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あ 合う

両方がぴったりとあわさる。向かいあう。「気が合う」「勘定が合う」「似合
う」「間に合う」「話し合う」「馬が合う」「目が合う」「割に合わない仕事」
う 会う
人と人が顔をあわせる。あるところに集まる。「出会う」「駅で友達に会う」
「対面に立ち会う」「会うは別れの始め」
▲逢う お互いに行きあう。「公園で彼女と逢う」「二人の出逢い」
ばったり出あう。そういう目にあう。「交通事故に遭う」「夕立に遭う」「盗
遭う 難に遭う」「反対に遭う」「ひどい目に遭う」
△遇う 思いがけなく出あう。「幸運に遇う」

▲邂 めぐりあう。思いがけず出あう。「邂逅(カイコウ)」

▲遘う お互いに行きあう。「逢う」に近い。

あ △紅
うすあか。桃色がかったあか色。「紅い頰(ほお)」「深紅(シンク)の優勝
旗」
か 赤
中くらいのあか色。あか色の通称。「赤電話」「赤毛の犬」「赤ら顔」「赤ト
ンボ」
濃いあか色。また、黄色がかったあか色。「朱く塗った門の柱」「朱い印
△朱 肉」
▲緋 絹のあか色。鮮やかなあか色。「燃えるように緋いドレス」

▲絳 濃いあか色。「緋」に近い。

△丹 丹砂の色。白色を帯びた朱色。

▲赭 赤土色。ベンガラ色。
▲赬 二度染めのあか色。
あ 明らか
光りかがやいてあかるい。はっきりしているさま。「明らかな満月」「原因を
明らかにする」「火を見るよりも明らか」「明らかに間違っている」「明らか
き な証拠」
△昭らか 日の光が照らしてあかるい。「明らか」とほぼ同じ。

か △哲らか 言動がはっきりして適切なさま。

△彰らか はっきりと目立ったさま。「表彰(ヒョウショウ)」
はっきりあらわれるさま。「顕現(ケンゲン)」「顕在(ケンザイ)」「顕示(ケン
△顕らか ジ)」
△晶らか 澄みきってかがやくさま。「結晶(ケッショウ)」

▲晢らか あかるくさわやか。けじめがはっきりしたさま。

△瞭らか はっきりとよく見えるさま。「明瞭(メイリョウ)」

あ 上げる
下から上へ移動させる。「あげる」の表記として広く用いる。「物の上げ下
ろし」「浮き上がる」「効果が上がる」「雨上がり」「仕事を上げる」「スピー
げ ドを上げる」
高く持ちあげる。事をおこす。「手を挙げる」「結婚式を挙げる」「全力を挙
る・ 挙げる げて戦う」「犯人を挙げる」

あ 揚げる 高くかかげる。浮かべる。「国旗を揚げる」「天ぷらを揚げる」「たこ揚げ」

が ▲扛げる 重い物をかついで持ちあげる。

る ▲蹻げる 爪先(つまさき)で立って背を高くする。

△騰がる 高くあがる。物価があがる。「野菜の値が騰がる」

▲昂がる 日があがる。気がたかぶる。「意気が昂がる」「激昂(ゲキコウ)」
あ 暖かい 気温がほどよく高い。「寒」の対。「暖かい日和」「暖かい地方」「暖かい部
屋」
た 物の温度がほどよく高い。思いやりがある。「冷」の対。「温かい風呂(フ
た 温かい ロ)」「温かいスープ」「温かい情け」「温かいもてなし」「ふところが温か
か い」
い・ ▲燠かい 熱があってあたたかい。
あ 暖める
気温をほどよく上げる。「室内を暖める」「ビニールハウスが日光で暖めら
た れる」
物の温度をほどよく上げる。冷たさをやわらげる。「おでんを温める」「足を
た 温める 温める」「旧交を温める」「企画を温める」

る ▲煖める 「暖める」にほぼ同じ。

▲煦める 火であたためる。

あ 両方がぶつかりあう。あてはまる。ほか、広く用いる。「投げた球が壁に当
当たる たる」「焚(た)き火に当たる」「くじに当たる」「罰(バチ)が当たる」「一人当
た たりの量」
的に命中する。体の害になる。「的に中たる」「天気予報が中たる」「フグ
る・ △中たる に中たる」「食中たり」「暑さに中たる」
あ △抵たる 価値がそれに相当する。「家書万金に抵たる」「抵当」
あてはめる。充当する。「補助要員に充てる」「賞与も生活費に充てる」
て 充てる 「店舗の二階を住居に充てる」
る 宛てる 届け先を指定する。「市長に宛てて手紙を出す」

あ 暑い 気温が高い。「寒」の対。「盆地の夏は暑い」「室内が暑い」「暑苦しい」

つ 物や体などの温度が高い。心が高ぶっている。「冷」の対。「熱い味噌(ミ
熱い ソ)汁」「熱い湯に入る」「二人は熱い仲」「熱い思いがとどく」「熱い声援
い を送る」
物にあつみがある。人情が深い。「薄」の対。「厚い壁」「厚化粧」「手厚い
厚い もてなし」
△篤い 真心があって人情が深い。病気が重い。「信仰に篤い」「篤い病に伏す」

▲渥い 手厚いさま。

▲惇い 人柄が穏やかである。

▲淳い 人情が深い。まじめである。

あ 後
うしろ。ある時点よりのち。「前」の対。「後から行く」「後退(あとじさ)りす
る」「後の祭り」「後片付け」「後を引く」「後釜(あとがま)」「後を頼む」
と 跡
残されたしるし。あとかた。「子どもの足跡」「跡をくらます」「跡取り息子」
「苦心の跡」
痕 傷のあと。物のあとかた。「手術の痕」「車についた弾の痕」

▲址 建物の土台。建物のあったあと。「城址(ジョウシ)」

▲迹 「跡」にほぼ同じ。

▲蹟 「跡」に同じ。

▲墟 もと建物などがあった、荒れはてたあと。「廃墟(ハイキョ)」

あ 油
常温で液状のあぶら。「油で揚げる」「油絵」「油を売る」「火に油をそそ
ぐ」「油照り」
ぶ 脂
動物の肉の中に固まっているあぶら。こってりしたあぶら。「脂が乗る」「脂
ぎった顔」「ブタ肉の脂身」
ら △肪 肉のあぶら。体内のあぶらの固まったもの。「脂肪(シボウ)」
あぶらののった白い肉。獣のあぶら。半練り状にしたもの。「膏薬(コウヤ
▲膏 ク)」
あ 怪しい
たいへん不思議なさま。疑わしいさま。「怪しい男が来る」「怪しい人影」
「あの二人は怪しい」「雲行きが怪しい」「足下が怪しい」
や 妖しい 人をまどわすようなさま。「妖しい美しさをもつ女性」「妖しい姿」

△異しい ふつうとはちがうさま。「異様(イヨウ)」「挙動の異しい男」

あ 過つ
うっかりして失敗する。「過って皿を割ってしまった」「過ちを正す」「男女
の過ち」
や 誤る やりそこなう。まちがえる。「計算を誤る」「見通しを誤る」「身を誤る」
ま 謝る まちがいなどをわびる。「期限に遅れ、手をついて謝る」
つ・ ▲謬る いいまちがう。すじ道がちがう。「謬った説」「誤謬(ゴビュウ)」
あ ▲訛る 本来の意味が変わっていて、まちがえる。

ま ▲愆る 本筋からはみでる。

あ 改める
今までのものを変えて新しくする。良いものに変える。ほか、広く用いる。
「規則を改める」「心を改める」「日を改めて訪ねる」
ら △革める 思いきって新しく変える。「革新(カクシン)」「政治を革める」
た △更める 新しいものと入れ替える。「更新(コウシン)」

▲悛める 自分のまちがった心をあらためる。「改悛(カイシュン)」「過失を悛める」

あ 現れる
それまで見えなかったものが姿を見せる。「暗がりから人が現れる」「回
復の徴候が現れる」「才能が現れる」「救世主が現れる」
ら 表れる
心のなかにあるものが外に示される。「顔色に表れる」「言葉に表れる」
「効果が表れる」
わ △露れる
隠れていたものがむきだしになる。「大昔の地層が露れる」「悪事が露れ
る」
れ △顕れる 世の中の人に知られるようになる。「名が顕れる」「真価が顕れる」

△彰れる 広く世にあらわれる。「顕彰(ケンショウ)」

い 言う
思うことを言葉に表す。語る。「反対意見を言う」「言うに言われぬ事情」
「言って聞かせる」「言わぬが花」
う ▲云う
呼ぶ。同類・同格を表す。「小夜と云う娘」「山と云う山が真っ赤に色づく」
「颪(おろし)と云う北風」「三月を弥生(やよい)とも云う」
人に話しかける。批評していう。名づける。「明日有りと謂う勿(なか)れ」
▲謂う 「謂わば人災だ」
口に出してものをいう。人の言葉などの引用に用いる。「古事記で曰うと
▲曰う ころの」
△道う 語る。ものをいう。「言う」に近い。「報道」

い 生きる
命を保つ。生活する。「一人で生きる」「筆一本で生きる」「生き甲斐(が
い)」
き △活きる
本来の力を発揮する。効力がある。「生きる」とも書く。「才能が活きる仕
事」「その一語で文章が活きる」「活きた教訓」

△熱る 熱くなる。勢い込む。「侮(あなど)られて熱り立つ」「草熱(くさいき)れ」
・ 草花や木の枝を花器にさす。「生ける」とも書く。「秋の山草を活ける」「活
△活ける け花」
い 長もちさせるために土や灰の中に埋める。「ネギを埋ける」「炭火を灰に
△埋ける
け 埋ける」

い 痛む
体や心に苦しみを感じる。「奥歯が痛む」「良心が痛む」「宴会続きで懐が
痛む」
た 傷む
傷がつく。物が腐る。「電灯のコードが傷む」「年月を経て家が傷む」「庭
木が風で傷む」
む 悼む 人の死を嘆き悲しむ。「友の死を悼む」

△惨む むごたらしさに心をいためる。

▲悽む 心が切られるようにいたむ。

△戚む 心配して心がいたむ。

い 至る
目指すところや、ある段階まで達する。「大事に至る」「深夜に至る会議」
「至れり尽くせりのもてなし」「至らない者ですが」
た △到る
ある場所に行き着く。到着する。「源流に到る渓谷」「北極からヨーロッパ
へ到る航路」「右の道は港に到る」
る △格る 物事の本質に突き当たる。

△造る あるところまでとどく。行き着く。くっつく。「造詣(ゾウケイ)」

△詣る 高いところまで行き着く。「造詣(ゾウケイ)」

い 偽る
事実とはちがうことをいう。噓(うそ)をいう。ほか、広く用いる。「経歴を偽
る」「本心を偽る」
つ △詐る 噓(うそ)をついてだます。「詐欺(サギ)」「申告を詐る」「子どもを詐る」
わ ▲詭る 悪だくみで人をだます。こじつける。「詭弁(キベン)」
る △矯る 事実を曲げる。

い 戒める
前もって注意する。過ちをしないように気をつけさせる。「無断欠勤を戒め
る」「浪費を戒める」「はやる心を戒める」「戒めを守る」
ま ▲誡める 言葉で注意をうながす。「戒める」とほぼ同じ。
し △警める
はっとさせて注意をうながす。取り締まる。「警告」「警戒」「警察」「世を警
める」

▲箴める ちくりと人の心を刺していましめる。

い 卑しい
品性が劣る。卑屈である。貧しい。ほか、広く用いる。「根性が卑しい」「卑
しい目つき」「金に卑しい男」「卑しん坊」「人品卑しからぬ紳士」
や ▲賤しい 身分や地位が低い。「賤しい身分」「職業に貴い、賤しいはない」
し ▲陋しい 場所や心が狭い。みすぼらしい。「陋屋(ロウオク)」「陋しい僧侶(ソウリョ)」
い ▲鄙しい 田舎じみている。洗練されていない。「鄙しい言葉遣い」

い 入る
中へ進む。はいる。慣用表現や接尾語的に多く用いる。「気に入る」「堂に
入る」「悦に入る」「入り用」「恐れ入る」「泣き寝入り」「消え入りそうな
る 声」
ずっとその場所に存在する。「父が家に居る」「森には小鳥が居る」「居て
居る も立ってもいられない」
矢を弓で放つ。的に当てる。「矢を射る」「的を射た批評」「彼女の心を射
射る る」
金属を溶かして型に流しこみ、器物をつくる。「鍋(なべ)を鋳る」「鋳物(い
鋳る もの)」「鋳型(いがた)」
△冶る 金属を溶かす。「冶金(ヤキン)」

要る 必要である。「独立するには金が要る」「この仕事には若いセンスが要る」
「愛があれば何も要らない」「要らぬお世話だ」
鍋(なべ)などで熱してほぐす。油でいためる。「胡麻(ゴマ)を炒る」「炒り
▲炒る 豆」
鍋(なべ)などで水分がなくなるまで煮詰める。心を悩ます。「豆腐を煎る」
煎る 「茶を煎る」「煎り卵」「息子の進学で肝を煎る」
水を入れないで強火でいりつける。「煎る」に近い意。「焙烙(ホウロク)で
▲熬る 熬る」
う 飢える
食物が乏しくて腹がへる。ほか、広く用いる。「食糧難で飢える」「飢え死
にする」「愛情に飢えた少女」「活字に飢える」
え △餓える
食物が不足して体がやせ細る。「飢える」のひどい状態をいう。「餓死(ガ
シ)」「飢えども餓えず」

▲饉える 作物が凶作でうえる。「飢饉(キキン)」

▲餒える 食物が足りなくて体が疲れる。

▲饑える 穀物が不作でうえる。

う 伺う
ひそかにようすを見る。多くは、「聞く」「尋ねる」「訪れる」の謙譲語に用い
る。「先輩の武勇伝を伺う」「道順を伺う」「先生の部屋に伺う」
か そっとようすを見る。ひそかに待ちうける。ほか、広く用いる。「窓から室内
▲窺 を窺う」「妻の顔色を窺う」「家庭の温かみが窺える文面」「好機を窺う」
が 「真意は窺い知れない」

う ▲覗う のぞいてようすを見る。

△候う そっとようすを見る。ご機嫌をうかがう。「斥候(セッコウ)」

△偵う ようすをさぐる。「偵察(テイサツ)」「探偵(タンテイ)」

▲覘う じっとようすを見る。

う 受ける
他から与えられてうけとめる。さずかる。ほか、広く用いる。「ボールを受け
る」「荷物を受け取る」「検定を受ける」「受付」
け 請ける
引きうける。保証する。「仕事を請ける」「工事を請け負う」「下請け業者」
「身請け」「請け書」
る △享ける
天からさずかる。良いものを与えられる。「この世に生を享ける」「恩恵を
享ける」
引きうける。引き継ぐ。「継承(ケイショウ)」「申し出を承ける」「家業を承け
△承ける 継ぐ」「前任者の後を承ける」
▲稟ける 上の人から与えられる。さずかる。

う 歌
歌詞をもつ音楽の総称。和歌。短歌。「歌を聴く」「思い出の歌」「歌を詠
(よ)む」「歌合わせ」「歌は世につれ世は歌につれ」
た 唄 民謡や俗曲など邦楽の通称。「長唄」「小唄」「地唄」「舟唄」
・ 歌う
節と拍子をつけて声を出す。ほか、広く用いる。「唱歌を歌う」「歌い手」
「感動を詩に歌う」「小鳥が歌う鎮守の森」
う 謡う 能楽の歌詞に節をつけてうたう。「謡曲を謡う」「謡(うたい)を謡う」
た 強調して述べる。ほめたたえる。「謳歌(オウカ)」「選挙公約に謳う」「憲法
▲謳う の前文に謳う」「故人の徳を謳う」「謳い文句」

△唱う 節をつけてはっきりとうたう。先導してうたう。「三唱」「唱和」

△詠う 声を長くのばして詩歌をうたう。「吟詠(ギンエイ)」

△吟う 詩歌を口ずさむ。「吟行(ギンコウ)」「吟詠」

う ぶつける。たたく。実行する。ほか、広く用いる。「頭を打つ」「釘(くぎ)を打
打つ つ」「電報を打つ」「蕎麦(そば)を打つ」「ストを打つ」「興行を打つ」「心を
つ 打つ」
△拍つ 手をたたく。「拍手(ハクシュ)」「柏手(かしわで)を拍つ」
手のひらでたたく。繰り返しうつ。「脈を搏つ」「羽を搏つ」
▲搏つ
▲拊つ 軽く手のひらでたたく。

