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ガイド
はじめに
図面ファイル内の文字情報から図面ファイルを検索する方法を説明します。
ご注意
- 本システムの著作権は、iCAD 株式会社にあります。
- 本システムおよび本マニュアルの一部または全部を無断で使用、複製することはできません。
- 本マニュアルは、"外国為替及び外国貿易法" に定める戦略物資関連技術が含まれています。
したがって、本マニュアルを輸出する場合には、同法に基づく許可が必要とされます。
登録商標について
- Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
- その他名称については、各社の登録商標または商標です。
出版年月および版数
年月 版数 バージョンレベル
2020 年 11 月 初版 V8L1
2021 年 1 月 2版 V8L1
2021 年 12 月 3版 V8L2
FTSC-03-001
©2020 iCAD LIMITED
表記の説明
本マニュアルの表記について説明します。
表記 説明
[OK] ボタン ダイアログボックスのボタン名は [ ] で囲み表記します。
[キャンセル] ボタン [ボタン名] ボタンと表記します。
[Enter] キー キーボードのキー名は [ ] で囲み表記します。
[キー名] キーと表記します。
「設定」タブ ダイアログボックスのタブ名は「 」で囲み表記します。
「タブ名」タブと表記します。
「参照」ダイアログボックス ダイアログボックスのタイトル名は「 」で囲み表記します。
「ダイアログボックス名」ダイアログボックスと表記します。
『2-1-1 ・・・』 本書内の他の項目への参照は『 』で囲み表記します。
[動作環境設定] コマンド名は [ ] で囲み表記します。
注意すべき内容を示します。
補足説明を示します。
目次
第1章 機能概要 ································································································ 1
1-1. 図面全文検索の機能概要 .................................................................................................................... 1
第2章 図面全文検索の使用方法··········································································· 2
2-1. 起動方法 ................................................................................................................................................ 2
2-2. 「図面全文検索」ウィンドウ ............................................................................................................ 3
2-2-1 共通項目 .................................................................................................................................... 3
2-2-2 「名前と場所」タブ ................................................................................................................ 5
2-2-3 「検索キーワード」タブ ........................................................................................................ 5
2-2-4 「更新日時」タブ .................................................................................................................... 6
2-2-5 「文字種類」タブ .................................................................................................................... 7
2-2-6 表示項目の設定 ........................................................................................................................ 8
