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詰将棋入門 石川和彦

) 開き王手................................... - 46 -

30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20
(
序 文 目 次 ( ) 両王手(詰上り) ........................ - 49 -
この小冊子は、「詰将棋パラダイス」 ( ) 金頭の桂 .................................... - 2 - ( ) 両王手(途中・含み)................. - 52 -
1

誌上で、昭和 年7月から昭和
57

59

( ) 駒の連続活用(金) ...................... - 4 - ( ) 合駒(直接合) ............................ - 55 -


2

年 月までの か月間に渡り連
12

30

( ) 駒の連続活用(銀) ...................... - 6 - ( ) 合駒(中合) ................................ - 58 -


3

載した「詰将棋入門」を一つにまと ( ) 駒の連続活用(飛角) .................. - 8 - ( ) 合駒(移動合・変則合) ............. - 61 -


4

めたものです。連載から 年の歳
35

( ) 飛筋消角 .................................. - 10 - ( ) 歩詰(現在型) ............................ - 64 -


5
月が流れていますが、初心者用の入 ( ) 角筋消飛・他........................... - 12 - ( ) 歩詰(将来型) ............................ - 67 -
6
門書という意味合いにおいて、全く ( ) 香頭の打捨て(金銀) ................ - 14 - ( ) 吊し桂....................................... - 70 -
7
色褪せることのないテーマだと考え ( ) 香頭の打捨て(飛角) ................ - 16 - ( ) 角桂コンビ............................... - 73 -

8
ています。 ( ) 駒の打替え(同種) .................... - 18 - ( ) 卒業試験................................... - 76 -

19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9
石 川 和 彦 ( ) 駒の打替え(異種) .................... - 20 - (付) 卒業試験の解答 ........................ - 78 -
( ) 限定打(香)................................ - 22 -
この公開版の編集企画を、また、表現の一 ( ) 限定打(飛)................................ - 24 - 凡 例
部を変更いたしますことを、快くご承諾 ( ) 限定打(角)................................ - 26 - パラ 詰将棋パラダイス
くださった石川和彦様に心から感謝申し ( ) 邪魔駒(現在型) ・直接消去... - 28 - 将世 将棋世界
近将 近代将棋
上げます。そして、多大なご助力を賜り ( ) 邪魔駒(現在型) ・間接消去... - 31 - 月報 将棋月報
ました飯尾晃様、金子義隆様、角建逸様 ( ) 邪魔駒(将来型) ........................ - 34 - 王将 (旧)王将
に、深く厚く御礼申し上げます。 ( ) 焦点の捨駒(玉と飛) ................ - 37 - 余詰 余詰があります。
変長 手長駒余りの変化があります。

2
( ) 焦点の捨駒(飛と角) ................ - 40 -
公開版編者 ※年号の表記は、すべて和暦で昭和です。
-1- ( ) 焦点の捨駒(その他) ................ - 43 -
-2-

これが有名な、金頭の桂捨て、という基本

持駒 飛金銀
手筋で、指将棋にも生じやすい実戦的な
( ) 金頭の桂
1

手筋です。例題を見てみましょう。
ヤング・デ・詰将棋の担当を引継ぐことが ①小西逸生氏作(パラ ・ )
48
12
正式に決定後、本コーナーの沿革を知って

持駒 飛金
おく必要性から、パラのバックナンバーを
調べました。その際、世評では、ややもす ④門倉秀尚氏作(パラ ・ )

51
5
れば、パラは難し過ぎると言われるのです
が、かなりの初心詰が出題されてきたのに 飛、同玉、 桂、同金、 金まで
5 11

23

12

持駒 金桂
気付きました。例えば、以前の「詰みます 手詰。
か」「初心コーナー」「スピード詰将棋」「詰
②奥田正哉氏作(パラ ・ )

49
11
将棋順位戦」等です。そこで、これら作品
群を例題に引用しつつ、邪魔駒・打歩詰・

持駒 金金銀桂
両王手等、詰手筋をテーマとして、初心者
の皆さんとしばらく勉 強していきたいと 桂、同桂、 飛成、 玉、 龍、同

33

7 21

42

51
思っています。 玉、 金まで 手詰。

52
さて、講座の第 回は金頭の桂です。 ⑤佐藤修氏作(将棋評論 ・ )

27
1

5
まずは基本図を見てください。 銀、同金、 金、同玉、 桂、同金、

82 92

81

93
金まで 手詰。

7
持駒 金桂

持駒 金銀
余詰
③大和敏雄氏作(パラ ・ )

49
53 1
飛、同玉、
銀、 玉、 桂生、同

32

7 33

41
金、 金まで 手詰。

42
桂、同金、 金まで 手詰。
23

32

3
龍、同金、 銀、 玉、 桂生、同 ⑧伊勢重治氏作(パラ ・ )
42

7 23

31

43

27
3
金、 金まで 手詰。
32

持駒 桂
持駒 飛角
ここからは応用例です。金の代わりに飛が
守りについていますが、考え方はほとんど
変わりません。
角、同角、 香成、同飛、 桂生、同
33

7 22

23
⑥小泉潔氏作(パラ ・ )
55

最後に課題を出しておきますので、練習
2

飛、 飛まで 手詰。
12 問題として考えてください。解答は次回に
持駒 金銀桂

⑨北川明氏作(パラ ・ ) 発表します。

51
6

持駒 金金金桂桂
◇課題
・川辺告次氏作(将世 ・ )

15
1

持駒 金桂桂
銀、同飛、 桂、同飛、 金まで
5 22

23

手詰。 32
金、同玉、 桂、同飛、 金、同玉、

23 41

32 53

31
⑦清水芳夫氏作(パラ ・ )
52
6
桂、同飛、 金まで 手詰。

9
持駒 飛銀桂桂
⑩岩井則幸氏作(パラ ・ ) 以上のような形式で詰将棋入門講座を進

26
12
銀生、 玉、 桂、同飛、 銀生、同 めていこうと考えています。できるだけ多

23

21

33

9 32
玉、 角成、同玉、 金まで 手詰。 くの例題を紹介します。それを皆さんが

41

42
鑑賞することによって、何かをつかんでいた
桂、同飛、
15 25 銀、同玉、 桂、同飛、 だければ良いのではないか、と思っています。

14

26
飛まで 手詰。
-3-

7
-4-

金、 玉、 金、同金、 角、 玉、
42 35

33

34

51

( ) 駒の連続活用(金) 角成まで 手詰。 32


7
2

持駒 金
変長
③鈴木信幸氏作(パラ ・ )
52
6

持駒 飛金金桂
駒の連続活用とは、打った駒を次の手で捌
くことです。駒の種類により、三回に分け
て紹介します。今回は、妙手性の高い金の
連続活用です。これは別名「辷(すべ)り金」 ⑥近藤孝氏作(パラ ・ )

31
9
の手筋といって、縦・横・斜めの三種類があ

持駒 飛金桂
金、 玉、 金、同歩、 飛、同飛、
23 25

14 13

26 24

15
ります。
金、 玉、 桂まで 手詰。

9
①森江潔氏作(将棋春秋 ・ )
32
7

④小泉潔氏作(パラ ・ )

52
9
持駒 飛金
金、 玉、 金、同銀、 桂、 玉、

22 42

22

32

34

23
飛まで 手詰。

7
持駒 金
金、 玉、 金、同馬、 飛打、同 ⑦米津正晴氏作(パラ ・ )
22

13

23

14

26
7
馬、 飛成まで 手詰。
22

持駒 飛角金
②加藤俊夫氏作(エンジョイザ詰将棋) 金、 玉、 金、同玉、 飛、 玉、

26 26

17

27

28

36
飛まで 手詰。

7
持駒 角金
⑤有吉弘敏氏作(パラ ・ )

53
24 4
金、同玉、 角、 玉、 飛、 玉、

11 33 24

23 42

34

43 44

23
金、 金、同玉、 玉、 角成まで

5 33

13

23
金、 玉、 金、同玉、 飛成まで

13
手詰 手詰。
⑧中川豊樹氏作(パラ ・ ) ⑬三宅英治氏作(パラ ・ )
51

49
2

7
持駒 金桂歩
持駒 金金金金

持駒 角角金桂桂
余詰
金、同香、 金、 玉、 金、同角、
11 26 14

34 35

15

35 25

200
金、 玉、 金、同角、 角まで ⑪内藤國雄氏作(内藤詰将棋 題) 金、 玉、 金、同玉、 桂、 玉、
24

11 11 23

11

23 12

11 24

22
持駒 金金桂香
手詰。 角、同玉、 桂、 玉、 角まで

22
手詰。
⑨野口益雄氏作(パラ ・ )
57
8

◇課題
・本間精一氏作(パラ ・ )

41
11
持駒 金
桂、同と、 金、 玉、 金、同と、

18 29

27 18

16

27
香、同と、 金まで 手詰。

持駒 飛金
⑫柳田明氏作(パラ ・ )

49
11
銀生、同玉、 金、 玉、 金、同
31

7 42

22

32
玉、 飛成まで 手詰。
42

持駒 金
⑩内藤國雄氏作(パラ ・ ) ◇前回の解答

57
23 8
金、
金、同金、 玉、 桂、同金、 歩成、同金、 桂、同金、 歩成、同
32 23

22 31

12 32

12

13

32
歩、 玉、 歩成まで 手詰。 飛、 桂、同飛、 金まで 手詰。

33

22
9

9
金、 玉、 金、 玉、 金、同玉、

42 43

22

32

12

22
-5-
飛成まで 手詰。

7
-6-

桂、 角成まで 手詰。
13

持駒 銀銀
( ) 駒の連続活用(銀)
3

③汐見正明氏作(パラ ・ )
50
11
今回は、銀の連続活用です。金の場合は、

持駒 金銀
どちらかといえば渋い好手といった感じで
⑥坂東肇氏作(パラ ・ )

50
すが、銀の場合は、成る・不成の選択があ

9
り、華麗で、指将棋なら指がしなる場面

持駒 なし
ではないでしょうか。
銀、 玉、 銀成、同玉、 角成、同
23

31

7 22

13
①藤江和幸氏作(パラ ・ ) 玉、 金まで
23 手詰。
49
4

持駒 銀

④川中汎氏作(パラ ・ )

41
飛成、同玉、 馬、同金、 銀、

21

7 43

22

32
8
玉、 銀成まで 手詰。

31
持駒 金銀
⑦石田誠治氏作(パラ ・ )

51
銀、 玉、 銀、同と、 馬まで
5 98

88

97

77

4
手詰。

持駒 金銀
②永田勉氏作(南海日日新聞)
銀、 玉、 銀生、 玉、 桂成、

22 23

32 33

22

32

31
玉、 金まで 手詰。 銀、 玉、 銀生、 玉、 金、

31

33

42

24

25

13
持駒 銀

7
余詰
玉、 角成まで 手詰。

12

7
⑤伊藤喜代孝氏作(パラ ・ )

50

23 7
銀、 玉、
銀打、 玉、 銀成、同 ⑧田原宣仁氏作(パラ ・ )

41

31

32

22

52
7
金、 飛成まで 手詰。 銀打、 玉、 銀、同玉、 龍、同

42

49

39

48

28
銀、 玉、 銀成、 玉、 成銀、同
33

23

24

22

33

7
馬、 金まで 手詰。 ⑪角建逸氏作(パラ ・ ) 歩、 金、同玉、 銀成、 玉、 成銀
49

11 24

34

13

23
53
12
7

まで 手詰。

持駒 銀銀銀
持駒 金銀

⑭大道政治氏作(将棋春秋 ・ )

32
3
変長

持駒 なし
変長
銀、 玉、 銀生、同玉、 銀、
22

32

31

9 32

42
⑨伊藤正氏作(パラ ・ )
56

玉、 銀成、同玉、
41 銀まで 手詰。

42
2

銀、 玉、 銀、同玉、 飛、 玉、

11 36 26

16

53 25

35

16
⑫内藤國雄氏作(内藤九段の詰将棋) 飛、同桂、 角成、 玉、 馬まで
持駒 なし

25

35
手詰。

持駒 飛銀
◇課題
・柏川悦夫氏作(パラ ・ )

42
11
銀、 玉、 銀生、 玉、 銀生、
26 24

35 14

33

15

44
玉、 銀まで 手詰。 銀打、 玉、 銀成、同歩、 飛、

33

13

24

9 33

22
7

持駒 角銀桂
玉、 銀成、 玉、 飛成まで 手詰。

23

21

32

変長
⑩斉田喜道氏作(パラ ・ )
55
6
⑬井口利男氏作(将棋時代 ・ )

24
12
持駒 飛銀

持駒 銀桂桂
◇前回の解答
金、 玉、 金、同玉、 飛、 玉、

13 12

31

22

12

23
23 銀、 玉、 銀成、 玉、 角成、同 飛成まで 手詰。

13

7 12

24

23

7
-7-
玉、 飛まで 手詰。 桂、同歩、 銀打、 玉、 桂、同

24

23

13

25
22
-8-

飛、 玉、 飛成、同金、 角成、
25

13

7 22

14

12

持駒 飛角金
玉、 桂まで 手詰。
24

( ) 駒の連続活用(飛角)
4

③長倉歩城氏作(パラ ・ )
30
11
最後は、大駒の連続活用です。飛角は、盤

持駒 飛飛金
上大振舞が生命みたいなものですが、やは
り打って捌く感覚には味わい深いものがあ
⑥三宅英治氏作(パラ ・ )

49
ります。

持駒 飛金銀
①小西逸生氏作(パラ ・ ) 飛、同玉、 飛、 玉、 飛成、同
21

7 41

22

11
40
9

玉、 金まで
12 手詰。
持駒 飛

④有吉弘敏氏作(パラ ・ )

51
銀、同玉、 飛、 玉、 飛成、同

15

7 16

24

13
3
玉、 金まで 手詰。

14
持駒 飛金
⑦新井弘氏作(パラ ・ )

56
飛、 玉、 飛成、同銀、 馬、同
13

24

33

13

5
玉、 角成まで 手詰。
23

持駒 飛角
②柏川悦夫氏作(パラ ・ ) 飛、 玉、 飛成、同玉、 角成、同

32

13

7 22

31
42
10

余詰
玉、 金まで 手詰。

32
持駒 飛桂
⑤吉村達也氏作(パラ ・ )

50
2
飛、 玉、
飛成、同玉、 角、同

42

23

7 12

34
龍、 金まで 手詰。

22
角成、同玉、 飛、 玉、 飛成、同

22

23

31

21
玉、 角、 玉、 角成、 玉、 桂生 玉、 龍、 銀引、 桂、 玉、 銀ま
11 43

22

32

11

23

24

23

34

11

22
まで 手詰。 で 手詰。

11
持駒 角銀
⑧岡本正貴氏作(パラ ・ ) ◇課題
54
7

Ⓐ三宅正蔵氏作(パラ ・ )

27
3
持駒 角金

持駒 飛
⑪岩井則幸氏作(将棋春秋 ・ )

32
3
角、 玉、 角成、同玉、 角成、
12

33

7 23

22

14

持駒 角
玉、 金まで 手詰。
25

余詰
⑨野口益雄氏作(実戦練習局より) Ⓑ南倫夫氏作(将棋春秋 ・ )

32
5
持駒 角銀

持駒 角角銀
角、 玉、 角成、同玉、 飛生、

31

12

13

9 11

12
合、 歩、 玉、 飛成まで 手詰。

14

22

31
⑫桑原辰雄氏作(詰棋界 ・ )

26
4
角、 玉、 角成、同玉、 銀、
31

12

13

14

24

持駒 角桂
玉、 角成まで 手詰。
25

変長
◇前回の解答
⑩伊藤銀一郎氏作(将棋評論 ・ ) 銀、 玉、 銀成、同玉、 角、

93

81

82

71

92
26
8
銀、同玉、 玉、 角成、同 角、 玉、 角成、同玉、 馬、 桂合、
32

31 14

42 31

41

93

71

93 82
玉、 飛成、 玉、 龍まで 手詰。 桂、 玉、 飛、同桂、 桂成まで

15 85

92

94
43
角、 玉、 角成、同香、 角成、同

34

13

12

22
9
手詰。
-9-
- 10 -

③霜田雅弘氏作(パラ ・ ) ⑥増沢幸三氏作(将棋評論 ・ )
50
12

26
4
( ) 飛筋消角
5

持駒 角桂桂
持駒 金

余詰
飛筋消角とは、飛の効き筋をそらす、角
捨ての意味です。そこには、大駒どうしが
ぶつかり合う醍醐味があります。 金、 玉、 馬、同龍、 馬まで 桂、 玉、 桂、同飛、 角、同飛、
5 21

12

34

22

33 25

24

36

46
手詰。 飛成まで 手詰。

7
①飯田岳一氏作(パラ ・ )
50
8

④小林忠弘氏作(パラ ・ ) ⑦吉田栄一氏作(パラ ・ )

47

32
4

5
持駒 金金
持駒 桂

持駒 金銀歩
余詰
金、 玉、 角、同龍、 金打まで

5 17

19

37

18
馬、同龍、 桂まで 手詰。 手詰。
14

53

銀、同飛、 歩、同玉、 角成、同

21

7 13

31
②山中龍雄氏作(パラ ・ ) ⑤若尾方敏氏作(パラ ・ )
51

50
飛、 金まで 手詰。

23
4

2
持駒 角金金
⑧小西逸生氏作(パラ ・ )

32
持駒 角

持駒 金金
金、同玉、 角、同飛、 金まで 角、同龍、 飛成、 玉、 龍まで
5 41

23

42

5 11

43

22

32
手詰。 手詰。
桂、同香成、 金、同飛、 角、同 歩成、同玉、 飛成、同桂、 角、
27

26

24

13

33

22 31

23
飛、 金まで 手詰。 玉、 角、同龍、 銀、同玉、 金まで

41

32
16

持駒 飛角銀
手詰。

11
⑨青木孝司氏作(パラ ・ )
49
8

◇課題
持駒 角金銀桂

・森克正氏作(パラ ・ )

36
2

持駒 角金金桂
飛、 玉、 角、 玉、 馬、同飛、
52 12

31

42 53

41

63

余詰
銀、同銀、 角成まで 手詰。

9
銀、同飛、 桂、同飛、 角、同飛、
22 23

24

34

金まで 手詰。 ⑫新井弘氏作(名古屋市)