△殴つ 杖(つえ)などで人をうつ。なぐる。「殴打(オウダ)」
弾(たま)などを発射させる。攻める。「猟銃を撃つ」「撃ち殺す」「迎え撃
撃つ つ」
弓で矢を放つ。弾をうち放つ。「撃つ」と同じように用いる。「射撃(シャゲ
△射つ キ)」「矢を射つ」
相手を攻め滅ぼす。殺す。「宿敵を討つ」「義士の討ち入り」「仇(あだ)を
討つ 討つ」「討ち死にする」「不意を討たれる」「夜討ち朝駆け」「闇討(やみう)
ちに遭う」
△征つ 武力でこらしめる。「征伐(セイバツ)」

△伐つ 罪人をうち殺す。敵を攻める。「討伐(トウバツ)」

▲擣つ 木槌(きづち)で布をうつ。「砧(きぬた)を擣つ」

う 写す
もとの姿などを他の表面にそのまま、または似せて表す。「泣き顔を写真
に写す」「級友のノートを写す」「書類を写す」「引き写す」
つ 映す
ものの姿や影を鏡や水面などに投影する。映像を画面に表す。「晴れ着
姿を鏡に映す」「録画を映す」「スライドを壁に映す」
す △謄す
原本どおりに書きうつす。「謄写版(トウシャバン)」「謄本(トウホン)」「原簿
を謄す」
・ 写真に姿などが現れる。透き通って見える。「写真にじゃまな人が写る」
写る 「よく写るカメラ」「裏の文字が写る」
う ものの姿や影が鏡や水面などに現れる。色などの配合がよい。「障子に
つ 映る 人影が映る」「この服によく映るネクタイ」「富士には月見草がよく映る」
「少年の目に映ったアフリカ」
る 移る
動いて別の場所へ行く。時間が経過する。ほか、広く用いる。「海辺の町に
移る」「移り気な男」「世の移り変わり」
△遷る もとの場所や地位をはなれて他へうつる。「遷都(セント)」「左遷(サセン)」

▲徙る 場所を変える。

感染る 病気や色などが他のものに伝わる。「風邪が感染る」

う △旨い
食べ物の味がよい。物事に悪い点がない。都合がよい。「メバルは煮付け
が旨い」「旨い具合に留守だ」「旨い話に乗るな」「旨味のない仕事を請
ま ける」
△甘い 口に含んでおいしい。「甘い料理」「野菜の甘煮(うまに)」

「甘(うま)い」と同じ。「甘(あま)い」と紛らわしいため、この表記が用いら
美味い れる。「不味(まず)い」の対。
じょうずである。技術がたくみである。「絵が巧い」「女性を口説くのが巧
△巧い い」「巧く切り抜ける」
上手い 「巧い」に同じ。「下手(まず)い」の対。

う 生む
新しく世につくり出す。子を出産する。「日本が生んだ世界的音楽家」「世
界新記録を生む」「悪い結果を生む」「生みの親」「生まれ変わる」
む 産む
母体から子や卵を外へ出す。土地や施設などが物をつくり出す。「浅瀬に
卵を産む」「産みの苦しみ」「盆地が産んだ甘い果実」
▲娩む 子をうみおとす。「分娩(ブンベン)」
あきる。いやになる。「喜寿を迎えて、語源研究に倦むことを知らない」「倦
▲倦む まずたゆまず努める」
△熟む 果実などがじゅくす。うれる。「渋柿(しぶがき)が真っ赤に熟む」

▲膿む 傷やでき物などがうみをもつ。「傷が膿んで疼(うず)く」

△績む 麻などの繊維を細く裂いて、長くより合わせる。

う △怨む かたきとしてうらめしく思う。うらみがもっとも強い。「恩」の対。「子どもの
とき受けた仕打ちを怨む」「怨み骨髄に徹す」「恩も怨みも無い」
ら ▲慍む 胸に怒りをもってうらめしく思う。

む 恨む
根深くいつまでも残念に思う。「怨む」の書きかえともするなど、広く用い
る。「上司を恨む」「人の恨みを買う」「恨みつらみ」「恨みを晴らす」
思いどおりにならなくて残念に思う。「恨む」よりうらみが弱い。「遺憾(イカ
△憾む ン)」「無知を憾む」「デザイン面に憾みが残る」「憾むらくは一言多いこと
だ」
う 愁える
思い悩む。もの寂しく思う。「不運を愁える」「身の上を愁える」「母の死を
愁える」「愁いに沈む」
れ 憂える
悪いことが起こりはしないかと心配する。ほか、広く用いる。「国際的な孤
立を憂える」「事件の再発を憂える」「後顧の憂いを残す」
え △患える 災難などに遭って思い悩む。「内憂外患(ナイユウガイカン)」
る ▲恤える いろいろと気にかける。

△戚える くよくよと思いわずらう。

▲憫える こまごまと心配して心を痛める。

▲悒える 気が沈んで晴れない。

え 選ぶ
多くの中から目的に合ったものを取り出す。ほか、広く用いる。「学級委員
を選ぶ」「自分に合う仕事を選ぶ」「手段を選ばない」
ら ▲撰ぶ
詩歌などを集め、編集して書物にまとめる。「勅撰(チョクセン)」「『古今和
歌集』を撰ぶ」
ぶ 善し悪しをより分ける。「二者択一(ニシャタクイツ)」「手段を択ばない」
△択ぶ 「人を択ぶ」
より分けてすぐれたものを取り出す。「択ぶ」より、もっとよいものをえらび
△簡ぶ ぬく意をもつ。「簡抜(カンバツ)」
▲揀ぶ そろえておいて、よいものを取り出す。「選ぶ」にほぼ同じ。
手に入れる。…できる。ほか、広く用いる。「食料を得る」「名誉を得る」「利
得る 益を得る」「九死に一生を得る」「やむを得ず欠席する」「なし得ない」
獲る 鳥や獣などをとらえる。「狩りでウサギを獲る」「獲物(えもの)」
多くの中からより分ける。「よる」とも読む。「選り分ける」「精鋭を選り抜
△選る く」「友達の選り好みが激しい」「選りすぐった逸品」
お 追う
先に行くものをおいかける。あとから進む。ほか、広く用いる。「犯人を追
う」「流行を追う」「仕事に追われる」
う △逐う
あとをおいかける。順番に進む。「駆逐(クチク)」「順を逐って進む」「字を
逐って解釈する」
背に物をのせる。身に受ける。「負うた子に教えられる」「傷を負う」「名に
負う し負う」「責任を負う」「借金を負う」
お 覆う
すっぽりと上からかぶせてつつむ。ほか、広く用いる。「頭から毛布で覆
う」「覆面(フクメン)」「日覆(ひおお)い」
お △被う 上から全体をかぶせる。「晴れ着で身を被う」「山が雪に被われる」
う △蔽う
間をさえぎり隠す。「遮蔽(シャヘイ)」「雑草に蔽われた畑」「隠蔽(インペ
イ)」「贈賄(ゾウワイ)の事実は蔽うべくもない」
ふたをするようにおおう。広く行きわたらせる。「棺を蓋う」「名声天下を蓋
△蓋う う」
▲掩う 手で隠す。「事故の惨状は目を掩うばかりだ」「耳を掩うほどの騒音」

お 丘
まわりより土地が小高くなっている所。ほか、広く用いる。「丘に登る」「港
を望む丘」
か △阜 高く盛り上がった土の山。

△陵 中央が盛り上がった大きなおか。

岡 山の尾根が平らでかたい台地。
△陸 水におおわれていない所。「陸に上がった河童(かっぱ)」

お 犯す
法律や道徳などに反する。他の領分を踏み越える。ほか、広く用いる。「罪
を犯す」「協定を犯して操業する」「婦女を犯す」
か 侵す
しだいに入りこむ。他人の権利や権限をそこなう。「領海を侵す」「著作権
を侵す」「言論の自由が侵される」
す 冒す
困難なことをあえてする。無理に押し切って進む。「危険を冒して突き進
む」「冒瀆(ボウトク)」「尊厳を冒す」
△干す 障害を越えて突き進む。「干渉」

▲奸す 道理をおかす。婦女をおかす。

お 人の出発を見おくる。目的の所に持って行く。ほか、広く用いる。「荷物を
送る 送る」「友達を駅まで送る」「使者を送る」「見送る」「送り仮名」「憂鬱(ユ
く ウウツ)な日々を送る」
人に物や位などを与える。「花束を贈る」「結婚祝を贈る」「空海は死後に
る 贈る 弘法大師の称号を贈られた」
▲餽る 食物や金品をおくる。

▲饋る 「餽る」とほぼ同じ。

お 一定の時刻や時期よりあとになる。進み方がおそくなる。「電車が遅れる」
遅れる 「学校に遅れる」「開発の遅れた地域」「婚期が遅れる」「遅れ馳(ば)せな
く がら謝罪する」

れ 人よりあとになる。人のあとから行く。「みんなとは後れて出発する」「他社
後れる に後れを取るな」「後れ毛」「気後れする」

お 怠る
心がゆるみだらける。ほか、広く用いる。「怠惰(タイダ)」「仕事を怠る」「注
意を怠る」
こ △惰る 緊張がとれてだらける。だらしない。「惰眠(ダミン)」「惰性」
た △慢る 心がたるんで締まりがない。いいかげんにしておく。「怠慢(タイマン)」
る ▲懈る 緊張がとけてだらける。

▲懶る ものぐさで人をあてにする。

お 起こる
物事が新たに始まる。発生する。「事件が起こる」「静電気が起こる」「発
作が起こる」
こ 興る
勢いが盛んになる。物事が盛んな状態になる。「新しい産業が興る」「国
が興る」
る ▲熾る
炭火が盛んに燃えるようになる。「紙を燃やすと炭が熾る」「七輪の火が
熾る」
怒る 腹をたてる。しかる。「侮辱されて怒りだす」「父はごまかすとすぐ怒る」

お ▲奢る
分をわきまえずにぜいたくをする。人にごちそうする。「美食家で口が奢っ
ている」「上司の奢りで飲む」
ご ▲侈る むだづかいをする。ぜいたくをする。「奢る」に近い意。「奢侈(シャシ)」
る ▲驕る
自分の勢力や財力・才能などを誇り、人を見下す。「驕る平家は久しから
ず」
△傲る 偉そうにして人を見下す。増長する。「傲慢(ゴウマン)」「倣岸(ゴウガン)」

▲倨る 偉そうに構えていばる。「倨傲(キョゴウ)」

お 収める
整理して中に入れる。手に入れる。ほか、広く用いる。「肌着を簞笥(タン
ス)に収める」「全集に収める」「成果を収める」「丸く収める」
さ 納める
きちんと入れるべき所に入れる。終わりにする。「税金を納める」「注文の
品物を納める」「怒りを胸に納める」「仕事納め」
め 隠してしまっておく。「貯蔵」
△蔵める
る 修める
学問などを身につける。行いを正しくする。「学業を修める」「素行が修ま
らない」「フランス語を修める」
▲脩める 「修める」とほぼ同じ。

△攻める 深く学ぶ。研究する。「専攻」
乱れを鎮(しず)め落ち着かせる。支配する。「紛争を治める」「国を治め
治める る」「水を治める」
▲斂める 多くのものをひとところにまとめる。引き締める。「収斂(シュウレン)」

△理める すじ道を立てて整える。「整理」

お 惜しむ
残念に思う。大切にする。ほか、広く用いる。「別れを惜しむ」「名残(なご
り)惜しい」「寸暇を惜しむ」「名を惜しむ」
し △愛しむ 大切に思い手放さない。いとおしむ。「散る花を愛しむ」「行く春を愛しむ」
む ▲嗇しむ 物をみだりに出さない。浪費しない。「吝嗇(リンショク)」
ものおしみする。けちである。「金を吝しむ」「骨身を吝しむ」「出し吝しみ
▲吝しむ する」
▲慳しむ 「吝しむ」とほぼ同じ。

お 押す
ものに触れて向こうへ動かそうと力を加える。ほか、広く用いる。「車を押
す」「相手を押し出す」「責任を押しつける」「念を押す」「押すな押すなの
す 大盛況」
上からおしつけて重みをかける。おさえつける。「ローラーで圧し延ばす」
・ △圧す 「寝圧しする」

お ▲捺す 手でおさえつける。「捺印(ナツイン)」「捺染(ナッセン)」「判を捺す」
人にすすめる。おしはかる。前へおしだす。「推薦」「その作品を大賞に推
さ 推す す」「推して知るべし」「計画を推し進める」
え ▲擠す 並んでおしあう。おしのける。
勢いのあるものを無理におさえつける。「物価上昇を抑える」「感情を抑え
る 抑える る」「社員の要求を抑える」「出費を抑える」
▲按える 手で上からおさえる。「按摩(アンマ)」

お 恐れる
こわがる。悪いことが起こりはしないかと心配する。ほか、広く用いる。「失
敗を恐れる」「死を恐れる」「恐る恐る進む」
そ 畏れる
すぐれたものに対して敬いしたがう。おそれはばかる。「畏れ敬う」「神をも
畏れぬ森林破壊工事」「後生畏るべし」「畏れ多い」
れ △怖れる
おじける。びくびくする。「恐れる」とほぼ同じ。「恐怖」「子どもが高い所を
怖れる」「暗闇を怖れる」
る あやぶむ。おどおどする。「失敗を懼れる」「不正の発覚を懼れる」「勇者
▲懼れる は懼れず」
▲悸れる おそれて胸がどきどきする。

▲惶れる 心が動揺しておどおどする。

▲悚れる ぞっとして身をすくませる。

▲慴れる おそれてびくびくする。

▲懾れる 身をちぢませておじける。

△慄れる おそろしくてふるえる。「戦慄(センリツ)」

お 落ちる
上から下へ移動する。程度が下がる。ほか、広く用いる。「木の実が落ち
る」「色が落ちる」「成績が落ちる」「落ち目になる」「穴に落ちる」「日が落
ち ちる」
△墜ちる 重いものが下におちる。「墜落(ツイラク)」「飛行機が墜ちる」「巨星墜つ」

▲隕ちる 高い所から下へおちる。「隕石(インセキ)」
△零ちる しずくがおちる。おちぶれる。「零落(レイラク)」

△堕ちる 崩れおちる。おちぶれる。「堕落(ダラク)」「地獄に堕ちる」「俗に堕ちる」

お 脅す
相手が不利になるようなことを言ってこわがらせる。ほか、広く用いる。
「刃物で脅す」「秘密をつかんで脅す」「脅し文句」
ど △威す
力を見せつけて相手をこわがらせる。おそれしたがわせる。「威圧」「敵を
威す」「軍事力で隣国を威す」
す △嚇す 大声を立てて相手をこわがらせる。「威す」に近い意。「威嚇(イカク)」

お 踊る
音楽に合わせて体を動かす。人の意のままに操られる。「リズムに乗って
踊る」「二人でダンスを踊る」「笛吹けど踊らず」「黒幕に踊らされて党主
ど 選に立つ」
勢いよくとびはねる。躍動する。心がわくわくする。「川面(かわも)で魚が躍
る 躍る る」「字が躍る」「躍り上がって喜ぶ」「胸が躍る」
△跳る はね上がっておどる。「跳躍(チョウヤク)」

お こまごまと考える。いろいろとおもいをめぐらす。ほか、広く用いる。「嬉(う
思う れ)しく思う」「思う存分遊ぶ」「思いの丈(たけ)を書く」「思い切って転職
も する」「思いもよらない」「思わぬ事故」「思い遣(や)り」
心に浮かべる。心が引かれる。「幼いころを想う」「亡き母を想う」「想い
う △想う 出」
▲惟う 心を集中してよく考える。「思惟(シイ)」「我、ひそかに惟うに」
心におもって忘れない。「記憶(キオク)」「亡き母を憶う」「別れた恋人を憶
△憶う う」「過ぎし日のことを憶う」
心にとどめ大切におもう。なつかしくおもい慕う。「親を懐う」「遠い故郷を
△懐う 懐う」
△念う 心の中でじっと考える。「仏を念う」

