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ガイド
はじめに
本マニュアルは、3 次元トランスレータ(Parasolid インポート/エクスポート、STEP インポート/エクスポート、CATIA V5
インポート、Creo & Pro/E インポート、NX インポート、JT インポート/エクスポート) の概要と変換仕様を掲載していま
す。
ご注意
- 本システムの著作権は、iCAD 株式会社にあります。
- 本システムおよび本マニュアルの一部または全部を無断で使用、複製することはできません。
- 本マニュアルは、"外国為替及び外国貿易法" に定める戦略物資関連技術が含まれています。
したがって、本マニュアルを輸出する場合には、同法に基づく許可が必要とされます。
登録商標について
- Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
- Parasolid、NX、JT は、米国およびその他の国における Siemens Digital Industries Software Inc.またはその子会社の商標また
は登録商標です。
- CATIA は、Dassault Systèmes または Dassault Systèmes の子会社の米国およびその他の国における 商標または登録商標で
す。
- Creo、Pro/E、Pro/ENGINEER は、米国およびその他の国における PTC Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。
- その他名称については、各社の登録商標または商標です。
出版年月および版数
年月 版数 バージョンレベル
2020 年 11 月 初版 V8L1
2021 年 1 月 2版 V8L1
2021 年 3 月 3版 V8L1
2022 年 4 月 4版 V8L2
3DTS-04-001
©2020 iCAD LIMITED
表記の説明
本マニュアルの表記について説明します。
表記 説明
[OK] ボタン ダイアログボックスのボタン名は [ ] で囲み表記します。
[キャンセル] ボタン [ボタン名] ボタンと表記します。
[Enter] キー キーボードのキー名は [ ] で囲み表記します。
[キー名] キーと表記します。
「設定」タブ ダイアログボックスのタブ名は「 」で囲み表記します。
「タブ名」タブと表記します。
「参照」ダイアログボックス ダイアログボックスのタイトル名は「 」で囲み表記します。
「ダイアログボックス名」ダイアログボックスと表記します。
『2-1-1 ・・・』 本書内の他の項目への参照は『 』で囲み表記します。
[動作環境設定] コマンド名は [ ] で囲み表記します。
注意すべき内容を示します。
補足説明を示します。
目次
第1章 3 次元トランスレータの概要 ····································································· 1
1-1. 機能概要 ................................................................................................................................................ 1
1-1-1 図面変換機能 ............................................................................................................................ 1
1-1-2 一括変換機能 ............................................................................................................................ 1
1-2. セットアップ ........................................................................................................................................ 2
1-2-1 システムのインストール ........................................................................................................ 2
1-2-2 一括変換機能の環境設定 ........................................................................................................ 2
1-3. 運用上の留意事項 ................................................................................................................................ 2
1-3-1 図面交換と形状の精度 ............................................................................................................ 2
1-3-2 Creo & Pro/E ファイルのパスに関する制限 ......................................................................... 2
第1章 3 次元トランスレータの概要
3 次元トランスレータは、3 次元 CAD のファイル(または中間ファイル) と iCAD SX のファイルを変換する機能です。
iCAD SX のデータ変換機能には以下の種別があり、各変換元/変換先ファイル、および iCAD SX の提供形態は以下のとおり
です。
補足
各ファイルの対応バージョンは、
『動作環境および入出力データ』をご確認ください。
『動作環境および入出力データ』は、iCAD SX のメニューバーから[ヘルプ]-[マニュアル] を選択して表示される『マニュ
アル一覧』で参照できます。
1-1. 機能概要
iCAD SX の 3 次元トランスレータは、
「図面変換機能」と「一括変換機能」の 2 つの機能で 3 次元データを変換します。
