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取扱説明書
© 2017 ローランド株式会社 02
はじめに
お使いの DAW ソフトウェアごとの設定については、DAW のヘルプや取扱説明書をお読
みください。
商標について
• VST は、Steinberg Media Technologies GmbH の商標およびソフトウェアです。
• Roland は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標または商標です。
• 文中記載の会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

2
画面の構成
メイン・ウインドウ レベル・メーター COMMON SELECT
音作りに使う、さまざまなつまみやス アウトプット・レベルを表示します。 SHIFT キーを押しながら LOWER、UPPER ボタンを順に押すことで LOWER、UPPER のトーン・コモン・パラメーター
ライダーが表示されます。 を同時に設定することができます。最初に押されたボタンのトーン・コモン・ウインドウが開きます。
ジョイスティック
COMMON SELECT の[LOWER]
/[UPPER]ボタンが選ばれている
とき、上下方向でロワー/アッパー・
トーンのバランス、左右方向でパー
PARTIAL SELECT
シャル 1/2 のバランスを調整でき SHIFT キーを押しながら PARTIAL SELECT ボタンを複数押すことでパーシャル・パラメーターを
ます。 同時に設定することができます。最初に押されたボタンのパーシャル・パラメーターが開きます。
キーボード・エリア
クリックすると発音します。
LOWER[1]
[2]ボタン UPPER[1]
[2]ボタン
パーシャル・ウインドウが開きます。
ロワー・トーン・パーシャル 1、ロワー・トーン・パーシャル 2、アッパー・トーン・パーシャル 1、
アッパー・トーン・パーシャル 2 の各パーシャル・パラメーターを編集します。
P.7
これらの操作子の状態は、パッチ・メモリーに記憶されます。 これらの操作子の状態は、パッチ・メモリーに記憶されます。
P .8
3
音源の構成
パッチ パッチ
音色情報と演奏機能情報をひとまとめした物をパッチと呼びます。
パッチはパッチ・メモリーとして複数記憶することができ、演奏中に自由に呼び出せます。
D-50 Software Synthesizer では、
パッチはアッパー、
ロワー 2 つの音色(トーン)と、その発音のしかた、鍵盤のモード、
アウトプッ トーンのチューン
ト・モード、リバーブ設定等で構成されています。
トーン アッパー側のトーン
アッパー、ロワーそれぞれの音色(トーン)は 2 つの音源(パーシャル)とそれをコントロールするコモンで構成されています。
コモンには、2 つのパーシャルのタイプ選択とその組み合わせ(ストラクチャー)の切り替え機能や、LFO、ピッチ・エンベロープ、
イコライザー、コーラス機能等が含まれます。
コントロール機能の トーンの音量の アウトプット・モード
キー・モード
変化のしかた バランス (リバーブなど)
パーシャル
D-50 Software Synthesizer の音の基本部分です。シンセサイザー・サウンド・ジェネレーターと PCM サウンド・ジェネレーター
の 2 タイプがあり、シンセサイザー・タイプには TVF(Time Variant Filter)+TVA、PCM タイプには TVA(Time Variant
Amplifier)が付属しています。
ロワー側のトーン
パッチ・ネーム
トーンのチューン
パーシャル(シンセサイザー・サウンド・ジェネレーター)
トーン・コモン
P-ENV
LFO(Low Frequency Oscillator) ストラクチャー
Pitch envelope LFO 1 LFO 2 LFO 3 パーシャル 1
イコライザー コーラス
パーシャル 2 トーン・ネーム
TVA-ENV
Amp envelope
パーシャル(PCM サウンド・ジェネレーター)
4
パッチ・コモン・ウインドウ
パラメーター 設定値/説明
アッパー側とロワー側のトーンの音量バランスを設定します。
TONE BAL
(ジョイスティックでも設定できます P.3)
ベンダー・レバーのピッチ可変範囲を 0 ~ 12(1 オクターブ、半音ステップ)の範囲で
BENDER RANGE
BEND 設定できます。
AFTER BEND アフタータッチの強弱で、ピッチを変化させる感度を設定します。
PORTAMENTO ポルタメントの On/Off をします。
ポルタメントさせるトーンを選びます。
U: アッパー側のトーン
PERTAMENTO PORTA MODE
L: ロワー側のトーン
UL: 両方のトーン
PORTA TIME ポルタメントの変化時間を設定します。
ペダル・ホールドでホールドさせるトーンを選びます。
U: アッパー側のトーン
HOLD MODE
L: ロワー側のトーン
UL: 両方のトーン
CHASE チェイスの On/Off
KEY MODE が DUAL のとき