△意う 心の中でおもいはかる。

お ものの外側・上部・前方などに当たる部分。抽象的な意味など、広く用い
表 る。「紙幣の表」「畳表」「家の表で遊ぶ」「表向きの用事」「江戸表からの
も 噂(うわさ)」「表沙汰(おもてザタ)になる」
人の顔。平らなものの表面。「面を上げる」「面を伏せる」「水の面」「矢面
て 面 に立つ」「湖の面をわたる風」
お 下りる
上から下へ移動する。物が上から下へ動く。「山から下りる」「屋根から下
りる」「石段を下りる」「幕が下りる」「許可が下りる」「年金が下りる」
り 自分の意志で、上から下へ移動する。乗り物から外へ出る。「階下へ降り
降りる て客に会う」「電車を降りる」「役員を降りる」「月面に降りる」「開発プロ
る ジェクトから降りる」
か たがいに…し合う。まじわるように…する。動詞の連用形につけて用いる。
交う 「海峡を船が行き交う」「蝶(チョウ)が飛び交う」「筋交い」「斜交(はすか)
う いに横切る」
物にあてがって、ささえる。鍵(かぎ)などをかける。「心張(シンば)り棒を支
△支う う」「突っ支い棒」「閂(かんぬき)を支う」
か 顧みる
後ろをふりかえる。過去を考えてみる。回顧する。気にかける。心配する。
「後ろを顧みず歩いた」「顧みて他を言う」「苦労したころを顧みる」「仕事
え に追われ家族を顧みない」「歴史を顧みる」
自分の心や行いをふりかえってよく考える。「反省」「我が身を省みる」
り 省みる 「省みて恥じるところがない」


▲眷みる ふりかえる。目をかける。

か 帰る
人がもとの場所にもどる。「家に帰る」「故郷に帰る」「客が帰る」「バスで
帰る」「帰らぬ人」
え △還る 行った先からもどる。もとの状態にもどる。「宇宙から還る」「昔に還る」
「生きて還る」「俗人に還る」「自然に還る」「土に還る」
る △復る
来た道を引きかえす。もとの状態にもどる。「復帰」「同じ道を復る」「もと
の学校に復る」
もとの状態になる。もとの場所にもどる。ひっくりかえる。「正気に返る」
返る 「初心に返る」「生き返る」「貸した本が返る」「答えが返る」「振り返る」
「沸き返る」
表と裏が逆になる。上下が逆になる。倒れる。「軍配が反る」「小舟が反
△反る る」「コップが反る」「花立てが反る」
▲孵る 卵がひなや幼虫などになる。「孵化(フカ)」「卵が孵ってひよこになる」

か 香る
よいにおいがする。鼻で感じる場合に、広く用いる。「梅の花が香る」「熟
(う)れた果物が香る」「土の香りがする」
お 薫る よいかおりが漂う。比喩(ヒユ)的な意でも用いる。「風薫る五月」
る ▲馨る
よいかおりが遠くまで漂う。よい評判が遠くまで伝わる。「故人の徳が永
遠に馨る」
▲馥る ふくよかなかおりがする。「馥郁(フクイク)」

か 書く
文字などを記す。文章で表す。ほか、広く用いる。「手紙を書く」「小説を書
く」「書き取る」
く 描く 絵や図に表す。えがく。「人物画を描く」「図面を描く」

△画く えがく。「描く」とほぼ同じ。

▲舁く 二人以上でものを担ぎ上げる。「駕籠(かご)をく」「神輿(みこし)をく」
爪(つめ)を立ててこする。切り取る。寄せ集める。外に出す。「背中を搔く」
▲搔く 「寝首を搔く」「落ち葉を搔く」「汗を搔く」「いびきを搔く」「琴を掻きなら
す」
か 影
日・月・灯火などの光。光によってできたものの形。「月影」「星影」「障子
に映る影」「影絵」「見る影もない」「噂(うわさ)をすれば影」「影武者」
げ 陰
物にさえぎられて光や風の当たらないところ。「日陰」「建物の陰に隠れ
る」「陰で悪口を言う」「陰になり日向(ひなた)になり」「陰干し」
▲蔭 草木のかげ。人からの恩恵。「コーチのお蔭で優勝できた」「お蔭様で」

▲翳 物におおわれたかげ。「陰」に近い意。

か 掛ける
つりさげる。上にのせる。作動させる。費やす。ほか、広く用いる。「表札を
掛ける」「はしごを掛ける」「やかんを火に掛ける」「電話を掛ける」「時間
け を掛ける」
一方から他方へかけわたす。「橋を架ける」「縄を架ける」「島々を結ぶ架
る 架ける け橋」
つりさげる。託する。気持ちを向ける。「命を懸ける」「優勝が懸かる」「賞
・ 懸ける 金を懸ける」「望みを懸ける」「両国の懸け橋」
金品を勝利の賞として争う。危険や困難を覚悟で事にあたる。「お金を賭
か 賭ける けて勝負する」「賭け事」「野球に青春を賭ける」「社運を賭けた一大プロ
ジェクト」
か 人や動物が走る。馬に乗って走る。「子供が駆ける」「駆け足」「荒野を駆
駆ける
る ける」「駆け出しの記者」「駆けつける」
▲翔る 鳥のように空を自由に飛ぶ。「大空を翔る鳥」「世界を翔る翼(つばさ)」
関係する。「本件に係る訴訟」「係りの人」「生死に係わる事故」「係り結
係る び」
▲罹る 病気になる。「風疹(フウシン)に罹る」

か 傘
雨や日光をさえぎるために手でさす、柄(え)のついたかさ。「雨傘」「日
傘」「アメリカの核の傘に頼る」
さ ▲笠
雨や日光をさえぎるために頭にかぶるかさ。「菅(すげ)の笠」「陣笠」「電
灯の笠」「松茸(まつたけ)の笠」「自分の地位を笠に着て物を言う」
▲暈 太陽や月のまわりにできる光の輪。「月の暈」

▲瘡 皮膚にできるできもの。「瘡蓋(かさぶた)」
▲嵩 物の大きさや容積・体積。「荷物の嵩が張る」「川の水嵩が増す」

△量 入れ物などの容積。人の力や大きさ。「茶碗(チャワン)一杯の量」「力量」

か 形
目に見える姿・かたち・格好。手本。借金などの抵当。「波形」「ハート形の
チョコレート」「自由形」「跡形もない」「形どおりのあいさつ」「畑を形に
た 借金する」
ある決まったかたちをつくる元になるもの。規範になる形式や手本。「鋳
型 型(いがた)」「自動車の新型」「大型の車」「血液型」「型にはまる」「型破
りな行動」「うるさ型」「紋切り型」
か 固い
強くしっかりしていて形が変わらない。外から侵されたりしない。かたくな
である。「ひもを固く結ぶ」「土を固める」「固い握手」「固い約束」「信念
た が固い」「地盤が固い」「頭が固い」「緊張して動きが固くなった」
中が充実していて壊れにくい。しっかりしていて確実である。「堅い材木」
い 堅い 「実が堅い」「堅い守備」「身持ちが堅い」「口が堅い」「手堅い商売」「勝
利は堅い」
材質が密で形が変わらない。かたくるしい。「軟」の対。「硬い岩石」「手触
硬い りの硬い布」「硬いご飯」「硬い土を耕す」「表情が硬い」「文章が硬い」
「緊張して硬くなる」
▲鞏い 丈夫でこわれない。「固(キョウコ)」

△確い しっかりしていてたしかである。かたまって動かない。「確固」「確立」

難い むずかしい。「想像に難くない」「言うは易(やす)く行うは難し」

か 勝つ
相手を負かす。その傾向が強く出る。「負」の対。「試合に勝つ」「勝ち気な
女性」「甘みの勝った煮付け」「食い気が勝つ」
つ △克つ
欲望などの感情をおさえつける。「克服」「誘惑に克つ」「己に克つ」「病
気に克つ」「悲しみに克つ」
力を尽くして相手を負かす。耐えぬく。「克つ」とほぼ同じ。「下剋上(ゲコク
▲剋つ ジョウ)」
▲捷つ すばやく勝利や成功をおさめる。

▲戡つ 切り殺して戦いにかつ。「戡定(カンテイ)」

か 枯れる
草木が水分を失う。熟練の結果、余分なものが取れて深みが出る。「塩害
で木が枯れる」「冬枯れ」「枯れ山水」「芸が枯れる」
れ ▲涸れる
水がなくなって干あがる。才能などが尽きる。「井戸水が涸れる」「地下水
が涸れる」「財源が涸れる」「情熱が涸れる」
る ▲槁れる 水分を失ってひからびる。
声がかすれる。しわがれる。「喋(しゃべ)り過ぎて声が嗄れる」「泣き声が
▲嗄れる 嗄れる」
か 動物や植物の表面をおおっているもの。物事を包んでいるもの。「毛皮」
皮 「果物の皮」「杉皮(すぎかわ)」「面の皮が厚い」「化けの皮が剝(は)がれ
わ る」
動物の皮の、毛を取って柔らかくしたもの。なめしがわ。「革靴(かわぐ
革 つ)」「革の財布」「電車の吊(つ)り革」「革張りの本」
か 乾く
水分や湿気がなくなる。「湿」の対。「洗濯物が乾く」「空気が乾く」「土が
乾いてほこりが舞う」「乾いた感性」
わ 渇く
のどに潤いがなくなり、水分が欲しくなる。比喩(ヒユ)的にも用いる。「のど
が渇く」「心の渇きをいやす」「渇望(カツボウ)」

△燥く 火でかわく。水分がなくなり、軽くなる。「乾燥」

か 変わる
状態や位置が前と違ったものになる。ふつうと異なる。「花の色が変わ
る」「移り変わる」「心変わり」「変わり者」
わ ▲渝わる 中身が入れかわる。変質する。
る 代わる
入れかわる。他のもののかわりとする。「社長が代わる」「命に代えられな
い」「身代わり」「挨拶(アイサツ)に代えて書状を送る」
・ 替える 別のものに取りかえる。「振り替え休日」「替え玉」「日替わり定食」「部屋
の模様替え」「手を替え品(しな)を替え」
か 換える
物と物とを取りかえる。「交換」「獲物を金に換える」「急行に乗り換える」
「新しい住所に書き換える」「言い換える」
え 今までのものをすべて新しくする。「更迭」「契約を更える」「衣更(ころも
△更える
る が)え」

き 地上に常に枯れない幹をもつ植物。建築や道具などの材料にする材木。
木 「木を植える」「木に登る」「木で作った箱」「木で鼻を括(くく)る」「木に竹
を接(つ)ぐ」
△樹 植物としての立ち木。「樹木」「樹を植える」「樹が茂る」

▲柝 拍子木。「柝が入る」

き 利く
十分なはたらきをする。可能である。ものをいうなど、広く用いる。「左手が
利く」「利き腕」「気が利く」「無理が利く」「ブレーキが利く」「顔が利く」
く 「融通が利く」「口を利く」「保存が利く食品」


1 効く ききめがある。よい作用が現れる。「薬が効く」「宣伝が効いてよく売れる」


き 聞く
音や声を自然に耳で感じる。言われたことに従う。問う。「物音を聞く」「う
わさは聞き流す」「親の忠告を聞く」「聞く耳を持たぬ」「聞くは一時の恥
く 聞かぬは一生の恥」


耳をそばだててきく。音色を味わう。「市民の声を聴く」「音楽を聴く」「講
2 聴く 義を聴く」「聴き耳を立てる」

き 傷
けがなどで体の一部を損じること。欠点。ほか、広く用いる。「頭に傷を負
う」「心の傷を癒(いや)す」「古傷(ふるきず)が痛む」
ず △創 刃物によるきず。切りきず。「刀創(トウソウ)」「果たし合いで創を負う」

▲疵 物についたきず。欠点。「柱の疵」「商品に疵がつく」「疵物」
宝石のきず。欠点。「そそっかしいのが玉に瑕」「経歴に瑕がつく」「古瑕を
▲瑕 暴かれる」
▲痍 切り傷。刀きず。「傷痍(ショウイ)」

き 切る
刃物などで裂く。傷つける。つながっているものを分ける。区切りをつける。
ほか、広く用いる。「キャベツを細く切る」「小刀で手を切る」「縁を切る」
る 「途中で電話を切る」「水を切る」「ハンドルを切る」
斬る 刀などで人を傷つけ、殺す。「斬り殺す」「罪人を斬る」

△伐る 樹木をきりたおす。「杉を伐る」「伐採(バッサイ)」
はさみで枝などをそろえてきる。「枝を剪って風通しをよくする」「剪定(セ
▲剪る ンテイ)」
▲斫る 斧(おの)などでたたききる。

▲鑽る 錐(きり)で穴をあける。

▲截る 布や紙を刃物で裂く。たつ。「布を截る」「截断(セツダン)・(サイダン)」

き 究める
よく調べたり研究したりして本質をつかむ。「真相を究める」「民俗学を究
める」「奥義を究める」
わ 頂点・極限にまで達する。「山頂を極める」「栄華を極める」「位人臣を極
極める める」「喜びの極み」「失礼極まりない」「極めつきの逸品(イッピン)」「感
め 極まる」
窮める 最後まで行き着く。行き詰まる。ほか、広く用いる。「技を窮める」「道理を
窮める」「貧困を窮める」「口を窮めて言う」



△谷まる 行き詰まって身動きがとれない。「進退谷まる」



く 食物をたべる。虫などが刺す。生計を立てる。身に受ける。ほか、広く用い
食う る。「満腹になるまで食う」「蚊に食われる」「食うに困らぬ」「不意打ちを
う 食う」「時間を食う」「年を食った人」「蓼(たで)食う虫も好き好き」
口でたべる。「食う」を強調する意で用いる。「喰(く)らう」は、よりぞんざい
▲喰う な言い方。「立ち喰い」「大目玉を喰う」「大飯(おおめし)を喰らう」
▲啖う 大口を開けてむさぼりくう。「健啖(ケンタン)」

く 靴
革で作った履き物。広く「くつ」一般を表す。「革靴」「長靴」「靴を履く」
「靴磨き」
つ ▲沓 足を覆う履き物。おもに昔のくつに用いる。「瓜田(カデン)に沓を入れず」

△履 履き物の総称。おもに木や布のくつをいう。「沓」にほぼ同じ。

く ▲汲む
容器に水をすくいとる。相手の気持ちや事情を理解する。「釣瓶(つるべ)
で水を汲む」「桶(おけ)に井戸水を汲む」「事情を汲んで許す」
む 酒を器についで飲む。酌(シャク)をする。相手の気持ちや事情を理解す
酌む る。「酒を酌み交わす」「気持ちを酌んで受け取る」
酒をつぐ。相手の事情を理解する。「酌む」とほぼ同じ。「斟酌(シンシャ
▲斟む ク)」
く 倉
穀物を蓄えておく建物。ほか、広く用いる。「米を倉に納める」「米倉」「校
倉造(あぜくらづくり)」
ら 蔵
商品や家財など大事な物をしまっておく建物。「蔵が建つ」「酒蔵(さかぐ
ら)」「蔵出し」「お蔵入り」
兵車・兵器や財宝などをしまいこんでおく建物。書籍をしまっておく建物。
△庫 「車庫(シャコ)」「金庫(キンコ)」「弓矢の庫」「文庫(ふみくら)」
▲廩 米ぐら。

く 暗い
光が少なくて物がよく見えない。陰気だ。知識が乏しい。ほか、広く用い
る。「巣の中が暗くてよく見えない」「表情が暗い」「経済に暗い政治家」
ら 「見通しが暗い」「暗い色調の絵画」「暗い世相」
△闇い 「暗い」と同じ。「暗」は「闇」の書きかえ字。「闇夜(アンヤ)・(やみよ)」

「つごもり」の意から、月のない真っ暗闇(くらやみ)。よくわからない。物事
▲晦い がはっきりしない。「晦渋(カイジュウ)」
日が暮れてくらい。道理がわからない。「黄昏(たそがれ)」「昏迷(コンメ
▲昏い イ)」
△昧い 光が少なくてよく見えない。道理がわからない。「蒙昧(モウマイ)」
日がおおわれてくらい。道理がわからない。「冥想(メイソウ)」「冥土(メイ
△冥い ド)」
▲暝い 「冥い」に同じ。

▲溟い 小雨が降ってくらい。

▲蒙い 上からおおわれてくらい。道理がわからない。「蒙昧(モウマイ)」

▲矇い 「蒙い」に同じ。
△幽い うすぐらい。ほのかではっきりしない。「幽玄(ユウゲン)」

く 比べる
二つ以上のものを照らし合わせて、優劣やちがいを調べる。ほか、広く用
いる。「昨日に比べて寒い」「成績を比べる」「兄弟の背の高さを比べる」
ら △較べる 突き合わせてちがいなどを調べる。「比べる」にほぼ同じ意。「比較」
べ △校べる 「較べる」に同じ。「校正」
る △角べる 角(つの)を突き合わす。力くらべをする。