2-2-7 表示項目の並び替え .............................................................................................................. 10
2-3. 検索した図面を開く方法 .................................................................................................................. 10
第1章 機能概要
1-1. 図面全文検索の機能概要
「図面全文検索」は、図面ファイル内の文字列から図面を検索する機能です。
検索例
⇒ 図枠内の文字要素を検索します。
設備名 搬送路
納入先 A社
⇒ 注記を検索します。
高周波焼入 Hs65-75
例 3) S35C の炭素鋼が用いられた回転軸を含む図面を検索
検索キーワード︓S35C
⇒ 部品表中の文字要素を検索します。
品番 品名 材料 個数 記事
1 回転軸 S35C 1
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
第2章 図面全文検索の使用方法
2-1. 起動方法
「図面全文検索」機能は、スタートメニューから起動する方法と、iCAD SX から起動する方法があります。
どちらから起動しても、機能に違いはありません。
[スタート] メニューから起動する方法
1. Windows のスタートメニューから、[iCAD SX ツール]-[図面全文検索] を選択します。
⇒ スタートメニューから、
「図面全文検索」ウィンドウが起動します。
iCAD SX から起動する方法
1. iCAD SX のメニューバーで、[ファイル]-[開く] を選択します。
2. 「ファイルを開く」ダイアログボックスで、[図面全文検索] ボタンをクリックします。
⇒ iCAD SX から、
「図面全文検索」ウィンドウが起動します。
2
第 2 章 図面全文検索の使用方法
2-2. 「図面全文検索」ウィンドウ
2-2-1 共通項目
「図面全文検索」ウィンドウの共通項目(メニューバー、ボタン) について説明します。
メニューバー
ボタン
メニューバー
ファイル
メニュー 説明
DB 作成/更新 最新化 [探す場所] で指定したフォルダの図面ファイル更新日時から、
「検索 DB」を作成/
更新(最新化) します。
再作成 [探す場所] で指定したフォルダの「検索 DB」を削除して再作成します。
既存の「検索 DB」が存在しない場合は、新規に作成します。
検索結果を保存 検索結果を CSV ファイルに保存します。
閉じる 図面全文検索を終了します。
編集
メニュー 説明
絞り込み検索 UNDO 絞り込み検索結果を行う前の検索結果の状態に戻ります。
絞り込み検索 REDO [絞り込み検索の UNDO] を行う前の検索結果の状態に戻ります。
表示
メニュー 説明
詳細 検索結果を詳細表示(検索した文字列を表示) に変更します。
一覧 検索結果を一覧表示(検索した図面名を表示) に変更します。
表示項目の設定 検索結果の項目の表示/非表示と表示順序を設定します。
詳細は、『2-2-6 表示項目の設定』を参照してください。
オプション
メニュー 説明
全てのキーワードを含む 検索キーワードが複数入力された場合に、指定キーワードをすべて含む図面を検索し
ます(AND 検索)。
一つ以上のキーワードを含む 検索キーワードが複数入力された場合に、1 つ以上のキーワードを含む図面を検索し
ます(OR 検索)。
通常検索 通常検索の入力画面に切り換えます。
<表示されるタブ>名前と場所、更新日時、文字種類
高度な検索 高度な検索の入力画面に切り換えます。
<表示されるタブ>名前と場所、検索キーワード、更新日時
あいまい検索 検索キーワードに対して、「じ」「ぢ」など、検索時に区別しない文字を設定します。
図面ファイル名に対しては無効です。
最大検索数の設定 検索結果一覧に表示するファイルの最大数(1~999999) を設定します。
高速検索モード ネットワークドライブからの検索を高速に行います。
フォルダ内に多数の図面が存在する場合に効果があります。
検索するドライブのファイルシステムが NTFS の場合に有効です。
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
ヘルプ
メニュー 説明
バージョン情報 図面全文検索のバージョン情報を表示します。
ボタン
ボタン名 説明
[検索開始] ボタン 指定した条件で検索を開始します。
検索結果は、ウィンドウ下部に表示されます。
検索結果
以下のメッセージが表示された場合は、メニューバーの[ファイル]-[DB 作成/更新]
-[最新化] または[再作成]で「検索 DB」を作成してください。
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
