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エンジニアリング

基本操作

IM 33M10D10-40

IM 33M10D10-40
初版


はじめに
本書は、システムを生成するためのエンジニアリング手順について説明しています。

● PART-A
システムを生成するためのエンジニアリング手順について説明しています。

Media No. IM 33M10D10-40 (DVD) 1st Edition : Mar. 2008 (YK) IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00
All Rights Reserved. Copyright © 2008, Yokogawa Electric Corporation
ii

CENTUM VPドキュメントマップ
■ エンジニアリング CENTUM VP
エンジニアリング
手順

エンジニアリング エンジニアリング リファレンス


テストガイド 基本操作 IM 33M01A30-40
IM 33M10D20-40 IM 33M10D10-40

CENTUM データ フィールド APCS


アクセスライブラリ ネットワーク 関連説明書
IM 33M05F10-40 関連説明書

■ 操作監視
HISオペレーション 操作監視
IM 33M05D10-40 メッセージ
IM 33M05D20-40

■ ハードウェア関連

通信機器 周辺機器 更新形FCS(FIO用)


IM 33M50D10-40 IM 33M50C10-40 IM 33M50W10-40

制御ステーション 入出力機器
機器 IM 33M50G10-40
IM 33M50E40-40

説明書
■ インストール
電子ドキュメントのみ
CENTUM VP
インストール手順 順番に読むドキュメントのつながり
IM 33M01A20-40 参考として読むドキュメントとのつながり

参考として読むドキュメント

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


iii

安全に使用するための注意事項
■ 本製品の保護・安全および改造に関する注意
・ 本製品および本製品で制御するシステムの保護・安全のため、本製品を取り扱う際は、
説明書に記載されている安全に関する指示事項に従ってください。なお、これらの
指示事項に反する扱いをされた場合、当社は安全性の保証をいたしかねます。
・ この説明書で指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれるこ
とがあります。
・ 本製品および本製品で制御するシステムに対する保護・安全回路を設置する場合は、
本製品外部に別途用意するようお願いいたします。
・ 本製品の部品や消耗品を交換する場合は、必ず当社の指定品を使用してください。
・ 本製品を改造することは固くお断りいたします。
・ 本製品および説明書では、安全に関する以下のようなシンボルマークを使用してい
ます。

「取扱注意」を示しています。製品においては、人体および機器を保護するために、
説明書を参照する必要がある場所に付いています。また、説明書においては、感電
事故など、取扱者の生命や身体に危険が及ぶ恐れがある場合に、その危険を避ける
ための注意事項を記述してあります。

「保護用接地端子」を示しています。機器を操作する前に必ずグランドと接続してく
ださい。

「機能用接地端子」を示しています。機器を操作する前に必ずグランドと接続してく
ださい。

「交流電源」を示します。

「直流電源」を示します。

電源スイッチ「オン」状態を示します。

電源スイッチ「オフ」状態を示します。

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iv

■ 説明書に対する注意
・ 説明書は、最終ユーザまでお届けいただき、最終ユーザがお手元に保管して随時参
照できるようにしていただきますようお願いします。
・ 本製品の操作は、説明書をよく読んで内容を理解したのちに行ってください。
・ 説明書は、本製品に含まれる機能詳細を説明するものであり、お客様の特定目的に
適合することを保証するものではありません。
・ 説明書の内容については、将来予告なしに変更することがあります。
・ 説明書の内容について、もしご不審な点や誤り、記載もれなどお気付きのことがあ
りましたら、当社の説明書作成部署、当社の営業、またはお買い求め先代理店まで
ご連絡ください。

■ 本製品の免責について
・ 当社は、保証条項に定める場合を除き、本製品に関していかなる保証も行いません。
・ 本製品のご使用により、お客様または第三者が損害を被った場合、あるいは当社の
予測できない本製品の欠陥などのため、お客様または第三者が被った損害およびい
かなる間接的損害に対しても、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。

■ ソフトウェア製品について
・ 当社は、保証条項に定める場合を除き、本ソフトウェアに関していかなる保証も行
いません。
・ 本ソフトウェアは、特定された1台のコンピュータでご使用ください。別のコン
ピュータに対してご使用になる場合は、別途ご購入ください。
・ 本ソフトウェアを、バックアップの目的以外でコピーすることは、固くお断りいた
します。
・ 本ソフトウェアの収められている DVD-ROM(オリジナルメディア)は、大切に保管
してください。
・ 本ソフトウェアの逆コンパイル、逆アセンブルなど(リバースエンジニアリング)を
行うことは、固くお断りします。
・ 本ソフトウェアは、当社の事前の承認なしに、その全部または一部を譲渡、交換、転
貸などによって第三者に使用させることは、固くお断りいたします。

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表記上の約束について
■ 説明書中の記号
説明書中の記号は、以下の内容を示します。

● 説明書の中で共通に使用する記号
入力文字列
以下の書体の文字列は、ユーザが実際の操作において入力する内容を示します。
例:
FIC100.SV=50.0

▼記号
本製品のエンジニアリングを行うウィンドウの定義項目に関する説明箇所であることを
示します。
本製品のエンジニアリングを行うウィンドウのヘルプメニューから「ビルダ定義項目一
覧」を選択したときに開くウィンドウを経由して、選択した項目の説明を記載したファ
イルを呼び出すことができます。なお、複数の定義項目が併記されている場合には、複
数の定義項目に関する説明箇所であることを示します。
例:
▼ タグ名、ステーション名
△記号
ユーザが入力する文字列の中の空白文字(スペース)を示します。
例:
.AL △ PIC010 △ -SC
{ }で囲った文字
ユーザが入力する文字列の中の省略可能な文字列を示します。
例:
.PR △ TAG{△ . シート名}

● キー操作やボタン操作の説明の中で使用する記号
[ ]で囲った文字
キー操作やボタン操作の説明の中で、ヒューマンインタフェースステーション(HIS)の
キーボード上のキー、オペレーションキーボード上のキー、ウィンドウ上のボタン名、
また、ウィンドウ上に表示される項目を示します。
例:
機能を切り換えるには[ESC]キーを押します。

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vi
● コマンド文やプログラム文などの書式説明の中で使用する記号
コマンド文やプログラム文などの書式の説明の中では、記号は以下の内容を示します。
< >で囲った文字
ユーザが一定の規則に沿って任意に指定できる文字列を示します。
例:
#define <識別子> <文字列>
…記号
直前のコマンドや引数が繰り返し可能であることを示します。
例:
lmax (arg1, arg2, …)
[ ]で囲った文字
省略可能な文字列を示します。
例:
sysalarm <フォーマット文字列>[, <出力値>…]
| | で囲った文字
ユーザが複数候補から任意に選択できる文字列を示します。
例:

opeguide <フォーマット文字列>[,<出力値>…]
OG,<素子番号>

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■ 説明書中のシンボルマーク
説明書中のシンボルマークは、以下の内容を示します。

取扱
注意
「取扱注意」を示しています。
感電事故など、取扱者の生命や身体に危険が及ぶ恐れがある場合に、その危険を避
けるための注意事項を記述してあります。

警告
「警告」を示しています。
ソフトウェアやハードウェアを損傷したり、システムトラブルになる恐れがある場
合に、注意すべきことがらを記述してあります。

重要
「重要」を示しています。
操作や機能を知る上で、注意すべきことがらを記述してあります。

補足
説明を補足するためのことがらを記述してあります。

参照
参照すべき項目などを記述してあります。
参照先が緑色で表示されている場合は、参照先箇所を呼び出せます。
参照先が黒色で表示されている場合は、参照先箇所を呼び出せません。

■ 図の表記について
説明書に記載されている図では、説明の都合上、強調や簡略化、または一部を省略して
いることがあります。
説明書中のスクリーンイメージは、機能理解や操作監視に支障を与えない範囲で、実際
の表示と表示位置や文字(大/小文字など)が異なる場合があります。また、表示され
ている内容が「表示例」の場合があります。

■ 文字の表記について
説明書に記載されている文字は、説明の都合上、半角カタカナを使用していると読み取
られる箇所がありますが、ユーザが入力する文字列には半角カタカナを使用することは
できません。半角カタカナは使用しないでください。

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viii

著作権および商標
■ 著作権
DVD-ROM や CD-ROM などで提供されるプログラムおよびオンラインマニュアルなどの
著作権は当社に帰属します。
本製品を利用する目的でオンラインマニュアルの必要箇所をプリンタに出力することは
可能ですが、全体の複製は禁止されています。印刷されたマニュアルを別途お買い求め
ください。
オンラインマニュアルを電子的または書面で複製したり(上記出力を除く) 、第三者に譲
渡、販売、頒布(紙媒体、電子媒体、ネットワーク経由の配布など一切の方法を含みます)
することを禁止します。また、無断でビデオ機器その他に登録、録画することも禁止し
ます。

■ 商標
・「CENTUM」 「
、StoryVIEW」および「StoryFINDER」は、 横河電機株式会社の登録商標です。
・「Microsoft」

、Windows」 「
、Windows Vista」「
、Visual Basic」

、Visual C++」および「Visual
Studio」は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標ま
たは商標です。
・ Adobe、Adobe Acrobat、および Acrobat Reader は、アドビシステムズ社の米国およ
び/または各国での商標または登録商標です。
・「Ethernet」は、XEROX Corporation の登録商標です。
・「Java」は、Sun Microsystems,Inc. の登録商標です。
・「MELSEC」は、三菱電機株式会社の登録商標です。
・「Modicon」および「Modbus」は、Schneider Electric 社の登録商標です。
・「Memocon-SC」は、株式会社安川電機の登録商標です。
・「PLC」は、Rockwell Automation 社の登録商標です。
・「SYSMAC」は、オムロン社の登録商標です。
・「SIEMENS」および「SIMATIC」は、Siemens 社の登録商標です。
・「FOUNDATION fieldbus」の「FOUNDATION」は、 フィールドバス協会の登録商標です。
・「SmartPlant」は Intergraph 社の登録商標です。
・「HART」は、HART Communication Foundation の登録商標です。
・ その他、本文中に使われている会社名・商品名は、各社の登録商標または商標です。
・ 本文中の各社の登録商標または商標には、TM、® マークは表示しておりません。

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目次 A-1

CENTUM VP
エンジニアリング基本操作
PART-A システム生成編
IM 33M10D10-40 初版

目 次
PART-A システム生成編
A1. エンジニアリングを始める前に.......................................................... A1-1
A1.1 エンジニアリングの流れ............................................................................... A1-2
A1.2 エンジニアリングの環境............................................................................... A1-4
A1.3 プロジェクト.................................................................................................. A1-5
A1.4 アプリケーション容量................................................................................... A1-6
A1.5 システムビューの操作................................................................................... A1-7
A1.5.1 システムビューの操作概要を知る...................................................................... A1-8
A1.5.2 システムビューを起動する................................................................................... A1-9
A1.5.3 ビルダを起動する..................................................................................................A1-10
A1.5.4 ビルダファイルを編集する.................................................................................A1-11
A1.5.5 ファイルメニューを操作する.............................................................................A1-20
A1.5.6 ツールメニューを操作する.................................................................................A1-22
A1.5.7 ロードメニューを操作する.................................................................................A1-24
A1.5.8 プロジェクトメニューを操作する....................................................................A1-30
A1.5.9 FCS メニューを操作する......................................................................................A1-32
A1.5.10 HIS メニューを操作する......................................................................................A1-33

A2. 新規システムのエンジニアリング...................................................... A2-1


A2.1 手順 1 プロジェクトの確認......................................................................... A2-4
A2.2 手順 2 プロジェクト共通項目の定義......................................................... A2-6
A2.3 手順 3 FCS に関する定義............................................................................. A2-9
A2.4 手順 4 HIS に関する定義........................................................................... A2-18
A2.5 手順 5 バーチャルテストの実行............................................................... A2-22
A2.6 手順 6 定義した内容をダウンロードする................................................ A2-23
A2.7 手順 7 HIS に関する設定を行う................................................................ A2-25
A2.8 手順 8 ターゲットテストの実行............................................................... A2-28
A2.9 手順 9 チューニングパラメータの保存.................................................... A2-29
A2.10 手順 10 プロジェクトデータの保存......................................................... A2-30
A2.11 手順 11 ビルダ定義内容の印字................................................................. A2-31

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< A1. エンジニアリングを始める前に> A1-1

A1. エンジニアリングを始める前に
この章では、CENTUM VPシステムのエンジニアリング全般について説明します。

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< A1.1 エンジニアリングの流れ> A1-2

A1.1 エンジニアリングの流れ
CENTUM VPのエンジニアリングは、システム導入前の仕様検討から始まり、設計、シス
テム生成、デバッグ、スタートアップ、機能の追加変更、保守(システムのレビジョン
アップ)など多様な作業が含まれます。

■ エンジニアリング作業
以下にエンジニアリング作業全体の流れを示します。

仕様検討

基本設計

詳細設計

システム生成

単体テスト

総合テスト

スタートアップ

メンテナンス
(保守)

増設・改造

010101J.ai

図 エンジニアリング作業の流れ

● 仕様検討
I/O リストやプロセスの制御方式、必要なハードウェアの検討を行います。

● 基本設計
実現したい制御機能(連続制御、シーケンス制御、ユニット管理)や操作監視に使用す
るウィンドウをまとめます。

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< A1.1 エンジニアリングの流れ> A1-3
● 詳細設計
基本設計に基づいて連続制御、シーケンス制御、ユニット管理、操作監視ウィンドウの
詳細項目(プログラム構成、データリストの作成)を設計します。