△競べる 勝ち負けを決める。競争する。「駆け競べ」

く 詳しい
細かいところまで行き届いている。つまびらか。「詳細(ショウサイ)」「解説
が詳しい」「詳しい地図」「事情を詳しく話す」
わ △委しい 細かいところまでつまびらか。「詳しい」にほぼ同じ意。

△精しい 奥深く細やかに知っている。「精通」「野球に精しい」「植物に精しい」

け 汚す
美しいものをきたなくする。価値あるものや名誉を傷つける。「よごす」より
抽象的な表現に用いる。「純真な心を汚す」「家名を汚す」「末席を汚す」
が ▲瀆す
不正なことをして名誉や職務に傷をつける。「冒瀆(ボウトク)」「尊厳を瀆
す」「職を瀆す」
す ▲す 血でよごす。はずかしめる。
・ ▲穢れる 美しいものがきたなくなる。「穢土(えど)」「身が穢れる」「経歴が穢れる」


れ ▲黷れる 泥やしみで黒くよごれる。


こ 請う
許してほしいと願う。心をこめて願い求める。「父に進学の許しを請う」
「休暇を請う」「教えを請う」
う 乞う
してほしいと頼む。ねだり求める。「食べ物を乞う」「命乞いをする」「雨乞
い」「慈悲を乞う」「乞う御期待」
▲丐う 物乞いをする。「乞う」に近い意。
異性を愛する。人や物などを思い慕う。「友の妹を恋う」「故郷の海を恋
恋う う」
こ 越える
ある場所や境界を過ぎて、先へ進む。年月を経る。複合語には「越」を用
いる。「野を越え山を越える」「気球が国境を越える」「五十の坂を越え
え る」「年を越える」「分を越える」「苦難を乗り越える」
ある限度や基準以上になる。「能力を超える仕事」「小遣いが一万円を超
る 超える える」「定員を超える」「予想を超える」「立場を超えた友情」
▲逾える 向こう側へ渡る。期限をこえる。

▲踰える 「逾える」と同じ。

こ 答える
相手の問いに返事をする。解答する。「照会に答える」「質問に答える」
「正しい答え」「口答え」「受け答え」
た 応える
相手のはたらきかけに報いる。反応する。「要望に応える」「期待に応え
る」「手応えがある」「骨身に応える」「胸に応える」
え △対える 面と向き合ってこたえる。目上の人にこたえる。「恩顧に対える」
る △堪える じっとこらえる。がまんする。「急場を持ち堪える」「土俵際で踏み堪える」

こ 言葉
意思や感情などを伝えるための、音声や文字による表現。ほか、広く用い
る。「言葉を交わす」「話し言葉」「言葉遣い」「言葉を尽くす」
と △詞 歌に対して説明的にいう部分。謡物・語り物で、節をつけずに語る会話の
部分。「和歌の詞書き」「枕詞(まくらことば)」「掛詞」「女房詞」
ば △辞
一定のまとまりをもつ話や文章。形式の決まった話や文章。「開会の辞」
「お祝いの辞」「誓いの辞」
△語 かたられたことば。「語彙(ゴイ)」「語録」

こ 怖い
おそろしい。何か起こりそうで不安である。「怖い顔の人」「病気が怖い」
「怖いもの見たさ」「幸せ過ぎて怖い」
わ △恐い 「怖い」と同じ。「恐怖」
い △強い
かたい。ごわごわしている。つよい。「ご飯が強い」「強飯(こわめし)」「糊
(のり)の利いた強いシーツ」「情が強い」「手強(てごわ)い相手」
さ ▲竿
枝葉を取り去った竹の細い棒。旗を数える語。「釣り竿」「物干し竿」「旗
竿」「国旗一竿」
お 舟を進めるために用いる長い棒。三味線の、糸を張る細い部分。簞笥(タ
▲棹 ンス)・羊羹(ヨウカン)など長い物を数える語。「流れに棹を差す」「三味線
一棹」
さ 境
土地や物の区切り目。「地境(ジざかい)」「生死の境をさまよう」「合否の
境目」
か △界
田畑の区切りをするさかい目。区切りの中の領域。「界隈(カイワイ)」「角
界(カクカイ)・(カッカイ)」

▲堺 「界」と同じ。

△域 区切り。区切りのなかの土地。「地域」

▲疆 くっきりと入れたさかい目。「境」とほぼ同じ。「疆界(キョウカイ)」

さ 探す
欲しいものを見つけようとする。ほか、広く用いる。「獲物を探す」「就職先
を探す」「辞書で漢字を探す」「初版本を探す」「欠点を探す」「新居を探
が す」
見えなくなったものを見つけ出そうとする。「犯人を捜す」「紛失した物を
す 捜す 捜す」「室内を捜す」「捜し当てる」
さ 刃物で切り開く。一部を分けて他に当てる。「鮭(さけ)の腹を割いて卵を採
割く る」「紙面を割いて載せる」「時間を割いて面会する」「人手を割いて事故
く に対応する」
一つになっていたものを二つ以上に引き離す。「生木を裂く」「絹を裂くよ
裂く うな悲鳴」「二人の仲を裂く」
△剖く 真ん中から二つに切り分ける。「解剖(カイボウ)」

▲劈く 刃物で二つに切り開く。

さ 高いほうから低いほうへ移す。上端を固定して下へ垂らす。ほか、広く用
いる。「上げた手を下げる」「頭を下げる」「温度を下げる」「軒下に風鈴を
げ 下げる 下げる」「血を下げる」「目尻(めじり)を下げる」「評価を下げる」「お膳(ゼ
ン)を下げる」「払い下げ」
る 手に持ったりしてぶらさげる。「鞄(かばん)を提げる」「首からペンダントを
提げる 提げる」「手提げ袋」「手鍋(てなべ)提げても」
さ 指す
指などで方向をさし示す。将棋をする。「行くほうを指す」「針が五時を指
す」「名指しする」「将棋を指す」「指し値」
す 光が当たる。ある現象が現れる。細長いものを突き通す。ほか、広く用い
差す る。「日が差す」「影が差す」「頰(ほお)に赤みが差す」「嫌気が差す」「傘
を差す」「棹(さお)を差す」「頰紅(ほおべに)を差す」
射す 光が照って当たる。「朝日が射しこむ」「光明が射す」「後光が射す」
細長いものを突き通すように入れる。「花瓶(カビン)に花を挿す」「挿し
挿す 木」「挿絵」
先のとがったものを突き入れる。「蜂(はち)が刺す」「刺し殺す」「二塁でラ
刺す ンナーを刺す」「肌を刺す寒さ」「刺身」
あるものに液体をそそぐ。「車輪に油を注す」「目薬を注す」「花瓶(カビン)
△注す に水を注す」
途中でやめる。動詞の連用形について用いる。「本を読み止す」「魚を食
△止す べ止しで残す」
さ 悟る
迷いからさめて真理を会得(エトク)する。「人生を悟る」「悟りを開く」「悟
りの境地」「剣の極意を悟る」
と △覚る はっと気づく。感づく。「部下の悪事を覚る」「敵に覚られる」「死を覚る」
る △暁る はっきりとわかる。
・ 諭す わかるように言い聞かせる。「基礎学力の大切さを諭す」

と △喩す 「諭す」とほぼ同じ。

さ 覚める
本来の意識にもどる。迷いが解ける。「目が覚める」「性に目覚める」「迷
いから覚める」「呼び覚ます」
め △醒める
酒の酔いからさめる。夢や迷いからさめる。「酔いが醒める」「夢から醒め
る」「迷いから醒める」
る 冷める
熱いものが冷たくなる。熱意がなくなる。「コーヒーが冷める」「湯が冷め
る」「興奮が冷める」「冷めた表情」「興冷めする」
色が薄くなる。あせる。「洗濯してシャツの色が褪める」「色が褪めた写
▲褪める 真」「顔が青褪める」
さ ▲浚う
川や溝の底にたまった土砂やごみを取り去る。「溝の泥を浚う」「井戸浚
いをする」「冬物総浚いセール」
ら ▲渫う 「浚う」と同じ。
う ▲攫う
人が油断しているすきに奪い去る。「子どもを攫う」「波に足を攫われる」
「若者の人気を攫う」「話題を攫う」
復習う 教わったことを繰り返し習う。「踊りを復習う」

さ ▲晒す
布などを洗い、日光に当てて白くする。植物のあくを抜く。「布を晒す」「腹
に晒しを巻く」「木の実を晒す」
ら 風雨や日光に当たるままにしておく。人目や危険などに身をさらす。「日に
▲曝す 曝して色が褪(あ)せる」「雨曝しにする」「曝し首の刑」「恥を曝す」「身の
す 危険に曝される」「敵の銃弾に身を曝す」「被曝(ヒバク)」
△暴す 「曝す」と同じ。

さ 触る
手などでふれる。かかわりをもつ。「肌に触る」「手触りがよい」「耳触りの
悪い言葉」「触らぬ神に祟(たた)り無し」「寄ると触ると」
わ さしつかえる。害になる。「徹夜は体に障る」「当たり障りがない」「気に障
障る
る る」「癪(シャク)に障る」「目障りな電柱」

し 潮
海の水。海水の満ち干の総称。本来は朝に起きるものをいう。「潮を汲(く)
む」「潮が満ちる」「上げ潮」「引退の潮時」
お ▲汐 海の水。海水の満ち干で、本来は夕方に起きるものをいう。
海水から人工的につくった、しおからい物質。「魚に塩をする」「塩気が強
塩 い」「塩漬け」「青菜に塩」「塩加減」
▲鹵 地中から出る天然の岩塩。
染め物を染料に浸す度数。「八入(やしお)の色」「感激も一入(ひとしお)
△入 だ」
し 敷く
平らに広げる。配置する。設備する。「布団を敷く」「砂利を敷く」「陣を敷
く」「鉄道を敷く」「夫を尻(しり)に敷く」「戒厳令を敷く」
く ▲藉く 草やむしろをしいて、座ったり寝たりする。「若草を藉く」「狼藉(ロウゼキ)」

△舗く きっちりとしきつめる。「舗装(ホソウ)」

△布く 広く行きわたらせる。「法律を布く」「戒厳令を布く」

△施く しきおよぼす。行きわたらせる。「施行」
し 静める
静かにさせる。気持ちを落ち着かせる。「会場を静める」「気を静める」「鳴
りを静める」「怒りを静める」
ず 鎮める
乱れや痛みなどをおさえる。神を鎮座させる。「反乱を鎮める」「興奮を鎮
める」「腹の痛みを鎮める」「神の御霊(みたま)を鎮める」
め 水中に没すようにする。低くする。「船を沈める」「ソファに腰を沈める」「苦
沈める
る 界(クガイ)に身を沈める」

し 従う
あとについて行く。反対しないでついて行く。ほか、広く用いる。「引率者に
従う」「親の意見に従う」「道に従って進む」「業務に従う」「老いては子に
た 従え」
人のするとおりに、まかせきりでついて行く。「夫唱婦随(フショウフズイ)」
が △随う 「水は方円の器に随う」
う △遵う 道理や法律からはずれないようにする。「法律に遵う」

△順う 道理に逆らわずに進む。「六十にして耳順う」「道理に順う」
命がけでしたがう。死者の跡を追って死ぬ。「殉死(ジュンシ)」「主君に殉
△殉う う」
し 忍ぶ
人に知られないようにする。耐える。「人目を忍ぶ」「世を忍ぶ姿」「忍び泣
き」「忍び足」「忍び寄る」「不便を忍ぶ」「床下に忍ぶ」「恥を忍んで会う」
の 過去や遠く離れた人などを思い出してなつかしむ。「昔の面影を偲ぶ」
▲偲ぶ
ぶ 「故人を偲ぶ」「故郷を偲ぶ」「遺徳を偲ぶ」

し ねじって水分を取る。無理に押し出す。限定する。小さくする。ほか、広く用
絞る いる。「タオルを絞る」「袖(そで)を絞る」「無い知恵を絞る」「声を絞る」
ぼ 「論点を絞る」「レンズを絞る」「範囲を絞る」「音量を絞る」
押したり縮めたりして水分を取る。無理に取り立てる。「乳を搾る」「果汁
る 搾る を搾る」「絵具を搾り出す」「年貢を搾り取る」「なまけた部員を搾る」
し 染みる
色やしみがつく。悪い影響を受ける。ほか、広く用いる。「色が染みる」「染
みを抜く」「悪習に染みる」「垢(あか)染みる」「汗染みる」「所帯染みる」
み ▲沁みる
液体が入って痛む。心にしみじみと感じる。「薬が傷に沁みる」「煙が目に
沁みる」「浮世の風が身に沁みる」「情が心に沁みる」
る △浸みる
液体がじわじわとしみこむ。「こぼした水が畳に浸みる」「雨水が畑に浸み
こむ」
▲滲みる 液体が少しずつしみこむ。「浸みる」とほぼ同じ。
物がこおる。こおるほど冷たく感じる。「道路が凍みる」「凍み豆腐」「凍み
△凍みる る夜」
し 閉める
開いていたものをとざす。営業をやめる。「戸を閉める」「栓(セン)を閉め
る」「部屋を閉め切る」「店を閉める」
め 絞める
首をひもなどでしばって息ができないようにする。「鶏を絞める」「絞め殺
す」
る まわりをひもなどでしめつける。節約する。区切りをつける。「帯を締める」
締める 「ねじを締める」「家計を締める」「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」「支払
いを締め切る」「魚を酢で締める」「手締め」「羽交い締め」
場所や物などを自分のものにする。範囲がおよぶ。「駅前の一角を占め
占める る」「重要ポストを占める」「過半数を占める」「味を占める」「買い占め
る」
湿気を帯びる。気がふさぐ。「布団が湿る」「気分が湿る」「湿っぽい雰囲
湿る 気」
し 調べる
物事をはっきりさせるために、見たり聞いたりする。研究する。調査する。
ほか、広く用いる。「文献で調べる」「原因を調べる」「分布を調べる」「郷
ら 土の歴史を調べる」「ピアノの音律を調べる」
とりしらべる。不正などがないか点検する。「所持品を検べる」「乗車券を
べ △検べる 検べる」「タイヤの空気圧を検べる」

る △査べる 探り出して明らかにする。「捜査(ソウサ)」

▲覈べる おおわれた事実を明らかにする。

し 印 他と区別するための目じるしや記号。ほか、広く用いる。「よいものに印を
る つけておく」「矢印の方へ行く」「改革を旗印に掲げる」
物事を知らせる目じるし。標識や旗。「道順を示す標」「ほんの感謝の標で
△標
し す」
物事が起こるきざし。前兆。「おめでたの徴がある」「夕焼けは晴れの徴」
△徴 「火山噴火の徴」「大雪は豊年の徴」
ためした結果として出てくるもの。効き目。御利益。「飲んだ薬の験が現れ
△験 る」「お祈りの験」「霊験(レイゲン)」
甘露や美しい雲など、天の神が示すめでたいしるし。「瑞兆(ズイチョ
▲瑞 ウ)」
し 記す
文字などで書きとめる。記録する。覚えておく。「日記に記す」「名簿に氏
名を記す」「感動を心に記す」
る △誌す
書きとめる。心にとどめて覚えておく。「記す」とほぼ同じように用いる。「日
誌に誌す」「心に誌して忘れず」
す △識す 忘れないように書きとめる。「誌す」とほぼ同じ。

△印す 記号や目じるしをつける。「採録するものに○を印す」「足跡を印す」

△録す 文字を書きしるす。書き写す。「記録」

す △空く
中にあるものが少なくなる。ふさがっていたものがなくなる。暇になる。
「ラッシュアワーを過ぎると電車が空く」「正月は都心の道路は空いてい
く る」「腹が空く」「胸が空くような逆転満塁ホームラン」「手が空く」
すき間ができる。物がすけて見える。「柱と窓枠の間が透いてくる」「裏の
透く 絵が透いて見える」「海の底が透いて見える」
▲く 櫛(くし)で髪をとかす。くしけずる。「乱れた髪を梳く」
紙や海苔(のり)などの原料を水に溶かし、簀(す)にすくい上げて薄く敷く。
▲漉く 「和紙を漉く」「海苔を漉く」
△抄く 「漉く」にほぼ同じ。
鋤(すき)などで田畑の土を掘りかえす。「田んぼに堆肥(タイヒ)を撒(ま)い
▲鋤く て鋤く」
す 前のほうへ動かす。程度を上にあげる。物事を進行させる。「船を北へ進
進める める」「将棋の駒(こま)を進める」「子どもを大学に進める」「工事を進め
す る」「改革を進める」
人や物事のすぐれた点をあげ、採用をうながす。推薦する。「候補者に薦
め 薦める める」「結婚相手として薦める」「良書を薦める」
相手が物事をするように誘いかける。勧誘する。「入部を勧める」「俳句を
る 勧める 勧める」「夕食を勧める」「生命保険を勧める」
よい物事を取り上げて、盛んに行うよう励ます。奨励する。「太陽エネル
△奨める ギーの利用を奨める」「進学を奨める」「その研究を奨める」「農業を奨め
る」
▲侑める そばにいて、食事などをすすめる。「酒を侑める」