※本マニュアルの「3 次元データ」とは、各 3 次元トランスレータで変換可能なファイルを指します。
1-1-1 図面変換機能
iCAD SX に 3 次元データを読み込みます。または、iCAD SX から 3 次元データを書き出します。
1-1-2 一括変換機能
iCAD SX を起動せずに、データ変換専用のツールで 3 次元データを iCAD SX ファイルに変換します。
一括変換機能には、スタートメニューからツールを起動して変換する方法と、コマンドラインからツールを実行して変換す
る方法があります。
補足
一括変換機能の CATIA V5 インポート、Creo & Pro/E インポート、NX インポートは、iCAD SX がインストールされていな
いマシンでも動作します。
JT インポートと JT エクスポートには、一括変換機能はありません。
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第 1 章 3 次元トランスレータの概要
1-2. セットアップ
3 次元トランスレータのセットアップについて説明します。
1-2-1 システムのインストール
Parasolid インポート/エクスポートと STEP インポート/エクスポートは、標準機能として iCAD SX と同時にインストール
されます。
「インストールガイド」の『第 6 章 3 次元トランスレータのインストール』を参照してください。
インストール方法は、
1-2-2 一括変換機能の環境設定
一括変換機能を使用する場合は、事前にデータ変換用の環境セットアップで入出力フォルダを設定してください。
ここでは「Parasolid インポート」を例に、入出力フォルダの設定方法を説明します。
1. 「Parasolid インポート環境セットアップ」を起動します。
Windows のスタートメニューから、[iCAD SX 環境設定ツール]-[Parasolid インポート環境セットアップ] を選択しま
す。
2. 入力フォルダと出力フォルダを指定して、[OK] をクリックします。
※[参照] ボタンをクリックすると、既存のフォルダを選択できます。
1-3. 運用上の留意事項
1-3-1 図面交換と形状の精度
図面交換では、それぞれの CAD システムが持つ情報が、ターゲットシステムに 100%受け渡されるケースは少なく、交換の
度に情報が変化していきます。
たとえば要素色では、CAD システムごとに色数が異なるため、変換前と変換後で要素色が変わる場合があります。
また、本システムは、内部演算をすべて倍精度実数型で行っているので精度落ちは極めて少ないものになっていますが、各
種の演算を実施しますので、決して形状に影響が出る現象が発生しない訳ではありません。
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第 2 章 操作概要
第2章 操作概要
2-1. 図面変換機能
操作方法は、iCAD SX の「操作ヘルプ」を参照してください。
2-2. 一括変換機能
2-2-1 スタートメニューから専用ツールを起動してデータを変換
スタートメニューから専用ツールを起動してデータを変換します。
ここでは「Parasolid インポート」を例に説明します。
起動方法
1. Windows のスタートメニューから、[iCAD SX データ変換]-[Parasolid インポート] を選択します。
⇒ 「Parasolid インポート」が起動します。
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第 2 章 操作概要
終了方法
1. 「3D CAD を変換する」ダイアログボックスで、[終了] ボタンをクリックします。
⇒ 「Parasolid インポート」が終了します。
変換の実行
1. 「3D CAD を変換する」ダイアログボックスでファイルを選択し、[変換] ボタンをクリックします。
入力フォルダの変更
「検索先」で、入力フォルダを変更できます。
注意
Creo & Pro/E インポートは、入力フォルダの指定に制限があります。
詳細は、 『1-3-2 Creo & Pro/E ファイルのパスに関する制限』を参照してください。
ファイルの選択
リストボックス内に表示されているファイルを選択します。
ファイルは複数選択できます。一度に変換できるファイル数は 100 件までです。
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第 2 章 操作概要
出力フォルダの変更
[出力先変更] ボタンをクリックすると、出力フォルダとファイル名を一時的に変更できます。
※ここで設定した内容は、起動中の「Parasolid インポート」に適用されます。
「Parasolid インポート」を終了すると、設
定内容は破棄されます。
フォルダ
変換したファイルを格納するフォルダを指定します。
初期値は、
「Parasolid インポート環境セットアップ」で設定した出力フォルダです。
ファイル
変換後のファイル名を指定します。
変換元のファイル名と異なる名前で保存したい場合に設定します。
2 つ以上のファイルを変換すると、この設定は無効になります(変換元のファイル名と同じ名前で保存されま
す) 。
初期値は設定されていません(空欄の場合、変換元のファイル名と同じ名前になります)。
変換終了の確認
変換が終了すると、 「3D CAD 変換終了」ダイアログボックスが表示されます。
以下の画面は、Parasolid→iCAD SX 変換が完了した例です。
2-2-2 コマンドラインから専用ツールを実行してデータを変換
コマンドラインから専用ツールを実行してデータを変換します。
※システムごとにコマンドパラメータが異なります。詳しくは各章を参照してください。
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第 2 章 操作概要
2-2-3 エラーメッセージ
一括変換機能のエラーメッセージと原因・対処方法を以下に示します。
エラーメッセージ 原因・対処方法
選択されたファイル数が上限を超えました。 100 件を超えるファイルが選択されています。
上限値まで戻します ファイルは 100 件以内で選択してください。
(参考) 図面ファイルに使用できる文字:
英小文字 英大文字 数字 - # @ . + & % ( ) [ ] _
{ }
ファイル名が長すぎます。40 文字以下にしてく 変換元のファイル名が 40 文字を超えています。
ださい。 変換元のファイル名を 40 文字以内に変更してください。
ファイル名が重複します。 複数選択したファイルのうち、いくつかのファイル名(拡張子を除く)が重
