合 もか つ てあった 「言語 を使
うことJと 言 つて も色 々な レベ ルが考 えられる 例 えば その言語 を学校 教
育では禁 じられるけ ど,使 うのは 自由 あ るい は 看板や出版物 などの書 き
言葉が禁 じられるけ ど 話す のは 自由
表 2の ① は先住民族である人 々が少数派になっているゆえに,多 数派の言
語の教育を受けなければならない.ま たは現実路線 として受けることを受け
入れざるを得ない場合 これを「先住民同化型」 と名付 ける かつてのアイ
ヌ (現 在のアイヌではなく)や 小笠原諸島の先住移民 (欧 米系島民)に 対す る
具体 例
類型
⑤ 後 少 強制 移民型 国型 :海 外 へ行った日本人移民
夕ヽ
国内型 :日 本 にやって来 たベ トナム難
たの で あ る
現 在 の ウチ ナ ー ヤ マ トウ グチ が 形 成 され
①と①の場合の違いはそれぞれの言語人口の害」合だ 両方の場に支酉
」者言
の が多いため 教
語が学校教育で強制されるが,① の場合は支配者言語 話者
室の外に出ても周りでその言語が使われて る Oの 場合
い は外に出ると支配
者 Iil職 暴
冒 段ら
入つた
移民の
言語を
学ぼう
倍
5霞 lヾ ,製 ::倉 li、 1・ ,、
ぶ こと
として いる場合 だ 現実問題 として,多 数派 の人が少数派 の言語 を学
ース トラ リア ンアボ リジニー
は稀だ もちろん アメ リカイ ンデ イア ンや オ
した和 人もいる しか
の言語 を学 んで記述 した自人が い た アイヌ語 を研究
ース を③ で とりあげ る
し これ は数少 ない専門家 である こ うしたケ
って習得 しようとす
むしろ ④ に含まれるのは,多 数派がかな り余裕 をも
人住んでいる
る場合である 例えば,茨 城県大洗町にイン ドネシア人が数百
のケースが挙げ られる ここで
関係で, イン ドネシア語 を勉強 し始 めた人
だけではない NHKの 英
言つている「教 育」 とは未成年が受ける学校教育
である オース トラリア
語番組や数多 くの外国語会話学校の場合 も言語教育
これを逆のパ ター
の中学生が メルボルンの公立小学校で日本語 を学ぶ ときは
ンだが, もちろん ここに分類 される
の側に注 目す る ⑤
⑤以降は 先住民族ではなく 後から入 つた言語集団
い の が重なっ
は 後から入 ったとい う事情 と,少 数派であると う 2つ 悪条件
である この中
て,選 択の余地が なく バ イリンガリズムが強制lさ れる状況
つllkり 上げ よう
には, さらに 2種 類の状況が考えられるので 1つ ず
えばlil外 へ行 っ
まず.⑤ (a)は 「外l■■型Jと 名づけたが, この中に ,例
は
ルのサ ンパウロや
た日本 人移民 と彼 らが抱えた言語事情が含まれる ブラジ
ヘ 人 働移民 開
カナダのバ ンクーバー・ アメリカ本土やハ ワイ 波 つた日本 労
lil移 民 のそれぞれ の移住先での英語
やポル トガル語 の教育 習得などの言語
せ ざるを得な
用オ
ll・ や兄が挙げ られる 一世 の学齢 児は移住先 の言語 を習得
い
く日本へ移住 してきた外1国 人や彼
o(b)は 「国内型」 とし, ここに,a Frし
で 日本が受け入
らに対す る日本語教育 といつた課題が含まれる 一昔前 ま ,
はプラジルか
れたベ トナム人難民の日本語教育が問題 だつたが,近 年 焦点
へ と年少者の
らやつて きた日系ブラジル人の言語教育の問題 と移 つた 成人
っている 移民の滞在
両方に対する L2日 本語教育の諸問題が緊急課題 とな
の問題か ら「旧
期間が長 くなればなるほど,彼 らが抱 える問題 は「新移民」
は現状維持か減少傾1旬 に
1 移民Jの それへ と変わつてい く 世 の日本語学習
││:
バ イリンガル教育 と社会
7 お わ り に 一 日本 社 会 に お け る バ イ リ ン ガ リ ズ ム と バ イ リ ン ガ
ル教 育
日本 で「我 々 日本人 は どうして外国語が こん なに下手な のか 」 とい う自己
反省的 (あ るいは 自己嫌悪 的 )な 議論が昔 か ら絶 えず繰 り広げ られて い る
近 い将来 に完全な 日本語離 れがllaこ り それに取 って代 わる言語 (英 語 など)
が 日常
r.l uFの
使用言語 となる ことはとうて い考 え られない つ まり 外 Ll語
を使用す るとい うことは,そ れ と 日本語 を両立す るバ イリ ンガル状況 を意味
す るのである
しか し, これ までの 英語教育 (あ るいは他 の外 国語教育)の 問題が取 リ ヒ
げ られた のは,主 に教授法 (小 中高 におけ る英語教育 の改 善 な ど)や 心 ]l面
の言語習得 (英 語 を早 くマ スターす る秘訣 な ど)と い つた観点 か らであ り ,
参考文献