す もっていたものを手放す。投げ出す。あきらめる。ほか、広く用いる。「紙屑
(かみくず)を捨てる」「学問を捨てる」「夢を捨てる」「恋人を捨てる」「車を
て 捨てる 乗り捨てる」「世を捨てる」「捨てる神あれば拾う神あり」「捨てておけな
い」「捨て台詞(ぜりふ)」「捨て身」
る まだ使えるものを不要のものとして投げ出す。「捨てる」より意味が強い。
△棄てる 「紙を棄てる」「子を棄てる」「地位を棄てる」「命を棄てる」「家族を棄て
る」「相続の権利を棄てる」「廃棄(ハイキ)処分」「放棄(ホウキ)」
▲捐てる 不要な部分を取り除く。「棄捐(キエン)」

す 人が一定の場所を定めて生活する。「田舎に住む」「マンションに住む」
住む 「住む家がない」「住み心地がよい」「住む世界がちがう」「人の住処(す
む みか)」「住めば都」
動物が場所を定めて生活する。「コウモリは暗い場所に棲む」「密林に棲
▲棲む む猛獣」「沼や池に棲む淡水魚」「リスの棲処(すみか)」「水清ければ魚
棲まず」
▲栖む 「棲む」に同じ。
す 刷る
こすって写し取る。印刷する。「版画を刷る」「年賀状を刷る」「輪転機で刷
る」「刷り増し」
る 強く押しつけてこする。こすって傷つける。使いはたす。「マッチを擦る」「袖
擦る 口(そでぐち)が擦り切れる」「膝(ひざ)を擦り剝(む)く」「競馬で財産を擦
る」
手で前後に動かしてこする。手で印刷する。「蠅(はえ)が手を摺り足を摺
▲摺る る」「版画を摺る」
かみそりなどで髪やひげを切り取る。「そる」の訛(なま)り。「髭(ひげ)を剃
▲剃る る」
強く押してこすり、つやを出す。みがく。「墨を磨る」「やすりで磨る」「磨り
△磨る ガラス」
▲擂る 強く押しつぶして細かくする。「胡麻(ゴマ)を擂る」「擂り鉢」「擂り餌(え)」
人の持っている金品を気付かれないように盗み取る。「財布を掏る」「掏り
▲掏る 取る」
せ 攻める
押し寄せて相手を負かす。攻撃する。「敵を攻める」「攻め滅ぼす」「城を
兵糧(ヒョウロウ)攻めにする」「水攻め」
め 過ちを非難する。とがめる。厳しく催促する。いじめる。「仕事の失敗を責
責める める」「良心に責められる」「借金取りに責め立てられる」「地獄の責め苦
る を味わう」「水責めの拷問(ゴウモン)」
▲誅める 責任や罪を言い立ててせめる。

そ 沿う
長いものをつたって行く。基準となるものにしたがっていく。「海岸に沿っ
て道路が走る」「川沿いの集落」「設立の趣旨に沿って会を運営する」
う 「監督の方針に沿う」
相手のそばにいる。かなう。ほかのものが加わる。「二人が連れ添って行
添う く」「寄り添って生きる」「添い寝する」「母の期待に添う」「朝霧がたちこ
め、一段と趣が添う」
主となるものに寄りそう。かなう。「添う」に近い意。「正使に副う」「期待に
△副う 副う」
そ 水などが流れこむ。流しこむ。集中する。「川は北流して日本海に注ぐ」
「桶(おけ)に水を注ぐ」「庭の草花に日光が降り注ぐ」「火に油を注ぐ」
そ 注ぐ 「茶碗(チャワン)に湯を注ぐ」「新しい事業に心血を注ぐ」「資格試験に力
を注ぐ」
ぐ 水を引いて流しこむ。草木などに上から水をそそぎかける。「田んぼに水
▲灌ぐ を灌ぐ」「作物に水を灌ぐ」「釈迦(シャカ)像に甘茶を灌ぐ」「墓石に水を
灌ぐ」
よごれや不名誉を消し去る。「すすぐ」とも読む。「恥を雪ぐ」「汚名を雪
△雪ぐ ぐ」
そ 供える
神仏や貴人に物を整えて差しあげる。「霊前に生花を供える」「神前に神
酒(みき)を供える」「お供え物」
な 備える
前もって準備しておく。十分に整えそろえる。「台風に備える」「老後に備え
る」「必需品を備える」「防火装置を備える」
え △具える
必要なものを十分にもっている。身につけている。「徳を具えた人」「知性
と気品を具える」「絵の素質を具えている」
る 食べ物を用意して並べる。食べ物を整えそろえる。「神前に新米を饌え
▲饌える る」
そ 背く
決まりや命令・約束などにしたがわない。反抗する。世を捨てる。「法律に
背く」「営業方針に背く」「親に背く」「友との誓いに背く」「世間に背く」
む 「ファンの期待に背く」「横綱の名に背かぬ相撲」

く ▲叛く 味方であった者が敵になる。反逆する。「主君に叛く」「社長に叛く」

た 耐える
心身に迫る圧力や苦痛をじっとがまんする。外部からの作用に負けない
でもちこたえる。「貧困に耐える」「病苦に耐える」「重圧に耐える」「迫害
え に耐える」「風雪に耐える」「高熱に耐えるガラス」
それに値する力をもっている。「重役の任に堪える」「鑑賞に堪える力作」
る 堪える 「読むに堪えない駄作」「見るに堪えない惨状」
続いていたものが途切れる。滅びる。隔たる。「消息が絶える」「人通りが
絶える 絶える」「息が絶える」「血統が絶える」「交際が絶える」「望みが絶える」
た 高い
基準となる位置より上にある。すぐれている。具象的にも抽象的にも、広
い意で用いる。「背が高い」「気圧が高い」「高い評価を受ける」「高い見
か 識をもつ」「格調が高い」
△貴い 身分・地位や価値が上である。「貴公子」「貴族」「高貴」

△崇い 山がそびえてたかい。転じて、けだかい。「崇高(スウコウ)」

▲峻い 山がすらりとそびえ立ってたかい。「峻嶺(シュンレイ)」

△卓い ひときわ抜きんでてたかい。「卓越」

△隆い 盛り上がってたかい。「隆起」

▲喬い 木などがすらりと伸びてたかい。「喬木(キョウボク)」

た 炊く
米を煮て飯をつくる。食べ物を煮る。「ご飯を炊く」「炊き出し」「炊き込み
ご飯」「水炊き」
く ▲焚く
木や物を燃やす。「火を焚く」「護摩を焚く」「焚き火をする」「風呂(フロ)を
焚く」
▲炷く 線香などに火をともす。「線香を炷く」「香を炷く」

△薫く 香をくゆらす。「炷く」と同じように用いる。「香を薫く」

た 力を添えて困難や危険などから救う。物事がうまくいくように力を添える。
助ける ほか、広く用いる。「溺(おぼ)れた人を助ける」「家業を助ける」「生計を助
す ける」「消化を助ける」

け △扶ける 手を添えて世話をする。「扶助(フジョ)」「扶養(フヨウ)」「家族を扶ける」
そばにいて世話をする。介添えをする。「介護(カイゴ)」「高齢の父を介け
る △介ける る」
▲輔ける 力を添えてうまくいくようにする。上の人を手伝う。「部長を輔ける」
脇(わき)から力を添えてうまくいくようにする。「補佐(ホサ)」「長官を佐け
△佐ける る」
た 会うために人の居所におもむく。ある場所をおとずれる。「叔父(おじ)の会
訪ねる 社を訪ねる」「父の故郷を訪ねる」「秋の古都を訪ねる」「学生時代の友
ず 人を訪ねる」
わからなくなった人や物事をさがし求める。質問する。道理や根源を探
ね 尋ねる る。「友の行方(ゆくえ)を尋ねる」「お尋ね者」「駅への道を尋ねる」「道理
を尋ねる」「地名の由来を尋ねる」

▲訊ねる 下の者に問いただす。職権で質問する。「名前を訊ねる」「被告に訊ねる」

△温ねる 復習する。根源を明らかにする。「故(ふる)きを温ねて新しきを知る」

た 戦う
戦争をする。競技をして相手と勝ちを争う。「大国と戦う」「古い武器で戦
う」「甲子園で戦う」「選挙戦を戦う」「戦わずして勝つ」「死力を尽くして
た 戦う」

か 闘う
利害の反するものが対立する。困難や障害に打ち勝とうと努力する。「自
然災害と闘う」「労使が闘う」「貧困と闘う」「難病と闘う」「睡魔と闘う」

た まちがいや欠点を改め直す。歪(ゆが)みなどを直してきちんとさせる。「文
正す 章の誤りを正す」「素行を正す」「姿勢を正す」「威儀を正す」「是非を正
だ す」

む △質す 質問して確かめる。「真偽を質す」「相手の真意を質す」「方針を質す」
罪を犯したかどうかを厳しく調べ、追及する。きつく取り締まる。「罪を糾
△糾す す」「不正を糾す」「疑惑を糾す」
▲糺す 「糾す」に同じ。
文字や文章の誤りを直して正しいものにする。「旧版の本文を訂して新版
△訂す を出す」「新訂(シンテイ)版」「改訂(カイテイ)版」
▲匡す 枠からはずれたものを枠どおりに直す。

た 断つ
続いているものを途中でさえぎる。切り離す。「補給路を断つ」「後続を断
つ」「退路を断つ」「酒を断つ」「食事を断つ」「雑念を断つ」「悪の根を断
つ つ」
続いているものを終わりにする。やめる。「交際を絶つ」「冒険で命を絶
絶つ つ」「戦場で消息を絶つ」「悪縁を絶つ」
裁つ 衣服の仕立てで布などを切る。「服地を裁つ」「裁ちばさみ」

△発つ 出発する。「上野を七時に発つ」「旅に発つ」「故郷を発つ」
目的のために決意して物事を始める。「正義のために起つ」「労働者が起
△起つ ち上がる」
△経つ 時が移る。時間が経過する。「月日が経つ」「一時間経っても帰らない」

た 立てる
人や物をまっすぐ上に向けて置く。出現させる。物事を成り立たせる。ほ
か、広く用いる。「旗を立てる」「声を立てる」「腹を立てる」「先輩の顔を立
て てる」「計画を立てる」
建物などを築く。「マイホームを建てる」「銅像を建てる」「国を建てる」「建
る 建てる て前」
△点てる 茶の湯をする。抹茶を入れる。「茶を点てる」

△閉てる 戸や障子などをしめる。「雨戸を閉てる」「戸を開け閉てする」

た 球
野球・ゴルフ・テニスなどのボール。電球。「速い球で三振を取る」「球足
が伸びる」「街灯の球が切れる」
ま 玉
飾りなどに使う美しい石。丸い形をしたもの。ほか、広く用いる。「玉磨か
ざれば光無し」「玉に瑕(きず)」「火の玉」「玉の汗」「替え玉」
真珠。美しい丸いたま。丸い形のもの。「珠の首飾り」「数珠珠(じゅずだ
△珠 ま)」「算盤(そろばん)の珠」
弾 鉄砲の弾丸。「玉」とも書く。「大砲の弾」「流れ弾に当たる」

つ 使う
物を用いる。人を働かせる。目的のために物事を利用する。ほか、広く用
いる。「パソコンを使う」「新入社員を使う」「木材を使う」「四字熟語を使
か う」「貴重な時間を使う」「人使いが荒い」「同音語の使い分け」
物事を役に立つように工夫して用いる。多くは決まった言い方に用いる。
う 遣う
「文楽では三人で人形を遣う」「言葉を巧みに遣う」「お金を大事に遣う」
「息遣いが荒い」「優しい心遣い」「正しい仮名遣い」「上目遣い」「気遣
い」「両刀遣い」「小遣い銭」
つ 仕える
目上の人のそばにいて奉仕する。役所に勤める。「師匠に仕える」「神に
仕える」「幕府に仕える」「宮仕え」
か △事える 目上の人のそばにいて奉仕する。「仕える」に近い意。「親に事える」
え △支える
ふさがってとどこおる。つっかえる。「差し支える」の形で多く用いる。「結
婚に支える事情」「言葉が支える」「仕事に差し支える」
る ▲痞える 胸やのどがふさがった感じになる。「胸が痞える」
物事がとどこおって先へ進まなくなる。「餅(もち)が喉(のど)に閊える」「車
▲閊える が閊えて進めない」「事務が閊える」「天井に頭が閊える」「先が閊えて動
けない」
つ △司る
責任者としてその仕事を行う。支配・管理する。「農政を司る」「党務を司
る幹事長」
か △掌る
役目としてその仕事を担当する。「広報を掌る」「会計を掌る」「体温調節
を掌る器官」

ど △宰る 主任者として仕事を切り盛りする。「主宰(シュサイ)」「宰相(サイショウ)」

つ 付く 別々のものが離れないように一緒になる。新たな状態が加わる。ほか、広
く用いる。「服にしみが付く」「車庫付きの家」「挿し木が付く」「利子が付
く」「学力が付く」「決心が付く」
く △附く
そばに離れないようにいる。「付く」で代用することが多い。「病人に附き
添う」
( 到着する。ある場所に達する。「京都駅に着く」「天井に手が着く」「席に着
着く
1 く」「仕事が手に着かない」「相場が落ち着く」
ある場所や役目などに身を置く。したがう。「志望した仕事に就く」「部長
) 就く の任に就く」「守備に就く」「帰途に就く」「床に就く」
△即く 即位する。すぐそばにくっつく。「帝位に即く」「即かず離れず」

▲憑く 悪霊が乗り移る。「狐(きつね)が憑く」「物の怪(ケ)が取り憑く」
口から息などをはく。言い放つ。「一息吐く」「長いため息を吐く」「悪態を
△吐く 吐く」
つ 細長い物で強く押す。または打つ。押し当てる。強く刺激する。ほか、広く
突く 用いる。「槍(やり)で突く」「鐘を突く」「ところてんを突く」「ひじを突いて食
く べる」「手を突いて謝る」「鼻を突く悪臭」「突き進む」「篠(しの)突く雨」
相手の欠点などを攻撃する。強く刺激する。障害を乗り越えて進む。「敵
( △衝く の虚を衝く」「核心を衝いた攻撃」「読者の意表を衝く出版」「腐臭が鼻を
衝く」「暴風雨を衝いて出発する」「意気天を衝く」

▲撞く 棒状の物で釣り鐘などを打つ。「除夜の鐘を撞く」「玉撞き」

▲搗く 杵(きね)で穀物などを打つ。「粟(あわ)を搗く」「餅(もち)を搗く」

▲舂く 臼(うす)で穀物をつく。「搗く」とほぼ同じ。

つ 次ぐ
すぐあとに順に続く。「アジアに次いでアフリカのチームが入場」「昨年に
次いで連続優勝」「自動車事故が相次ぐ」
ぐ △亜ぐ
地位や順位がすぐ下である。「亜熱帯は熱帯に亜いで暑い」「社長に亜ぐ
地位」
家や仕事などのあとを受けて続ける。絶やさないように加える。つくろう。
継ぐ 「家業を継ぐ」「後継ぎ」「志を継ぐ」「火鉢に炭を継ぐ」「ズボンのほころ
びを継ぐ」
△嗣ぐ 家や財産・芸などを受けつぐ。「旧家を嗣ぐ」「家元を嗣ぐ」
切れているものをつなぐ。接ぎ木をする。「骨を接ぐ」「割れ物を接ぎ合わ
接ぐ せる」「ミカンにイヨカンの芽を接ぐ」「木に竹を接ぐ」
△注ぐ そそぎこむ。「酒を注ぐ」「投手を注ぎこんで勝つ」「資金を注ぎ込む」

つ 作る
おもに規模の小さいものや、抽象的なものをこしらえる。新しいものを生
み出す。ほか、広く用いる。「人形を作る」「米を作る」「歌を作る」「記録を
け 作る」「口実を作る」「作り話」
おもに規模の大きいもので、具体的なものをこしらえる。「自動車を造る」
る 造る 「貨幣を造る」「薬品を造る」「城を造る」「マイホームを造る」「酒を造る」
「合掌造」「国造り」
新しいものを生み出す。初めてつくり出す。「神が天地を創る」「学校を創
創る る」
つ 慎む
失敗しないように気をつける。度を超さないよう控えめにする。「言葉を慎
む」「身を慎む」「酒を慎む」「慎み深い」

