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5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
富士通秘密情報
PRIMECLUSTER 4.5
カーネルバージョン対応ガイド
第6.0版
2019年6月3日
i
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
はじめに
本ガイドは、PRIMECLUSTER を構築しているシステム上のカーネルバージョンを更新する手順、
および、PRIMECLUSTER を新規にインストールする手順を提供しています。
Linux システムのカーネルバージョンを変更する場合、および、PRIMECLUSTER 出荷後にリリー
スされた Linux システム上に PRIMECLUSTER をインストールする場合は、本ガイドの手順にした
がってください。
本手順書は、PRIMECLUSTER 4.5A00 以降のシステムを対象とします。
本手順書では、2 ノードの 1:1 運用待機クラスタ構成を例に解説していますが、3 ノード以上の N:1
クラスタ構成やスケーラブルクラスタ構成についても、本手順書を応用してローリングアップグレー
ドを実施できます。
■ 商標について
・ その他の社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
・ 本資料に記載されているシステム名・製品名等には、必ずしも商標表示を付記していません。
・ PRIMECLUSTER は、富士通株式会社の登録商標です。
■ 略称について
ii
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
変 更 履 歴 表 ページ 1/1
iii
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
目次
iv
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
第1章 カーネルバージョンの更新方法
ここでは、以下の2種類のカーネルバージョンの更新方法について説明します。
業務を停止してカーネルバージョンの更新を行う方法
業務を停止することなくローリングアップグレードで行う方法
1.1 業務を停止してカーネルバージョンを更新する方法
クラスタの業務を停止した状態で OS の更新およびパッチ適用を行います。
(1) クラスタの業務(RMS)を停止します。
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(運用) (待機)
OS OS
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(停止) (停止)
②両ノードのOSを停止し、シングル
ユーザモードへ移行
PRIMECLUSTER PRIMECLUSTER
③OSの更新およびOSのパッチ適用
④PRIMECLUSTER のパッチ適用
OS OS
(3) 両ノードを再起動します。
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(運用) (待機)
PRIMECLUSTER PRIMECLUSTER
⑤OSを再起動
OS OS
1
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
1.2 業務を停止することなくカーネルバージョンを更新する方法(ローリングアップ
グレード)
クラスタを構成するノードを片系ずつ停止させ、業務を継続した状態で OS の更新およびパ
ッチ適用を行います。
(1) 待機ノードの業務(RMS)を停止します。
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(運用) (待機)
OS OS
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(運用) (停止)
(3) 業務を待機系へ切替えます。
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(待機) (運用)
OS OS
2
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
旧運用ノード 旧待機ノード
業務 業務
(停止) (運用)
⑥旧運用ノードのOSを停止し、シン
PRIMECLUSTER PRIMECLUSTER グルユーザモードへ移行
⑦OSの更新およびOSのパッチ適用
⑧PRIMECLUSTER のパッチ適用
OS OS
(5) 業務を旧運用ノードに戻します。
運用ノード 待機ノード
業務 業務
(運用) (待機)
⑨旧運用系ノードの OS 再起動後、
PRIMECLUSTER PRIMECLUSTER PRIMECLUSTER による業務の切替え
OS OS
3
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
2.1 適用準備
2.1.1 RHEL7.3 の場合
RHEL7.2 のシステムを RHEL7.3(カーネルバージョン:3.10.0-514.el7)システムへ更新
する場合、下記を用意してください。
① 一括修正(RHEL7.3 PTF U16111)
② PRIMECLUSTER の RHEL7.3 対応緊急修正
システムを RHEL7.3 に更新するためには、以下の PRIMECLUSTER の対応緊急
修正が必要です。
PRIMECLUSTER 4.5A00 の場合
OS バージョン(更新後)
RHEL7.3
T014191LP-02 以降(*1)
T014728LP-01 以降(*1)
T014675LP-01 以降(*2)
OS バージョン
RHEL7.2 T014218LP-02 以降(*2)
(更新前)
T014252LP-02 以降(*3)
T014703LP-01 以降(*2)【PRIMERGY のみ】
T014374LP-03 以降(*4)
(*1) PRIMECLUSTER Enterprise Edition および HA Server の場合
(*2) PRIMECLUSTER Enterprise Edition、HA Server、Lite Pack および
Clustering Base の場合