複しています。
ファイル名が重複しないように選択してください。
指定された出力フォルダが見つかりません。 出力フォルダがありません。
出力先を変更してください。
未変換部品のレポート出力
インポート時に読み込めない部品が存在した場合、ファイル名/部品名およびエラー内容を CSV ファイル(import_error.csv)に
出力します。「import_error.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
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第 3 章 Parasolid インポート(Parasolid→iCAD SX 変換)
3-1. 概要
Parasolid ファイルを iCAD SX のファイルに変換します。
3-2. 変換仕様
3-2-1 ファイル名と図面名の対応
Parasolid のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
※一括変換機能では、出力ファイル名を変更できます。
補足
Parasolid の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
3-2-5 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
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第 3 章 Parasolid インポート(Parasolid→iCAD SX 変換)
3-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥BIN¥TR3_3D2SX.exe -b -tPARASOLID -i"入力 Parasolid ファイルフルパス"
-o"出力 iCAD SX ファイルフルパス"
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
3-3-2 オプションの説明
-b
一括変換機能をコマンドラインで実行するための指定です。
-tPARASOLID
Parasolid→iCAD SX 変換の指定です。
3-3-3 使用例
"D:¥CAD_DATA" というフォルダにある、 「SAMPLE.xmt_txt」というファイルを変換し、"D:¥ICAD_DRAW"というフォ
ルダに、 「SAMPLE.icd」というファイル名で保存する場合
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第 4 章 Parasolid エクスポート(iCAD SX→Parasolid 変換)
4-1. 概要
iCAD SX のファイルを Parasolid ファイルに変換します。
※Parasolid エクスポートは、スタートメニューからツールを起動して変換する一括変換機能は未提供です。
4-2. 変換仕様
4-2-1 ファイル名と図面名の対応
エクスポート時に指定したファイル名になります。
※Parasolid エクスポートをコマンドラインから実行する際、出力ファイル名を指定しない場合は、iCAD SX のファイル名に
なります。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
4-2-5 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。
4-2-6 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
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第 4 章 Parasolid エクスポート(iCAD SX→Parasolid 変換)
4-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥BIN¥ICD2PS.exe [-W[:]WF 名] [-REF] [-FTR] [-AN] [-Y] [-L[:]ログファイル名] [-V[:]バージョ
ン] [-N] [-B 出力フォーマット または -T 出力フォーマット] [-LS] [-TMP[:]作業フォルダ] 変換図面名 [出力フォルダ] [出力フ
ァイル名]
※[ ] 内のオプションパラメータは省略可能です。
※オプションパラメータを指定する際、"-"の代わりに"/"を使うこともできます。
4-3-2 オプションの説明
-W:WF 名
指定した WF 上に存在する全ての 3 次元要素を変換します。
省略時は、3DGLOBAL 上の 3 次元要素が変換対象です。
-REF
参照部品として出力します。
※同時に-FTR オプションは指定できません。
-FTR
出力時、パーツ配置情報を保持しません。
-AN
製図要素を出力します。
-Y
既存出力ファイルを上書きする前に、確認のメッセージを表示しません。
-L:ログファイル名
指定したログファイルに変換時のメッセージを出力します。
省略時は、標準出力ストリーム(画面) に出力します。
-V:バージョン
指定したパラソリッドのバージョンで変換します。
省略時は、現在のシステムの最新バージョンで変換します。
※変換可能なパラソリッドのバージョンは、
『動作環境および入出力データ』を確認してください。
-N
出力時、色情報を保持しません。
-LS
変換データサイズを優先します。
未指定時と比較して大きいサイズのデータを変換できます。
※変換時間に影響します。
※同時に-W オプション、-FTR オプション、-N オプションは指定できません。
-TMP:作業フォルダ
変換に使用する作業フォルダを指定します。(-LS 指定時に使用)
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第 4 章 Parasolid エクスポート(iCAD SX→Parasolid 変換)
変換図面名
指定した図面上の 3 次元要素を変換し、出力します。
変換図面名で図面名のみ指定した場合、カレントフォルダに存在する図面を変換します。
また、拡張子(.icd) は省略可能です。
出力フォルダ
指定したフォルダに出力します。
省略時は、変換図面と同じフォルダに出力します。
出力ファイル名
指定したファイルに出力します。
省略時は、変換図面と同じファイル名で出力します。
出力フォーマットオプションと出力ファイル名で拡張子を同時に指定する場合は、出力フォーマットオプションが優先さ
れます。
