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ユニット6 第2課 地震

テレビを見ていると、画面に地震情報が流れることがある。
「〇時〇分、〇〇

で地震がありました。地震の強さは・・・。津波の心配は・・・」といった情

報がテレビの画面に出る。ふだん何気なく見ているが、現代の科学技術の粋を

集めて出される情報である。

「地震国」日本では、さまざまな角度から地震の研究が行われている。コン

ピューターを使って、地震のシミュレーションもさかんに行われている。しか

し、科学技術では処理できないことも、もちろんある。それは、大地震が起き

たときの人々の行動である。大地震が起きたときに人々が思いがけない行動を

したと過去の記録にも書かれているが、最近の地震でも同様のことが報告され

ている。その原因は、人々の不安から生じた流言飛語であるという。
「これから

もっと大きい地震が来るらしい」とか、「できるだけ遠くへ逃げたほうがいい

って」
「隣町の火事の火がこっちの方に広がっているそうだ」など、根も葉もな

いうわさが人々の恐怖心をあおり、とんでもない事態を引き起こすことになる

という。神戸で阪神大震災にあった人が、
「いったい何が起こったのか、どうな

っているのかわからないときの不安は、何にも例えられないほど恐ろしかった」

と言っている。電気が回復してテレビを見たときは、被害の大きさにびっくり
したけれども、ほんとうにほっとしたそうだ。科学技術が進んでも人の心理は

昔と変わらないようだ。改めて情報の大切さを認識させられる。

つ なみ
*津波:地震などのせいで起こる高い波
じっさい じょうきょう じんこうてき
*シミュレーション:実際と同じような 状 況 を人工的につくること
りゅうげん ひ ご
* 流 言飛語:本当のことではないうわさ
こう べ はんしん
*神戸:阪神地方の大都市
はんしんだいしんさい
*阪神大震災:1995年1月、阪神地方で起きた大地震
語句

じ しん が めん じょうほう なが なに げ げんだい か がく ぎ じゅつ


地震 画面 情報 流 れる 何気 ない 現代 科学 技術
すい あつ かく ど けんきゅう おこな しょ り こうどう
粋 集める 角度 研究 さかん 行う 処理する 行動
か こ き ろく どうよう ほうこく げんいん ふ あん しょう に
過去 記録 同様 報告する 原因 不安 生 じる 逃げる
となりまち か じ ひろ ね は きょうふ
隣町 火事 広がる 根も葉もない うわさ 恐怖
しん きょう ふ しん じ たい ひ お
~心( 恐 怖心) あおる 事態 とんでもない 引き起こす
じ しん たと おそ かいふく ひ がい
あう(地震にあう) 例える 恐ろしい 回復 被害
しん り むかし あらた にんしき
びっくりする ほっとする 心理 昔 改 めて 認識する

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