2-2-2 「名前と場所」タブ
「名前と場所」タブについて説明します。
■[オプション]-[通常検索] 選択時
■[オプション]-[高度な検索] 選択時
メニュー名 説明
図面ファイル名 検索したい図面ファイル名かファイル名に含まれる文字列を入力します。
ファイル名に含まれる文字列の場合、その文字列で始まるファイル名の図面を検索します。
ワイルドカード(*) も使用できます。
検索キーワード 検索したいキーワードを入力します。
※[通常検索] のみ キーワードを空白で区切って、複数のキーワードで検索することもできます。
探す場所 検索を開始するフォルダをフルパスで指定します。
[参照] ボタンをクリックすると、「フォルダーの参照」ウィンドウで指定できます。
[サブフォルダも探す] がチェックされている場合、指定したフォルダとその配下のサブフォル
ダも検索対象となります。
サブフォルダも探す チェックすると、サブフォルダの「検索 DB」も検索対象になります。
2-2-3 「検索キーワード」タブ
「検索キーワード」タブについて説明します。
※「検索キーワード」タブは、[オプション]-[高度な検索] を選択したときだけ表示されます。
■[オプション]-[高度な検索] 選択時
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
メニュー名 説明
文字種類 通常検索で指定できる文字種類と、図面の表題欄情報の各項目を指定できます。
文字種類の詳細は、『2-2-5 「文字種類」タブ』を参照してください。
表題欄情報の詳細は、『第 4 章 表題欄情報の登録』を参照してください。
キーワード 途中に空白を含む文字列も指定でき、キーワード 1~5 の最大 5 つまで同時に検索できます。
複数のキーワードを指定した場合は、[オプション]-[全てのキーワードを含む]/[一つ以上の
キーワードを含む] の指定に従います。
2-2-4 「更新日時」タブ
「更新日時」タブについて説明します。
「更新日時」タブは、ファイルの更新日時を指定して検索する場合の条件を指定します。
初期設定は[すべてのファイル] です。
「一定期間内の次のファイルすべて」を選択すると、ファイルの更新日時から期間を指定できます。
ファイルの更新日時 説明
日付指定 日付で期間を指定します。
過去(M) 月単位で期間を指定します。
過去(D) 日単位で期間を指定します。
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
2-2-5 「文字種類」タブ
「文字種類」タブについて説明します。
「文字種類」タブは、文字種類を指定して検索する場合の条件を指定します。
初期設定は[全指定] です。
「種類指定」を選択すると、文字の種類が指定できます。
文字種類 格納されている文字列情報
図面コメント 図面ファイルにつけられたコメント
文字列 文字要素、注記要素、寸法値など、文字プリミティブを含む要素の文字データ
グループ グループ名、グループコメント
部品 実像部品名、実像部品コメント、リンク図面名、写像部品名(参照図面名)、パーツ名、パーツ
コメント、拡張パーツ情報、拡張構成情報
ビュー、子図名 ビュー名、子図名、3D 図面名
その他文字列データ 記号名など、AUXT プリミティブを含む要素の文字データ
パーツ付加情報 部品表コマンドのパーツ付加情報で付けられた情報
図枠情報 図枠連携コマンドで設定された表題欄の情報
モデル情報 モデル情報コマンドで設定された情報
補足
複数の要素で構成されている文字列は検索されません。
■検索される例 ■検索されない例
1 つの文字要素 それぞれ別の文字要素
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
2-2-6 表示項目の設定
検索結果一覧に表示される検索項目の表示/非表示設定をします。
表示/非表示の設定は、メニューバーの[表示]-[表示項目の設定] を選択して、表示される「表示項目詳細」ダイアログボッ
クスで行います。
「一覧」と「詳細」の表示では設定できる項目が異なります。
表示しない項目
検索結果リストに表示しない項目の一覧です。
表示する項目と順序
検索結果リストに表示する項目と順序です。
必須項目
「一覧」タブ:図面ファイル名
「詳細」タブ:図面ファイル名、文字列
ボタン
ボタン名 説明
[追加->] ボタン 選択した項目を、[表示しない項目] (左側) から[表示する項目と順序] (右側) に移動
[<-削除] ボタン 選択した項目を、[表示する項目と順序] (右側) から[表示しない項目] (左側) に移動
[上へ移動] ボタン [表示する項目と順序] に表示される項目の順番を 1 つ上へ移動
[下へ移動] ボタン [表示する項目と順序] に表示される項目の順番を 1 つ下へ移動
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
設定例(「一覧」の場合)
表示しない項目 : 更新日時
