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 「特許願」の「明細書」の作成要領は、次のようになります。

1.明細書の作成上の注意
 (1) 用紙は、日本工業規格A列4番(横 21cm、縦 29.7cm)の大きさとし、インキがにじま
ず、文字が透き通らない白色のものを縦長にして用い、用紙には不要な文字、記号、枠線、け
い線等を記載してはいけません。
 (2) 文字は、10 ポイントから 12 ポイントまでの大きさで、タイプライター、ワードプロセ
ッサ等により、黒色で、明りょうにかつ容易に消すことができないように書いて下さい。
 また、
「▲」、
「▼」(置換記号)、
「【」、
「】」(すみ付き括弧)を用いてはいけません。(欄
名の前後に「【」及び「】」を用いるときは除きます。)
 (3) 書き方は左横書、1行は 36 字詰めとし、各行の間隔は少なくとも 4mm 以上をとり、1
ページは 29 行以内とし、各ページの上の余白部分の右端にページ数を記載して下さい。
 (4) 余白は、少なくとも用紙の上下及び左右に各々 2cm をとって下さい。
 (5) 各用紙においては、原則として抹消、訂正、重ね書き及び行間挿入を行ってはなりま
せん。
 (6) 文章は、口語体とし、技術的に正確かつ簡明に発明の全体を出願当初から記載して下
さい。この場合に、他の文献を引用して明細書の記載に代えてはなりません。
 (7) 用語は、その有する普通の意味で使用し、かつ、明細書全体を通じて統一して使用し
て下さい。ただし、特定の意味で使用しようとする場合において、その意味を定義して使用
するときはこの限りではありません。
 (8) 技術用語は、学術用語を用いて下さい。
 (9) 微生物、外国名の物質等の日本語ではその用語の有する意味を十分に表現すること
ができない技術用語、外国語による学術文献等は、その日本名(日本語の文字で記載された
名称)の次に括弧をしてその原語を記載して下さい。
[記載例] 「ペニシリウム・ノタツム(Penisillium notatum)」
  (糸状菌の一種)
  「ニューボーン・メラノサイト(newborn melanocyte)」
  (メラニン色素)
  「高分子科学誌(Journal of Polymer Science)」
 (10) 微生物の寄託について付与された受託番号は、その微生物名の次に記載 して下さ
い。
 (11) 化学物質を記載する場合において、物質名だけでは、その化学構造を直ちに理解す
ることが困難なときは、物質名に加え、化学構造を理解することができるような化学式をな
るべく記載して下さい。
 (12) 商標は、これを使用しなければ当該物を表示することができず、かつ、当該発明の趣
旨が不明瞭とならない場合に限って使用し、この場合は、必ず商標(登録されている場合は
登録商標)である旨を記載して下さい。
 (13) 物象の状態の量を記載するときは、計量法第 3 条(基本単位)及び第 5 条に示され
ている単位及びこれらの補助単位を用いて下さい。
 なお、計量法第 3 条に示されている基本単位から導出される単位であるが計量法第 5 条
に示されていないものは、特殊の用途においてのみ用いることができます。
 (14) 化学式等を明細書中に記載しようとする場合は、明細書中の当該化学式を記載しよ
うとする位置に、化学式を記載しようとするときは「【化1】」、
「【化2】」のように、数式を記
載しようとするときは「【数1】」、
「【数2】」のように、表を記載しようとするときは「【表
1】」、
「【表2】」のように、日本工業規格X 0208 号に定められている文字以外の文字を記載
しようとするときは「【外1】」、
「【外2】」のように記載して下さい。化学式等は、横 150mm、
縦 245mm を超えて記載してはなりません。
 
2.【発明の名称】の欄について
 「【発明の名称】」の欄には、当該発明の内容を簡明に表示して下さい。
 [記載上の留意点]
 ① 技術分野及び技術内容が具体的に把握できるように的確かつ簡明に記載して下さい。
<例> 温度制御にしか使用できない自動制御装置の場合
○ …… 「自動温度制御装置」
× …… 「自動制御装置」
 ② 特許請求の範囲に用いたものと同じ技術用語を用いて記載して下さい。
 ③ 特許請求の範囲に複数の請求項(物、製造方法、製造装置、使用方法等の異なるカテゴ
リーの発明)を記載するときは、それらを簡潔にまとめた名称を記載して下さい。
<例> 「免振基礎、その施工法及びその施工装置」
「模様紙、その製造方法及びその製造装置」
 ④ 個人名、商標名(登録商標名を含む。)、商品の愛称、非常に抽象的な性能しか表さな
い語(<例> 「最新式」、「文明式」)又は「特許」という語を用いてはなりません。
 ただし、既に普通名称化したもの(<例> 「安全かみそり」)は用いてもよいです。
 ⑤ 発明の名称の記載に使用できる文字や記号には制限があり、使用が許されている文字
や記号は次のとおりです。
<文字>
  漢字、ひらがな、カタカナ、アラビア数字、ギリシャ文字、ローマ字
<記号>
  「、(読点)」、
「,(コンマ)」、
「((左括弧)」、
「)(右括弧)」、
「+(プラス)」、
「-
(マイナス)」、「’(ダッシュ)」、「/(スラッシュ)」、「・(中点)」、「.(ピリオ
ド)」
  * なお、左括弧及び右括弧は、化学物質を記する場合のみ認められます。
 