7

持駒 飛角香
⑩柏川悦夫氏作(詰 より) ◇前回の解答

角成、同金、 飛打、 玉、 飛成、

31

23

12

21
同金、 馬、 玉、 馬、 玉、 飛成

45

22

23

31

41
角、同飛、 飛、同玉、 香、同金、

22 31

12

9 14
持駒 角桂
まで 手詰。

11
歩成、 玉、 金まで 手詰。

13

23

⑬杉田宇通氏作(詰棋界 ・ ) 銀、同玉、 角、 玉、 角成、同

55

44

54

53
27
11
玉、 角、 玉、 角成まで 手詰。

42

54

64

9
持駒 角角金銀
飛成、同玉、 桂、同桂、 角、同
41

33

63

余詰
飛、 金まで
42 手詰。

7
- 11 -
⑪南倫夫氏作(福島民友)
- 12 -

角、同香、 龍、同馬、 金まで


5 13

22

34

手詰。
( ) 角筋消飛・他
6

持駒 金金桂
余詰
③夕月棋人氏作(将棋春秋 32 ・ )
6
角筋消飛とは、角の効き筋をそらす飛捨

持駒 金金
ての意味です。後にその他の例も紹介しま
す。
①阿部健治氏作(パラ ・ ) ⑥荻野修次氏作(パラ ・ )

32
54
11

3
金、同玉、 飛成、同馬、 金まで
5 22

42

23
手詰。

持駒 角金
持駒 金銀

④斉藤三郎氏作(パラ ・ )

50
8

持駒 飛角金
飛成、 玉、 角、同金、 龍、同

63

83

74

72
銀、同と、 龍、同馬、 金まで
5 16

25

37

馬、 金まで 手詰。

93

7
手詰。
⑦恩田洋一氏作(パラ ・ )

54
6
②巨椋鴻之介氏作(将棋春秋 ・ )

31
12

持駒 飛金金金
飛、 玉、 角、同玉、 飛成、同

24

33

7 42

22
持駒 角金
馬、 金まで 手詰。

43
⑤西野重男氏作(パラ ・ )

53
42 9
金、同馬、
桂、 玉、 龍、同馬、

23 41

43

22
金、同馬、 金、 玉、 金、同玉、

32 33

21

13

12
金まで 手詰。

7
飛成、同馬、 飛まで 手詰。

11

9
最後に、飛筋消飛・角筋消角という つの 飛成、 玉、 龍、同玉、 角成、

24

43

7 54

32
2

特殊例を紹介しておきましょう。 同馬、 金まで 手詰。

44
持駒 金
⑧大場直行氏作(パラ ・ ) ⑬会沢宏一氏作(パラ ・ )
48

56
2

持駒 金金銀桂
持駒 銀

⑪若狭たかし氏作(パラ ・ )

31
10
銀、同歩、 龍、同龍、 馬まで 金、同銀成、 銀、同成銀、 桂、
5 34

45

26

16

26

27

25
持駒 金
手詰。 玉、 馬、同馬、 金まで 手詰。

34

15

9
⑨伊藤正氏作(パラ ・ ) ◇課題
51
2

・小西逸生氏作(パラ ・ )

38
9
金、同金、 金、同馬、 馬、同馬、

84 75

73

63
持駒 金
飛成まで 手詰。

持駒 飛金
⑫高橋良和氏作(パラ ・ )

48
3
龍、同龍、 馬、同玉、 金まで
5 44

14

15
手詰。
◇前回の解答

持駒 金
⑩小笠原隆治氏作(パラ ・ ) 金、同馬、 桂、同龍、 角、同龍、

34 14

36

46
53
10
金、 玉、 飛、同龍、 馬まで 金打まで 手詰。
5 58

49

29

48

7
手詰。
- 13 -
- 14 -

③酒井克彦氏作(パラ ・ ) 金、同玉、 金、同香、 馬、 合、

25 13

12

31

22
52
2

桂まで 手詰。
( ) 香頭の打捨て(金銀)

7
7

持駒 飛金
⑥森田兼行氏作(将棋評論 ・ )

25
8
持駒 金金銀銀
香頭の打捨てとは、守りの端香の上に飛角
金銀を捨てる手筋で、実戦でも大いに参
考になる手筋ではないかと思います。金銀 飛、 玉、 金、同香、 飛成、同
24

13

12

22
と飛角の二回に分けて紹介します。 金、 銀成まで 手詰。
24

7
①山中龍雄氏作(パラ ・ ) ④小野八朗氏作(パラ ・ ) 金、同玉、 銀、 玉、 銀、同角、

23 12

21

13

22
51

52
4

6
飛成、同玉、 金まで 手詰。

24

9
持駒 金
持駒 金金

⑦菅井徹夫氏作(王将 ・ )

24
8

持駒 飛金
銀成、同玉、 金、同玉、 龍、

13

12

32

13
金、同香、 金、同玉、 飛成まで 玉、 金まで 手詰。
5 14

23

22

24

7
手詰。
⑤谷向奇龍氏作(パラ ・ )

42
3
②古図式より 金、同香、 飛、 玉、 飛成、同

12

32

21 13

12
玉、 香、 桂跳、 角成まで 手詰。

14

13

9
22 持駒 金銀

持駒 金金桂
⑧奥薗幸雄氏作(パラ ・ )

30
4
金、同香、
銀成、同玉、 桂、同

12

22 21

9 33
角、 銀打、 玉、 金まで 手詰。

32

21
銀、同桂、 金、同玉、 銀生、
13

7 12

21
玉、 金まで 手詰。
32
⑪太田啓好氏作(パラ ・ ) 金、 玉、 銀、同玉、 桂、 玉、

33 25

23

12

24

23
50
3
持駒 金金銀

銀成、同玉、 金まで 手詰。

34

9
持駒 角銀
⑭河田達水氏作(パラ ・ )

51
7

持駒 角金金金銀
⑨岡田秋葭氏作(月報 ・ )
18
5

銀、同香、 角成、同玉、 角まで


5 12

22

11
持駒 金銀歩

手詰。
⑫宮田和佳氏作(将棋時代 ・ ) 金、同玉、 銀、同香、 金、同桂、

32 23

22 12

33
24
7
角、同玉、 金まで 手詰。

9
持駒 銀銀
歩、同玉、 金、同香、 銀、 玉、
71 82

92

9 91

飛成、同玉、 銀打まで 手詰。 81 ◇課題


82

・宇都宮靖彦氏作(詰棋界 ・ )

27
2
5・6
⑩斉藤忠氏作(王将 ・ 合併号)
25

銀、同香、 龍、同金、 銀、同金、

11 12

22

32

持駒 飛角金
飛まで 手詰。

7
持駒 金金銀
⑬三吉一郎氏作(パラ ・ )

51
6

持駒 金銀桂
金、同玉、 銀、 玉、 金、同香、 ◇前回の解答
32 12

21

22

12
飛、 玉、 金、 玉、 桂、同馬、

11 34 12

24

14 35

23

15
銀成、同玉、 金、 玉、 金、

13 31

22

21

32
金、同玉、 飛成、同馬、 馬まで

33
玉、 飛成まで 手詰。
31
- 15 -
手詰。
- 16 -

持駒 飛金銀

持駒 飛飛
( ) 香頭の打捨て(飛角)
8

①古図式より
④檜垣光一氏作(パラ ・ )
53
7
持駒 飛角金銀

持駒 飛飛角
⑦與都氏作(象戯綱目より)

持駒 飛角金桂
飛、同香、 角、 玉、 飛、 玉、
23 12

35

14

24

13
飛、同香、 銀、同玉、 角、 銀、 飛成まで 手詰。
43 12

33

11

22

7
金打まで 手詰。
7

⑤清水芳夫氏作(パラ ・ )

50
飛、同香、 桂、同歩、 角、 玉、

33 12

22 34

9 11

32
9
②南倫夫氏作(福島民友) 金、 玉、 角成まで 手詰。

31
持駒 飛金
持駒 飛
⑧鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)

持駒 飛飛金
飛打、同香、 飛成、同馬、 桂、

12

22

25

24
銀成、同玉、 飛、同玉、 龍、
13

12

32

13
玉、 金まで 手詰。

35
玉、 金まで 手詰。
24

7
7
⑥森長宏明氏作(パラ ・ )

50
③平井康雄氏作(パラ ・ ) 飛、同香、 飛、 玉、 飛成、同

12

15

22

9 12
52

12 5
13 4
歩、 飛、同玉、 玉、 飛、同香、

35 25

14 14

24 13
銀、 玉、 飛、同香、 銀成、同 玉、 金、 玉、 香まで 手詰。
24

14

7 12

23

11

12
玉、 金まで 手詰。 馬、 玉、 馬まで 手詰。
24

9
⑨檜垣光一氏作(パラ ・ ) 飛成まで 手詰。 角、同香、 金、同香、 角、同玉、
41

22 12

13

12
51

7
3

金まで 手詰。

7
持駒 飛角銀

⑫鈴木芳己氏作(パラ ・ )
54
5
変長

⑮桑原辰雄氏作(パラ ・ )

27
1
持駒 飛角

持駒 角金桂
角、同香、 飛、同玉、 銀打まで
5 12

11

22

手詰。
角、同香、 飛、同玉、 飛成、
12

7 11

31

21
⑩新藤孝敏氏作(パラ ・ ) 合、 角まで 手詰。 飛、 玉、 角、同玉、 飛、 玉、
22

11 32 34

23

22 12

25 14

23
48
1

角、同玉、 金、 玉、 桂まで

33
持駒 角金銀桂

⑬山本好夫氏作(将棋時代 ・ )

24
11
手詰。

持駒 金銀桂
◇課題
・南倫夫氏作(福島民友)
銀、同香、 桂、同金、 角、同香、
24 32

15

12

持駒 角角
桂、 玉、 角成、同香、 銀、同

13

22

7 12

11
金まで 手詰。
7

玉、 金まで 手詰。

21
⑪三宅英治氏作(パラ ・ )

49
4
⑭千葉五郎氏作(王将 ・ )

25
2
持駒 角金桂

持駒 角角金金
◇前回の解答

余詰
飛、 玉、 金、同香、 飛成、同

32

13

12

22
玉、 角、 玉、 馬、同飛、 銀まで

31

11

22
33
- 17 -
手詰。

11
角、同香、 金、 玉、 桂、同桂、
12

32

11

23
- 18 -

③新田道雄氏作(パラ ・ )
49
4

( ) 駒の打替え(同種)
9

持駒 飛
持駒 飛金
駒の打ち替えの手筋は、同種の駒の場合
(例・飛⍡飛)と、異種の駒の場合(例・銀⍡
角)に分けて紹介します。
飛成、同玉、 飛、 玉、 金、同
14

7 12

24

25
①只野篤夫氏作(パラ ・ ) ⑥柳原克佳氏作(パラ ・ )
49

51
玉、 飛成まで 手詰。
15
9

5
持駒 飛

持駒 角金
④藤井孝一氏作(パラ ・ )

49
12

持駒 飛金
飛成、同玉、 飛、 玉、 角成まで
5 13

43

24

14

手詰。 馬、同玉、 角、 玉、 飛成、同

24

7 15

23

14
玉、 金まで 手詰。

24
②柳原克佳氏作(パラ ・ )
51
7 ⑦小島茂氏作(パラ ・ )

55
馬、同玉、 飛成、同玉、 飛、

22

31

9 41

22

6
玉、 金、同玉、 飛成まで 手詰。

持駒 飛

32

42

持駒 角
⑤野口益雄氏作(練習局より)
飛成、同玉、 飛、 玉、 角成、

33

35

23

9 32

12
飛成、同玉、 飛、 玉、 角成、同 玉、 馬、同玉、 飛成まで 手詰。
22

7 32

13

12

22

32
香、 飛成まで 手詰。
33
角成、同玉、 角、 玉、 龍、同 飛、 桂成、同玉、 角成、 玉、 桂
32

7 14

22

13

11 21

32

11

23
玉、 角成まで 手詰。 まで 手詰。
23

持駒 金桂
⑧武田昇氏作(パラ ・ ) ⑬森田正司氏作(パラ ・ )
30

31
4

23 持駒 角金桂桂
持駒 角金

⑪松永一雄氏作(パラ ・ )

52
4
桂成、同玉、 桂、同歩、 桂、

22

14

34
角成、同玉、 角、 玉、 銀生、同 玉、 角成、同桂、 角、同香、 金ま
11

33

12

21

13

12

24
持駒 桂
玉、 金まで 手詰。 で 手詰。
22

11
7

⑨鈴木靭夫氏作(王将 ・ ) ◇課題
24
12
・柏川悦夫氏作(駒と人生より)
持駒 角歩
桂成、同玉、 桂、 玉、 飛成、同

41

7 53

51

42
玉、 角成まで 手詰。

41

持駒 角金
⑫増沢幸三氏作(将棋評論 ・ )

26
2
持駒 桂桂歩
角成、同玉、 角、 玉、 飛成、同
92

74

91

9 93
銀、 歩、 玉、 角成まで 手詰。
92

82

83
⑩清水一男氏作(パラ ・ ) ◇前回の解答

53
27 3
桂、
19 36 金、同玉、 玉、 金、 玉、 角、 玉、 角、同香、 角成、同

15

16

15

32

34

7 12

23
桂成、同玉、 桂、 玉、 歩、同

21

33

11

12
- 19 -
龍まで 手詰。 玉、 桂まで 手詰。

35
7
- 20 -

持駒 金桂
) 駒の打替え(異種)
10

持駒 飛金
①野口益雄氏作(将世 ・ 附録)
57
4

④大道政治氏作(パラ ・ )
49
5
持駒 銀
余詰

持駒 飛桂
⑦鈴木信幸氏作(パラ ・ )

50
5

持駒 飛銀
角成、同玉、 銀、同と、 飛左成ま
53

64

52

で 手詰。
5

23 角成、同玉、 桂、 玉、 飛、同

7 15

12

11
②大山峻氏作(パラ ・ ) 玉、 桂生まで 手詰。

23
50
11

香成、同玉、 飛、 玉、 飛成、同

22

23

12

9 21
⑤飛角龍馬氏作(パラ
持駒 飛金
・ )

55
11
玉、 銀、 玉、 角成まで 手詰。

12

22

23
持駒 飛角角
⑧松本頴明氏作(パラ ・ )

47
7
余詰

持駒 角桂
金、同玉、 飛、 玉、 馬、同玉、
35 35

45

24

34
金、同玉、 角、 玉、 角、同歩、

31 22

13

21

12
金まで 手詰。
7

飛まで 手詰。

7
③鈴木学氏作(パラ ・ )

52
7
⑥近藤真一氏作(パラ ・ )

32 55
銀生、同玉、 金、 玉、 桂、同 歩成、同龍、 角成、 龍、 銀成、
21

32

12

24

22

34

23

22
8
香成、同玉、 飛、 玉、 飛成、同

23

25

21
馬、 馬まで 手詰。 同玉、 角、 玉、 桂まで 手詰。
22

31

12

24
7

9
玉、 金まで 手詰。

22

7
⑨南倫夫氏作(福島民友) 桂成、同玉、 銀、同桂、 馬、同

22

33

32
持駒 金金銀
玉、 角、 玉、 歩、同玉、 金、

32 41

21

22

23

21
玉、 角成まで 手詰。

13
持駒 角

◇課題
Ⓐ永田勉氏作(南海日日新聞)
銀成、同玉、 角、 玉、 桂生、同
12

21

11

9 23

持駒 角桂
⑫清野静男氏作(近将 ・ )

27
10
銀、 角成、 玉、 馬まで 手詰。
43

12

21

⑩馬場雅典氏作(パラ ・ )
52
5

持駒 角金
持駒 角桂
Ⓑ柏川悦夫氏作(パラ ・ )

30
9

持駒 銀桂桂
銀、同玉、 角、 玉、 角、 玉、

11 34 24

26 35

34 33

35 44

24
飛、 玉、 金、 玉、 金まで

25
角、同金、 馬、 玉、 馬、同玉、 手詰。
25 31

33 14

22

13
桂、 玉、 銀成、 玉、 桂生ま
22

21

13
⑬北村憲一氏作(パラ ・ )

47
で 手詰。
11

6
◇前回の解答

持駒 角金銀
⑪角建逸氏作(パラ ・ )

51 55
6
角成、同玉、 角、 玉、 金、同

13

24

12

9 22
と、同玉、
銀、 玉、 金、同角、
11 61 62

63

41
玉、 銀生、同玉、 龍まで 手詰。

31

42
角成、 玉、 馬、同玉、 金まで

42

43

33
手詰。
- 21 -
- 22 -

銀生、 玉、 飛成、同玉、 香、同


31

33

42 32

34

持駒 金銀香
金、 香、同金、 金まで 手詰。
33

( ) 限定打(香)
11

9
③重田豊信氏作(パラ ・ )
52
7
限定打とは、飛角香の飛び道具をある一

持駒 金
か所から打たなければ詰まない、という着
⑥岡部雄二氏作(パラ ・ )

53
手です。限定打には、打ち場所の距離的

6
分類(遠打・短打)がありますが、本講座で
角成、同玉、 歩成、 玉、 香、同
21

11

22

23
は、それぞれの駒ごとに紹介します。

持駒 金香
玉、 金まで 手詰。
33

7
①新藤修次氏作(パラ ・ )
52
8

④小島茂氏作(パラ ・ )

54
4
持駒 香

持駒 金銀香
香、同玉、 金、 玉、 龍、 玉、

35 36

45 37

35

55

24
香、 玉、 飛成、 玉、 龍まで 龍、同玉、 歩まで 手詰。
5 14

23

33

14

13

9
手詰。
⑦村川純一氏作(パラ ・ )

53
6
②田中至氏作(将世 ・ ) 銀、同馬、 金、同馬、 香、 馬、

12 23

12

24

23
57
8

持駒 香香
香成まで 手詰。

7
持駒 金香香
⑤畠山広吉氏作(パラ ・ )

55
35 1
香、同玉、
銀、 玉、 飛、同飛、

24 26

27

25
金まで 手詰。 香、同玉、 飛成、 玉、 香、同

12

23

11

9 12
7
飛、 龍、同金、 桂生まで 手詰。

21

23
⑧安達栄司氏作(パラ ・ ) 玉、 飛、同玉、 香、 玉、 香成ま

21

23

32

22
49
8

持駒 飛香香
で 手詰。

11
持駒 飛香

◇課題
・金田秀信氏作(近将 ・ )

40
1

持駒 銀香
⑪二級天使氏作(パラ ・ )

50
飛、 玉、 飛成、 玉、 香、同
34

22

32

13

9 15

3
金、 角成、同玉、 龍まで 手詰。
14

23

持駒 桂香
⑨松永一雄氏作(パラ ・ )
53
6

◇前回の解答
持駒 金桂香香

桂、 玉、 桂成、同玉、 角、

23

12

22

31

12
玉、 角成、同桂、 飛成まで 手詰。

13

11
歩成、同歩、 桂、同歩、 香、同

62

63

42 52

9
玉、 銀生、 玉、 銀生、 玉、 角 Ⓑ

53

51

62

53
と、同玉、 桂、 玉、 銀、同香、

51 31

43

21

12
成まで 手詰。

11
飛成、同角、 角成、同玉、 桂、

11

23

21
香、同飛、 香、同飛、 桂、 玉、
31 14

22 13

23

21
⑫岩谷良雄氏作(パラ ・ ) 玉、 桂左成まで 手詰。

31

13
26
馬、 玉、 金まで 手詰。
12

1
9

持駒 飛飛角香
⑩三輪勝昭氏作(パラ ・ )