表示する項目と順序 : 図面ファイル名、フォルダ名
⇒ 検索結果一覧には、[表示する項目と順序] で設定した項目と順番に従って「図面ファイル名」と「フォルダ名」が表示
されます。
設定例(「詳細」の場合)
表示しない項目 : 更新日時、ファイルの種類
表示する項目と順序 : 図面ファイル名、フォルダ名、
文字列、文字種類
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第 2 章 図面全文検索の使用方法
2-2-7 表示項目の並び替え
検索結果一覧で並び替えたい項目をマウスの左ボタンでドラッグし、表示したい位置でドロップ(マウスの左ボタンを離す)
すると、表示項目の順番を自由に並び替えることができます。
「フォルダ名」のタイトル部分をドラッグ
して、「文字列」の右側へ移動
「フォルダ名」と「文字列」の列が移動
補足
表示項目の順番は、
『2-2-6 表示項目の設定』でも設定できます。
2-3. 検索した図面を開く方法
検索結果一覧から開きたい図面ファイルをダブルクリック、または iCAD SX のウィンドウへドラッグ&ドロップすると、指
定図面がシステム上に読み込まれます。
■検索結果一覧
ダブルクリック
開きたい
図面ファイル
ドラッグ&ドロップ
補足
[読み取り専用で開く] チェックボックスがオンになっている場合、指定された図面が読み取り専用で開きます。
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
A
A 検索結果
001.icd
B
B 検索キーワード:B
C
002.icd
C 検索 DB
002.icd
003.icd
■図面保存時に自動で作成/更新する
図面を保存するときに、自動で「検索 DB」を作成/更新する方法です。
詳細は、『3-2. 図面保存時に自動で作成/更新する』を参照してください。
■手動で作成/更新する
手動で作成/更新する方法は、 「図面全文検索」ウィンドウから操作する方法と、コマンドプロンプトから実行する
方法とがあります。
詳細は、『3-3. 手動で作成/更新する』を参照してください。
■定期的に作成/更新する
Windows のタスクスケジューラを使用して、定期的に「検索 DB」を更新します。
詳細は、 『3-4. 定期的に作成/更新する』を参照してください。
3-2. 図面保存時に自動で作成/更新する
iCAD SX で図面を保存するときに「検索 DB」が作成/更新され、その図面に含まれる検索ワードが登録されます。
初期設定では、この設定になっています。
図面保存時に自動で作成/更新しないようにするには、以下の設定を行ってください。
- [OK] ボタンをクリック
⇒ 図面保存時の「検索 DB」の自動更新が OFF に設定されます。
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
3-3. 手動で作成/更新する
「検索 DB」を作成/更新する必要があります。
図面ファイルをコピーや移動してきたときは、
手動で作成/更新する場合、[探す場所] で指定したフォルダ内すべての図面ファイルが対象です。特定の図面やワードだけ
を指定することはできません。
1. 「図面全文検索」ウィンドウを開きます。
2. 対象フォルダを指定します。
- [参照] ボタンをクリックして、作成/更新したいフォルダを選択
探す場所:任意のフォルダ
3. 「検索 DB」を作成/更新します。
- メニューバーの[ファイル]-[DB 作成/更新]-[最新化] または[再作成] を選択
- [OK] ボタンをクリック
⇒ 「検索 DB」が作成/更新されます。
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
実行ファイル
コマンドプロンプトで、以下のファイルを実行します。
検索先:iCAD SX インストールフォルダ¥BIN
実行ファイル:mkdb.exe
コマンドオプション
コマンドオプションは以下のとおりです。
mkdb [-r] [-d] [-p] [-e] [-c] [-f] [-s] [-l] [フォルダ名 1] [フォルダ名 2] … [フォルダ名 n]
-r
サブフォルダも処理します。
-d
処理中のファイル名を標準エラー出力に出力します。
-p
「検索 DB」の作成/更新完了時に、キー入力待ちにします。
※-d が指定されている場合に有効
-e
空き領域を作成して「検索 DB」を更新します。
-c
「検索 DB」内の空き領域を削除します。
-f
「検索 DB」を再作成します。
-s
フォルダリスト(_sx_db.lst) を作成しません。
-l
外部ファイルから「検索 DB」を更新します。
-l を指定すると、-r オプションは無効になります。
フォルダ名
作成する「検索 DB」のフォルダ名をフルパスで記述します。
-l を指定した場合 :外部ファイル名を指定してください。
-l を指定しない場合 :iCAD SX ファイルまたはフォルダ名を指定してください。
