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いただくために
(CR-IR 392)
製品の概要
リファレ ン ス ガ イド
第2版
基本操作
トラブルと
思ったら
日常の点検と
お手入れ
付録
保守点検
索引
897N102543A
ii FCR PRIMA T2 リファレンスガイド 897N102543A
はじめに
このリファレンスガイドは以下のソフトウェアに対応しています。
• FCR PRIMA T2 本体ソフトウェア V2.0 以降
この装置は、医薬品医療機器等法に基づき製造販売認証されています。
認証番号 販売名
223ABBZX00094000 富士コンピューテッドラジオグラフィ CR-IR 392 型
注 意
1 リファレンスガイドの内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。
2 リファレンスガイドの内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
3 弊社、または弊社の指定した業者以外による据付、移設、改造、保守および修理に基づく故障・損傷につき
ましては、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。
4 弊社が納入した製品以外の他社製品が原因で弊社の製品が受けた故障・損傷につきましては、弊社では
責任を負いかねますのでご了承ください。
5 弊社指定の純正部品以外の補修部品の使用による改造、保守、修理などに基づく故障・損傷につきまして
は、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。
6 リファレンスガイドに記載されている注意事項や操作方法を守らなかった結果に基づく故障・損傷につき
ましては、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。
7 リファレンスガイドに記載されている電源、設置環境など、装置の使用条件を逸脱した周囲条件による故
障・損傷につきましては、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。
8 火災、地震、水害、落雷などの天災による故障・損傷につきましては、弊社では責任を負いかねますのでご
了承ください。
商標
FCR は富士フイルム株式会社の商標または登録商標です。
他社商標
ベンコットは旭化成せんい株式会社の登録商標です。
トレシーは東レ株式会社の登録商標です。
その他、このリファレンスガイドに記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
Copyright © 2012-2015 FUJIFILM Corporation. All rights reserved.
それを守らなかったり避けられなかった場合、軽傷または中程度の傷害を負う
注 意 恐れや物的損害が発生する可能性がある危険状況を示します。
ヒント ご使用いただくうえで知っていると便利な事柄を記載しています。
さらに詳しい操作方法や、関連事項が記載されている項目を示しています。
安全にご使用いただくために
第 1 章 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)を安全に使用していただくために守っていた
だきたい警告と注意を説明しています。
製品の概要
第 2 章 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)の特徴、および各部の名称と働きを説明して
います。
基本操作
第 3 章 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)の起動と終了、および画像の読み取りについ
て説明しています。
トラブルと思ったら
第 4 章 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)に異常が発生したときの対処方法、および異常
が発生したときに表示されるエラー番号の一覧を説明しています。
日常の点検とお手入れ
第 5 章 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)を最良の状態で使用していただくための、日
常実施していただきたい点検とお手入れを説明しています。
付録 A 主な仕様
付録 付録 B IP の取り扱い
付録 C フィルム上の文字情報について
付録 Z 撮影時の注意事項
保守 保守点検
点検
索引
索引
第 1 章 安全にご使用いただくために
1.1 使用前の注意事項.................................................................................................... 1-1
1.2 医用電気機器の使用上の注意事項 .......................................................................... 1-3
1.3 安全性...................................................................................................................... 1-5
1.4 電磁波に関する注意 ................................................................................................ 1-6
1.5 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)使用上の注意 ........................................................... 1-11
1.6 各種ラベル、マーク表示位置 .................................................................................. 1-12
1.6.1 表示位置 ................................................................................................................1-12
1.6.2 安全および各種記号 ...............................................................................................1-13
第2章 製品の概要
2.1 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)の特徴 ........................................................................ 2-1
2.2 各部の名称と働き .................................................................................................... 2-3
2.2.1 FCR PRIMA T2(CR-IR 392)本体 ............................................................................2-3
2.2.2 操作パネル ...............................................................................................................2-4
2.2.3 起動/終了時の操作パネルの表示 ...........................................................................2-5
第3章 基本操作
3.1 IP 使用前の画像の消去 ............................................................................................ 3-1
3.2 (コンソール)...................................... 3-2
システムの起動と終了および画像の読み取り
3.2.1 システムを起動する .................................................................................................3-2
3.2.2 システムを終了する..................................................................................................3-3
3.2.3 カセッテの画像を読み取る .......................................................................................3-4
3.3 FCR PRIMA T2 本体の起動と終了 ........................................................................... 3-5
3.3.1 FCR PRIMA T2 を起動する ......................................................................................3-5
3.3.2 FCR PRIMA T2 を終了する ......................................................................................3-6
第4章 トラブルと思ったら
4.1 トラブルと思ったら .................................................................................................. 4-1
4.2 装置の電源が入らない ............................................................................................. 4-2
4.3 装置の電源が切れない ............................................................................................ 4-3
4.4 状態表示 LED にエラー番号が表示されている場合 .................................................. 4-4
4.5 画像にスジが見える ................................................................................................. 4-7
第5章 日常の点検とお手入れ
5.1 日常の点検とお手入れの実施について .................................................................... 5-1
5.2 カセッテセット部を清掃する .................................................................................... 5-2
5.3 お客様チェックシート ............................................................................................... 5-3
5.4 定期保守の実施について ......................................................................................... 5-4
付録 B IP の取り扱い
B.1 IP の画像消去処理 .................................................................................................. B-1
B.2 保管方法と日常のお手入れ ..................................................................................... B-2
付録 C フィルム上の文字情報について
C.1 フィルム上の文字情報について .............................................................................. C-1
付録 Z 撮影時の注意事項
Z.1 撮影前の注意事項....................................................................................................Z-1
Z.1.1 ブッキーの使用について ..........................................................................................Z-1
Z.1.2 IP を使用する前の注意事項 ......................................................................................Z-1
Z.2 各 MODE の注意事項 ...............................................................................................Z-2
Z.2.1 AUTO MODE に関する注意事項 ..............................................................................Z-2
Z.2.2 SEMI-AUTO MODE に関する注意事項 ....................................................................Z-4
Z.2.3 SEMI-X MODE に関する注意事項 ............................................................................Z-4
Z.2.4 FIX MODE に関する注意事項...................................................................................Z-4
Z.3 その他の注意事項....................................................................................................Z-5
保守点検
索引
安全にご使用いただくために
医療機器の使用・保守の管理責任は、使用者(病院・診療所)側にあります。
また、医師および法的有資格者以外は、ご使用にならないでください。
機器を改造しないでください!