55
12 6
香、 香、同飛、 玉、 香成、
13

21

23

32
玉、 飛、同玉、
31 馬、同飛、 成香ま

53

22
で 手詰。
11
- 23 -
飛、同香、 角、同玉、 角成、同

13

12

11
- 24 -

飛、同角、 飛、同玉、 金まで 飛、 金合、 銀、同玉、 金、同


5 13

14

25

42

22

7 21

31
手詰。 玉、 飛打まで 手詰。

41
) 限定打(飛)
12

(
④柳原克佳氏作(パラ ・ ) ⑦小西逸生氏作(パラ ・ )
51

49
1

6
①山中龍雄氏作(パラ ・ )
48
10

持駒 飛金

12 持駒 飛飛
持駒 飛金

飛、同香、 馬、同玉、 金まで 飛、同馬、 飛、同玉、 歩成、


5 16

27

28

14

7 13

21
手詰。 玉、 馬まで 手詰。

22
飛、同金、 飛、同玉、 金まで
5 16

15

25

手詰。
⑤塩野入清一氏作(パラ ・ ) ⑧山中龍雄氏作(パラ ・ )

50

43
4

9
持駒 飛飛金
②山中龍雄氏作(パラ ・ )
48
11

持駒 飛角
持駒 飛角香
飛、同玉、 飛、同玉、 金まで 角、 玉、 飛、 玉、 桂生、同

5 12

11

22

23

24

7 44

23

33
手詰。 玉、 龍まで 手詰。

24
飛、同歩、 香、 玉、 角まで
5 35

16

25

14
手詰。
⑥大浦淳司氏作(パラ ・ ) ⑨藤井国夫氏作(パラ ・ )

51

42
1

9
持駒 飛飛金銀
③山中龍雄氏作(パラ ・ )

48
11

持駒 飛飛金

持駒 飛
変長

余詰
飛、同玉、 龍、同角、 馬、 玉、 ⑫細田強氏作(パラ ・ ) 馬、同玉、 飛、 玉、 飛、同玉、
37 26

36

17

25

26 14

13 16

24

25
32
11
桂まで 手詰。 金、 玉、 飛成まで 手詰。

24
7

9
持駒 飛金銀
⑩古図式より ⑮三木宗太氏作(パラ ・ )

50
1
持駒 飛飛角

持駒 飛
余詰
飛、 玉、 銀、同と、 飛成、同
23

34

7 45

24
玉、 金まで 手詰。
34
飛、同金寄、 飛、同玉、 角、 ⑬米沢明男氏作(東奥日報 ・ ) 銀生、 玉、 飛、 玉、 銀成、同
32

7 42

64

52

32

12

7 14

22

23
47
5
玉、 角成まで 手詰。 玉、 角成まで 手詰。
53

32
持駒 飛銀銀
⑪南倫夫氏作(パラ ・ ) ◇課題
36
3
・木下恒氏作(将棋春秋 ・ )

32
6

持駒 飛金桂桂
持駒 飛飛
銀、同玉、 銀、同玉、 飛、 玉、

34 31

32

52

43
角成まで 手詰。

7
⑭三木宗太氏作(パラ ・ )

52
6

持駒 飛飛金
角成、同玉、 飛、 玉、 飛、同
32

7 34

42

41
玉、 飛成まで
31 手詰。 ◇前回の解答
香、同銀、 桂、同銀、 銀、 玉、

23 22

33

32

12
- 25 -
馬まで 手詰。

7
- 26 -

持駒 飛角金
金、 馬まで 手詰。

13

7
) 限定打(角)
13

持駒 角
①柳田明氏作(パラ ・ )
49
10

④黒坂隆身氏作(詰棋界 ・ )

26
6
持駒 飛角

⑦谷向奇龍氏作(パラ ・ )

31
12
持駒 角角金

持駒 飛角金
変長
角、同飛、 飛、同飛、 馬まで
5 24

14

25

手詰。
角、同飛成、
5 13 角、同龍、 金まで 飛、同玉、 角、 玉、 龍、同玉、

24

45

93 93

82

94

83
②古図式より 手詰。 金まで 手詰。

7
持駒 角角金
⑤小泉潔氏作(パラ ・ ) ⑧湯村光造氏作(詰棋界 ・ )

52

26
8

4
変長

持駒 角角金

持駒 角金金
角、同金、 角、同金、 金まで
5 41

32

13
手詰。
角、同玉、 角、同玉、 金まで 角、 玉、 金、同龍、 角成、同

5 35

24

34

23

24

7 14

34
③黒坂隆身氏作(詰棋界 ・ ) 手詰。 玉、 金まで 手詰。

35
26 26
4
飛、同玉、 角、同玉、 金まで
5 16

25
⑥井上賢一氏作(パラ ・ ) ⑨恩田洋一氏作(パラ ・ )

23 51
12

48
手詰。

8
角、 玉、 角成、 玉、 馬右、同 銀打、 玉、 角、同角、 銀生、同

32

12

21

32

24

14

32

23
玉、 金まで 手詰。 玉、 金まで 手詰。
24

34
7

持駒 飛角銀桂
持駒 角金銀

⑫柏川悦夫氏作(パラ ・ )
31
7

持駒 角
⑩小西逸生氏作(パラ ・ ) 以上の如く例題も多種多様であり、限定
44
1

桂成、同玉、 銀生、 玉、 角、 打の手筋は詰将棋の持つ魅力の、一つの重


22

43

13

9 22

24
玉、 銀成、同玉、 飛成まで 手詰。 要な要素であると思います。
34

44
持駒 角角

⑬渡辺一平氏作(将棋時代 ・ ) ◇課題

24
4
・栃山棋人氏作(パラ ・ )

31
9
持駒 角金銀

持駒 飛角角
角、 玉、 角、同玉、 飛成、同
14

22

31

玉、 角成まで 手詰。 42
41

7
⑪山本正氏作(パラ ・ ) 角、 玉、 銀、同金、 角成、

13

41

52

31

51
40
8
玉、 と、同玉、 金、 玉、 金打ま

52

53

61

62
持駒 角金銀
で 手詰。

11
◇前回の解答
⑭岡村芳雄氏作(パラ ・ ) 桂打、 玉、 桂、同龍、 飛、同

25

14

26

16
25
52 55 7
桂、同銀、
銀、 玉、 角、 歩、 龍、 桂成、同香、 金、 玉、 金ま

11 32 24

53 41

33

44

13

24

15

25
飛、 玉、 と、同玉、 飛成まで で 手詰。

43

11
- 27 -
銀打、同桂、 角、同角、 銀生、同 手詰。
45

22

33
- 28 -

のがコツです。 銀と捨て 角が決め ④松本頴明氏作(パラ ・ )


86

97

48
3
) 邪魔駒(現在型)
14

( 手となります。

13 持駒 飛香
・直接消去
②池田俊哉氏作(パラ ・ )
50
9

持駒 飛
邪魔駒には大きく分けて、現在型(原形に 角成、同玉、 飛、同玉、 香、

13

23

24
おいて邪魔駒あり)と将来型(手数が進ん 玉、 歩まで 手詰。

14

7
銀成、同馬、 飛、同馬、 龍まで
5 24

13

25
だ後に邪魔駒発生)の二種類あります。前
手詰。 ☆ 角を捨てた後、 飛が打ちにくいか

24

23
者の解決方法には、直接消去(捌いて捨て
も知れませんが、原形で 角が無かっ

24
る)と間接消去(玉方に取らせる)の二つの手
☆邪魔駒 銀を 銀成と捨てると、馬

13

24
段があります。今回は、現在型・直接消去 たら香一本で詰む、ということです。
の場合を紹介します。 が守備に効いてきますが、これを逆用
する 飛がとどめの好手です。 ⑤八尋無段氏作(パラ ・ )

13

49
11

22 持駒 銀銀桂
①千会律主氏作(パラ ・ )
51
10

③吉村達也氏作(パラ ・ )

49
12
持駒 角金

持駒 金
飛成、同玉、 銀、同玉、 桂、

22

11

23
玉、 銀まで 手詰。

11
銀、同玉、 角、同玉、 金まで
5 86

97

87

7
銀生、 玉、 銀生、同玉、 金まで

5 11

13

22

12
手詰。
手詰。 ☆玉と角の焦点への飛捨てが好手です。
☆邪魔駒を判別するということは「もし○
○が無かったら」ということに他なりま ☆直接消去は、一手で捨てる場合と二手
せん。 銀が無かったら 金の一発。 以上捌いて捨てる場合があります。後
87

87
そこで、原形を崩すことなく消去する 者の方が気分が良いようです。
⑥阿部昭男氏作(パラ ・ ) ⑧井上賢一氏作(パラ ・ ) しれません。それは、 角⍡ 角が三

24

13
49

53
9

9
持駒 金銀桂

手一組の好手順だからです。

持駒 角桂
⑩村尾草樹氏作(パラ ・ )

51
12

持駒 角
と、同玉、 銀、同玉、 桂、同香、 角成、同香、 桂成、同飛、 角、
92 93

82

94

12

23

35

24
金まで 手詰。 合、 桂まで 手詰。
25
7

7
☆邪魔駒は最初からそれらしく感じさせ ☆ 桂が無かったら 角と打てる、でも 飛、 玉、 飛、同玉、 角、 玉、

28 17

29

19

73

18
35 35

23 35
ないほど効果的です。邪魔駒を巧妙に 桂を捨てるには 角が邪魔、と読め 角成まで 手詰。

7
カモフラージュできれば、作品に高級性 ればしめたものです。何だか、連続して
が増します。本作は との焦点捨てが 邪魔駒が出てきたような感じの作でし ☆離し角を打つためにどうします?
93

指し難いかもしれません。 た。
⑪南倫夫氏作(福島民友)
⑦村川純一氏作(パラ ・ ) ⑨鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)
52
4

持駒 角角金

持駒 歩
22 持駒 飛角
角行、 玉、 角成、同玉、 歩、同

34

24

23

24
桂成、同玉、 飛、同玉、 角、 飛成、同玉、 角、同玉、 角、同
22

7 12

34

15

24

13
玉、 飛成、 玉、 龍まで 手詰。

34

15

25
玉、 角成まで 手詰。 玉、 金まで 手詰。
23

14

9
7
☆ 角が無いと 歩以下簡単。 角を

25

24

25
☆ 桂が無かったら 角と打てます。ど ☆ 飛が無かったら 角と打てる、とわ
34

34

13

13
うです!要領がわかってきましたか? かっていても、 飛成とは捨て難いかも 捌いて捨てると仮想原形となります。

15
- 29 -
- 30 -

⑫島哲夫氏作(詰棋界 ・ ) ⑭佐藤計豊氏作(将棋評論 ・ ) は、純粋な邪魔駒とは異質のものです


27

25
12
4

が、主駒と思われた大駒が、実は邪魔
持駒 飛金桂

持駒 金銀桂
駒であったというようなトリックが挿入
できれば、それは邪魔駒作品としては
一級品です。
飛成、同玉、 飛、 玉、 飛成、同 桂成、同玉、 銀、同玉、 桂、 ◇課題
32

12

31

22

92

93

85

92
・野口益雄氏作(パラ ・ )

25
10
玉、 桂、 玉、 金まで 手詰。 玉、 飛成、同角、 金、 玉、 桂生
11 72

93

81

73
34

31

22

まで 手詰。

持駒 金金
☆ 飛が無ければ 桂と打てます。講
34

34

座の第 回から、飛の連続活用の手筋 ☆ 玉と上がられては詰まない形なので、


94
4

( 飛⍡ 飛成)も登場します。 初手は必然手でしょう。 桂とくさび

85
12

22

を打ち、 飛成がとどめの好手です。

72
⑬益田秀男氏作(将棋評論 ・ )
27
8
⑮青木孝司氏作(パラ ・ ) ◇前回の解答

51
6
持駒 飛金桂
角、同龍、 飛、同香、 角、 玉、

23 45

14

12

24
持駒 角金
角成まで 手詰。

7
角成、同馬、 飛、 玉、 桂、同 角成、同玉、 銀生、 玉、 銀成、
73

81

92

9 84

13

22

14

13
馬、 金、 玉、 飛成まで 手詰。 同玉、 角、 玉、 金、同龍、 飛成
82

93

91

31

14

25

11
まで 手詰。

11
☆どちらかと言えば、 角が邪魔駒とは

84
気付きにくいかもしれません。 ☆ 銀の邪魔駒消去を図り、再度の

11

31
角が重要な働きをします。原形の 角

31
不可能ですので、玉に取って貰うしかあ ③飯田岳一氏作(パラ ・ )

50
11
) 邪魔駒(現在型)
15

( りません。両王手・両王手・開き王手の

持駒 銀銀銀
・間接消去 三連発で決まる手品のような作でした。

余詰
②河田達水氏作(パラ ・ )
49
10
現在型・間接消去とは、邪魔駒を玉に取

持駒 飛飛
らせることによって消去する方法です。王 銀、 玉、 銀打、同香生、 銀、同

38

18

7 27

29
手のできない邪魔駒だったり、直接消去す 玉、 銀まで 手詰。

18
ると玉方の守備力が強くなって詰まなく
☆例によって、 銀と打って 玉と歩を

38

18
なったりしてしまう場合に、間接消去をし
飛、 玉、 飛成、同玉、 飛まで 取って貰います。ここですぐに原形に戻
5 23

12

22

12
ます。間接消去は直接消去に比べて、やや
手詰。 す 銀は、 玉と逃げられてしまいま

29

27
高級な詰将棋手筋と言えます。
すので、先に 銀打と香を逆用して、

27
☆ 歩が無ければ、 飛までです。この

12

12
①飯田岳一氏作(パラ ・ ) 逃げ道を防いでおくのが肝心です。
50
12
歩 を取って貰うためには、 角の効 きを
から外す必要があります。そこで ④二級天使氏作(パラ ・ )

12

23

50
1
持駒 なし
飛と打ち、 玉には 飛成と捨て、元

12

22

持駒 桂桂
の位置に戻って貰うのです。このように
間接消去では、両王手の手筋を使って
玉を戻す方法が良く利用されます。
桂、 玉、 桂成、同玉、 龍、同

24

13

7 12

14
角、 玉、 角、 玉、 角まで
5 55

35

46

44

24
桂、 桂まで 手詰。

24
手詰。
☆ 角は、何か取ってつけたような感じの

13
☆ 歩が無ければ、 角までです。しか
35

24
- 31 -
邪魔駒ですが、これを 角成と捨てる

22
し、 歩を直接王手で消去することは

35
- 32 -

のは、下段の金銀が効いてきて失敗しま 銀打、 玉、 銀、同玉、 角成、同 ⑧熊谷瑞彦氏作(パラ ・ )


15

23

14

32

47
5
す。まず 桂と打ってすぐに 桂成と 馬、 金まで 手詰。
13
24

12

持駒 角桂
して原形に戻します。次の 龍がとど
14

☆ 歩が無ければ 角成があります。
23

32

めの好手です。
そこ で 銀 と打 ち、 玉にすんなり
15

23
⑤田所満夫氏作(パラ ・ ) 銀と捨てて原形に戻す要領は、だい
14
51
3

ぶ会得されてきたことでしょう。 角、 玉、 角成、同玉、 馬、同

23

25

7 14

36
持駒 飛

桂、 桂まで 手詰。

26
⑦鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)
☆ 桂が無いと、 馬が決め手となりま

25

36
持駒 飛香
飛、 玉、 飛、同玉、 飛成、同 す。とは言え、直接 桂成では 玉で
24

13

7 14

12

13

25
銀、 馬まで 手詰。 逃れとなりますので、ここは、 角と重
24

23
く打つのが良いのです。同金は、同龍、
☆ 歩が無ければ 飛の一発、というよ 香、 玉、 香成、同玉、 飛、同

24

13

7 23

13
13

13

玉、 金まで。よって、 角には

25

36

23

25
りも、持飛が無くても 飛成の手筋で 香、 歩まで 手詰。

24
12

玉と逃げますが、 角成と捨てて原形

14
詰む、ということがわかればしめたもの に戻すことができました。
☆ 歩が無くても、持駒飛で小味な

13
です。 の地点へ重量的に飛を打ち、両
24

3
王手でいざ原形へ! 手詰ですが、邪魔歩をうまく導入して、 ⑨鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)
一つの作品に仕上がっています。どうや

持駒 なし
⑥畠山広吉氏作(パラ ・ ) ら、玉の横や背後にある歩は、まず邪
34
9
魔駒と判定して差し支えないようです。

持駒 金銀
角、 玉、 角、 玉、 飛、同角、

24 26

24

35

15

16
角まで 手詰。

7
☆玉の上部にある攻方の大駒は三枚もあ ⑪岩井則幸氏作(パラ ・ ) ☆ に玉を誘えれば、 飛成までです。

31

11
31
8
るので捨てやすいのですが、 歩の存在 辷り金の手筋を使用して原形へ戻すと、
24

持駒 角桂桂
意義については、やはりしっかりした読 角が決め手となります。

31
みの裏付けが必要です。
◇課題
⑩田原宣仁氏作(パラ ・ ) ・北田重明氏作(神戸新聞)
52
9

桂、 玉、 桂成、同玉、 角、
25

22

7 13

31

22

持駒 飛飛歩
合、 桂まで 手詰。
持駒 金

25
☆まずは、 桂と打ってみたいところ。

25

22
玉に対する 桂成が好手です。同桂は

13 13
銀、 玉、 銀、 玉、 飛成、同 角まで。 同玉に、長打の 角が決
34

36

7 45

25

35

33

31
玉、 金まで 手詰。 め手となり、桂吊しの詰みです。 ◇前回の解答
36

銀生、 玉、 銀生、同玉、 金、

31

13

42 22

32 32

23
☆ 桂は、邪魔駒とは気付きにくいかも ⑫鮎川哲郎氏作(鹿児島新報) 玉、 金、同桂、 金、 玉、 馬まで

13

33
36

しれません。それは、 手目 飛成が 手詰。

11
34 35
5

持駒 角金
好手だからです。さて、初手 銀に同
馬は、 金、 玉、 金まで。 銀に
26

14

15

34
玉は、 金、同馬、 飛成まで。
14

15

23
よって、 銀には 玉となりますが、
34

36
そこで今まで度々出てきた原形に戻す 金、 玉、 金、同玉、 角、同玉、

11 12

31

22

31
両王手の手筋 銀がピッタリ。主眼の 飛成まで 手詰。

45

7
飛成が登場して解決です。
35
- 33 -
- 34 -

②小西逸生氏作(パラ ・ ) ③金田秀信氏作(近将 ・ )
40
10

43
8
) 邪魔駒(将来型)
16

持駒 飛金桂
持駒 角
将来型とは、文字通り、現在打った駒が後
になって、自らの攻めを阻害する駒になっ
てしまうことを言ったもので、消去方法は 桂、 玉、 馬、 玉、 飛、 玉、