● システム生成
基本設計、詳細設計に基づき、各種ビルダを使用してシステムを構築します。

● 単体テスト
バーチャルテスト機能を使用して、制御ループの動作や操作監視ウィンドウをチェック
します。

● 総合テスト
単体テストで個別にチェックした機能や実行タイミングなどを、実機の FCS を使用して
総合的にチェックします。

● スタートアップ
ターゲットマシンの設置、配線から試運転終了までを行います。

● メンテナンス(保守)
エンジニアリングデータの保存、ハードウェアの点検などを行います。

● 増設・改造
ステーションの増設、各機能の追加・変更を行います。

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< A1.2 エンジニアリングの環境> A1-4

A1.2 エンジニアリングの環境
エンジニアリングの環境は、以下に示す2つの場合が想定されます。
・ ターゲットシステムでエンジニアリングをする
・ ターゲットシステム以外でエンジニアリングをする

新規にエンジニアリングを始める場合は、CENTUM VPのハードウェアがすべて用意され
ていなくても構いません。システム生成機能を搭載したHISがあれば先行してエンジニア
リングができます。本書は、ターゲットシステムのシステム生成機能を搭載したHISでエ
ンジニアリングをする場合を想定して説明します。

■ ターゲットシステムでエンジニアリングをする場合
ターゲットシステムでエンジニアリングする場合は、システム生成機能を搭載した HIS を
使用します。システム生成機能の各ビルダで定義をすると、直接ターゲットマシンに書
き込みがオンラインで行われます。ただし、以下に示す項目は、FCS に対してオフライン
ダウンロードが必要になります。
・ 新規にエンジニアリングをする場合
・ FCS を追加する場合
・ FCS プロパティを変更した場合

以下にハードウェア構成例を示します。
Ethernet

システム生成機能
HIS
を搭載したHIS

制御バス

FCS FCS

010201J.ai

図 ハードウェア構成例

補足 ターゲットシステム以外のシステム生成機能を搭載した PC でエンジニアリングした場合、エンジニアリング
終了時にエンジニアリングデータをターゲットシステムのシステム生成機能を搭載した HIS に反映する必要
があります。

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< A1.3 プロジェクト> A1-5

A1.3 プロジェクト
プロジェクトとは、システム生成機能で作成されるFCSやHISのデータを管理する単位で
す。システム生成機能で定義される各種ビルダファイルは、すべてプロジェクト単位で
管理されます。
プロジェクトには、デフォルトプロジェクト、カレントプロジェクト、およびユーザ定
義プロジェクトの3種類の属性があります。プロジェクト属性変更ツールによって、プロ
ジェクトの属性を変更することができます。

参照 プロジェクト属性変更ツールについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M10A30-40)の「F2.3 プロジェクト属性変更ツール」

■ デフォルトプロジェクト
デフォルトプロジェクトは、システム生成機能をインストールして、最初にシステム
ビューを起動したときに作成されます。
新規にエンジニアリングを行う場合は、デフォルトプロジェクトを使用します。

■ カレントプロジェクト
デフォルトプロジェクト内のいずれかの FCS に対して、オフラインダウンロードが正常
に終了したとき、プロジェクトの属性がデフォルトプロジェクトからカレントプロジェ
クトに変更されます。
カレントプロジェクトは、ターゲットシステムにダウンロードできます。したがって、
カレントプロジェクトは、ターゲットシステム上に 1 つだけ作成できます。

■ ユーザ定義プロジェクト
ユーザ定義プロジェクトは、ターゲットシステムにダウンロードできません。ユーザ定
義プロジェクトは、複数作成することができます。
バーチャルテストをしてターゲットシステムの内容を変更する場合などに使用します。

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< A1.4 アプリケーション容量> A1-6

A1.4 アプリケーション容量
CENTUM VPのFCSには、プラントやプロセスの規模に合わせてさまざまな種類のFCSが用
意されています。また、各FCSにはその種類(ステーションタイプ)ごとに制御の目的や
用途に応じたデータベースタイプがあります。
FCSのステーションタイプによって、使用できる機能ブロックやシーケンス素子の数など
のアプリケーション容量が異なります。

■ FCSのアプリケーション容量
FCS には PFCS、SFCS、LFCS2、LFCS、KFCS2、KFCS、FFCS、APCS、および GSGW など
があります。

参照 ・ FCS ステーションタイプについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.4.1 FCS の新規作成」の「■ ステーションタイプ」
・ FCS データベースタイプについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.4.1 FCS の新規作成」の「■ データベースタイプの設定」

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< A1.5 システムビューの操作> A1-7

A1.5 システムビューの操作
システムビューは、ユーザが定義したビルダファイルを階層的に表示したり、編集のた
めのシステム生成機能を起動する、システム生成機能のメインウィンドウです。
この節では、システムビューの基本的な操作について説明します。

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< A1.5 システムビューの操作> A1-8

A1.5.1 システムビューの操作概要を知る
システムビューは、Windowsのエクスプローラと同じような操作感覚でファイル操作を
行うことができます。以下の操作について説明します。
・ システムビューを起動する
・ ビルダファイルを起動する
・ ビルダファイルを編集する
・ [ファイル]メニューを操作する
・ [ツール]メニューを操作する
・ [ロード]メニューを操作する
・ [プロジェクト]メニューを操作する
・ [FCS]メニューを操作する
・ [HIS]メニューを操作する
System View (CENTUM VP) −DR0001
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:DR0001
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT FIC100 機能ブロック詳細 2008/03/26
+ COMMON FIC101 機能ブロック詳細 2008/03/26
+ BATCH FIC102 機能ブロック詳細 2008/03/26
- FCS0101 FIC103 機能ブロック詳細 2008/03/26
CONFIGURATION FIC104 機能ブロック詳細 2008/03/26
+ SEQ_LIBRARY
+ IOM
SWITCH
MESSAGE
- FUNCTION_BLOCK
DR0001

5個の機能ブロック
010501J.ai

図 システムビューのウィンドウ

■ プロジェクトの概要を知る
システムのインストール後、初回のシステムビュー起動時のみ、デフォルトプロジェク
トを作成することができます。操作はプロジェクト新規作成と同じです。
デフォルトプロジェクトは、FCS にロード可能な唯一のプロジェクトであり、プロジェク
ト内のいずれかの FCS に対しオフラインダウンロードが行われたときにカレントプロジェ
クトとなり、以降、オンラインでのダウンロードによるエンジニアリングが可能になり
ます。カレントプロジェクトの場合は、ターゲットテストが行えます。
カレントプロジェクト以外は、ユーザ定義プロジェクトと呼び、FCS へのロードはできま
せん。ユーザ定義プロジェクトの場合は、FCS シミュレータによるバーチャルテストが行
えます。

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< A1.5 システムビューの操作> A1-9

A1.5.2 システムビューを起動する
システムビューを起動するには、以下の方法があります。
・ Windowsのスタートメニューからシステムビューを起動する

■ Windowsのスタートメニューからシステムビューを起動する
Windows の[ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら[ す べ て の プ ロ グ ラ ム ] −[YOKOGAWA
CENTUM]−[システムビュー]を選択してください。システムビューのウィンドウが表
示されます。

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< A1.5 システムビューの操作> A1-10

A1.5.3 ビルダを起動する
ビルダの起動は、システムビューから行います。システムビューからビルダファイルを
起動するには、以下の2つの方法があります。
・ システムビューのデータリスト部で、編集対象のビルダファイルを選択し、[ファ
イル]メニューの[開く]またはツールバーの[開く]ボタンを選択する

010504J.ai

図 [開く]ボタン

・ システムビューのデータリスト部で、編集対象のビルダファイルを選択し、ダブル
クリックする
System View (CENTUM VP) −WINDOW
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:WINDOW
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT CG0001 グラフィック 2008/03/26
+ COMMON GR0001 グラフィック 2008/03/26
+ BATCH OV0001 グラフィック 2008/03/26
+ FCS0101 TG0101 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
- HIS0164 TG0201 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
CONFIGURATION TG0301 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
- WINDOW TG0401 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
CG0001 TG0501 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
GR0001 TG0601 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
OV0001 TG0701 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
+ TG0101 TG0801 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
+ TG0201
+ TG0301

グラフィックを選択

ファイルをダブルクリックする
010505J.ai

図 システムビューからビルダファイルを選択してビルダを起動する例

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< A1.5 システムビューの操作> A1-11

A1.5.4 ビルダファイルを編集する
ビルダファイルの編集操作のうち、以下の操作を説明します。
・ ビルダファイルをコピーする
・ ショートカットの貼り付けをする
・ ビルダファイルを削除する
・ ビルダファイルを移動する

■ ビルダファイルをコピーする
プロジェクト、FCS、HIS およびウィンドウなどのビルダファイルをコピーすることがで
きます。コピーするには以下の方法があります。
・[編集]メニューを使用してコピーする
・ ドラッグアンドドロップでコピーする

補足 FCS をコピーした場合、同一のタグ名がプロジェクト内に存在することになります。重複しているタグ名を
変更する必要があります。

● 編集メニューを使用してコピーする
1. コピー元のフォルダ、またはファイルを選択し、
[編集]メニューの[コピー]を選
択してください。
- SYSTEM VIEW
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
+ HIS0164 データツリー部でコピー元の
FCS0101を選択する

010506J.ai

図 コピー元のファイルを選択する例

2. コピー先のフォルダを選択し、 [編集]メニューの[貼り付け]を選択してください。
下図は、FCS0101 をコピーし FCS0102 を作成する場合の例です。
- SYSTEM VIEW
- MYPJT
+ COMMON
コピー先のプロジェクト(例ではMYPJT)を選択する
+ BATCH
+ FCS0101
+ HIS0164

010507J.ai

図 コピー先のフォルダを選択する例

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< A1.5 システムビューの操作> A1-12
3. [貼り付け]を実行すると、FCS 新規作成ダイアログが表示されます。
[ステーション番号]は、自動的に空いている番号が設定されます。
FCS新規作成

タイプ 定数 定数2 状態遷移 系統1 ネットワーク 編集

タイプ
ステーションタイプ(T)
AFS40D 二重化フィールドコントロールユニット(FIO用、キャビネット付)
電源二重化(U)
データベースタイプ(A)
汎用形

ステーションアドレス
ドメイン番号(D) 1
ステーション番号(S) 2

コンポーネント
番号(N)

ステーションコメント(M)

ステーションの別名(O)

ステーション状態表示(I)

上位設備名(P)

OK キャンセル

010508J.ai

図 FCS新規作成ダイアログ(貼り付け)

4. FCS 新規作成ダイアログで、
[OK]ボタンをクリックすると下図のように FCS0102
がコピーされます。
[ステーション番号]として[3]を設定した場合は、FCS0103 がコピーされます。
System View (CENTUM VP) −MYPJT
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:MYPJT
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
+ FCS0102
+ HIS0164
コピーされたFCS0102

3個のステーション
010509J.ai

図 編集メニューによるコピーの結果表示例

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< A1.5 システムビューの操作> A1-13
● ドラッグアンドドロップでコピーする
1. コピー元のフォルダ、またはファイルをコピー先のフォルダにドラッグしてくださ
い。
System View (CENTUM VP) −FCS0101
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T)

すべてのフォルダ
- SYSTEM VIEW 名前
- MYPJT FCS0101 コピー中の状態
+ COMMON コピーできない場合は のマークが表示される
+ BATCH
+ FCS0101
+ HIS0164
FCS0101をMYPJTまでドラッグする

0個のオブジェクト
010510J.ai

図 ドラッグアンドドロップによるコピーの実行例

2. コピー先のフォルダでドロップすると、FCS 新規作成ダイアログが表示されます。
FCS新規作成

タイプ 定数 定数2 状態遷移 系統1 ネットワーク 編集

タイプ
ステーションタイプ(T)
AFS40D 二重化フィールドコントロールユニット(FIO用,キャビネット付)
電源二重化(U)
データベースタイプ(A)
汎用形

ステーションアドレス
ドメイン番号(D) 1
ステーション番号(S) 2

コンポーネント
番号(N)

ステーションコメント(M)

ステーションの別名(O)

ステーション状態表示(I)

上位設備名(P)

OK キャンセル

010511J.ai

図 FCS新規作成ダイアログ(ドロップ)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-14
3. FCS 新規作成ダイアログで、
[ステーション番号]を[2]に指定した場合、
[OK]ボ
タンをクリックすると下図のように FCS0102 がコピーされます。
System View (CENTUM VP) −FCS0102
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:FCS0102
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
+ FCS0102
+ HIS0164
コピーされたFCS0102

0個のオブジェクト
010512J.ai

図 ドラッグアンドドロップによるコピーの結果表示例

■ ショートカットウィンドウを作成する
ショートカットの貼り付けは、HIS のウィンドウ定義ファイルについて、ショートカット
元(実体)とショートカット先が同じプロジェクトの場合に実行することができます。
ショートカットは、実体のウィンドウの情報を持ちます。
ショートカットの貼り付けは、データツリー部を選択した場合は、選択したウィンドウ
の下位の階層がすべてショートカットになります。データリスト部を選択した場合は、
下位の階層はショートカットされません。
1. ショートカット元のウィンドウをデータツリー部またはデータリスト部で選択して
ください。
- SYSTEM VIEW CG0001
- MYPJT GR0001
+ COMMON OV0001
+ TG0101
データツリー部またはデータリスト部で
BATCH
+ TG0201
ショートカット元(実体)のウィンドウを選択する
FCS0101
- HIS0164 TG0301
CONFIGURATION TG0401
- WINDOW TG0501
CG0001 TG0601
GR0001 TG0701
OV0001 TG0801
+ TG0101
010513J.ai

図 ショートカット元を選択する例

2. [編集]メニューの[コピー]を選択してください。

[編集]メニューの[切り取り]を選択した場合は、ショートカットの貼り付けはできま
重要 せん。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-15
3. ショートカットの貼り付け先をデータツリー部で選択してください。
- SYSTEM VIEW
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
- HIS0164
CONFIGURATION
- WINDOW ショートカットの貼り付け先にGR0001を選択する
CG0001
GR0001
OV0001
+ TG0101
010514J.ai

