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資料2-1

新型コロナウイルスによる大阪経済への影響分析

令和2年11月
企画室
全体的な景気動向【景気動向指数(CI)】
●景気の全体傾向として、2月から3月以降、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて落ち込んでいる。
●全国では5月を底として回復傾向にあるが、大阪府の景気動向指数(CI)は低調に推移。

景気動向指数(CI一致指数)
105.0
大阪府 ※2015年=100
100.0

95.0 全国

90.0

85.0
全国
79.2
80.0

75.0 大阪府 全国
大阪府
70.0 67.1

65.0

60.0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

2019年 2020年
1
出典:大阪産業経済リサーチセンター『景気動向指数』、内閣府『景気動向指数』より作成
雇用 【有効求人倍率】
●全国の有効求人倍率は、1.03倍まで低下。(対前年同月比:▲0.53ポイント)
●大阪の有効求人倍率は、0.93倍まで低下。(対前年同月比:▲0.59ポイント)
●低下幅は緩やかにはなってきているが、9か月連続の低下

有効求人倍率(就業地別)の推移(2019年9月〜2020年9月)
1.60
全国平均
1.50

1.40 9カ月連続の低下

1.30

1.20 全国

1.10 東京
大阪
1.03
1.00 大阪

東京 0.93
0.90 0.89

0.80
19/9月 19/10月 19/11月 19/12月 20/1月 20/2月 20/3月 20/4月 20/5月 20/6月 20/7月 20/8月 20/9月

出典:厚生労働省 『一般職業紹介状況』 2
従業員規模別求人数の推移[長期傾向](全国)
●一般職業紹介の求人数をみると、2019年ごろから減少傾向にあったが、コロナの影響が出た2020年に入ってから、全体として大き
く減少している。
●従業員規模別でみると、従業員数が少ない企業の求人ほど減少している。

従業員規模別求人数(2020年1月を100とする)(12か月移動平均)
110

105

100
100

95

90
29人以下 30~99人 100~299人

300~499人 500~999人 1,000人以上


85

3
80
1月

2月

3月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月

2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月

1月

3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月

1月
2月

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月

10月
11月
12月

10月
11月
12月
2017年 2018年 2019年 2020年
出典:厚生労働省『一般職業紹介状況(職業安定業務統計)』
雇用 【完全失業率】

●全国の完全失業率は、20年9月時点で3.0%まで悪化。
●大阪の完全失業率は、4-6月期で3.3%まで悪化しており、全国平均(2.8%)よりも高い数値。
%
3.4 完全失業率の推移 3.3
(4~6月期)
3.2 大阪
3.2
3.0 3.0 3.0
3.0
(4~6月期) 2.9 2.9 2.9 2.9

(7~9月期) 2.8 (1~3月期) 2.8


2.8
(10~12月期)
2.6
2.6
東京 全国
2.6
2.5

2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4


2.4
2.3 2.3 2.3
2.4
2.2 2.2
2.2
2.2
4
2.0
19/4 19/5 19/6 19/7 19/8 19/9 19/10 19/11 19/12 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6 20/7 20/8 20/9

出典:総務省 『労働力調査』
雇用 【離職者】(大阪府)

●ハローワークに新規求職申込をした離職者のうち、事業主都合による離職者の割合は4月以降増加。
●事業主都合による離職者(前年同月比)は5月以降大きく増加。コロナ禍での雇止めが増えている可能性。
(人) 離職者数と事業主都合の離職者 出典:大阪労働局 『大阪労働市場ニュース』
30,000
離職者 事業主都合離職者 事業主都合離職者 24,617
23,333 45.0%
19,968 19,816 19,895 20,558
18,765 19,116
20,000 17,750 17,466
16,342 16,398
35.0%
13,476
34.8% 34.5%
33.8%
25.2% 25.5% 24.8% 32.2% 31.5%
23.7% 24.2%
10,000 22.6% 29.4%
21.3% 25.0%
8,326 7,518
6,914 7,102
4,006 5,026 4,163 3,339 4,690 3,706 4,293 5,503 5,616
0 15.0%
R1/9月 R1/10月 R1/11月 R1/12月 R2/1月 R2/2月 R2/3月 R2/4月 R2/5月 R2/6月 R2/7月 R2/8月 R2/9月
+100.0
(%)
求職申込件数・離職者(前年同月比) +76.8
+80.0