うやうやしくかしこまる。敬意を表する。おもに「謹んで…する」の形で用い
し 謹む る。「謹んでお慶(よろこ)び申し上げます」「謹んでお受けします」「謹んで
拝聴する」

つ 努める
力を尽くしてがんばる。努力する。「勉学に努める」「努めて早起きする」
「サービスに努める」「問題の解決に努める」
と △勉める 無理を押して励む。「努める」に近い意で用いる。
め 勤める
会社などに通って仕事を行う。勤務する。仏道の修行をする。「会社に勤
める」「定年まで勤め上げる」「本堂でお勤めをする」
る 務める
与えられた役目を果たす。「議事進行を務める」「主役を務める」「親の務
め」
と 問う 分からないことを質問する。追究する。問題にする。「何が欲しいか問う」
う 「道を問う」「事故の責任を問う」「年齢は問わない」
上の人が下の者にといただす。「遅刻の事情を訊う」「警察で厳しく訊わ
▲訊う れる」
△訪う おとずれる。「古代の史跡を訪う」「友の故郷を訪う」

△諮う 上の人が下の者に意見を聞く。「遊休地の活用について市民に諮う」

と 貴い
それ自身の価値が高い。地位や身分が高い。「勇気ある行動が貴い」「貴
い人命を救う」

と 尊い
大切なものとして敬うべきである。尊敬の気持ちを起こさせる。「尊い神の
ご加護」「尊い教えに導かれる」「尊い犠牲を払う」

と 通る
一方から他方まで届く。中に入る。開通する。ほか、広く用いる。「客間へ
通す」「都心へ鉄道が通る」「試験に通る」「名の通った料理人」
お △透る 光がとおりぬける。「日光が海底まで透る」「肌まで透って見えるシャツ」
る △徹る 突きぬけてとおりぬける。貫きとおす。「声がよく徹る」「筋が徹った話だ」

と 溶かす
ある物を液体に入れて混ぜ、均一にする。固体のものを液状にする。ほ
か、広く用いる。「薬品を水に溶かす」「砂糖を水に溶かす」「絵の具を油
か で溶かす」
固まっているものを緩める。「相手の警戒心を解かす」「砂糖を解かして
す 解かす 飴(あめ)にする」
△融かす 「解かす」とほぼ同じ。「融解」

▲熔かす 金属を熱してとかす。「鉛を熔かして型に流しこむ」

▲鑠かす 鉱石や金属を混ぜ、熱してとかす。

と 解く
ひとつになっているものを分けて離す。制限や契約などを取りやめにす
る。解決する。ほか、広く用いる。「結び目を解く」「交通規制を解く」「武装
く を解く」「専属契約を解く」「難問を解く」「誤解を解く」
道理などを教え諭す。説明する。「開祖の教えを説く」「意味が分かるよう
説く に説く」「改革の必要性を説く」
▲く 髪の乱れを櫛(くし)でととのえる。「長い髪をく」

と 整える
乱れのないようにきちんとする。調和させる。「隊列を整える」「部屋の中
を整える」「服装を整える」「体調を整える」
と 調える
過不足のないようにそろえる。まとめる。成立させる。「家財道具を調える」
「費用を調える」「味を調える」「示談を調える」

え △斉える 物事をきちんとする。きちんとそろえる。「家を斉える」「心を斉える」

と 空中を速く移動する。急いで行く。急になくなる。順序を抜かす。ほか、広く
飛ぶ 用いる。「鳥が飛ぶ」「事件現場へ飛んで行く」「儲(もう)けが飛ぶ」「話が
ぶ 飛びますが」「飛び石連休」
足で高くはねあがる。物の上をはねて越える。「跳び上がってボールを捕
跳ぶ る」「カエルが跳ぶ」「棒高跳び」「溝を跳び越す」
▲翔ぶ 空をかけめぐる。「飛翔(ヒショウ)」「鷲(わし)が大空を翔ぶ」

と 動いているものが動かなくなる。続いていたものが終わりになる。ほか、広
止まる く用いる。「車の流れが止まる」「立ち止まる」「蝶(チョウ)が花に止まる」
ま 「水道が止まる」「止めどがない」「笑いが止まらない」

る △停まる 一か所にとどまる。動作を中止する。「車が停まる」「特急が停まる駅」

泊まる 宿泊する。停泊する。「ホテルに泊まる」「貨物船が港に泊まる」

留まる 固定する。注意を引かれる。「ネクタイがピンで留まる」「留め金」「怪しい
男が目に留まる」「気にも留めない」
と 捕らえる
追いかけて取り押さえる。「逃げようとする泥棒を捕らえる」「獲物を捕ら
える」
ら 捉える
しっかりとつかんで離さない。「腕を捉える」「要点を捉える」「特徴を捉え
る」「機会を捉える」「捉えどころがない人」

△囚える 身柄を拘束して自由を奪う。「牢(ロウ)に囚われる」

と 取る
手に持つ。自分のものにする。とり除く。ほか、広く用いる。「受話器を取
る」「金を取る」「魚を取る」「服のしみを取る」「朝食を取る」「責任を取
る る」「メモを取る」
つみとる。採取する。採用する。「山菜を採る」「菜種から油を採る」「社員
採る を採る」「決を採る」「すぐれた案を採る」
つかまえて離さない。「ネズミを捕る」「生け捕る」「ファウルボールを捕
捕る る」
△盗る 人のものを奪う。ぬすむ。「金を盗る」「宝石を盗られる」

△摂る 栄養を体にとりいれる。「栄養を十分に摂る」「食事を摂る」
手に持って使う。仕事を処理する。「筆を執る」「教鞭(キョウベン)を執る」
執る 「事務を執る」「指揮を執る」「政務を執る」
撮る 撮影する。「写真を撮る」「映画を撮る」

な 直す
悪いところをなくして正常に戻す。修理する。ほかのものに置き換える。ほ
か、広く用いる。「誤りを直す」「手紙を書き直す」「自転車を直す」「英文
お を和文に直す」「機嫌を直す」

す 治す 病気やけがを治療して健康にする。「持病を治す」「休んで風邪を治す」

な 人が声を立てずに涙を流してなく。つらい目にあう。ほか、広く用いる。「𠮟
泣く (しか)られて泣く」「泣きべそをかく」「忍び泣く」「不況に泣く」「泣き言を
く 並べる」「泣きを見る」
▲哭く 人が大声を出してなく。「夫の亡骸(なきがら)にすがって哭く」
動物が声を立ててなく。「蟬(せみ)が鳴く」「犬が鳴く」「雉子(きじ)も鳴か
鳴く ずば撃たれまい」
▲啼く 鳥や獣などの動物が声を立ててなく。「不如帰(ほととぎす)が啼く」

な ▲凪ぐ
風がやんで波が静かになる。「海が凪ぐのを待って出航する」「朝凪(あさ
なぎ)」
ぐ △和ぐ 心がおだやかになる。「その一言で気持ちが和いだ」「会えば心が和ぐ」
刃物などを横に払って切る。「雑草を薙ぐ」「敵を薙ぎ倒す」「薙ぎ払う」
▲薙ぐ 「薙刀(なぎなた)」
な △為す
物事を行う。する。「事を為す」「為せば成る」「為す術(すべ)もない」「神の
為せる業(わざ)」
す 物事をしとげる。つくりあげる。「快挙を成す」「成し遂げる」「体(タイ)を成
成す す」
△生す 出産する。「子どもを生す」「生さぬ仲」

△済す 借りたものを返す。すます。「借金を済す」「済し崩しに進める」

な 習う
くり返し練習して身につける。教えを受ける。「英会話を習う」「見習う」
「習い性(セイ)となる」「習うより慣れよ」「第一人者に習う」
ら 倣う
すでにあるものを手本にしてまねる。「前例に倣う」「先輩に倣う」「右へ倣
え」
う △効う 先例をまねる。「倣う」とほぼ同じ。

▲嫺う 物事に習熟する。

な 成る
物事が出来上がる。成功する。ほか、広く用いる。「為せば成る」「将棋の
駒(こま)が成る」「事業が成り立つ」「功成り名遂げる」
る △就る 物事が成功する。物事がまとまる。「成就(ジョウジュ)」「大事就る」
植物が実を結ぶ。みのる。「柿(かき)がたくさん生る」「枝もたわわに生る」
△生る 「末(うら)生り」
ある状態からほかの状態に変わる。一般にかな書きにする。「氷が水に為
△為る る」「もう九時に為る」「大人に為る」「男に為る」
な 慣れる
同じことを繰り返して平気になる。習慣になる。熟練する。「世慣れする」
「早起きに慣れる」「慣れない手つき」
れ ▲馴れる
動物が人になれ親しむ。人にも用いる。「犬が飼い主に馴れる」「馴れ初
め」
る ▲狎れる
礼を失するほどなれなれしくする。「寵愛(チョウアイ)に狎れる」「男女が
狎れる」
時間が経過して食べごろになる。熟成する。「漬物が熟れる」「熟れ鮨(ず
△熟れる し)」
に 煮る
食べ物に水を加えて熱を通す。ほか、広く用いる。「大根を煮る」「煮立て
る」「煮込む」「煮付け」「煮ても焼いても食えない」
る ▲烹る よく調味してにる。芯(シン)までやわらかくにる。「割烹(カッポウ)」

△煎る 汁がなくなるまでにつめる。せんじる。

の 載せる
物を何かの上におく。車などに積む。掲載する。「机の上にパソコンを載せ
る」「額に冷たいタオルを載せる」「トラックに荷物を載せる」「雑誌に写真
せ を載せる」「会員名簿に連絡先を載せる」
人を車にのせる。言葉巧みに人をだます。調子に合わせる。「車に家族を
る 乗せる 乗せる」「口車に乗せる」「計略に乗せる」「リズムに乗せる」「電波に乗せ
る」
△搭せる 乗り物にのせる。「飛行機に搭せる」

の 望む
遠くのほうから眺める。そうなって欲しいと期待する。「遠く富士山を望む
港町」「進学を望む」「平和を望む」
ぞ 臨む
目の前にする。面する。君臨する。立ち向かう。ある場所に出る。「湖に臨
むホテル」「日本海に臨む豪雪地帯」「試験に臨む」「その場に臨んで」
む ▲覬む 分を過ぎたことを願いのぞむ。

の 伸びる
それ自身の全体が長くなる。曲がったものがまっすぐになる。発展する。
「身長が伸びる」「木の芽が伸びる」「シャツのしわが伸びる」「成績が伸
び びる」「日脚が伸びる」
時間や距離が長くなる。溶けて広がる。「期限が延びる」「寿命が延びる」
る 延びる 「鉄道が隣県まで延びる」「クリームがよく延びる」「終了時刻が予定より
延びる」
▲暢びる 長くのびる。ゆったりする。

の 上る
上のほうへ移る。高いところへ進む。ほか、広く用いる。「階段を上る」「屋
根に上る」「川の上流へ上る」「上り坂」「上り列車で行く」「被害額は数
ぼ 億円に上る」「話題に上る」
高いところへ向かって勢いよくあがる。「太陽が昇る」「天に昇る」「神殿に
る 昇る 昇る」「専務の地位まで昇りつめる」
低いところから高いところへ移って行く。「夏山へ登る」「木によじ登る」
登る 「演壇に登る」
の 飲む
水や酒などの液体をのどに入れる。「茶を飲む」「ビールを飲む」「薬を飲
む」
む ▲嚥む つかえた食物をのみくだす。「嚥下(エンゲ)」
たばこの煙などを吸いこむ。「たばこを喫み過ぎる」「阿片(アヘン)を喫
△喫む む」
かまないでのどを通す。受け入れる。がまんする。「蛇が蛙(かえる)を吞
▲吞む む」「濁流に吞まれる」「鵜(う)吞みにする」「雰囲気に吞まれる」「厳しい
条件を吞む」「涙を吞む」「息を吞む」「声を吞む」「清濁併せ吞む」
は 映える
光を受けて美しく輝く。調和して引き立つ。「朝日に映える山桜」「瀬戸の
夕映え」「和服の映える女性」「代わり映えがしない」
え 栄える 栄光に輝く。りっぱに見える。「優勝に栄える」「栄えある受賞」「見栄えが
する」「出来栄え」「話が栄えない」
る 生える 植物の芽などが伸びて出てくる。「雑草が生えて困る」「白髪が生える」

は 計る
まとめて数えたり計算したりする。くわだてる。あざむく。ほか、広く用いる。
「時間を計る」「頃合いを計って話しかける」「計り知れない恩義」「国の
か 将来を計る」「利益を計る」「心憎い計らい」「計り事」「まんまと計られる」
水の深さをはかる意から、長さ・高さ・広さ・温度など広く計測する意で用
る 測る いる。推測する。「学校までの距離を測る」「血圧を測る」「能力を測る」
「人の心を推し測る」「真意を測る」
穀物の重さをはかる意から、かさ・重さ・大きさなどをはかる。推量する。
量る 「体重を量る」「量り売り」「人の気持ちを量る」「推し量る」
△度る 長さをはかる。転じて、推量する。「度量(ドリョウ)」
物事をくわだてる。物事を実行するために工夫する。「改革を図る」「自殺
図る を図る」「解決を図る」「経費節減を図る」「便宜を図る」
謀る 相談して悪事をたくらむ。「暗殺を謀る」「しまった、謀られたか」
ほかの人に相談する。特に、上の者が下の者に意見を求める。「スタッフ
諮る に諮って決める」「審議会に諮る」
△議る 筋道をたてて話し合う。論じる。「議題を総会で議る」「議論」

は 履く 履き物を足につける。「草履(ぞうり)を履く」「スケートを履く」「履き違え」

く ▲穿く
下半身に着るものをつける。「ズボンを穿く」「靴下を穿く」「袴(はかま)を
穿く」
▲佩く 刀などを腰につける。武器を身につける。「長い太刀を佩く」
ほうきでごみを取り除く。「庭を掃く」「落ち葉を掃き集める」「掃き出し窓」
掃く 「大学出は掃いて捨てるほどいる」
刷毛(はけ)や筆でさっとなでて塗る。「頰(ほお)に薄く紅を刷く」「眉(まゆ)
△刷く を刷く」
体内のものを口から外へ出す。言葉に出して言う。「げろを吐く」「蚕が糸
吐く を吐く」「弱音を吐く」「気炎を吐く」
▲喀く のどに詰まったものをはき出す。「喀血(カッケツ)」「血を喀いて倒れる」

は 箱
竹製の荷かごの意から、物を入れるはこの意で広く用いる。「リンゴを箱
に詰める」「箱に入れて蔵にしまう」「空き箱」「私書箱」「重箱」「箱入り
こ 娘」
▲筥 米などを入れる、丸い竹製のかご。竹製の重ねばこ。

▲笥 飯や衣服などを入れる、葦(あし)や竹で編んだ四角いはこ。

▲函 物をしまい込むためのはこや櫃(ひつ)。「文函(ふばこ)」

▲篋 書物などを入れる、四角い竹製のかご。

▲匣 ふたのついた小さなはこ。「パンドラの匣」

は 初め
物事の最初の段階。「後」の対で、時・時間に関して用いる。「年の初め」
「昭和の初め」「初めは怖い人だった」「初めての体験」
じ 始め
物事を新しく行うこと。物事の起こり。「終わり」の対。「仕事始め」「歌会
始め」「鳥の鳴き始め」「手始め」「始めよければ終わりよし」
め △創め
今までなかった物事の新しい起こり。「天地の創め」「国の創め」「会社の
創め」
△首め 順に並ぶ場合の先頭。主だったもの。「団長を首め全員が出席」

は 旗
四角い整ったはた。はたの総称として広く用いる。「旗を揚げる」「旗色が
悪い」「旗を巻く」「旗竿(はたざお)」「旗印(はたじるし)」
た ▲旛 広げて垂らしたはた。

▲幡 「旛」に同じ。
筒形に包んで垂らした絹の幕で、朝廷の儀式などの飾りや軍の指揮に用
▲幢 いるものがある。
▲旌 旗竿(はたざお)に鮮やかな五色の鳥の羽毛をつけたはたじるし。