図 ショートカット先を選択する例

4. [編集]メニューの[ショートカットの貼り付け]を選択してください。下図のよう
にショートカットウィンドウが作成されます。
- SYSTEM VIEW SHORTCUT0001
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
作成されたショートカットウィンドウ
- HIS0164
CONFIGURATION
- WINDOW
CG0001
- GR0001
SHORTCUT0001
OV0001
010515J.ai

図 ショートカットの貼り付けの結果表示例

ショートカットウィンドウ名は、HIS 内に存在するウィンドウ名に対して重複のないウィ
ンドウ名がつきます。

ショートカットウィンドウ名:SHORTCUTnnnn

ショートカットウィンドウ名は変更可能です。nnnn は 0001 から順番に空いている番号


がつきます。

nnnn:0001 〜 2500

作成されたショートカットウィンドウは、実体のウィンドウに対してのショートカット
となります。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-16

■ ビルダファイルを削除する
システムビューで新規作成したフォルダ、およびファイルのみが削除の対象となってい
ます。

・ 二重化 IOM(入出力モジュール)を削除する場合は、二重化元の IOM を削除してく


重要 ださい。二重化 IOM も同時に削除されます。
・ トレンド収集ペン割り付けのファイルは削除できません。

System View (CENTUM VP) −FCS0102


ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:FCS0102
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
+ FCS0102
+ HIS0164
新規作成したフォルダのみ
削除することができます

0個のオブジェクト
010516J.ai

図 削除できるフォルダ表示例

1. 削除したいフォルダ、またはファイルを選択してください。
2. [ファイル]メニューの[削除]を選択すると、選択されたフォルダまたはファイル
が削除されます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-17

■ ビルダファイルを移動する
ビルダファイルを移動することで、HIS のウィンドウ階層を定義することができます。ビ
ルダファイルの移動は、HIS のウィンドウ定義のみ行うことができます。
データツリー部を選択した場合は、下位にウィンドウ階層があるウィンドウを移動する
と、ウィンドウ階層を含む移動になります。データリスト部を選択した場合は、下位に
階層があれば移動できません。
移動するには以下の 2 つの方法があります。
・[編集]メニューを使って移動する
・ ドラッグアンドドロップで移動する

● 編集メニューを使用して移動する
1. 移動元のフォルダ、またはファイルを選択し、
[編集]メニューの[切り取り]を選
択してください。
- SYSTEM VIEW CG0001
- MYPJT GR0001
+ COMMON OV0001
+ BATCH TG0101
+ FCS0101 TG0201
- HIS0164 TG0301
データツリー部で移動元の
CONFIGURATION TG0401
- ウィンドウTG0101を選択する
WINDOW TG0501
CG0001 TG0601
GR0001 TG0701
OV0001 TG0801
+ TG0101
010517J.ai

図 移動元のフォルダを選択する例

2. 移動先のフォルダを選択し、
[編集]メニューの[貼り付け]を選択してください。
- SYSTEM VIEW
- MYPJT
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
- HIS0164
CONFIGURATION
- WINDOW 移動先のフォルダであるGR0001を選択する
CG0001
GR0001
OV0001
+ TG0101
010518J.ai

図 移動先のフォルダを選択する例

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-18
下図のように TG0101 が GR0001 の下位の階層として表示されます。
System View (CENTUM VP) −GR0001
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:GR0001
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT TG0101 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
- HIS0164
CONFIGURATION 移動によって定義されたウィンドウ階層
- WINDOW
CG0001
- GR0001
+ TG0101
OV0001
+ TG0201
+ TG0301

1個のオブジェクト
010519J.ai

図 編集メニューによる移動の結果表示例

同じ階層内のウィンドウを移動する場合は、データツリー部のウィンドウフォルダを選
択し、
[編集]メニューの[上へ移動]または[下へ移動]を選択してください。

● ドラッグアンドドロップで移動する
移動元のフォルダ、またはファイルをドラッグして、移動先のフォルダにドロップして
ください。
なお、
他の HIS へ移動する場合は、
[Shift]キーを押しながらドラッグアンドドロップを行っ
てください。
System View (CENTUM VP) −TG0101
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) プ

すべてのフォルダ 開いているフォ
- SYSTEM VIEW 名前
- MYPJT1 TG0102
+ COMMON TG0103
+ BATCH TG0104
+ FCS0101 TG0105
- HIS0164 TG0106
CONFIGURATION TG0107
- TG0108
TG0102をドラッグにより移動し、
WINDOW
TG0109
GR0001のフォルダでドロップする
CG0001
GR0001 TG0110
TG0102 移動中の状態
OV0001 TG0111
移動できない場合は のマークが表示される
+ TG0101 TG0112

トレンド表示ペン割り付け定義を選択
010520J.ai

図 ドラッグアンドドロップによる移動の実行例

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-19
下図のように TG0102 が GR0001 の下位の階層として表示されます。
System View (CENTUM VP) −GR0001
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:GR0001
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT TG0102 トレンド表示ペン割り付け 2008/03/26
+ COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
- HIS0164
CONFIGURATION
- WINDOW
移動によって定義されたウィンドウ階層
CG0001
- GR0001
TG0102
OV0001
+ TG0101
+ TG0201

1個のオブジェクト
010521J.ai

図 ドラッグアンドドロップによる移動の結果表示例

同じ階層内のウィンドウを移動する場合は、データツリー部のウィンドウフォルダをド
ラッグにより移動してください。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-20

A1.5.5 ファイルメニューを操作する
ファイルメニューにはファイルに関するコマンドが格納されています。ここではファイ
ルメニューについて説明します。

■ ファイルメニュー一覧
ファイルメニューには以下の機能があります。
表 ファイルメニュー(1/2)
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
ファイル(F) 新規作成(N) プロジェクト(P)... 新しいプロジェクトフォルダを作成
FCS(F)... 新しいFCSフォルダを作成
HIS(H)... 新しいHISフォルダを作成
BCV(B)... 新しいBCVフォルダを作成
CGW(G)... 新しいCGWフォルダを作成
SCS(E)... 新しいSCSフォルダを作成
状態遷移マトリックス(M)... 新しい状態遷移マトリックスファイルを作成
SEBOLユーザ関数(L)... 新しいSEBOLユーザ関数ファイルを作成
SFCシーケンス(Q)... 新しいSFCシーケンスファイルを作成
ユニットプロシジャ(U)... 新しいユニットプロシジャファイルを作成
ユーザカスタムアルゴリズム 新しいユーザカスタムアルゴリズムを作成
(A)... (*1)
ノード(N)... (*2) 新しいノードフォルダを作成
ネスト(E)... (*3) 新しいネストフォルダを作成
IOM(I)... 新しいIOMファイルを作成
トレンド収集ペン割り付け 新しいトレンド収集ペン割り付けファイル
(T)... を作成
ウィンドウ(W)... 新しいウィンドウファイルを作成
コモンブロック(C)... (*4) 新しいコモンブロックファイルを作成
処方グループ(R)... (*4) 新しい処方グループフォルダを作成
Station(O)... システム外の新しいステーションフォルダ
を作成
開く(O) 選択されたエンジニアリングデータを開く
外部ファイル(E) ウィンドウ階層インポート ウィンドウ階層の情報をテキストファイル
(P)... からインポート
ウィンドウ階層エクスポート ウィンドウ階層の情報をテキストファイル
(E)... にエクスポート
削除(D) 選択されたエンジニアリングデータを削除
プロパティ(R) 選択されたファイルのプロパティを表示
ドメインプロパティ 選択されたステーションのドメインプロパティ
(M)... を表示
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
010522J.ai

*1: このメニュー項目は、APCS の場合にのみ選択可能です。


*2: このメニュー項目は、KFCS2、KFCS、FFCS、LFCS2、LFCS、RFCS5、および RFCS2 の場合にのみ選択可能です。
*3: このメニュー項目は、RFCS5、および RFCS2 の場合にのみ選択可能です。
*4: バッチ管理機能のビルダパッケージがインストールされている場合にのみ選択可能です。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-21
表 ファイルメニュー(2/2)
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
ファイル(F) 印刷プレビュー(V) プロジェクトプロパティ
(P) プロジェクトプロパティを印刷プレビュー
ドメインプロパティ
(D) ドメインプロパティを印刷プレビュー
ステーションプロパティ
(S) ステーションプロパティを印刷プレビュー
状態遷移マトリックスリスト
(M) 状態遷移マトリックスリストを印刷プレビュー
SEBOLユーザ関数リスト
(B) SEBOLユーザ関数リストを印刷プレビュー
SFCシーケンスリスト
(F) SFCシーケンスリストを印刷プレビュー
ユニットプロシジャリスト
(U) ユニットプロシジャリストを印刷プレビュー
FCS-Cプログラムリスト
(C) (*1) FCS-Cプログラムリストを印刷プレビュー
ユーザカスタムアルゴリズムリスト ユーザカスタムアルゴリズムリストを印刷
(A) (*2) プレビュー
ノードプロパティ
(N) (*3) ノードプロパティを印刷プレビュー
ネストプロパティ
(E) (*4) ネストプロパティを印刷プレビュー
IOMプロパティ
(I) IOMプロパティを印刷プレビュー
制御ドローイングリスト
(T) 制御ドローイングリストを印刷プレビュー
ウィンドウ階層(W) ウィンドウ階層を印刷プレビュー
ウィンドウリスト
(D) ウィンドウリストを印刷プレビュー
コモンブロックリスト
(O) (*5) コモンブロックリストを印刷プレビュー
印刷(P) プロジェクトプロパティ
(P) プロジェクトプロパティを印刷
ドメインプロパティ
(D) ドメインプロパティを印刷
ステーションプロパティ
(S) ステーションプロパティを印刷
状態遷移マトリックスリスト
(M) 状態遷移マトリックスリストを印刷
SEBOLユーザ関数リスト
(B) SEBOLユーザ関数リストを印刷
SFCシーケンスリスト
(F) SFCシーケンスリストを印刷
ユニットプロシジャリスト
(U) ユニットプロシジャリストを印刷
FCS-Cプログラムリスト
(C) (*1) FCS-Cプログラムリストを印刷
ユーザカスタムアルゴリズムリスト
(A) (*2) ユーザカスタムアルゴリズムリストを印刷
ノードプロパティ
(N) (*3) ノードプロパティを印刷
ネストプロパティ
(E) (*4) ネストプロパティを印刷
IOMプロパティ
(I) IOMプロパティを印刷
制御ドローイングリスト
(T) 制御ドローイングリストを印刷
ウィンドウ階層(W) ウィンドウ階層を印刷
ウィンドウリスト
(D) ウィンドウリストを印刷
コモンブロックリスト
(O) (*5) コモンブロックリストを印刷
システムビューの
システムビューの終了
終了(X)
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
010523J.ai

*1: このメニュー項目は、PFCS、SFCS、および APCS の場合にのみ選択可能です。


*2: このメニュー項目は、APCS の場合にのみ選択可能です。
*3: このメニュー項目は、KFCS2、KFCS、FFCS、LFCS2、LFCS、RFCS5、および RFCS2 の場合にのみ選択可能です。
*4: このメニュー項目は、RFCS5、および RFCS2 の場合にのみ選択可能です。
*5: バッチ管理機能のビルダパッケージがインストールされている場合にのみ選択可能です。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-22

A1.5.6 ツールメニューを操作する
ツールメニューには検査など便利な機能を起動するコマンドが格納されています。ここ
ではツールメニューについて説明します。

■ ツールメニュー一覧
ツールメニューには以下の機能があります。
表 ツールメニュー
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
ツール(T) ビルダクイック起動(Q) ビルダクイック起動ダイアログの呼び出し
タグ重複定義検査(T)... タグ重複定義の検査
全素子/全タグ参照(C)... 全素子/全タグの参照
セルフドキュメント印字(S)... セルフドキュメントの起動
パラメータ印字(P)... チューニングパラメータの印字
名称検索(A)... タグ名の検索
プラント階層ビューワ(V) プラント階層ビューワの表示
ロギング(L)... ユーザコメントのロギングを指定
状態表示設定(D)... 状態表示ビューの設定
環境設定(E)... 環境設定ダイアログの呼び出し
連続チューニングパラメータセーブ(N)... 連続チューニングパラメータセーブツールを起動
連続オフラインロード(O)... 連続オフラインダウンロードツールを起動
ホストファイル
ホストファイルセットの生成
生成 (H) ...
一括アップ フィールド機器から一括してブロックパラメータ値
ロード (U) ... を取得
一括ダウン
フィールドバス (F) (*1) ロード (D) ... フィールド機器に一括してオフラインダウンロード

機器情報表示 (R) ... デバイスパネルの呼び出し

ソフトウェアダウン ソフトウェアダウンロードを行うための、機器設定
ロード (S) ... ダイアログの呼び出し
グラフィックビュー用のグラフィックリンクパーツ
グラフィック 更新ダイアログの呼び出し
リンクパーツの
状態表示/プロダ 制御ドローイングビュー、ロジックチャートビュー、
更新(I)...
クトコントロール およびプロダクトコントロールビュー用のグラ
フィックリンクパーツ更新ダイアログの呼び出し
制御ドローイングリンクパーツを登録したり引用し
制御ドローイング
たりするための制御ドローイングリンクパーツ
リンクパーツマネージャ(M)...
マネージャを起動
SmartPlant Instrumen- CENTUM VPとSmartPlant Instrumentation間でデータ
データ交換(X)
tation(S)... を交換するための、データ交換ツールの起動
SCSタグリスト生成(G)... ProSafe-RS SCSのタグリストを生成
バックアップ設定(U)... プロジェクトバックアップの設定
バックアップ起動(B) プロジェクトバックアップの起動
FCSデータベースチェックツール(H)... FCSデータベースチェックツールの起動
履歴管理DBビューワ(R) 履歴管理データベースビューワの表示
010524J.ai