新規求職申込件数 離職者 +54.9


+60.0 +51.8

+38.5 +40.2
事業主都合離職者 自己都合離職者
+40.0 +28.5

+13.2 +10.6 +18.8


+20.0 +9.9 +6.4
+5.8 +3.1
+0.6 +0.0 +1.9
▲ 2.2
▲ 7.0
+0.0 +11.9
+0.6 ▲ 1.6 ▲ 0.5

▲ 10.0 ▲ 11.5 ▲ 10.1


▲ 20.0
R1/9月 R1/10月 R1/11月 R1/12月 R2/1月 R2/2月 R2/3月 R2/4月 R2/5月 R2/6月 R2/7月 R2/8月 R2/9月 5
就業者数の減少(全国)

●全国での就業者数は、コロナショックで最大約140万人減少(リーマンショック時は約123万人減)。

(万人)
6800
就業者数の推移(全国) ※2008年1月~2020年9月

6700 約140万人

2008年
6600
9月




6500 シ


6400

約123万人
6300

6200
10月

10月

10月

10月

10月
1月
4月

10月

10月

10月

10月

10月

10月

10月
1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月

1月
4月
7月
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
6
出典:総務省『労働力調査』
就業者数の減少(全国)

●就業者減少は、非正規労働者の減少幅が大きいことが主な要因。
●若者(15〜24歳)、高齢者(65歳以上)、女性の就業者の減少が大きかったが、特に女性はコロナ前の水準まで戻っていな
い。また、若者の回復傾向も緩慢。

雇用形態別就業者(前年同月比) 2017年1月を100とした就業者の増減(全国)
120 ※2017年1月~2020年9月
正規 増減 非正規 増減 15~24 25~34
67 115 35~44 45~54
63
55~64 65歳以上
52 110
48
38
30 105

100
▲1
95
年代
▲ 26 90
コロナショック
107
106 性別
▲ 61 105
104 男性 女性
103
▲ 97
▲ 104 102
101
単位:万人 ▲ 120▲ 123 100
▲ 131 99

9月

7月

5月

3月
1月
3月
5月
7月

11月
1月
3月
5月

9月
11月
1月
3月

7月
9月
11月
1月

5月
7月
9月
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
2017 2018 2019 7 2020
出典:総務省『労働力調査』
大阪の雇用形態の特徴

●業種別の雇用形態をみると、 「宿泊・飲食サービス」「生活関連サービス・娯楽」「その他サービス」「小売・卸売」など、コロナの影響を
受けている業種において、非正規雇用者が多い。
●非正規雇用者は女性が多く、女性の非正規雇用者への影響が特に大きいと考えられる。

業種別非正規労働者の割合(大阪)
宿泊業,飲食サービス業 73%
生活関連サービス業,娯楽業 64% コロナの影響を受けた業種に
サービス業(他に分類されないもの) 53% 非正規労働者が多い。
卸売業,小売業 46%
教育,学習支援業 43%
医療,福祉 41%
運輸業,郵便業 33%
非正規労働者全体の性別(大阪)
不動産業,物品賃貸業 32%
複合サービス事業 31%
学術研究,専門・技術サービス業 28%
男性
金融業,保険業 27%
32%
製造業 24%
情報通信業 19%
女性
公務(他に分類されるものを除く) 15%
68%
電気・ガス・熱供給・水道業 15%
建設業 14%
その他※ 43%
分類不能の産業 50%
8
※その他は、農林漁業、鉱業、採石業、砂利採取業 出典:総務省『平成29年就業構造基本調査』
業種別の景況感 【日銀短観(近畿地区)】
●近畿の景況感(日銀短観)は、製造業・非製造業ともにマイナスで推移。
※景況感DI:「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた数値。
●12月の先行きは各業種ともに回復傾向にあるが、宿泊・飲食サービスについては、引き続き悪化の見通し(▲82)。
業種別業況判断(近畿地区)〔製造業〕
繊維 紙・パルプ 化学 石油・石炭製品 鉄鋼 非鉄金属 食料品 金属製品 業務用機械 電気機械 輸送用機械
0