医薬品医療機器等法により、医療機器は品目ごとに製造販売の承認/認証/届出が必
要で、医療機器の「機能の変更」に際して適切な手続きを行うことが義務づけられてお
り、無断改造は禁じられています。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が改正され、排出事業者である医療機関が、自
らの責任で産業廃棄物を処理することが義務づけられました。
自ら処分できない場合は、都道府県知事等の許可を受けた産業廃棄物処理業者に直接
廃棄を委託することが必要となります。廃棄の委託を行う際は、法律に基づく処置をお
願いします。
●「医用電気機器の使用上(安全及び危険防止)の注意事項」
1. 熟練した者以外は機器を使用しないこと。
2. 機器を設置するときには、次の事項に注意すること。 1
(1) 水のかからない場所に設置すること。
(2) 気圧、温度、湿度、風通し、日光、ほこり、塩分、イオウ分などを含んだ空気などにより悪影響の生
安全にご使用いただくために
ずる恐れのない場所に設置すること。
(3) 傾斜、振動、衝撃(運搬時を含む)など安定状態に注意すること。
(4) 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に設置しないこと。
(5) 電源の周波数と電圧及び許容電流値(又は消費電力)に注意すること。
(6) 電池電源の状態(放電状態、極性など)を確認すること。
(7) アースを正しく接続すること。
3. 機器を使用する前には次の事項に注意すること。
(1) スイッチの接触状況、極性、ダイアル設定、メーター類などの点検を行ない、機器が正確に作動
することを確認すること。
(2) アースが完全に接続されていることを確認すること。
(3) すべてのコードの接続が正確でかつ完全であることを確認すること。
(4) 機器の併用は正確な診断を誤らせたり、 危険をおこす恐れがあるので、
十分注意すること。
(5) 患者に直接接続する外部回路を再点検すること。
(6) 電池電源を確認すること。
4. 機器の使用中は次の事項に注意すること。
(1) 診断、治療に必要な時間・量をこえないように注意すること。
(2) 機器全般及び患者に異常のないことを絶えず監視すること。
(3) 機器及び患者に異常が発見された場合には、患者に安全な状態で機器の作動を止めるなど適
切な措置を講ずること。
(4) 機器に患者がふれることのないよう注意すること。
5. 機器の使用後は次の事項に注意すること。
(1) 定められた手順により操作スイッチ、 ダイアルなどを使用前の状態に戻したのち、電源を切ること。
(2) コード類のとりはずしに際してはコードを持って引抜くなど無理な力をかけないこと。
(3) 保管場所については次の事項に注意すること。
i 水のかからない場所に保管すること。
ii 気圧、温度、湿度、風通し、日光、ほこり、塩分、イオウ分を含んだ空気などにより悪影響の生ず
る恐れのない場所に保管すること。
iii 傾斜、振動、衝撃(運搬時を含む。)など安定状態に注意すること。
iv 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に保管しないこと。
(4) 附属品、 コード、導子などは清浄にしたのち、整理してまとめておくこと。
(5) 機器は次回の使用に支障のないよう必ず清浄にしておくこと。
6. 故障したときは勝手にいじらず適切な表示を行ない、修理は専門家にまかせること。
7. 機器は改造しないこと。
8. 保守点検
(1) 機器及び部品は必ず定期点検を行なうこと。
(2) しばらく使用しなかった機器を再使用するときには、使用前に必ず機器が正常にかつ安全に作
動することを確認すること。
9. その他
取扱説明書に従い、正しい操作をすること。
レーザーに対する注意
この製品は、 クラス 1レーザー製品(IEC60825-1: 2007)
です。 1
FCR PRIMA T2(CR-IR 392)のレーザーユニット仕様
クラス : 3B
安全にご使用いただくために
種類 : 半導体レーザー
波長 : 659 nm
最大出力 : 68.2 mW(CW)
異常状態での最大出力 : 130 mW(CW)
ビーム発散角(水平) : 7°∼ 12°
(垂直) : 14°∼ 20°
警 告
FCR PRIMA T2(CR-IR 392)には最大 68.2mW(3B)出力のレーザーが内蔵されています。レーザー光線
に被曝すると、目を痛める恐れがあります。したがって、以下の注意事項を必ず守ってください。
● 装置のカバーは絶対に開けないでください。
● 装置が異常な状態だと判断した場合は、弊社指定の業者にご連絡ください。
感電に関する注意
警 告
この装置への供給電圧は AC100Vです。
使用者への感電を防止するために以下の注意事項を必ず守ってください。
● 装置のカバーは絶対に開けないこと。高電圧部に手が触れると、感電することがあります。
● 水のかからない場所へ装置を設置すること。
● 装置のアースが完全に接続されていることを確認すること。
● すべてのコードの接続が正確かつ完全であることを確認すること。
● 装置を患者環境で使用する場合は、追加保護接地線(オプション)を接続すること(FCR PRIMA T2(CR-
IR 392)
)。
● 装置を患者環境で使用する場合は、使用者は装置の外装(カバーおよび金属部)と患者に同時に触れな
いこと。
医療機器の分類
電撃に対する保護の形式による分類
クラス I 機器
電撃に対する保護の程度による分類
適応なし
水の有害な浸水に対する保護の程度による分類
IPX0
空気・可燃性麻酔ガス、又は酸素又は亜酸化窒素・可燃性麻酔ガスのある中での使用の安全による分類
空気・可燃性麻酔ガス、または酸素または亜酸化窒素・可燃性麻酔ガス中での使用に適さない機器
運転モードによる分類
連続運転
1 電磁両立性(EMC)規格
この装置は、電磁両立性(EMC)に関する以下の規格に適合しています。
安全にご使用いただくために
それでも問題が解決しないときは、いったんこの装置の使用を中止し、干渉を起こしている機器のメー
カー、
または弊社指定の業者にご相談ください。
警 告
装置の近くには、強力な電磁波を発生するものを置かないでください。
名称 仕様
安全にご使用いただくために
以外の、付属品、 トランスデューサおよびケーブルの使用は、機器のエミッションの増加またはイミュ
ニティの低下を招く懸念があります。
5. 機器を他の機器と近接または積み重ねて使用しないこと。
近接または積み重ねての使用が必要な場合は、その配置での正常動作を確認すること。
6. 試験項目。(表 1- 表 4)
表1
ガイダンス及び製造業者による宣言 ━ 電磁エミッション ━
1 静電気放電
± 6kV 接触 ± 4kV 接触
± 6kV 接触
床は木材、コンクリート又はセラミックタイ
ルであることが望ましい。床が合成材料で