*1: KFCS2、KFCS、FFCS、RFCS5、および RFCS2 で ALF111 を定義しているステーションのみ有効です。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-23

■ セルフドキュメントを起動する
1. システムビューから[ツール]メニューの[セルフドキュメント印字]を選択して
ください。セルフドキュメント印字ダイアログが表示されます。
セルフドキュメント印字

印字範囲 ヘッダー・フッター 印字種類 目次編集 ドローイング選択印刷

プロジェクト名 MYPJT

全て
メニュー 表紙
目次
全て選択
凡例
全て選択解除 プロジェクト定義
Batch
FCS0101
HIS0164

日付範囲 2008/3/26 2008/3/26

印字開始 終了

Ready
010525J.ai

図 セルフドキュメント印字ダイアログ

2. タブシートの各項目を設定してください。
3. [印字開始]ボタンをクリックすると、セルフドキュメント印字が開始されます。

参照 セルフドキュメントの印字操作については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F19. セルフドキュメント」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-24

A1.5.7 ロードメニューを操作する
ロードメニューにはダウンロードに関するコマンドが格納されています。ここではロー
ドメニューについて説明します。

■ ロードメニュー一覧
ロードメニューには以下の機能があります。
表 ロードメニュー
メニュー メニュー項目 カスケード 機能内容
ロード(L) プロジェクト共通部ダウン
プロジェクトの共通部をダウンロード
ロード(P)
IOMダウンロード(I)... FCSにIOMをダウンロード
FCSチューニングパラメータ
セーブ(T) FCSのチューニングパラメータをセーブ

FCSへのエンジニアリングデータのオフライン
FCSオフラインダウンロード(O) ダウンロード(D)
ダウンロード
HISダウンロード(H) HISにダウンロード
タグリストダウンロード(L)... HISにFCSとBCVのタグリストをダウンロード
状態表示ファイルダウン
ロード(S)... HISに状態表示ファイルをダウンロード

BCVオフラインダウンロード(V) BCVにオフラインダウンロード
タグリスト/ゲートウェイ BCVとHISにSTNのタグリストをダウンロード
情報ダウンロード(D) HISにゲートウェイ情報をダウンロード
BCVオペマークセーブ(M) BCVのオペレーションマークセーブ
CGWダウンロード(C) CGWにオフラインダウンロード
コモンブロックダウンロード
HISにコモンブロックをダウンロード
(B)(*1)
010526J.ai

*1: バッチ管理機能のビルダパッケージがインストールされている場合にのみ選択可能です。

■ プロジェクト共通部をダウンロードする
プロジェクトの情報を HIS、UHMIS にダウンロードします。
プロジェクトフォルダを選択した場合は、プロジェクト内のすべての HIS、UHMIS にダ
ウンロードされます。HIS フォルダを選択した場合は、選択した HIS に対してダウンロー
ドされます。
1. システムビューで、プロジェクトフォルダ、HIS フォルダ、UHMIS の STN フォルダ
を選択してください。
2. [ロード]メニューから[プロジェクト共通部ダウンロード]を選択してください。
プロジェクト共通部がすべての HIS、UHMIS または選択したステーションにダウン
ロードされます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-25

■ FCSに入出力モジュールの定義ファイルをダウンロードする
IOM 定義ファイルを FCS にダウンロードします。操作対象はカレントプロジェクトの
IOM です。
1. システムビューで、カレントプロジェクトの IOM フォルダまたは NODE フォルダ (*1)
を選択してください。
*1: KFCS2、
KFCS、
FFCS、
LFCS2、
LFCS、
RFCS5、
および RFCS2 の場合にのみ NODE フォルダを選択してください。

2. [ロード]メニューから[IOM ダウンロード]を選択してください。IOM ダウンロー


ドダイアログが表示されます。
IOMダウンロード

プロジェクト MYPJT
ステーション FCS0101

1-1AMN11
2-1ACM11
3-1ADM51T
3-1ADM51TDup

OK キャンセル

010527J.ai

図 IOMダウンロードダイアログ

3. 制御入出力のファイルを選択した場合は、カードの選択ダイアログが表示されます。
カードの選択

IOM定義ファイル 1-1AMN11
1 : AAM11
2 : AAM51
3 : AAM21
4 : AAM11
5 : AAM51
6 :
7 :
8 :
9 :
10 :
11 :
12 :
13 :
14 :
15 :
16 :

OK キャンセル

010528J.ai

図 カードの選択ダイアログ

4. カードの選択ダイアログに表示された入出力モジュールの定義ファイルを選択して
ください。
5. [OK]ボタンをクリックすると、入出力モジュールの定義ファイルがダウンロードさ
れます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-26

■ FCSのチューニングパラメータを保存する

制御ドローイングビルダまたは機能ブロック一覧ビルダを開いていると、そのドローイ
重要 ングに含まれている機能ブロックはチューニングパラメータをセーブすることができま
せん。

FCS のチューニングパラメータを、ステーション単位で保存します。操作対象はカレント
プロジェクトの FCS フォルダです。
1. システムビューで、カレントプロジェクトの FCS フォルダを選択してください。
2. [ロード]メニューから[FCS チューニングパラメータセーブ]を選択してください。
FCS のチューニングパラメータが、HIS に保存されます。

また、バーチャルテスト実行中は、テスト対象となっている FCS のチューニングパラメー


タもセーブすることができます。

■ FCSにオフラインダウンロードを行う

FCS にオフラインダウンロードすると、ダウンロードの対象になっている FCS の機能は


重要 すべて停止します。

FCS ビルダで定義したデータを、一括して FCS にオフラインダウンロードします。操作


対象はデフォルトプロジェクトおよびカレントプロジェクトの FCS フォルダです。
1. システムビューで、デフォルトまたはカレントプロジェクトの FCS フォルダを選択
してください。
2. [ロード]メニューから[FCS オフラインダウンロード]−[ダウンロード]を選択
してください。
FCS オフラインダウンロードの確認ダイアログが表示されます。
3. FCS オフラインダウンロードの確認ダイアログで、 [OK]ボタンをクリックしてくだ
さい。
カレントプロジェクトの FCS フォルダを選択した場合は、FCS チューニングパラメー
タセーブの確認ダイアログが表示されます。
4. FCS チューニングパラメータセーブの確認ダイアログで、 [はい]ボタン、または[い
いえ]ボタンをクリックしてください。
[はい]ボタンをクリックした場合は、チューニングパラメータがセーブされたあと
で、オフラインダウンロードが行われます。
[いいえ]ボタンをクリックした場合は、FCS チューニングパラメータセーブは行わ
れずにオフラインダウンロードが行われます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-27

■ HISの定義をダウンロードする
HIS の定義ファイルを HIS にダウンロードします。操作対象はプロジェクトフォルダまた
は HIS フォルダ以下の階層です。
プロジェクトフォルダを選択した場合は、プロジェクト内のすべての HIS にダウンロー
ドされます。HIS フォルダを選択した場合は、 選択した HIS に対してダウンロードされます。
ウィンドウを選択した場合は、そのウィンドウの属する HIS に対してダウンロードされ
ます。
1. システムビューで、プロジェクトフォルダ、HIS フォルダ、またはファイルを選択し
てください。
2. [ロード]メニューから[HIS ダウンロード]を選択してください。
3. HIS の定義ファイルが HIS にダウンロードされます。

■ FCSまたはBCVのタグリストをダウンロードする
FCS または BCV に接続されている制御ステーションのタグリストを、選択したステーショ
ンにダウンロードします。
BCV を選択した場合は、BCV に接続されている制御ステーションのタグリスト、および
BCV に指定した上位/下位ゲートウェイが持つゲートウェイ情報ファイルを、選択した
ステーションにダウンロードします。
1. [ロード]メニューから[タグリストダウンロード]を選択してください。タグリス
トダウンロードダイアログが表示されます。
TagList Down Load
Project

MYPJT 表示

TagListStation Equalize To Station


FCS0101 HIS0164
FCS0102
BCVV0103

ALL ALL

参照プロジェクト:MYPJT

イコライズ 閉じる
010529J.ai

図 タグリストダウンロードダイアログ

2. タグリストダウンロードダイアログで、プロジェクトを選択し、 [表示]ボタンをク
リックすると、 [TagListStation]と[Equalize To Station]のリストビューに選択した
プロジェクトのステーションが表示されます。
3. [TagListStation]と[Equalize To Station]のリストビューからステーションを選択し
てください。 [ALL]ボタンをクリックした場合は、表示されたすべてのステーショ
ンが選択されます。
4. [イコライズ]ボタンをクリックしてください。FCS または BCV のタグリスト情報が
[Equalize To Station]で選択したステーションにダウンロードされます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-28

■ 状態表示ファイルをダウンロードする
1つまたは複数の状態表示ファイルを、選択したステーションに対してダウンロードし
ます。操作対象は DISPLAY フォルダ、LOGICCHART フォルダ、またはフォルダ内の状態
表示ファイルです。
1. システムビューで、DISPLAY フォルダ、LOGICCHART フォルダ、または状態表示ファ
イルを選択してください。
2. [ロード]メニューから [状態表示ファイルダウンロード] を選択してください。ステー
ションの選択ダイアログが表示されます。
3. ステーションの選択ダイアログでダウンロード先のステーションを選択してくださ
い。
4. [OK]ボタンをクリックすると、状態表示ファイルが、選択したステーションに対し
てダウンロードされます。

■ BCVにオフラインダウンロードを行う
タグリストビルダの定義内容を、BCV、HIS、UHMIS にオフラインダウンロードします。
操作対象はカレントプロジェクトの BCV フォルダです。
1. システムビューで、カレントプロジェクトの BCV フォルダを選択してください。
2. [ロード]メニューから[BCV オフラインダウンロード]を選択してください。選択
した BCV、HIS、および UHMIS に対してタグリストビルダの定義内容がオフラインダ
ウンロードされます。

■ タグリストまたはゲートウェイ情報をダウンロードする
ステーションのタグリストを BCV、HIS、および UHMIS に、ゲートウェイ情報を HIS と
UHMIS にダウンロードします。
1. STN フォルダを選択してください。
2. [ロード]メニューから[タグリスト/ゲートウェイ情報ダウンロード]を選択して
ください。タグリストまたはゲートウェイ情報がダウンロードされます。

補足 本システムに接続したμXL を操作監視するには、ステーション(STN)を作成し、タグリストを HIS と BCV


にダウンロードする必要があります。

■ BCVのオペレーションマークを保存する
BCV のオペレーションマークを保存します。操作対象はカレントプロジェクトの BCV-H、
または BCV-L のフォルダです。
1. システムビューで、カレントプロジェクトの BCV-H、または BCV-L のフォルダを選
択してください。
2. [ロード]メニューから[BCV オペマークセーブ]を選択してください。
BCV オペマークセーブ確認ダイアログが表示されます。
3. 確認ダイアログで[OK]ボタンをクリックしてください。
選択した BCV のオペレーションマークが保存されます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-29

■ CGWダウンロードを行う
CGW の定義内容を、 CGW にオフラインダウンロードします。操作対象はカレントプロジェ
クトの CGW フォルダです。
CGW ダウンロードは、制御バス経由で行われます。
1. システムビューで、カレントプロジェクトの CGW フォルダを選択してください。
2. [ロード]メニューから [CGW ダウンロード]
を選択してください。CGW の定義内容が、
選択した CGW に対してオフラインダウンロードされます。

■ コモンブロックをダウンロードする
コモンブロックの定義内容を、プロセス管理構成ビルダで定義した処方グループのすべ
てのサーバステーションにダウンロードします。この実行は、バッチ管理機能のビルダ
パッケージがインストールされている場合にのみ可能です。
1. システムビューで、コモンブロックフォルダまたはコモンブロックファイルを選択
してください。
2. [ロード]メニューから[コモンブロックダウンロード]を選択してください。コモ
ンブロックダウンロードダイアログが表示されます。
3. [OK]ボタンをクリックすると、コモンブロックの定義内容が、サーバステーション
にダウンロードされます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-30

A1.5.8 プロジェクトメニューを操作する
プロジェクトメニューにはプロジェクトに関するコマンドが格納されています。ここで
はプロジェクトメニューについて説明します。

■ プロジェクトメニュー一覧
プロジェクトメニューには以下の機能があります。
表 プロジェクトメニュー
メニュー メニュー項目 機能内容
プロジェクト(P) プロジェクトを開く(O)... 既存プロジェクトの表示
プロジェクトを閉じる(C) プロジェクトの非表示
無効素子の解決(S) プロジェクト共通部の修正の結果「無効
素子」となった機能ブロック/素子を修
正および再コンパイル
010530J.ai

■ プロジェクトを開く
既存のプロジェクトをシステムビューに表示します。操作対象はユーザ定義プロジェク
トです。
1. システムビューの[プロジェクト]メニューから[プロジェクトを開く]を選択し
てください。プロジェクトを開くダイアログが表示されます。
プロジェクトを開く ?

