You are on page 1of 4

タイトル:森の動物園の情景【木管五重奏】

プログラム:
〈プロコフィエフ〉
ピーターと狼(0:43)

MC:尾上

〈ムソルグスキー〉
組曲「展覧会の絵」より卵の殻をつけたひなどりの踊り(1:09)
〈レスピーギ〉
組曲「鳥」より第 5 曲かっこう(4:23)

MC:井上

〈サンサーンス〉
動物の謝肉祭より
序奏と獅子王の行進曲(2:26)
亀(2:58)
白鳥(3:11)

MC:菊池

〈ヨーゼフ・シュトラウス〉
オーストリアの村つばめ(9:26)

MC:安間

〈チャイコフスキー〉
バレエ音楽「白鳥の湖」より
第 2 幕前奏曲 情景(2:46)
第 1 幕 ワルツ(7:16)

MC:庄司

-アンコール-
〈アンダーソン〉
ワルツィング・キャット(2:37)
シナリオ:
《プロコフィエフ:ピーターと狼》

尾上:皆さま、こんにちは!
本日はランチタイム名曲コンサートにお越しくださり、誠にありがとうございます。
今回私たちは動物にまつわる様々な名曲たちを、木管アンサンブルにより演奏するということで、「森の動物園の情景」と
いうテーマでお送りいたします。
木管アンサンブル特有の美しいハーモニーをどうぞ最後までお楽しみください。

さて今お聴きいただきましたのは、ロミオとジュリエットで有名なロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフのピーターと狼で
す。
この曲はなんとも珍しいことに、オーケストラの演奏をバックに物語を語るナレーションが入る、いわゆる「聴く絵本」という
子供のための交響的物語です。
物語では小鳥、あひる、ねこ、狼などの動物が登場し、それぞれにフルート、オーボエ、クラリネット、ホルンが用いられ、動物
をモチーフとした固有のメロディが割り当てられています。
今回はピーターのテーマのみの演奏でしたが、ナレーション付きのピーターと狼、これを機会にぜひ皆さま検索して聴いて
みてください!

さて、本日演奏させていただきますこのグループは Wind Quintet Partage と申します。


オーボエの井上慎介、ホルンの菊池ことり、ファゴットの安間花鶏、クラリネットの庄司直央、そしてフルート尾上一葉でお
送りいたします。
どうぞ宜しくお願いいたします!

続いて演奏させていただくのは、ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」です。
この曲は、テレビ番組珍百景などでおなじみのキエフの大門が有名なピアノ組曲です。
今回はその中から一曲、動物に関連のある、卵の殻をつけた雛鳥の踊りをピックアップいたしました。
(絵の拡大コピーをみせる)
もちろんこの曲も絵画から発想を得ている曲で、この絵からも連想できるように、ちょちょっと雛鳥が顔を出したかと思うと、
元気よく走り回る様子が表現されています。

そして続けてお送りする曲は、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギの組曲「鳥」よりかっこうです。
この曲は、教会音楽の作曲家ベルナルド・パスクィーニの「かっこうの鳴き声をもつトッカータ」が原曲となっており、かっこ
うの鳴き声を折り込んで、森林を描いています。一度その鳴き声を聴いてみましょう!
(みんなそれぞれで「かっこう」)
この鳴き声にも注目して、かっこうが木々の合間を軽快に羽ばたいていく情景を思い浮かべながらお楽しみください。

《ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」より卵の殻をつけた雛鳥の踊り》
《レスピーギ:組曲「鳥」より第 5 曲かっこう》