4-3-3 使用例
例1
指定した図面ファイル(C:¥図面フォルダ¥Sample.icd) の 3DGLOBAL 中に存在するすべての 3 次元要素を、同じ名前のパ
ラソリッドファイル(Sample.xmt_txt) に変換する場合
例2
指定した図面(C:¥図面フォルダ¥Sample.icd) の 3DGLOBAL 中に存在するすべての 3 次元要素を、以下の条件でパラソリ
ッドファイルに変換する場合
- バージョン 12.0 形式
- バイナリフォーマット
- 指定ファイル(Sample.X_B)
4-3-4 変換時のメッセージ
パラソリッド変換を行うと、コマンドプロンプトのウィンドウ(又はログファイル) に以下のような情報を出力します。
変換時エラーが発生すると、エラーメッセージを出力します。
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第 4 章 Parasolid エクスポート(iCAD SX→Parasolid 変換)
4-3-5 終了コード
コマンドプロンプトのウィンドウ(又はログファイル) の復帰コード(ExitCode) とその意味は以下のとおりです。
詳細は出力されるログを参照してください。
復帰コード コードの意味
0 正常終了
4 変換できない要素が存在しました
100 オプションの個数が不正
101 -W オプション取得時にエラーが発生しました
102 -Y オプション取得時にエラーが発生しました
103 -L オプション取得時にエラーが発生しました
104 -V オプション取得時にエラーが発生しました
105 -B オプション取得時にエラーが発生しました
106 -T オプション取得時にエラーが発生しました
107 変換図面取得時にエラーが発生しました
108 出力フォルダ/ファイル名取得時にエラーが発生しました
109 -N オプション取得時にエラーが発生しました
110 オプションが不正(上記以外のエラー)
200 環境変数 ICADDIR が設定されていません
201 環境変数 ICADDIR の文字列長が 260 を超えています
1000 iCAD SX 動作環境の初期化に失敗しました
1100 変換又は書き出しに失敗しました
2000 番台 変換又は書き出しに失敗しました(-LS 指定時)
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第 5 章 STEP インポート(STEP→iCAD SX 変換)
5-1. 概要
STEP ファイルを iCAD SX のファイルに変換します。
5-2. 変換仕様
5-2-1 ファイル名と図面名の対応
STEP のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
※一括変換機能では、出力ファイル名を変更できます。
5-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
STEP 要素と iCAD SX 要素の変換対応表を示します。
変換要素の対応表
STEP 要素 iCAD SX 要素 設定される名前
製品(PRODUCT) 最上位パーツまたはパーツ 製品名称
ソリッド ソリッド -
サーフェス ソリッド(シート) -
直線 線 -
円 円 -
曲線 ソリッド(ワイヤ) -
点 点 -
※上記以外の要素は変換対象外です。
※データ構造に異常があるエッジが存在する場合、そのエッジを含む面を除外してインポートします。
面が除外された要素がソリッドの場合は、ソリッド(シート) に変換します。
アセンブリ構造の変換例
STEP iCAD SX
Asm1 最上位パーツ【Asm1】
Asm2 パーツ【Asm2】
Part1 パーツ【Part1】
Solid1 ソリッド
Surface1 ソリッド(シート)
Part2 パーツ【Part2】
Wire1(直線) 線
Wire2(円) 円
Wire3(曲線) ソリッド(ワイヤ)
※【 】内はパーツ名
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第 5 章 STEP インポート(STEP→iCAD SX 変換)
補足
STEP の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。実線かつ中線で変換されます。
5-2-6 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
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第 5 章 STEP インポート(STEP→iCAD SX 変換)
5-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥BIN¥TR3_3D2SX.exe -b -tSTEP -i"入力 STEP ファイルフルパス"
-o"出力 iCAD SX ファイルフルパス" [-acc 変換精度]
[ ] 内のオプションパラメータは省略可能です
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、
「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
5-3-2 オプションの説明
-b
一括変換機能をコマンドラインで実行するための指定です。
-tSTEP
STEP→iCAD SX 変換の指定です。
-acc 変換精度
変換精度を標準、中精度、高精度の 3 つから指定します。
0(標準精度)、1(中精度)、2(高精度)で指定します(例、-acc0)。
※精度は、変換時間に影響します。
5-3-3 使用例
"D:¥CAD_DATA" というフォルダにある、 「SAMPLE.stp」というファイルを中精度で変換し、"D:¥ICAD_DRAW"という
フォルダに、 「SAMPLE.icd」というファイル名で保存する場合
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第 6 章 STEP エクスポート(iCAD SX→STEP 変換)
6-1. 概要
iCAD SX のファイルを STEP ファイルに変換します。
※STEP エクスポートは、スタートメニューからツールを起動して変換する一括変換機能は未提供です。
6-2. 変換仕様
6-2-1 ファイル名と図面名の対応
エクスポート時に指定したファイル名になります。
6-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