場所(I) BKProject

MYPJT
PJT02

プロジェクト名(N) 開く
(O)
キャンセル

010531J.ai

図 プロジェクトを開くダイアログ

2. プロジェクトを開くダイアログのフォルダ一覧表示で目的のプロジェクトを選択し
てください。
3. [開く]ボタンをクリックすると、指定したプロジェクトのフォルダがシステムビュー
に表示されます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-31

■ プロジェクトを閉じる
システムビューで選択しているプロジェクトを、システムビューに表示しないようにし
ます。操作対象はユーザ定義プロジェクトです。
1. システムビューでユーザ定義プロジェクトを選択してください。
2. [プロジェクト]メニューから[プロジェクトを閉じる]を選択してください。
3. 選択したプロジェクトが、システムビューで非表示となります。

■ 無効素子の解決
無効素子の修正および再コンパイルを行います。非カレント属性のプロジェクトの場合
は、必要なプロジェクト共通部のファイルを FCS ダウンロードファイルに取り込みます。

バーチャルテスト中に無効素子の解決を行っても、FCS へのプロジェクト共通部のファイ
重要 ルの取り込みは行われません。

1. システムビューでプロジェクトを選択してください。
2. [プロジェクト]メニューから[無効素子の解決]を選択してください。
FCS 状況表示ダイアログが表示されます。
3. FCS 状況表示ダイアログで、無効素子の解決を行いたい FCS のチェックボックスを
チェックし、 [開始]ボタンをクリックしてください。
無効素子が解決されます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-32

A1.5.9 FCSメニューを操作する
FCSメニューにはFCSに関するコマンドが格納されています。ここではFCSメニューにつ
いて説明します。

■ FCSメニュー一覧
FCS メニューには以下の機能があります。
表 FCSメニュー
メニュー メニュー項目 機能内容
FCS(C) エラーの検査(E) FCS内のエンジニアリングデータの整合性をチェック
資源情報(R)... FCSの機能ブロック情報を表示
テスト機能(S) テスト機能を起動
一括ジェネレーション(L)... 一括ジェネレーションダイアログを表示
010532J.ai

■ テスト機能を起動する
FCS のテスト機能を起動します。
1. システムビューで FCS フォルダを選択してください。
2. [FCS]メニューから[テスト機能]を選択してください。
3. 選択した FCS に対してテスト機能が起動されます。

参照 テスト機能については、以下を参照してください。
エンジニアリングテストガイド(IM 33M10D20-40)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A1.5 システムビューの操作> A1-33

A1.5.10 HISメニューを操作する
HISメニューにはHISに関するコマンドが格納されています。ここではHISメニューについ
て説明します。

■ HISメニュー一覧
HIS メニューには以下の機能があります。
表 HISメニュー
メニュー メニュー項目 機能内容
HIS(I) Virtual HIS(U)(*1) 操作監視機能をバーチャルモードで起動
010533J.ai

*1: 拡張テスト機能パッケージがインストールされている場合にのみ選択可能です。

■ 操作監視機能をバーチャルモードで起動する
1. システムビューで HIS フォルダを選択してください。
2. [HIS]メニューから[Virtual HIS]を選択してください。
3. 選択した HIS に対して操作監視機能がバーチャルモードで起動されます。

参照 操作監視機能のバーチャルモードでの起動については、以下を参照してください。
エンジニアリングテストガイド(IM 33M10D20-40)の「D2.2 バーチャル HIS の単独起動と終了」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


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< A2. 新規システムのエンジニアリング> A2-1

A2. 新規システムのエンジニアリング
この章では、新規に CENTUM VP システムをエンジニアリングする手順を説明します。新
規システムのエンジニアリング作業は、システム生成機能を搭載したターゲットシステ
ムの HIS でエンジニアリングをする場合を想定しています。
エンジニアリング作業の説明に先だって、エンジニアリング作業前の確認とエンジニア
リング作業全体の流れを説明します。そのあとに、個々のエンジニアリングを、作業の
流れに沿って説明します。
Ethernet

システム生成機能
HIS
を搭載したHIS

制御バス

FCS FCS

020001J.ai

図 ハードウェア構成例

■ エンジニアリング作業前の確認
エンジニアリング作業前の確認事項について説明します。
CENTUM VP のエンジニアリング作業を開始する前に、仕様検討、基本設計、詳細設計で
以下の項目を確定しておくことが必要です。
・ システム構成
・ FCS のデータベースタイプ
・ I/O リストで決定した入出力モジュールの情報
・ 制御方式の仕様(連続制御、シーケンス制御、ユニット管理)
・ 操作監視ウィンドウの仕様

また、システム生成を開始する前に、以下の作業を完了していることが必要です。
・ システム生成機能と操作監視機能のインストール
・ インストール後の設定
・ プロジェクトの作成
・ プロジェクトフォルダ内にターゲットシステムの FCS、HIS のフォルダを作成(プロ
ジェクトを作成すると、FCS が 1 つ、HIS が 1 つ自動的に作成されます。

参照 CENTUM VP のシステム生成機能、操作監視機能のインストール方法とインストール後の設定については、以
下を参照してください。
CENTUM VP インストール手順(IM 33M01A20-40)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2. 新規システムのエンジニアリング> A2-2

■ エンジニアリング作業の流れ
エンジニアリング作業の流れを以下に示します。

エンジニアリング作業の開始

手順1 プロジェクトの確認
プロジェクトフォルダ内にターゲットシステムで必要なFCS、HISのフォルダが
作成されているか確認します。

手順2 プロジェクト共通項目の定義
プロジェクト内で共通する項目を定義します。プロジェクト共通項目として
以下のものがあります。
・アラーム重要度
・アラームステータス文字列
・アラーム処理テーブル
・ブロックステータス文字列
・プラント階層
・工業単位記号
・スイッチ位置ラベル
・オペレーションマーク
・ステータス変更指令文字列
・セキュリティ

手順3 FCSに関する定義
以下の項目を定義します。
・設備
・FCS共通項目
・入出力モジュールの新規作成
・連続制御機能の定義
・シーケンス制御機能の定義
・ユニット管理の定義

手順4 HISに関する定義

以下の項目を定義します。
・HIS定数
・ファンクションキー
・スケジューラ
・トレンド
・パネルセット
・シーケンスメッセージ
・グラフィックビュー
・ヘルプメッセージ
・ウィンドウ階層

020002J.ai

図 エンジニアリング作業の流れ(1/2)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2. 新規システムのエンジニアリング> A2-3
A

手順5 バーチャルテストの実行
テスト機能を起動して、ユーザが作成したソフトウェアをテストします。
デフォルトプロジェクトの場合、バーチャルテスト機能が起動します。

手順6 定義した内容をダウンロードする
ステーションアドレスやVネットの接続状態など、ハードウェアをチェックして
から各種ビルダで定義した内容を、ダウンロードします。
・プロジェクト共通項目をダウンロード
・FCS関連の定義内容をダウンロード
・HIS関連の定義内容をダウンロード

手順7 HISに関する設定を行う
・HIS設定ウィンドウでの設定
・トレンド参照パターンの設定

手順8 ターゲットテストの実行
テスト機能を起動して、ユーザが作成したソフトウェアをテストします。
カレントプロジェクトの場合、ターゲットテスト機能が起動します。
ターゲットテストでは、実機を使用してのテストとなります。

手順9 チューニングパラメータの保存
ターゲットテスト中に設定したチューニングパラメータを保存します。

手順10 プロジェクトデータの保存
ハードウェアの故障などに備えて、プロジェクトデータをMOなどの媒体に保存
します。

手順11 ビルダ定義内容の印字
システムの保守や将来の増設・改造のために、完成ドキュメントとして各種ビル
ダの定義内容を紙に印字します。

エンジニアリング作業の終了
020003J.ai

図 エンジニアリング作業の流れ(2/2)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.1 手順 1 プロジェクトの確認> A2-4

A2.1 手順 1 プロジェクトの確認
システム生成対象プロジェクトと、そのプロジェクトフォルダ内に必要な FCS や HIS の
フォルダが作成されているかを確認します。ターゲットシステムに必要な FCS や HIS の
フォルダが作成されていない場合は、必要なフォルダを作成します。

■ 使用するプロジェクト
新規にエンジニアリングする場合は、必ずデフォルトプロジェクトを使用します。デフォ
ルトプロジェクトは、システム生成機能をインストールしたあと、システムビューを初
めて起動したときに作成されます。
すでにデフォルトプロジェクトが作成されている場合、新規にプロジェクトを作成する
と、作成されたプロジェクトはすべてユーザ定義プロジェクトになります。ユーザ定義
プロジェクトは、ターゲットシステムにダウンロードできません。
デフォルトプロジェクト内の FCS に対して、オフラインダウンロードが正常に終了した
とき、プロジェクト属性がデフォルトプロジェクトからカレントプロジェクトに変わり
ます。

■ デフォルトプロジェクトフォルダ内の確認
デフォルトプロジェクトフォルダを作成するとき、ターゲットシステムに必要な FCS、
HIS も作成します。デフォルトプロジェクトフォルダに作成したシステム構成(FCS、HIS
の構成)とターゲットシステムの構成を確認します。
System View(CENTUM VP)- SYSTEM VIEW
ファイル(F) 編集(E) 表示(V) ツール(T) ロード
(L) プロジェクト
(P) FCS(C) HIS(I) ヘルプ(H)
a 87
z
すべてのフォルダ 開いているフォルダ:SYSTEM VIEW
- SYSTEM VIEW 名前 種類 更新日時
- MYPJT
COMMON
+ BATCH
+ FCS0101
+ HIS0164
+ PJT01

レディ

ツリービュー リストビュー
020301J.ai

図 システムビュー

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.1 手順 1 プロジェクトの確認> A2-5
ターゲットシステムとカレントプロジェクトフォルダ以下の構成が異なる場合は、ター
ゲットシステムに必要な FCS や HIS のフォルダを作成します。
以下に作成手順を示します。

● FCS フォルダの作成
FCS を新規作成すると、その FCS のデータベースを管理する FCS フォルダが作成されます。
FCS の新規作成は、FCS 新規作成ダイアログで行います。システムビューでプロジェクト
フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]−[FCS...]を選択す
ると、FCS 新規作成ダイアログが表示されます。

参照 FCS の新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.4.1 FCS の新規作成」

● FCS フォルダ作成時の注意事項
ステーションタイプ、データベースタイプ、ステーションアドレスは一度設定すると変
更できません。変更する場合は、一旦その FCS を削除してから新規に FCS を作成し直し
てください。

FCS にエンジニアリングデータをダウンロードしたあとで、FCS のプロパティを変更する


重要 場合、オフラインダウンロードが必要になります。

● HIS フォルダの作成
HIS を新規作成すると、その HIS のデータベースを管理する HIS フォルダが作成されます。
HIS の新規作成は、HIS 新規作成ダイアログで行います。システムビューでプロジェクト
フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]−[HIS...]を選択すると、
HIS 新規作成ダイアログが表示されます。

参照 HIS の新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.4.2 HIS の新規作成」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.2 手順 2 プロジェクト共通項目の定義> A2-6

A2.2 手順 2 プロジェクト共通項目の定義
プロジェクト内で共通して使用する項目を定義します。システムビューでプロジェクト
フォルダ以下の[COMMON]フォルダを選択すると、リストビューに各ビルダファイル
名がリスト表示されます。ビルダファイル名をダブルクリックすると、そのビルダが起
動します。
以下の項目について必要に応じて定義します。なお、プロジェクト共通項目は以下のい
ずれから定義しても構いません。
・ アラーム重要度
・ アラームステータス文字列
・ アラーム処理テーブル
・ ブロックステータス文字列
・ プラント階層
・ 工業単位記号
・ スイッチ位置ラベル
・ オペレーションマーク
・ ステータス変更指令文字列
・ セキュリティ

■ アラーム重要度の定義
アラームの重要度には「重警報」

、中警報」「
、軽警報」

、記録警報」「
、参考警報」があります。
アラーム重要度ビルダで各警報ごとに警報動作を定義します。

参照 アラーム重要度については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E10.2 アラーム重要度」

■ アラームステータス文字列の定義
フェースプレートブロック、SFC ブロック、ユニット計器用にユーザが任意のアラームス
テータス文字列を定義することができます。
アラームステータス文字列は、ユーザ定義アラームステータス文字列ビルダで定義しま
す。

参照 アラームステータス文字列については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E10.4 アラームステータスの文字列とアラーム処理」の「■ ユー
ザ指定のアラームステータス文字列」

■ アラーム処理テーブルの定義
アラーム処理レベルごとに、各アラーム処理レベルのそれぞれのアラームに対して表示
色と、アラーム重要度を定義することができます。これらは、アラーム処理テーブルビ
ルダで定義します。

参照 アラーム処理テーブルについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E10.4 アラームステータスの文字列とアラーム処理」の「■ アラー
ム処理」

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< A2.2 手順 2 プロジェクト共通項目の定義> A2-7

■ ブロックステータス文字列の定義
フェースプレートブロック、ユニット計器用にユーザが任意のブロックステータス文字
列を定義することができます。ブロックステータス文字列は、ユーザ定義ブロックステー
タス文字列ビルダで定義します。

参照 ・ フェースプレートブロックのブロックステータス文字列については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「D4.3.2 フェースプレートブロックのブロックステータス」
・ ユニット計器のブロックステータス文字列については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「D6.5.2 ユニットステータス」

■ プラント階層の定義
プラントの操業形態などに合わせた設備が必要になった場合に、プラント階層ビルダを
使用して、カスタム設備を登録することができます。カスタム設備を使用して、ユーザ
の用途に合った階層構造を実現できます。

参照 プラント階層については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E7. プラント階層」

■ 工業単位記号の定義
工業単位記号とは、流量や圧力などのデータに付く単位のシンボルです。ほとんどの工
業単位記号は、あらかじめシステムで用意されていますが、ユーザが任意の工業単位記
号を定義することもできます。工業単位記号は、工業単位記号ビルダで定義します。

参照 工業単位記号については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E6.1 計器図の構成」の「■ 工業単位記号−パラメータ表示部」

■ スイッチ位置ラベルの定義
スイッチ位置ラベルビルダで、電動機操作ブロックやスイッチ計器ブロックなどの一部
の機能ブロックのスイッチに表示されるラベルを定義します。

参照 スイッチ位置ラベルについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E6.2 スイッチ位置ラベル」

■ オペレーションマークの定義
機能ブロックにオペレーションマークを付けると、一時的に機能ブロックの操作権限を
変更することができます。オペレーションマークは、オペレーションマークビルダで定
義します。

参照 オペレーションマークについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F3.5 オペレーションマーク」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.2 手順 2 プロジェクト共通項目の定義> A2-8