3.【特許請求の範囲】の欄について
 (1) 「【特許請求の範囲】」には、請求項に区分して、各請求項ごとに、特許出願人が特許を
受けようとする発明を特定するために必要と認める事項のすべてを記載して下さい。但し、
その記載は、次の各号に適合するものでなければなりません。
 ① 特許を受けようとする発明が、発明の詳細な説明に記載されたものであること   
 ② 特許を受けようとする発明が明確であること     
 ③ 請求項ごとの記載が簡潔であること     
 ④ 以下の通商産業省令で定めるところにより記載してあること
  ア. 請求項ごとに行を改め、一の番号を付して記載しなければならない
  イ. 請求項に付す番号は、記載する順序により連続番号としなければならない
  ウ. 請求項の記載における他の請求項の引用は、その請求項に付した番号によりしなけ
ればならない
  エ. 他の請求項を引用して請求項を記載するときは、その請求項は、引用する請求項よ
り前に記載してはならない
 (2) 上記の発明について、これらの発明が一の請求項に記載される発明(以下、「特定発
明」という。)とその特定発明に対し次に掲げる関係を有する発明であるときは、一の願書
で特許出願をすることができます。
 ① その特定発明と産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一である発明
 ② その特定発明と産業上の利用分野及び請求項に記載する事項の主要部が同一である
発明
 ③ その特定発明が物の発明である場合において、その物を生産する方法の発明、その物
を使用する方法の発明、その物を取り扱う方法の発明、その物を生産する機械、器具、装置そ
の他の物の発明、その物の特定の性質を専ら利用する物の発明又はその物を取り扱う物の
発明
 ④ その特定発明が方法の発明である場合において、その方法の発明の実施に直接使用す
る機械、器具、装置その他の物の発明
 ⑤ 特定発明に対し、上記 ① 、 ② に掲げる関係を有する発明が請求項に記載される場
合において、その請求項に記載される発明に対し上記 ③ 、 ④ に規定する関係を有する発

 (3) 請求項には、発明の詳細な説明に開示した「発明」のうち、出願人自らの判断で特許を
受けようとする発明を記載して下さい。つまり、発明の詳細な説明に、多面的に記載されて
いる発明のうちどの発明について特許を受けようとするか、又は、発明の詳細な説明につい
て上位概念の発明か、下位概念の発明か、何れの階層のものについて特許を受けようとする
のかを、出願人が自らの意志で選択し、その発明について請求項に記載します。
 [記載上の留意点]
 ① 【特許請求の範囲】の記載と【発明の詳細な説明】の記載とは矛盾してはならず、字句は
統一して使用して下さい。
 ② 請求項の記載の内容を理解する必要があるときは、当該願書に添付した図面において
使用した符号を括弧をして用いてください。
 ③ 請求項に付す番号は、【請求項1】、【請求項2】のように記載して下さい。
 (4) 二以上の発明を記載する場合の独立形式請求項と引用形式請求項の記載要領
     請求項は、その形式によって独立形式請求項と引用形式請求項とに大別され、独立
形式請求項は、他の請求項を引用しないで記載して請求項のことであり、引用形式請求項は、
先行する他の請求項を引用して記載した請求項のことです。又、引用形式請求項は、特許請
求の範囲における文言の重複記載を避けて請求項の記載を簡明にするものです。
 なお、他の二以上の請求項(独立形式、引用形式を問わない)を引用して記載する多数項
引用形式請求項は、特許請求の範囲全体の記載を簡明にするものとして利用されますが、こ
の記載は、通常の引用形式で複数の請求項に別々に記載する場合と比較すると、料金面で有
利な点があるが、請求項単位で放棄又は無効の対象となる等の不利な点も内包しているの
で、多数項引用形式で請求項を記載すべきか否かについては、慎重に考慮する必要がありま
す。
 [記載上の留意点]
 ① 特許請求の範囲は、各請求項ごとに行を改めて記載し、各請求 項には、この記載する
順序により「【請求項1】」、
「【請求項2】」のように連続番号(アラビア)を付して下さい。
 ② 請求項の記載における他の請求項の引用は、その請求項に付した番号によって下さい
<例> 「…請求項1記載の…」尚、
「…第1請求項記載の…」、
「…特許請求の範囲第1項記
載の…」等の表現を用いることもできる。
 ③ 他の請求項を引用して請求項を記載するときは、その請求項は引用する請求項より前
に記載してはなりません。
 ④ 他の請求項を引用して請求項を記載するときは、その請求項は原則として引用する請
求項に続けて記載して下さい。
 ⑤ 他の二以上の請求項を引用して請求項を記載するときは、原則としてこれらを択一的
に引用し、かつ、これらに同一の技術的限定を付して記載して下さい。
<例> ・ 「…である請求項1又は請求項2記載の製造装置」
・ 「…である請求項1、2、3、4又は5記載の製造装置」
・ 「…である請求項1~5のいずれか1項に記載の製造装置」
 
