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毎日のピア @mainichinopia

CICLO DE LECTURA JULIO 2022

CLUB DE JAPOLECTURA

Libro: 吉四六さんの話 ~舟のお金~


Autores: Tamaki Sumida | NPO Tagengo Tadoku
Ilustraciones: Morihiro Katou

Book named " 吉四六さんの話 ~舟のお金~ " from Tamaki Sumida | NPO Tagengo
Tadoku, used under CC BY-NC 4.0 license / Book cover added from the original.
きゅうしゅう
九 州

おおいたけん
大分県

の つ まち
野津町
むかし おおいたけん の つ まち いま おおいたけん うす き し
昔 、大分県 の野 津町(今の大分県 臼杵市
の つ まち きっちょむ おとこ
野津町)に、吉四六さんという 男 がいまし

た。
きっちょむ あたま
吉四六さんは、 頭 がよくて、いつもおも
はなし はなし
しろい 話 をしていました。その 話 にみんな
わら たの
が笑いました。みんなは楽しくておもしろい
きっちょむ だいす
吉四六さんが大好きでした。


ひ きっちょむ ふね きゃく ま
ある日、吉四六さんが舟のそばで 客 を待っ
たび さむらい
ていると、旅をしている 侍 がやってきて、

聞きました。
かわ む
「川の向こうまでいくらだ?」

かたみち もん
「片道、8文です」
もん むかし かね もん えん
*「文 」は 昔 のお金 です。1文 は 25円 ぐらいです。

もん たか もん
「8文は高い。6文にしろ。」

2
さむらい かたな も
侍 は 刀 を持って
つよ ひと
いて、強そうな人

でした。

きっちょむ すこ かんが さむらい


吉四六さんは、少し 考 えました。そして 侍
もん しゅっぱつ
から6文もらって、 出 発 しました。
さむらい こわ かお いそ い
侍 は怖い顔で 「急げ」と言いました。

3
つ きっちょむ
もうすぐ着きます。そのとき、吉四六さん
ふね と い
は、舟を止めて言いました。
もん
「ここまでが6文です。」

「?」
む い もん
「ここから向こうまで行くのに、あと2文

足りません。」

4
む い もと ば しょ もど
「向こうまで行けないなら、元の場所に戻

れ。」

「はい、わかりました。」

5
きっちょむ もと ば しょ もど
吉四六さんは、元の場所に戻りました。
もど かえ
「ここまで戻ってきたのですから、帰りの
かたみち もん ねが
片道6文をお願いします。」

6
ちょしゃ すみ だ たまき
著者 住田 環

おおいたはつ よ かい かいいん
( 大 分 発わくわく読みものをつくる会 会員)

きょうりょく たげんごたどく
協 力 NPO多言語多読(https://tadoku.org)

かとう もりひろ
イラスト 加藤 守弘

さんこう し りょう
参 考資 料

こ ぐれまさ お
木 暮 正 夫(1989)「ふねのわたしちん」,『これはナルホド

ばなし に ほん ばなし ばなし


(日 本 のおばけ 話 ・わらい 話 9),pp.9-13,
きっちょむ 話 』

いわさきしょてん
岩崎書店

ほん なか に じ し よう きん
この 本 の中 のイラストの二次使 用 を 禁 じます。

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