(ESD)
覆われている場合、相対湿度は少なくとも
IEC 61000-4-2 ± 2kV 気中
安全にご使用いただくために
30 %であることが望ましい。
± 8kV 気中 ± 4kV 気中
± 8kV 気中
電気的ファーストトラン ± 2kV 電源ライン ± 2kV 電源ライン
電源の品質は、標準的な商用又は病院環境
ジェント/バースト
と同じであることが望ましい。
IEC 61000-4-4 ± 1kV 入出力ライン ± 1kV 入出力ライン
± 1kV ± 1kV
ライン-ライン間 ライン-ライン間
サージ 電源の品質は、標準的な商用又は病院環境
IEC 61000-4-5 と同じであることが望ましい。
± 2kV ± 2kV
ライン-接地間 ライン-接地間
< 5 % UT < 5 % UT
(> 95 % UT のディップ) (> 95 % UT のディップ)
0.5 サイクル間 0.5 サイクル間
40 % UT 40 % UT
電源の品質は、標準的な商用又は病院環境
(60 % UT のディップ) (60 % UT のディップ)
電源入力ラインにおけ と同じであることが望ましい。
5 サイクル間 5 サイクル間
る電圧ディップ、短時間 CR-IR 392 の使用者が、電源の停電中にも
停電及び電圧変化 連続した稼働を要求する場合には、CR-IR
70 % UT 70 % UT
IEC 61000-4-11 392 を無停電電源又は電池から電力供給
(30 % UT のディップ) (30 % UT のディップ)
することを推奨する。
25 サイクル間 25 サイクル間
< 5 % UT < 5 % UT
(> 95 % UT のディップ) (> 95 % UT のディップ)
5 秒間 5 秒間
電源周波数 電源周波数磁界は、標準的な商用又は病
(50/60 Hz)磁界 3 A/m 3 A/m 院環境における一般的な場所と同レベル
IEC 61000-4-8 の特性をもつことが望ましい。
備考 UT は、試験レベルを加える前の、交流電源電圧である。
安全にご使用いただくために
推奨分離距離
d = 1.2
放射 RF 3 V/m 3 V/m d = 1.2 80 MHz ~ 800 MHz
IEC 61000-4-3 80 MHz ~ 2.5 GHz
d = 2.3 800 MHz ~ 2.5 GHz
ここで、P は、送信機製造業者によるワット(W)で表し
た送信機の最大出力電力定格であり、d はメートル
(m)
で表した推奨分離距離である。
電磁界の現地調査 a によって決定される固定 RF 送信
機からの電界強度は、各周波数範囲 b における適合レ
ベルよりも低いことが望ましい。
次の記号が表示されている機器の近傍では干渉が生
じるかもしれない。
送信機の周波数に基づく分離距離
送信機の最大出力 m
1 電力定格
W 150 kHz ~ 80 MHz 80 MHz ~ 800 MHz 800 MHz ~ 2.5 GHz
d = 1.2 d = 1.2 d = 2.3
0.01 0.12 0.12 0.23
安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくために
4. 装置の上に腰をかけたり、手などをついて体重をかけたりしないこと。装置のカセッテセット部が破
損して、破片などによってけがをする懸念があります。
5. 装置のカセッテセット部に指を入れないこと。内部のエッジに触れることによって、けがをする懸念
があります。
6. システム感度(S 値)は経時による変動や故障により変動する場合があるため、S 値を撮影の照射線
量設定や AEC(フォトタイマー)の調整には使用しないこと。
7. 画質管理や被曝線量管理のために、S値を照射線量の目安として使用する場合、 またはFNC処理(ノ
イズ抑制処理)を使用する場合は、S 値が変動していないか定期点検を行うこと。
8. 画像に付帯する情報が正しいことを確認のうえ、読影に使用すること。
9. 装置にカセッテを挿入する前に、必ず氏名や生年月日などで患者本人を確認すること。
10. 装置にカセッテを挿入する前に、必ず撮影メニューを確認すること。
11. 装置にカセッテを挿入する前に、画像読み取りのモードになっていることを確認すること。
装置が画像消去モードになっている場合にカセッテを挿入すると、画像が消去されます。
12. 画像の読み取り中に、装置またはカセッテを揺らさないこと。画像にムラができるなど、読影に影響
のある画像が出力される懸念があります。
13. カセッテは、必ずカセッテ排出ランプが点滅(青) してから、
カセッテを取り出すこと。処理中のカセッ
テを引き出そうとすると、 カセッテを取り出せなくなります。
14. 適用外のカセッテを画像読取装置に挿入しないこと。適用外のカセッテを画像読取装置に挿入す
ると、画像の読み取りができません。カセッテは指定されたものを使用してください。
15. 適用外のイメージングプレートをカセッテに装填しないこと。また、イメージングプレートは適切な
カセッテに装填すること。読影に影響のある画像が出力される懸念があります。また、イメージン
グプレート/カセッテ/装置を破損する懸念もあります。
16. 消去ランプは、交換を促すエラー番号が表示されたら交換すること。消去ランプの交換は、弊社指
定の業者に連絡すること。消去ランプが切れると、画像の消去ができなくなります。
17. 画像を読み取る前に、撮影済みのカセッテからイメージングプレートを取り出さないこと。
画像を消失する恐れがあります。
(イメージングプレートから画像を読み取る際の注意事項については、必ず「Z.1 撮影前の注意事
項」を参照して、正しく取り扱うこと。)
18. 架台やカセッテラックなどは本装置専用の製品であるため、他の用途には使用しないこと。また、破
損およびけがの原因になるので、踏み台にする、腰掛ける、肘掛けする、指定外の物を載せるなど、
取扱説明書に記載されている以外の方法で使用しないこと。
19. 装置を設置する机や台は、耐荷重 150kg 以上のものを使用すること。また、十分な面積のある机や
台を使用すること。
1.6.1 表示位置
1 IEC 60825-1:2007 クラス3B
パネルラベル 注意ラベル1
IEC 60825-1:2007 クラス3B
パネルラベル
安全にご使用いただくために
定格銘板
IEC 60825-1:2007 クラス3B
注意ラベル2 パネルラベル
追加保護接地マーク
HHS保証識別ラベル
IEC 60825-1:2007 クラス3B
パネルラベル
定格銘板
外部装置接続用コネクターには、電話線を接続
しないでください。 このコネクターの接続に適合
するのはIEC 60950/UL 60601-1規格のケーブ
注意ラベル3 ルで、かつノンシールドケーブルです。
注意ラベル1
追加保護接地を行う際は、
この端子を使用して
電源ケーブルは、サービス
ください。