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
実行例
mkdb -r -d c:\work\model
c:\work\model\SubFolder\シャフト.icd
c:\work\model\SubFolder\ハウジング.icd Work
c:\work\model\SubFolder\プレート.icd
c:\work\model\SubFolder\プーリー.icd Model
c:\work\model\SubFolder\押さえ板.icd
c:\work\model\ハウジングユニット.icd SubFolder
c:\work\model\プーリーユニット.icd シャフト.icd
検索DBの作成が完了しました。 ハウジング.icd
プレート.icd
c:\ICADSX\BIN>
プーリー.icd
押さえ板.icd
ハウジングユニット.icd
プーリーユニット.icd
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
3-4. 定期的に作成/更新する
「検索 DB」に登録されている内容と実際のフォ
エクスプローラーで図面ファイルの移動、コピー、削除などを行った場合、
ルダ内の図面ファイルに差異が生じます。
そのような場合に、Windows のタスクスケジューラ機能で「検索 DB」を更新するように設定しておけば、
「検索 DB」が自動
で定期的に更新され、効率的に図面を検索できるようになります。
3-4-1 タスクスケジューラの設定
Windows のタスクスケジューラの設定例を、以下のとおりご紹介します。
設定例
1. Windows のタスクスケジューラを起動します。
起動方法は、Windows の操作マニュアル等を参照してください。
2. 基本タスクを作成します。
- 「タスク スケジューラ」ダイアログボックスで [基本タスクの作成...] をクリック
- 「基本タスクの作成ウィザード」に従って、以下を設定
基本タスクの作成: [名前] [説明] を指定
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
例
"iCAD SX インストールフォルダ" が"C:¥ICADSX" で、"C:¥mmf1"と"D:¥mmf2" 配下の「検索 DB」をサブフォルダ
も含めて更新したい場合
プログラム/スクリプト:C:¥ICADSX¥bin¥mkdb.exe
引数の追加(オプション):-r C:¥mmf1 D:¥mmf2
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第 3 章 「検索 DB」の作成/更新
- [完了] ボタンをクリック
⇒ タスク スケジューラが設定されます。
実行方法
1. タスクスケジューラを手動で実行します。
- 「タスクスケジューラ」ダイアログボックスの[タスクスケジューラ ライブラリ]で、タスクを右クリックして[実行
する] を選択
⇒ タスク スケジューラが実行されます。
補足
最初に、既存図面に対する「検索 DB」作成のために実行することをおすすめします。
タスクの右クリックメニューから[プロパティ] を選択すると、実行日時などタスクの設定を変更できます。
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第 4 章 表題欄情報の登録
第4章 表題欄情報の登録
図面全文検索では、図枠に設定されている表題欄の情報を「検索 DB」に登録し、検索することができます。
表題欄の情報を「検索 DB」に登録するには、
「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスで「表題欄フォーマット」
の設定が必要です。
「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスの詳細や使用例を説明します。
4-1-1 「表題欄フォーマット」の設定
「表題欄フォーマット」の設定をする場合、「検索 DB」に情報を登録したい表題欄の範囲を指定し、
「表題欄フォーマットの
設定」ダイアログボックスを表示します。
表示方法
1. 以下のコマンドを選択します。
[ツール]-[その他]- (図枠連携する)
<T>[ツール] <C>[図枠連携]
- <D>[図枠属性作成] [表題欄] [設定]を選択
2. 表題欄の範囲(対角点) をクリックして指定します。
⇒ 「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスが表示されます。
補足
表題欄イメージが、用紙サイズに関係なく同じであれば、1 回の定義で運用できます。
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第 4 章 表題欄情報の登録
項目名の説明
「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックス
フォーマット名
表題欄フォーマットの名称を入力します。*必須