4.【発明の詳細な説明】の欄について
 (1) 「【発明の詳細な説明】」の欄には、その発明の属する技術の分野における通常の知識
を有する者(出願に係る発明が属する技術の分野における普通程度の技術的理解力を有す
る者)が容易にその実施をすることができる程度(出願時の技術常識から見て、出願に係
る発明が正確に理解できかつ再現(追試)できる程度)に記載して下さい。尚、二以上の請
求項に対応する記載が同一になる部分については、各請求項との対応が明瞭であるように
すれば、あえて記載する必要はありません。
 (2) 発明の技術上の意義を理解するために必要な事項として、原則として、特許を受けよ
うとする発明の属する技術の分野、その発明が解決しようとする課題及びその課題を発明
がどのように解決したかを記載して下さい。この場合において、各記載事項の前には、
「【発
明の属する技術分野】」、
「【発明が解決しようとする課題】」及び「【課題を解決するための手
段】」の見出しを付して下さい。
 (3) 特許を受けようとする発明の関連する従来の技術があるときは、なるべくそれを記
載し、その従来の技術に関する文献が存在するときは、その文献名もなるべく記載して下さ
い。この場合において、その記載は、原則として「【発明が解決しようとする課題】」の記載の
前に記載するものとし、当該事項の前には、「【従来の技術】」の見出しを付して下さい。
 (4) 特許を受けようとする発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者がそ
の実施をすることができるように発明をどのように実施するかを示す発明の実施の形態を
記載し、必要があるときは、これを具体的に示した実施例を記載します。その発明の実施の
形態は、特許出願人が最良と思うものを少なくとも一つ掲げて記載して下さい。この場合に
おいて、各記載事項の前には、
「【発明の実施の形態】」及び「【実施例】」の見出しを付して下
さい。
 (5) 特許を受けようとする発明が、従来の技術との関連において有利な効果を有するも
のであるときは、なるべくその効果を記載し、当該記載事項の前には「【発明の効果】」の見
出しを付して下さい。
 (6) 塩基配列又はアミノ酸配列を記載する場合には、
「【発明の詳細な説明】」の欄の最後
に「塩基配列又はアミノ酸配列を含む明細書等の作成のためのガイドライン」(平成10年
6月25日特許庁公示)に従って作成した配列表を記載し、当該配列表の前には「【配列
表】」の見出しを付し、当該見出しの前には段落番号を付して下さい。
 (なお、これらの配列を含む特許出願をする際には、さらに配列表等の情報を記録したフ
ロッピーディスクを提出して下さい。)
 (7) 「【発明の詳細な説明】」の欄には、原則として、段落の前に、それぞれ「【」及び「】」を
付した4桁のアラビア数字で「【0001】」、
「【0002】」のように連続した段落番号を付して下さ
い。又、一の段落番号を付した段落中には、複数の見出しを記載してはなりません。
 
5.【図面の簡単な説明】の欄について
  「【図面の簡単な説明】」の欄には、図の説明ごとに行を改めて、
「【図1】…の平面図」、
「【図2】…の正面図」、
「【図3】…の断面図」のように記載し、かつ、図の主要な部分を表す符
号の説明を記載し、その符号の説明の前には「【符号の説明】」の見出しを付して下さい。
  [記載例]
  【図面の簡単な説明】
  【図1】
本発明の………を示す正面図である。
  【図2】
本………断面図である。
  【符号の説明】
1 ○○○○○
2 ○○○○○
3 ○○○○○
4 ○○○○○
5 ○○○○○
 