井上:卵の殻をつけたまま踊るお茶目な雛鳥や、楽しそうに森の中を羽ばたいていくかっこうが目に浮かんだのではないで
しょうか!
続いては、フランスの作曲家カミーユ・サンサーンスの組曲「動物の謝肉祭」を抜粋しながらお送りいたします。
本日演奏いたしますのは、序奏と獅子王の行進曲、亀、白鳥の三種類の動物たちです。
まず、「序奏と獅子王の行進曲」ですが、トレモロや怪しいメロディに始まり、勇ましく堂々たる獅子王の行進曲が奏でられ
ます。
次に、「亀」ですが、ある作曲家の有名な曲のメロディをわざとものすごくゆっくりと演奏して、亀ののろさや、鈍さを表現し
ているのですが、皆さまも必ず耳にしたことのある曲なので何の曲をモチーフにしているのか心の中で当ててみてください。
最後に「白鳥」ですが、動物の謝肉祭の中でも最も有名な曲で、皆さまもどこかで聴いたことのある曲だと思います。美しく
も儚い白鳥が水面を優雅に泳いでいる情景を思い浮かべながらお聴きください。
それでは 3 曲続けてお楽しみください。

《サンサーンス:「動物の謝肉祭」より序奏と獅子王の行進曲、亀、白鳥》

菊池:いかがでしたでしょうか!亀のモチーフはお分かりいただけましたか?正解は「天国と地獄」でしたね!
動物の謝肉祭は他にも色々な個性的な動物たちが出てきますので、ぜひおうちに帰って聴いてみてくださいね。

続きまして、美しき青きドナウで有名なヨハン・シュトラウス 2 世の弟であるヨーゼフ・シュトラウスのオーストリアの村つば
めです。
この曲は、アルプスの自然とそこに暮らす純粋素朴な青年の恋心を綴った、小説「オーストリアの村つばめ」を書いたジル
バーシュタインに向け献呈という形で演奏された曲です。
なお、ツバメはオーストリアの国鳥であり、この曲はオーストリアの豊かな自然を象徴する曲ともみなされています。
曲中では、しばしばフルートやクラリネットなどでツバメの鳴き声が模倣されており、牧歌的な初夏の風景が展開されます。
また、オーケストラではツバメの鳴き声の表現には、木管ではなく実際の鳥笛が使われることも多いようです。
それでは、可愛らしいツバメたちに注目しながらお楽しみください。

《ヨーゼフ:オーストラリアの村つばめ》

安間:いかがでしたでしょうか!つばめが軽快に舞う姿を間近で感じられたのではないでしょうか!

早いもので次がプログラム最後の曲となりました。
ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキー作曲のバレエ音楽白鳥の湖より第 2 幕から前奏曲情景、第 1 幕からワルツを
お届けいたします。
1 曲目情景の白鳥のテーマと呼ばれる、オーボエのメロディはクラシック音楽の中でももっとも有名なものの一つです。
美しくしかしどこか憂いを帯びた雰囲気が次第にダイナミックに盛り上がっていき、クライマックスに出てくる 3 連符は悪魔
を暗示しています。最後は不気味な弱音となって終わります。
2 曲目のワルツは物語に出てくる王子の求めで村娘たちが踊るバレエです。ワルツのリズムに乗りながらスケールの大き
なメロディを優雅に歌い始め、短調によって怪しげになりながらも、また楽しげなメロディが出てくるなど変化に富んだ曲
想を楽しめます。
それでは木管アンサンブルで表現する美しい響きをどうぞ最後までお楽しみください。
本日はありがとうございました!

《チャイコフスキー:「白鳥の湖」より第 2 幕前奏曲「情景」、第 1 幕「ワルツ」》


庄司:ありがとうございました!拍手にお応えして最後にもう一曲、アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンのワルツィング・
キャットをお送りいたします。オーボエやクラリネットが奏でる猫の鳴き声にもご注目ください。
曲のラストにもアンダーソンならではの面白い仕掛けがありますので最後までお楽しみいただけますと幸いです。
本日はありがとうございました!

プロフィール:
愛知県立芸術大学 3 年在学中のメンバーで活動中の木管五重奏。
第 2 回、3 回ドルチェアンサンブルコンクール、金賞、第 3 位(第 3 回)。木管アンサンブルの可能性を日々探りながら、音で
分かち合う事を大事に活動している。

プロフィール写真:

You might also like