エンジニアの指示に従って、
注意ラベル2 選定してください。 追加保護接地マーク カセッテ挿入説明ラベル
名称 意味
レーザー注意
取扱説明書参照
1
安全にご使用いただくために
OFF(電源)
ON(電源)
保護接地(大地)
交流
スタンバイスイッチ
腰掛け禁止表示
製造番号
製造業者
システムは、胸部、腹部、骨部、脊椎、頭部等のエックス線単純撮影のほかに、脊椎腔、気管支、泌尿器等 2
のエックス線造影撮影やエックス線断層撮影などにも使用できます。
製品の概要
システムの主な特徴を次に示します。
1 デジタル画像処理の効果で、見やすく診断能の高いエックス線画像を得られます。
2 入射エックス線に対するラチチュードが広いため、多くのエックス線診断情報を得られます。
3 システムの感度が高いため、被曝エックス線量を低減できます。
4 広いラチチュードの効果と自動感度調整機能のため、エックス線撮影条件の多少のバラツキに
よる影響を受けることがありません。このため、撮影ごとに安定した濃度のエックス線画像を得
られます。
5 撮影情報(患者情報、撮影部位、撮影メニューなど)は装置に接続されているコンソールから入
力します。
6 この装置は、サイズを小さく設計していますので、比較的狭い場所でも設置できます。
7 カセッテを水平に挿入することができ、卓上での操作が容易です。
■ 接続できるコンソール(代表例)
FCR PRIMA T2(CR-IR 392)に接続できるコンソールを次に示します。
• C@RNACORE(CC-WS 674)
• CR Console MINI(CR-IR 348CL)
2 Console
(CC-WS 674、CR-IR 348CL)
DRYPIX PRIMA
(FM-DL 100 )
製品の概要
ハブ
左側面カバー
2
製品の概要
右側面カバー
前面カバー 背面カバー
名称 説明
操作パネル FCR PRIMA T2(CR-IR 392)本体の操作パネル(次ページ参照)
です。
カセッテセット部 撮影済み IP が入ったカセッテを装置内部に取り込むための挿入する部
分です。
主電源スイッチ 通常は ON(“I”)に設定しておきます。
ON( “I” )
:主電源が入ります。
OFF(“O”):主電源が切れます。
電源インレット 装置に電源を供給するための電源インレットです。
外部装置接続用コネクター ネットワークを介して、外部装置と通信するためのコネクターです。
スキャナークリーニングハンドル スキャナーをクリーニングするためのハンドルです。
注 意
• 外部装置接続用コネクターには、電話線を接続しないでください。
このコネクターの接続に適合するケーブルは、 「IEC 60950/UL 60601-1 規格のノンシールドケーブル」
です。
• 電源ケーブルは、付属のもの以外は使用しないでください。
• 電源ケーブルは、電源インレットに強く押し込んで接続してください。
• 電源ケーブルの抜き差しは、コードに無理な力が加わらないよう、本体部分を持って行ってください。
名称 説明
スタンバイスイッチ 装置の電源を ON にしたり、OFF にしたりするスイッチです。装置を単体で
2
起動するときに押します。
エラーやエックス線量オーバー検出でブザー音が鳴っているときに押すと、
ブザー音が停止し、 カセッテのロックが解除されます。
装置の電源をOFFにするときは、 約4秒間、 このスイッチを押し続けてください。
製品の概要
:初期化中 :終了処理中
:コンソール未接続 :コンソール接続中
番号点滅 :エラー/ワーニング表示
● 主電源スイッチをON にしたときの表示
エックス線量
通電/消去 状態表示 オーバー カセッテ カセッテ
表示ランプ LED 消去不完全 排出ランプ 挿入ランプ
表示ランプ
状態
主電源スイッチ ON 点灯(橙色) 点灯 点灯 点灯
2
コンソールのアプリケーション起動
/ FCR PRIMA T2 初期化中
製品の概要
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソール未接続
消灯
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソール接続 点灯(緑色) 消灯 消灯
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソールでの検査未開始
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソールでの検査開始 点灯
→カセッテ挿入可
● スタンバイスイッチをON にしたときの表示
エックス線量
通電/消去 状態表示 オーバー カセッテ カセッテ
表示ランプ LED 消去不完全 排出ランプ 挿入ランプ
表示ランプ
状態
スタンバイスイッチOFF 消灯
スタンバイスイッチON
/コンソールのアプリケーション起動
/ FCR PRIMA T2 初期化中
FCR PRIMA T2 初期化完了
消灯
/コンソール未接続
FCR PRIMA T2 初期化完了 点灯(緑色) 消灯 消灯
/コンソール接続
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソールでの検査未開始
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソールでの検査開始 点灯
→カセッテ挿入可
● スタンバイスイッチをOFF にしたときの表示
エックス線量
通電/消去 状態表示 オーバー カセッテ カセッテ
表示ランプ LED 消去不完全 排出ランプ 挿入ランプ
表示ランプ
状態
FCR PRIMA T2 初期化完了
/コンソール接続
FCR PRIMA T2 終了処理中 点灯(緑色) 消灯 消灯 消灯
スタンバイスイッチOFF 消灯
「線量オーバー IP」、
「撮影に失敗した IP」の状態の IP
は、必ず画像消去を実施します。
また、IP がその日まだ一度も使用されていない場合、
その IP に対して画像の消去が必要です。IP は室内で
保管していても、宇宙線などの自然放射線、または床
や壁などの建材に含まれているラジオアイソトープか 3
らの放射エネルギーを吸収し、蓄積します。この状態
基本操作
の IP をそのまま使用すると、画質の低下を招くことが
あります。
IP を使用する前の注意事項や、 「線量オーバー IP」の
画像を消去する注意事項については、
【Z.1.2 IPを使用する前の注意事項】を参照して
ください。
次の手順で IP の画像を消去します。
1 消去ボタンを押す。
通電/消去表示ランプ 消去ボタン
通電/消去表示ランプの色が緑色から橙色に変わりま
す。
2 カセッテを挿入する。
消去が実行されます。
消去が完了すると、
カセッテ排出ランプが点滅します。
3 カセッテを取り出す。
3.2.1 システムを起動する
電源スイッチを ON にしてください。
初期化が完了し、コンソールが