 「特許願」の「図面」の作成要領は、次のようになります。
1.図面の作成上の注意
 (1) 図面は、原則として製図法に従って、黒色で、鮮明にかつ容易に消すことができない
ように描くものとし、着色してはなりません。
 (2) 用紙は、日本工業規格A列4番(横 21cm、縦 29.7cm)の大きさのトレーシングペー
パー若しくはトレーシングクロス(黄色又は薄い赤色のものを除く。)又は白色上質紙を
縦長にして用いて下さい。
 ただし、特に必要があるときは、横長にして用いて下さい。
 (3) 図面は、横 150mm、縦 245mm を超えてはなりません。
 また、図面が複数枚にわたるときは、各ページの上の余白部分の右端にページ数を記入し
て下さい。
 (4) 線の太さについては、実線は約 0.4mm(引出線は約 0.2mm)、点線(破線)及び鎖線
(一点鎖線、二点鎖線)は 0.2mm です。
 ① 実線は、可視部分の形(外形線)、破断線等、
 ② 細い実線は、引出線等、
 ③ 破線は、見えない部分の形(カクレ線)等、
 ④ 一点鎖線は、切断線等、
 ⑤ 二点鎖線は、想像線
 に用いて下さい。
 (5) 図中にある箇所の切断面を他の図に描くときは、一点鎖線で切断面の箇所を示し、そ
の一点鎖線の両端に符号を付し、かつ、矢印で切断面を描くべき方向を示して下さい。切断
面には、平行斜線(ハッチング)を引き、その切断面中異なる部分を表す切断面には、方向
を異にする平行斜線を、それができないときは間隔のことなる平行斜線を引いて下さい。
 また、材質等を示す必要があるときは、特殊な表示やハッチングを用いてもよいです。
 (6) 凹凸の部分を表すには、断面図又は斜視図を用い、特に陰影を付ける必要があるとき
は、約 0.2mm の実線で鮮明に描いて下さい。
 (7) 中心線は、特に必要がある場合を除き引いてはいけません。また、各部の寸法縮尺、仕
上げ記号、処理法、リベット記号、組立順序の表示等は不必要です。
 (8) 図面は、公開公報、特許公報等に縮小して掲載される場合が多いので、この点も考慮
してわかりやすく描く必要があります。
 [記載上の留意点]
 ① 発明に直接関係する部分は、鮮明に描き、発明に直接関係のない部分は、全体が不明瞭
とならない限りできるだけ省きます。
 ② 発明に直接関係する部分は誇張して描いてもよいです。その際、寸法、形状の比例関係
等が実物と大きく異なる場合は、明細書の図面の簡単な説明又は発明の詳細な説明の欄に
おいてその旨を明記して下さい。
 ③ 複雑な機構(メカニズム)に関する発明については、斜視図、分解図等も示して発明
に直接関係する部分が明瞭になるようにして下さい。
 ④ 橋梁や鉄砲等のような長尺のもの、大きなプラント等のように一の図で描きにくいも
のは、幾つかの部分に分割して複数の図に描いて下さい。この場合、図の番号は【図3】、
【図
4】、
【図5】……と付し、各図間の関係は明細書の【図面の簡単な説明】の欄の図の説明にお
いて各図間の関係を明記して下さい。
 また、制御系等の複雑な図は、全体の構成をブロック図式によって示し、説明に必要な構
成部分の詳細図を別に描いて下さい。
 (9) 符号は、アラビア数字又はローマ数字を用い、大きさは約 5mm 平方とし、他の線と明
確に区別することができる引出線を引いて付けて下さい。
 [符号を付すに当たっての留意点]
 ① 同一の部分には、同一の符号を付して下さい。同一の部分が二以上の図にあるときも
同じです。
 ② 字体は製図法に従い明瞭で読みやすいものとし、模様化したものや簿記に用いるよう
なものを用いてはなりません。
 ③ 「5'」や「5"」のように「’」(ダッシュ)をつけた符号は、誤記、誤読をまねきやすいの
でできるだけ避け、代わりに例えば「5a」、「5b」、「5c」のようにして下さい。
 ④ できる限り図面の内には記入せず、図の周囲の空間に列を整えて記載して下さい。
 ⑤ 引出線は、できる限り直線、折れ線で引き、その方向と太さとで図自体と識別できるよ
うにし、その指示先も例えばドットを示し明瞭にして下さい。
 ⑥ 複雑な装置などでは、見やすくするため全体をブロックに分け、そのブロック表示の
数を 10 桁、100 桁に用いて、「101」、「102」........として下さい。
 また、実施例が複数ある場合は、例えば、互いに対応する部分を共通下位数字にするか、ロ
ーマ字によって区別します。
<例> 第1実施例 11・12・13……
1a・2a・3a……
  第2実施例 21・22・23……
1b・2b・3b……
(10) 図表、線図等及び特殊な図面において以下の事項については、記入が認められます。
(例示)
 ① グラフ
・ 縦軸及び横軸の説明
・ 線の説明
・ 領域の説明
 ② 工程図
・ ブロック内に記載したブロックの説明
・ 原料及び生成物の表示
 ③ 回路図
・ ロック内に記載したブロックの説明(ブロック内に記載できない場合はブロック外に
記載してもよい。)
・ 信号及び電源の表示
・ IC、トランジスタ、抵抗等を表す記号
 ④ 波形図
・ 波形の説明
・ 波形を表す式
 ⑤ フローチャート
・ ブロック内に記載したブロックの説明
・ 論理判断の表示
 ⑥ 状態図
・ 座標軸の説明
・ 線の説明
・ 領域の説明
 ⑦ ベクトル図
・ ベクトルの説明
・ 座標軸の説明
⑧ 光路図
・ 光の成分の表示
・ 位相差、角度、距離の表示
 