11 89 79

88

79 97

89

88

79
現在型の応用になります。 銀生、 玉、 角、 玉、 角成、同 飛、同玉、 金、同と、 馬まで
21

23

7 32

13

23

98
玉、 飛成まで 手詰。 手詰。
12
①古図式より
☆初手が手広いですが、 銀生は好手で ☆本作も初手に迷うところですが、初手

21
持駒 金銀

す。これを 銀では 玉と逃げられま 桂に対し、同とは 飛以下。また

2 31

13

79

97

77
す。対して 手目 金合は、同飛成、 玉は、 馬以下詰みます。そこで本筋

42

55
同角、 歩成、 玉、 角まで。本手 の 玉に対し、 馬、 玉までの局面

12

23

32

88

97

79 89
銀打、 玉、 銀成、同香、 金まで 順に戻り、 玉の局面は、 歩が無け を考えてみて下さい。 桂が無ければ、
5 23

13

12

23

23

13
手詰。 れば 飛成までです。 歩が一種の邪 金、同と、 馬までです。すなわち、

12

13

79

98
魔駒となっており、かと言ってこれが無 最初、重要な掛り駒であった桂が邪魔
☆本例題は、詰将棋の本には、必ずと言っ いと初手の変化が詰みません。上手い歩 駒となりました。ということで、 飛以

88
て良い程よく登場しますので、既にご存 の配置です。この歩を消去するために、 下の間接消去で桂を消せば、 金がと

79
知の方も多いかと思います。金を残して 角(現在型・間接消去)を打ち、 玉 どめの好手となります。

32

32 13
初手 銀打は必然手ですが、 玉と
23

13
となりました。さて、この局面で、 角
なったところで、今打った銀が邪魔とな ④小西逸生氏作(パラ ・ )

51
12 11
が将来型の邪魔駒なのです。そこで

23
り 金と打てません。そこで 銀成(現 飛、 玉、 歩、同玉、 飛成、同

32

13

7 14
23

12
角成と捨てれば、 飛成までの詰みと

12
在型・直接消去の応用)と捨てることで 香、 龍まで 手詰。

24
なります。
解決するのです。
銀、同金、 香成、同金、 金まで ⑦林俊二氏作(パラ ・ )
5 22

23

32

53
5
手詰。
持駒 飛

持駒 なし
☆初手 銀と守備金を逆用します。そこ
24 22

で、 香が無ければ 金までです。
24

23
香成と焦点に捨てて、気分の良い収束
☆初手は、 角成の誘い手もありますが、 となります。
23

歩生、 玉、 角、同銀、 歩、

32

13

7 35

14

22
厚く攻める 飛は絶対手です。 玉に
32

13

玉、 歩成まで 手詰。

31
⑥坂野孔一氏作(パラ ・ )

53
歩と玉を吊り上げた局面で、 飛
14

32

2
が無ければ 龍までだ、と気づければ、 ☆初手 歩生が、将来の打歩詰を回避す
24

32
持駒 角
飛成捨てで一気に解決します。 る絶妙手です。 玉に逃げに対して、

13
12

歩と打てるようにするため、 の地

14

22
普通、将来型は、今から打つ駒が先で邪 点に効いている 角を消してしまえば

44
魔駒と化すのですが、これからの数作は、 角、 玉、 飛成、 玉、 龍、

15

14

7 34

13

24

12
良いわけです。もし初手が 歩成だと、

32
現在、攻め駒として盤上にあり重要な働 玉、 角まで 手詰。

26
角をここで消しても、 とが の地

44

32

35 22
きをするけれど、手数の進展とともに邪 点に効いているため失敗します。 角、
☆ 飛は欠かせない駒のため、これにヒモ

33
魔駒になる、というケースを紹介します。 同銀に念願の 歩を打てば解決です。

14
を付ける 角は絶対手です。ここで、

15
⑤伊藤喜代孝氏作(パラ ・ ) 角香で開き王手をしたいのですが、

36
51
⑧田所満夫氏作(パラ ・ )

51
1

1
飛が の地点にも効いているため 合

16

16
持駒 金銀
で止まります。そのため、これを含みに

持駒 銀
した 飛成が絶妙手となります。同飛

34

余詰
は 角成の一発。やむをえず逃げる

33

13
玉に、 龍と追って、 角が用心深い

24

26
- 35 -
決め手となります。
- 36 -

銀、同玉、 飛、同馬、 銀成まで 最後は、二歩禁の詰将棋という特殊例を 他にも例題は古図式より、大橋宗古の「将


5 12

14

22

手詰。 紹介します。そもそも歩を打つことができ 棋智実」第 番や、伊藤看寿の図巧 番

19
1
ない条件には、 等があります。
☆初手は、下段に追う 銀が好手です。
12

㋑打歩詰(玉が詰んでしまう)
そこで、 飛が無ければ 銀成までだ、 ◇課題
44

22

㋺二歩禁(その筋には既に味方の歩がある)
と気づくことができれば、例によって、 ・岡田秋葭氏作(月報 ・ )

18
の二通りありますが、解決方法は、いずれ

1
飛と捨てれば良いのです。
14

も歩が打てるようにすれば良いだけです。

持駒 金桂桂
⑨伊藤喜代孝氏作(パラ ・ )
51

⑩鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)
6

持駒 金銀桂

持駒 香歩
変長
◇前回の解答
飛、 玉、 飛成、同玉、 飛、同玉、

11 34 23

11 12

12 22

23 12
銀、同桂、 飛、同玉、 金、同玉、 馬、 玉、 歩、 玉、 歩成まで
26 23

34 24

9 14

22
銀、 玉、 銀、同玉、 香、同と、

34 35

13

24

26
桂、 玉、 角成まで 手詰。 手詰。
24

角成、 玉、 歩、同と、 馬、同

15

13 16

25
玉、 飛成まで 手詰。

35
☆この問題のポイントは、 角に連結する
43
理想の攻め駒は 飛ではなく 桂だ、
26

26
☆まず、盤上の 銀を利用して 歩を消

46

13
というように着眼することだと思いま 去します(二歩禁の解消)。次に 香と

26
す。そこで、まず の地点を埋めておく
23
守備のと金を呼び寄せます(打歩詰の解
銀。次に、邪魔駒となった 飛を惜
23

26
消と退路封鎖)。ここで 角成と迫れば、

34
しみなく 飛と捨てる。最後に、 金
24

26 14
ようやく 玉に 歩と打つことができ

15

16
と玉に戻って貰えば、実に有効な 桂 るのです。
打を得ることができました。
②村川純一氏作(パラ ・ ) 順 手目 角成が、胸のすく一手で

84
51
10

3
す。
) 焦点の捨駒(玉と飛)
17

持駒 なし
④村川純一氏作(パラ ・ )

52
2
余詰
焦点の捨駒については、今回が玉と飛の焦

持駒 飛角
点、次回が飛と角の焦点、最後にその他の
焦点と、三回に分けて紹介します。
角成、同玉、 龍まで 手詰。
22

23

3
さて、今回採り上げる玉と飛の焦点への捨 角、同飛、 角成、同玉、 飛まで

5 22

12

13
駒とは、耳慣れない言葉だと思います。実 ☆例題①が横攻めだとしたら、本作は縦 手詰。
は、本講座を連載するにあたり、作品の からの攻めといった感じです。
☆初手 角が焦点捨ての好手であり、続

22
分類作業を行ったのですが、この類の作品
③馬居勝視氏作(パラ ・ ) く 角成が、これまた眼目の一手です。

12
49
が意外と多く集まったため、テーマの一つ

6
としてまとめてみた次第です。何はともあ テーマに忠実な小品でした。

持駒 飛角
れ、作品を見ていきましょう。
⑤渡辺正氏作(パラ ・ )

52
11
①小西逸生氏作(パラ ・ )
48
10

持駒 金金金
角、 玉、 角成、同玉、 飛まで

5 72

74

84

94
持駒 飛
手詰。
☆初手 角は限定打です。これを 角で

4 72

61
は、 手目を 玉と逃げられ、 飛 金、同飛、 金、同玉、 金まで

5 42

32

22
65

66
馬、同飛、 飛まで 手詰。
32

23

3
と迫っても 玉と逃げられます。本手 手詰。

54
- 37 -
☆ 馬が、主眼の玉飛焦点捨てです。

32
- 38 -

☆初手 金と打診してみるのが肝心の一 筋消角(第 回講座)の手筋 角が華 馬、同玉、 飛、 玉、 と、同飛、

31 31

21

32

42
42

53
5

手です。一見、二段目に効いている飛を 麗に決まります。 金まで 手詰。

7
移動させても無駄のようですが、次の
⑦小西逸生氏作(パラ ・ ) ☆初手 馬と飛び込むのがテーマの一手

31
41

金が実に効果的になります。
32

5
です。同飛は 飛までなので同玉です

42
持駒 飛金桂
⑥金田秀信氏作(近将 ・ 改) が、 飛が駒の打替えのような感じの

21
25
4

手です。ここで 飛成と欲張っては

41

22
玉以下逃げられます。後は焦点の と
持駒 角金銀桂

42
金捨てで見事に解決します。
金、 玉、 桂、同と、 馬、同玉、
22 12

24

36

23
⑨門倉秀尚氏作(パラ ・ )

53
飛まで 手詰。

4
7
☆初手 金に対し、同玉は 桂、 玉、

12

24

13

持駒 飛桂
飛、 玉、 飛成まで。主眼手

12

24

14

23
桂、同飛寄、 銀、同飛、 角、同
43

32

53

馬の前に、 桂、同との 手を入れて

36
飛、 金まで 手詰。
41

2
7

おくことが大切です。それは 馬、同

23
☆実戦での飛の横効きには、なかなか詰ま 飛に対して 飛を見ているからです。

34
し難い味があります。そんな飛が二枚 桂、同桂、 角成、同飛、 飛、

33

7 31

42

51
⑧菅谷正義氏作(パラ ・ )

53
11
も守備に就いています。初手は、まず 玉、 金まで 手詰。

52
43
桂と打ってみたいところ。 玉は 金、

32

22 33

持駒 飛金
☆初手 桂で、 桂を動かした後、

33

21

31
同桂、 角まで。また同飛上は 銀、
21 21
玉、 銀生、 玉、 金まで。本手 角成が例の手です。だいぶ要領がわかっ
32

42

41
順の 手目 銀が狙いの焦点捨てです。 てこられたことと思います。

32
同玉は 3 金までなので同飛ですが、こ
22
こで、飛の効き筋をそらす角捨て=飛
⑩鈴木芳己氏作(パラ ・ ) ☆初手 銀に対し、同玉は 飛、 玉、 ⑬小西逸生氏作(パラ ・ )
72

62

81
53

48
12
7

銀以下。続く 銀も焦点捨てで、こ
82

82

持駒 飛金
持駒 飛角角

ういう銀の連続打捨てをみると、実に
うまい手筋だなぁ、という気がします。
桂以下は、下段に落とす 飛で解
73

71
決します。
金、 玉、 馬、同玉、 飛まで

5 12

24

34

44
角、同桂、 角、同飛、 飛、 玉、 ⑫吉田健氏作(将棋評論) 手詰。
21 13

42

11

32

飛成まで 手詰。
7

持駒 金銀銀
☆言わずもがなで、お判りでしょう。
☆例題⑨のように、 桂に移動してもら
21

い、玉の腹から駒が打てるようにしてお ◇課題
・土屋博昭氏作(詰棋界 ・ )

26
きます。例によって、 角が決め手とな
42

6
り、離し飛で解決します。

持駒 飛金金
銀、同飛、 銀、同玉、 金、 玉、

11 32 32

42

53

31

余詰
⑪金田秀信氏作(将世 ・ )
37
香成、同玉、 飛、 玉、 飛成まで

52

31

42
7
手詰。

持駒 飛銀銀桂
☆初手 銀が、飛を質駒にする好手です。

42 32
続く 銀が主眼の一手で、同飛は ◇前回の解答

51
金、 玉、 桂、同銀生、 飛、同銀

35

15

27

16
金までです。そこで、 同玉に 金と

42

33
生、 桂、同銀、 馬まで 手詰。

27

25
押さえます。 香成と俗手の駒取りが

32

9
銀、同飛、 銀、同飛、 桂、 玉、 入れば、後は離し飛で解決します。
71 72

61 82

73

72
飛、同玉、 馬まで 手詰。

9
- 39 -
- 40 -

の地点が、それぞれ無防備となるの 金、同角、 飛、同角、 金まで

5 16

25

26
43

です。 手詰。
) 焦点の捨駒(飛と角)
18

(
②小西逸生氏作(パラ ・ ) ☆ 金と角を呼んでから、 の地点へ捨

16

25
48
10
飛と角が守りに就いている場合、この二つ てるのがミソです。とは言え、類型的な

持駒 金銀
の守備駒の効きが交差している地点(=焦 作であることは免れないでしょう。
点)、ここが守りの泣き所となります。その
④三宅英治氏作(パラ ・ )

48
11
地点に捨駒をすると、その効きが一方向
銀、同飛、 馬、同角、 金まで
5 24

25

26
に限定されてしまうからです。
手詰。

持駒 角金
①小西逸生氏作(パラ ・ )
48
12

☆ 飛と呼んでおいて、 馬が狙いの焦
24

25
点捨 てです。何で応手しても、死角と
持駒 飛金

なった地点に金が打てます。
角、同馬、 龍、同馬、 金まで

5 35

53

24
実は、中段玉を始めとした飛角玉の接近 手詰。
型は、類型的な作品が極めて多いようで
す。詰将棋に親しんでいくにつれて、気が ☆ 角が狙いの焦点捨てで、 合は 金

35

24

35 23
飛、同飛、 金まで 手詰。
44

33

3 付かれることと思います。 以下、 同飛は 金までなので、 同

35

24
馬と取りますが、 龍がとどめの好手

53
☆ 飛は に効いています。また、 角
45

43

55
③橋本隆司氏作(パラ ・ )

47
です。馬を引き寄せて、その効きに龍を

5
は に効いています。こ の飛 角の焦 点
33

の地点に捨駒をすると、効きが一方 捨てるというのが、三手一組の好手順だ

持駒 金金
44

向に限定されてしまいます。すなわち、 と思います。
同飛だと の地点が、 同角だと
44

33

44
⑤小泉潔氏作(パラ ・ )

52
3
☆ の地点が飛と角の焦点です。どちら
23
持駒 金金桂

持駒 金桂歩
かを引き寄せた後、 か に打って詰
12

22
む形にしておくことが肝心です。 飛

11
で玉を雪隠に呼び込み、 桂が主眼の

23
焦点捨てです。同飛は 金までになり

12
ます。
桂、同角、 金、同角、 金まで 桂、同龍、 金、同龍、 歩、同龍、
5 44

33

43

22 25

23

14
⑦檜垣光一氏作(パラ ・ )

52
手詰。 飛成まで 手詰。

7
持駒 金銀桂
☆いきなり 金では同飛で詰みませんの ☆この問題も、相手の龍を 桂で誘うの
33

25
で、 桂と打ち、角を移動させておき が肝心で、しっかりした読みの裏付けが
44

ます。これは、上部 の地点への逃げを 必要です。 金が狙いの焦点捨てで、


44

23
牽制するというよりも、 金の焦点捨 同角や同玉は 龍まで。 同龍に
33

22

23

14
てを有効にするためです。この 金に 桂、同飛、 金、同飛、 龍、 飛、 歩でさらに龍を動かせば収束します。

22 25

24

33

23
33
対して、同玉は 金まで、同飛は 金 銀まで 手詰。 ところで、 龍が飛なら不詰。強過ぎ
43

22

21
7
まで、となります。 るのも良し悪しといったところでしょう
☆上部に逃げ道がある形なので、相手の か。
⑥大崎達也氏作(パラ ・ ) 飛を 桂で誘います。続く 金が狙い

25

24
50
7
の焦点捨てです。同角は 銀まで、同 ⑨新井弘氏作(名古屋市)

33 22
持駒 飛金桂
玉は 龍まで。 手目 龍が、一間

33

持駒 金金桂
龍という寄せの手筋です。金でなく銀

余詰
を残す 手目の捨駒も注意が必要な

3
ところです。
飛、同玉、
5 11 桂、同角、 金まで

23

22
- 41 -
⑧大沢一宗氏作(パラ ・ )

36
手詰。

5
- 42 -

銀、同歩、 桂、同歩、 金、同飛、 ⑪秋元龍司氏作(パラ ・ ) ☆初手 金は絶対手です。 玉に 桂


12 24

25

23

12

31

43
47
1

金まで 手詰。 生が気分の良い跳ね出しで、同飛上は


7

持駒 金銀銀
金、同飛引 は 金打まで。本手順

43 32

21
☆ 銀は邪魔駒です。すなわち、 銀が
25

25

同角に 桂成と空成して捨てるのが、

32
無ければ 桂の一発。そこで 銀と捨
25

24

とどめの好手です。
て、さらに 桂で歩を吊り上げます。
25

ここで 金が主眼の焦点捨てです。 ⑬小西逸生氏作(パラ ・ )


23

49
1

持駒 飛金桂
銀、 玉、 銀、同飛、 飛成、同
51

32

7 33

41
⑩三宅英治氏作(パラ ・ )
48
4

玉、 金まで 手詰。
42
☆初手は、 銀と搦手から攻めます。

51

33
持駒 金金桂

銀の焦点捨て後、 飛成と捌いて収束 桂、同歩、 飛、同飛、 金まで

5 26

24

15
41
します。 手詰。
⑫吉村達也氏作(パラ ・ ) ◇課題

49
2
・鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)
金、同玉、 桂、同馬、 飛成、同
21

7 33

51

持駒 金金桂歩
持駒 金金
馬、 金まで 手詰。
22

☆ へ玉を呼んでからの 桂が狙いの焦
21

51 33
点捨てです。同馬には 飛成の軽手で
解決します。 金、 玉、 桂生、同角、 桂成、同

12

31

7 43

32
飛、 金まで 手詰。 ◇前回の解答

41
金、同玉、 歩成、同飛、 金、同

22

33

9 32
飛、 飛、 玉、 飛成まで 手詰。

24

33

23
に 桂と捨てる好手で、完全に馬の効 銀、同角、 金、同香、 馬まで

5 14

23

31
63

き筋を一方に限定させて解決します。 手詰。
) 焦点の捨駒(その他)
19

(
②三宅英治氏作(パラ ・ ) ☆まず玉頭へ 銀と打診してみる手が好

14
48
1
手です。同玉は 金、同香、同銀成ま

24
①古図式より

持駒 金銀
で。そこで同角に、 金が主眼の角香の

23
効き筋に打つ焦点の捨駒の手筋です。
同角(同玉)は 銀成までです。

24
持駒 桂桂香

銀、同桂、 飛、同玉、 金まで


5 13

14

15
④伊藤喜代孝氏作(パラ ・ )