▲旃 無地の赤いはたで、兵や人夫の指揮などに用いた。

▲旆 ツバメの尾のように端が二つに開く縁飾りをつけたはた。

は 草木に咲くはな。はなやかなものなど比喩(ヒユ)的な意に広く用いる。
花 「朝顔の花」「生け花」「花も実もある」「花形役者」「花曇り」「花盛りの
な 娘」「人生の花道」「両手に花」「一花咲かせる」
草木に咲くはなの意から、はなやかなことやはなやかなもののたとえに用
華 いる。「華やか」「華やぐ」「華々しい」「火事と喧嘩(ケンカ)は江戸の華」
「文化の華」
は 話
はなすこと。はなす内容。うわさ。相談。物事の道理。ほか、広く用いる。
「子どもの話を聞く」「話が弾む」「彼女は離婚したという話だ」「みんなに
な 話がある」「話に乗る」「話に花が咲く」「話の分かる人」
▲噺 珍しいはなし。物語。「お伽(とぎ)噺」「昔噺」「桃太郎の噺」「一口噺」

▲咄 昔ばなし。落語。「寄席で咄を聴く」「咄家」「人情咄」

は 放す
握ったり拘束したりしていたものを自由にする。そのままの状態にする。
「魚を海に放す」「放し飼い」「解き放す」「手放しで喜ぶ」「窓を開け放
な す」「違反を野放しにする」「見放す」
くっついているものを隔てる。距離を開ける。「苗木を離して植える」「握っ
す 離す た子どもの手を離す」「肌身離さず」「二人の仲を離す」「二位を大きく引
き離す」「目を離した隙(すき)に」
は 早い
時刻や時期がはやい。「晩」の対。まだその時期ではない。短い時間です
む。「朝早い電車に乗る」「もうプロポーズとは気が早い」「早死に」「花見
や にはまだ早い」「喜ぶのは早い」「会って頼むのが早い」「手早い」
動きがすみやかなさま。スピードがある。「遅」の対。「食べるのが速い」
い 速い 「足が速い」「流れが速い」「頭の回転が速い」「仕事が速い」「脈拍が速
い」
△疾い 進むのが矢のようにはやい。「疾風(シップウ)」「疾い弾丸」

△迅い 飛ぶようにはやい。「迅速(ジンソク)」

▲捷い 身のこなしがすばやい。「敏捷(ビンショウ)」

は 払う
金銭の支払いをする。不要なものを取り除く。心を向ける。ほか、広く用い
る。「新聞代を払う」「銀行で払い込む」「服のごみを払う」「足を払う」「注
ら 意を払う」「努力を払う」「犠牲を払う」
△掃う はき清める。取り除く。「床のほこりを掃う」「雪を掃う」「庭木の枝を掃う」

▲禊う 水を浴びて体を清める。「けがれを禊う」

▲祓う 神に祈って罪や災いを取り除く。「悪霊を祓う」「厄を祓う」「祓い清める」
入り込んでくるものをはらいのける。「攘夷(ジョウイ)」「外国船を打ち攘
▲攘う う」
ひ 物が燃えて光や熱を発している状態。火事。炭火。激しい情熱。「ストーブ
火 の火で湯を沸かす」「廃屋から火が出る」「七輪で火を熾(おこ)す」「火を
吐く論争」「火を見るよりも明らか」「飛んで火に入(い )る夏の虫」
ともしび。明かり。「街角に灯が点(とも)る」「灯にかざして見る」「伝統の
灯 灯が絶える」
ひ 自分の方へ近づけるように動かす。ほか、以下「曳く・牽く・抽く・惹く・退
く」の平易な表記として広く用いる。「荷車を引く」「用水を引く」「血を引
引く
く く」「古典の用例を引く」「線を引く」「辞書を引く」「注意を引く」「身を引
く」
綱などをつけてひっぱる。後ろにつけたまま進む。「曳航(エイコウ)」「馬を
▲曳く 曳く」「舟を曳く」「裾(すそ)を曳く」「惨敗が尾を曳く」
前からひっぱって前進させる。「牽引(ケンイン)」「機関車が貨車を牽く」
▲牽く
多くのなかから抜きだす。「抽出(チュウシュツ)」「カードを抽く」「抽斗(ひ
△抽く きだし)」
▲惹く 人の関心をひきつける。「人目を惹く」「男の心を惹く」「同情を惹く」
後ろに下がる。退却する。「兵を退いて機を待つ」「一歩退いて形勢を窺
△退く (うかが)う」「現役を退く」「身を退く」「退き際が良い」「潮が退く」
無理にひっぱる意から、のこぎりで切る。ろくろで陶器などをつくる。うすな
▲挽く どをひいて細かくする。「丸太を挽いて板にする」「ろくろを挽く」「挽き肉」
「挽き茶」
▲碾く ひきうすでひいて粉にする。「粉を碾く」「碾き割り納豆」「碾き茶」
車が人などを踏みつけて通り過ぎる。「猫が自動車に轢かれる」「轢き逃
▲轢く げ」
弦楽器やピアノなどをはじいて音を出す。「ギターを弾く」「爪弾(つまび)
弾く く」
ひ 鼻の下に生えるひげ。口ひげ。ひげの総称。「ちょび髭」「鯰髭(なまずひ
▲髭 げ)」「髭の塵(ちり)を払う」「髭を蓄える」「髭を剃(そ)る」「付け髭と眼鏡
げ を使って変装する」
顎(あご)に生えるひげ。顎ひげ。植物のひげ状のもの。「山羊鬚(やぎひ
▲鬚 げ)」「顎鬚をしごく」「鬚鯨(ひげくじら)」「稲の鬚根」「胡瓜(きゅうり)の巻
き鬚」
▲髯 頰(ほお)に生えるひげ。頰ひげ。「やっこ」「顔を埋める」

ひ 相手になる人や仲間がいないこと。独身であること。「独りぼっち」「独り
独り 合点(ガテン)」「独り言」「独り占め」「独り立ち」「独り善(よ)がり」「いつま
と でも独り歩きできない男」「独り身はそろそろ卒業したい」
一個の人。人数に重点を置いた言葉。「乗客が一人もいない」「一人娘」
り 一人 「一人二役」「女性の一人歩きは危険」「一人口は食えぬが二人口は食
える」
ひ 開く
閉じたものをあける。「閉」の対。新しく始める。隔たりができる。ほか、広く
用いる。「門を開く」「口を開く」「店が開く」「得点の差が開く」「花が開く」
ら 「全国大会を開く」
未開の土地を切りひらく。今までなかったことを始める。「不毛の大地を
く △拓く 拓く」「未来を拓く」「運命を拓く」
人の目をひらいて、わからないことを理解できるようにする。「啓発」「蒙
△啓く (モウ)を啓く」「知識を啓く」「悟りを啓く」
△披く 押しひらく。手紙や書物をひらいて読む。「披見(ヒケン)」

ふ 増える
数や量が多くなる。ほか、広く用いる。「減」の対。「広場で遊ぶ子どもが増
える」「会員が増える」「売り上げが増える」「人口が増える」「輸出が増え
え る」
生物が繁殖する。財産が多くなる。「野良ネコが殖えて困る」「細菌が殖え
る 殖える る」「財産が殖える」「利子が殖える」「株分けで殖える」「殖産(ショクサ
ン)興業」「殖財(ショクザイ)」
ふ 風が起こる。口から息を出す。息を出して楽器を鳴らす。中のものが表面
吹く に現れる。「そよ風が吹く」「ろうそくの灯を吹き消す」「笛を吹く」「木々が
く 芽を吹く」「転柿(ころがき)が粉を吹く」「吹き出物」「ほらを吹く」
勢いよく外へ出る。「事故車が火を噴く」「火山が煙を噴き上げる」「おか
噴く しくて噴き出す」「汗が噴き出す」
汚れや水分を紙や布などでぬぐう。「食卓を拭く」「蒸しタオルで顔を拭
拭く く」「汗を拭く」
瓦(かわら)やカヤなどで屋根をおおう。「トタンで屋根を葺く」「板葺きの
▲葺く 屋根」
ふ 更ける
時間がたって夜が深まる。季節が深まる。「読書に夢中で夜が更ける」
「秋が更け、夜が長くなる」「夜更かし」
け △深ける 季節がたけなわになる。「秋も深け、紅葉が冴(さ)える」
る 老ける
年をとる。年寄りじみてくる。「急に老けこむ」「老け役を演じる」「年よりも
老けて見える」
物事に熱中する。一つの事におぼれる。「研究に耽る」「読書に耽る」「物
▲耽る
思いに耽る」「遊びに耽る」「酒色に耽る」
食物に熱がとおり、やわらかくなる。「芋が蒸ける」「饅頭(マンジュウ)がう
△蒸ける まそうに蒸ける」
ふ 伏す
うつむく。腹ばいになる。身を隠す。「顔を伏す」「地面に伏して弾をよけ
る」「伏してお願いする」「物陰に伏す」「伏し目がちに話す」
す ▲臥す 横になって寝る。病気になって寝る。「横臥(オウガ)」「病の床に臥す」

ふ 舟
水上で人や物を運ぶ小形の乗り物。人力のふね。「小舟」「笹舟(ささぶ
ね)」「丸木舟」「渡し舟」「舟を漕(こ)ぐ」「渡りに舟」
ね 水上で人や物を運ぶ大形の乗り物。「船で大陸へ渡る」「大船に乗った気
船 持ち」「千石船」「船乗り」「船旅」「船出する」「船は帆(ほ)でもつ帆は船
でもつ」
ふ 振るう
ふり動かす。勢いを盛んにする。ほか、広く用いる。「刀を振るう」「権力を
振るう」「大いに士気が振るう」「業績が振るわない」
る △揮う
力を十分に発揮する。自分の思うままに動かす。「腕を揮う」「熱弁を揮
う」「筆を揮う」
う 奮う
気力を搔(か)き立てる。「勇気を奮って突き進む」「奮って参加する」「精
神を奮い起こす」
小刻みにふるえる。「寒くて体が震う」「恐ろしくて震え上がる」「武者震
震う い」
ふるいにかけて不要なものを除く。ある基準で選別する。「土を篩って苗
▲篩う 床を作る」「筆記試験で篩い落とす」
ほ 炎
火が燃えて赤く立ち上がる部分。ほむら。「ろうそくの炎」「小屋が炎を上
げて燃える」「焚(た)き火の炎」「炎に包まれる」

▲焰 心の中で起こる激しい感情。「怒りの焰」「嫉妬(シット)の焰を燃やす」

ほ 堀
地面を掘って水を通した水路。ほか、広く用いる。「堀を築く」「用水堀」
「釣り堀」
り ▲濠
敵の侵入を防ぐために、城の周りを掘って水をたたえたほり。「江戸城の
外濠(そとぼり)」
敵の侵入を防ぐために、城の周りを掘ってつくった水のないほり。「空壕
▲壕 (からぼり)の内側に柵(サク)を巡らす」「防空壕(ボウクウゴウ)」
敵の侵入を防ぐために、城などの周りに掘った人が入るほり。「塹壕(ザン
▲塹 ゴウ)」「砦(とりで)の塹に潜む兵士」
ま ぐるぐるとからめる。丸くまきとる。ぐるぐると回す。ほか、広く用いる。「足に
巻く 包帯を巻く」「毛糸を巻く」「錨(いかり)を巻く」「ねじを巻く」「舌を巻く」
く 「煙に巻かれる」
▲捲く 「巻く」にほぼ同じ。
植物の種を地面に散らしてうめる。「蒔く」より本格的な農作業の意が強
▲播く い。「トラクターで畑に種を播く」「種を播く人」
植物の種を地面に散らしてうめる。蒔絵(まきエ)をつくるため、模様を漆で
▲蒔く 描いて金粉をふる。「早蒔きにする」「直(じか)蒔き」「蒔かぬ種は生えぬ」
「金粉を蒔く」「蒔絵」
あたり一面に散らす。尾行者や連れの人をはぐれさせる。「道路に水を撒
▲撒く く」「ビラを撒く」「予算をばら撒く」「同行の仲間を撒く」「愛想を振り撒
く」
ま 曲げる
まっすぐなものをゆがめる。主義や志を変える。質に入れる。「針金を曲げ
る」「腰を曲げる」「信念を曲げずに貫く」「時計を曲げて旅費をつくる」
げ 事実や道理をゆがめる。おしまげる。こじつける。「事実を枉げて伝える」
▲枉げる
る 「法は枉げられない」「そこを枉げてお願いします」

ま 交じる
いろいろなものが入り組む。とけ合わずにまじる。「子どもたちの中に大人
が交じる」「漢字に仮名が交じる言葉」「白髪交じりの頭」「男に交じって
じ 働く」「敵味方が入り交じって戦う」「芝生に雑草が交じる」
混じる もともと別のものが一体になる。とけ合ってまじる。ほか、広く用いる。「毒
る 物が混じる」「雑音が混じって聞き取れない」「西洋人の血が混じる」「混
じり気のない酒」
いろいろなものが雑然と入りまじる。純粋さがなくなる。「純」の対。「異物
△雑じる が雑じる」「柴犬(しばいぬ)などの血が雑じった雑種」
▲淆じる 入りまじる。「交じる」に近い意。「玉石混淆(ギョクセキコンコウ)」

▲糅じる 米に雑穀がまじる。

ま 町
人家が多く集まった所。郡の下にある地方自治体。市街地の小区画の
称。「町に住む」「町外れ」「焼き物の町」「城下町」「町役場」「下町」
ち 街
商店などが立ち並んでいる通り。ストリート。「若者の街」「街でショッピン
グを楽しむ」「人混みの街角に立つ」「街の声を聞く」
ま 守る
大切なものとして保護する。大事に保つ。規則や約束などに従う。ほか、
広く用いる。「家族を守る」「留守を守る」「伝統を守る」「約束を守る」「三
も 塁を守る」
外から害を受けないように、かばいまもる。防衛する。保護する。「国を護
る △護る る」「国境を護る」「身を護る」「銃後の護り」
△衛る 周りをとりまいて中をまもる。「身辺を衛る」「首相を衛る」「国を衛る」

ま 丸い
立体的に球形をしている。角がない。穏やかである。ほか、広く用いる。「地
球は丸い」「顔の丸い人」「丸い屋根のドーム」「背を丸くする」「人柄が
る 丸い」「丸く収める」「木材の角を丸く削る」
平面的に円形をしている。「方」の対。「円い窓」「円い筒」「トラックの円い
い 円い コーナーで前の走者を抜く」「円い月が夜空にのぼる」「円く輪になる」
ま 周り
あるものを取り囲む周辺。付近。「湖の周りをドライブする」「家の周りを
見回る」「周りの人に気を遣う」
わ 回り
まわること。行き渡ること。周囲。「湖を一回りする」「回り道をする」「酒の
回りが早い」「身の回りを整理する」「時計回りの順番」
り ▲廻り 「回り」にほぼ同じ。

み △妄りに
しっかりした根拠もなく。むやみやたらに。「妄りに人を信用するな」「妄り
に論ずべからず」「妄りに会社を休む」
だ △漫りに
しまりなく。だらだらと。勝手きままに。「漫りに時間を過ごす」「漫りに女性
を口説く」「漫りに軽口をたたく」
り △濫りに
抑制しないでむやみに。度を超して。「濫りに原生林を伐採する」「濫りに
酒を飲むな」「濫りに金を遣う」
に 正当な意味もなく、原則を押しまげてやたらに。「猥りに禁句を口にする」
▲猥りに 「猥りに立ち入ることを禁止する」
み 道
人や車が行き来する所。道路。人として守るべき行い。ほか、広く用いる。
「都へ通じる道」「道に迷う」「人の道に外れる」「道ならぬ恋」「仏の道」
ち 「機械の使い道」「解決への道をさぐる」「その道の第一人者」
△径 特に小さく細いみち。「小径(こみち)」「庭園の径」「畦径(あぜみち)」
ふつうの道に対して、特に大きく広いみち。「街路」「町を南北に貫く路」
△路 「路いっぱいに広がってデモ行進する」
目的地に向かって行く、その途中。物事の過程。手段。「会社へ向かう途
△途 で友人に会う」「帰り途に買い物をする」「解決の途をさぐる」
▲衢 四方に通じる大通り。

△倫 人のまもり行うべき道理。「倫にはずれた行い」「倫理」「人倫」

み 満ちる
いっぱいになる。ゆきわたる。満月になる。ほか、広く用いる。「街に人が満
ちる」「花の香りが部屋に満ちる」「月が満ちる」「潮が満ちてくる」「任期
ち が満ちる」
ある基準に達する。予定の枠がいっぱいになる。「定員に充ちる」「不足が
る △充ちる 充ちる」「規定打席数に充たない」
▲盈ちる いっぱいになる。みちあふれる。「満ちる」に近い意。