iCAD SX 要素と STEP 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
iCAD SX 要素 STEP 要素 設定される名前
最上位パーツ 製品(PRODUCT) Assembly
パーツ アセンブリまたは部品 パーツ名
F.C.ソリッド ソリッドボディ -
ソリッド ソリッドボディ -
ソリッド(シート) サーフェス -
立体要素 ソリッドボディ -
直線 直線 -
円 円 -
円弧 円弧 -
ソリッド(ワイヤ) ワイヤ -
※上記以外の要素は変換対象外です。
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第 6 章 STEP エクスポート(iCAD SX→STEP 変換)
アセンブリ構造の変換例
iCAD SX STEP
最上位パーツ【Asm1】 【Asm1】
パーツ【Asm2】 【Asm2】
パーツ【Part1】 【Part1】
F.C.ソリッド Solid
パーツ【Asm3】 【Asm3】
パーツ【Part3】 【Part3】
ソリッド Solid
パーツ【Part3】 【Part3】
ソリッド Solid
パーツ【Part3】 【Part3】
ソリッド Solid
パーツ【Asm4】 【Asm4】
パーツ【Part4】 【Part4】
ソリッド Solid
パーツ【Asm4】 【Asm4-2】
パーツ【Part4】 【Part4】
ソリッド Solid
パーツ【Asm4】 【Asm4-3】
パーツ【Part4】 【Part4】
ソリッド Solid
パーツ【Asm5】 【Asm5】
パーツ【Part5】 【Part5】
ソリッド Solid
パーツ【Part6】 【Part6】
ソリッド Solid
ソリッド 【TEMP_X_T-prt4】
Solid ※【 】内はパーツ名
フリーパーツ
※マルチボディのパーツとフリーパーツは階層が追加されます。("TEMP_X_T" は固定)
※図面変換機能の変換オプションで「パーツ名・パーツ構成を出力する」をオフにした場合、階層構造およびパーツ名は
変換されません。その場合、末端パーツ単位で変換され、部品名は「出力ファイル名-prt***」になります。
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第 6 章 STEP エクスポート(iCAD SX→STEP 変換)
補足
図面変換機能の変換オプションで「パーツ名・パーツ構成を出力する」をオフにした場合、パーツ名は変換されません。
その場合、部品名は「出力ファイル名-prt***」になります。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
6-2-6 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
6-2-7 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
6-2-8 マルチボディのパーツの変換
階層が追加されます。("TEMP_X_T" は固定)
最上位パーツ【Asm1】 【Asm1】
パーツ【Asm2】 【Asm2】
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第 6 章 STEP エクスポート(iCAD SX→STEP 変換)
6-2-9 フリーパーツの変換
階層が追加されます。("TEMP_X_T" は固定)
最上位パーツ【Asm1】 【Asm1】
パーツ【Asm2】 【Asm2】
パーツ【Asm3】 【Asm3】
パーツ【Part2】 【Part2】
ソリッド Solid
パーツ【Part3】 【Part3】
ソリッド Solid
ソリッド 【TEMP_X_T-prt4】
Solid
フリーパーツ ※【 】内はパーツ名
6-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥BIN¥ICD2STP.exe -i"入力 iCAD SX ファイルフルパス" -o"出力 STEP ファイルフルパス"
[-ls] [-acc 変換精度]
[ ] 内のオプションパラメータは省略可能です
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、
「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
6-3-2 オプションの説明
-i"入力 iCAD SX ファイルフルパス"
変換対象とする iCAD SX ファイル名をドライブからのフルパスで指定します。
-ls
変換データサイズを優先します。
変換時間に影響しますが、未指定時と比較して大きいサイズのデータを変換できます。
-acc 変換精度
変換精度を指定します(例、-acc0)。
0(標準精度)、2(高精度:規定値)
※iCAD SX の 3 次元データの精度で変換するためには 2(高精度) を指定します。
※変換精度に無効値が指定されたときは規定値(高精度) で変換します。
※精度は、変換時間に影響します。
6-3-3 使用例
"D:¥ICAD_DRAW" というフォルダにある「SAMPLE.icd」というファイルを、変換データサイズ優先で変換し、
"D:¥STEP_DATA"というフォルダに「SAMPLE.stp」というファイル名で保存する場合
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第 6 章 STEP エクスポート(iCAD SX→STEP 変換)
6-3-4 終了コード
終了コードとその意味は以下の通りです。
復帰コード コードの意味
0 正常終了
4 一部変換できないデータがありました(変換データは出力されます)
8 変換処理は失敗しました
101 引数の指定に誤りがあります
102 入力または出力ファイルの指定に誤りがあります
201 環境変数 ICADDIR が設定されていません
1001 動作環境の初期化に失敗しました
1002 サブプロセスの起動に失敗しました
1003 メモリ不足または処理要素数が制限値を超過しました
注意
STEP エクスポートをコマンドラインから実行する場合は、3DGLOBAL 上の 3 次元要素のみが変換対象です。
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第 7 章 CATIA V5 インポート(CATIA V5→iCAD SX 変換)
7-1. 概要