-20
-21-24 -19 -20 -19
-24 -20
-18
-32-25
-23 -24
-27
-40 -30 -27
-37-35-34
-41 -40 -43
-51 -47
-60 -53 -56 -55-54 -57
-59 -62-65
-80 -77-74 3月 6月 9月 12月
-100
業種別業況判断(近畿地区)〔非製造業〕

40
20 8
0 3 2 5
0
-20 -15
-8 -11 -12 -13
-17 -19
-17 -19 -22-21
-24
-40 -41-30
-40 -38-39
-49-47
-43 -47 -47
-60
-80 -76
出典:日本銀行大阪支店 『全国企業短期経済観測調査(近畿地区)』 -82 9
3月 6月 9月 12月 -85
-100 ※各業2020年12月期の数値は先行きDI
飲食業に関する動向(関西)
●関西圏における外食の市場規模は、4月、5月と比べると回復しているものの、コロナ以前の水準にまでは届いていな
い。コロナ以前と比較して外食実施率が低いことがその要因と考えられる。
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
① 外食実施率 (%)
75.6 73.0 60.5 28.8 33.2 56.1 57.0 60.1 61.4
※当月に夕方以降に外食をした人の割合
② 外食頻度 (回/月)
3.93 3.67 3.59 3.09 2.92 3.30 3.37 3.58 3.60
※外食実施者の1か月あたりの平均外食回数
③ 外食単価 (円) 2,784 2,722 2,640 2,431 2,188 2,642 2,551 2,547 2,514

外食市場規模 (億円)
934 825 646 241 237 544 545 611 619
( ①×②×③×人口 )

円/月 外食の市場規模と外食実施率の推移(関西圏) %
1,000 75.6 80.0
73.0 関西圏:大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県
900
825 70.0
934 60.5 61.4
800 60.1
56.1 57.0
60.0
700 646
611 619
50.0
600 544 545

500 40.0
33.2
28.8
400
30.0
300 241 237
20.0
200
10.0
100

0 0.0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10
出典:ホットペッパーグルメ外食総研「外食市場調査」
観光・宿泊関連の動向(大阪府)
●宿泊業への影響をみると、5月に約38万人(前年同月比で90.4%減)と激減。その後やや持ち直しているが、8月においても前年同月
比約8割減と回復の動きは鈍い。
●宿泊者における外国人旅行者の比率が大きかった(約4割)ことも要因と考えられる。

延べ宿泊者数(前年同月比) (千人) (千人) 関空利用状況の推移 (%)


+20.0% 4,000 3,000 150.0

3,500 航空旅客数
103.0
+0.0% 2,500
100.0
3,000
前年同期間比
▲20.0% 2,000
2,500
50.0

▲40.0% 2,000
1,500
全 国 3.0 1.0
▲ 1.02.0
▲58.6%
1,500 0.0
▲60.0%
東京都 1,000
▲ 37.0
▲76.1% 1,000

▲80.0% ▲ 50.0
500 500
大阪府 ▲ 79.0 ▲ 91.0
大阪府 ▲78.8% ▲ 91.0
▲ 93.0
▲90.4% ▲ 97.0 ▲ 97.0
▲ 99.0
▲100.0% 0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 0 ▲ 100.0
19/9月 19/11月 20/1月 20/3月 20/5月 20/7月 20/9月
令和2年 出典:観光庁「宿泊旅行統計」 出典:関西エアポート社 『関西国際空港利用状況』 11
第一波時の新規陽性者数と滞在人口(大阪)
● 緊急事態措置強化期間において、梅田・難波の滞在人口は感染拡大前比▲80%程度で推移。
● 緊急事態措置強化により、梅田・難波の滞在人口は大きく低下。措置の緩和後徐々に回復。
感染拡大前比 0
100 (人) 新規陽性者数と滞在人口※(大阪府) (%)
新規陽性者数(判明日別)
80 緊急事態措置強化期間 -20
感染拡大前比滞在人口増減(難波)

