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2018/04/10

Ver.1.04

(株)共和電業

KS2 読込用スクリプト“ksread4”の使い方

本スクリプトは,数値演算ツール MATLAB の M-スクリプト機能を用い,共和標準デ


ータファイルフォーマット KS2 データファイルを MATLAB で読み込むためのものです。

1. 処理内容
本スクリプトでは以下の処理が可能です。
・KS2 ファイルから,データを集録した際の測定条件(以下,ヘッダ情報)と集録データ
を MATLAB 上のワークスペースに読み込みます。
・当社のデータ解析ソフトウェア DAS-200A は,任意項目のヘッダ情報の出力が可能
です。したがって,ヘッダ情報に表示する項目を選択することが可能です。
(詳細は,「7. ヘッダ情報の表示形式の選択」を参照してください)

2. 動作環境
以下の環境にて,動作確認を行いましたので参考にしてください。
OS:Windows 8.1 Pro 64 ビット ※Linux,mac での動作確認は行っておりません。
CPU:Intel Core i7-4770 CPU @ 3.40GHz
メモリ:16.00GB
MATLAB 動作確認バージョン:7.12~9.4

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3. 配布内容
sample.KS2:本スクリプトの動作確認用の KS2 のサンプルデータです。
sample.E4A:本スクリプトの動作確認用の E4A のサンプルデータです。
sample_ks2.csv:sample.KS2 を DAS-200A で CSV 変換したファイルです。
sample_e4a.csv:sample.E4A を DAS-200A で CSV 変換したファイルです。
sample_ks2e4a.csv:sample.KS2 と sample.E4A を DAS-200A で同時再生し CSV 変換
したファイルです。
ksread4 取扱説明書.pdf:本スクリプトの取扱説明書です。
ksread4.m:KS2 データファイルを読み込むスクリプトです。

4.動作準備
本スクリプトを MATLAB で動作させるために,MATLAB のパスの設定を行ないます。
これ以降,3 章で解凍したフォルダが‘C:¥ksread4’にあることとします。

4-1. 有効なパスの確認
MATLAB を起動後,コマンドウィンドウに,
>> path
と入力し実行します。すると,現在 MATALB で有効なパスが表示されます。

4-2. パスの追加
コマンドウィンドウに,
>> addpath(‘C:¥ksread4’)
と入力し実行します。

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4-3. 追加したパスの確認
コマンドウィンドウに,
>> path
と入力し実行します。addpath で指定したパスが表示されることを確認してください。

4-4. スクリプトの動作確認
コマンドウィンドウに“ksread4”と入力し実行します。以下のように表示されれば
正しいパスの設定が出来ており,本スクリプトの動作が可能となります。

※以下のような表示の場合,パスの設定が正しく出来ていないことが考えられます。
4-2 より再度パスの設定を行うか,MATLAB のヘルプに従って再度パスの設定を行って
ください。

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5. 使用方法
MATLAB のコマンドウィンドウよりコマンドを入力することで実行します。実行コマン
ド形式には以下の 4 つがあります。

1. KS2 ファイルまたは E4A ファイルの集録データ読み込み


ファイル名.KS2 または,ファイル名.E4A の集録データを読み込みます。‘集録データ行
列名’に先頭列に時間(番号)データを付加した集録データ行列が読み込まれます。

集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’);

例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’);
X に sample.KS2 の集録データを読み込みます。
例 2 X = ksread4(‘sample.E4A’);
X に sample.E4A の集録データを読み込みます。

2. KS2 ファイルまたは E4A ファイルの集録データとヘッダ情報の読み込み


ファイル名.KS2 または,ファイル名.E4A の集録データとヘッダ情報を読み込みます。
‘集録データ行列名’に先頭列に時間(番号)データを付加した集録データ行列が読み込ま
れ,‘ヘッダ情報行列名’にヘッダ情報行列が読み込みます。

[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’)

例 1 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’);
X に sample.KS2 の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。
例2 [X, H] = ksread4(‘sample.E4A’);
X に sample.E4A の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。

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3. 複数データブロックが存在する KS2 ファイルの読み込み


EDX-2000A/B でデータブロックを指定した集録を行っている場合,指定したブロック
の集録データを読み込みます。

集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’,ブロック番号);
[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’,ブロック番号);

例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’, 1);
X に sample.KS2 のブロック 1 の集録データを読み込みます。
例 2 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’, 1);
X に sample.KS2 のブロック 1 の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。