未接続のときの状態
通電/消去表示ランプ
コンソールのアプリケーションソフトウェアが起動し終
わると、“ユーザー選択画面”が表示されます。
コンソールの操作で FCR PRIMA T2 が接続状態にな
ると、FCR PRIMA T2 の操作パネルの状態表示 LED が
コンソール未接続: 「コンソール未接続」の表示から 「コンソール接続中」の
表示に変わります。またコンソールで検査が開始され
ると、カセッテ挿入ランプ(緑色)が点灯します。
コンソール接続中:
コンソールのアプリケーションソフトウェアが起動しま
す。
1 カセッテが挿入されている場合は、FCR PRIMA
T2 の処理が終了していることを確認してから、カ
セッテを取り出す。
カセッテ排出
ランプが点滅
していること。
3
2
基本操作
コンソールのメイン画面で、 をクリックす
る。
3 以下の確認ダイアログが表示されるので、 「PCを
シャットダウンする」が選択されていることを確認し
[OK]
てから、 をクリックする。
4 モニターの電源をOFF にする。
ヒント
コンソールの操作については、ご使用のコンソール
の取扱説明書を参照してください。
カセッテの画像を読み取る前に、コンソールで患者情
報と検査メニューを登録して患者を撮影します。
撮影画像の読み取りまでの手順を次に示します。
1 コンソールで患者情報を入力して、検査メニュー、
撮影メニューを選択する。
コンソールでの患者情報の登録および検査メニューの
3 操作は、ご使用のコンソールの取扱説明書を参照して
ください。
基本操作
ヒント カセッテガイド
画像読み取りモードの詳細については、ご使用のコ
バーコード窓
ンソールの取扱説明書を参照してください。
2 患者をエックス線撮影する。
ゆっくりとまっすぐ
3 FCR PRIMA T2で画像を読み取る。
注 意
FCR PRIMA T2 にカセッテを挿入して、画像を読み取
• カセッテ挿入スロットにカセッテを挿入すると
る手順を次に示します。
きは、カセッテの表裏や方向を間違えないよ
1. 操作パネルの「カセッテ挿入ランプ」が点灯(緑色) うに確認してください。また、カセッテはゆっ
していることを確認する。 くりとまっすぐに挿入してください。カセッテ
カセッテ挿入ランプ の表裏や方向を間違えて挿入すると、装置の
故障の原因になります。
• カセッテを挿入する場合は、カセッテとカセッ
テセット部の間に指を挟まれないように注意
してください。
・ IPを処理しているときは、スキャナークリー
ニングハンドルを動かさないでください。
主電源スイッチがOFFの場合 主電源スイッチがONの場合
基本操作
主電源スイッチ
スタンバイ
スイッチ
押す
操作パネルの通電/消去表示ランプが点灯し、FCR
PRIMA T2 の初期化動作が開始されます。 FCR PRIMA T2 の初期化動作が開始されます。
FCR PRIMA T2 の起動が完了すると、操作パネルのカ FCR PRIMA T2 の起動が完了すると、操作パネルのカ
セッテ挿入ランプが点灯します。 セッテ挿入ランプが点灯します。
カセッテ カセッテ
挿入ランプ 挿入ランプ
1 操作パネルのスタンバイスイッチを4秒間押し続け
る。
スタンバイ
スイッチ
3
状態表示 LED がオフラインから終了処理中に変わりま
す。FCR PRIMA T2 が終了すると、状態表示 LED が消
基本操作
灯します。
トラブルが起こったら
トラブルと思ったら
ヒント
主電源が入ると、操作パネルのラ
4
ンプと状態表示 LED が点灯し、初
期化が始まります。
トラブルと思ったら
装置内に未送信の画像はあり 画像送信後に終了します。
ませんか ?
押す
トラブルと思ったら
■状態表示 LED
エラーが発生したときやワーニングが必要な事態が発生したときは、ブザーが鳴るとともに、下図に示
す状態表示 LEDで、3 桁のエラー番号が点滅表示されます。エラーやワーニングを解除するときは、ス
タンバイスイッチを押します。
状態表示LED
4
トラブルと思ったら
■エラーやワーニングの解除
エラーやワーニングを解除するときは、 [スタンバイスイッチ]を押します。
[スタンバイスイッチ]を押す
と、状態表示 LED の点滅表示とブザー音が停止します。また、カセッテのロックが解除され、カセッテが
取り出し可能になります。
画像読取ユニットのレーザーパ
レーザーパワー低下 弊社指定の業者にご連絡ください。
ワーが低下しています。
光電子増倍管の高圧スイッチが切
HV-OFF れているため 、 画像の読み取りが 弊社指定の業者にご連絡ください。
できません。
エラー解除後、いったんカセッテを
カセッテが正しい位置に挿入され
カセッテ挿入ミス 取り出し、正しい位置に挿入しなお
ていません。
してください。
エラー解除後、いったんカセッテを
カセッテが正しい位置に挿入され
カセッテ挿入ミス 取り出し、正しい位置に挿入しなお
ていません。
してください。
カセッテの挿入位置が正しくない エラー解除後、カセッテを右奥方向
カセッテロック解除不可
ため、ロックを解除できません。 に押してください。
エラー解除後、カセッテを取り出し、
読取前 IP 排出 画像を読み取れませんでした。 再度、カセッテを挿入して、画像を
読み取ってください。
エラー解除後、カセッテを取り出し、
このサイズの IP には、対応してい
IP サイズ規格外 適合する装置で読み取ってくださ
ません。
い。
エラー解除後、カセッテを取り出し、
IP に画像が残っている可能性があ コンソールから患者情報を登録し
IP 処理失敗
ります。 た後、再度、カセッテを挿入して画
像を読み取ってください。
エラー解除後、カセッテを取り出し
4
カセッテ取出し要求 カセッテを挿入できません。
てください。
トラブルと思ったら
消去ボタンを押して画像の消去を
行ってください。消去には時間が
かかります。
後で消去する場合は、カセッテを取
り出してください。
異常 せん。 ソールを起動してください。
LED に表示された番号を控えてか
エラーが発生したため、システム
xxx* システムダウン ら主電源を OFF にして、弊社指定
を終了します 。
の業者にご連絡ください。
コンソールの状態、接続ケーブル
接続異常 コンソールと接続できません。 およびハブの状態を確認してくだ
さい。
コンソールの状態、接続ケーブル
接続断不可 コンソールとの接続が切れました。 およびハブの状態を確認してくだ
さい。
* 「通電/消去表示ランプ」
「状態表示 LED」
「エックス線量オーバー消去不完全ランプ」 「カセッテ排出
ランプ」
「カセッテ挿入ランプ」が点滅します。状態表示 LED の数字はエラーにより異なります。
注 意
システムダウンの時以外は主電源スイッチをOFFにしないでください。
スキャナー(集光部)や IP が汚れていると、下記のようなスジが見えることがあります。
スジ
このイラストはスジをわかりやすくするため、