2.図面の配列
  (1) 二以上の図があるときは、原則として当該出願に係る発明の特徴をもっともよく表
す図を「【図1】」とし、以下各図ごとに「【図2】」、
「【図3】」のように連続番号を付し、図面
が複数枚にわたるときも全ページを通じて各図ごとに連続番号を付して下さい。連続番号
は、各図の上部左端に記載します。
(2) 異なる番号を付した図を横に並べて描いてはいけません。
 [留意点]
 ① 主要図以外の図の配列は、任意であり、明細書の記載の流れに沿って配列して下さい。
 ② 主要図と思われる図が複数ある場合には、請求の範囲の記載内容に最も近い図を選択
して「【図1】」とします。
 
3.図面に関する説明の記載
 (1) 図面に関する説明は、原則として、明細書の中に記載しますが、図表、線図等欠くこと
ができない表示、切断面の表示及び図の主要な部分の名称については、次の要領で図面の中
に記入することができます。
 ① 用語は、明細書において使用した用語と同一のものを用いて下さい。
 ② 文字は、図中のいずれの線にも掛かることなく記入して下さい。
 ③ 図の必要な部分の名称は、なるべく符号とともに記入して下さい。
 ④ 黒色で鮮明であり、かつ、容易に消すことができないように記入して下さい。
 ⑤ 記号、略号を除き、日本語を用いて下さい。
 ⑥ 簡潔かつ明瞭であり、原則として名詞形で終わるようにして下さい。
 ⑦ 文字の大きさは、約 5mm 平方とし、文字と文字との間隔を十分にとって下さい。
(2) 特許請求の範囲の記載内容に関する名称は、各図(特に重要図)に記載して下さい。図
の近傍に適当な余白部分がある場合は、符号と名称をまとめて記入することができます。
 
4.図面として採用できる写真
 (1) 製図法に従って作図することが極めて困難なものであって、顕微鏡写真、X線写真、
結晶構造、金属組織、繊維の形状、粒子構造、生物の形態、オシロ波形、電気泳動、セラミック
材料の組織、コロイド、薄膜、クロマトグラフ、基板上に形成された微細なパターン、ディス
プレー上に表示した中間調画像及びガラスの切断面の状態を表している写真は、図面とし
て採用されます。
 ただし、写真は明瞭なものであり、かつ、公報等に鮮明に掲載することができるものに限
られます。
 (2) 図面として採用される写真を添付するときは、明細書の「【図面の簡単な説明】」の欄
に何を表した顕微鏡写真であるのように、写真であることを明記して下さい。
 (3) 色彩写真及び青写真は、正式の図面としては認められませんが、参考写真又は参考図
面として提出することができます。この場合、これらの参考写真及び参考図面は正式の図と
同一の用紙に記載してはなりません。
 また、参考写真又は参考図面の説明は、明細書の「【図面の簡単な説明】」の欄に記載して
はなりません。参考写真及び参考図面の説明が必要な場合は、当該参考写真又は参考図面の
余白に記載して下さい。
 「特許願」の「要約書」の作成要領は、次のとおりです。
1.要約書の作成上の注意
 (1) 用紙は、日本工業規格A列4番(横 21cm、縦 29.7cm)の大きさとし、インキがにじま
ず、文字が透き通らない白色のものを縦長にして用い、用紙には不要な文字、記号、枠線、け
い線等を記載してはいけません。
 (2) 文字は、10 ポイントから 12 ポイントまでの大きさで、タイプライター、ワードプロセ
ッサ等により、黒色で、明りょうにかつ容易に消すことができないように書いて下さい。
 また、
「▲」、
「▼」(置換記号)、
「【」、
「】」(すみ付き括弧) を用いてはいけません。
(欄名の前後に「【」及び「】」を用いるときは除きます。)
 (3) 書き方は左横書、1行は 36 字詰めとし、各行の間隔は少なくとも 4mm 以上をとり、1
ページは 29 行以内とし、各ページの上の余白部分の右端にページ数を記載して下さい。
 (4) 余白は、少なくとも用紙の上下及び左右に各々 2cm をとって下さい。
 (5) 各用紙においては、原則として抹消、訂正、重ね書き及び行間挿入を行ってはなりま
せん。
 (6) 文章は、口語体とし、技術的に正確かつ簡明に発明の全体を出願当初から記載して下
さい。この場合に、他の文献を引用して要約書の記載に代えてはなりません。
 (7) 用語は、その有する普通の意味で使用し、かつ、明細書及び要約書全体を通じて統一
して使用して下さい。
 ただし、特定の意味で使用しようとする場合において、その意味を定義して使用するとき
はこの限りではありません。
 (8) 技術用語は、学術用語を用いて下さい。
 (9) 微生物、外国名の物質等の日本語ではその用語の有する意味を十分に表現すること
ができない技術用語、外国語による学術文献等は、その日本名(日本語の文字で記載された
名称)の次に括弧をしてその原語を記載して下さい。
 [記載例]
   「ペニシリウム・ノタツム(Penisillium notatum)」
(糸状菌の一種)
「ニューボーン・メラノサイト(newborn melanocyte)」
(メラニン色素)
「高分子科学誌(Journal of Polymer Science)」
 (10) 商標は、これを使用しなければ当該物を表示することができず、かつ、当該発明の趣
旨が不明瞭とならない場合に限って使用し、この場合は、必ず商標(登録されている場合は
登録商標)である旨を記載して下さい。
 