60 感染拡大前比滞在人口増減(梅田) -40

40 -60

20 ※滞在人口は7日移動平均 -80
出典:NTTドコモ『モバイル空間統計』

0 -100
3月1日 3月8日 3月15日 3月22日 3月29日 4月5日 4月12日 4月19日 4月26日 5月3日 5月10日 5月17日 5月24日 5月31日 6月7日

3 3 3 3 3 3 3 4 4 4 4 5 5 5
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
1 2 13 19 24 27 31 1 3 7 14 5 16 21
日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日 日

ラ 府 緊特 不 3ラ感 延オ 週国 夜 週国 テ緊 施緊 大 緊 区府
夜 設急 阪
イ 立 急別 要連イ染 期リ 末内 の の 末内 レ急 急 域域
ブ 高 事措 不休ブ拡 決ン 外感 飲 外感 ワ事 の事 モ 事 かが
街 使態 デ
ク 校 態置 急のク大 定ピ 出染 食 ク 出染 ー態 態 ら緊
ラ ・ 措法 の兵ラ地 ッ 自者 店 自者 ク宣 用措 ル 措 解急
ラ 制置 運
ス 市 置改 外庫ス域 ク 粛百 等 ス 粛三 要言 置 除事
タ 町 発正 出県タ自 パ 要人 へ ・百 請( 限の 用 の (態
タ 開
ー 村 令( 自とー粛 ラ 請超 の ー 花人 国 強 緩 国宣
可 立 可国 粛の収検 リ 外 見超 ) 化 始 和 )言

能 学 能) 要往束討 ン 出 表 自 の
性 校 に 請来宣( ピ 自 粛
発 休 、言国 ッ 粛 要 12
表 校 ) ク 要 請

第二波以降の新規陽性者数と滞在人口(大阪)
● 7月後半からの感染者の増加、休業・営業自粛要請で再び滞在人口は減少。
● 11月にかけて滞在人口は回復傾向にあるものの、依然として感染拡大前の水準までは戻っていない。
300 (人) 0.0
新規陽性者数(判明日別) 新規陽性者数と滞在人口※(大阪府) ※滞在人口は7日移動平均
出典:NTTドコモ『モバイル空間統計』
感染拡大前比
(%) -5.0
250 感染拡大前比滞在人口増減(難波)
感染拡大前比滞在人口増減(梅田) -10.0
200 ← ミナミ地区への一部休業要請期間
-15.0

150 -20.0

-25.0
100
-30.0
50
-35.0

0 -40.0
6月14日 6月28日 7月12日 7月26日 8月9日 8月23日 9月6日 9月20日 10月4日 10月18日 11月1日

7 7 7 7 7 7 8 8 8 8 9 9 10
月 20月 20月 ミ 月 新 連 月 新月イ5月 ミ月 シ重月 施の高月イ多月 イ月 を3月
3 代 9 代 12 ナ 16 規 休 22 規 29エ 人 1 ナ6 ミ 症 19 設 注 齢 21エ 人 1 ベ 19 要 密 10
日 を 日 を 日 ミ日 陽中日 陽 ロ以日 ミ日 ュ者日 等意者日ロ数日 ン日 請で
中 中 地 性の 性日ー上~ 地~ レの対 へ喚や~ーで~ ト~ 唾日
大 心 心黄区 者感 者 スの 区8 ー発策 の起そ(スの 開 液~
阪 と と色で 数染 数 テ宴 の月 シ生本 感、の継テ宴 催 が
モ す す信の 1拡 2 ー会 一 20 ョ状部 染 家続ー会 制 飛
デ る る号街 0大 0 ジ等 部日 ン況会 防 族中ジ等 限 び
ル 府 府点頭 0防 0 2自 へ をや議 止 、)1自 の 交
修 民 民灯啓 人止 人 移粛 の 報重 対 高 移粛 緩 う
正 へ へ 発 超の 超 行要 施 告症 策 齢 行要 和 環
の の 、 え取 え 請 設 病 の 者 請 境
検 組 床 徹 施 (
(

注 注 ~ 休 を
意 意 査 み 8 業 の 底 設 ~ 避
喚 喚 場 の 月 等 等 等 10 け
起 起 の お 31 の 要 従 月 る
設 願 要 請 業 9 こ
置 い 日 請 員 日 と 13