■ ステータス変更指令文字列の定義
ステータス変更指令文字列ビルダで、ユニット計器のブロックステータス変更指令文字
列を定義します。

参照 ステータス変更指令文字列については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「D6.5.4 ユニット計器のモード変更指令およびステータス変更指令」

■ セキュリティの定義
CENTUM VP のセキュリティにより HIS を操作するオペレータの権限を特定したり、HIS
の操作監視範囲を特定します。
CENTUM VP のセキュリティは、HIS にログオンするユーザ名とそのユーザが属するユー
ザグループ名や役割区分などを定義します。ユーザグループ名には、プロジェクトの操
作監視範囲を定義します。CENTUM VP のセキュリティは、セキュリティビルダで定義し
ます。

補足 HIS 定数ビルダのプリンタタブシート、オープン I/F タブシートで設定するユーザグループ名は、セキュリティ


ビルダで定義したユーザグループ名を使用します。
プロジェクトで共通して使用するセキュリティの他に、HIS ごとに設定できる HIS セキュリティもあります。
HIS セキュリティは HIS 定数ビルダで定義します。

参照 CENTUM VP のセキュリティについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F3. セキュリティ」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-9

A2.3 手順 3 FCS に関する定義


ここでは、プラントの制御に必要な連続制御機能、シーケンス制御機能、ユニット管理
などを定義します。以下の項目について定義します。
・ 設備
・ FCS 共通項目
・ 入出力モジュールの新規作成
・ 連続制御機能
・ シーケンス制御機能
・ ユニット管理

■ 設備の定義
設備ビルダで、
制御ドローイング設備の上位に位置する設備オブジェクト名(上位設備名)
を指定します。上位設備名を指定しない場合は、その制御ドローイングが属するステー
ションが上位設備になります。上位設備名は、カスタム設備の設備名のみ指定できます。
設備ビルダの起動は、システムビューで FCS フォルダ以下の[CONFIGURATION]フォル
ダを選択し、リストビューで[Equipment]ファイルをダブルクリックします。

参照 制御ドローイングの上位設備名の指定については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E7.2.2 カスタム設備(ユニット設備以外)の登録」の「■ 上位設
備名」の「● ドローイングの上位設備名の指定」

■ FCS 共通項目の定義
FCS 定数ビルダで、FCS 内で共通の値として使用される項目を定義します。
FCS 定数ビルダの起動は、 システムビューで FCS フォルダ以下の[CONFIGURATION]フォ
ルダを選択し、リストビューで[StnDef]ファイルをダブルクリックします。以下の項
目を定義します。
・ スタートコンディション
・ 瞬停検出時間
・ ノード瞬停検出時間 (*1)
・ デジタルフィルタ係数
・ スキャン伝送
・ ワインドアップ時間(高度設定項目)
・ SEBOL /ユーザ C 時間比(高度設定項目)
・ 再警告アラーム周期(高度設定項目)
・ 初期化スタート時アラームマスク指定(高度設定項目)
・ ステーション間結合通信周期(高度設定項目)
・ ステーション間結合異常時間間引回数(高度設定項目)
・ XL-HKU キャビネットアドレス 2 〜 4(高度設定項目)(*2)

*1: KFCS2、KFCS、および FFCS のみの定義項目です。


*2: CENTUM-XL 更新形 FCS のみの定義項目です。

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< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-10

■ 入出力モジュールの定義:PFCS/SFCS
FCS に実装する入出力モジュールを定義します。入出力モジュールは、以下の順に定義し
ます。
1. 入出力モジュールの新規作成
2. 入出力モジュールの詳細定義

参照 入出力モジュールの新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.2 入出力モジュールの作成」

● 入出力モジュールの新規作成:PFCS/SFCS
FCS に実装する入出力モジュールを作成します。入出力モジュールの作成は、入出力モ
ジュール新規作成ダイアログで行います。システムビューで FCS フォルダ以下のフォル
ダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]−[IOM...]を選択すると、
入出力モジュール新規作成ダイアログが表示されます。

● 入出力モジュールの詳細定義:PFCS/SFCS
入出力モジュールビルダで、入出力モジュールの端子ごとの詳細を定義します。システ
ムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]フォルダを選択し、
リストビューで入出力モジュー
ル名をダブルクリックすると、入出力モジュールビルダが起動します。

■ 入出力モジュールの定義:LFCS2/LFCS
LFCS2/LFCS では入出力モジュールを定義する前に、入出力モジュールを実装するための
ノードを作成します。ノードを作成してから、このノードに実装する入出力モジュール
を定義します。入出力モジュールは、以下の順に定義します。
1. ノードの新規作成
2. 入出力モジュールの新規作成
3. ノードプロパティの定義
4. 入出力モジュールの詳細定義

補足 LFCS2/LFCS では、FCS を新規作成したときにノードが 1 つ自動的に作成されます。

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< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-11
● ノードの新規作成:LFCS2/LFCS
入出力モジュールを実装するためのノードを作成します。ノードの作成は、ノード新規
作成ダイアログで行います。システムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]フォルダを
選択した状態で、
[ファイル]メニューから[新規作成]−[ノード ...]を選択すると、
ノー
ド新規作成ダイアログが表示されます。

補足 ユニットタブシートは、入出力モジュールの作成後に定義します。

参照 ノードの新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.1 ノードの作成」

● 入出力モジュールの新規作成:LFCS2/LFCS
ノードに実装する入出力モジュールを作成します。入出力モジュールの作成は、入出力
モジュール新規作成ダイアログで行います。システムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]
フォルダ−[NODEn]フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]
−[IOM...]を選択すると、入出力モジュール新規作成ダイアログが表示されます。

参照 入出力モジュールの新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.2 入出力モジュールの作成」

● ノードプロパティ(ユニットタブシート)の定義:LFCS2/LFCS
入出力モジュール作成後に、ノードプロパティのユニットタブシートで入出力モジュー
ルが実装されるユニットに関する定義をします。

参照 ノードプロパティの定義項目については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.1 ノードの作成」

● 入出力モジュールの詳細定義:LFCS2/LFCS
入出力モジュールビルダで、入出力モジュールの端子ごとの詳細を定義します。システ
ムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]フォルダ−[NODEn]フォルダを選択し、リス
トビューで入出力モジュール名をダブルクリックすると、入出力モジュールビルダが起
動します。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-12

■ 入出力モジュールの定義:KFCS2/KFCS/FFCS
KFCS2、KFCS、および FFCS では入出力モジュールを定義する前に、入出力モジュールを
実装するためのノードを作成します。ノードを作成してから、このノードに実装する入
出力モジュールを定義します。入出力モジュールは、以下の順に定義します。
1. ノードの新規作成
2. 入出力モジュールの新規作成
3. 入出力モジュールの詳細定義

● ノードの新規作成:KFCS2/KFCS/FFCS
入出力モジュールを実装するためのノードを作成します。ノードの作成は、ノード新規
作成ダイアログで行います。システムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]フォルダを
選択した状態で、
[ファイル]メニューから[新規作成]−[ノード ...]を選択すると、
ノー
ド新規作成ダイアログが表示されます。

参照 ノードの新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.1 ノードの作成」

● 入出力モジュールの新規作成:KFCS2/KFCS/FFCS
ノードに実装する入出力モジュールを作成します。入出力モジュールの作成は、入出力
モジュール新規作成ダイアログで行います。システムビューで FCS フォルダ以下の[IOM]
フォルダ−[NODEn]フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]
−[IOM...]を選択すると、入出力モジュール新規作成ダイアログが表示されます。

参照 入出力モジュールの新規作成については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.5.2 入出力モジュールの作成」

● 入出力モジュールの詳細定義:KFCS2/KFCS/FFCS
入出力モジュールビルダで、入出力モジュールの端子ごとの詳細を定義します。システ
ムビューで[NODEn]フォルダを選択し、リストビューで入出力モジュール名をダブル
クリックすると、入出力モジュールビルダが起動します。

■ 連続制御機能の定義
連続制御に使用する機能ブロックを定義します。

FCS 全体で定義できる機能ブロックの数や種類は、FCS のデータベースタイプによって異


重要 なります。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-13
● 機能ブロックの定義
FCS の制御機能は、制御ドローイングで構成されます。制御ドローイングは、基本制御機
能の最小単位である機能ブロックを制御系ごとにまとめた単位です。機能ブロックの定
義内容を変更する場合、ドローイング単位で FCS にダウンロードされるので、その点も
考慮して機能ブロックを定義します。
制御ドローイングビルダで、 制御ドローイング(制御ドローイング番号)ごとに機能ブロッ
クを定義します。システムビューで FCS フォルダ以下の[FUNCTION_BLOCK]フォルダ
を選択し、リストビューで制御ドローイングファイル名をダブルクリックすると、制御
ドローイングビルダが起動します。

補足 制御ドローイングビルダの代わりに機能ブロック一覧ビルダを使用することもできます。機能ブロック一覧
ビルダを使用する場合は、ドローイングファイルのプロパティで設定します。

参照 制御ドローイングについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F4. 制御ドローイングビルダ」

● 機能ブロックの詳細定義
機能ブロック詳細ビルダで、各機能ブロックの詳細を定義します。制御ドローイングビ
ルダで、詳細を定義する機能ブロックを選択した状態で[ウィンドウ]メニューから[機
能ブロック詳細編集]を選択すると、機能ブロック詳細ビルダが起動します。

■ シーケンス制御機能の定義
シーケンス制御に関する定義をします。以下に示す項目で必要なものを定義します。
・ コモンスイッチ
・ グローバルスイッチ
・ アナンシエータメッセージ
・ オペガイドメッセージ
・ 印字メッセージ
・ シグナルイベントメッセージ
・ 機能ブロック(シーケンス制御ブロック)

● コモンスイッチの定義

FCS 全 体 で 使 用 で き る コ モ ン ス イ ッ チ は 4000 個 で す。 こ の う ち %SW0001 か ら


重要 %SW0200 は、FCS のスタート状態識別などのためにシステムが使用するスイッチです。
システムが使用するコモンスイッチをシステム用コモンスイッチと呼びます。システム
用コモンスイッチの使用には制約があります。
なお、FCS 新規作成ダイアログの定数 2 タブシートの[システム用コモンスイッチを拡
張する (I)]チェックボックスをチェックすると、システム用コモンスイッチを %SW0001
から %SW0400 まで拡張することができます。デフォルトはチェックボックスがチェッ
クされた状態(拡張する)になっています。PFCS/SFCS のシステム用コモンスイッチは、
%SW0001 から %SW0200 固定で拡張することはできません。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-14
コモンスイッチビルダで、シーケンス制御で使用するコモンスイッチを定義します。シ
ステムビューで FCS フォルダ以下の[SWITCH]フォルダを選択し、リストビューで
[SwitchDef]〜[SwitchDef4]ファイル (*1) のいずれかをダブルクリックすると、コモ
ンスイッチビルダが起動します。
*1:[SwitchDef]〜[SwitchDef4]は以下のような構成になっています。
[SwitchDef]:%SW0001 〜 %SW1000 の定義
[SwitchDef2]:%SW1001 〜 %SW2000 の定義
[SwitchDef3]:%SW2001 〜 %SW3000 の定義
[SwitchDef4]:%SW3001 〜 %SW4000 の定義

● グローバルスイッチの定義
グローバルスイッチビルダで、通信で使用するグローバルスイッチを定義します。シ
ステムビューで FCS フォルダ以下の[SWITCH]フォルダを選択し、リストビューで
[GSwitchDef]ファイルをダブルクリックすると、グローバルスイッチビルダが起動しま
す。

補足 PFCS のグローバルスイッチは、拡張形 PFCS(PFCS-E/PFCD-E)で使用可能です。標準形 PFCS(PFCS-S/


PFCD-S)では使用できません。

● アナンシエータメッセージの定義
アナンシエータビルダで、シーケンス制御で使用するアナンシエータメッセージを定義
します。システムビューで FCS フォルダ以下の[MESSAGE]フォルダを選択し、リスト
ビューで[ANss01]ファイル (*1) をダブルクリックすると、アナンシエータビルダが起
動します。
*1: ANss01 の ss は FCS のステーション番号を表します。

● オペガイドメッセージの定義
オペガイドビルダで、シーケンス制御で使用するオペガイドメッセージを定義します。
システムビューで FCS フォルダ以下の[MESSAGE]フォルダを選択し、リストビューで
[OGss01]ファイル (*1) をダブルクリックすると、オペガイドビルダが起動します。
*1: OGss01 の ss は FCS のステーション番号を表します。

● 印字メッセージの定義

データ付き印字メッセージを定義する場合、印字メッセージを定義する前に、データ印
重要 字に使用する機能ブロックを定義してください。

印字メッセージビルダで、シーケンス制御で使用する印字メッセージを定義します。シ
ステムビューで FCS フォルダ以下の[MESSAGE]フォルダを選択し、リストビューで
[SDss01]ファイル (*1) をダブルクリックすると、印字メッセージビルダが起動します。
*1: SDss01 の ss は FCS のステーション番号を表します。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-15
● シグナルイベントメッセージの定義
シグナルイベントビルダで、シーケンス制御で使用するシグナルイベントメッセージを
定義します。システムビューで FCS フォルダ以下の[MESSAGE]フォルダを選択し、リ
ストビューで[EVss01]ファイル (*1) をダブルクリックすると、シグナルイベントビル
ダが起動します。
*1: EVss01 の ss は FCS のステーション番号を表します。