強調してあります。
4
トラブルと思ったら
ヒント
画像の縁に約 5mm 程度の白抜けが発生する場合がありますが、装置の不具合によるものではありません。
スキャナクリーニング
ハンドルを回す
注 意
スキャナークリーニングを行う前に、FCR PRIMA T2で画像の読み取りが完了していることを確認してくださ
い。画像の読み取り中にスキャナークリーニングを行うと、読み取った画像に不具合が発生する可能性があ
ります。
4
• IP のクリーニングをしてください。
トラブルと思ったら
IP の表面を乾いた布で拭いてください。
から拭きで落ちない汚れは少量の無水エタノールで拭いてください。
IP の表面が完全に乾いてから使用してください。
注 意
IP のクリーニングを行うときは、以下に注意してください。
• IPを傷つけないよう十分に気をつけてください。
• 消しゴムや他の溶剤は絶対に使わないでください。
• 爪を立てないでください。
• 無水エタノールを大量に使用して拭いたり、 IPの縁が黄変することがあります。
クリーニングを頻繁にすると、
点検では、装置が正常に起動できるか、および起動した装置が接続されている装置と正常に通信できる
かを毎日確認します。お手入れでは、カセッテセット部を清掃します。
日常の点検とお手入れには、 「お客様チェックシート」を利用してください。
「お客様チェックシート」には、
次の項目を記入します。
• 確認 : 点検の日付を記入してください。
• S 値の点検 : S 値を点検した日付を記入してください。
• カセッテセット部 : カセッテセット部を清掃した日付を記入してください。
日常の点検とお手入れ
乾いた布でカセッテセット部を拭きます。
注 意
シンナーやベンジンなどの有機溶剤を使用して清掃しないでください。
5
日常の点検とお手入れ
●確認
確認内容 周期 確認日
/
装置が正常に起動するか? 毎日 /
/
接続されている機器と正常に
通信ができるか?
毎日 /
/
5
/
日常の点検とお手入れ
S 値が変動していないか? 6ヶ月 /
●清掃
清掃箇所 周期 清掃日
/
カセッテセット部 3ヶ月 /
■ 定期保守の実施時期
以下の時期に、保守を行います。
・ 使用期間 1 年目、
または処理枚数約 6,000 枚
・ 使用期間 2 年目、
または処理枚数約 12,000 枚
・ 使用期間 3 年目、
または処理枚数約 18,000 枚
・ 使用期間 4 年目、
または処理枚数約 24,000 枚
・ 使用期間 5 年目、
または処理枚数約 30,000 枚
5 ・ カバー/シャッタ
確認
・ 消去ランプ点灯時間
日常の点検とお手入れ
・ 保護接地
・ 画像/搬送
・ S値
・ エラーログ
日常の点検とお手入れ
・ S値
・ エラーログ
付録A 主な仕様
インチ(inch) : 14 × 17、14×14、10×12、8×10
メトリック (cm) : 15 × 30
(2)カセッテ
● ST 用カセッテ
インチ(inch) : 14 × 17、14×14、10×12、8×10
メトリック (cm) : 15 × 30
オプション
落下防止金具キット、患者環境設置キット
(1)処理能力
IP サイズ インチ(inch) メトリック
(cm)
14 × 17 14 × 14 10 × 12 8 × 10 15 × 30
フィードロードタイム
約 77 約 60 約 67 約 53 約 60 約 50 約 60
(単位 : 秒)
(2)モニター画像表示時間
カセッテ挿入後、モニター表示が完了するまでの時間。
(単位 : 秒)
読み取り画像の インチ(inch) メトリック
(cm)
サイズ
14 × 17 14 × 14 10 × 12 8 × 10 15 × 30
モニター 通常読み 高速読み 通常読み 高速読み 通常読み 通常読み 通常読み
画像表示時間 取りモード 取りモード 取りモード 取りモード 取りモード 取りモード 取りモード
C@RNACORE 約 50 約 39 約 45 約 34 約 42 約 35 約 40
• モニター画像表示時間は、照射線量、
システム接続、設置環境、操作方法などに影響されます。
付録A 主な仕様
(3)フィルムプリント時間
DRYPIX PRIMA(C@RNACORE を通じてネットワーク接続した場合)
(単位 : 秒)
IPタイプ フィルムプリント時間
14 × 17 インチ 約 165
14 × 14 インチ 約 160
• 14 × 17インチのフィルムに出力した場合の値です。
• 6450nC/kg(約 25mR)
で曝射して、MFP(Multi-objective Frequency Processing)の処理を施した画像
をフィルム出力した場合の値です。
• 本装置とC@RNACORE 間の接続には、100Base-TX ケーブルを使用しています。
付録A 主な仕様
FCR PRIMA T2
約 560 約 540 約 392 約 39
(CR-IR 392)
※幅、奥行、高さは突起部を除く。
(単位:mm)
約560
約540
<上面>
約540 約560
付録A 主な仕様
約392
<左側面> <正面>
仕様および外形寸法、質量は改良のため予告なく変更することがあります。
消去
撮影に使用するIP がその日まだ一度も使用され
ていない場合、その IP に対して消去を実施する
必要があります。
消去を実施することで、撮影直前に、IP が蓄積し
た余分なエネルギーを放出させます。
IP は室内に保管しておいても、宇宙線などの自然
放射線、または床や壁などの建材に含まれている
ラジオアイソトープからの放射エネルギーを吸収
し、蓄積します。この状態の IP をそのまま使用す
ると、画質の低下を招くことがあります。
また、
「線量オーバー IP」、
「撮影に失敗した IP」の
状態の IPも、必ず消去を実施します。
付録B IPの取り扱い
保管条件 2 IPを清掃する。
• IP は次に示す環境で保管してください。
未開封時:35ºC 以下
開封時:33ºC 以下、湿度 80% RH 以下
• IP は直射日光や紫外線、各種放射線の当たる
場所には保管しないでください。
• IP を部分的に曲げたり、強い力を加えたりしな
いでください。
日常の取り扱い
• 傷がついて診断に支障があるIP は、使用しな
いでください。
IP の表面を、乾いた布で、下図の A、B の手順で拭きま
• IP はできるだけていねいに取り扱い、傷や汚
す。
れをつけないようにしてください。
• 折り曲げたり、他のものにぶつけたり、床や
テーブルに落としたりしないでください。
クリーニング方法
ヒント A B
IP のクリーニングは、毎週実施していただくことをお
すすめします。
から拭きしても落ちない汚れがある場合
用意するもの
IP は、糸くずが出にくい乾いた布でクリーニング
付録B IPの取り扱い
します。 1 から拭きしても落ちない汚れは、無水エタノール