49
12
手詰。
☆いきなり 飛と歩を取っては、下段へ逃

25

持駒 金銀
げられます。馬桂香が効いている の

13

余詰
地点への捨駒により、穴ふさぎをしてお
きます。同香(同馬)は 飛右、 玉、

25

14
香、同馬右、 桂、同馬、 桂まで
5 54

63

43
金まで。そこで同桂に 飛が軽手で

15

14
手詰
す。
銀、同玉、 飛成、同銀、 金打まで

5 43

41

53
☆これは古来より伝わっている有名な詰
③三宅英治氏作(パラ ・ )

49
手詰。

4
将棋であり、皆さんも一度はお目にか
かったことがあると思います。初手 香

53

持駒 金銀
☆初手 銀が、守備の金銀の焦点へ捨て

43
では 合で、 と の地点を二枚の馬
52

43

63
る手筋です。同金は 金で、同銀は

41 32

53
が守り、桂打を阻んでいるため詰みま
せん。初手 香が名手で、これが焦点 金打。そこで同玉に、 飛成がとどめの

54
好手です。 合は 金打までとなりま

42

54
の捨駒の手筋です。同馬右に対し、さら
- 43 -
す。
- 44 -

⑤河内勲氏作(将棋春秋 ・ ) 銀、同金、 銀、同金左、 龍、同 となります。同金は 金、 玉、 角


62

7 72

82

22

33

42
32
4

玉、 金まで 手詰。 までなので同龍ですが、再度の焦点捨て


81

金が「玉の逃げ場に捨駒」という手筋

33
☆初手 銀で金を呼んでおいての、 銀
62

72
です。何で応手しても角打ちが決め手
持駒 銀

の焦点捨てが、三手一組ともいうべき妙 となります。
手です。 同玉には 馬がピッタリで
72

83
す。収束は、 龍の駒取りの強手が壮 ⑧杉田宇通氏作(パラ ・ )
82

55
6
快です。実戦でこんな手順で寄せ切れ

持駒 金金銀
銀、同銀、 角成、同玉、 飛成まで たら、たまらないなぁと思わせる作でし
5 22

32

41

手詰。 た。
⑦畠山広吉氏作(パラ ・ )

55
☆龍角銀の効き筋に打つ初手 銀が、妙
22

4
手ともいえる焦点の捨駒です。同角は 金、 玉、 金、同香、 金、同角、

25 34

14

13

24
持駒 飛角金
桂生まで、同玉は 角成まで、同龍 銀打まで 手詰。
23

23

7
は 角成、 角、 馬でも詰みます。
52

51

41

☆初手は絶対手です。 手目 金が軽

13
手目 角成と、両王手できめ細か
32

3
3

手で、同玉は と以下。そこで同香に

23
く攻めるのも肝心なところでしょう。
飛、同龍、 金、同玉、 角、 玉、 金が、角香の焦点への捨駒です。一度

42 34

33

51

32

24
⑥小柳新朔氏作(パラ 47 ・ ) 角成まで 手詰。 打っていた駒を捨てるのは、何となく良

7
1
い気分です。駒の連続活用の回で紹介
☆ 筋の上部に逃げ道がある形です。

33
した辷り金の手筋の手触りがします。

3
持駒 銀銀
玉となると、 と の地点へ逃げ道が

51 24

34
拡がります。 角の離し角を含みにす
れば、 の地点さえ塞いでおけば良いの

34
で、初手 飛が逃げ道を封鎖する手段

34
⑨森みどり氏作(パラ ・ ) ☆ 桂⍡ 角成までは必然手かと思い ⑫中出慶一氏作(パラ ・ )
24

23
49
10

47
7
ます。 香成が主眼の焦点の捨駒です。
13
持駒 金金金

何で取っても銀打までです。

持駒 金桂桂歩
⑪岡田秋葭氏作(月報 ・ )

17
9

持駒 飛飛桂桂
桂、同歩、 金、同桂、 金、同銀、
23 14

13

21

金まで 手詰。
7

歩、同玉、 桂、 玉、 桂、同銀、

32 32

24

31

43
☆初手 金では上部へ逃げられるし、
32

23

桂成、同玉、 金まで 手詰。

22

9
金では同銀で銀の守備力が強くなりま
す。ここは、端から手を付けるしかあり 桂、同馬寄、 桂、同馬、 飛、同馬 ◇課題

43

63

9 53
ません。 桂と跳ねて の地点をこじ 右、 飛、 玉、 飛成まで 手詰。 ・野口益雄氏作(石火図式より)

41

52

61
14

13

開けます。続く 金が銀桂の効きへ打
13

☆初手 桂に対し、同馬上は 飛、

61 43

41

52
つ焦点捨て。同玉は 馬以下なので同
14

持駒 飛桂桂
桂に、 金が決め手の軽手です。 玉、 飛成までです。桂で馬を翻弄し
21

ておいての 飛が、狐につままれたよう

53
⑩南倫夫氏作(福島民友) な焦点捨ての妙手です。

持駒 銀桂
◇前回の解答
桂、 玉、 角成、同玉、 香成、同 桂、同角、 歩、同龍、 金、同龍、
24

13

7 23

13

22 23

32

41
香、 銀まで 手詰。 金まで 手詰。
12

7
- 45 -
- 46 -

て、本作で香が動ける位置は五通り、 冒頭で、開き王手をされた玉方にとって、
下段に成る場合を含めると八通りもあ 合駒が効く形と効かない形があると説明
) 開き王手
20

(
ります。初手、実戦的な 香成や しましたが、攻方にとっては、ほとんどの場
23

22
香成は、 へ変則合(捨合)をされて詰み 合、後者の合効かずの形にもっていくのが
26

開き王手をするのに動く駒とその瞬間王 ません。正解は香の一段上がりです。こ 詰将棋的常道である、と思って差し支え


手となる駒の組み合わせは、たくさんあ れだと 合 駒 は無 駄合 となります。 ありません。
26

りますが、開き王手の最大のポイントは、 手詰ながら実に含みのある作でした。
3

③南三里氏作(パラ ・ )

49
駒をどこに開いて開き王手をかけるか、

1
②飯田岳一氏作(パラ ・ )

50
10
即ち、着手の選択が多い程紛れがあり、

持駒 金銀
これに対する玉方は、合駒が効くか効か

持駒 金
ないかの選択をして対応をすること。
に他なりません。
①岡部雄二氏作(パラ ・ ) 金、同飛、 銀生、 玉、 銀成まで 金、同玉、 銀打、同桂、 銀成まで

5 25

23

24

14

5 24

25

43
50
10

持駒 なし 手詰。 手詰。
☆実戦なら、 銀と飛を取って満足する ☆初手 金で、 の地点に玉を誘うのが

23

24

24
人も見かけますが、 玉⍡ 玉と大 肝心です。 同歩は 銀打までなので

25

36

24

23
海へ逃げられます。詰将棋は駒の犠牲 同玉ですが、 銀打とあらかじめ逃げ

25
香、 玉、 銀生まで 手詰。
25

14

23

3
を払ってでも詰まさなくてはいけません。 道を塞いでおくと、 銀成までの合効

43
☆ 香が 馬の効きを邪魔しています。 金で飛を誘い出して逃げ道を塞いで かずとなります。
26

37

25
この香が移動しますと、馬の効きが開 おきます。そして、 銀生と開き王手

14 23
通して王手となります。このような王 をかけ、 玉には 銀成と成り返る、

24
手の仕方を「開き王手」と言います。開 銀の連続活用が綺麗に決まりました。
き王手は実戦でも良く使われます。さ
④柏川悦夫氏作(詰 より) ☆初手は、香を動かして龍による開き王

持駒 金
手を掛けるしかないところですが、香の
持駒 飛飛

一段上がりが妙手です。この 香以外

37
では 玉以下逃げられます。次に、
27

16
飛の効きを外す 香が用心深い手で、 銀生、 玉、 飛成、 玉、 金、同

43

22

31

23

24
36
決め手となります。 玉、 龍まで 手詰。

34

7
飛、 玉、 飛、同桂、 飛成まで
5 22

31

33

12

⑥勝亮三氏作(パラ ・ ) ☆初手 銀生が読みの入った開き王手の

52

43
手詰。

3
仕方です。後は、 飛成⍡ 金と、詰

31

24
☆初手 飛は絶対ですが、次にいきなり 将棋らしい筋でまとめられた作です。
22

持駒 角
開き王手を掛けては 馬が取られま
33 13

⑧山中龍雄氏作(パラ ・ )

48
す。ここは、桂の効き の地点に打つ飛

6
が、両王手を含みとした決め手です。
龍、同玉、 桂成、 玉、 角、同

持駒 角
23

7 42

33

24
⑤伊藤正氏作(パラ ・ )
50

玉、 馬まで 手詰。

34
6 ☆初手 龍捨ては好手、 手目 桂成

23

42
3
持駒 なし
が惚けた感じの開き王手です。この手、 角、 玉、 飛、同玉、 角成、

13

14

7 15

35

12
ではなく 桂成では、 玉以下逃 香、 馬まで 手詰。

25
42

5 22

33
げられます。 手目 角がとどめの好

34 24
☆初手、有力な角打は の地点からしか

13
手です。この作品は、 桂の邪魔駒消
ないところです。 玉の一手に、開き王

14
香、 玉、 香、 玉、 龍まで 去の問題だと考えても良いでしょう。
5 37

19

36

29

28
手のできる形になりました。 飛が香

12
手詰。
⑦大和敏雄氏作(パラ ・ ) にあたっているため、 香と飛を取られ

12
47
10
- 47 -
ても詰む形にもっていかなくてはなりま
- 48 -

せん。そのために、 飛で玉を誘い、決 飛、同桂、 香、同玉、 香成、同 ◇課題


13

7 12

21
15

め手が 角成の限定成となります。 玉、 金まで 手詰。 Ⓐ寺西聖氏作(パラ ・ )


12
35

31
1

持駒 飛金桂
⑨森長宏明氏作(パラ ・ ) ☆初手 香成は同銀で不詰です。 手
21
48

2
9

目 合は 香成、同玉、 角成まで。
12

22

12 12
手目開き王手に誘う 香も好手で
持駒 銀

す。 手目 合は 金まで。初手と
23

11
6

手目は「飛先飛香」と言います。
3

Ⓑ藤井国夫氏作(将棋春秋 ・ )

31
10
⑪村川純一氏作(パラ ・ )

51
12
銀、 玉、 銀成、同玉、 桂生、同
23

21

22

33

玉、 香成まで 手詰。
23

持駒 角桂
持駒 金銀
☆初手 銀は、同玉と取ってくれると
21

33
桂生以下詰むのですが、 玉とかわさ
22

れると、 桂生(成)としても 玉で不


33

31
詰です。ここは、銀の連続活用を利用し 銀成、 玉、 飛成、同玉、 銀、

31

33

23

32

33
て 玉と誘うことで、 桂生が有効に 玉、 金まで 手詰。 ◇前回の解答

23
22

33

7
なるのです。 桂、 玉、 桂、同角、 桂成、同

34

41

53

42 42
☆銀という駒は、成・生の選択もあり、開 玉、 飛、同玉、 角成、 玉、 馬ま

41

23

32
⑩森みどり氏作(パラ ・ ) き王手絡みの時は、細かい綾を持つ作
49
で 手詰。

11
8
品が多いようです。本作の 銀成も、

31
持駒 飛金香
解く人を頷かせる好手です。
ることを、両王手といいます。これに対 ③田所満夫氏作(パラ ・ )

50
12
して、玉方は同時に二方向から王手を
) 両王手(詰上り)
21

(
掛けられていますので、玉は逃げるしか

持駒 なし
ありません。逃げ場がなければこれで

余詰
両王手をかける駒の組 み合わせ(大駒の 詰み、ということに他なりません。
み・大駒と小駒等)に分けて紹介すること
も一案ですが、本講座では、詰上り両王 ②南倫夫氏作(福島民友)
手と、途中両王手及び含み両王手の二回 馬、同玉、 龍まで 手詰。

44

24

3
持駒 なし
に分けて紹介します。
☆初手 銀生は 玉で、また 龍は

43

45

32

24
①当田貢己氏作(パラ ・ ) 玉で失敗します。ここは、 馬が強烈

44
48
2

な一手です。同金は 龍までですので

33
持駒 なし
龍、同玉、 桂成まで 手詰。 同玉ですが、次の 龍が胸のすく詰上

13

23

24
3
がりとなります。この種の、中段で玉を
☆ 玉の下段には 銀がいて、上部から

14

12
捉える作品は、類型的な作品が多いの
は 香が間接的に睨んでいます。両王

16
飛上、 玉、 飛まで 手詰。 ですが、初めて鑑賞する方にとっては、
26

17

16

3
手の掛け方は、常に、ある一つの地点の ある種の驚きをもって感動されるでしょ
☆大駒 枚が攻方で簡単に詰みそうで 発見がポイントになります。すなわち、 うし、作家にとっては、一度は手掛けて
4

すが、飛が龍に成れない状態ですので意 へ玉を誘えれば 桂成までです。そ

13

23
みたいテーマであろうかと思います。
外と不自由です。 飛引と、 の地点 のために、 龍と捨てる 龍が脇役と

26

26

13

43
で玉方と金と相殺しては不詰です。初 なっているのです。 ④山本善章氏作(パラ ・ )

49
10
手 飛上が飛と 角による両王手、
26

35 38

持駒 金
次に 飛が飛と 角による両王手で
16
す。このように、一つの駒を動かすこと
- 49 -
によって、玉に二つの王手が同時にかか
- 50 -

飛成、 金合、 金、同玉、 桂成 た 同飛は、 金、 玉、 龍まで ⑦鮎川哲郎氏作(鹿児島新報)


33

23

12

22

25

5 23

14

34
まで 手詰。 間接両王手の 手駒余りです。そこで
5

本手順 同とに、 金が絶妙手です。


25

14

持駒 金
☆玉頭に、桂香という小駒がいます。この 同飛は 龍までですので 同玉で
14

23

14
二つで、うまく両王手に誘うことができ すが、 龍がアッと驚く両王手となり
12

れば良いわけです。初手 桂成と開き
22

ます。ところでこの収束は、例題③と同
王手を掛けては、 飛と大事な香を抜
15

様、よくある形と覚えておかれると良 龍、同金、 金、 玉、 金まで

5 24

32

23

33
かれていけません。初手は平凡に 飛
33

いでしょう。 手詰。
成です。金以外の合駒では 龍までで
22

す。桂香で両王手が掛かるポイントは ⑥小泉潔氏作(パラ ・ ) ☆初手 龍のスリ込みが好手です。 玉

24

31
51
10
の地点しかありませんので、 金捨 は 龍以下、 打合は 桂成以下な
12

12

33

23

33
てから 桂成で、それまでとなります。 ので、 同金の一手です。ここで、持駒

持駒 なし

24
22

金一枚では駒不足の感じがしますが、
⑤小西逸生氏作(パラ ・ )
49

金⍡ 金と連続活用して、見事に

32

33
8

持駒 金桂 収束します。
角成、 玉、 飛、 玉、 飛まで

5 13

25

24

35

25
⑧中野昭三氏作(詰棋界 ・ )

27
手詰。

持駒 飛金金
☆次は、両王手の連続技の作品です。玉
桂、同と、 金、同玉、 龍まで 方には、低い位置から一直線に効く駒
5 25

14

12
手詰。 が各筋にいますので、開き王手を掛けて
はいけません。攻方の大駒 枚を短く

3
☆初手 金は、 玉以下飛を取っても捕
23

14
使って、全て両王手で決めます。実戦で 飛、 玉、 金、同馬、 金、同玉、

12 32

13

24

14
まりません。初手 桂が、玉方の応手

14 25
はとてもあり得ないような、まさに作 飛成まで 手詰。

7
を問う軽手です。 玉は 龍まで。ま

34
り物といった感じがします。
☆初 手 香 成 で は、 銀 の 守 備 力が 強く ります。 金が、詰上がり両王手に誘 ◇課題
23

42

なっていけません。初手 飛が無難な うとどめの一手となりました。 Ⓐ今井年宣氏作(将棋時代 ・ )


14 32

24
9
一手です。続く 金⍡ 金の連続打
24

持駒 飛飛金
捨てが好手です。 金に対して同馬は ⑩藤井国夫氏作(パラ 52 ・ )
14

余詰
飛成までです。また、 金に代わり、
22 22

14

持駒 飛角桂
飛成、同玉、 香では、 銀打合で
24

23

不詰です。例題⑤と同じ狙いを持った作

余詰
でした。
Ⓑ巨椋鴻之介氏作(パラ ・ )

31
5
⑨新田道雄氏作(パラ ・ )
47
6

持駒 銀銀
角、同玉、 飛、 玉、 桂、同銀
22

12

21 31

23
持駒 飛金

引、 飛成、同玉、 桂成まで 手詰。

22

9
☆ 玉と誘って、もし の地点が埋まって

22

23
いれば 桂成まで、と読めればしめた

21
歩成、同玉、 飛、 玉、 飛、 ものです。そのために飛桂が必要という ◇前回の解答
13

14

23

9 24

32
わけです。 手目 玉は、 桂、同銀、 Ⓐ

23

15
玉、 金、同玉、 飛成まで 手詰。
42

22

4
飛成までです。 桂、同桂、 金、 玉、 金、 馬、

13 25

23

14

12

32
13
☆初手は歩の成捨てが好手です。同桂は 飛まで 手詰。

7
金以下。同香は、 金、 玉、 飛、 Ⓑ
14 33

12

23

22
玉、 飛成までです。途中 玉のと 桂、同銀、 角、同玉、 角成、

24

7 41

53

32
21 31 24

23
ころで 玉は、 角成、同玉、 飛、 玉、 馬まで 手詰。

31
41

51
32 玉、 飛成まで 手駒余りです。

9
本手順に戻り、 同玉の一手だとわか

13
- 51 -
ると、 飛⍡ 飛と自然に形が決ま

14

24
- 52 -

す。

持駒 金銀桂
) 両王手(途中・含み)
22

( ②海老原良一氏作(パラ ・ )
48
12
前回、詰上がり両王手を紹介しましたが、
これは意外性が強く、詰後感に与える印

持駒 銀
象も深いものがありました。一方、実戦の
☆初手 飛成は、 玉と逃げ出されるの

24

42
世界への応用を求めるとしたら、むしろ、
で論外の一手です。 桂⍡ 銀が、三

43

42
途中両王手や、両王手を含みとした攻め
手一組ともいうべき絶妙手です。 銀

42
方の方が、より現れやすいのではないかと
銀、同飛、 角成、同玉、 角成、 に同馬は 金まで。 飛成と焦点に捨
52

7 31

13

42

21

32
思います。まずは途中両王手です。
玉、 馬まで 手詰。 てると、両王手なので同玉の一手です。
31
①南倫夫氏作(福島民友) この局面で、初手桂打の効果が出ていま
☆初手いきなり 角成から、 角成で両

