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きょうの講義であなたが受け取った ポイントをまとめ,その関係性をポ ンチ絵としてみてください。 (手書き⇒ PDF(or 写真・pdf)⇒ 課題フォルダー) ファイル名: 学籍番号+名前 PDF
きょうの講義であなたが受け取った ポイントをまとめ,その関係性をポ ンチ絵としてみてください。 (手書き⇒ PDF(or 写真・pdf)⇒ 課題フォルダー) ファイル名: 学籍番号+名前 PDF
課題:
きょうの講義であなたが受け取ったポイント
をまとめ,その関係性をポンチ絵としてみて
ください。
メンテナンス工学
2020.12.10
高海
ポンチ絵
課題について:
内容: これまでのリキャップ
きょうの講義であなたが受け取った ・ 橋梁の現状と将来
ポイントをまとめ,その関係性をポ
ンチ絵としてみてください。 ・ 橋梁・床版の損傷
・ 損傷原因
(手書き⇒PDF(or 写真・pdf)⇒
課題フォルダー) ・ ⾧寿命化の取組と床版補強技術例
ファイル名: 学籍番号+名前.pdf
・ 課題
2020/12/10
建設後50年以上の橋梁の推移
:建設後50年未満の橋梁 建設後50年以上の橋梁
(一般道路14万橋)
我が国の橋梁建設数の推移
出典:構造物メンテナンス研究センター
73%
山口県における高齢化橋梁
USAとの比較考察
出典:構造物メンテナンスセンター
出典:山口県 橋梁⾧寿命化計画(平成30年10月版)
2020/12/10
建設投資額50兆円強のうち,28%が維持修繕工事(メンテナンス)
日本における建設投資の推移 出典:建設ハンドブック2018
日本における維持修繕工事の推移 出典:建設ハンドブック2018
3%
耐荷力不足 機能上の問題 コンクリートの亀裂・剥離 同右(塩害) 床版の損傷 その他
改良工事など 耐震対策
鋼橋 RC橋
その他
(機能上の問題は,幅員狭小,交通混雑など) 上部工損傷に起因する架け替え理由(その1)
2020/12/10
床版の損傷
PC橋 23橋 コンク
リート
下部工
変位
14%
床版とは
33%
の亀
裂・剥 洗堀
41%
離
50%
同右(塩害)
亀裂
17%
45%
コンクリートの亀裂・剥離 同右(塩害) 床版の損傷
変位 亀裂 洗堀
上部工・下部工損傷に起因する架け替え理由(その2)
床版の種類
コンクリート系床版 鋼床版
場所打ち プレキャスト
鋼・コンクリート合成床版
プレキャストPC床版
出典:Google image
2020/12/10
鋼床版
疲労
橋の代表的な損傷 塩害
アルカリシリカ反応
(コンクリートは無く,鋼床版の上にグースアスファルト舗装)
なんで,こんなことが起こるようになったか
鉄筋コンクリート床版の疲労損傷 設計:
これまでの調査研究によるメカニズムの解明
道路橋示方書(1964.4) 昭和39年 支間2~4mで,
(1)乾燥収縮による一方向ひび割れの発生
(2)自動車による繰り返し荷重による格子状
のひび割れの発生 39年床版
(3)下面から生じたひび割れの上面への進展
(4)格子状ひび割れの一部抜け落ち 床版厚さ:
極めて薄
い!
2020/12/10
その後の設計見直し
(1973)
⾧寿命化・老朽化対策
行政の取り組み:
国政レベル 地方行政レベル 方針
インフラ⾧寿命化計画 (国土交通省,2014)
基本計画, 行動計画
技術的取り組み:
対策技術の開発
各種技術開発 特許
技術者の養成(公的,民間)
技術士(国)
コンクリート診断士(日本コンクリート工学会)
コンクリート構造診断士(PC建協)
土木鋼構造診断士(日本鋼構造協会)
構造物診断士(日本構造物診断技術協会)
土木学会認定技術者(土木学会)
2020/12/10
損傷を受けたコンクリート床版の補強・補修 各種シート接着によるRC床版補強例
ひび割れ注入工
補修工 断面修復工
法
防水工 上面増厚
床版の補修・ 工法
補強工法 上面からの 床版厚さを増加
補強 する 鋼板接着工法
補強工
法
Carbon fiber sheet Aramid fiber sheet
シート接着 (Ref:Carbon fiber Institute HP) (Ref: Fivex Co. Ltd. HP)
工法
鉄筋量を不足
を補う
下面からの 下面増厚工
補強 法
床版支間を短く
する
縦桁増設工法
その他
VINYLON fiber sheet Glass fiber sheet
(Ref: Maeda kousen HP.) (Ref: Maeda kousen HP.)