クリーニングには、次に示す種類の布のどれかを で布を少し湿らせて拭く。(他のクリーニング溶剤
使用してください。 は使用しないでください。)
• 綿製不織布(ベンコット ® など)
注 意
• ガーゼ(綿 100%)
無水エタノールでのクリーニングを頻繁にする
• めがね拭き (トレシー ® など)
と、IP の縁が黄変することがあります。
1 カセッテからIPを取り出す。
2 拭き終わったら乾いた布で軽く拭いてください。
IP の表面が完全に乾いてから使用してください。
注 意
• IPを傷つけないよう十分に気をつけてくださ
い。
• 消しゴムや他の溶剤は絶対に使用しないでく
ださい。
• IP に爪を立てないでください。
• 撮影済みで読み取り前のIPは、光に当てない
でください。
2画像フォーマットの場合
2 画像フォーマットの文字情報のプリント例と、情報の意味を示します。
富士フイルム病院 04001676 A 0000 A 020
(2)IP番号
(1)病院名 (3)EDRモード+メニューコード
(4)システムID+画像番号
(9)患者 ID (13)フィルムマーク
(5)FCR画像処理条件 (14)性別
(10)患者名
(15)年齢または生年月日
G 1.1G#0.9+0.30 R 5TO.3 D 2MO.2 R>L G 1.0G#0.9+0.30 R 5T0.31. D 2MO.2
頭蓋概観 0000000001 フジ タロウ [男] 23才
撮影日 1992.11.27[17:43] 縮率:50% RT-04
L 2.0 S 187 C *1.0*1.0 AP
(6)撮影メニュー名 (8)画像反転マーク (11)撮影日 (17)組処理情報
(12)撮影時刻
付録C フィルム上の文字情報について
(7)規格化条件+補正項目 (16)縮率
項目 内容
(1) 病院名 撮影した病院の名称です。
(2) IP 番号 IP のバーコード番号です。
EDR モードおよびメニューコードです。
(3) EDR モード+メニューコード
(※標準表示ではメニューコードが表示されます。)
システムID:画像読取装置固有の識別コードです。A~Zの1文字(反転表示)
(4) システム ID +画像番号 です。画像番号:その日の何番目に読み取られたかを示す連番です。3 桁の
数字で表します。
(5) FCR 画像処理条件 撮影メニューごとの画像処理条件です。
(6) 撮影メニュー名 撮影したメニューの名称です。
(7) 規格化条件+補正項目 ラチチュード(L)
と感度(S)値、および補正情報(C)
です。
(8) 画像反転マーク 画像を反転をしたときのマークです。
(9) 患者 ID 患者を撮影したときの患者の IDです。
(10)患者名 患者を撮影したときの名前です。
(11)撮影日 画像を撮影した日です。
(12)撮影時刻 IP を登録した時刻です。
(13)フィルムマーク 画像の撮影方向です。
(14)性別 患者を撮影したときの性別です。
(15)年齢または生年月日 患者を撮影したときの年齢、
または生年月日です。
(16)縮率 実寸等倍からの画像の縮率です。
(17)組処理情報 画像の撮影関連の情報です。
(1)病院名 (2)IP番号
(3)EDRモード+メニューコード
(4)システムID+画像番号
(5)FCR画像処理条件
(9)患者ID
(10)患者名
G 1.1G#0.9+0.30 A 5TO.3 D 2MO.2
頭蓋概観 (13)フィルムマーク
R>L
L 2.1 S 277 C *1.0*1.0 AP 0000000001 フジ タロウ [男] 23才
(14)性別
撮影日 1992.11.27[17:43]
縮率:50% RT-04 (15)年齢または生年月日
(8)画像反転マーク
(6)撮影メニュー名 (16)縮率
(17)組処理情報
(7)規格化条件+補正項目(11)撮影日(12)撮影時刻
項目 内容
(1) 病院名 撮影した病院の名称です。
(2) IP 番号 IP のバーコード番号です。
付録C フィルム上の文字情報について
EDR モードおよびメニューコードです。
(3) EDR モード+メニューコード
(※標準表示ではメニューコードが表示されます。)
システムID:画像読取装置固有の識別コードです。A~Zの1文字
(4) システム ID +画像番号 (反転表示)です。画像番号:その日の何番目に読み取られたかを
示す連番です。3 桁の数字で表します。
(5) FCR 画像処理条件 撮影メニューごとの画像処理条件です。
(6) 撮影メニュー名 撮影したメニューの名称です。
(7) 規格化条件+補正項目 ラチチュード(L)
と感度(S)値、および補正情報(C)
です。
(8) 画像反転マーク 画像を反転をしたときのマークです。
(9) 患者 ID 患者を撮影したときの患者の IDです。
(10)患者名 患者を撮影したときの名前です。
(11)撮影日 画像を撮影した日です。
(12)撮影時刻 IP を登録した時刻です。
(13)フィルムマーク 画像の撮影方向です。
(14)性別 患者を撮影したときの性別です。
(15)年齢または生年月日 患者を撮影したときの年齢、
または生年月日です。
(16)縮率 実寸等倍からの画像の縮率です。
(17)組処理情報 画像の撮影関連の情報です。
(2)「エックス線量オーバー消去不完全」のIPについて
下記のような大線量で撮影した IP を画像読取装
置で読み取り後、 「エックス線量オーバー消去不
完全」を示すエラーコードが表示された IP は、消
去ボタンを押して、残像を消去してください。
画像読取装置からIP をいったん取り出して、後で
消去処理をする場合は、16 時間以上待ってから
消去処理をしてください。
付録Z 撮影時の注意事項
<大線量による撮影>
ST-VI : W 管球 約 400mR 以上
下
カセッテ 大線量の撮影に使い続けると、IP がエックス線損
傷(感度劣化)を起こす場合があります。同一の
IP を大線量の撮影に繰り返しての使用は避けて
ください。
AUTO モードで安定した画像を得るための注意
事項を次に示します。 分割なし タテ2分割 ヨコ2分割 4分割
1. 照射野に関する注意事項 .......................(1) ※ 分割撮影時に、未撮影部分があっても可。
2. 頸部領域描出に関する注意事項 ............(2) PRIEF4S、1S 使用時 表 Z-1 に撮影部位や撮影
3. 股関節軸位 -2 に関する注意事項 ............(3) 方法別の PRIEF 対応一覧を示します。また、各
4. 四切カセッテで「パノラマ」撮影する場合 PRIEF の説明と注意事項を示します。
の注意事項 ............................................(4)
【表 Z-1】 部位・方法別の対応に限りPRIEF 一覧
5. EDR画像データ解析に関する注意事項 ...(5)
単純 造影 断層
