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PAD • 一過性徐脈からの胎児心拍数の回復の遅れ クロスチャンネル・ベリフィケーション

Avalon 分娩監視装置 • 産道への胎児の降下 (CCV:Cross-Channel Verification)


• 産道内の胎児の回転 CCV により、モニタリング中の(胎児や母体の)心拍数が
クイック・ガイド - 胎児心拍数測定における
重複している場合は、画面に が表示され、トレース記
アーチファクト - Avalon分娩監視装置使用時のアーチ
分娩第Ⅱ期の一部の症例では、良好で信頼性の高い超音 録には がプリントされます。
ファクト発生を検出および低減する方法
波FHR(胎児心拍数)信号が得らないため、スパイラル FHR1 FHR1
FHR2 FHR2 FHR2
Avalon FM20 / FM30 / FM40 / FM50リビジョン F.0以降 児頭電極(内測法)でしか正確な胎児心拍(FHR)の測
定ができない場合があります。 トレースを確認し、心音を確認して片方のトランスジュー
本装置で胎児モニタリングを行う前に、確かに胎児が生存 サの位置を変更してください。
しているか確認してください。モニタリング中は、胎児心
拍数(FHR:fetal heart rate)の信号ソースが胎児である トレースがFHR(胎児心拍数)を表示しているかの確認
か、適宜、確認してください。 トレースが正しい FHR(胎児心拍数)を表示しているか、 外測法による胎児心拍測定によくある問題
適宜、確認を行ってください。 • 心拍数のダブルカウント
超音波トランスジューサの正しい位置 • 心拍数のハーフカウント
超音波トランスジューサを正しく位置に置くには、触診 確認が必要な状況 • 母体心拍数を拾ってしまうこと。母体心拍数を拾って
で胎児位置を確認します。 • 測定開始後、またはトランスジューサの変更後 しまうことにより、胎児心拍数の低下(一過性徐脈な
• トランスジューサを胎児心拍音がモニタのスピーカー • 母体の体位の変更後、例えば子宮収縮時にいきみをか ど)と判断されたり、正常な胎児心拍数パターン(つ
から最も大きく聞こえる場所に置きます。 けた場合 まり本当は一過性除脈であるのに、それを認識できず
• 6秒以上同じ場所に固定します。 にノーマルと認識してしまう)、あるいは胎児心拍数の
• 特に分娩第Ⅱ期で基線心拍数、細変動、特定のパターン
上昇と判断される場合があります。
• 信号品質インジケータで信号が良好であることを確認 (一過性徐脈および一過性頻脈)において、測定値に急
します。 激な変化が見られた場合 • ノイズ / エラーの多い信号
• 心拍音とFHR(胎児心拍数)数値の表示が一致してい • 母体心拍数の基線とFHR(胎児心拍数)の差が約15 bpm • ドロップアウト
ることを確認します。胎児信号と母体信号が混在して 以内の場合
聞こえる場合があるので注意してください。 • 基線なしで連続した収縮と収縮の間において、細変動
• トランスジューサをベルトで腹部に固定します。 が見られた場合
信号品質が悪いか、胎児心拍数(FHR)の値が正しくな
いと思われた場合、上記に従ってトランスジューサの位 確認の手段
置を変更してください。それでも解決しない場合は、超
• 産科聴診器
音波画像診断の使用を検討してください。
• 超音波画像診断
FHR(胎児心拍数)記録に影響を与える要素 • スパイラル児頭電極(内測法)
FHR(胎児心拍数)記録の品質に影響を与える要素は以
下です。 MHR(母体心拍数)の確認
• 子宮収縮 確認の手段 詳しい情報について
• 母体腹部の輪郭の変化 • パルスオキシメトリを使用(自動的にクロスチャンネ 詳しい操作方法と安全情報は、モニタに付属のユーザーズ・ガ
イドを参照してください。モニタを使用して患者のモニタリン
• 母体の体動 - 位置 ルベリフィケーション(CCV)機能が起動)
グを開始する前に、ユーザーズ・ガイドの内容を理解しておい
• 母体の娩出 - いきみ • 母体ECGを使用(自動的にクロスチャンネルベリフィ てください。
ケーション(CCV)機能が起動) 本書はユーザーズ・ガイドの補足であり、ユーザーズ・ガイド
• 子宮収縮を伴う母体の頻脈 / 一過性頻脈 に代わるものではありません。
• 胎児一過性徐脈、胎児頻脈 • 母体の脈拍数を手動で測定

453564218421 *453564218421*
ダブルカウント
基線心拍数 120
基線細変動 中等度
一過性頻脈 あり
一過性徐脈 不明瞭
子宮収縮 過度な陣痛周期、心拍数との同期、過強陣痛
アーチファ ダブルカウント
クト
コメント トレースを再確認。過大な子宮活動は子宮収縮薬の中断に
対応するものと思われた。
アーチファクトの例 - ダブルカウント

対応 正確な胎児心拍数を確認するためには、胎児心拍の聴取ま
たはスパイラル児頭電極(内測法)が有効。

ハーフカウント
基線心拍数 120

基線細変動 中等度
一過性頻脈 あり
一過性徐脈 不明瞭
子宮収縮 微弱
アーチファクト ハーフカウント、ノイズ、ドロップアウト
コメント トレースを再確認。トレースに挿入された 3 ~ 4 分の
ハーフカウントは、胎児一過性徐脈にも見えるが、急峻
性と正常心拍数に戻る時の補償性の変化がみられないた
め、ハーフカウントであるとわかる。母体心拍数の挿入
アーチファクトの例 - ハーフカウント

でも、類似したパターンが発生する場合がある。ハーフ
カウント、母体心拍数挿入、信号ドロップアウトの部分
が短いことに注意する。
対応 聴取またはスパイラル児頭電極(内測法、可能な場合)
で、正しい胎児心拍数を確認する。

母体心拍数への切り替わり(母体心拍数挿入)
基線心拍数 170 - 頻脈
基線細変動 中等度
一過性頻脈 測定不能
一過性徐脈 なし
子宮収縮 なし
アーチファ 母体心拍数挿入、ノイズ
クト
コメント 胎児の基線心拍数が約 170 bpm まで上昇したが、変動は極
少から中等度。トレースの約半分は母体の心拍数を示してい
るため、胎児の状態評価は制限される。
対応 母体心拍(ECG またはパルスオキシメータ)の測定で適切
な対応が判断できると思われる。超音波トランスジューサ
の場所を変更することで、より信頼性の高いトレースが得
られる。スパイラル児頭電極(内測法)の使用も検討の価
値がある。
アーチファクトの例 - 母体心拍数への切り替わり(母体心拍数挿入)

信号のノイズ / エラーとドロップアウト
基線心拍数 140
基線細変動 中等度
一過性頻脈 あり
一過性徐脈 なし
子宮収縮 微弱
アーチファ 信号ノイズ、ドロップアウト
クト
コメント トレースを再確認。胎児トレースに前後が不連続な、
一時的な信号のドロップアウトがあることに注意する。
対応 トランスジューサの位置を変更するか、スパイラル児頭
電極(内測法)の使用で、アーチファクトの量を軽減で
きる。
アーチファクトの例 - 信号のノイズ / エラーとドロップアウト

Printed in Germany, May 2010


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