Fiber sheet
27 28
2020/12/10
荷重( kN)
Load (kN)
120 N
供試体 100
80
60
40
20
300
800
0
80 1040 80
0 5 10 15 20 25
1200
中央変位(㎜)
Deflection at Center (mm)
29 30
31 32
2020/12/10
従来工法
• 従来工法とは,RC床版の下面を下地処理したのち、
格子鉄筋をアンカーで固定し,ポリマーセメントモルタ
下面増厚工法による ルで被覆する工法
RC床版の補強例 床版下面
床版側面
床版下面
床版側面
鉄筋とFRPグリッドの性能
種別 引張強度(N/mm²) 引張弾性率(N/mm²)
鉄筋(SD345) 490 200,000
FRPグリッド(中弾性カーボン) 1,200 165,000
4 5
2020/12/10
床版下面
供試体に移動荷重によって初期損傷を
与えた後,供試体下面を従来工法および
AT-S工法で補強し,移動載荷を再開する
床版側面
初期損傷・・・10tfで1万回走行,
12tfで27万回走行計28万回走行時
の損傷
供試体中央にて橋軸直角方向で二つに
区切り,半分には従来工法を,もう半分に
はAT-S工法を施した
6 10
輪荷重走行試験機概要 たわみ測定位置
• 輪荷重走行試験機とは,自動車
荷重の移動を模した装置のこと
を指す.
• 任意の荷重を作用させながら供
試体上を輪荷重が往復移動する.
• 本研究に用いた輪荷重走行試験
0
西側 東側
機は、牽引式のダブルソリッド
タイヤである.
輪荷重試験機の性能
項目 仕様
最大走行距離 3600mm
駆動
最大速度 4km/h
性能
最大荷重 15ton
AT-S工法 従来工法
載荷
昇降ストローク 500mm 11 13
たわみ測定結果(鉄筋埋設型AT‐S工法) たわみ測定結果(FRPグリッド埋設型AT‐S工法)
9 従来工法 変位
9 変位
8 除荷時 載荷時
8 除荷時 載荷時 従来工法 除荷3.89mm 載荷7.14mm 7 従来工法 除荷3.58mm 載荷6.88mm
7
たわみ(mm)
従来工法
6
AT-S工法 除荷3.59mm 載荷6.55mm
たわみ(mm)
6
5
5 AT-S工法 除荷4.86mm 載荷7.75mm
4
4 3
3 2
補強後 補強後
2 1
1 0
0 従来工法 除荷1.31mm 載荷2.91mm
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 従来工法 除荷1.09mm 載荷2.74mm
走行回数(万回)
載荷回数(万回) AT-S工法 除荷2.68mm 載荷4.37mm
AT-S工法 除荷1.08mm 載荷2.57mm
AT-S工法 AT-S工法
9
8
初期損傷値が異なるので補強前のたわみ値と 9
7
除荷時 載荷時
補強後のたわみ値とで比率計算をした 8 除荷時 載荷時 従来工法では,除荷時に70% 載荷時に60%
7
たわみ(mm)
6
たわみ(mm)
6
5
補修前たわみ値 5 AT-S工法では,除荷時に70% 載荷時に61%
4 100 − × 100 =たわみ抑制率
補修後たわみ値 4
3
3
2 2 要因
1 従来工法では,除荷時に66% 載荷時に60%
0 AT-S工法では,除荷時に45% 載荷時に46%
1 従来工法の方が補強鉄筋と引張鉄筋の
0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 間隔が大きく中立軸が下がった
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
載荷回数(万回) たわみを抑制している 走行回数(万回)
FRPグリッドの剛性が大きい
14 15
2020/12/10
鉄筋ひずみ測定位置 鉄筋ひずみ測定結果(供試体1)
1000 補修前の段階では従来工法とAT-S工法
900 除荷時 載荷時
800 のひずみ数値に大きな差異はなかった
ひずみ(×10-6 )
700 従来工法
600
500 補強後
400
300
200
100
0
補強後はAT-S工法の方がひずみが
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 抑制された
載荷回数(万回)
AT-S工法
1000
900 除荷時 載荷時
800 要因
ひずみ(×10-6 )
700 補強した格子鉄筋と引張鉄筋の間隔幅
600
500
400
300
200
100
0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
載荷回数(万回)
16 17
鉄筋ひずみ測定結果(供試体2)
1000
900 除荷時 載荷時
補強前除荷時のAT-S工法側のひずみ
が若干小さい
ひずみ( ×10-6 )
800
700 従来工法
600
補強後
写真撮影位置
500
400
300
200
100
0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
AT-S工法側には走行回数によるひ
ずみ数値の変化が見られなかった
走行回数(万回) 1 4 7 1
AT-S工法
鉄筋埋設型よりひずみが大きい 0
西側 2 5 8 東側
各工法の載荷時の鉄筋ひずみの数
1
1
1000
900 除荷時 載荷時 値に差異が見られなかった 3 6 9 1
2
800
ひずみ(×10-6 )
700
600
500
400 要因
300
200 鉄筋とFRPグリッドの性能の差 AT-S工法 従来工法
100
0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
走行回数(万回)
18 19
2020/12/10
床版下面 補強前
床版下面 補強後(鉄筋埋設型AT‐S工法)
8 8
2 2
5 1
1
1
1
変状図 鉄筋埋設型AT‐S工法
床版メンテナンスのこれからの課題
(床版厚が厚くなった後)
東側 1)床版上面の水平ひび割れ
西側
2)融雪剤による塩害 (上側鉄筋の錆)
3)複合劣化 (自動車荷重疲労と塩害,凍害,
AT-S工法 従来工法
アルカリシリカ反応との重なり
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2020/12/10
融雪剤・水浸透の影響
床版コンクリートの水平ひび割れ
複合劣化損傷の例
輪荷重とアルカリシリカ反応