頭部 4S 4S 4S(パントモは 1)
(1)照射野に関する注意事項 頸部 4S 4S 1S
• IP の中心部(25 mm× 25 mm)を必ず照射野 胸部 4S 4S(食道は 1) 1
内に入れます。分割した場合は分割した IP の 腹部 4S 4S(胃、腸は 1S) 1
中心部を必ず照射野内に入れます。 骨盤 4S 4S 1
上肢 4S 4S 1
(○) (×) 下肢 4S 4S 1
付録Z 撮影時の注意事項
[PRIEF 1 の注意事項]
胸部、腹部、骨盤、上肢、下肢の各断層メニューに
使用されます。
分割領域の中心とは、各分割領域中央の • 分割なしで絞りがある場合は、その形状が IP
25mm × 25mm(黒四角部分) の辺と平行になるようにしてください。
• PRIEF 1で分割撮影する場合は
• あまり小さい照射野にしないでください。
1) 絞らないでください。
必ず IP の各辺の 1/3 以上に照射します。
2) 分割数のすべてを撮影してください。
• 照射野の各辺が造影剤などと重ならないよう
にします。重なった場合には読影に影響があ [PRIEF 1S の注意事項]
る画像が撮影される可能性があります。 頸部・断層、 胃・造影メニューに使用されています。
• 分割なしで絞りがある場合は、その形状が IP
の辺と平行になるようにしてください。
グリーンマーク
頭部全体を入れるときは「頭部のメニュー」を使用
します。
• 咽頭・喉頭撮影の際、正面/側面認識を正しく 四切カセッテ
行うために、照射野の中心に頚部が入るように • 「パノラマ」メニュー(M2004)は、四切撮影領
してください。 域から15 × 30cm の領域だけを取得して画像
を出力します。 四切領域のままで画像を出力
する場合は、 「パノラマ− 2」7004 を使用してく
画像領域 ださい。
付録Z 撮影時の注意事項
だけ同一(1.6 倍以内)にそろえてください。分
割撮影時には、従来どおり目的部位に応じた撮
(3)股関節軸位 –2 に関する注意事項 影線量になるようにコントロールしてください。
• 下図斜線領域内に関心部位をポジショニング AUTO MODE 使用時の TYPE 別注意事項
します。 TYPE(モード) 注意事項
この領域の内側には絞り込まないでください。 皮膚までの情報を抽出することを前提
としています。直接エックス線部が、 入
• 骨頭から大腿骨までの向きは、長辺方向に I
射する被写体外領域が存在するように
沿った向きになるようにポジショニングします。 ポジショニングしてください。
(短辺方向に沿った向きではポジショニングし II 特になし。
ないでください。) III 必ず、Ba 造影剤を使用してください。
1. 被写体外領域に直接エックス線が
入射するようにポジショニングする
必要があります。
骨頭側 7/12 IV
2. 読み取りラチチュードが固定です。
被写体厚に応じて従来どおりに管
電圧をコントロールしてください。
大腿側 読み取りラチチュードが固定です。
V 被写体厚に応じて従来どおりに管電
1/12 圧をコントロールしてください。
VI 特になし。
1/4 1/4 VII 特になし。
TYPE についての詳細は、
【標準画像処理パラメー
ター一覧 取扱説明書】 を参照してください。
(×)
• 被写体厚に応じて従来どおりに管電圧をコン
トロールする必要があります。
Semi IV については次の注意が必要です。
y
付録Z 撮影時の注意事項
b c
a
x
d e
• 上記 5 個の領域に素抜け部(被写体外領域)を
入れないでください。
• 被写体厚に応じて従来どおり管電圧のコント
ロールをする必要があります。
SEMI-AUTO MODE は拡大メニューを中心にプリセッ
トしてあります。
詳細は、【標準画像処理パラメーター 一覧 取扱説
を参照してください。
明書】
• 読影に影響がないことを十分に確認して、画
像処理パラメータを変更してください。画像
処理パラメータなどの、標準の設定を変更す
る際は、読影される医師と相談して、複数の画
像で確認した後、実施してください。
• 左右がわかりにくい部位を撮影する場合は、
鉛文字を入れるなどの対処をして、画像の表
裏を間違えないように注意してください。
付録Z 撮影時の注意事項
保守点検
お つ
お客様チェックシート ................................... 5-3 通電/消去表示ランプ ................... 2-4, 2-5, 3-1
か て
外形寸法 ...................................................... A-4 定期保守 ...................................................... 5-4
外部装置接続用コネクター .......................... 2-3 電源インレット ............................................. 2-3
カセッテセット部 .......................................... 2-3
カセッテセット部の清掃 ............................... 5-2 と
カセッテ挿入ランプ ........................ 2-4, 2-5, 3-4 トラブル ....................................................... 4-1
カセッテの画像の読み取り........................... 3-4
カセッテ排出ランプ ........................ 2-4, 2-5, 3-4 ふ
画像の消去 .................................................. 3-1 フィルムにプリントされる文字情報.............. C-1
き フィルムプリント時間 ................................... A-2
ブザー ................................................... 2-4, 4-4
起動 ............................................... 2-5, 3-2, 3-5 ブッキーの使用 ............................................ Z-1
さ も
撮影に失敗した IP ................................ 3-1, B-1 文字情報 .............................................. C-1, C-2
し モニター画像表示時間 ................................. A-2