CATIA Version 5 の CATPart ファイル、CGR ファイル(部品ファイル) および CATProduct ファイル(プロダクトファイル) を、
iCAD SX のファイルに変換します。
7-2. 変換仕様
7-2-1 ファイル名と図面名の対応
CATIA V5 のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
※一括変換機能では、出力ファイル名を変更できます。
7-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
CATIA V5 要素と iCAD SX 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
CATIA V5 要素 iCAD SX 要素 設定される名前
最上位プロダクト(CATProduct)、または部 最上位パーツ 部品番号
品(CATPart、CGR)
プロダクト(CATProduct) の下位プロダクト パーツ 部品番号
(CATProduct)
プロダクト(CATProduct) の下位部品 パーツ 部品番号
(CATPart、CGR)
ボディー パーツ ボディーの名称
Run パーツ Run の名称
ソリッド ソリッド -
パイプ ソリッド -
サーフェス ソリッド(シート) -
曲線(直線タイプ) 線 -
曲線(円タイプ) 円弧 -
曲線(上記以外のタイプ) ソリッド(ワイヤ) -
三角メッシュ(CGR) ソリッド(シート) -
※上記以外の要素は変換対象外です。
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第 7 章 CATIA V5 インポート(CATIA V5→iCAD SX 変換)
アセンブリ構造の変換例
CATIA V5 iCAD SX
Product1 最上位パーツ
Product2 パーツ【Product2】
Part1 パーツ【Part1】
Body1 パーツ【Body1】
Solid1 ソリッド
Surface1 ソリッド(シート)
Part2 パーツ【Part2】
Body2 パーツ【Body2】
Curve1(直線) 線
Curve2(円) 円弧
Curve3(NURBS) ソリッド(ワイヤ)
Point1 点
※【 】内はパーツ名
7-2-3 インポート時の不要階層除去
CATIAV5 インポート時に現れる不要なパーツ(例:HybridBody) を「CATIAV5_DELETENAMELIST.TXT」ファイルに記述す
ることで、階層として iCAD SX に取り込まないようにできます。
補足
「CATIAV5_DELETENAMELIST.TXT」ファイルは、"iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥samples¥ETC" フォルダにサンプ
ルがあります。これを、"iCAD SX インストールフォルダ¥USER¥ETC" フォルダにコピーし、カスタマイズしてください(フ
ァイル名は変更しないでください)。
名称は完全一致で判定しますので、大文字/小文字違いは、別部品として区別されます。対象となるパーツは、50 個(行)
まで定義できます。
補足
元 CAD の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
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第 7 章 CATIA V5 インポート(CATIA V5→iCAD SX 変換)
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。実線かつ中線で変換されます。
7-2-7 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
7-2-8 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
7-2-9 注意事項
柔サブアセンブリによる構成要素の移動は、変換の対象になりません。
剛サブアセンブリの状態で変換されます。
7-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥BIN¥TR3_3D2SX.exe -b -tCATIAV5 -i"入力 CATIA V5 ファイルフルパス"
-o"出力 iCAD SX ファイルフルパス"
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
7-3-2 オプションの説明
-b
一括変換機能をコマンドラインで実行するための指定です。
-tCATIAV5
CATIA V5→iCAD SX 変換の指定です。
7-3-3 使用例
"D:¥CAD_DATA" というフォルダにある、 「Part1.CATPart」というファイルを変換し、"D:¥ICAD_DRAW" というフォル
ダに、 「Catia1.icd」というファイル名で保存する場合は以下になります。
23
第 8 章 Creo & Pro/E インポート(Creo & Pro/E→iCAD SX 変換)
8-1. 概要
Creo パラメトリックや Pro/ENGINEER の prt ファイル(部品ファイル) や asm ファイル(アセンブリファイル) を、iCAD SX の
ファイルに変換します。
8-2. 変換仕様
8-2-1 ファイル名と図面名の対応
Creo パラメトリックや Pro/ENGINEER のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
※一括変換機能では、出力ファイル名を変更できます。
8-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
Creo パラメトリックおよび Pro/ENGINEER 要素と iCAD SX 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
Creo パラメトリックおよび Pro/ENGINEER 要素 iCAD SX 要素 設定される名前
最上位アセンブリ(asm) または部品(prt) 最上位パーツ 部品名称
アセンブリ(asm) の下位アセンブリ(asm) パーツ 部品名称
アセンブリ(asm) の下位部品(prt) パーツ 部品名称
ソリッド ボディ ソリッド -
サーフェス ソリッド(シート) -
点 点 -
カーブ(直線タイプ) 線 -
カーブ(円タイプ) 円弧 -
カーブ(上記以外のタイプ) ソリッド(ワイヤ) -
※上記以外の要素は変換対象外です。