31

13
す。後は尻金までで収束します。
王手を掛けてしまうと、 玉で続きま

41
せん。搦手から攻める 銀が好手です。 ④千葉学氏作(パラ ・ )

32 52

50
持駒 なし

7
同玉は 角成、また 玉は、 角行

62

13
成、 歩合、 角成までです。よって

33

31

持駒 銀香
同飛に、狙いの 角成、同玉、 角

52

31

13
成と合効かずに攻めれば、 玉の一手

42
に、 馬と稲妻形に使って収束します。

31
龍、同玉、 角、 玉、 飛まで
5 29

47

39

29
手詰。
③高見秀夫氏作(パラ ・ )

50
香、同銀右、 飛成、同玉、 銀、

22

7 31

32

42
32 2
桂、同馬、銀、同金、 飛成、同

43

7 42
☆初手 角は 歩合で不詰です。 龍 玉、 角成まで 手詰。

43
47

27

29
玉、 金まで 手詰。

31
が、飛角の効き筋に玉を誘う決め手で
☆初手 香が焦点打の妙手です。この地 よる両王手等を掛けてはいけません。
22

点に玉方の銀を誘えれば、狙いの 飛 初手は 桂と継ぎ桂を打っておくのが


31

34
持駒 角
成が決め手となります。 好手です。 玉の一手に、 桂と玉方

12

24
の応手を聞いてみます。同角は、 銀

21
⑤斉田喜道氏作(パラ ・ )
48

生、同玉、 飛成までです。よって同歩

22
3

に、 桂成と空成します。同角は 角

22

34
持駒 金金銀

☆ 銀が宙に浮いているため、何だか狭い
22

まで。本手順、同玉に 銀成の両王手

23
ようで広い感じのする玉形です。初手は が決め手となります。要するに、 歩

6 24
角です。 玉は 飛成、 玉、
12

14 22

34 21

24 13

23 23
と一つ上げるために、二枚の桂と 手
龍まで。また 玉は 飛成、 合、 の手数が必要だったわけです。
金、同香、 金、同玉、 桂成、同 角成まで。よって 同玉に、一間だけ
13

7 22

12

12
玉、 銀まで 手詰。 寄って 飛成と王手を掛けるのが本作 ⑧岡田敏氏作(パラ ・ )
21

21

53
7
のポイントで、 玉の一手に、狙いの両

23
☆銀が 香にあたっているので、狙いは桂
25

持駒 金金銀
王手 銀成で収束に至ります。

33
香による両王手です。まず、 金と打
22 7 14 13
診するのが好手です。同玉は 銀、 ⑦南倫夫氏作(福島民友)

22
玉、 桂成、同玉、 金まで 手駒余
32

42

持駒 桂桂
りです。そこで同香に、続く 金が妙
手 で 、 同 銀 だと 銀 まで で す。 よ っ て
12
銀、同玉、 銀、 玉、 金、同玉、

22 23

14

32

31
同玉に、狙いの 桂成の両王手が実
22

12
飛成、同銀、 金まで 手詰。

42

9
現できました。
桂打、 玉、 桂、同歩、 桂成、同 ☆ 銀は邪魔駒です。これを 銀から

34

12

34 24

22

34 14 25

23
⑥飯島士朗氏作(パラ ・ )

23 50
10
玉、 銀、同玉、 角まで 手詰。 銀と両王手で捌くと、これに対して

23

9
角、同玉、
12 飛成、 玉、 銀成、

7 21

33

14
玉や 同玉は、金二枚で簡単に詰

14
- 53 -
玉、 龍まで 手詰。 ☆持駒に金気がないため、いきなり飛銀に

23
みますので、 玉とかわします。 金

32

31
- 54 -

から 飛成が収束の決め手です。この 金、同飛、 飛成、同桂、 金まで


5 12

33

23
22

辺の指し手は、実戦の参考になりそう 手詰。

持駒 角
ですね。
☆ 金に対し、同玉が 飛の両王手、ま
12

14
ここからは、含み両王手を見ていきます。 た 玉は 飛成の開き王手、を含みに
23

31

見ています。 飛成がとどめの好手で
33
⑨山中龍雄氏作(パラ ・ )
48
10

す。 角、 玉、 飛成、同玉、 角成、

24

23

32

33

31
玉、 馬引まで 手詰。

42

7
持駒 飛

⑪鈴木信幸氏作(パラ ・ )

50
9
◇課題
・柏川悦夫氏作(パラ ・ )

30
11
持駒 金銀
角成、同歩、 飛、 玉、 角まで
5 24

12

23

45

手詰。

持駒 飛金銀
☆初手 角成は軽手です。同玉は 飛
24

34
打 まで で す 。 手目 飛に対しては
13 12

金、同金、 銀、 玉、 飛成、同

13

11

12

32
3

玉と逃げますが、 合は同桂成ま
23

角、 角成まで 手詰。

22

7
での両王手、を含みに見ているのです。
☆初手 金に対し、 玉は 飛 成 (軽

44 13

11

32
◇前回の解答
⑩滝島代士夫氏作(パラ ・ )

51
手)、 香、 金、同角、 金までです。

12

22
6

手目 同玉なら、 飛成までの両

11

13
飛、同金、 銀、同金、 飛、同玉、

24 23

25 22

14
4
持駒 金金
王手を含みに見ています。 金、 玉、 金まで 手詰。

15

9

⑫鈴木芳己氏作(パラ ・ )

54
2
銀、同と、 銀、同歩、 馬、同玉、

74 75

95

94
龍まで 手詰。

7
棋らしい手で、 玉と逃げる一手に、 ③町田伸二氏作(パラ ・ )
23

31
5
飛と廻り合駒を強要します。続く
13 25

) 合駒(直接合)
23

(
香成が決め手となり、 玉は 飛
34

45

持駒 角銀
成までです。この問題のように、本手順
合駒は、飛角香という飛び道具に対する に何ら影響を与えることなく、しかも
受けの手段として生じます。本講座ではこ 攻方に取られることもなく残る合駒は、
れを、「直接合」「中合」「移動合・変則合」 駒種を書かずに単に 合でよく、解答

24
の三回に分けて紹介します。ただ、特に合 の書き方として覚えてください。 角、 飛合、 銀、 玉、 角成、同

44

33

7 23

31

53
駒には、これが例題だと言えるものがあり 飛、 角成まで 手詰。

32
②飯淵良昭氏作(パラ ・ )

49
ません。応用例も数多く、極めて実戦的

5
☆初手 角が盤上この一手の好手で、同

23 44
なテーマでもあるのです。そんな合駒の中

持駒 飛飛桂
とは、 銀、 玉、 角成まで。従って、

33

32
から、今回は直接合を紹介します。
へ合駒を打つ一手です。攻方は、この

33
①桜木健古氏作(パラ ・ ) 合駒を取っては玉に逃げられます。よっ
48
6
て、この合駒は取られることはありませ
飛、 銀合、 桂、 玉、 飛打、同 んので、受け駒として最も働きの良い駒

52

42

7 24

41

51
持駒 飛
銀、 飛成まで 手詰。 を打たなければなりません。飛金合以

32
余詰
外なら、 銀、 玉、 角成まで。ま

23

31

32
☆初手は限定打の 飛、この一手です。

52
た、金合は作意通り進めて 角成まで

53
金合は、 桂、 玉( 玉は 飛

42

24

31

41

51
の 手詰です。飛合は、この 角成を

53
5
打)、 飛以下で詰みます。よって、斜め

32
飛、 玉、 飛、 合、 香成、同 同飛と払える唯一の合駒で、二重の働
42

23

25

24

13
に効く 銀合が最善です。合駒問題は

42
玉、 飛成まで 手詰。 きをしています。こういう合駒は、詰後
12

7
基本的に、「何を合駒したら最も手数 感に良い影響を与えます。
☆初手 飛成では、それこそ に合駒さ が延びるか」を、考えて選定すれば良い

52

42 42
- 55 -
れて後が続きません。初手 飛が詰将 のです。
- 56 -

④井内直紀氏作(パラ ・ ) ☆初手 角に飛合以外だと、 桂、 ⑦蟹江義長氏作(パラ ・ )


44 35

44 25

22
49
12

54
6
玉、 角以下詰みます。この 角を阻

持駒 飛角
止するには、 飛合しかありません。
24
持駒 飛銀

余詰
続く 桂、 玉に対して、 桂⍡
25

22

34

13
変長

角成の連続技が玉の死命を制しました。
⑥光松清一氏作(パラ ・ )

48
歩成、同歩、 飛、 銀合、 馬、同

23

42

22

32 21
3
飛、 桂合、 銀、 玉、 馬、同桂 玉、 桂、同銀、 角、 玉、 飛成ま
23

26

7 18

16

38

33

43

31
成、 飛成まで 手詰。 で 手詰。
27

11
持駒 金
☆飛の成れる位置 から飛を打つと、 ☆初手 歩成は軽手で、同玉は 角以
23

26

23

32
へ合駒をする一手です。 歩合ですと、 下詰みます。 手目 飛が合駒を強
26

42
31 22 3
銀、 玉( 玉は 飛成以下)、 要した手で、 飛合は取って 飛まで、
18

16

28

26

38

32
馬、 合打、同馬、同歩、同飛成までで 馬、 金合、 金、 玉、 飛成、同 金合も取って 角以下、香合は 角成、

13

24

35 36

34

43
27

21
す。将来 馬を同桂成と取ることがで 馬、 銀、同金、 馬まで 手詰。 同玉、 桂以下詰みです。

23
38

33
9
きる、 桂合が最善手となります。
26

☆初手 馬に 歩合は、 金、 玉、 ⑧小西逸生氏作(パラ ・ )

13

24

36

23 34

39
10
⑤飯田繁和氏作(パラ ・ ) 馬まで。よって の合駒は、 の地

23

24
53
12
点に効く駒でなくてはいけません。飛合

持駒 金
持駒 角金桂
では、同馬、同玉、 飛、 玉、 金

22

35

25
までなので金合です。本手順 玉に

34

43
飛成が守備駒を逆用しての逃げ道封鎖
です。続く 銀生で合駒の金を移動さ 金、 玉、 飛成、 飛合、同龍、同

36

14

12

13
23
角、 飛合、 桂、 玉、 桂、同 せ、馬筋を通して収束となります。 桂、 金、同玉、 飛、同歩、 馬まで
35

24

25

22

9 34

25

24

36
飛、 角成、同歩、 金まで 手詰。 手詰。
13

12

11
☆ 手目までは形を決める寄せです。 同玉、 飛、 玉、 角、同銀、 角成

23

32

41

22
13
3

持駒 角金桂
金合は同馬、同桂、 金打までで、他 まで 手詰。

11
25

合は 金、同玉、 龍までです。本手
25 25

23

☆二枚角のコリ形をまず 角成と捌きま

11
順、 金⍡ 飛が慣いある収束です。
24

す。 玉は 飛、 玉、 角成以下

23

4 21

32

22
⑨藤江和幸氏作(パラ ・ ) 詰みます。 手目他合は同飛成、同玉、
48
7

飛以下詰みます。 手目 角が、

22

41
9
持駒 飛金金

☆初手 角が玉の逃げ道を封鎖する好
34 玉の逃げ道に先着のとどめの好手とな
手で、同馬は 金、同玉、 飛成まで、 りました。

22

32
23 歩合は 桂、 玉、 金以下詰み

24

32 22

32
です。よってここは へも効く 銀合が ◇課題

23
・藤井孝一氏作(将棋春秋 ・ )

32
最善です。 桂の前に 金と打捨てる

24

13

6
飛、 飛合、 金、同玉、 飛成、同 のが好手で、同桂に 桂、同馬から
23

22

12

22

24

21 21 32

持駒 飛金金
玉、 金、 玉、 飛、同玉、 金まで 飛成が、一間龍の寄せの基本です。
23

21

11

手詰。 12 桂を移動させておいた効果が最終手
11

銀によく表れています。
☆初手は何となく打ちにくいが故に好手
です。飛金以外の合駒は 金、同玉、 ⑪小谷善行氏作(パラ ・ )

11

54
2
飛成以下で、 金合は本手順 手
13

22

7
目から金の並べ詰みです。 ◇前回の解答

持駒 飛飛
金、同玉、 飛、 玉、 銀、 玉、

41 23

24

33

42

32
⑩飯淵良昭氏作(パラ ・ ) 銀生、同玉、 金、同玉、 飛成、

42

22

41
51
5
角、 銀合、 金、同桂、 桂、同 玉、 龍まで 手詰。
34

23

13

24

42

13
馬、 飛成、 合、 角成、同馬、 銀
11 32

22

23

21
- 57 -
まで 手詰。 角成、同玉、 飛、 角合、同飛成、

11

31

21
- 58 -

②滝島代士夫氏作(パラ ・ ) 飛成、 角合、 歩、 玉、 飛成、

23 11

12

15

13

33
52
3

歩、 龍まで 手詰。

22
) 合駒(中合)
24

7
持駒 銀
☆初手 飛成に対し単に へ合駒を打っ

11

13
ては、 歩、 玉、 飛成までです。

15

23

33
中合は、玉と攻め駒との中間、つまり玉方
角中合が、打歩詰に誘う受けの妙手

12
の駒の連絡がないところに打つ合駒で、妙
手性が高く大道棋の真髄でもあります。 馬、 飛成、 馬、 玉、 銀、同 です。
45

27

35

16

17
龍、 馬まで 手詰。
25

7
①山本善章氏作(パラ ・ ) これまでのように、攻方の応手によっては
50
11

☆初手は香筋を通す 馬の開き王手で 歩詰に誘導したり、玉方の最長手順とな

45
す。単に へ合駒を打っては 馬、 る意外な応手として、中合が演出されま

26

35

16
持駒 飛

玉、 馬までですし、 へ合駒を打つの す。それから、「大駒は近付けて受けよ」

26

27
も 馬、 玉、 銀までです。 飛 という実戦の格言がありますが、それは、

35

16

25

27
成の移動中合が妙手で、同香は 玉で 大駒を呼び寄せて先手を取る目的が多い

16
不詰となります。この受けの妙手に対し、 ようです。その点は、詰将棋の場合と若干
飛、 馬、 金、同銀、 角成まで これを逆用する 銀が決め手となりま ニュアンスが異なるようです。
5 14

24

45

22

17
手詰。 す。
④飯淵良昭氏作(パラ ・ )

51
4
☆初手 飛の王手に へ合駒を打っては ③滝島代士夫氏作(パラ ・ )
14

34

51
6
角成までです。玉の逃げ道を拡げる
24 22

持駒 なし
馬という移動中合が妙手で、これを

持駒 歩
同飛と取っては 玉以下逃げられます。

35
玉の逃げ道を作る意味では 馬でも良

34
いようですが、それは 角成までとな

53
ります。
飛、 銀合、同飛、 玉、 飛、 香、 金合、 桂成、同玉、 香成、 銀、同飛成、 角、 龍、同飛、
59

49

38

39

48

61 84

62 83

7 72

83

25

24

16

24
玉、 銀まで 手詰。 玉、 金まで 手詰。 玉、 飛打、 合、 飛成まで 手詰。
59

26

25

13
7

9
☆初手 飛に対し、単に 玉とかわすと ☆初手 香に 中合が大道棋的妙手で ☆ 銀の打診は好手で、同玉には 飛、
59

19 38

83 84

83

3 36 25

27
馬まで、 玉では 飛までとなり す。 飛合では同香生、 玉、 飛、 玉、 飛打以下の詰みをみています。
37

18

92

94

24 26
ます。 銀合が受けの妙手で、これを 合、 桂成まで。 の地点に効かな 手目 角と一つ動いての開き王手が、
49

93

82

82
同飛と取れば、後は割と平凡な手順で い他合では、 桂成、同玉、 桂成以 次に 角引成をみた好手ですが、玉方
82

83

13
詰め上がります。こんな時は、 銀が 下。大道棋の香歩問題のエキスを味わえ は 龍という移動中合の好手で応酬し
49

16
無駄合のような感じがしないでもないで る小品でした。 ます。 手目 飛打が大駒の特徴を

26
7
すが、玉方の最長手順のルールに則った 活かした決め手です。
応手であり、この種の中合駒を取るか ここで大道棋の文献について触れておきま
す。大道詰将棋を取り扱った作品集もか ⑦河田達水氏作(パラ ・ )

48
取らないか考えさせられる作品も沢山

7
あります。また、この問題のように、入 なりあるのですが、「大道棋奇策縦横」(形
玉図における最下段玉に対する横飛車 幅清著)を初心者の皆さんにもお勧めしま

持駒 飛香
の王手は、歩香桂という合駒が効かな す。あなたが詰将棋を生涯の友とする上
いため、一種独特の作品が生まれている で、無双・図巧とともに、大道棋の世界を
ようです。 全く知らないのは不幸なことかもしれない
からです。
⑤木脇克弘氏作(パラ ・ ) 香、 角合、同香、 玉、 香成、同

24

23

12

22
54
4
⑥山名厚氏作(パラ ・ )

54
玉、 飛、 玉、 角、 玉、 飛成ま

23

31

13

41

21
6
で 手詰。

11
持駒 香

持駒 銀
☆初手 香は、極端に言えば 香でも

24

29
良いのですが、詰手順に何ら影響を与
- 59 -
えない場合は、最も玉に近い地点に打つ
- 60 -

ことが常識となっています。つまり、作 防ぐためには、前もって の地点を別の 成までです。中合の狙いは、 玉となっ


26

22
者は の地点以遠より打てないように 駒で埋めておけば良いわけで、そのため た時の、 と の地点への逃げ道です。
25

13

33
作図することも可能ですが、美観的理 には 中合が考えられますが、 桂合
35 26

26
由などから簡素化していますので、解答 だと 金打、 玉、 飛、 合、 ◇課題
15

17

16

27
Ⓐ岩井則幸(三桂小僧)氏作(パラ ・ )

30
12
の際も、これに応えてあげるのがエチ 桂以下詰みですし、角桂以外の合では
ケットだと思われるからです。さて、 同飛以下簡単です。本手順 手目

16
2

5
手目平凡に 歩合では、同香成、同玉、 金に 玉で手段に窮するかに見えます

持駒 歩
22

26 14

飛、 玉、 歩、 玉、 飛成ま が、 飛が桂打を阻む邪魔駒になって
24

31

32

41

21

でです。かと言って、玉が単に王手をか います。その邪魔駒を捌けば、角桂の協
わすのも飛打で簡単です。結局、 角 力で詰め上がります。
23

合が最大の抵抗となります。
Ⓑ森田昌弘氏作(パラ ・ )