UL: アッパー、ロワーと発音
ULL: アッパー、ロワー、ロワーと繰り返し発音
ULU: アッパー、ロワーと繰り返し発音
CHASE MODE
CHASE KEY MODE が WHOLE のとき
UL: アッパー、アッパーと発音
ULL: アッパー、アッパー、アッパーと繰り返し発音
ULU: ULL と同じ
CHASE LEVEL はじめに発音されるアッパー側の音に対して、遅れて発音される音のレベルを調整します。
CHASE TIME 発音間隔を調整します。
リバーブを含めた 2 つのトーンの出しかたを設定します。
OUTPUT MODE
5
トーン・コモン・ウインドウ
パラメーター 設定値/説明
T1、T2、T3、 右の図の T1 ~ T4 の時間を設定します。
T4
PITCH ENV
PITCH ENV が変化する時間を、弾くキーの位置
TKF によって変化させることができます。
FREQ 低域の基準周波数を設定します。
LOW EQ
GAIN 低域の増幅/減衰量を設定します。
FREQ 高域の基準周波数を設定します。
高域の幅を設定します。
HIGH EQ Q
値を大きくするほど幅が狭くなります。
GAIN 高域の増幅/減衰量を設定します。
コーラス・タイプを選びます。
1: CHORUS1
2: CHORUS2
3: FLANGER1
TYPE 4: FLANGER2
5: FB-CHORUS
CHORUS 6: TREMOLO
7: CHORUS TREMOLO
8: DIMENSION
RATE コーラス効果の速さを設定します。
DEPTH コーラス効果の深さを設定します。
BAL コーラス音と、原音との音量バランスを設定します。
L0、L1、L2、 右の図の L0 ~ L2、SUS L、END L のピッチの変
SUS L、END L 化量を設定します。
PITCH ENV
PITCH ENV で設定したピッチの変化幅をベロシ
VELO ティーによってコントロールする感度を設定します。
パラメーター 設定値/説明
トーンを構成する 2 つのパーシャルのタイプと組み合わせかたを 7 種類のパターンの中
から選びます。
STRUCTURE
2 つのパーシャルの音量バランスを設定します。
PART BAL
(ジョイスティックでも設定できます P.3)
LFO D LFO1 が WG にかけるピッチ・モジュレーション(ビブラート)の深さを設定します。
PITCH MOD LEVER モジュレーションの深さをベンダー・レバーでコントロールする感度を設定します。
AFTER モジュレーションの深さをアフタータッチでコントロールする感度を設定します。
WF (三角)
、 (鋸)
、 (矩形)
、RND(ランダム)
RATE LFO の速さ(周波数)を設定します。
DELAY 打鍵から LFO の効果が効き始めるまでの時間を設定します。
LFO1/LFO2/
LFO3 LFO の発振の同期(シンク)方法を設定します。
OFF: シンクしません。
SYNC
ON: すべてのキーが離された状態から打鍵されたときにシンクします。
KEY: 打鍵のたびにシンクします(LFO1 のみ)
。
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パーシャル・ウインドウ
値 説明 値 説明 値 説明
PWM LFO SEL
WG WAVE- +1 LFO-1(+) +2 LFO-2(+) +3 LFO-3(+)
FORM -1 LFO-1(-) -2 LFO-2(-) -3 LFO-3(-)
PWM DEPTH PWM の深さを設定します。
PCM パーシャルのタイプが PCM のとき、音素片を選びます。
CUTOFF FREQ カットオフ周波数を設定します。
RESO レゾナンスを設定します。
カットオフ周波数キー比(キー・フォロー)を設定します。
KF
設定値は WG PITCH KF と同様です。
KF の補正の基準キーを設定します。
BIAS POINT [<]キー:キーより低音域で KF にバイアスがかかります。
[>]キー:キーより高音域で KF にバイアスがかかります。
BIAS LEVEL KF の補正の補正量を設定します。
ENV DEPTH カットオフ周波数を TVF ENV で変化する深さを設定します。
TVF
打鍵の強さ(ベロシティー)によって TVF ENV によるカットオフ周波数を変化させる感
ENV VELO
度を設定します。
カットオフ周波数の周期的に変化(グロウル)をさせる LFO を選びます。
値 説明 値 説明 値 説明
LFO SELECT
+1 LFO-1(+) +2 LFO-2(+) +3 LFO-3(+)
-1 LFO-1(-) -2 LFO-2(-) -3 LFO-3(-)
LFO DEPTH LFO によるカットオフ周波数の周期的変化の深さを設定します。
AFTER RANGE カットオフ周波数をアフタータッチでコントロールする感度を設定します。
T1、T2、T3、 右の図の T1 ~ T5 の時間を設定します。
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メモリーとバンク
1.
