Professional Documents
Culture Documents
Ver.1.04
(株)共和電業
KS2 読込用スクリプト“ksread4”の使い方
1. 処理内容
本スクリプトでは以下の処理が可能です。
・KS2 ファイルから,データを集録した際の測定条件(以下,ヘッダ情報)と集録データ
を MATLAB 上のワークスペースに読み込みます。
・当社のデータ解析ソフトウェア DAS-200A は,任意項目のヘッダ情報の出力が可能
です。したがって,ヘッダ情報に表示する項目を選択することが可能です。
(詳細は,「7. ヘッダ情報の表示形式の選択」を参照してください)
2. 動作環境
以下の環境にて,動作確認を行いましたので参考にしてください。
OS:Windows 8.1 Pro 64 ビット ※Linux,mac での動作確認は行っておりません。
CPU:Intel Core i7-4770 CPU @ 3.40GHz
メモリ:16.00GB
MATLAB 動作確認バージョン:7.12~9.4
1
2018/04/10
Ver.1.04
3. 配布内容
sample.KS2:本スクリプトの動作確認用の KS2 のサンプルデータです。
sample.E4A:本スクリプトの動作確認用の E4A のサンプルデータです。
sample_ks2.csv:sample.KS2 を DAS-200A で CSV 変換したファイルです。
sample_e4a.csv:sample.E4A を DAS-200A で CSV 変換したファイルです。
sample_ks2e4a.csv:sample.KS2 と sample.E4A を DAS-200A で同時再生し CSV 変換
したファイルです。
ksread4 取扱説明書.pdf:本スクリプトの取扱説明書です。
ksread4.m:KS2 データファイルを読み込むスクリプトです。
4.動作準備
本スクリプトを MATLAB で動作させるために,MATLAB のパスの設定を行ないます。
これ以降,3 章で解凍したフォルダが‘C:¥ksread4’にあることとします。
4-1. 有効なパスの確認
MATLAB を起動後,コマンドウィンドウに,
>> path
と入力し実行します。すると,現在 MATALB で有効なパスが表示されます。
4-2. パスの追加
コマンドウィンドウに,
>> addpath(‘C:¥ksread4’)
と入力し実行します。
2
2018/04/10
Ver.1.04
4-3. 追加したパスの確認
コマンドウィンドウに,
>> path
と入力し実行します。addpath で指定したパスが表示されることを確認してください。
4-4. スクリプトの動作確認
コマンドウィンドウに“ksread4”と入力し実行します。以下のように表示されれば
正しいパスの設定が出来ており,本スクリプトの動作が可能となります。
※以下のような表示の場合,パスの設定が正しく出来ていないことが考えられます。
4-2 より再度パスの設定を行うか,MATLAB のヘルプに従って再度パスの設定を行って
ください。
3
2018/04/10
Ver.1.04
5. 使用方法
MATLAB のコマンドウィンドウよりコマンドを入力することで実行します。実行コマン
ド形式には以下の 4 つがあります。
集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’);
例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’);
X に sample.KS2 の集録データを読み込みます。
例 2 X = ksread4(‘sample.E4A’);
X に sample.E4A の集録データを読み込みます。
[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’)
例 1 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’);
X に sample.KS2 の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。
例2 [X, H] = ksread4(‘sample.E4A’);
X に sample.E4A の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。
4
2018/04/10
Ver.1.04
集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’,ブロック番号);
[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’,ブロック番号);
例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’, 1);
X に sample.KS2 のブロック 1 の集録データを読み込みます。
例 2 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’, 1);
X に sample.KS2 のブロック 1 の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。
集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’,-1);
[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’,-1);
例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’, -1);
X に sample.KS2 と sample.E4A の集録データを読み込みます。
例 2 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’, -1);
X に sample.KS2 と sample.E4A の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。
5
2018/04/10
Ver.1.04
6. 動作例
以下の例では,sample.KS2 より X に集録データ,H にヘッダ情報が読み込まれます。
読み込みに成功すると,読み込んだデータはワークスペースに表示されます。
読み込まれたデータを表(Array Editor)で表示したい場合,ワークスペース内の対象とな
る変数をマウスで選択してダブルクリックします。
以下は,読み込んだ集録データ部分です。
6
2018/04/10
Ver.1.04
一方こちらは,ヘッダ情報です。
※該当する項目に値が無い場合,「[]」で表現されます。
次に,この読み込んだデータをグラフ表示させて確認してみます。ワークスペースよ
りグラフを表示させる場合,ワークスペース内の対象データをマウスで選択した後で,
メニューバーのプロットより plot を選択します。選択すると以下のように全データを表
示させたグラフウィンドウが現れます。
7
2018/04/10
Ver.1.04
あるいは,コマンドウィンドウから,表示させたい集録 CH を指定してグラフ表示させ
ることも出来ます。配列 X の 1 列目(時間データ)を横軸,2 列目(CH1 のデータ)を縦軸とし
てグラフ化する場合,以下の例のように入力することで行います。
>> plot(X(:,1),X(:,2));
8
2018/04/10
Ver.1.04
7. ヘッダ情報の表示形式の選択
DAS-200A で変更可能な情報(CSV フォーマット,データポイント,スタート番号)は,
本スクリプトの 92 行目~95 行目に定義されているグローバル変数により変更が可能です。
なお,本スクリプトの初期設定は,DAS-200A の初期保存形式と同一となります。保存
形式の詳細については DAS-200A の取扱説明書を参照してください。
以下に,各変数の詳細を示します。
9
2018/04/10
Ver.1.04
8. 注意事項
8-1 集録データで集録 CH が連続でない場合
集録時に集録 CH が以下のような場合,
…,CH20,CH21,CH22,***,***,***,CH26,CH27,…
※***:集録 OFF の CH
ksread4 で MATLAB にファイルを読み込む際,集録していない CH は,後に続く集録
CH が前に詰める形で読み込まれます。
…,CH20,CH21,CH22,CH26,CH27,…
8-3 ファイルが読み込めない場合
ファイルサイズの大きいデータファイルを読み込もうとすると,
「OutOfMemory」と表
示が現れる場合があります。
この場合,当社のデータ解析ソフトウェア DAS-200A でデータファイルを分割してフ
ァイルの読み込みを行ってください。
10