39
12
⑨檜垣光一氏作(パラ ・ )

54
6
⑧大野雄一氏作(パラ ・ )
55
4

持駒 飛角桂香

持駒 なし
持駒 飛金桂
飛、 角合、同飛、 玉、 金、 香、 角合、 桂、同歩、 角、同
27

26

15

16

14

14

13

23

22
玉、 飛、同歩、 角、 合、 桂まで 玉、 飛、 玉、 金、同角、 飛成ま ◇前回の解答
24

32

23

26

32

21

31

12
飛、 桂合、同飛成、同玉、 金、同

24

23

24 34
手詰。 で 手詰。
11

11
歩、 桂、同歩、 角、同玉、 金まで

35

34
手詰。

11
☆初手 飛に対し、 合は 金まで、 ☆初手 香に対し 合駒では、 桂、
27

25

14

14

12

23
玉は 金、 玉、 飛、 玉、 同歩、 角、同玉、 飛、 玉、 飛
15

26

14

17

24

35

22

32

21

12
金までです。 金という急所の攻めを

26
☆攻め駒不足気味なので 飛成はこの一 ③小西逸生氏作(パラ ・ )
23 33

40
10
手です。同飛は 歩、 玉、 歩まで、
14

24
) 合駒(移動合・変則合)
25

13 持駒 角桂
また同銀は 歩、 玉、 馬までです。
14

23

32
そこで、 銀と移動合をするのが、駒の
23

移動合は、既に盤上にある駒が動くこと 損失を防ぎつつ、歩詰に誘致する妙手
によって合駒の役目を果たすもので、その です。対して、「歩詰に詰みあり」という 桂、同飛、 角、 金、 歩成、

24

34

23

21
目的は「歩詰誘致」「玉の逃げ道を開ける」 わけで、この局面は、強過ぎる攻め駒の 玉、 龍、同玉、 角成まで 手詰。

12

22

9
「駒の損失を防ぎ守備に活用」等です。一 削減を行えばよく、 龍と捨てるのが

22
☆初手は 桂と打ち、この地点を駒で埋

24
方、変則合は、攻方の効き筋が二つ以上の 好手です。同馬に 歩で 銀の無能化

14

23
めておくことが大切です。同金は 歩

22
地点へ合駒を打つもので、一見無駄合のよ を図り、 銀までとなります。

24
成で簡単です。続く 角が、飛の効き

34
うですが、受けの手筋としては高級な部
②大和敏雄氏作(パラ ・ ) をそらす手筋の一着ですが、玉方も

49

23
類に入ります。

8
金という逃げ道を開ける移動合の好手
※一般的には、変則合のことを捨合と

持駒 飛銀
で応酬します。収束は、 歩成から

21

12
も呼ぶようです。
龍と、 角の効き筋に誘って、 角成

34

22
まずは、移動合を紹介します。 までとなります。
①平松準一氏作(パラ ・ ) 龍、 銀、 飛、同玉、 銀、 玉、 ④南倫夫氏作(福島民友)

17 37

36

25

26

16
56
2
龍まで 手詰。

7
持駒 なし

持駒 角香
☆ への逃げ道が見えているので、初手は

37 46
龍です。 銀の移動合が、 への逃

36

45
げ道を開ける好手です。これに対し、
飛が玉の死命を制する焦点捨てと

25
33 飛成、 銀、 龍、同馬、 歩、同

23

22

14
- 61 - 銀、 銀まで 手詰。 なりました。

24

7
- 62 -

馬、同玉、 香、 銀、 角、 玉、 は、将来の への逃げ道を開けるために、 ⑦北村憲一氏作(パラ ・ )


32 22

24

23

9 31

12

35

53
5
飛成、同銀、 角成まで 手詰。 角と移動合します。攻方は予定通り
22

14 24

持駒 銀歩
銀と打ち、 玉には 金と守備駒
34

35
☆一見、大事そうに思える 馬を 馬
55

22

を逆用するのがとどめの好手となりま
と捨て、 香と打ち替えるのが好手で
24

す。収束は、狙いの両王手で玉を呼んで
す。 打合は 角までなので、玉方は、
23

31

おいて 馬までです。
25

逃げ道を拡げる 銀の移動合で対応し
23

銀、 玉、 角生、 歩合、同角生、

15 45

16 25

24 43

34
ます。以下、 角⍡ 飛成は良くある さて、ここからは変則合(捨合)を紹介しま
31

32

玉、 歩、 玉、 歩、 玉、 角

25

13

35
収束パターンです。 す。 まで 手詰。

11
⑤秋元龍司氏作(パラ ・ ) ⑥杉田宇通氏作(パラ ・ )
54

56
☆飛角が不安定な状態にありますが、

44
4

2
角を助ける 銀が、重要な寄せの掛か

45
持駒 飛金銀桂

り駒となります。 手目、 角成と角

持駒 飛

43
3
を成ってしまっては、 歩合と変則合を

34
され、打開不可能な打歩詰になってし
まいます。また 手目、すぐに 玉と

15
4
飛、 角合、同飛、 玉、 角、同

74

64

55

44
銀を取ってしまっては、 歩、 玉、

16

25

34
桂、同角、 飛、 角、 銀、 玉、 金、 飛成まで 手詰。
11 35 35

24 25

24

25 14

34

63
角成、 玉、 角までの 手詰になっ

13

35
7

9
金、同角、 飛、同玉、 馬まで てしまいます。そこで 角生には、

43

34
☆一見、 飛、 玉、 馬までの 手詰

74

65

64
手詰。

3
歩合と変則合をするのが、玉方最長手
に見えますが、 飛には玉方にも、

74

64
順の応手となります。
☆ 桂で角を呼んでおいての、 飛が打 角合という受けの妙手があります。この
35

25
ちにくい好手です。単純に へ合駒を ように、効きの数で明らかに負けている

24
打つのでは、 銀、 玉( 玉は 金)、 地点に合駒を打つのを、無駄合でない限

14

34

22

21
24 飛、同玉、 馬までですので、玉方 り、変則合と呼んでいます。

25
⑧岩井則幸氏作(パラ ・ ) ☆ 金から 香で形が決まると、 への ◇課題
25

15

14
32
4

合駒はやや発見が容易なところです。 ・金田秀信氏作(近将 ・ )

25
9
15 持駒 飛歩

歩の配置もそれらしい暗示がありま

持駒 角桂桂歩
17

す。 角合は同香、 玉、 角、 玉、
14

23

12

33
金までです。 同金以下、 桂も
34

14

24
歩、同玉、 飛、 桂合、同飛、 取って、後は、ごく自然な収束です。
16

36

26

玉、 角、 玉、 桂、 玉、 角まで
24

26

38

36

25

⑩金田秀信氏作(近将 ・ 付録)

44
手詰。
11

1
◇前回の解答
☆ 手目 飛に対し、 玉は 角、 Ⓐ
36

15

26

16

持駒 角
3

玉、 角 成 以 下で 詰 み ま す。 よ っ て、 銀成、同玉、 飛成、 歩合、 歩、

22 12

42

32

42 13
53

桂合の変則合が最善手です。同飛以 玉、 龍、 玉、 歩、 玉、 龍

31

33

34

43
26

下、 角も奪い、角桂のスクラムで詰め まで 手詰。

11
24

上がります。 角、 玉、 角成、 歩合、同馬、 Ⓑ

31

24

42

13 33

13
玉、 馬、同玉、 歩、 玉、 角成ま 馬、同玉、 香、 金合、 歩成、

24

25

22

22

25

24

22 32

12
⑨鮎川哲郎氏作(鹿児島新報) で 手詰。 玉、 と、同金、 龍、同金、 と、

11

23 23

14

13
玉、 とまで 手詰。

13
持駒 金香
☆初手 角打と直に打っては、 玉、

22

24

33
角引成、 玉、 馬で千日手模様と

13

22
なってしまいます。本手順 角に、 へ

4 24 31

22
合駒を打つと、同角引成、 玉に、取っ
金、 玉、 香、 香合、同金、 た合駒を打って詰みます。 手目 歩
25

13

15

14

12

33
玉、 24 金、 玉、 桂、 玉、 香まで 合が眼目の一手ですが、攻方も 馬の

21

33

31

32

24
11 手詰。 妙手で締めくくります。
- 63 -
- 64 -

☆ 歩と打ちたいところですが、これが す好手で、同玉となった局面は、原形よ
25

打歩詰の状態で禁手です。 玉を二枚 り 歩が消えただけの状態となります。


24

14
) 歩詰(現在型)
26

(
の馬と銀香が包囲していますが、玉を こうなれば、 歩とすんなり打てて解

23
取り巻く攻方の勢力が過剰、という状 決します。
歩詰のテーマは、「最初の駒の配置が歩詰 態なのです。この場合の解決方法は、そ
③岩井則幸(三桂小僧)氏作(パラ ・ )

40
12
である場合(現在型)」「歩詰の局面が途中 の必要以上に余分な捨て去ること、そこ
に出現する場合(将来型)」の二回に分けて で、初手は 馬を 馬引と捨てます。
22

33
紹介します。今回紹介する現在型の解決 次は 歩と打つことができ、どう応手

持駒 歩
25
方法は、 しても 馬までとなります。 歩、同
33

25
㋑過剰勢力の削減 桂の辺りは、守備駒の逆用という手筋
㋺妨害駒の移動 です。
銀、同香、 馬、同香、 歩、 玉、

44 35

36

27

35
㋩不成の効用
②藤井孝一氏作(パラ ・ ) 龍まで 手詰。

55
㋥守備駒の逆用

7
4
以上の つで、歩詰の状態を打開する主
4

持駒 角桂歩
☆狙いは、 馬を同玉と取らせて、 龍

36

16
な方法です。それでは具体的に作品例を
以下の一間龍の寄せです。いきなり

36
見ていきましょう。
馬では、同香と取られてしまって永遠に
打歩詰です。 銀⍡ 馬が三手一組

35

36
①糸川忠夫氏作(パラ ・ )
50
3
歩成、同玉、 角、同玉、 歩、 ともいうべき絶妙手です。 手目同香

13

22

23

13

4
に対し、今度は 歩と打つことができ、

27
玉、 桂まで 手詰。

25
持駒 歩

7
玉に 龍までとなります。

34

44
☆初手は 歩成と勢力の削減を図りま

13
④宇野敏満氏作(パラ ・ )

47
す。同歩は 歩、 玉、 桂まで、ま

23

12

24

23 12 5
馬、同玉、
龍、 玉、 龍、同玉、

34 12

12 23

22 11
た同桂は 歩、 玉、 角までの並べ

23

21

32
馬右、同桂、 歩、同桂、 馬まで
5 33

25

33
角、 玉、 歩、 玉、 桂成まで

11
詰めです。 手目 角が玉を呼び戻

22
手詰。

3
手詰。 ☆ 龍が明らかに過剰勢力です。原形の 本作の解説に戻りますと、 歩と打て
11

93

12
ままで、うまく 龍を捨て去れば良い ましたが、 玉、 桂、 玉の局面で、
93

21

33

31
持駒 角歩

のです。 龍が絶妙手です。 再び歩詰の状態になりました。今度は


73

歩が妨害駒ですので移動を図りま

22
⑥荻須秀次郎氏作(名古屋新聞 ・ )

14
す。 桂、同歩となれば 歩と打つこ

23

32
7
とができ、とどめは角打で詰んでいます。

持駒 角桂3歩2
☆攻め駒の状態がいかにも過剰勢力です。 ⑦塩沢雅夫氏作(パラ ・ )

47
8
守りの駒と の地点で喧嘩しては負け
22

ますので、初手は素直に 馬捨てです。
12

さて、この局面で 龍は、狙いの角打ち
34

持駒 歩
を妨げている邪魔駒なのです。ここまで 角成、同玉、 桂、 玉、 飛成、同

12

24

11

13
読めれば、一気に収束に向かうことで 桂、 歩、 玉、 桂、 玉、 桂、同

32 12

22 21

11 33

31

23
しょう。 歩、 歩、 玉、 角まで 手詰。

15
⑤古図式より ☆まず、 角成から 桂と打ち替えて

12

24
飛生、 銀、 歩、 玉、 飛行成

43

33

56

54

63
おくのが第一のポイントです。次に、

13
まで 手詰。

5
飛成で 桂を動かし、 歩打を可能

21

12
持駒 歩
にすることが第二のポイントです。 不成は、「歩詰に不成」という格言がある
程良く利用される手筋ですが、実はこの
このように、玉方の駒自体が玉の動きを妨 手筋、次回解説予定の将来型に作品例が
龍、 玉、 龍、同玉、 歩、 玉、 害している場合があります。ならばその駒 多く、現在型ではまれなのです。
93 82

84

73

74

84
角成、 玉、 馬まで 手詰。 を動かして、玉が動けるようにすれば良い

85

75

9
のです。この解決方法が「妨害駒の移動」で ☆初手は、 飛を動かす開き王手しかあ

44
- 65 -
す。 りませんが、 飛生の限定移動が好手

33
- 66 -

です。 銀と角を抜かれても、 歩と 用」の手筋なのです。 ⑪八尋無段氏作(パラ ・ )


33

56

50
4
打てるため、 飛行成までです。
63

⑨青木孝司氏作(パラ ・ )
49
10

持駒 歩
※ところでこの作品は、初形曲詰です。

持駒 角桂桂歩
初形が何かに見えませんか?
⑧藤井孝一氏作(パラ ・ )
50
12

龍、同金、 歩、同金、 とまで

5 66

56

65
手詰。
桂、同飛生、 角、同飛、 歩、同
24

23

13
持駒 歩

飛、 桂まで 手詰。 ※ところでこの作品も、炙り出し曲詰で


24

7
す。詰上りが何かに見えませんか?
☆初手 桂に対し、同飛成と応手しては、

24
歩、同龍、 角までです。同飛生が ◇課題
13

21
と、同馬、 歩、同馬、 龍まで
5 45

56

54

頑強な抵抗ですが、攻方はこれをうま ・黒坂隆身氏作(詰棋界 ・ )

27
2
手詰。
く逆用すれば良いわけです。

持駒 桂桂歩
☆初手 とは、 馬の死角を突く好手で
45

36

⑩太田啓好氏作(パラ ・ )

47
5
す。同玉は 龍なので、やむなく同馬
54

持駒 桂歩歩
ですが、今度は 歩が打てます。
56
※ところでこの作品は、炙り出し曲詰で
す。詰上りが何かに見えませんか? ◇前回の解答
桂、 玉、 角、 桂合、同角生、

84

81

63

72

91
このように、守備駒を逆用して、玉の守備 桂、同龍、 歩、同龍、 歩成、同

83

92

81
玉、 桂、同歩、 歩、 玉、 桂まで

83

92

82

94
力を強化させ、打歩を取って貰うべくわざ 龍、 歩、同龍、同と、同玉、 飛、

83 92

93

81
手詰。

11
わざ引き寄せる解決方法が、「守備駒の逆 玉、 飛成、 玉、 龍まで、 手詰。

91

82

15
②加藤孝氏作(パラ ・ ) ☆初手は、 歩をどの駒で取っても、

23

11
54
4
玉で歩詰の状態になります。 金が正

23
) 歩詰(将来型)
27

(
解で、過剰勢力の削減で 金と捨てま

持駒 なし

22
す。続く 歩生が眼目の一手で、歩の

23
将来型、つまり、途中で歩詰になった場合 不成は、実戦ではめったにお目にかかれ
は、前回書いた現在型の解決方法が応用 るものではありません。
できます。また、あらかじめ歩詰の状態が 金、 玉、 馬、同桂、 歩、 玉、
32 23

11

33

12

21
④浦野雅丈氏作(パラ ・ )

48
出現しないように、事前工作をするのも 龍まで 手詰。

3
7

持駒 桂桂歩歩
有力な解決方法です。その場合ほとんど
☆初手 金に 玉 で、 歩 詰(現 在型 )に

23

11
が、不成による手筋で解決します。
なってしまいました。 歩打を可能にす

12
①大場直行氏作(パラ ・ ) るため、 桂という妨害駒の排除(
55
11

21

33
馬と捨てて同桂を誘う)をすれば良いわ
持駒 桂歩
けです。 歩、同玉、 桂、 玉、 角成、同

22

14

21

12
香、 歩、 玉、 桂、同桂、 歩成、

22

11

23

12
③古図式より 同玉、 香まで 手詰。

13

13
持駒 なし
☆ 手目 桂に 玉で、歩詰(現在型)に

14

21
桂、 玉、 馬、同歩、 歩、 玉、
36 26

15

24

16

25

3
なってしまいました。 歩打を可能にす

23
銀引まで 手詰。
7
るため、 香という妨害駒の排除(

11

12
☆初 手 桂に 玉 で 、歩 詰 (現 在 型 )に 金、 玉、 金、同玉、 歩生、 角成と捨てて同香を誘う)をすれば良い

23

11

22

23

11
26

15
なってしまいました。攻方 馬が強過 玉、 歩、同玉、 龍、 玉、 龍まで わけです。 手目 桂と打っておくの

12

32

11

22
35

23
9
ぎますので 馬と捨てると、 歩が打 手詰。 も肝心なところです。

11
24

16
てます。 玉に 銀引までとピッタリ

25

36
- 67 -
の詰みになります。
- 68 -

⑤山崎幸隆氏作(パラ ・ ) ☆ 玉と逃げられては詰まない形なので、 ⑧梅本拓男氏作(パラ ・ )


24
53

49
7

8
初手 飛は絶対手で、続く 飛生が
23

23
持駒 金歩

歩 詰 を避 ける好手 です。 これによって

持駒 歩
歩が可能になります。 飛生のとこ
14

32 22
ろ、欲張って 飛成では、 飛、 歩、
21

14
金、同歩生、 飛、同龍、 歩、同 玉、 と、同飛で不詰となります。
27

19

17

13

12

龍、 馬まで 手詰。 飛生、 玉、 飛生、 玉、 歩、

33 32

23

7 42

34

35
25

⑦宇野敏満氏作(パラ ・ )

47
12
玉、 馬まで 手詰。

32
☆初手 金に対し、同歩生と応手するの
27

が、歩詰の状態に誘う抵抗手段です。こ ☆初手 飛成では、 玉で歩詰状態と

32

11
持駒 歩
れに対し、 飛、同龍と、守備駒をう なり、以下 龍と攻めても不詰です。
19

31
まく逆用して解決します。 手目 飛生が、これまた歩詰を避

42
3
ける 好 手 で す。 玉は 馬、 玉、

33

32

34
ここからは、将来において歩詰状態が現れ 香成、同桂、 角生、 玉、 歩、 飛成まで。不成の手筋が 度現れる

33

7 31

12

13

21

45

2
るのを、あらかじめ避ける方法を紹介しま 玉、 角成まで 手詰。 好作でした。

32
す。
☆初手は、 角成でも 角生でも、 ⑨三宅英治氏作(パラ ・ )