● 機能ブロックの定義

FCS 全体で定義できる機能ブロックの数や種類は、FCS のデータベースタイプによって異


重要 なります。

FCS の制御機能は、制御ドローイングで構成されます。制御ドローイングは、基本制御機
能の最小単位である機能ブロックを制御系ごとにまとめた単位です。機能ブロックの定
義内容を変更する場合、ドローイング単位で FCS にダウンロードされるので、その点も
考慮して機能ブロックを定義します。
シーケンステーブル、ロジックチャート、および SFC ブロックを定義する前に、シーケ
ンス制御で必要な機能ブロックを作成します。
SFC ブロックで FCS シーケンスライブラリ(SFC シーケンス、SEBOL ユーザ関数)を使
用する場合も、SFC ブロックを定義する前に FCS シーケンスライブラリを作成します。
制御ドローイングビルダで、 制御ドローイング(制御ドローイング番号)ごとに機能ブロッ
クを定義します。システムビューで FCS フォルダ以下の[FUNCTION_BLOCK]フォルダ
を選択し、リストビューで制御ドローイングファイル名をダブルクリックすると、制御
ドローイングビルダが起動します。

補足 制御ドローイングビルダの代わりに機能ブロック一覧ビルダを使用することもできます。機能ブロック一覧
ビルダを使用する場合は、ドローイングファイルのプロパティで設定します。

参照 制御ドローイングについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F4. 制御ドローイングビルダ」

● 機能ブロックの詳細定義
機能ブロック詳細ビルダで、各機能ブロックの詳細を定義します。制御ドローイングビ
ルダで、詳細を定義する機能ブロックを選択した状態で[ウィンドウ]メニューから[機
能ブロック詳細編集]を選択すると、機能ブロック詳細ビルダが起動します。

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< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-16

■ ユニット管理の定義
ユニット管理で使用するユニット計器、単位シーケンスを定義します。
また、ユニット管理では、ユニット計器、単位シーケンスの他にシーケンス制御機能に
関する以下の項目を定義します。
・ コモンスイッチ
・ グローバルスイッチ
・ アナンシエータメッセージ
・ オペガイドメッセージ
・ 印字メッセージ
・ シングルイベントメッセージ
・ シーケンステーブル(フェーズ)
・ ロジックチャート(フェーズ)

参照 シーケンス制御機能に関する項目については、前述の以下を参照してください。
「■ シーケンス制御機能の定義」

● 機能ブロックの定義

FCS 全体で定義できる機能ブロックの数や種類は、FCS のデータベースタイプによって異


重要 なります。

FCS の制御機能は、制御ドローイングで構成されます。制御ドローイングは、基本制御機
能の最小単位である機能ブロックを制御系ごとにまとめた単位です。機能ブロックの定
義内容を変更する場合、ドローイング単位で FCS にダウンロードされるので、その点も
考慮して機能ブロックを定義します。
ユニット計器で使用する機能ブロックを定義したあと、フェーズ(シーケンステーブル、
ロジックチャート) 、単位シーケンス、ユニット計器の順に定義します。フェーズに使用
する SEBOL は、単位シーケンスで作成します。
ユニット計器や単位シーケンスで FCS シーケンスライブラリ(ユニットプロシジャ、SFC
シーケンス、SEBOL ユーザ関数)を使用する場合は、FCS シーケンスライブラリをユニッ
ト計器や単位シーケンスを定義する前に作成します。
制御ドローイングビルダで、 制御ドローイング(制御ドローイング番号)ごとに機能ブロッ
クを定義します。システムビューで FCS フォルダ以下の[FUNCTION_BLOCK]フォルダ
を選択し、リストビューで制御ドローイングファイル名をダブルクリックすると、制御
ドローイングビルダが起動します。

補足 制御ドローイングビルダの代わりに機能ブロック一覧ビルダを使用することもできます。機能ブロック一覧
ビルダを使用する場合は、ドローイングファイルのプロパティで設定します。

参照 制御ドローイングについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F4. 制御ドローイングビルダ」

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< A2.3 手順 3 FCS に関する定義> A2-17
● 機能ブロックの詳細定義
機能ブロック詳細ビルダで、各機能ブロックの詳細を定義します。制御ドローイングビ
ルダで、詳細を定義する機能ブロックを選択した状態で[ウィンドウ]メニューから[機
能ブロック詳細編集]を選択すると、機能ブロック詳細ビルダが起動します。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.4 手順 4 HIS に関する定義> A2-18

A2.4 手順 4 HIS に関する定義


ここでは、操作監視に必要な機能を定義します。以下の項目について定義します。
・ HIS 定数
・ ファンクションキー
・ スケジューラ
・ トレンド
・ シーケンスメッセージ
・ グラフィックビュー
・ ヘルプメッセージ
・ ウィンドウ階層
・ パネルセット

■ HIS 定数の定義
HIS 定数ビルダで、プリンタ、トレンドなど HIS に関しての定義をします。システムビュー
で HIS フォルダ以下の
[CONFIGURATION]
フォルダを選択し、
リストビューで
[OpeconDef]
ファイルをダブルクリックすると、HIS 定数ビルダが起動します。

補足 ・ プリンタについては、HIS のシステムメンテナンスウィンドウで詳細を設定します。
・ HIS 定数ビルダで使用するユーザグループ名は、セキュリティビルダで定義したユーザグループ名です。

■ ファンクションキーの定義
ファンクションキー割り付けビルダで、ファンクションキーを押したときに実行される
機能を定義します。システムビューで HIS フォルダ以下の[CONFIGURATION]フォルダ
を選択し、リストビューで[FuncKey]ファイルをダブルクリックすると、ファンクショ
ンキー割り付けビルダが起動します。

補足 ファンクションキーの定義は、HIS にオペレーションキーボードが接続されている場合に有効です。

■ スケジューラの定義
スケジューラビルダで、ユーザプログラムやトレンド収集などを起動する時刻を定義し
ます。システムビューで HIS フォルダ以下の[CONFIGURATION]フォルダを選択し、リ
ストビューで[Scheduler]ファイルをダブルクリックすると、スケジューラビルダが起
動します。

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< A2.4 手順 4 HIS に関する定義> A2-19

■ トレンドの定義
1 つのトレンドブロックは 8 ペンを 1 グループとして、16 グループで構成されます。
1 トレンドブロック(16 トレンドグループ)単位でトレンドの形式、データの収集周期
を定義します。
1 ペンごとの割り付けは、トレンドグループ単位で定義します。トレンドブロックは HIS
に 50 ブロック定義できます。ただし、ロータリトレンド、およびバッチトレンド形式に
定義できるのは 26 ブロックまでです。トレンドは、以下の順に定義します。
1. トレンドブロックの定義
2. トレンド収集ペンの定義
3. トレンドビュープロパティの定義

● トレンドブロックの定義
トレンドの形式やデータの収集周期などを定義します。トレンドブロック 1 〜 8 までは、
HIS を作成したときにシステムで自動作成されます。
トレンドブロック 1 〜 8 の定義をする場合は、トレンド収集ペン割り付け定義ファイル
(TR0001 〜 TR0008)のプロパティで定義します。トレンド収集ペン割り付け定義ファイ
ルは、HIS フォルダ以下の[CONFIGURATION]フォルダ内にあります。
9 ブロック以降のトレンドブロックは、システムビューからトレンド収集ペン割り付け定
義ファイルを作成します。トレンド収集ペン割り付け定義ファイルの作成は、トレンド
収集ペン割り付け新規作成ダイアログで行います。
システムビューで HIS フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]
−[トレンド収集ペン割付 ...]を選択すると、トレンド収集ペン割り付け新規作成ダイア
ログが表示されます。ここで定義した内容は、TR0001 〜 TR0008 同様に HIS フォルダ以
下の[CONFIGURATION]フォルダ内に格納されます。

● トレンド収集ペンの定義
トレンド収集ペン割り付けビルダで、トレンドグループごとに収集するデータを定義し
ます。
システムビューで HIS フォルダ以下の [CONFIGURATION]
フォルダを選択し、
リストビュー
で[TRnnnn]ファイル (*1) をダブルクリックすると、トレンド収集ペン割り付けビルダ
が起動します。
*1: TRnnnn の nnnn は、トレンドブロック番号を表します。

● トレンドビューの定義
トレンド表示ペン割り付け定義ファイルのプロパティで、ウィンドウコメントやヘルプ
メッセージ番号などを定義します。トレンド表示ペン割り付け定義ファイルは、HIS フォ
ルダ以下の[WINDOW]フォルダ内にあります。

■ シーケンスメッセージの定義
シーケンスメッセージリクエスト機能ビルダで、シーケンス制御からの命令で HIS 側で
実行させたい機能を定義します。HIS 側で実行できる機能には、ウィンドウ呼び出しやト
レンド収集開始などがあります。また、ターゲットシステムに HIS が複数台ある場合は、
個々の HIS に対して定義します。
システムビューで HIS フォルダ以下の[CONFIGURATION]
フォルダを選択し、
リストビュー
で[MsgReqDef]ファイルをダブルクリックすると、シーケンスメッセージリクエスト
機能ビルダが起動します。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.4 手順 4 HIS に関する定義> A2-20

■ グラフィックビューの定義
HIS で使用するグラフィックビューを定義します。グラフィックビューのウィンドウ属性
には、 グラフィック、
オーバビュー、コントロールの 3 種類があります。グラフィックビュー
は、以下の順に定義します。
1. グラフィックビューの新規作成
2. グラフィックビューの詳細定義

参照 グラフィックビューの定義については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F12. グラフィックビルダ」

● グラフィックビューの新規作成
HIS で使用するグラフィックビューファイルを作成します。グラフィックビューファイル
の作成は、ウィンドウ新規作成ダイアログで行います。システムビューで HIS フォルダ以
下の[WINDOW]フォルダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]−
[ウィンドウ ...]を選択すると、ウィンドウ新規作成ダイアログが表示されます。

● グラフィックビューの詳細定義
グラフィックビルダで、グラフィックビューを定義します。システムビューで HIS フォ
ルダ以下の[WINDOW]フォルダを選択し、リストビューでグラフィックビューファイ
ルをダブルクリックすると、グラフィックビルダが起動します。

■ ヘルプメッセージの定義
ヘルプダイアログに表示するメッセージ内容を定義します。ヘルプメッセージは、以下
の順に定義します。
1. ヘルプダイアログの新規作成
2. ヘルプダイアログの詳細定義

● ヘルプダイアログの新規作成
HIS で使用するヘルプダイアログを作成します。ヘルプダイアログの作成は、ウィンドウ
新規作成ダイアログで行います。システムビューで HIS フォルダ以下の[HELP]フォル
ダを選択した状態で、 [ファイル]メニューから[新規作成]−[ウィンドウ ...]を選択
すると、ヘルプダイアログを作成するためのウィンドウ新規作成ダイアログが表示され
ます。

● ヘルプダイアログの詳細定義
ヘルプビルダで、ヘルプメッセージ内容を定義します。システムビューで HIS フォルダ以
下の[HELP]フォルダを選択し、
リストビューで[HWnnnn]ファイル (*1) をダブルクリッ
クすると、ヘルプビルダが起動します。
*1: HWnnnn の nnnn は、ヘルプメッセージ番号を表します。

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< A2.4 手順 4 HIS に関する定義> A2-21

■ ウィンドウ階層の定義
HIS で操作監視をするときのウィンドウ(グラフィックビュー、トレンドビュー)の展開
の順番を定義します。 [WINDOW]フォルダ以下の各ウィンドウ名のフォルダの位置を
入れ換えることで、ウィンドウの展開の順番が変わります。フォルダの位置入れ換えは、
システムビューのツリービュー内で[WINDOW]フォルダ以下のフォルダをドラッグし
ます。

■ パネルセットの定義
ウィンドウを 1 つのグループにまとめることができます。ウィンドウをグループ単位
にまとめたものをパネルセットと呼びます。パネルセットをファンクションキーやグラ
フィックビューなどに割り付けておくと 1 回の操作で複数のウィンドウを呼び出すこと
ができます。
パネルセットは、パネルセットビルダで定義します。システムビューで HIS フォルダ以
下の[CONFIGURATION]フォルダを選択し、リストビューで[PanelSet]ファイルをダ
ブルクリックすると、パネルセットビルダが起動します。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.5 手順 5 バーチャルテストの実行> A2-22

A2.5 手順 5 バーチャルテストの実行
ユーザが各種ビルダを使用して作成したソフトウェアをデバッグします。グラフィック
ビューや制御が、機能仕様どおりに動作するかテストします。

■ バーチャルテスト
バーチャルテストは、実機の FCS の代わりに HIS 上で FCS シミュレータを使って行うテ
ストです。バーチャルテストを起動して連続制御、シーケンス制御の動作などを確認し
ます。
テスト中に修正したソフトウェアの内容は、テスト対象 FCS のデータベースに反映され
ていますが、
テスト中に設定したチューニングパラメータは、 テスト対象 FCS のデータベー
スには反映されません。
テスト中に設定したチューニングパラメータを、バーチャルテスト終了後に実機 FCS の
データベースに反映させたい場合は、バーチャルテスト終了前にチューニングパラメー
タのセーブを行ってください。
セーブしたチューニングパラメータは、実機 FCS 側の機能ブロック一覧ビルダ、機能ブ
ロック詳細ビルダ、または制御ドローイングビルダでのインポートにより実機 FCS のデー
タベースに反映させることができます。
テスト中に設定したチューニングパラメータは、ヒストリカルメッセージレポートウィ
ンドウに記録されます。チューニングパラメータのセーブを行わなかった場合は、バー
チャルテスト終了後、ヒストリカルメッセージレポートウィンドウを参照しながら 1 点
ずつチューニングパラメータを実機 FCS に反映してください。

参照 バーチャルテストの操作手順や機能詳細については、以下を参照してください。
エンジニアリングテストガイド(IM 33M10D20-40)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.6 手順 6 定義した内容をダウンロードする> A2-23

A2.6 手順 6 定義した内容をダウンロードする
ユーザが各種ビルダで定義した内容(エンジニアリングデータ)を、FCS と HIS にダウ
ンロードします。ダウンロード作業の手順を以下に示します。
1. ハードウェアを確認する
2. プロジェクト共通項目をダウンロード
3. FCS 関連の定義内容をダウンロード
4. HIS 関連の定義内容をダウンロード