(*3) PRIMECLUSTER Enterprise Edition、HA Server、および GLS の場合
(*4) PRIMECLUSTER Enterprise Edition、HA Server、Lite Pack および
GDS の場合
③ PRIMECLUSTER の最新緊急修正
4
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
上記の対応緊急修正以外に、今後、PRIMECLUSTER の緊急修正が公開される場
合があります。UpdateSite で最新の緊急修正を確認の上、用意してください。
RHEL7.3 PTF U16111 適用後、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。一
括修正説明書にしたがって、用意してください。
GDS の場合
④ PRIMECLUSTER の最新緊急修正
上記の対応緊急修正以外に、今後、PRIMECLUSTER の緊急修正が公開される場
合があります。UpdateSite で最新の緊急修正を確認の上、用意してください。
RHEL7.4 PTF U17081 適用後、各種ドライバ等をアップデートする必要がありま
す。一括修正説明書にしたがって、用意してください。
④ PRIMECLUSTER の最新緊急修正
上記の対応緊急修正以外に、今後、PRIMECLUSTER の緊急修正が公開される場
合があります。UpdateSite で最新の緊急修正を確認の上、用意してください。
RHEL7.5 PTF U18041 適用後、各種ドライバ等をアップデートする必要がありま
す。一括修正説明書にしたがって、用意してください。
7
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
④ PRIMECLUSTER の最新緊急修正
上記の対応緊急修正以外に、今後、PRIMECLUSTER の緊急修正が公開される場
合があります。UpdateSite で最新の緊急修正を確認の上、用意してください。
RHEL7.6 PTF U18111 適用後、各種ドライバ等をアップデートする必要がありま
す。一括修正説明書にしたがって、用意してください。
2.2 適用条件
- 一括修正の適用条件につきましては、一括修正説明書「1 はじめにご確認ください」お
よび、
「2 適用のための準備」を参照してください。
- スーパーユーザ(root)の権限で適用してください。
2.3 更新手順
RHEL7 系の OS の更新手順を説明します。更新手順は使用している製品毎に異なります。
また、クラスタシステムで、業務を停止して両系を同時に更新する場合と業務を止めずに
クラスタを構成するノードを片系ずつ更新するローリングアップグレードで手順が異なり
ます。
以下の手順をクラスタの各ノードで実行します。
(1) スーパーユーザになります。
(4) レスキューモードで再起動
本書の「2.1 適用準備」で用意した下記 PRIMECLUSTER の対応緊急修正、
PRIMECLUSTER の最新緊急修正が適用されていない場合、適用が必要なため、
レスキューモードで再起動します。緊急修正が適用されている場合は、(8)へ進みま
す。
・PRIMECLUSTER の対応緊急修正
「2.1.1 RHEL7.3 の場合」の②
「2.1.2 RHEL7.4 の場合」の③
「2.1.3 RHEL7.5 の場合」の③
「2.1.4 RHEL7.6 の場合」の③
・PRIMECLUSTER 最新緊急修正
「2.1.1 RHEL7.3 の場合」の③
「2.1.2 RHEL7.4 の場合」の④
「2.1.3 RHEL7.5 の場合」の④
「2.1.4 RHEL7.6 の場合」の④
以下の手順で、レスキューモードで再起動してください。
(4)-1. 現在のデフォルトターゲットの確認
現在のデフォルトターゲットを確認します。手順の最後で元に戻すため、現在
の設定値を記録しておいてください。
以下は、デフォルトターゲットが multi-user.target の場合の出力例です
# systemctl get-default <Return>
multi-user.target
(4)-2. デフォルトターゲットの変更
# systemctl set-default rescue.target <Return>
# systemctl get-default <Return>
rescue.target ← 設定値が出力されることを確認
(4)-3. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(7) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(7)-1. デフォルトターゲットの変更
マルチユーザモードでシステムを起動させるために手順(5)で変更したデフォル
トターゲットを元に戻します。
# systemctl set-default (4)-1 で確認したデフォルトターゲット <Return>
# systemctl get-default <Return>
(4)-1 で確認したデフォルトターゲット ← 設定値が出力されることを確認
(7)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(8) OS の更新
OS の一括修正を適用してください。適用手順の詳細は一括修正説明書「一括修正
の適用」、「本一括修正適用による注意事項」を参照してください。また、OS のア
ップデートにともない、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。
RHEL7.3 以前のシステムから RHEL7.4 以降に更新する場合で、かつ、システム
ディスクを GDS でミラーリングしている場合、ノードを再起動する前に以下の操
作を実施してください。
1) grub2-efi-x64-modules パッケージの適用
以下のコマンドで grub2-efi-x64-modules パッケージが適用されていることを確
認してください。
# rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>
grub2-efi-x64-modules パッケージが適用されていない場合は、対象 OS の
CD-ROM(DVD)からパッケージを適用してください。以下はパッケージの適用例
です。