アセンブリ構造の変換例
Creo パラメトリック および Pro/ENGINEER iCAD SX
Asm1.asm 最上位パーツ【Asm1.asm】
Asm2.asm パーツ【Asm2.asm】
Part1.prt パーツ【Part1.prt】
Solid1 ソリッド
Surface1 ソリッド(シート)
Part2.prt パーツ【Part2.prt】
Curve1(直線) 線
Curve2(円) 円弧
Curve3(NURBS) ソリッド(ワイヤ)
Point1 点
※【 】内はパーツ名
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第 8 章 Creo & Pro/E インポート(Creo & Pro/E→iCAD SX 変換)
補足
元 CAD の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
8-2-6 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
8-2-7 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
8-2-8 フリーパーツの変換
フリーパーツは変換対象外です。
Top Top
Sub1 Sub1
Part1 Part1
Body1(球) Body1(球)
Part2 Part2
Body2(直方体) Body2(直方体)
Body3(円柱)
フリーパーツ
25
第 8 章 Creo & Pro/E インポート(Creo & Pro/E→iCAD SX 変換)
8-2-9 アセンブリカットフィーチャーの変換
カットされる前の形状とカッター形状が変換されます。
Top Top
Sub1 Sub1
Part1 Part1
Body1(直方体) Body1(直方体)
Body2(円柱) SPACut0_Sub1
Body2(円柱)
※Part1 と Body2 をブーリアン演算した形状
8-2-10 注意事項
- ファミリーテーブルを使用している場合は、アクセラレータファイル(.xpr または .xas) を Creo パラメトリックや
Pro/ENGINEER のパーツファイルまたはアセンブリファイルとともに保存してください。
8-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥BIN¥TR3_3D2SX.exe -b -tPROE -i"入力 Creo&Pro/E ファイルフルパス"
-o"出力 iCAD SX ファイルフルパス"
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
8-3-2 オプションの説明
-b
一括変換機能をコマンドラインで実行するための指定です。
-tPROE
Creo パラメトリックまたは Pro/E→iCAD SX 変換の指定です。
注意
入力 Creo パラメトリックファイル、または Pro/E ファイルとして指定できるパスには制限事項があります。
詳細は、 『1-3-2 Creo & Pro/E ファイルのパスに関する制限』を参照してください。
8-3-3 使用例
"D:¥CAD_DATA" というフォルダにある、
「asm001.asm.1」というファイルを変換し、"D:¥ICAD_DRAW"というフォルダに、
「Proe1.icd」というファイル名で保存する場合
26
第 9 章 NX インポート(NX→iCAD SX 変換)
9-1. 概要
NX の prt ファイル(部品/アセンブリファイル) を、iCAD SX のファイルに変換します。
9-2. 変換仕様
9-2-1 ファイル名と図面名の対応
NX のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
※一括変換機能では、出力ファイル名を変更できます。
9-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
NX 要素と iCAD SX 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
NX 要素 iCAD SX 要素 設定される名前
最上位アセンブリまたは部品(prt) 最上位パーツ パート名称
アセンブリの下位アセンブリ(prt) パーツ パート名称
アセンブリの下位部品(prt) パーツ パート名称
ソリッド ボディ ソリッド -
シート ボディ ソリッド(シート) -
ワイヤ ボディ(直線) 線 -
ワイヤ ボディ(円) 円 -
ワイヤ ボディ(円弧) 円弧 -
ワイヤ ボディ(曲線) ソリッド(ワイヤ) -
ミニマム ボディ 点 -
※上記以外の要素は変換対象外です。
アセンブリ構造の変換例
NX iCAD SX
Asm1 最上位パーツ【Asm1】
Asm2 パーツ【Asm2】
Part1 パーツ【Part1】
Solid1 ソリッド
Surface1 ソリッド(シート)
Part2 パーツ【Part2】
Wire1(直線) 線
Wire2(円) 円
Wire3(曲線) ソリッド(ワイヤ) ※【 】内はパーツ名
補足
NX の prt ファイルに複数のボディが含まれている場合、複数のパーツに変換されます。
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第 9 章 NX インポート(NX→iCAD SX 変換)
補足
元 CAD の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
9-2-6 レイヤの変換
レイヤは変換されます。
ただし、NX はレイヤ番号 1~256 まで使用できますが、iCAD SX は 1~255 までとなっています。
このため、NX のレイヤ番号 256 は、1 に変換されます。
9-2-7 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは、表示要素として変換します。
9-2-8 フリーパーツの変換
階層が追加され、その配下にフリーパーツが変換されます。
Top Top
Sub1 Sub1
Part1 Part1
Body1(球) Body1(球)
Part2 Part2
Body2(直方体) Body2(直方体)
Body3(円柱) Sub1-FreeParts
Body3(円柱)
フリーパーツ
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第 9 章 NX インポート(NX→iCAD SX 変換)
9-2-9 アセンブリカットフィーチャーの変換