ターゲットシステム以外のシステム生成機能を搭載した PC でエンジニアリングした場合
重要 は、エンジニアリングデータをターゲットシステムのシステム生成機能を搭載した HIS に
データを反映する必要があります。
各ビルダの[ファイル]メニューから[外部ファイル]−[インポート]操作して、エ
ンジニアリングデータを反映させてください。

■ ハードウェアの確認
HIS や FCS などのプロジェクトを構成するハードウェアのステーションアドレスと制御バ
スの設定を確認してください。ハードウェアのアドレスや制御バスの設定が間違ってい
るとデータの転送(ダウンロード)ができません。また、ダウンロードする前に必ずター
ゲットシステムの FCS、HIS をすべて立ち上げてください。

参照 ステーションアドレスの設定と制御バスの設定については、以下のいずれかを参照してください。
制御ステーション機器(IM 33M50E40-40)
周辺機器(IM 33M50C10-40)

■ プロジェクト共通項目のダウンロード
プロジェクト共通項目で定義した内容を、ターゲットシステムのすべての HIS にダウン
ロードします。
1. システムビューでプロジェクトフォルダを選択します。
2. システムビューの[ロード]メニューから[プロジェクト共通部ダウンロード]を
選択します。
3. プロジェクト共通部ダウンロードの確認ダイアログが表示され、 [OK]を選択すると
プロジェクト共通項目がすべての HIS にダウンロードされます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.6 手順 6 定義した内容をダウンロードする> A2-24

■ HIS 関連定義内容のダウンロード
HIS 関連ビルダで定義した内容を、HIS ごとにダウンロードします。
1. システムビューでダウンロードする HIS の HIS フォルダを選択します。
2. システムビューの[ロード]メニューから[HIS ダウンロード]を選択します。
3. HIS ダウンロードの確認ダイアログが表示され、 [OK]を選択すると HIS 関連定義内
容が HIS にダウンロードされます。

■ FCS 関連定義内容のダウンロード

FCS オフラインダウンロード中は、FCS の機能がすべて停止します。


重要
FCS 関連ビルダで定義した内容を、FCS ごとにオフラインダウンロードします。
1. システムビューでダウンロードする FCS の FCS フォルダを選択します。
2. システムビューの[ロード]メニューから[FCS オフラインダウンロード]−[ダウ
ンロード]を選択します。
3. FCS オフラインダウンロードの確認ダイアログが表示され、 [OK]を選択すると FCS
関連定義内容が FCS にオフラインダウンロードされます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.7 手順 7 HIS に関する設定を行う> A2-25

A2.7 手順 7 HIS に関する設定を行う


HIS 設定ウィンドウとトレンドビューで、HIS の操作監視に関する設定をします。HIS 上
での操作監視機能の設定作業の手順を以下に示します。
1. HIS 設定ウィンドウでの設定
2. トレンド参照パターンの設定

■ HIS 設定ウィンドウでの設定
HIS 設定ウィンドウで、以下の項目を必要に応じて設定します。
・ ステーション
・ プリンタ
・ ブザー
・ ディスプレイ
・ ウィンドウ展開
・ アラーム
・ プリセットメニュー
・ イコライズ
・ マルチメディア
・ 長期データ
・ ブラウザバー
・ トレンド

参照 HIS 設定ウィンドウの詳細については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E4.3 HIS 設定ウィンドウ」

● HIS 設定ウィンドウの呼び出し
HIS 設定ウィンドウは、システム状態一覧表示ビューから呼び出します。システム状態一
覧表示ビューのツールバーで「HIS 設定ウィンドウ呼び出し」ボタンをクリックすると、
HIS 設定ウィンドウが表示されます。

参照 システム状態一覧表示ビューとそのツールバーについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E4.1.1 システム状態一覧表示ビューの構成要素」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.7 手順 7 HIS に関する設定を行う> A2-26
● ステーションの設定
ステーションタブシートで、HIS で監視するタグ監視点数を設定します。タグ監視点数は
「16000」
、「32000」
、「100000」
、「500000」
、「1000000」のいずれかを選択します。
タグ監視点数を変更した場合は、HIS の再起動が必要となります。

補足 ・ タグ監視点数に「500000」、または「1000000」を設定するには、LHS4000 操作監視タグ拡張パッケージ
(100 万タグ対応)が必要です。
・ CENTUM VP Small システムでは、タグ監視点数の設定は行えません。CENTUM VP Small システムのタグ
監視点数は、 「8000」固定です。

● プリンタの設定
プリンタタブシートで、メッセージ印字用のプリンタやハードコピーの出力先を設定し
ます。

補足 MSG1 〜 MSG5 に割り付けるメッセージは、HIS 定数ビルダで定義します。

● ブザーの設定
ブザータブシートで、アラームごとの音の種類や、音の大きさなどを設定します。

● ディスプレイの設定
ディスプレイタブシートで、操作画面モード、ウィンドウに表示されるフォントや文字
サイズ、ツールバーボタンサイズ、タグ名表示桁数などを設定します。

● ウィンドウ展開の設定
ウィンドウ展開タブシートで、システムメッセージバナーのボタンからのウィンドウ展
開と、新規メッセージ発生時のウィンドウの自動展開を設定します。

● アラームの設定
アラームタブシートで、アラームウィンドウに表示する内容と、アラームの確認方法を
設定します。

● プリセットメニューの設定
プリセットメニュータブシートで、HIS のプリセットメニューに表示させるウィンドウ名
を設定します。

● イコライズの設定
イコライズタブシートで、自 HIS が参照するデータベース参照先ステーションを設定し
ます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.7 手順 7 HIS に関する設定を行う> A2-27
● マルチメディアの設定
マルチメディアタブシートで、マルチメディア起動条件を設定します。

● 長期データ保管先の設定
長期データタブシートで、長期データ保管で使用するデータの保管先を設定します。デー
タ保管先を設定した場合、HIS の再起動が必要となります。

参照 長期データ保管ファイルの表示については、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E5.4.2 長期データ保管ファイルの表示」

● ブラウザバーの設定
ブラウザバータブシートで、ブラウザバーの表示に関する設定をします。

● トレンドの設定
トレンドタブシートで、トレンドの表示方法を設定します。

■ トレンド参照パターンの設定
バッチトレンドでは、自ペンの収集データのほかに参照パターンを表示させることがで
きます。必要に応じて参照パターンを設定します。トレンド参照パターンは、ペン割り
付けダイアログの参照パターンタブシートで設定します。

参照 トレンド参照パターンについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「E5.5 参照パターンの利用」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.8 手順 8 ターゲットテストの実行> A2-28

A2.8 手順 8 ターゲットテストの実行
ユーザが各種ビルダを使用して作成したソフトウェアをデバッグします。グラフィック
ビューや制御が、機能仕様どおりに動作するかテストします。

■ ターゲットテスト
ターゲットテストは、実機の FCS を使って行うテストです。入出力モジュールや信号発
生器などの入出力テスト用の機器がない場合は、I/O 切り離し機能やワイヤリング機能を
用いて FCS の入出力を模擬することができます。
ターゲットテストを起動して連続制御、シーケンス制御の動作などを確認します。ター
ゲットテスト中に設定したチューニングパラメータは、ターゲットシステムの FCS へ反
映されます。

参照 ターゲットテストの操作手順や機能詳細については、以下を参照してください。
エンジニアリングテストガイド(IM 33M10D20-40)

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.9 手順 9 チューニングパラメータの保存> A2-29

A2.9 手順 9 チューニングパラメータの保存
機能ブロックに設定されているチューニングパラメータを保存します。チューニングパ
ラメータの保存を行う前に、必要によりチューニングパラメータの設定を行います。

■ チューニングパラメータの設定
ターゲットテスト中に設定したチューニングパラメータは、実機の FCS に反映されてい
ます。チューニングパラメータの設定を行わなかった機能ブロックには、CENTUM VP シ
ステムが持っているデフォルト値が設定されています。必要に応じてこのデフォルト値
を変更します。

■ チューニングパラメータの保存
設定したチューニングパラメータを保存します。チューニングパラメータは、システム
生成機能を搭載した HIS のハードディスクに保存されます。保存する方法は、以下の 2
種類があります。

● システムビューから保存する方法
システムビューからチューニングパラメータを保存します。ただし、制御ドローイング
ビルダおよび機能ブロック詳細ビルダを起動している場合、ビルダ上に表示されている
機能ブロックのチューニングパラメータはセーブされません。
1. システムビューでプロジェクトフォルダ以下の FCS フォルダを選択します。
2. ツールバーの[ロード]メニューから[FCS チューニングパラメータセーブ]を選択
します。
3. FCS チューニングパラメータセーブの確認ダイアログが表示され、[OK]を選択する
とチューニングパラメータが保存されます。

● HIS の FCS 状態表示ビューから保存する方法


FCS 状態表示ビューからチューニングパラメータを保存します。
1. FCS 状態表示ビューを表示させます。
2. [チューニングパラメータセーブ]ボタンを押します。
3. FCS チューニングパラメータセーブの確認ダイアログが表示され、
[OK]を選択する
とチューニングパラメータが保存されます。

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.10 手順 10 プロジェクトデータの保存> A2-30

A2.10 手順 10 プロジェクトデータの保存
ディスククラッシュなどハードウェア障害によるデータの消失に備えて、プロジェクト
データを MO などの媒体に保存します。
プロジェクトデータのバックアップは、Windows のエクスプローラを使用して MO や
DAT などの外部媒体にバックアップ(プロジェクトフォルダ以下全体をコピー)する方
法もありますが、 同一ネットワーク内の別の PC 上のハードディスクや PC に増設したハー
ドディスクを使用できる場合には、プロジェクトデータのバックアップツールを使用す
ることで効率の良いバックアップを行うことができます。

参照 プロジェクトデータのバックアップツールについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.6 プロジェクトデータのバックアップ」
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F2.7 FCS 自動バックアップ」

IM 33M10D10-40 1st Edition : 2008.03.23-00


< A2.11 手順 11 ビルダ定義内容の印字> A2-31

A2.11 手順 11 ビルダ定義内容の印字
システムの保守や将来の増設・改造のために、完成ドキュメントとして各種ビルダで定
義した内容を紙に印字します。
印字する方法はビルダごとに個別印字する方法と、セルフドキュメントを起動してすべ
ての定義内容を一括で印字する方法(一括セルフドキュメント)があります。
一括セルフドキュメントは、紙に印字するだけでなく PDF 形式のファイルとして出力す
ることもできます。PDF 形式で出力された一括セルフドキュメントは、Adobe Acrobat
で閲覧することができます。

補足 セルフドキュメントでは、HIS に保存されたチューニングパラメータを印字することもできます。

参照 セルフドキュメントについては、以下を参照してください。
リファレンス(IM 33M01A30-40)の「F19. セルフドキュメント」

● ビルダ定義内容の個別印字
個別印字は、以下のように行います。
・ ビルダ定義項目の印字
各ビルダの[ファイル]メニューから[印刷]を選択します。そのビルダに定義さ
れている内容が印字されます。
・ プロパティ定義項目の印字
FCS プロパティや HIS プロパティなどの定義項目は、システムビューの[ファイル]
メニューから[印刷]を選択して、カスケードメニューから印字する項目を選択し
ます。プロパティに定義されている内容が印字されます。

● ビルダ定義内容の一括印字
一括印字は、以下の手順で行います。
1. システムビューでプロジェクトフォルダを選択します。
2. ツールバーの[ツール]メニューから[セルフドキュメント印字]を選択します。
3. セルフドキュメントを印字するためのウィンドウが表示されます。
4. セルフドキュメントの目次やヘッダー/フッターを編集します。
5. 印字する項目や範囲を選択し、印字を起動します。

● 一括セルフドキュメントの PDF 出力
一括セルフドキュメントは、紙に印字するだけでなく PDF(Portable Document Format)
ファイルとして出力することができます。PDF 化した一括セルフドキュメントを MO な
どの媒体に保存することにより、紙での保管に比べて保管場所を節約できます。また、
用紙の節約としても有効です。なお、ビルダからの個別セルフドキュメント印字、およ
びチューニングパラメータ印字については PDF 出力できません。

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索引-1

CENTUM VP
エンジニアリング基本操作
IM 33M10D10-40 初版

索 引
F
FCS メニューを操作する...............................................A1-32

H
HIS メニューを操作する................................................A1-33


アプリケーション容量.......................................................A1-6


エンジニアリングの環境.................................................A1-4
エンジニアリングの流れ.................................................A1-2


システムビューの操作.......................................................A1-7
システムビューを起動する............................................A1-9
新規システムのエンジニアリング............................A2-1


ツールメニューを操作する.........................................A1-22


ビルダファイルを編集する.........................................A1-11
ビルダを起動する..............................................................A1-10


ファイルメニューを操作する....................................A1-20
プロジェクト............................................................................A1-5
プロジェクトメニューを操作する.........................A1-30


ロードメニューを操作する.........................................A1-24

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Rev-1

説明書 改訂情報
資料名称 : CENTUM VP エンジニアリング基本操作
資料番号 : IM 33M10D10-40

2008年3月/初版/R4.01以降*
* : 説明書記載内容と対応しているソフトウェアのリリース番号。対応する範囲は次の改訂版が発行されるまで。

新規発行

■ お問い合わせについて
本書の内容に関するご質問は、下記メールアドレスにてお願いいた
します。また、本製品の情報に関しては、下記ホームページでもご
覧になれます。
問い合わせメールアドレス:support-CENTUM@csv.yokogawa.co.jp
当社のホームページ:http://www.yokogawa.co.jp/
■ 著作者 横河電機株式会社
システム事業センター PAPMK 部
■ 発行者 横河電機株式会社
〒 180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
■ 印刷所 港北出版印刷株式会社

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