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たけとりものがたり

むかし むかし、あるところに おじいさんと おばあさんが すんでいました。 お


じいさんは やまから たけを とってきて、いろいろな ものを つくって、 うって
いました。あるひ、おじいさんは ふしぎな ひかりを だしている たけ を み
つけて、きりました。なかには ちいさくて、かわいい おんなのこが い ました。
こどもが いない おじいさんと おばあさんが とても よろこんで、 おんなのこに
「かぐやひめ」という なまえを つけて、たいせつに そだてまし た。

かぐやひめは どんどん おおきく なって、とても きれいに なりました。うつ


くしい かぐやひめの ことを きいて、おとこたちが けっこんを もうしこみ
に きました。でも、かぐやひめは けっこんしたくないと いいました。5にん
おとこが あきらめなかったので、「わたしが おねがいしたものを さがしてき
た ひとと けっこんします」と いいました。しかし 3ねんすぎても、だれも た
のんだ ものを もって くることが できませんでした。

あれから かぐやひめは まいばん つきを みて、なくように なりました。

「かぐやひめ、どうしたの?」

「わたしは この せかいの ものでは ありません。つきの せかいから きた ので


す。つぎの まんげつの よるに つきへ かえらなければなりません。それ で、と
ても かなしいのです。」

おじいさんと おばあさんが かぐやひめと すんでいたいけど、なにも できま せ


んでした。まんげつの よる、つきから くるまが むかえに きました。かぐ
やひめが あの つきの くるまに のった あとで、そらを とんで いきまし
た。

ところで、つきへ かえるまえに、おじいさんたちに 「ふしのくすり」を あげ


ました。でも その くすりを のみたい ひとは いませんでした。みんな か ぐや
ひめが いないせかいで いきていても、いみが ないと おもいました。そ
して たかい やまの うえで くすりを やかせました。それから、そのやまは
「ふしのやま」から 「ふじのやま」、そして、「ふじさん」という なまえに
なったのです。

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