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**2013年12月改訂(第10版、販売名変更に伴う改訂) ** 日本標準商品分類番号

*2011年 4 月改訂
(第 9 版)
872252
貯  法:室温保存、 光、気密容器
承 認 番 号 22500AMX01215000
使用期限:外箱に表示の使用期限内に使用すること。(使用期限
薬 価 収 載 2013年12月
内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。

注  意:
「取扱い上の注意」 の項参照 販 売 開 始 1997年 7 月

**

**

2.重要な基本的注意
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
a用法用量どおり正しく使用しても効果が認められない
aカテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン等)
場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を
を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
中止すること。また、経過の観察を十分に行うこと。
s本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
s過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止
を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないよ
**【組成・性状】 うに注意すること。

フェノテロール臭化水素酸塩DS小児用0.5% 3.相互作用
販 売 名
「オーハラ」 a併用禁忌(併用しないこと)
成分・含量 1n中フェノテロール臭化水素酸塩5mを含有 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
白糖、乳糖水和物、ヒプロメロース、パラオ アドレナリン製剤 不 整 脈 、 場 合 に よ アドレナリン、イ
添 加 物 キシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プ アドレナリン、 っ て は 心 停 止 を 起 ソプレナリン等の
ロピル ボスミン注、 こすおそれがある。 カテコールアミン
色調・剤形 白色・ドライシロップ剤 ノルアドレナリン 併用により、アド
性   状 白色の粉末又は微粒で、味は甘い。 イソプレナリン製剤 レナリン作動性神
アスプール液、 経刺激の増大が起
メジヘラー・イソ きる。そのため不
【効能・効果】 整脈を起こすこと
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の が考えられる。
緩解 s併用注意(併用に注意すること)
気管支喘息、喘息性気管支炎、急性気管支炎
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
キサンチン誘導体 血清カリウム値の キサンチン誘導体
【用法・用量】 テオフィリン、 低下作用を増強す はアドレナリン作
通常、幼小児に対し、1日0.075n/o(フェノテロール臭化 アミノフィリン ることがある。 動性神経刺激を増
水和物 血清カリウム値の 大させるため、血
水素酸塩として0.375m/o)を3回に分け、用時溶解して
ステロイド剤 モニターを行う。 清カリウム値の低
経口投与する。 ベタメタゾン、 下を増強すること
なお、年齢、症状により適宜増減するが、標準投与量は、 プレドニゾロン、 が考えられる。
通常、 ヒドロコルチゾ ステロイド剤及び
ンコハク酸エス 利尿剤は尿細管で
● 0.5∼1歳未満 0.3∼0.6n(フェノテロール臭化水素酸塩 テルナトリウム のカリウム排泄促
として1.5∼3.0m) 利尿剤 進作用があるため、
● 1∼3歳未満 0.6∼0.9n (フェノテロール臭化水素酸塩 フロセミド 血清カリウム値の
低下が増強するこ
として3.0∼4.5m) とが考えられる。
● 3∼5歳未満 0.9∼1.5n (フェノテロール臭化水素酸塩
として4.5∼7.5m)
4.副作用
を1日量とし、1日3回に分け、用時溶解して経口投与す
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる
る。
調査を実施していない。
a重大な副作用(頻度不明)
【使用上の注意】
β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
されている。また、β2刺激剤による血清カリウム値
a甲状腺機能亢進症の患者
の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び
〔症状を悪化させるおそれがある。〕
利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘
s高血圧症の患者
息患者では特に注意すること。さらに、低酸素血症は
〔血圧が上昇することがある。〕
血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強
d心疾患のある患者
することがある。このような場合には、血清カリウム
〔動悸、不整脈等があらわれることがある。〕
値をモニターすることが望ましい。
f糖尿病の患者
〔症状を悪化させるおそれがある。〕
g高齢者
(「5.高齢者への投与」の項参照)
sその他の副作用 【薬 効 薬 理】
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応 気管支平滑筋のβ2 受容体を介して、アデニレートシクラーゼを活性化
じて適切な処置を行うこと。 し、細胞内cAMPの産生を亢進させることにより気管支拡張作用を示
副作用の頻度 す。β2 受容体に対する選択性が高いため、イソプレナリン、サルブ
頻度不明 タモールに比べ、心・血管系への作用は弱い。また、肥満細胞からの
循環器 動悸、顔のほてり、頻脈、胸痛 ヒスタミン等の化学伝達物質の遊離を抑制する。
精神神経系 頭痛、振戦
口渇、嘔気、嘔吐、腹痛、食欲不振、胃部 【有効成分に関する理化学的知見】
消化器
不快感、便秘 一般名:フェノテロール臭化水素酸塩 (Fenoterol Hydrobromide)
過敏症注) 発疹、 痒症、蕁麻疹
化学名:( R*, R*)−1−( 3 , 5−dihydroxyphenyl )−2−
[1−( 4−hydroxy−
その他 怠感、手指腫脹感
benzyl ) ethylamino]ethanol hydrobromide
注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
構造式:
5.高齢者への投与 HO