み 緑 青と黄の中間の色。草木の葉の色。「緑の大地」「緑の豊かな町」

ど ▲翠
青みを帯びた緑色。青緑色。もとは鳥のカワセミ(翡翠)の背の色をいっ
た。「翠に輝く山々」「翠の黒髪」
り ▲碧 うすく澄んだ青緑色。「碧眼(ヘキガン)」「碧の海」
み 目のはたらきで物事をとらえる。目で感じる。ほか、広く用いる。「信号を見
見る る」「手相を見る」「料理の味を見る」「甘く見る」「見るに忍びない」「能力
る を見る」「馬鹿(バか)を見る」「見ると聞くとは大違い」
△観る 遠くから眺める。見物する。「野球を観る」「演劇を観る」「菊の花を観る」

△視る よく注意して調べる。「事故の現場を視る」「被災地を視る」

△覧る ひととおり目を通す。「新聞を覧る」「目録を覧る」「折込み広告を覧る」
そばにいて世話をする。「病人を看る」「乳児を看る」「老後の面倒を看
△看る る」
医者が患者の体を調べる。診察する。「主治医が診る」「脈を診る」「病後
診る の経過を診る」「胃カメラで診る」
む △空しい
中がからっぽである。効果がない。はかない。「空しい夢を見る」「空しい
結果に終わる」「時が空しく過ぎる」「空しい努力」
な △虚しい
内容や中身が何もない。「実」の対。「虚しい名声」「大臣の虚しい答弁」
「心が虚しくなる」「人生は虚しい」

▲曠しい 広々として何もない。「曠しい荒野」「眼前に曠しく広がる大海原」

め 巡る
一定の範囲を順に見てまわる。「名所旧跡を巡る」「奈良の名刹(メイサ
ツ)を巡る」「友人の家々を巡り歩く」「堂々巡り」
ぐ △回る
ぐるぐるまわる。ぐるりとまわって元へもどる。「湖の周りを回る」「体を回る
血液」「春が回って来る」「月日が回る」
る 「回る」に同じ。
▲廻る
△周る ぐるりとひとまわりする。「周遊(シュウユウ)」

△旋る ぐるぐるまわる。「旋回(センカイ)」
周りを取り巻く。「盆地を繞る山々」「容疑者を繞る噂(うわさ)」「政権を繞
▲繞る る争い」
△環る ぐるりと取り囲む。「集落を環る濠(ほり)」

も 燃える
火がついて炎や煙が出る。情熱が高まる。「焚(た)き火が燃える」「陽炎
(かげろう)が燃える」「闘争心に燃える」「希望に燃える」
え 草木の芽が出る。芽ぐむ。「草木が萌える」「新緑が萌える」「森が萌葱(も
▲萌える
る えぎ)色に染まる」

も △玩ぶ
大切に手に持って楽しむ。慰みにする。「おもちゃを玩ぶ」「ボールペンを
玩びながら話す」「花を玩ぶ」
て 弄ぶ
なぶりものにする。思うままに操る。「人の感情を弄ぶ」「政治を弄ぶ」「女
を弄ぶ」「運命に弄ばれる」

そ ▲翫ぶ
心の慰めにする。味わって楽しむ。「玩ぶ」に近い意。「女心を翫ぶ」「俳句
を翫ぶ」「言葉を翫ぶ」「焼き物を翫ぶ」

も 物事の初め。以前。順序がある場合に前の方。ほか、広く用いる。「発生の
元 元を調べる」「火の元」「元の鞘(さや)に収まる」「元の木阿弥(もくあみ)」
と 「元首相」「元が掛かる」「元も子もない」
物事が成り立つ根本。本源。「末」の対。「本を正す」「農は国の本」「本を
本 探る」「水は命の本」
物の下の方の部分。影響の及ぶ範囲。「大樹の下に集合する」「太陽の
下で運動会」「白日の下にさらす」「灯台下暗し」「法の下では平等であ
下 る」「博士の指導の下で研究する」「一撃の下に倒す」「国際正義の名の
下に空爆する」
そのものがある場所に近い所。「親許から離れる」「口許がほころぶ」「手
△許 許が狂う」「身許を引き受ける」「枕許(まくらもと)ではげます」
基 物事が成り立つよりどころ。基礎。土台。「判断の基になる資料」「失敗は
成功の基」「会社の基を築く」「発掘資料を基に推論する」
△素 物をつくる原料。素材。「ケーキの素」「スープの素」「栄養の素」

△旧 以前の状態。「新」の対。「元」に近い意で用いる。「旧の制度」「旧の家」

△原 始め。原因。「元」に近い意で用いる。「過労は病気の原」

も △股
足の膝(ひざ)から胴につながるつけねまでの部分。「太股を露(あらわ)に
する」「股引き」
も 本来は、膝(ひざ)から上の股(もも)(大腿(ダイタイ)・上腿(ジョウタイ))と膝
▲腿 から下のくるぶしまでの脛(はぎ)(小腿・下腿)との総称。今は特に股の
部分をいう。「腿の肉」
も 森
樹木がたくさん茂っている所。「森の木を守る」「木を見て森を見ず」「森
に棲(す)む動物」
り ▲杜 神社などを囲んで樹木が茂っている所。「鎮守の杜」「杜の都」

や 焼く
火をつけて燃やす。火に当てて焦がす。世話をする。ほか、広く用いる。「枯
れ草を焼く」「炭を焼く」「パンを焼く」「魚を焼く」「世話を焼く」「手を焼
く く」
▲灼く 日光に当てて肌を焦がす。「浜辺で肌を灼く」「炎熱灼くがごとし」

▲焚く 炎や煙を出して燃やす。「落ち葉を焚く」「書を焚く」

▲烙く からからにあぶる。焼き印を押す。「烙印(ラクイン)」
人の幸せを憎らしく思う。ねたむ。「嫉妬(シット)」「二人の仲を妬く」「友の
△妬く 成功を妬く」
や 優しい
思いやりがある。素直でおとなしい。「優しい言葉をかける」「優しい目で
見守る」「気立ての優しい娘」

し 易しい
物事がたやすくできる。分かりやすい。「易しい言葉で話す」「操作の易し
い機械」「易しい問題」「それほど生易しくない」

や 安い
やすらかである。値段が低い。「心安い仲間」「お安いご用だ」「安い値
段」「大安売り」
す △易い
たやすい。簡単である。そうなる傾向が強い。「分かり易い」「言うは易く行
うは難し」「間違え易い言葉」「少年老い易く学成り難し」
い △廉い 欲張らず安価である。「廉価(レンカ)」「廉く買う」「廉売りの店」
ゆったりとやすらかである。おおらかである。「安泰(アンタイ)」「盤石(バン
△泰い ジャク)の泰きに置く」
△寧い がさつかず落ち着きがある。「寧日(ネイジツ)」

や 破れる
物が壊れる。物事に失敗する。「服が破れる」「障子が破れる」「縁談が破
れる」「社会の秩序が破れる」「国破れて山河在り」「夢が破れる」「この
ぶ 記録を破れる選手」「破れかぶれ」

れ 敗れる
戦いや試合などに負ける。「初戦で敗れる」「ライバルに敗れる」「人生に
敗れる」

や △止める
続けてきた物事を終わりにする。「タバコを止める」「取引を止める」「交
際を止める」「計画を取り止める」
め 辞める
自分から退職する。辞任する。「会社を辞める」「教師を辞める」「組合長
を辞める」
る △罷める
作業を中止する。退職させる。「罷業(ヒギョウ)」「罷免(ヒメン)」「作業を罷
めてストライキに入る」「会社を罷めさせられる」
や 柔らかい
しなやかで曲げても折れない。ふんわりとして弾力性がある。「剛」の対。
「柔らかい毛布」「柔らかい肌触り」「柔らかい日差し」
わ 軟らかい 力を加えると簡単に形が変わり、元にもどらない。堅苦しくない。「硬」の
対。「軟らかい土」「軟らかく煮る」「文章が軟らかい」



ゆ 行く
他の場所へ移動する。物事が進行する。ほか、広く用いる。「来る」の対。
「会社へ行く」「買い物に行く」「大阪行きの特急」「仕事がうまく行く」「月
く 日が行く」「合点が行く」「行く末」
もどることを予定して、目的の場所へ移動する。「復」の対。「タクシーで往
△往く くが、帰りは歩く」「往きは飛行機にする」
△征く 敵を滅ぼすためにおもむく。出征する。「戦地へ征く」

逝く 人が死ぬ。「眠るように逝く」「彼が逝って三年たつ」

ゆ 許す
望みを聞きいれる。許可する。自由にまかせる。ほか、広く用いる。「結婚を
許す」「肌を許す」「気を許す」「時間が許せば出席します」
る △赦す
すでに決まっている罪を免じる。義務などを免じる。「恩赦(オンシャ)」「刑
罰を赦す」「税を赦す」
す ▲恕す
相手の事情を考慮して寛大に扱う。「ある限度まで恕す」「失礼をお恕し
願います」
▲宥す 大目に見て、罪を見逃す。「過ちを宥す」

よ 良い
他よりもすぐれている。このましい。ほか、もっともふつうに広く用いる。「品
質が良い」「成績が良い」「腕が良い」「相性が良い」「良い人悪い人」
い 「仲良し」
道徳的にこのましい。正しい。「行いが善い」「社会のためになる善いこ
善い と」「善い政治」「善し悪しの判断」
このましい。ちょうどよい。美しい。「人が好い」「景気が好い」「好い天候に
△好い 恵まれる」「都合が好い」「好い機会」「男っぷりが好い」
すっきりと形がきれいな。「佳人(カジン)」「今日の佳き日」「お日柄が佳
△佳い い」
めでたい。縁起がよい。「吉日(キチジツ)」「吉凶(キッキョウ)」「運が吉い」
△吉い 「吉い日を選ぶ」
△淑い しとやかな。つつましく清らかな。「淑い女性」

▲嘉い めでたい。けっこうな。「嘉言(カゲン)」

よ 読む
文字で書かれたものを声に出して言う。文字や文章を見て理解する。ほ
か、広く用いる。「読んで聞かせる」「お経を読む」「新聞を読む」「グラフを
む 読む」「顔色を読む」「情勢を読む」「手の内を読む」
詠む 詩歌をつくる。「短歌を詠む」「初夏を俳句に詠む」「辞世の歌を詠む」

△訓む 漢字を日本語にあてはめてよむ。訓読する。「山を『やま』と訓む」

よ 因る 物事が起こる原因になる。基づく。「過失に因る事故」「放火に因る火災」
「風邪に因る熱で欠勤する」「昇給は実績に因って行う」「スタッフの力に
る 因るところ大である」
ある方式に基づく。由来する。「努力いかんに由る」「由って来(きた)るとこ
(1 △由る ろ」「民は由らしむべし、知らしむべからず」
物事を行う手段とする。依存する。「先例に依って処理する」「見かけに依
) △依る らず気さくな人」「警察の発表に依って報道する」「生活費は親の仕送り
に依る」
根拠とする。よりどころとする。「城に拠って戦う」「物証に拠って告訴し
△拠る た」「教科書に拠ってつくった参考書」
△縁る 頼りにして従う。基づく。「木に縁りて魚を求む」
近くに行く。頼りとして身をよせる。集まる。「左へ寄る」「友人の家に寄る」
寄る 「寄る辺のない身」「寄らば大樹の陰」「三人寄れば文殊の知恵」「被害
者が寄り合う」「寄り切りで勝つ」「立ち寄る」
ほかのものにもたれかかる。身をもたせかける。「手摺(てす)りに倚って立
▲倚る ち上がる」「柱に倚りかかる」
▲凭る 身をまかせてよりかかる。もたれる。「倚る」に近い意。

よ △選る 多くのなかから目的に合ったものをえらび出す。「この大会でオリンピック
出場選手を選る」「選りすぐった選手が競う」「選り好みする」「選り取り
る 見取り」「選り抜きの社員」「選りすぐった商品が並ぶ」
多くのなかから悪いものを捨て、良いものを取る。取捨選択する。「ミカン
(2 △択る を択って出荷する」「傷の無いものを択る」
糸や紙など細く長いものを、何本かねじって一本にする。ねじってからめ
) ▲縒る 合わせる。「糸を縒る」「和紙を縒って紙縒(こよ)りを作る」「縄を縒る」「腕
に縒りをかけて料理する」「縒りを戻す」
▲撚る 「縒る」にほぼ同じ。

よ 喜ぶ
うれしいと感じる。楽しいと感じる。ほか、広く用いる。「子どもの誕生を喜
ぶ」「受験の合格を喜ぶ」「親を喜ばせる」「病気の回復を喜ぶ」
ろ △悦ぶ
心がかなってうれしく思う。「役員の更迭をひそかに悦ぶ」「作戦が成功
し、にんまりと悦ぶ」「悦んで引き受ける」
こ △慶ぶ
めでたいと祝いよろこぶ。「新年のお慶びを申し上げます」「祖父の長寿
を慶ぶ」「婚約を慶ぶ」
び わいわいと声を上げてよろこぶ。「外国選手団を歓んで迎える」「祝宴を
△歓ぶ 歓ぶ」
▲欣ぶ 息をはずませてよろこぶ。「家族全員が合格を欣ぶ」「小躍りして欣ぶ」

わ 分かる
見聞きしたり調べたりして、物事を知ることができる。世間の事情を知って
いる。ほか、広く用いる。「消息が分かる」「欠席の理由が分かる」「犯人の
か 居場所が分かる」「物分かりがよい」
物事の意味を知ることができる。ものの価値が理解できる。「話の意味が
る △解る 解る」「英語が解る」「解りやすい説明」「解りにくい難問」
物事をはっきり区別できる。物事の価値などを判断できる。「善悪が判る」
△判る 「味のちがいが判る」「暗くて誰(だれ)だか判らない」
わ 分かれる
一つのものが離れて二つ以上になる。「紅白に分かれて戦う」「道が分か
れる」「社内の意見が分かれる」「枝分かれする」
か 別れる
一緒にいた人が別々になる。「友達と別れて帰る」「恋人と別れる」「家族
と別れて暮らす」「物別れに終わる」「泣き別れ」

▲訣れる きっぱりとわかれる。死別する。「訣別(ケツベツ)」「兄弟が生き訣れる」

わ 沸く
水などが熱せられて煮えたぎる。熱くなり湯気が出る。興奮する。「湯が沸
く」「風呂(フロ)が沸く」「優勝の瞬間、場内が沸く」「血沸き肉躍(おど)る」
く 湧く
水などが地面から噴き出る。ある感情が生じる。「温泉が湧く」「石油が湧
く」「励まされて勇気が湧く」「疑問が湧く」「虫が湧く」「アイデアが湧く」
わ 技
習練で身につけた技術や技法。相撲や柔道で、相手を負かすためにかけ
る、一定の型に従った術。「日本料理の技を競う」「技を磨く」「巨匠の技」
ざ 「技が決まって一本勝ち」「足技をかける」「技に切れがある」
人や物の能力でできること。行い。仕事。「彼を説得するのは至難の業だ」
業 「離れ業をやってのける」「人間業とは思えない」「寝業師」「川魚漁を業
とする」
わ 患う 病気になる。「胸を患って療養する」「目を患う」「長患いに苦しむ」


精神的に悩み苦しむ。なかなかできない。「何も煩うことなく過ごす」「煩
ら 煩う いは避けて通れない」「心に煩いがない」「恋煩い」「思い煩う」「言い煩
う」

わ こちら側からあちら側まで進む。そこを通って行く。ほか、広く用いる。「向
こう岸へ渡る」「海を渡る」「大陸から渡ってきた文化」「仏教が日本へ
渡る
た 渡った」「職場を渡り歩く」「世渡りが下手な人」「木立を渡って吹く風」
「屋敷が人手に渡る」
る ▲亙る
ある期間や範囲に及ぶ。関係する。「五年に亙る工事」「被害は北海道全
域に亙る」「私事に亙る問題」
▲亘る 「亙る」とほぼ同じ意に用いる。
わ おかしかったりうれしかったりする気持ちを声や表情で表す。ばかにする。
つぼみが開く。ほか、広く用いる。「失敗談で大いに笑う」「にっこり笑う」
ら 笑う 「思い出し笑いする」「笑い話」「膝(ひざ)が笑う」「鳥鳴き花笑う」「山笑
う」「笑う門(かど)には福来(きた)る」
う あざけってわらう。ばかにする。「愚挙を嗤う」「鼻の先で嗤う」「嗤い物に
▲嗤う する」
▲呵う 口を大きく開けて大声で笑う。

▲哂う 含み笑いをする。あざわらう。

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