2.【要約】の欄について
 (1) 「【要約】」の欄には、明細書又は図面に記載した発明の概要を以下の要領で記載して
下さい。
 ① 原則として、発明が解決しようとする課題、その解決手段等を平易かつ明瞭に記載し
て下さい。この場合に、各記載事項の前には、
「【課題】」、
「【解決手段】」等の見出しを付して
下さい。
 ② 文字数は 400 字以内とし、簡潔に記載して下さい。
 ③ 要約の記載の内容を理解するために必要があるときは、選択図において使用した符号
を使用して下さい。
 (2) 化学式等を「【要約】」の欄に記載する場合は、横 150mm、縦 245mm を超えて記載して
はならず、1の番号を付した化学式等を複数ページに記載してはなりません。
 
3.【選択図】の欄について
 (1) 「【選択図】」は、願書に添付された図面の中から、明細書に記載した発明の概要を特
許公報に掲載することが最も適当な図面を一つ選択し、その図番号を記載して下さい。
 また、図番号を記載するだけで、図面そのものは記載しません。
 (2) 選択図は、願書に添付された図面の中から選択するので、化学式等が図面に記載され
ていれば選択図とすることができるが、明細書中の化学式等を選択図とすることはできま
せん。
 (3) 願書に図面が添付されていない場合、又、化学分野等において図面よりも化学式等を
要約とともに掲載した方が発明の概要の理解が容易になる場合等で、図面を選択しないと
きは、「【選択図】なし」と記載して下さい。
 (4) 選択図として、複数の図番号で図面を選択することはできません。選択したい図面が
複数ある場合は、これらの図面をまとめて一つの図番号を付して下さい。
 (5) 選択図として、一つの図番号の一部を選択することはできません。
 「特許願」の「願書」の作成要領は、次のようになります。
1.様式
 (1) 用紙は、日本工業規格A列4番(横 21cm、縦 29.7cm)の大きさとし、インキがにじま
ず、文字が透き通らない白色のものを縦長にして用い、用紙には不要な文字、記号、枠線、け
い線等を記載してはいけません。
 (2) 文字は、10 ポイントから 12 ポイントまでの大きさで、タイプライター、ワードプロセ
ッサ等により、黒色で、明りょうにかつ容易に消すことができないように書いて下さい。
 また、半角文字並びに「▲」、
「▼」(置換記号)、
「【」、
「】」(すみ付き括弧)を用いてはい
けません。(欄名の前後に「【」及び「】」を用いるときは除きます。)
 (3) 書き方は左横書、1行は 36 字詰めとし、各行の間隔は少なくとも 4mm 以上をとり、1
ページは 29 行以内とします。
 (4) 余白は、少なくとも用紙の上 6cm、左右及び下に各々 2cm をとり、原則としてその左
右については各々 2.3cm を越えないものとして下さい。
 (5) とじ方は左とじとし、容易に分離し、とじ直すことができるように例えばホッチキス
等を用いてとじて下さい。
 (6) 各用紙においては、原則として抹消、訂正、重ね書き及び行間挿入を行ってはなりま
せん。
 