カットされる前の形状とカッター形状が変換されます。
Top Top
Sub1 Sub1
Part1 Part1
Body1(直方体) Body1(直方体)
Body2(円柱) SPACut0_Sub1
※Part1 と Body2 をブーリアン演算した形状 Body2(円柱)
9-3. NX インポートをコマンドラインから実行
NX インポートの一括変換機能が動作する環境では、コマンドラインから NX インポートを実行できます。
9-3-1 コマンドパラメータの説明
iCAD SX インストールフォルダ¥TR3¥BIN¥TR3_3D2SX.exe -b -tNX -i"入力 NX ファイルフルパス"
-o"出力 iCAD SX ファイルフルパス"
オプション識別子と指定内容との間に、スペースなどを挿入しないでください。
スペースが存在するフォルダ・ファイル名を指定する場合は、「"(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。
9-3-2 オプションの説明
-b
一括変換機能をコマンドラインで実行するための指定です。
-tNX
NX→iCAD SX 変換の指定です。
-i"入力 NX ファイルフルパス"
変換対象とする NX のファイル名をドライブからのフルパスで指定します。
9-3-3 使用例
"D:¥CAD_DATA" というフォルダにある、
「prt1.prt」というファイルを変換し、"D:¥ICAD_DRAW" というフォルダに、
「NX1.icd」というファイル名で保存する場合
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第 10 章 JT インポート(JT→iCAD SX 変換)
10-1. 概要
JT ファイルを iCAD SX のファイルに変換します。
※JT インポートには一括変換機能はありません。
10-2. 変換仕様
10-2-1 ファイル名と図面名の対応
JT のファイル名が、iCAD SX の図面ファイル名になります。
10-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
JT 要素と iCAD SX 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
JT の要素 iCAD SX の要素 設定される名前
最上位アセンブリまたは部品 最上位パーツ アセンブリまたは部品名称
アセンブリの下位アセンブリ パーツ アセンブリ名称
アセンブリの下位部品 パーツ 部品名称
ソリッド ボディ ソリッド -
サーフェス ソリッド(シート) -
ワイヤ ソリッド(ワイヤ) -
※上記以外の要素は変換対象外です。
※表示データだけの要素は変換対象外です。
アセンブリ構造の変換例
JT iCAD SX
Asm1 最上位パーツ【Asm1】
Asm2 パーツ【Asm2】
Part1 パーツ【Part1】
Solid1 ソリッド
Part2 パーツ【Part2】
Surface1 ソリッド(シート)
Part3 パーツ【Part3】
Wire1(直線) 線
Wire2(円) 円
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第 10 章 JT インポート(JT→iCAD SX 変換)
補足
元 CAD の部品がどの部品名に変更されたかは、 「import_parts_name.csv」で確認できます。
「import_parts_name.csv」は、"iCAD SX インストールフォルダ¥HOME¥ユーザー名" フォルダに出力されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
10-2-6 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
10-2-7 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
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第 11 章 JT エクスポート(iCAD SX→JT 変換)
11-1. 概要
iCAD SX のファイルを JT ファイルに変換します。
※JT エクスポートには一括変換機能はありません。
11-2. 変換仕様
11-2-1 ファイル名と図面名の対応
エクスポート時に指定したファイル名になります。初期値は iCAD SX のファイル名です。
11-2-2 変換要素の対応
本システムは、基本的に形状の変換を目的としていますので、変換前後で形状が一致するように変換されます。
iCAD SX 要素と JT 要素の変換対応表と、アセンブリ構造の変換例を示します。
変換要素の対応表
iCAD SX 要素 JT 要素 設定される名前
最上位パーツ 最上位アセンブリ Assembly
パーツ アセンブリまたは部品 パーツ名
FC ソリッド ソリッドボディ -
ソリッド ソリッドボディ -
ソリッド(シート) サーフェス -
立体要素 ソリッドボディ -
直線 ワイヤ -
円 ワイヤ -
円弧 ワイヤ -
ソリッド(ワイヤ) ワイヤ -
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第 11 章 JT エクスポート(iCAD SX→JT 変換)
アセンブリ構造の変換例
iCAD SX JT
最上位パーツ Assembly
パーツ【Asm2】 Asm2
パーツ【Part1】 Part1
FC ソリッド TEMP_X_T-Part1
Solid1
ソリッド
TEMP_X_T-Part2
ソリッド(シート)
Solid2
パーツ【Part2】
TEMP_X_T-Part3
直線 Surface1
円 Part2
TEMP_X_T-Part4
ソリッド(ワイヤ)
Wire1
パーツ【Part3】
TEMP_X_T-Part5
円弧 Wire2
TEMP_X_T-Part6
Wire3
Part3
※【 】内はパーツ名 Wire4 :ファイル内要素
11-2-3 形状の変換
形状データと表示データの 2 つのデータが変換されます。
線種、線幅
線種および線幅は変換対象外です。すべて実線かつ中線で変換されます。
11-2-7 レイヤの変換
レイヤは変換対象外です。すべてレイヤ 1 で変換されます。
11-2-8 表示属性の変換
表示属性は変換対象外です。非表示属性のデータは変換されません。
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