[PATCH]ボタンをクリックします。
バンク
Patch Select 画面が表示されます。
[LOAD]ボタン [SAVE]ボタン
Memory 64
バンクが読み込まれます。 バンクをファイルに書き出します。
バンクを切り替える
選んだメモリーは、ハイラ
1. バンク欄をクリックします。
イトされます。 バンク・リストが表示されます。
2. 呼び出したいバンクをクリックします。
バンク欄右側にある[H]
[I]ボタンを押すと、1 つ前、1 つ後ろのバンクに切り替えるこ
とができます。
バンクを書き出す
バンクをファイルに書き出します。
1.
[SAVE]ボタンをクリックします。
ファイル名入力画面が表示されます。
[WRITE]ボタン [RENAME]ボタン [READ]ボタン
エディットした音色を、メモリーとし 選んだメモリーの名前を変更し バンクに登録してあるメモリーを読 2. ファイル名を入力し、保存します。
てバンクに保存します。 ます。 み込みます。
ファイルが書き出されます。
バンクを読み込む
1.
[LOAD]ボタンをクリックします。
ファイル選択画面が表示されます。
2. ファイルを選択し、読み込みます。
バンクが読み込まれます。
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メモリーとバンク
バンクを作成/削除する メモリー
D-50 Software Synthesizer では、64 個のメモリーを 1 バンクとして管理します。
バンクの作成
[NEW]ボタンをクリックすると、空の状態の新規バンクが作成されます。 メモリーを読み込む
バンクの削除 バンクに登録してあるメモリーを読み込みます。メモリーを読み込むと、エディット・エリア
に設定が表示され、エディットできるようになります。
選んだバンクを削除します。
1. 読み込むメモリーの番号をクリックします。
1.
「バンクを切り替える」 (P.8)の手順で、バンクを選びます。
2.
[READ]ボタンをクリックします。または[Return(Enter)
]キーを押します。
2.
[DELETE]ボタンをクリックします。 メモリーが読み込まれます。
確認画面が表示されます。 ※ メモリー番号をダブルクリックして、メモリーを読み込むこともできます。
3.
[OK]をクリックして、削除します。
メモリーを保存する
バンク名を変更する エディットした音色を、メモリーとしてバンクに保存します。
1. 保存するメモリーの番号をクリックします。
1.
「バンクを切り替える」 (P.8)の手順で、バンクを選びます。
2.
[WRITE]ボタンをクリックします。
2. バンク欄左側にある J をクリックします。 メモリーがバンクに保存されます。
3. 名前を変更し、[Return(Enter)]キーを押します。
メモリー名を変更する
1. 名前を変更するメモリーの番号をクリックします。
2.
[RENAME]ボタンをクリックします。
3. 名前を変更します(最大 16 文字)。
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メモリーとバンク
キーボード・ショートカット
設定方法
Patch Select 画面で使用できる、キーボード・ショートカットです。
キー 機能
Command(Ctrl)+ B バンクの切り替え
Command(Ctrl)+ I バンクの読み込み
Command(Ctrl)+ E バンクの書き出し
Command(Ctrl)+ N 新規メモリー作成
Command(Ctrl)+ O メモリーの読み込み
Command(Ctrl)+ S メモリーの保存
Up/Down/Left/Right メモリーを選びます。
Space メモリー名変更
Command(Ctrl)+ C メモリーのコピー 1. 音色パラメーター操作子(スライダー)を右クリックします。
Command(Ctrl)+ V
Delete *1
メモリーの貼り付け
メモリーの削除
2.
「Learn MIDI CC」を選びます。
delete *2
fn + delete *2
3. 外部 MIDI デバイスを操作してコントロール・チェンジ・メッセージを plug-in に
Return(Enter) メモリーの読み込み
送ります。
Command(Ctrl)+ Z Undo(取り消し)
Command(Ctrl)+ Shift + Z
Esc
Redo(やり直し)
ウィンドウを閉じる
解除方法
*1 Windows / *2 Mac
1. 音色パラメーター操作子(スライダー)を右クリックします。
2.
「Forget MIDI CC」を選びます。
ご注意 !
ひとつの操作子に重複の MIDI コントロール・チェンジを設定することはできません。最
新の設定のみが有効になります。
10
設定
オプション
1.
[OPTION]ボタンをクリックします。
2. 項目を選びます。
選ばれている項目には、 が表示されます。
項目 説明
Zoom メイン・ウィンドウのサイズを変更します。
Flip Scroll Direction マウスのスクロール・ホイールで値を変更するときの、回転方向を反転します。
(Mac のみ)
Roland Cloud... Roland Cloud サイトを表示します。
Authentication... D-50 Software Synthesizer のユーザ認証をします。
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