# rpm -ivh grub2-efi-x64-modules-2.02-0.XX.el7.noarch.rpm <Return>
2) regexp モジュールを/boot パーティション内にコピーする
# mkdir -p /boot/efi/EFI/redhat/x86_64-efi <Return>
# cp /usr/lib/grub/x86_64-efi/regexp.mod /boot/efi/EFI/redhat/x86_64-efi/
<Return>
3) grub.cfg ファイルの再作成
# grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg <Return>
(9) レスキューモードで再起動
(10)のパッケージの適用が必要な場合、以下の手順で、レスキューモードで再起動
してください。パッケージの適用が不要な場合、(12)へ進みます。
10
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(9)-1. デフォルトターゲットの変更
# systemctl set-default rescue.target <Return>
# systemctl get-default <Return>
rescue.target ← 設定値が出力されることを確認
(9)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(10)grub2-efi-x64-modules パッケージの適用
RHEL7.4 以降でかつ、ファームウェアが UEFI モードで PRIMECLUSTER GD を
使用する場合、以下のコマンドで grub2-efi-x64-modules パッケージが適用されて
いることを確認してください。
# rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>
grub2-efi-x64-modules パ ッ ケ ー ジ が 適 用 さ れ て い な い 場 合 は 、 対 象 OS の
CD-ROM(DVD)からパッケージを適用してください。以下はパッケージの適用例で
す。
# rpm -ivh grub2-efi-x64-modules-2.02-0.XX.el7.noarch.rpm <Return>
(11)システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(11)-1. デフォルトターゲットの変更
マルチユーザモードでシステムを起動させるために手順(9)で変更したデフォ
ルトターゲットを元に戻します。
# systemctl set-default (4)-1 で確認したデフォルトターゲット <Return>
# systemctl get-default <Return>
(4)-1 で確認したデフォルトターゲット ← 設定値が出力されることを確認
(11)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(13)業務の切替え
業務を停止して更新する場合は、本操作は不要です。
業務を止めずにローリングアップグレードで更新する場合、システムが再起動した
後、待機系で hvswitch コマンドを実行し、業務を切替えます。
11
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
なお、スケーラブルクラスタ構成の場合は、本操作は不要です。
# hvswitch userApplication 待機系の SysNode <Return>
業務を切替え後、旧運用系で(1)~(12)の作業を実施してください。
両系の更新が完了し、更新前の構成に業務を切戻す場合は、システムが再起動した
後、旧運用系で hvswitch コマンドを実行し、業務を切戻します。
なお、スケーラブルクラスタ構成の場合は、本操作は不要です。
# hvswitch userApplication 旧運用系の SysNode <Return>
12
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(2) レスキューモードで再起動
(2)-1. 現在のデフォルトターゲットの確認
現在のデフォルトターゲットを確認します。手順の最後で元に戻すため、現在の
設定値を記録しておいてください。以下は、デフォルトターゲットが
multi-user.target の場合の出力例です
# systemctl get-default <Return>
multi-user.target
(2)-2. デフォルトターゲットの変更
# systemctl set-default rescue.target <Return>
# systemctl get-default <Return>
rescue.target ← 設定値が出力されることを確認
(2)-3. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(4) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(4)-1. デフォルトターゲットの変更
マルチユーザモードでシステムを起動させるために手順(2)で変更したデフォル
トターゲットを元に戻します。
# systemctl set-default (2)-1 で確認したデフォルトターゲット <Return>
# systemctl get-default <Return>
(2)-1 で確認したデフォルトターゲット ← 設定値が出力されることを確認
(4)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(2) OS の更新
OS の一括修正を適用してください。適用手順の詳細は一括修正説明書「一括修正
の適用」、「本一括修正適用による注意事項」を参照してください。また、OS のア
ップデートにともない、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。
RHEL7.3 以前のシステムから RHEL7.4 以降に更新する場合で、かつ、システム
ディスクを GDS でミラーリングしている場合、ノードを再起動する前に以下の操
作を実施してください。
1) grub2-efi-x64-modules パッケージの適用
以下のコマンドで grub2-efi-x64-modules パッケージが適用されていることを
