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Hito Zenki Chiri Kai
Hito Zenki Chiri Kai
Ⅰ
1②。土地所有率が最低であることから近郊の街道筋に形成されたスラムと考えられ,か
つ湿地,道路脇に位置する耕作地の割合が高く,自宅近隣の割合が低いことから,インフ
ォーマルセクターで働くスクォッターによる所有者が不明確な土地での不法耕作と推定さ
れるから。(125 字)
2社会施設を都市中心部に集約することで徒歩でそれらの施設の利用や余暇活動を行える
ようになる。また,社会施設の跡地を農地に転換することで都市の景観に彩りを与え,気
温低下の効果も得られる。さらに,自動車利用の抑制により温室効果ガスの排出量の低減
を図れる。
(125 字)
3移民は出自により居住区が分かれる傾向にあり,旧住民との不和が生まれることもある。
また,移民は貧困層が多く,安いファストフードなどに食生活が偏り健康を害しやすい。
都市農業において母国の農作物を育てることで,栄養の改善だけでなく,世代間,異なる
出自間の食文化の交流が生まれ,相互理解につながる。
(146 字)
2023 一橋大学(前期)地理 解答例
Ⅱ
1コンゴ川流域ではレアメタルなどの資源開発,アマゾン川流域では肉牛の企業的放牧や
大豆の栽培地などの拡大により,熱帯林が伐採され生態系が破壊されるとともに,二酸化
炭素吸収量が減少して地球温暖化が進む。(99 字)
2①赤道直下の高原上に位置するため年中温暖湿潤で農業用水を安定的に確保できるが,
湖からの取水量の増加による水位低下や水質汚濁により,点滴灌漑や湖水の利用制限が進
められている。②リチウム。充電池。貧困からの脱出のため,リチウム採取の政府主導の
産業化を目指し,先進国にその研究開発などの協力を求めている。
(150 字)
Ⅲ
1道路上。自然環境に乏しい都市部では道路などが遊び場だったが,郊外人口の増加やモ
ータリゼーションにより交通事故の危険性が高まったため,ショッピングモールなどの一
定の安全が保たれる場へ変化している。
(98 字)
2習い事などの組織的活動をして過ごす子どもが増加することによって,毎日の外遊びや
週4回以上友人を訪れる機会が減少している。その一方で,組織的活動は新たな交流機会
を増加させる働きがあり,そこから友人関係へと発展するため,組織的活動が多いと毎日
の外遊びや友人を訪ねる頻度が多い傾向にある。
(142 字)
3スラムの狭小な空間に居住する小学生は外で遊ぶことが多く,近隣住民と接する頻度が
高い。一方で,計画的住宅地の小学生は治安の問題から家の中で遊ぶことが多く,近隣住
民と接する頻度は低い。子どもの遊びに対する大人の過度な干渉は,地域社会で学ぶ機会
を減らすとともに地域社会の世代間の継承を阻害する恐れがある。
(150 字)