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量す CHCH2 NHCHCH2 OH・HBr


るなど注意すること。
OH CH3
HO
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
a妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上 分子式:C17H21NO4・HBr
の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投 分子量:384.
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与すること。〔動物実験でラットに胎児骨格異常の出 性 状:本品は白色の結晶性の粉末である。
現頻度の増加が報告されている。〕 本品はメタノールに溶けやすく、水又はエタノール(95)に
s授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る やや溶けやすく、ギ酸にやや溶けにくく、ジエチルエーテル
と判断される場合にのみ投与すること。〔授乳中の投 にほとんど溶けない。
与に関する安全性は確立していない。動物実験(ウサ 本品の水溶液(1→25)は旋光性を示さない。
ギ)で母乳中へ移行することが報告されている。〕 融 点:約230℃(分解)
7.臨床検査結果に及ぼす影響
本剤はアレルゲンによる皮膚反応に抑制的に作用する **【取扱い上の注意】
場合があるので、注意すること。 1.安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(なりゆき温度及び湿度、3
**【薬 物 動 態】 年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、フェノテ
1.生物学的同等性試験
ロール臭化水素酸塩DS小児用0.5%「オーハラ」は通常の市場流通
フェノテロール臭化水素酸塩DS小児用0.5%「オーハラ」と標準製
下において3年間安定であることが確認された 3)。
剤を、クロスオーバー法により1. 5g(フェノテロール臭化水素酸
2.開封後は 光し、湿気を避けて保存すること。
塩として7. 5mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未
3.溶解後はできるだけ速やかに使用すること。
変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、
Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性
*【包   装】
が確認された 1)。
(バラ)100n
薬物動態パラメータ
AUC0→24 Cmax Tmax t 1/2 **【主 要 文 献】
n
(ng・hr/mL) (ng/mL) (hr) (hr)
1)大原薬品工業株式会社 社内資料:生物学的同等性試験(1995年)
フェノテロール臭化水素酸塩
14 269.56±78.32 52.53±22.23 1.4±0.4 3.0±1.3
DS小児用0.5%「オーハラ」 2)大原薬品工業株式会社 社内資料:溶出試験(2003年)
標準製剤 14 275.57±78.28 48.86±17.94 1.7±0.7 4.5±6.0 3)大原薬品工業株式会社 社内資料:長期安定性試験
(ドライシロップ、
0.5%)
(Mean±S. D.)
(ng/mL)
**【文献請求先・製品情報お問い合わせ先】
70
主要文献に記載の社内資料につきましては下記にご請求下さい。
60 フェノテロール臭化水素酸塩DS小児用0.5%「オーハラ」 大原薬品工業株式会社 安全管理部 お客様相談室
血 標準製剤(ドライシロップ、0.5%)
漿 〒104 - 6591 東京都中央区明石町 8 - 1 聖路加タワー36階
中 50
Mean±S. D., n=14 70 1 2 0 - 4 1 9 - 3 6 3 FAX 0 3 - 6 7 4 0 - 7 7 0 2

ェ 40 URL h t t p : // w w w . o h a r a - c h . c o . j p


ロ 30

ル 20


10

0 2 4 6 8 24( hr)

投与後時間
血漿中フェノテロール濃度の推移

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、
血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2.溶出挙動
フェノテロール臭化水素酸塩DS小児用0.5%「オーハラ」は、日本
製造販売元
薬局方外医薬品規格第3部に定められた臭化水素酸フェノテロー
滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野121−15
ルドライシロップの溶出規格に適合していることが確認されてい
る 2)。 !1
AH

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