確認してください。
# rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>
grub2-efi-x64-modules パッケージが適用されていない場合は、対象 OS の
CD-ROM(DVD)からパッケージを適用してください。以下はパッケージの適用
例です。
# rpm -ivh grub2-efi-x64-modules-2.02-0.XX.el7.noarch.rpm <Return>
2) regexp モジュールを/boot パーティション内にコピーする
# mkdir -p /boot/efi/EFI/redhat/x86_64-efi <Return>
# cp /usr/lib/grub/x86_64-efi/regexp.mod /boot/efi/EFI/redhat/x86_64-efi/
<Return>
3) grub.cfg ファイルの再作成
# grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg <Return>
(3) レスキューモードで再起動
(4)のパッケージの適用が必要な場合、以下の手順で、レスキューモードで再起動し
てください。パッケージの適用が不要な場合、以降の操作は不要です。
(3)-1. 現在のデフォルトターゲットの確認
現在のデフォルトターゲットを確認します。手順の最後で元に戻すため、現在の
設定値を記録しておいてください。以下は、デフォルトターゲットが
multi-user.target の場合の出力例です
# systemctl get-default <Return>
multi-user.target
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(3)-2. デフォルトターゲットの変更
# systemctl set-default rescue.target <Return>
# systemctl get-default <Return>
rescue.target ← 設定値が出力されることを確認
(3)-3. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(5) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(5)-1. デフォルトターゲットの変更
マルチユーザモードでシステムを起動させるために手順(3)で変更したデフォル
トターゲットを元に戻します。
# systemctl set-default (3)-1 で確認したデフォルトターゲット <Return>
# systemctl get-default <Return>
(3)-1 で確認したデフォルトターゲット ← 設定値が出力されることを確認
(5)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
2.4 新規インストール手順
RHEL7 系のシステム上に PRIMECLUSTER を新規にインストールする場合の手順を
説明します。
grub2-efi-x64-modules パ ッ ケ ー ジ が 適 用 さ れ て い な い 場 合 は 、 対 象 OS の
CD-ROM(DVD)からパッケージを適用してください。以下はパッケージの適用例で
す。
# rpm -ivh grub2-efi-x64-modules-2.02-0.XX.el7.noarch.rpm <Return>
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
3.1 適用準備
3.1.1 RHEL6.10 の場合
RHEL6.9 以前のシステムを RHEL6.10(カーネルバージョン:2.6.32-754.el6)システム
へ更新する、または、RHEL6.10 システム上に新規に PRIMECLUSTER をインストー
ルする場合、下記を用意してください。なお、新規インストールの場合は、①は必要あ
りません。
① 一括修正(RHEL6.10(x86/Intel64) PTF U18061)
② PRIMECLUSTER 最新緊急修正
RHEL6.10(x86/Intel64) PTF U18061 適用後、各種ドライバ等をアップデートする必要
があります。一括修正説明書にしたがって、用意してください。
3.2 適用条件
- 一括修正の適用条件につきましては、一括修正説明書「1 はじめにご確認ください」お
よび、
「2 適用のための準備」を参照してください。
- スーパーユーザ(root)の権限で適用してください。
3.3 更新手順
RHEL6 系の OS の更新手順を説明します。更新手順は使用している製品毎に異なります。
また、クラスタシステムで、業務を停止して両系を同時に更新する場合と業務を止めずに
クラスタを構成するノードを片系ずつ更新するローリングアップグレードで手順が異なり
ます。
以下の手順をクラスタの各ノードで実行します。
(1) スーパーユーザになります。
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
してください。業務を止めずにローリングアップグレードで更新する場合は、待機
系のみで実施してください。
(3) シングルユーザモードで再起動
(3)-1. /etc/inittab ファイルの変更
vi(1)等により以下のように/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を編集し、
システム起動時にシングルユーザモードで起動するようにします。
(注意)
修正前のデフォルトランレベル(以下の例では 3)は、環境によって異なりま
す。
後ほど元に戻すため、修正前のデフォルトランレベルを記録しておいてく
ださい。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
(3)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(4) OS の更新
OS の一括修正を適用してください。適用手順の詳細は一括修正説明書「一括修正
の適用」、「本一括修正適用による注意事項」を参照してください。また、OS のア
ップデートにともない、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。