2.手数料について
 (1) 特許印紙をはるときは、願書の左上部余白の下に括弧して、納付に係る貼付印紙額を
記載して下さい。
(注意) ・ 特許印紙に割印をしてはいけません。
・ 特許印紙は、全国各地の集配郵便局において販売しています。
・ 手数料等は、改訂される場合がありますので、注意して下さい。
 (2) 現金により手数料を納付したときは、
「【提出物件の目録】」の欄の前に「【手数料の表
示】」、
「【納付書番号】」の欄を設けて納付書番号を記載するとともに、別の用紙に「納付済証
(特許庁提出用)」を貼付し、
「【提出物件の目録】」の欄に「【物件名】納付済証1」と記載し
て下さい。
 (3) 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律施行規則第 40 条第 2 項の規定によ
り見込額からの納付の申出を行うときは、
「【特許出願人】」の欄の後に「【手数料の表示】」の
欄を設け、その後に「【予納台帳番号】」、
「【納付金額】」の欄を設け、予納台帳番号及び見込額
から納付に当てる手数料の額を記載して下さい。
 (注意) 「【納付金額】」の欄には、
「円」、
「,」等を付さず、アラビア数字(0から9)の
みで記載して下さい。
 
3.【整理番号】の欄について
  「【整理番号】」の欄には、ローマ字(大文字に限る。)、アラビア数字若しくは「-」又は
それらの組み合わせからなる記号であって、10 字以下のものを記載して下さい。
 
4.【提出日】の欄について
 (1) できるだけ提出する日を記載して下さい。
 (2) 特許庁の窓口に直接提出する場合は、その提出する日付を記載して下さい。
 (3) 郵送する場合は、郵便局に差し出す日付を記載して下さい。
 (注意) 郵送する場合は、書留等差出日が証明できる方法により郵送して下さい。
 
5.【国際特許分類】の欄について
   「【国際特許分類】」の欄には、国際特許分類に関する分類のグループ記号のうち、当該
出願に係る発明をもっとも適切に表示するものをなるべく記載して下さい。
 又、分類のグループ記号を2以上記載する場合は、行を改めて記載して下さい。
 
6.【発明者】の欄について
 (1) 「【住所又は居所】」の欄には、◯◯県、◯◯郡、◯◯村、大字◯◯、字◯◯、◯◯番地、◯
◯号のように詳しく記載して下さい。
 (2) 「【氏名】」の欄には、戸籍に記載されている氏名を記載して下さい。通称名やペンネ
ーム等は認められません。
 また、「氏名」の読み方が難解であるとき又は読み誤りやすいものであるときは、「【氏
名】」の上に「【フリガナ】」の欄を設けて、なるべくカタカナで振り仮名を記載して下さい。
 (3) 発明者の欄に記載すべき者が2人以上あるときは、次のように欄を繰り返し設けて
記載して下さい。
 【発明者】
   【住所又は居所】
【氏名】
 【発明者】
   【住所又は居所】
【氏名】
 
7.【特許出願人】の欄について
 (1)【識別番号】の欄について
   「【識別番号】」の欄には、特許庁から既に「識別番号」を通知してあるときにはその番
号を記載して下さい。
「識別番号」の通知を受けていないときは、
「【識別番号】」の項目及び
その欄は記入する必要はありません。
 (2)【住所又は居所】の欄について
   「【住所又は居所】」の欄には、◯◯県、◯◯郡、◯◯村、大字◯◯、字◯◯、◯◯番地、◯
◯号のように詳しく記載して下さい。但し、識別番号を記載したときは、
「【住所又は居所】」
の項目及びその欄は記入する必要はありません。
 (3)【氏名又は名称】の欄について
   「【氏名又は名称】」の欄には、特許出願人が自然人にあっては氏名を記載します。法人
にあってはその名称を記載し、
「【氏名又は名称】」の次に「【代表者】」の欄を設けて、その代
表者の氏名を記載して下さい。
 また、その法人の名称が法人を表す文字を含まないものであるときは、「(【手数料の表
示】)」の欄の次に「【その他】」の欄を設けて、
「○○法の規定による法人」、外国法人にあっ
ては「○○国の法律に基づく法人」のように当該法人の法的性質を記載します。
 なお、
「氏名又は名称」の読み方が難解であるとき又は読み誤りやすいものであるときは、
「【氏名又は名称】」の上に「【フリガナ】」の欄を設けて、なるべくカタカナで振り仮名を記載
して下さい。
 (4) 特許出願人が外国人であって住所又は居所をローマ字で表記できるときは、「【住所
又は居所】」の次に、
「【住所又は居所原語表記】」の欄を設けて、住所又は居所の原語をなる
べく記載して下さい。また、氏名又は名称をローマ字で表記できる場合も、「【氏名又は名
称】」の次に「【氏名又は名称原語表記】」の欄を設けて、氏名又は名称の原語をなるべく記載
して下さい。
 (5) 日本に営業所を有する外国法人であって、日本における代表者が手続を行うときは、
「【氏名又は名称】」の次に「【日本における営業所】」の欄を設けて、営業所の所在地を記載し、
その次に「【代表者】」の欄を設けて下さい。
 (6) 特許出願人がパリ条約の同盟国又は世界貿易機関の加盟国の国民とみなされる者
(法人に限ります。)のとき(上記 (5)に該当するときを除く。)は、「【氏名又は名称】」
(名称の原語を記載するときは「【氏名又は名原語表記】」)の次に「【営業所】」の欄を設け
て、営業所の所在地の国名を記載し、その次に「【代表者】」の欄を設けて下さい。
 (7) 「【国籍】」の欄について
   特許出願人が外国人の場合は、
「【国籍】」の欄を設け、
「国籍」を記載して下さい。但し、
その国籍が「【住所又は居所】」の欄に記載した国(工業所有権に関する手続等の特例に関す
る法律施行規則第2条第3項の規定によりその記載を省略した場合にあっては、省略した
国)と同一であるときは、「【国籍】」の欄を設ける必要はありません。
 (8) 「【特許出願人】」の欄に記載すべき者が2人以上あるときは、次のように欄を繰り返
し設けて記載して下さい。
 この場合に、特許出願人の権利について持分の定めがあるときは「【特許出願人】」の次に
「【持分】」の欄を設けて「○/○」のように分数で記載して下さい。
 また、特許出願人に係る代表者選定の届出を出願と同時にするときは、代表者として選定
された特許出願人を第一番目の「【特許出願人】」の欄に記載し、
「【特許出願人】」の次に「【代
表出願人】」の欄を設けるとともに「代表者選定証」を添付して下さい。
 【特許出願人】
    【識別番号】
 【住所又は居所】
 【氏名又は名称】
(【代表者】)
[印 ] 又は
識別ラベル
 【特許出願人】
    【識別番号】
 【住所又は居所】
 【氏名又は名称】
(【代表者】)
[印 ] 又は
識別ラベル
 