デフォルト名:FormatX (X は既に登録されているフォーマット数)
注意
複数の表題欄を利用する場合、同じフォーマット名が存在すると正常に動作しない場合があります。
フォーマット名には同一名を設定しないようにしてください。
設定可能項目名
表題欄内の文字列が表示されます。
項目をダブルクリック、または、[追加>>] ボタンをクリックすると、[表題欄出力情報] に移動します。
項目追加
[設定可能項目名] にない項目名を追加します。
項目名を入力し、[追加>>] ボタンをクリックすると、[表題欄出力情報] に移動します。
表題欄出力情報
表題欄情報を出力する項目です。
項目名をダブルクリック、または[位置編集] ボタンをクリックすると、
「項目値の位置設定」ダイアログボックスが表示
されます。「項目値の位置」を設定してください。
補足
「項目追加」で追加した項目の場合、項目値の位置のコンボボックスには"任意" だけが表示されます。
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第 4 章 表題欄情報の登録
[追加>>] ボタン
[設定可能項目名] から[表題欄出力情報] に項目を移動します。
[設定可能項目名] の項目が選択されている場合に有効です。
[<<削除] ボタン
[表題欄出力情報]で項目を選択し、[<<削除] ボタンをクリックすると、[設定可能項目名] に移動します。
項目を選択し、[Delete] キーを押した場合も[設定可能項目名] に移動します。
注意
[項目追加] で追加した項目は、[設定可能項目名] には移動せずに削除されます。
[一つ上に]/[一つ下に] ボタン
[設定可能項目名] または[表題欄出力情報] に表示されている項目の順序を入れ替えます。
項目を選択し、[一つ上に] ボタン、または[一つ下に] ボタンをクリックすると、選択された項目が上下に移動します。
表題欄位置の確定
必ず表題欄にある文字列
システムで表題欄の位置を確定するために使用します。
表題欄中に必ず含まれていて、重複しない文字列を指定してください。
表題欄区別文字列
複数の表題欄フォーマットに含まれる文字列の検索に使用します。
検索方法は、表題欄内の文字の位置関係をもとに判断します。
1 種類の表題欄を使用している場合、必ず表題欄に含まれる文字列を指定してください。
複数の表題欄を使用する場合は、以下の方法で設定します。
(1) 複数の表題欄から、一意に表題欄が確定するような項目名を洗い出す。
(2) 項目名の配置位置で表題欄が確定するような項目名を洗い出す。
(3) [表題欄区別文字列] の設定:直接入力か、[設定] ボタンで設定します。
- 直接入力で設定する方法
入力領域に表題欄内に存在する項目名をカンマ区切りで指定します。削除するには、[Delete] キーで削除します。
- [設定] ボタンで設定する方法
[設定] ボタンをクリックすると、表題欄内で検出された文字列が「表題欄区別用文字列の設定」ダイアログボック
スの[設定可能項目名] に表示されます。
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第 4 章 表題欄情報の登録
項目名の配置位置で表題欄が確定するような項目名を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
下図のように入力領域に設定されます。
補足
表題欄区別文字列の削除を行う場合は、[表題欄区別用の文字列] の項目名をダブルクリック、または[<<削除] ボタンをク
リックすると、[設定可能項目] に移動します。
注意
「表題欄区別文字列」には、表題欄内で重複しない項目名を設定してください。
表題欄内で項目名が重複すると、表題欄が検出できないことがあります。
「項目値の位置設定」ダイアログボックス
右側
項目名の右側の枠に項目値が存在する場合に指定します。
「右側」を選択し、[OK] ボタンをクリックすると、[抽出文字列の位置] に「右側」と表示されます。
下側
項目名の下側の枠に項目値が存在する場合に指定します。
「下側」を選択し、[OK] ボタンをクリックすると、[抽出文字列の位置] に「下側」と表示されます。
任意
項目値の範囲を任意に指定する場合に指定します。
「任意」を選択し、[OK] ボタンをクリックすると、iCAD SX 画面に切り換わるので、項目値の範囲(対角点) を指定しま
す。
指定すると、
「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスの[抽出文字列の位置] に「任意」と表示されます。
注意
設定された項目値の位置が不当の場合、下図のエラーメッセージが表示されます。
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第 4 章 表題欄情報の登録
補足
起動直後の[抽出文字列の位置] のデフォルトは「右側」ですが、設定を変更した場合は、変更後の[抽出文字列の位置] が
デフォルトになります。