新規陽性者数と小売販売額(大阪)
●大阪におけるコロナの新規陽性者数と小売り販売額についてみると、緊急事態措置を強化していた4月、5月の販売額が大きく落
ち込んでいる。

新規陽性者数と小売販売額前年同月比(大阪府)
% 人
0.0 ▲ 2.2 5,000
▲ 4.0
4,486
▲ 5.0 4,500
▲ 9.2
4,000
▲ 10.0 ▲ 12.9 ▲ 13.1 ▲ 12.6

3,500
▲ 15.0

3,000
新規感染者数 ▲ 21.7
▲ 20.0

2,223 ▲ 25.3 2,500


▲ 25.0
2,000
販売額前年同月比
▲ 30.0 1,381 ▲ 33.3 2,051 1,500

▲ 35.0
▲ 39.5 1,000

▲ 40.0 500
240 158
0 0 3 50
▲ 45.0 0
12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月

小売販売額:スーパー・百貨店の他、ドラッグストアなどへの無作為抽出調査により聞き取り。通販なども含んだ商品の販売額。
出典:経済産業省 『商業動態統計』 14
コロナ関連の倒産動向
● コロナ関連の倒産件数は、増加傾向にあり、11月4日時点で、全国で677件。(自主的な廃業なども加えるとさらに多くなる)
● 業種別でみると、飲食、宿泊、小売関連の倒産が多い。
● 大阪の倒産件数は、68件であり、全国で2番目に高い水準。

新型コロナウイルス関連倒産の発生件数の推移(11月4日時点、全国) 新型コロナウイルス関連倒産
業種別件数(全国)
(都道府県別上位5自治体)
東京 155件
飲食店
15.1% 大阪 68件
ホテル・旅館
その他 9.2%
神奈川 34件
50.2%
アパレル小売店 北海道 32件
6.6%
兵庫 32件
建設・工事業
6.4% 《大阪での倒産の事例》
食品卸
アパレル卸 〇 4/27 WBFホテル&リゾーツ(株)
食品小売 5.3%
3.5%
3.7% (資本金600万円、「WBFホテル」経営、
負債160億)⇒旅行・宿泊客減少
〇 5/26(株)チャンス
(資本金300万円、紳士靴販売、負債1
億5000万円)⇒新型コロナの外出自粛
により売上激減
〇 6/30 (株)ホワイト・ベアーファミリー
(資本金8375万円、一般旅行業、
負債351億円 )
⇒外出自粛に伴う受注減少 etc

出典:帝国データバンク 『新型コロナウイルス関連倒産』 15
新卒採用の状況 【大卒者の就職内定率】(全国)
●就職内定率は前年度より低い水準ながら、緩やかに上昇中(10月1日時点では昨年度比5.1ポイント減)。企業・求職者ともに
思うように活動できなかったため、今後も緩やかに上昇する見込み。

就職内定率(全国) 2020卒 2021卒


100.0 93.8 95.4 95.4
93.7
91.2
90.0 85.1

80.0
88.7
85.0
70.3 81.2
70.0
73.2
60.0 2021年度新卒採用数(全国)
51.4 65.3
無回答等 増やす
50.0 56.9
4% 9%
49.2
40.0 45.7
31.3 未定
25%
30.0 前年度並み
36%
20.0 15.8
21.5 減らす
9.0
10.0 26%
8.7 出典:共同通信社『主要111社2021年新卒採用計画アンケート』 16
0.0 5.8
2月1日 3月1日 4月1日 5月1日 6月1日 7月1日 8月1日 9月1日 10月1 12月1 3月卒業
時点 時点 時点 時点 時点 時点 時点 時点 日時点 日時点 時点
出典:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2021年卒)』
自殺者数(全国、大阪府)
● 全国の自殺者数については、夏ごろから増加傾向。

(人) 自殺者数の推移 全国 全国(男性) 全国(女性)


2,153

2,000 1,856 1,814 1,853 1,793 1,840 1,889 1,828


1,748
1,684 1,680
1,615 1,640 1,603 1,662 1,616 1,575 1,561 851
1,539 1,494 1,495
532 555 1,450 660
1,500 525 563 506 659 640
508 495 464 501 495
493 466 530 493 509
459 425 440