(6) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(6)-1. /etc/inittab ファイルの変更
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PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
マ ル チ ユ ー ザ モ ー ド で シ ス テ ム を 起 動 さ せ る た め に 手 順 (3) で 変 更 し た
/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を元に戻します。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
(6)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(7) 業務の切替え
業務を停止して更新する場合は、本操作は不要です。
業務を止めずにローリングアップグレードで更新する場合、システムが再起動した
後、待機系で hvswitch コマンドを実行し、業務を切替えます。
なお、スケーラブルクラスタ構成の場合は、本操作は不要です。
# hvswitch userApplication 待機系の SysNode <Return>
業務を切替え後、旧運用系で(1)~(8)の作業を実施してください。
両系の更新が完了し、更新前の構成に業務を切戻す場合は、システムが再起動した
後、旧運用系で hvswitch コマンドを実行し、業務を切戻します。
なお、スケーラブルクラスタ構成の場合は、本操作は不要です。
# hvswitch userApplication 旧運用系の SysNode <Return>
19
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(1) シングルユーザモードで再起動
(1)-1. /etc/inittab ファイルの変更
vi(1)等により以下のように/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を編集し、
システム起動時にシングルユーザモードで起動するようにします。
(注意)
修正前のデフォルトランレベル(以下の例では 3)は、環境によって異なりま
す。
後ほど元に戻すため、修正前のデフォルトランレベルを記録しておいてく
ださい。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
(1)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(2) OS の更新
OS の一括修正を適用してください。適用手順の詳細は一括修正説明書「一括修正
の適用」、「本一括修正適用による注意事項」を参照してください。また、OS のア
ップデートにともない、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。
20
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(4) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(4)-1. /etc/inittab ファイルの変更
マ ル チ ユ ー ザ モ ー ド で シ ス テ ム を 起 動 さ せ る た め に 手 順 (1) で 変 更 し た
/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を元に戻します。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
(4)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
21
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(1) シングルユーザモードで再起動
(1)-1. /etc/inittab ファイルの変更
vi(1)等により以下のように/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を編集し、
システム起動時にシングルユーザモードで起動するようにします。
(注意)
修正前のデフォルトランレベル(以下の例では 3)は、環境によって異なりま
す。
後ほど元に戻すため、修正前のデフォルトランレベルを記録しておいてく
ださい。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
(1)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
(2) OS の更新
OS の一括修正を適用してください。適用手順の詳細は一括修正説明書「一括修正
の適用」、「本一括修正適用による注意事項」を参照してください。また、OS のア
ップデートにともない、各種ドライバ等をアップデートする必要があります。
22
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
(4) システムの再起動
以下の手順で、システム再起動してください。
(4)-1. /etc/inittab ファイルの変更
マ ル チ ユ ー ザ モ ー ド で シ ス テ ム を 起 動 さ せ る た め に 手 順 (1) で 変 更 し た
/etc/inittab ファイルの id エントリの内容を元に戻します。
(例)
【変更前】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:1:initdefault:
【変更後】
# Default runlevel. The runlevels used are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault:
(4)-2. システムの再起動
# shutdown -r now <Return>
23
PRIMECLUSTER 4.5 カ ーネルバージ ョ ン 対応ガイ ド
3.4 新規インストール手順
PRIMECLUSTER のインストールガイドにしたがって、インストールを行ってくださ
い。
本書の「3.1 適用準備」で用意した最新緊急修正は、本インストール作業の中で適用し
てください。
24