設定した[抽出文字列の位置] が「任意」の場合は「任意(未設定)」となります。
[追加項目] で追加した項目名の抽出文字列の位置も「任意(未設定)」となります。
4-1-2 使用例
以下の表題欄を例として説明します。
1. サンプルファイルを開きます。
(1) メニューバーの[ファイル]-[開く] を選択
検索先:iCAD SX インストールフォルダ¥MMF¥SampleData¥HelpData
ファイル名:表題欄サンプル.icd
2. 表題欄範囲を設定します。
(1) 以下のコマンドを選択
[ツール]-[その他]- (図枠連携する)
<T>[ツール] <C>[図枠連携]
(2) <D>[図枠属性作成] [表題欄] [設定]を選択
(3) 表題欄の範囲(対角点) をクリックして指定
⇒ 「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスが表示されます。
3. 「表題欄フォーマットの設定」ダイアログボックスで、表題欄出力情報を設定します。
(1) 設定可能項目の「納入先」を選択し、[追加>>] ボタンをクリック
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第 4 章 表題欄情報の登録
(3) 「項目値の位置設定」ダイアログボックスが表示されるので、
「右側」を選択して[OK] ボタンをクリック
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第 4 章 表題欄情報の登録
(8) 「表題欄区別用文字列の設定」ダイアログボックスで、設定可能項目から「設備名」と「納入先」を選択し、[追加
>>] ボタンをクリック
4. 検索 DB を再作成します。
(1) Windows のスタートメニュー、または、iCAD SX から[図面全文検索] を起動
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第 4 章 表題欄情報の登録
⇒ 検索 DB が再作成されます。
補足
検索 DB の再作成の詳細は、
『第 3 章 「検索 DB」の作成/更新』を参照してください。
5. 検索 DB を検索します。
(1) 「名前と場所」タブの[検索キーワード] に「納入先」を入力して、[検索開始] ボタンをクリック
※「納入先」は図面に含まれる文字列です。
⇒ 検索結果が表示されます。
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第 5 章 コンソール版図面全文検索ユーティリティ
第5章 コンソール版図面全文検索ユーティリティ
5-1. 機能概要
コマンドプロンプト上で図面全文検索を実行する方法です。結果はコマンドライン上に表示されます。
リダイレクション機能を使えば、結果をファイルに出力することもできます。
5-1-1 実行ファイル
コマンドプロンプトで、以下のファイルを実行します。
検索先:iCAD SX インストールフォルダ¥BIN
実行ファイル:SXSearch.exe
5-1-2 コマンドオプション
コマンドオプションは以下のとおりです。
SXSearch [-v] [-o] [-a0~3] [-r] [-t[date1] [|date2]] [-c6~255] フォルダ名[¥ファイル名] キーワード 1 キーワード 2 ...
26
第 5 章 コンソール版図面全文検索ユーティリティ
5-1-3 実行例
実行例 1:
SXSearch -v -a23 –r –t2020/04/01|2021/03/31 –c6,7,9,11 C:\model\S*.icd 減速機 装置
⇒ 下記条件に当てはまる図面が検索されます。
検索結果 :詳細情報を表示する
あいまい検索 :大/小文字区別しない
ひらがな/カタカナ区別する
長音/マイナス区別しない
ぢ/じ、づ/ず区別しない
サブフォルダ :検索する
日付指定 :2020/04/01 から 2021/03/31 まで
文字種類 :図面コメント、文字列、部品、その他文字列データ
探す場所 :C:¥model
図面ファイル名 :S*.icd
検索キーワード :減速機 装置
実行例 2:
SXSearch –r 部品 C:\mmf\*.icd > result.csv
⇒ 下記条件に当てはまる検索結果が「result.csv」ファイルに保存されます。
サブフォルダ :検索する
探す場所 :C:¥mmf
図面ファイル名 :*.icd
検索キーワード :部品
5-1-4 検索結果のフォーマット
「ファイル名,フォルダ名,文字列」のように、項目間をカンマで区切り、かつ項目の内容にカンマを含んでいる場合には、
「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれた CSV 形式で出力されます。
各項目の並び順は、ウィンドウ版の全文検索ユーティリティで設定した順番で出力されます。
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