31

31

12

49
11
⑥岩本一郎氏作(パラ ・ )
30
玉で後が続きません。まず 香成で、

33
8
桂を移動しておくのが好手です。続

21
持駒 飛歩

持駒 銀
く 角生が主眼の一手で、成ってしまっ

31
ては、 玉で解消できない歩詰状態に

12
なってしまいます。 手目 玉は、

21

32
4
飛、 玉、 飛生、 飛、 歩、
23

14

7 22

32

15

13
角成以下簡単です。 銀、同玉、 飛生、 玉、 歩、

12

33

11

12

22
玉、 とまで 手詰。
12
玉、 角成まで 手詰。

23

7
☆初手 飛成の誘い手がありますが、同 ⑪谷沢保平氏作(パラ ・ )
12 13

53
3
角、 銀、 玉、 角成、 玉以下
22

23

31

持駒 金歩
逃げられます。初手 銀で開き王手の
12

持駒 角歩
筋に玉を誘い、 飛生と緩めて攻める
33

のが好手で、続く 歩打が打歩詰にな
12

りません。
⑩前田光男氏作(パラ ・ ) ☆初手 金が手筋の一着です。次に 飛
52

35

34
角、 玉、 香、 歩、 歩、 玉、
34 44

27

35

54

28

17
6

香まで 手詰。 成としたくなりますが、同飛と取られ

7
ると、この歩詰の解消は難しいため、

31
持駒 銀歩

☆初手 角は好手で、同飛は 馬以下 桂の守備駒を逆用する 飛成が決め

44

44

23
簡単です。 筋 筋に歩があるため、 手となります。

3
と に合駒が効きません。 手目

35 26

35

3
香が眼目の一手で、 角の効き筋を ◇課題

44
・金子治雄氏作(将棋評論 ・ )

25
銀生、同玉、 銀、 玉、 銀成、 一度遮断して、 歩打を可能にするの
31

42

22

9 33

13

27

9
玉、 歩、 玉、 成銀まで 手詰。 です。
14

24

34

持駒 桂桂歩
☆平凡に 銀打と攻めては 玉となって このように、攻め駒の働きにブレーキを掛
31

13
後が続きません。 銀生と捨て、 銀 ける方法も、歩詰(将来型)の解決方法の
31

42
と打ち替えるのが好手であり、 銀成 一つです。

33
とするところも肝心です。すなわち、
⑫河田達水氏作(パラ ・ ) ◇前回の解答

47
歩に 玉とかわす道を与えるわけ
14

34 24

9
金、同歩、
飛成、同桂、 歩、同 桂、同飛生、 銀生、同飛、 桂、同

25

7 23

15

25

22

25
ですが、 成銀が見事な両王手収束で
桂、 馬まで 手詰。 飛、 歩、 玉、 馬まで 手詰。

41

14

22

32
す。

9
- 69 -
- 70 -

☆初手桂打ちは、玉方の駒が効いているの 馬に、 飛が関連した妙手です。飛角

25
で無いところです。 銀はこの一手です を捨てて 馬を へ移動させたわけで、
22

44

25
) 吊し桂
28

(
が、続いて 銀成では 歩合で不詰で への効きが外れてしまいました。もと
33

32

33
す。 銀の両王手が決め手になり、頭 もと身動きができなかった玉ですので、
13

今回採り上げる「吊し桂」は、これまでの の丸い角の上に桂を打ってそれまでとな この の地点に桂を打ってそれまでとな

33
詰将棋手筋の分類のテーマの一つとしては、 ります。 ります。
あまりなじまないかもしれません。最終手
このように、桂の打ち方は、頭の丸い桂か ③藤井国夫氏作(パラ ・ )

50
が桂で決まるということは、実戦の世界で

6
は、時によって、頓死的意味合いを持つ場 角の上に打つ場合と、玉が動けない状態で、
合があるようです。作品の分類作業を行っ 玉方の効きのない地点へ打つ場合、の二通

持駒 なし
たとき、かなり作品が集まったこともあり、 りしかありません。
また詰将棋の収束の決め方で、こういうま
②小西逸生氏作(パラ ・ )

38
12
とめ方もあるということで、鑑賞してくだ
さい。

持駒 桂
①門倉秀尚氏作(パラ ・ ) 馬、同玉、 馬、同飛、 龍、 合、

33 41

42

21

31
51
7
桂まで 手詰。

7
持駒 銀桂
☆初手 馬の飛び込みが好手で、同飛は

41
馬、同馬、 飛、同馬、 桂まで 馬 、 同 桂、 香 までです。 手 目

5 43

25

33

42 13

33

3
手詰。 馬が上手い決め手です。同飛の一手
に 龍と桂を入手すれば、それからと

21
銀、 玉、 銀、同玉、 桂まで
5 22

12

13

25
☆初手 飛では 歩合、 馬、 歩合

25

22

43

32
どめの 桂・吊し桂となります。

33
手詰。
で詰みません。初手 馬に 合は、同

43

32
馬以下数攻めで詰みます。よって 同

43
④飯田岳一氏作(パラ ・ ) でです。 手目、 歩成では同角で上 ⑦南倫夫氏作(福島民友)
23
50
2

部に逃げ道ができてしまいますので、

25
持駒 飛桂香

桂が正着で、 同角は 馬までです。


25

23

持駒 金
以下 玉に対して、歩を成って桂を跳
12

ねれば詰みです。
⑥滝島代士夫氏作(パラ ・ )

51
飛成、 玉、 金、同角、 龍、同

32

11

22

21
9
飛、同角、 香、同角、 香成、同 飛、 桂まで 手詰。
41

7 33

42

23

7
持駒 銀銀桂
角、 桂まで 手詰。
43

☆初手 角成は 玉で続きません。

22 32

11

3
☆初手 飛から 香が好手で、 合は 手目 金が、吊し桂に誘うための事前
41

33 33

32

桂までなので 同角の一手です。続 の好手です。 同角の一手に、 龍で


23

22

21
く 香成が軽手です。同角と誘い、 銀、同桂、 銀、 玉、 飛成、同 桂と差し違えて 桂を打たれた瞬間、

13

7 23

21

32
42

43

23
桂までとなります。 角、 桂まで 手詰。 実戦なら思わずアッと声が出るところ

33
かもしれませんね。
⑤藤井孝一氏作(パラ ・ ) ☆ 銀同桂で、 の地点を埋めておいて
49
12

13

13
から、 銀 玉で形を決めます。 ⑧亀甲谷勝氏作(パラ ・ )

23

21

51
32 5

9
持駒 飛桂
手目 飛成が焦点捨ての妙手で、

32

持駒 金桂
同銀は 桂成までです。やむなく 同

22

32
角と取りますが、 桂と打たれてみる

33
飛、同玉、 桂、 玉、 歩成、同 と、あえなく角銀の守備力が無力化し
13

7 25

12

23
角、 桂まで 手詰。 ていたのでした。
24 角成、同角、 金、同玉、 桂、

73

7 82

74

71
☆初手、やや迷うところですが、 飛が

24 13
玉、 桂生まで 手詰。

83
- 71 -
妙手で、同桂は 歩成、同角、 桂ま

23
- 72 -

☆初手 桂打は 玉で続きません。 の地点から外し、その の地点から

持駒 角銀桂桂
83

82

73

23

23

角成が角桂香の焦点に捨てる妙手です。 桂を打ってそれまで、となります。
合は 桂まで、同桂は 金までで、
82

83 83

81

4・5
⑩眞木一明氏作(パラ ・ 合併号)
26

同香は 桂打、 玉、 金までとな


82 82

72

ります。 手目 金が絶妙手です。同
3

持駒 金銀桂桂
角は 桂打までなので、やむなく同玉
74 83

に、 桂が肝心要の拠点となり、桂のス ◇課題
Ⓐ中野昭三氏作(詰棋界 ・ )

27
11
クラムで解決します。

持駒 銀銀
⑨駒三十九氏作(パラ ・ )
50
6

金、同角、 銀、同桂、 桂、同角、


23 23

33

34
持駒 金桂桂

角成、同玉、 桂まで 手詰。

35

9
☆ 金から 銀 が打ち捨ての好手で、

33 23

43 33
同玉は 角成までです。 手目 Ⓑ岸本雅美氏作(パラ ・ )

34

30
5

9
桂で再び同角を誘い、その空間へ 角

23
金、同飛、 桂、同飛、 飛成、
12

13

32

11

持駒 金桂桂
玉、 角成、同飛、 桂まで 手詰。 成と両王手で捨てるのが決め手です。
12

23

9
駒を取らない徹底した守備駒の逆用の
☆飛角図式での作品を一つ見てみましょ 手順を味わって欲しいと思います。
う。 金、同飛と引き寄せておいての
12

⑪菅谷正義氏作(パラ ・ )

52
桂は、三手一組の好手です。 玉は
33 31 13

13 11

22 2
角、 桂、同角、 玉、 角成、同 ◇前回の解答

13

12

24
飛成まで、 玉は 角成、 玉、
22

32
玉、 銀、同金、 龍、 玉、 桂まで 桂、同歩、 飛生、 玉、 角成、同

23

32

13

25

14

32

11

33
飛成までです。 手目 飛成で雪

32
5
手詰。 桂、 歩、 玉、 桂まで 手詰。

11

12

21

13
隠に追い込んで、 角成で飛の効きを

12

9
☆持駒に金気がなく、初手 角はこの一 ③野口益雄氏作(実戦練習局より)
手です。次に 飛が邪魔駒になっている 31
34

) 角桂コンビ
29

(
ことに気づけば解決が近いです。 手

持駒 桂
3
目 飛成と捨て、 手目 馬と寄れ
32

34
5
角と桂は、互いに協力し合うことで、思わ ば、基本図の詰み形を得ることができ
ぬ力を発揮することがあるものです。今 ました。
回は、そのような例を紹介します。 龍、同金、 馬、 金、 桂、 玉、

32 22

34

23

24

22
②野口益雄氏作(将世 ・ 附録)

57
とまで 手詰。

7
まずは、左の基本図の作品を紹介します。

持駒 飛
☆ 龍、同金と金を呼んでおいての 馬

22

34
持駒 角桂

が上手い王手です。一見、強固に見え
る守備力も玉の逃げ道を塞いでいるの
飛、同角、 馬、 玉、 馬、 合、 が皮肉です。たまらず 金の移動合も、

24 22

24

12

34

23

23
角、 合、 桂まで 手詰。 桂まで 手詰。 桂以下自然に詰め上がります。
34

23

24

24
3

7
①野口益雄氏作(実戦練習局より) ☆初手 飛は妙手です。同玉は 馬ま ④小島茂氏作(パラ ・ )

22

13

54
8
で、同歩は 歩成までです。 手目

13

24
3

持駒 金銀桂
持駒 角桂
馬から 馬が、得も言われぬ決め手で

34
す。攻め駒不足を感じさせた局面も、
角と桂の不思議な力の前に、一気に収
束を迎えた感じです。
角、 玉、 飛成、同金、 馬、 合、 銀、同龍、 金、同龍、 角成、
24 31

12

32

34

23

23

7 22

34

23
桂まで 手詰。 合、 桂まで 手詰。

24
7
- 73 -
- 74 -

☆ 銀から 金が三手一組ともいうべき ⑧飯田岳一氏作(パラ ・ )


23

22

51
1
絶妙手です。金気を連続で打捨てるの 持駒 飛角角
は不利感がありますが、角桂の威力で

持駒 桂
見事に詰みます。
⑤南倫夫氏作(福島民友)
☆初手いきなり 飛では、 玉で詰みま
31

12
せん。ここは 角の打診が本手です。同
持駒 なし

32 龍、 玉、 桂、 玉、 龍、同玉、

33 14

22

34

21

11
玉は 飛以下詰みなので、 同銀と応
22

32
角成、 玉、 馬まで 手詰。

12

22

9
じますが、続く 飛は同玉の一手です。

31
そこで、 角の離し角が、桂の効きを利 ☆いろいろと初手に迷うところですが、

13

14
馬、 玉、 飛成、同桂、 馬、 用した決め手となりました。 龍が、同玉には 角成までを見た好手
24

12

13

34

23

24
香、 桂、 玉、 とまで 手詰。 です。 玉に、テーマとなる桂を、急所
24

22

32

34 22
9

⑦野口益雄氏作(実戦練習局より) となる に打ちます。 角と 桂が

42

34
次は、左の基本図の作品を紹介します。 協力して攻めるには、 龍と捨てて同

11
玉を誘えば良いわけです。

持駒 角桂
持駒 角
⑨松山昌史氏作(パラ ・ )

54
6

持駒 角金金銀
角、 玉、 角成まで 手詰。
33

12

22

変長
桂、 玉、 飛成、同玉、 角、

24

22

23

41

33
⑥村木徳氏作(パラ ・ )

53
玉、 角成まで 手詰。

32
2

7
角、同銀、
飛、同玉、 角、 玉、
22 32

31

13

21
角成まで 手詰。 ☆初手 桂とくさびを打ち込みます。

24
金、同桂、 銀、同香、 金、同玉、

11 13

22 12

9 33
7
飛成から 角が決め手です。

23

41
角、 玉、 角成まで 手詰。

32
☆詰キストなら、原形を見て、玉を に ⑪椎谷彰氏作(パラ ・ ) 角成、同桂、 飛、 玉、 飛成、

33

31

22

32

11
33

56
2
誘って、 から角を打つ収束が、第一感 玉、 龍、 桂合、同龍、同玉、 銀

11 31

12 21

32
11

持駒 角桂
として浮かんで欲しいところです。 生、 玉、 歩、同玉、 桂、 玉、

24

11

21
銀成、同玉、 馬、 玉、 馬、 金

32

11

33

11 22
⑩金田秀信氏作(近将 ・ 付録)
44

合、 桂、 玉、 桂成、同金、 馬ま

23

21

32
1

で 手詰。

27
22 21 持駒 飛桂

角、 玉、 龍、同馬、 角成、
24

23

32

42

13
玉、 馬、 玉、 馬、 玉、 飛、同 ◇前回の解答
33 24

22 22

23 42

21 11

32 21
馬、 馬、 馬、 桂、 玉、 桂成、 Ⓐ
飛、 玉、 銀成、同玉、 桂、 銀、 玉、 銀生、同玉、 銀、
13

21

22

12 34

22

12

21

22

12
同馬、 馬まで 手詰。

11

19
玉、 飛成、同玉、 角成、 玉、 馬 玉、 銀、同玉、 桂まで 手詰。
11 11

33

13

25

9
まで 手詰。 ☆初手は 角です。次に、いきなり開き Ⓑ

24
王手は掛けられませんので、 龍、同 金、同玉、 桂、 玉、 馬、同角、

23 21

13

11

33
32
☆初手 飛はこの一手です。続いて、
13

22
馬 として 馬 を質 駒 に し ておい て から、 桂まで 手詰。

7
銀成、同玉に 桂と打ち替えておくの
34

角成と開き王手で攻めます。 手

42

23 9
が、本作のポイントです。 11 飛成と捨て 目、再度の開き王手 馬に対し、 合

42
れば、後は角桂の協力で詰みます。 は 馬以下ですので、 玉と逃げます

32

11
が、 飛が決め手となります。

21
最後は、左の基本図の作品を紹介します。
⑫北原義治氏作(独楽のたにより)

持駒 銀桂

持駒 飛歩
桂、
5 23 玉、 銀、同金、 馬まで

21

32

11
- 75 -
手詰。
- 76 -

) 卒業試験
30

(
駒の連続活用
① 樺沢賢治さん作

② 高田良造さん作
回に渡り連載いたしました詰将棋入門
30

限定打
ですが、今回でもって筆を置くことにしま
す。まだまだ採り上げるべきテーマが残っ
ているかと思いますが、初心者のために、
私なりの経験に基づいたまとめ方ができ
たと思っています。
詰キストには、誰にでも、解図に熱中して
いた時期があるものです。解図しながら、
詰将棋独特の手筋を身をもって知り 指
将棋で数多くの実戦で勝負感を養うが如く |
それが貴重な財産となるのです。

香頭の打捨て

歩詰(将来型)
③ 山崎昭三さん作

④ 氏川孝志さん作
さて、講座の最終回は、卒業試験と銘打っ
て全 題を出題します。どの手筋を使う
10

のかヒントを掲載しましたので、ぜひ全題
正解を目指してください。
(パラ ・ 掲載)

59
12
- 77 -

⑧ 横山和久さん作 ⑤ 佐々木康司さん作
焦点の捨駒 途中両王手

⑨ 鶴久明徳さん作改 ⑥ 坂野孔一さん作
邪魔駒(間接消去) 龍筋消角

⑩ 馬場雅典さん作 ⑦ 海江田和弘さん作
合駒(移動合) 合駒(中合)
- 78 -

⑥ 成、 龍、同馬、 香、同玉、 金

11 27

19

29
角、 玉、 桂、同龍、 角、同龍、 まで 手詰。
11 22

12

24

34

(付) 卒業試験の解答
角成、同玉、 金まで 手詰。
22

9
☆玉方 歩の意味は、初手より 歩、同

29 58

18
① ⑦ 玉、 金、 玉、 金、同玉、 角、

17

28

37
角、 玉、 角成、同銀、 角、 香、 桂、同香、 玉、 香成、 玉、 金以下の余詰防止です。
24 34

35 13

23

31

26

45 25

25 13

23

38

48
玉、 龍まで 手詰。 同玉、 馬、 玉、 桂まで 手詰。 (結果稿より)
13
7

9
② ⑧
飛、 玉、 角成、同馬、 飛左成、 銀、同飛、 金、 玉、 桂成、
33 24

23 32

42

21

33

41 12

23 31

32
玉、 龍まで 手詰。 同飛、 飛、 合、 桂まで 手詰。
51
7

9
③ ⑨ 詰将棋入門
銀成、同銀、 桂、 玉、 角、 桂、同角、 飛、 玉、 飛成、 昭和 年 月 初版
32

7 34

23

12

25

23

14 14

13

30 24 60

1
同香、 金まで 手詰。 同玉、 龍、同金、 歩、同角、 馬

33

31
24

まで 手詰。
平成 年秋 復刻版

11

1.0
④ 平成 年春 公開版
歩、 玉、 歩、同玉、 龍、 玉、 ☆初手と 手目の手順前後が成立する
13 16

14

15

16

24

3
角成まで 手詰。 余詰がありましたので、玉方 と追加

18
7

にて修正いたします。(結果稿より) PDF版無料

税込
※発表図には玉方 との配置があり 製本版頒布価格 参百円

18
桂、 玉、 と、同玉、 飛成、
15

23 13

12

11
ません。
同玉、 桂生、 玉、 とまで 手詰。 編著・発行 石川和彦
21

31

9

金、同香生、 歩、同玉、 龍、 角
公開版編集 小林尚樹

27

18

16

17

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