1,000

1,324 1,289 1,298 1,302


1,176 1,122 1,145 1,230 1,139 1,161 1,073 1,086 1,035 1,185 1,025 1,242 1,055 1,082 1,052 1,181 1,229 1,188
500

0
R1.1 R1.2 R1.3 R1.4 R1.5 R1.6 R1.7 R1.8 R1.9 R1.10 R1.11 R1.12 R.2.1 R.2.2 R.2.3 R.2.4 R.2.5 R.2.6 R.2.7 R.2.8 R.2.9 R2.10

140 (人) 132 132 130


123
118
112 大阪府 113
121
116
120 106 106
104 101 102 101 104
92 96 93 93
100
77
80
63
60

40

20

0
R1.1 R1.2 R1.3 R1.4 R1.5 R1.6 R1.7 R1.8 R1.9 R1.10 R1.11 R1.12 R.2.1 R.2.2 R.2.3 R.2.4 R.2.5 R.2.6 R.2.7 R.2.8 R.2.9 R2.10
17
出典:警察庁 令和元年中における自殺の状況・令和2年中における自殺の状況
自殺者数
● 全国の自殺者数のうち、特に女性については、7月以降増加。
● 大阪府においても、今後の動向を注視する必要。

0.90
自殺者数の対前年同月比の推移(令和2年/令和元年)
0.80

0.70

0.60

0.50

0.40

0.30

0.20

0.10

0.00
0.00

▲ 0.10

▲ 0.20

▲ 0.30
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
大阪府 0.09 ▲ 0.05 ▲ 0.12 ▲ 0.09 0.07 ▲ 0.20 0.16 0.32 ▲ 0.08 0.09
全国(男) 0.01 ▲ 0.09 ▲ 0.06 ▲ 0.18 ▲ 0.17 ▲ 0.08 ▲ 0.04 0.08 0.02 0.21
全国(女) ▲ 0.03 ▲ 0.14 ▲ 0.05 ▲ 0.16 ▲ 0.11 0.03 0.17 0.42 0.28 0.83
全国(全体) ▲ 0.00 ▲ 0.10 ▲ 0.06 ▲ 0.18 ▲ 0.15 ▲ 0.05 0.03 0.18 0.10 0.40

出典:警察庁 令和元年中における自殺の状況・令和2年中における自殺の状況 18
大阪経済への影響のポイント
■全体の景気動向
・新型コロナウイルス感染症の経済への影響は、3月以降本格化。全国の景気は回復傾向にあるが、大阪の景気回復には遅れがみられる。

■雇用(大阪)
・有効求人倍率は、全国、東京、大阪ともに9カ月連続で低下(就業地別では1倍を切っている)。
・完全失業率は、全国、大阪ともに悪化。大阪は全国よりも高水準。
・ハローワークにて求職申込をした離職者のうち、事業主都合での離職者が増加しており、雇止めが増えている可能性。
・全国では就業者が約140万人減少。非正規労働者や女性、若者が特に減少している。
・大阪においても、非正規労働者、女性を中心に影響が出ることが推測される。

■業種別の足元の景況感(近畿)
・製造業、非製造業ともに景況感はマイナスで推移。依然として厳しい。
・先行きの見通しは、各業種ともに回復傾向にあるが、宿泊・飲食サービスについては、引き続き悪化の見通し。

■飲食店動向(近畿)
・飲食店への影響は甚大。主な原因は外食実施率(客数)の落ち込みによる。

■宿泊動向(大阪)
・「大阪の人・関西の人いらっしゃいキャンペーン」を実施した6月以降、回復傾向にあるが、依然として、対前年比では大きく減少。

■感染状況と経済の動向
・4,5月の緊急宣言期間では大きく人の流れが減り、宿泊・飲食サービス、小売などが顕著に影響。
・6月以降も自粛要請等に伴って滞在人口が増減している。

■倒産動向(全国・大阪)
・全体の倒産件数は昨年比で大きく増えてはいないが、コロナ関係倒産は増加しており、大阪は全国で2番目に多い。
・飲食・小売・宿泊関係での倒産が多い。

■自殺者数(全国・大阪)
・全国では男女ともに夏以降増加傾向だが、特に女性の増加が顕著。

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