4. KS2 ファイルと E4A ファイルの読み込み


KS2 ファイルと同名の E4A ファイルを同時に読み込みます。同時に読み込みを行った
場合,KS2 ファイルと E4A ファイルの集録データ行列およびヘッダ情報行列は,列方
向に結合されて読み込まれます。なお,同名の E4A ファイルが無い場合は KS2 ファイ
ルのみ読み込みを行います。

集録データ行列名=ksread4(‘ファイル名’,-1);
[集録データ行列名,ヘッダ情報行列名]=ksread4(‘ファイル名’,-1);

例 1 X = ksread4(‘sample.KS2’, -1);
X に sample.KS2 と sample.E4A の集録データを読み込みます。
例 2 [X, H] = ksread4(‘sample.KS2’, -1);
X に sample.KS2 と sample.E4A の集録データ,H にヘッダ情報を読み込みます。

※E4A ファイルは CAN データを受信した時に集録を行うため,サンプリング周波数で集録


を行う KS2 ファイルと集録データ数が異なります。そのため KS2 ファイルと E4A ファイ
ルを同時に読み込む場合,E4A ファイルのデータは,各 CH で受信した最後のデータを
KS2 ファイルの集録データ数まで前値保持し結合を行います。

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6. 動作例
以下の例では,sample.KS2 より X に集録データ,H にヘッダ情報が読み込まれます。

読み込みに成功すると,読み込んだデータはワークスペースに表示されます。

読み込まれたデータを表(Array Editor)で表示したい場合,ワークスペース内の対象とな
る変数をマウスで選択してダブルクリックします。
以下は,読み込んだ集録データ部分です。

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一方こちらは,ヘッダ情報です。

※該当する項目に値が無い場合,「[]」で表現されます。

次に,この読み込んだデータをグラフ表示させて確認してみます。ワークスペースよ
りグラフを表示させる場合,ワークスペース内の対象データをマウスで選択した後で,
メニューバーのプロットより plot を選択します。選択すると以下のように全データを表
示させたグラフウィンドウが現れます。

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あるいは,コマンドウィンドウから,表示させたい集録 CH を指定してグラフ表示させ
ることも出来ます。配列 X の 1 列目(時間データ)を横軸,2 列目(CH1 のデータ)を縦軸とし
てグラフ化する場合,以下の例のように入力することで行います。
>> plot(X(:,1),X(:,2));

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7. ヘッダ情報の表示形式の選択
DAS-200A で変更可能な情報(CSV フォーマット,データポイント,スタート番号)は,
本スクリプトの 92 行目~95 行目に定義されているグローバル変数により変更が可能です。
なお,本スクリプトの初期設定は,DAS-200A の初期保存形式と同一となります。保存
形式の詳細については DAS-200A の取扱説明書を参照してください。
以下に,各変数の詳細を示します。

global g_CsvFormat; ヘッダ情報形式の旧タイプ・標準タイプを切り替えます。


0:旧タイプ 1:標準タイプ
・旧タイプ:DAS-200A の初期保存形式
・標準タイプ:Ver01.06 で追加された新たな保存形式

global g_IndexType; 読み込んだ集録データ行列の先頭列に付加するデータ形式を切り


替えます。
0:時間 1:番号

global g_StartNumber; 読み込んだ集録データ行列の先頭列に付加するデータの先頭の開


始番号を切り替えます。
0:0 始まり 1:1 始まり

global g_LanguageType; 本スクリプト実行時のコマンドウィンドウ上に表示する言語を


切り替えます。
0:日本語 1:英語
※ 各変数には,記載されている値を入れて下さい。その他の値を入れた際の動作は保障
されません。

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8. 注意事項
8-1 集録データで集録 CH が連続でない場合
集録時に集録 CH が以下のような場合,
…,CH20,CH21,CH22,***,***,***,CH26,CH27,…
※***:集録 OFF の CH
ksread4 で MATLAB にファイルを読み込む際,集録していない CH は,後に続く集録
CH が前に詰める形で読み込まれます。
…,CH20,CH21,CH22,CH26,CH27,…

8-2 Array Editor 上での数値表記桁数


9 桁までとなります。それ以降は e 表記により表現されますので注意して下さい。

8-3 ファイルが読み込めない場合
ファイルサイズの大きいデータファイルを読み込もうとすると,
「OutOfMemory」と表
示が現れる場合があります。
この場合,当社のデータ解析ソフトウェア DAS-200A でデータファイルを分割してフ
ァイルの読み込みを行ってください。

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