8.「押印」又は「識別ラベル」について
   特許出願人の氏名(法人にあっては代表者)の横に、朱肉を用いて鮮明に印を押すか
又は、識別ラベルをはって下さい。
 印を押すときは識別ラベルは不要です。また、識別ラベルを貼るときは印を押す必要はあ
りません。
 
9.その他
 (1) 特許法第 73 条第 2 項(共有に係る特許権)に規定する別段の定め又は民法第 256
条第 1 項ただし書の契約があるときは、
「【特許出願人】」の欄の次に「【その他】」の欄を設け
てその旨を記載して下さい。
 (2) 特許法施行規則第 27 条第 3 項の規定により国と国以外の者の共有に係る出願であっ
て、国以外の者の持ち分の割合に乗じて得た額を納付するときは、「【手数料の表示】」の欄
の次に「【その他】」の欄を設けて、
「国以外のすべての持ち分の割合○/○」のように記載し
てください。同規則第 23 条第 5 項の規定により、産業活力再生特別措置法(以下、「産業再
生法」という。)第 30 条に規定する特定研究成果に係る特許を受けようとする出願である
ときは、
「【手数料の表示】」の欄の次に「【その他】」の欄を設けて、
「国等の委託研究の成果に
係る特許出願(平成何年度、○○省、○○委託研究、産業再生法第 30 条の適用を受けるも
の)」のように記載してください。
 (3) 【提出物件の目録】の欄について
   「【提出物件の目録】」の欄には、明細書、図面及び要約書等願書に添付する書類名を記
載して下さい。
 (4) 特許法施行規則 27 条の 4 第 1 項の規定により、特許出願の願書に発明の新規性の喪
失の例外の規定の適用を受ける旨を記載することにより特許法第 30 条第 4 項に規定する
同条第 1 項又は第 3 項の規定の適用を受けたい旨を記載する書面を省略しようとする場合
は、
「【整理番号】」の次に「【特記事項】」の欄を設けて、
「特許法第 30 条第 1 項の規定を受け
ようとする特許出願」又は「特許法第 30 条第 3 項の規定を受けようとする特許出願」と記載
して下さい。
 (5)磁気ディスクへの記録の求め及び電子化手数料の納付について
   特許出願は、オンライン及び書面(紙)のいずれの形態でも可能ですが、その中で特
許出願を書面の提出により行った者は、財団法人工業所有権電子情報化センターに対し、特
許出願の願書、明細書、図面及び要約書に記載された事項を磁気ディスクに記録すべきこと
を特許出願の日から30日以内に求めなければなりません。
 磁気ディスクへの記録の求めに必要な手数料(電子化料金)は次の通りです。
 1,200 円+ 700 円(1ページ当たりの単価)×〇枚(書面の枚数)
 尚、磁気ディスクへの記録の求めについては、財団法人工業所有権電子情報化センターか
ら、特許出願の日から数週間後に出願人に送付される電子化料金の払込用紙を用いて行う
ことができます。

 (注意)磁気ディスクへの記録の求めについての問い合わせ先
   財団法人工業所有権電子情報化センター
    〒106-0032東京都港区六本木3丁目I番17号 第2 ΑΒ ビル
電話 03(3586)1731

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